JP5961245B2 - 汎用エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は汎用エンジンの制御装置に関し、より詳しくはチョークバルブを開閉するチョークバルブ開閉機構を備えた汎用エンジンの制御装置に関する。
従来より、チョークバルブを開閉するチョークバルブ開閉機構と、チョークバルブ開閉機構によって開閉されたチョークバルブの開度を周囲温度に応じて自動的に調節するチョークバルブ開度調節機構とからなるオートチョーク機能を備えた汎用エンジンにおいて、エンジン始動時にチョークバルブの開閉を調節することで吸気路における空燃比をリッチ化してエンジンの始動性を向上させるようにした技術が提案されている(例えば特許文献1)。
ところで、汎用エンジンは、除雪機の動力源として例えば−10度を超えるような極低温環境下で使用されることがあるが、このような極低温環境下での使用は、センサや電子部品、あるいはチョークバルブ付近の各種機構の動作不良の原因となる。そのため、極低温環境下では、上記したオートチョーク機能が正常に機能しないことがあり、極低温環境下で作業を行う機会の多いユーザからは、オートチョーク機能でなく、チョークレバーなどの手動開閉機構を操作して手動でチョークバルブを開閉できるマニュアルチョーク(手動チョーク)機能を備えた汎用エンジンを希望する声も多い。
しかしながら、オートチョーク機能を備えた汎用エンジンと、マニュアルチョーク機能を備えた汎用エンジンとでは、ECU(Electronic Control Unit。電子制御ユニット)に格納されるプログラムが異なるため、オートチョーク機能を備えた汎用エンジンとマニュアルチョーク機能を備えた汎用エンジンの両方を市場に投入する場合、汎用エンジンのタイプごとにそれぞれ異なるECUを用意する必要がある。
特許第5058058号公報
しかし汎用エンジンのタイプによってECUを何種類も用意しなければならないとすると、その分製造設備が増加し、さらには製品管理も複雑になるという不都合が生じる。また、市場対応時の製品組違いの可能性も高まる。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、オートチョーク機能を備える汎用エンジンにおいて、マニュアルチョーク機能を備えると否とに関わらず、1種類のECUで対応できるようにした汎用エンジンの制御装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1にあっては、吸気路に配置されたチョークバルブと、前記チョークバルブを開閉するチョークバルブ開閉機構と、前記チョークバルブ開閉機構によって開閉されるチョークバルブの開度を調節する調節部材と前記調節部材を加熱可能なヒータとを有するチョークバルブ開度調節機構と、電源回路に前記ヒータを接続可能なヒータ接続端子とを備えた汎用エンジンの制御装置において、前記汎用エンジンの温度を検出する温度検出手段と、前記ヒータ接続端子に前記ヒータが接続されているか否か判定するヒータ接続判定手段と、前記ヒータ接続端子に前記ヒータが接続されていると判定されるとき、前記検出された温度に基づいて前記チョークバルブ開閉機構の動作を制御して前記チョークバルブを開閉する一方、前記ヒータ接続端子に前記ヒータが接続されていると判定されないとき、ユーザに手動開閉機構を介して前記チョークバルブを手動で開閉するように促すチョーク制御手段とを備える如く構成した。
請求項2に係る汎用エンジンの制御装置にあっては、前記ヒータ接続判定手段は、前記電源回路から前記ヒータ接続端子に印加される電圧を測定することによって前記ヒータ接続端子に前記ヒータが接続されているか否か判定する如く構成した。
請求項3に係る汎用エンジンの制御装置にあっては、前記ヒータ接続判定手段は、前記ヒータ接続端子に印加される電圧が所定値以上のとき、前記ヒータ接続端子に前記ヒータが接続されていると判定する如く構成した。
請求項4に係る汎用エンジンの制御装置にあっては、前記チョーク制御手段は、前記ヒータ接続端子に前記ヒータが接続されていると判定されるとき、前記検出された温度に基づいて前記ヒータへの通電を制御する如く構成した。
請求項5に係る汎用エンジンの制御装置にあっては、前記汎用エンジンは、寒冷地での動力源である如く構成した。
請求項1にあっては、吸気路に配置されたチョークバルブと、チョークバルブを開閉するチョークバルブ開閉機構と、チョークバルブ開閉機構によって開閉されるチョークバルブの開度を調節する調節部材と調節部材を加熱可能なヒータとを有するチョークバルブ開度調節機構と、電源回路に前記ヒータを接続可能なヒータ接続端子とを備えた汎用エンジンの制御装置において、汎用エンジンの温度を検出し、ヒータ接続端子にヒータが接続されているか否か判定すると共に、ヒータ接続端子にヒータが接続されていると判定されるとき、検出された温度に基づいてチョークバルブ開閉機構の動作を制御してチョークバルブを開閉する一方、ヒータ接続端子にヒータが接続されていると判定されないとき、ユーザに手動開閉機構を介してチョークバルブを手動で開閉するように促す如く構成したので、ヒータ接続端子にヒータが接続されているか否かを判定することで汎用エンジンがオートチョーク機能を備えるものかマニュアルチョーク機能を備えるものかを判別できると共に、汎用エンジンのタイプに応じて制御内容を切り替えることが可能な1つの制御手段を備えることにより、オートチョーク機能を備える汎用エンジンにおいてマニュアルチョーク機能を備えると否とに関わらず1種類のECUで対応することができる。即ち、タイプの異なる汎用エンジンごとにECUを用意する必要がないため、製造設備が増加したり、製品管理が複雑になるという不都合が生じることはない。また、市場対応時の製品組違いも防止することができる。
請求項2に係る汎用エンジンの制御装置にあっては、電源回路からヒータ接続端子に印加される電圧を測定することによってヒータ接続端子にヒータが接続されているか否か判定する如く構成したので、上記した効果に加え、ヒータ接続端子にヒータが接続されているか否かを精度良く判定することができる。
請求項3に係る汎用エンジンの制御装置にあっては、ヒータ接続端子に印加される電圧が所定値以上のとき、ヒータ接続端子にヒータが接続されていると判定する如く構成したので、上記した効果に加え、ヒータ接続端子にヒータが接続されているか否かを一層精度良く判定することができる。
請求項4に係る汎用エンジンの制御装置にあっては、ヒータ接続端子にヒータが接続されていると判定されるとき、検出された温度に基づいてヒータへの通電を制御する如く構成したので、上記した効果に加え、検出された温度に基づいてヒータへの通電を制御することで、暖機をスムーズに完了させることができる。
請求項5に係る汎用エンジンの制御装置にあっては、汎用エンジンは、寒冷地での動力源である如く構成したので、特に寒冷地においてオートチョーク機能を備える汎用エンジンにおいて、マニュアルチョーク機能を備えると否とに関わらず、1種類のECUで対応することができる。
この発明の実施例に係る汎用エンジンの制御装置を全体的に示す概略図である。 図1に示す汎用エンジンのキャブレタの拡大断面図である。 図2に示すキャブレタの、モータケースのカバーを取り外した状態を示す部分断面平面図である。 図2に示すスロットルバルブとチョークバルブが全開位置の状態を示す、図3と同様の部分断面平面図である。 図2に示すスロットルバルブが全開位置を所定開度だけ超えた位置、チョークバルブが全閉位置の状態を示す、図3と同様の部分断面平面図である。 図2に示すスロットルバルブが全開位置を所定開度だけ超えた位置、チョークバルブが全開位置の状態を示す、図3と同様の部分断面平面図である。 図1に示す電子制御ユニットの構成を示す説明図である。 図7に示すヒータ検出回路の構成を示す説明図である。 図1に示す電子制御ユニットの動作を示すフロー・チャートである。
以下、添付図面に即してこの発明に係る汎用エンジンの制御装置を実施するための形態について説明する。
図1はこの発明の実施例に係る汎用エンジンの制御装置を全体的に示す概略図である。
図1において、符号10は汎用エンジン(汎用内燃機関。以下単に「エンジン」という)を示す。エンジン10は、ガソリンを燃料とする空冷4サイクルの単気筒OHV型エンジンであり、例えば440cc程度の排気量を有し、除雪機など寒冷地での動力源として使用される。
エンジン10のシリンダブロック12の内部に形成されたシリンダ(気筒)には、単一のピストン14が往復動自在に収容される。シリンダブロック12の上部にはシリンダヘッド16が取り付けられ、そこにはピストン14の頂部を臨む位置に形成された燃焼室18と、燃焼室18に連通される吸気ポート20および排気ポート22が設けられる。吸気ポート20の付近には吸気バルブ24が設けられると共に、排気ポート22の付近には排気バルブ26が設けられる。
シリンダブロック12の下部にはクランクケース30が取り付けられ、その内部にはクランクシャフト32が回転自在に収容される。クランクシャフト32は、コンロッド34を介してピストン14に連結される。クランクシャフト32の一端には負荷(例えば除雪機などの作業機)36が接続され、エンジン10は負荷36に動力を出力する。
クランクシャフト32の他端には、フライホイール38と冷却ファン40と始動用のリコイルスタータ42が取り付けられる。フライホイール38の内側においてクランクケース30にはパワーコイル(発電コイル)44が取り付けられると共に、フライホイール38の裏面にはマグネット(永久磁石)46が取り付けられる。パワーコイル44とマグネット46は多極発電機を構成し、クランクシャフト32の回転に同期した出力を生じる。
フライホイール38の外側においてクランクケース30にはエキサイタコイル48が取り付けられると共に、フライホイール38の表面にはマグネット(永久磁石)50が取り付けられる。エキサイタコイル48はマグネット50が通過するごとに出力を生じる。
クランクケース30にはクランクシャフト32の軸線と平行にカムシャフト52が回転自在に収容され、ギヤ機構54を介してクランクシャフト32に連結されて駆動される。カムシャフト52は吸気側カム52aと排気側カム52bを備え、図示しないプッシュロッドとロッカーアーム56,58を介して吸気バルブ24と排気バルブ26を駆動する。
吸気ポート20にはキャブレタ60が接続される。
図2はキャブレタ60の拡大断面図である。
図2に示す如く、キャブレタ60は、吸気路62と、モータケース64と、キャブレタアセンブリ66とを一体的に備える。吸気路62は下流側がインシュレータ68を介して吸気ポート20に接続され、上流側がエアクリーナエルボ70を介して図示しないエアクリーナに接続される。吸気路62にはスロットルバルブ72が配置されると共に、スロットルバルブ72よりも上流側にはチョークバルブ74が配置される。さらに、吸気路62にはスロットルバルブ72とチョークバルブ74の間に縮径されたベンチュリ76が形成される。
モータケース64にはカバー78が取り付けられると共に、モータケース64とカバー78によって形成される内部空間には、スロットルバルブ72とチョークバルブ74を駆動する電動モータ(アクチュエータ)80が配置される。電動モータ80はステッピングモータからなり、コイルが巻回されたステータとロータとを備える。電動モータ80は、スロットルバルブ72にスロットルバルブ開閉機構82を介して接続される。
図3はキャブレタ60の、カバー78を取り外した状態を示す部分断面平面図である。尚、図3は、想像線で示す如く、スロットルバルブ72が全閉位置、チョークバルブ74が全開位置の状態を示す。
図2,3に示すように、スロットルバルブ開閉機構82は4個のギヤ(各ギヤとも外歯車)を備える。具体的には、電動モータ80の出力軸80Sには第1のギヤ84が取り付けられ、第1のギヤ84はモータケース64の内部に回動自在に支持された第2のギヤ86と噛合される。第2のギヤ86と同軸上には、第2のギヤ86と一体的に回動する第3のギヤ(偏心ギヤ)88が取り付けられる。第3のギヤ88の歯は第3のギヤ88の外周の一部にのみ形成される。
第3のギヤ88は、スロットルバルブ72を支持するスロットルシャフト90に取り付けられた第4のギヤ(偏心ギヤ)92と噛合される。これにより、電動モータ80の出力は、各ギヤ84,86,88,92のギヤ比に応じて減速されつつスロットルシャフト90に伝達され、スロットルバルブ72を開閉する。
スロットルシャフト90の外周には、スロットル用リターンスプリング94(図2に示す)が配置される。スロットル用リターンスプリング94は、ねじりコイルバネからなり、その一端はスロットルシャフト90に取り付けられた第4のギヤ92に接続され、他端はモータケース64の内部に突設されたフックピン96(図2に示す)に接続される。スロットル用リターンスプリング94の巻き方向は、スロットルシャフト90を介してスロットルバルブ72を開弁する方向に設定される。
上記のように構成されたスロットルバルブ開閉機構82には、チョークバルブ開閉機構100を介してチョークバルブ74が接続される。従って、電動モータ80は、スロットルバルブ開閉機構82を介してスロットルバルブ72に接続されると共に、スロットルバルブ開閉機構82とチョークバルブ開閉機構100を介してチョークバルブ74にも接続される。
チョークバルブ開閉機構100は、チョークバルブ74を支持するチョークシャフト102に取り付けられてチョークシャフト102を回動させるアーム104と、アーム104とスロットルバルブ開閉機構82の第3のギヤ88を連結するリンク106からなる。
リンク106は、モータケース64の内部に回動軸110を中心に回動自在に支持される。リンク106においてアーム104側の端部(一端)106aには、第1のピン106bが図2において上方に向けて伸びるように設けられる。第1のピン106bは、アーム104に穿設された長孔104aに挿通される。
リンク106において第3のギヤ88側の端部(他端)106cには、第2のピン106dが図2において上方に向けて突設される。第2のピン106dは、第3のギヤ88の外周において歯が形成されない部位に当接される。第3のギヤ88の外周において歯が形成されない部位は、略円盤状を呈すると共に、凹状に形成された部位を備える。以下、第3のギヤ88の外周において凹状に形成された部位を「第1の当接部」といい、符号88aで示す。また、第3のギヤ88の外周の歯が形成されない部位において第1の当接部88a以外の残余の部位を「第2の当接部」といい、符号88bで示す。
チョークシャフト102の外周には、図2に示す如く、チョーク用リターンスプリング112が配置される。チョーク用リターンスプリング112もスロットル用リターンスプリング94と同様、ねじりコイルバネからなり、その一端はアーム104に接続され、他端はモータケース64の内部に突設されたフックピン114に接続される。チョーク用リターンスプリング112の巻き方向は、チョークシャフト102を介してチョークバルブ74を閉弁する方向に設定される。
チョークバルブ開閉機構100にあっては、チョークバルブ74を閉弁方向(全閉位置)に付勢するチョーク用リターンスプリング112を設けるように構成したので、その付勢力はアーム104を介してリンク106に伝達される。従って、リンク106には回動軸110を中心に反時計回りの力が作用し、リンク106の第2のピン106dは第3のギヤ88の第1または第2の当接部88a,88bに押圧されつつ当接する。
モータケース64の内部にはさらに、チョークバルブ74の開度を調節するチョークバルブ開度調節機構116(図3に示す)が設けられる。チョークバルブ開度調節機構116はサーモワックス(調節部材)からなり、周囲温度に応じて膨張・収縮するワックス(具体的には、周辺温度が上昇するに連れて体積が膨張する一方、周辺温度が低下するに連れて収縮するワックス)が充填されるワックス部116aと、ワックス部116aに接続され、ワックスの膨張・収縮によって直線変位するロッド116bと、ワックス部116aにロッド116bとフランジ116cを介して接続され、ロッド116bの変位に連動して直線変位する駆動ピン116dと、それらを収容するケース116eとからなる。尚、図3はワックスが収縮した状態のときのチョークバルブ開度調節機構116を示す。
駆動ピン116dの先端116d1は、ケース116eに穿設された孔116e1から外方に向けて突出させられると共に、チョークバルブ開閉機構100のリンク106の側面106eに当接自在とされる。駆動ピン116dはリターンスプリング116fによって収縮する方向、即ち、先端116d1の突出量(突出長さ)Lが短くなる方向(紙面下方)に付勢される。従って、駆動ピン116dの突出量Lは、図3に示すようにワックスが収縮しているとき、リターンスプリング116fの付勢力によって最小とされる。
チョークバルブ開度調節機構116は、ワックス部116aを加熱するヒータ116gを備える。ヒータ116gは、図示は省略するが、ニクロム線などの発熱線と、それを被覆する絶縁材および保護管などからなり、パワーコイル44から動作電流が供給されて通電されるときに発熱する電熱器である。
図2の説明に戻ると、キャブレタアセンブリ66は、図示は省略するが、燃料タンクに接続されるフロートチャンバーと、フロートチャンバーにメインジェットとメイン燃料通路を介して接続されるメインノズルと、メイン燃料通路から分岐したスロー燃料通路に接続されるアイドルポートおよびスローポートとを備える。メインノズルはベンチュリ76を臨む位置に配置される一方、アイドルポートとスローポートはスロットルバルブ72付近を臨む位置に配置される。
また、同図に模式的に示す如く、チョークバルブ74の付近にはユーザによって操作可能なチョークレバー(手動開閉機構)75が設けられ、チョークバルブ74はユーザの手動操作によって開閉自在に構成される。
スロットルバルブ72の開度が大きいときは、ベンチュリ76を通過する吸入空気の負圧によってメインノズルから燃料が噴射され、混合気が生成される。一方、スロットルバルブ72の開度が小さいときは、スロットルバルブ72を通過する吸入空気の負圧によってアイドルポートあるいはスローポートから燃料が噴射される。また、チョークバルブ74が閉弁されると、ピストン14の下降によって生じる吸気路62内の負圧が増大するため、燃料噴射量が増加して空燃比がリッチ化される。以下、吸気路62内の空燃比がリッチ化された状態を「リッチ空燃比状態」という。
図1の説明に戻ると、上記の如く生成された混合気は吸気ポート20と吸気バルブ24を通って燃焼室18に吸入され、点火プラグ(図示せず)によって点火されて燃焼し、それよって生じた燃焼ガスは排気バルブ26と排気ポート22と図示しない消音器などを介してエンジン10の外部に排出される。
シリンダブロック12の適宜位置にはサーミスタなどからなる温度センサ(温度検出手段)120が配置され、エンジン10の温度を示す出力を生じる。温度センサ120ならびにパワーコイル44とエキサイタコイル48の出力はECU124に送られる。ECU124は、CPU,ROM、メモリおよび入出力回路などを備えるマイクロ・コンピュータからなる。尚、ECU124には、LEDなどからなる警告灯126が接続される。
次いで、スロットルバルブ72とチョークバルブ74の開閉動作について、電動モータ80、スロットルバルブ開閉機構82、チョークバルブ開閉機構100およびチョークバルブ開度調節機構116の動作を中心に、図3から図6を参照して説明する。
図4から図6は、図3と同様、キャブレタ60の、カバー78を取り外した状態を示す部分断面平面図であるが、図4はスロットルバルブ72とチョークバルブ74が全開位置、図5はスロットルバルブ72が全開位置を所定開度αだけ超えた位置(以下「オーバー全開位置」という)でチョークバルブ74が全閉位置、図6はスロットルバルブ72がオーバー全開位置でチョークバルブ74が全開位置の状態を示す。
図3に示すように、スロットルバルブ72を全閉位置にするため、電動モータ80は、スロットルバルブ開閉機構82の第1から第4のギヤ84,86,88,92を介してスロットルシャフト90を回動させ、スロットルバルブ72を全閉位置まで閉弁させる。このとき、リンク106の第2のピン106dは第3のギヤ88の第2の当接部88bに当接した状態であり、チョークバルブ74は全開位置とされる。
図4に示すように、スロットルバルブ72を全閉位置から全開位置に開弁するため、電動モータ80は、第1から第4のギヤ84,86,88,92を、図4に矢印で示す方向に回転させることで、スロットルシャフト90を反時計回りに回動させ、スロットルバルブ72を全開位置まで開弁させる。このとき、第2のピン106dは、第1の当接部88aの近傍まで摺動するが、未だ第2の当接部88bに当接した状態であるため、チョークバルブ74は全開位置のまま保持される。このように、チョークバルブ開閉機構100は、スロットルバルブ72が全閉位置と全開位置の間にあるとき、チョークバルブ74を全開位置に保持する。
また、エンジン10の始動時などチョークバルブ74を閉弁して空燃比をリッチ化させるとき、電動モータ80は、各ギヤ84,86,88,92を、図5に矢印で示す方向に回転させてスロットルシャフト90を反時計回りにさらに回動させ、スロットルバルブ72をオーバー全開位置まで開弁させる。
このとき、第2のピン106dは第3のギヤ88の回動によって第1の当接部88aまで摺動する。それにより、リンク106は回動軸110を中心に反時計回りに変位させられ、第1のピン106bは長孔104a内を摺動しつつアーム104を変位させる。アーム104の変位によってチョークシャフト102は図において時計回りに回動させられ、チョークバルブ74は全閉位置まで閉弁される。
このように、第3のギヤ88において第1、第2の当接部88a,88bが形成される位置は、第2のピン106dが第2の当接部88bに当接するとき(図3,4に示す状態)、チョークバルブ74は全開位置になると共に、第3のギヤ88が電動モータ80によって時計回りに回動させられ、第2のピン106dが第1の当接部88aに当接するとき(図5に示す状態)、チョークバルブ74が全閉位置となるように設定される。
また、チョークバルブ開閉機構100は、スロットルバルブ開閉機構82の動作に連動してチョークバルブ74を開閉し、スロットルバルブ72が全閉位置と全開位置の間にあるとき、チョークバルブ74を全開位置に保持する一方、スロットルバルブ72が全開位置とオーバー全開位置の間にあるとき、チョークバルブ74を全開位置と全閉位置の間で開閉するように構成される。
ここで、チョークバルブ開度調節機構116の動作について図3および図5,6を参照して説明する。図5は、図3と同様、ワックスが収縮した状態のときのチョークバルブ開度調節機構116を示すと共に、図6はワックスが膨張した状態のときのチョークバルブ開度調節機構116を示す。
チョークバルブ開度調節機構116において、周囲温度が比較的低く、サーモワックスであるチョークバルブ開度調節機構116の作動温度未満のときはワックス部116aのワックスは収縮するため、駆動ピン116dの突出量Lは最小とされる。このときの駆動ピン116dは、図3や図5に示す如く、リンク106の側面106eに当接しない、または僅かに接触する程度とされる。
周囲温度がエンジン10の排熱やヒータ116gの発熱によって上昇して作動温度以上になると、ワックスは膨張し、図6に示すように、ロッド116bとフランジ116cを紙面上方に押し出す。それに伴って駆動ピン116dはリターンスプリング116fの付勢力に抗して紙面上方に変位し、突出量Lが増加する。尚、作動温度は例えば約70℃に設定される。
従って、チョークバルブ74が全閉位置にあるとき(図5)、ワックスの膨張による駆動ピン116dの変位が生じると、図6に示す如く、駆動ピン116dがリンク106の側面106eを押圧し、リンク106は回動軸110を中心に時計回りに変位させられる。それによって第2のピン106dは第3のギヤ88の外周面から離間する一方、第1のピン106bは長孔104a内を摺動しつつアーム104を変位させる。アーム104の変位によってチョークシャフト102は図において反時計回りに回動させられ、チョークバルブ74は全開位置まで開弁される。このように、駆動ピン116dは、ワックスの膨張・収縮に応じてチョークバルブ開閉機構100のリンク106やアーム104などを駆動してチョークバルブ74の開度を調節する。
次いで、ECU124の構成について説明する。
図7はECU124の構成を示す説明図であり、図8はECU124のヒータ検出回路の構成を示す説明図である。
図7に示すように、ECU124は、パワーコイル44の出力(交流電力)を直流電源(12V)に変換する整流(ブリッジ)回路130と、整流回路130で生成された12V電源を入力して5V電源に変換する電源回路132と、パワーコイル44の出力に基づいてエンジン回転数NEを検出するためのパルス信号を生成するNE検出回路134と、ECU全体を制御するCPU136と、電動モータ80を制御するモータドライバ138等を備える。
パワーコイル44の出力(交流電力)は整流回路130で全波整流されて12Vの直流電源に変換され、電動モータ80やヒータ116gなどの動作電源として使用される。また、整流回路130で生成された12Vはさらに電源回路132で5Vの直流電源に変換され、CPU136などの動作電源として使用される。
パワーコイル44の出力はNE検出回路134にも入力され、半波整流された後、適宜な値をスレッショルドレベルとするパルス信号に変換される。NE検出回路134で生成されたパルス信号はCPU136に入力されるが、パワーコイル44が発電する交流電流の周波数はクランクシャフト32の回転数に比例することから、CPU136は入力されたパルス信号に基づいてエンジン回転数NEを検出する。
また、CPU136には回転数設定ボリューム140が接続される。CPU136は、回転数設定ボリューム140やNE検出回路134などの出力に基づいてスロットルバルブ72やチョークバルブ74の目標開度を決定すると共に、決定した目標開度に応じた制御信号をモータドライバ138に出力して電動モータ80を動作させ、スロットルバルブ72やチョークバルブ74を開閉させてエンジン回転数NEを調節する電子ガバナ制御を実行する。
ECU124は、ヒータ116gを接続するためのヒータ接続端子142を備える。ヒータ116gには電源回路132から12V電源が供給されるが、ヒータ接続端子142のマイナス端子側にはヒータ駆動回路(スイッチング素子。図ではMOSFETを示す)144を介してCPU136が接続される。従って、CPU136によってヒータ駆動回路144(のゲート)への電圧を制御することで、ヒータ116gへの通電を制御することができる。
ヒータ接続端子142のマイナス端子側にはヒータ検出回路150が接続される。ヒータ検出回路150は、図8に示すように、分圧回路で構成され、抵抗R1とR2によって分圧された電圧がCPU136(のA/Dポート)に入力される。CPU136は入力された電圧からヒータ接続端子142にヒータ116gが接続されているか否か判断する。例えば、入力された電圧値が所定値(例えば2V)以上の場合には、ヒータ接続端子142にヒータ116gが接続されていると判断する。但し、ヒータ駆動回路144がオン(ソースとドレインが導通)の状態では電圧値が常にGNDレベルとなるため、ヒータ116gの接続の有無を検出することはできない。尚、上記したように、エンジン10の温度を検出する温度センサ120の出力はCPU136に入力される。
以上が、この発明の実施例に係るエンジン10の制御装置の構成であるが、次にECU124の動作について説明する。
図9はECU124の動作を示すフロー・チャートである。図示のプログラムは、リコイルスタータ42が操作され、パワーコイル44による通電によってECU124が起動したときに実行される。
以下説明すると、S(ステップ)10において検出されたエンジン回転数NEが完爆回転数以上か否か判断する。完爆回転数はリコイルスタータ42によってエンジン10の始動が完了したと判断できる回転数であり、例えば800rpmに設定される。
S10で否定されるときはエンジン回転数NEが完爆回転数以上と判断されるまで次の処理には進まない一方、肯定されるときはS12に進み、イニシャライズ処理を実行する。イニシャライズ処理は、スロットル開度を全開または全閉位置にし(このとき、チョークバルブは全閉位置)、そのときの位置を基準として記憶し、それに基づいて現在のスロットル開度を検出する(ステップ位置の初期化)処理を意味する。
次いで、S14に進み、ヒータ検出回路150からの出力値に基づいてヒータ接続端子142にヒータ116gが接続されているか否か判断(判定)する。ヒータ接続端子142にヒータ116gが接続されているか否かは、上記したように、ヒータ検出回路150から出力された電圧値に基づいて判断するが、具体的には、ヒータ検出回路150から出力された電圧値が所定値(例えば2V)以上のとき、ヒータ接続端子142にヒータ116gが接続されていると判断し、電圧値が所定値未満のとき、ヒータ116gが接続されていないと判断する。
S14で否定されるときはS16に進み、ヒータ116gが接続されていない旨を報知、具体的には、例えば警告灯126を点灯させる、またはその旨のメッセージを図示しない表示手段から表示させる、あるいは図示しないスピーカから警告音を発するなどによってヒータ116gが接続されていない旨をユーザに対して報知する。尚、ヒータ接続端子142にヒータ116gが接続されていないということは、ECU124にはマニュアルチョーク機能を備えるエンジンが接続されていると考えられるため、上記したヒータ116gが接続されていない旨の報知は、換言すると、実質的にチョークバルブ74を手動操作するようにユーザに促すことを意味する。ユーザはこの報知をきっかけに手動開閉機構(チョークレバー)75を操作して、チョークバルブ74の開度を開閉(調節)することができる。
S14で肯定、即ち、ヒータ接続端子142にヒータ116gが接続されていると判断されるときはS18に進み、(オート)チョーク制御を実行する。チョーク制御は、温度センサ120の出力値等に基づいてチョークバルブ74の開度を制御すること、具体的には、エンジン始動時、チョークバルブ74の開閉を制御することで吸気路62における空燃比をリッチ化してエンジン10の始動性を向上させる制御を意味する。
次いで、S20に進み、ヒータ116gへの通電が必要か否か判断する。通常、チョーク制御を行って暖機(運転)が完了するころにはエンジン10からの受熱によってチョークバルブ開度調節機構116のワクックスは膨張し、駆動ピン116dが伸長して強制的にチョークバルブ74は開かれる。しかしながら、暖機が完了しているにもかかわらず、エンジン10の温度条件や使用条件等によってワックスの膨張が不十分となり、その結果、リッチ空燃比状態となって黒煙等を排出してしまうことがある。そこで、温度センサ120の出力値等から暖機完了と判断したにもかかわらず、ワックスの膨張が不十分な場合には、ワックスを加熱して膨張させる必要があることから、ヒータ116gへの通電が必要であると判断する。
S20で肯定されるときはS22に進んでヒータ116gへの通電を行う一方、否定されるときはS22の処理をスキップしてS24の処理に進む。
S24では暖機が完了したか否か判断し、否定されるときはS18の処理に戻る一方、肯定されるときはS26に進み、電子ガバナ制御を実行する。電子ガバナ制御は、エンジン回転数NEを目標回転数に保つようにスロットル開度を制御することを意味する。
次いで、S28に進み、エンジン10が停止したか否か、即ち、図示しないエンジンスイッチがオフされたことを検知したか否か判断する。S28で否定されるときはS26の処理に戻り電子ガバナ制御を継続する一方、肯定されるときはS30に進んでスロットルバルブ72が全開位置まで駆動(開弁)するように電動モータ80の動作を制御して処理を終了する。
以上のように、ECU124(CPU136)は、エンジン始動後、ヒータ接続端子142にヒータ116gが接続されているか否か判断し(S14)、ヒータ116gが接続されていると判断するときは(S14で肯定)、チョーク制御を実行して暖機を行う(S18からS24)一方、ヒータ116gが接続されていないと判断するときは(S14で否定)、チョーク制御は実行せずにヒータ116gが接続されていない旨の報知を行って電子ガバナ制御に移行する(S16,S26)。即ち、ECU124は、ヒータ116gが接続されていると判断するとき、チョークバルブ開閉機構100やチョークバルブ開度調節機構116等を備えたエンジン10が接続されているとみなしてチョーク制御を実行する一方、ヒータ116gが接続されていないと判断するとき、チョークバルブ開閉機構100やチョークバルブ開度調節機構116等を備えないマニュアルチョーク機能を備えたエンジンが接続されているとみなしてチョーク制御は実行せずにヒータ116gが接続されていない旨の報知を行って、チョークバルブ74を手動操作するように促す。
ところで、ヒータ接続端子142にヒータ116gが接続されているにもかかわらず、ヒータ116gの断線によって、ヒータ116gが接続されていないと判断される場合が想定される。しかし、ヒータ116gが断線している状態でチョーク制御を行うと、チョーク制御中にリッチ空燃比状態となって黒煙が排出される可能性がある。そのため、ヒータ116gが断線しているときもヒータ116gが接続されていないと判断することによってチョーク制御を実行しないこととし、黒鉛の排出を抑えるようにした。但し、ヒータ116gの断線の場合にチョーク制御を行わないようにすると、例えば急に負荷36が接続されたとき、エンジン10が停止する可能性もある。しかしこのような状況でのエンジン10の停止は、何らかの不具合(ヒータ116gの断線)が発生しているとの予見性を示唆するものであって、ユーザにとってはむしろ好ましい状態となる。
上記した如く、この発明の実施例にあっては、吸気路62に配置されたチョークバルブ74と、前記チョークバルブを開閉するチョークバルブ開閉機構100と、前記チョークバルブ開閉機構によって開閉されるチョークバルブの開度を調節する調節部材(ワックス部)116aと、前記調節部材を加熱可能なヒータ116gとを有するチョークバルブ開度調節機構116と、電源回路132に前記ヒータを接続可能なヒータ接続端子142とを備えた汎用エンジン(エンジン)10等の制御装置において、前記汎用エンジンの温度を検出する温度検出手段(温度センサ)120と、前記ヒータ接続端子に前記ヒータが接続されているか否か判定するヒータ接続判定手段(CPU136、ヒータ検出回路150,S14)と、前記ヒータ接続端子に前記ヒータが接続されていると判定されるとき、前記検出された温度に基づいて前記チョークバルブ開閉機構の動作を制御して前記チョークバルブを開閉する一方、前記ヒータ接続端子に前記ヒータが接続されていると判定されないとき、ユーザに手動開閉機構75を介して前記チョークバルブを手動で開閉するように促すチョーク制御手段(CPU136,S14,S16,S18)とを備える如く構成したので、ヒータ接続端子142にヒータ116gが接続されているか否かを判定することで汎用エンジンがオートチョーク機能を備えるものかマニュアルチョーク機能を備えるものかを判別できると共に、汎用エンジンのタイプに応じて制御内容を切り替えることが可能な1つの制御手段を備えることにより、オートチョーク機能を備える汎用エンジンにおいてマニュアルチョーク機能を備えると否とに関わらず1種類のECU124で対応することができる。即ち、タイプの異なるエンジンごとにECUを用意する必要がないため、製造設備が増加したり、製品管理が複雑になるという不都合が生じることはない。また、市場対応時の製品組違いも防止することができる。
また、前記ヒータ接続判定手段は、前記電源回路から前記ヒータ接続端子に印加される電圧を測定することによって前記ヒータ接続端子に前記ヒータが接続されているか否か判定する(CPU136、ヒータ検出回路150)如く構成したので、ヒータ接続端子142にヒータ116gが接続されているか否かを精度良く判定することができる。
また、前記ヒータ接続判定手段は、前記ヒータ接続端子に印加される電圧が所定値以上のとき、前記ヒータ接続端子に前記ヒータが接続されていると判定する(CPU136、ヒータ検出回路150)如く構成したので、ヒータ接続端子142にヒータ116gが接続されているか否かを一層精度良く判定することができる。
また、前記チョーク制御手段は、前記ヒータ接続端子に前記ヒータが接続されていると判定されるとき、前記検出された温度に基づいて前記ヒータへの通電を制御する(CPU136,S20,S22)如く構成したので、検出された温度に基づいてヒータ116gへの通電を制御することで、暖機をスムーズに完了させることができる。
また、前記汎用エンジン10は、寒冷地での動力源である如く構成したので、特に寒冷地においてオートチョーク機能を備える汎用エンジンにおいて、マニュアルチョーク機能を備えると否とに関わらず、1種類のECUで対応することができる。
尚、実施例では、ヒータ検出回路150は分圧回路で構成したが、必ずしも分圧回路に限定されるものではなく、ヒータ接続端子142にヒータ116gが接続されていることが判定できるのであれば、その判定手段はいずれの方法であっても良い。
また、実施例では、ヒータ接続端子142にヒータ116gが接続されていないと判定されるとき、ヒータ116gが接続されていない旨の報知を行ってチョークバルブ74を手動操作するように促すようにしたが、ヒータ接続端子142にヒータ116gが接続されていないと判定されるときは、これらの報知を行うことなく、単にチョーク制御のプログラムを実行しないだけの処理を行うようにしても良い。即ち、ヒータ接続端子142にヒータ116gが接続されていると判定されるときはチョーク制御のプログラムを実行し、その後、電子ガバナ制御のプログラムを実行するが、ヒータ接続端子142にヒータ116gが接続されていないと判定されるときはチョーク制御のプログラムは実行せずに電子ガバナ制御のプログラムを実行するようにしても良い。
また、実施例では、チョークバルブ開度調節機構116の作動温度やヒータ接続端子142にヒータ116gが接続されているか否か判定するときの電圧所定値等について具体的な数値で示したが、これらの数値は例示であって限定されるものではない。
10 エンジン(汎用エンジン)、62 吸気路、72 スロットルバルブ、74 チョークバルブ、75 チョークレバー(手動開閉機構)、80 電動モータ、82 スロットルバルブ開閉機構、100 チョークバルブ開閉機構、116 チョークバルブ開度調節機構、106a ワックス部、116g ヒータ、120 温度センサ、124 ECU(電子制御ユニット)、136 CPU,142 ヒータ接続端子、150 ヒータ検出回路

Claims (5)

  1. 吸気路に配置されたチョークバルブと、前記チョークバルブを開閉するチョークバルブ開閉機構と、前記チョークバルブ開閉機構によって開閉されるチョークバルブの開度を調節する調節部材と前記調節部材を加熱可能なヒータとを有するチョークバルブ開度調節機構と、電源回路に前記ヒータを接続可能なヒータ接続端子とを備えた汎用エンジンの制御装置において、前記汎用エンジンの温度を検出する温度検出手段と、前記ヒータ接続端子に前記ヒータが接続されているか否か判定するヒータ接続判定手段と、前記ヒータ接続端子に前記ヒータが接続されていると判定されるとき、前記検出された温度に基づいて前記チョークバルブ開閉機構の動作を制御して前記チョークバルブを開閉する一方、前記ヒータ接続端子に前記ヒータが接続されていると判定されないとき、ユーザに手動開閉機構を介して前記チョークバルブを手動で開閉するように促すチョーク制御手段とを備えることを特徴とする汎用エンジンの制御装置。
  2. 前記ヒータ接続判定手段は、前記電源回路から前記ヒータ接続端子に印加される電圧を測定することによって前記ヒータ接続端子に前記ヒータが接続されているか否か判定することを特徴とする請求項1記載の汎用エンジンの制御装置。
  3. 前記ヒータ接続判定手段は、前記ヒータ接続端子に印加される電圧が所定値以上のとき、前記ヒータ接続端子に前記ヒータが接続されていると判定することを特徴とする請求項2記載の汎用エンジンの制御装置。
  4. 前記チョーク制御手段は、前記ヒータ接続端子に前記ヒータが接続されていると判定されるとき、前記検出された温度に基づいて前記ヒータへの通電を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の汎用エンジンの制御装置。
  5. 前記汎用エンジンは、寒冷地での動力源として使用されることを特徴する請求項1から4のいずれかに記載の汎用エンジンの制御装置。
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