JPH0231395B2 - - Google Patents

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JPH0231395B2
JPH0231395B2 JP60229082A JP22908285A JPH0231395B2 JP H0231395 B2 JPH0231395 B2 JP H0231395B2 JP 60229082 A JP60229082 A JP 60229082A JP 22908285 A JP22908285 A JP 22908285A JP H0231395 B2 JPH0231395 B2 JP H0231395B2
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register
sound
frequency
key
memory
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Tetsuji Ichiki
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Yamaha Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」 この発明はサンプリング方式の電子楽器(サン
プリングキーボード)に関する。 「従来の技術」 近年、自然楽器の音等をサンプリングしてメモ
リに記憶させ、この記憶させた音を音源として用
いるサンプリング方式のデイジタル電子楽器が開
発され、実用化されている(特開昭54−161313
号)。 この種の電子楽器は、まず、収音すべき外部音
の音高に対応する鍵盤キーを操作する。このキー
操作により、サンプリング周波数が決定される。
次いで、外部音を発生させ、スタートスイツチを
押す。スタートスイツチと押すと、外部音が上記
サンプリング周波数でサンプリングされ、メモリ
内に収音される。楽音再生時においては、鍵盤キ
ーを操作して音高を指定すると、指定された音高
に対応する読み出し周波数でメモリ内のサンプリ
ングデータが読み出され、この読み出されたデー
タがアナログ信号に変換され、楽音として発音さ
れる。この楽音再生時において、サンプリング時
に操作したキーを押すと、メモリナのデータがサ
ンプリング周波数と同一の読み出し周波数で読み
出され、したがつて、収音した外部音の音高と同
一の音高の楽音が発生する。 「発明が解決しようとする問題点」 ところで、サンプリングすべき外部音の音高
は、必ずしも鍵盤キーの音高に正確に一致してい
るとは限らない。例えば、外部音の音高がほぼ
C4であろうと思われる場合でも、実際にはC4
ら数セント(あるいは10数セント)ずれている場
合が多い。しかし、このような場合でも、上述し
た従来の電子楽器においては、外部音がC4音で
あるとして収音が行なわれ、この結果、再生時に
おいてC4キーを押すと、実際のC4音からずれた
音が発生してしまう。このことは、特にサンプリ
ングに基づく楽音と、通常の電子楽器音とを同時
に発生させる場合等において極めて好ましくな
い。 また、収音すべき外部音は高低様々であるが、
サンプリング周波数は通常限られている(例えば
C#4〜C5音に対応する周波数)。したがつて、例
えば外部音がB3音の場合においても、サンプリ
ングはB4キーを押して行わなければならない。
この場合、当然、再生楽音はキーの音高よりかな
り低いものとなる。 なお、セントとは、ピツチずれ量を表現するた
めの単位であり、半音が100セント、1オクター
ブ1200セントとして表現される。 この発明は上述した事情に鑑みてなされたもの
で、再生楽音のピツチを自在に変更することがで
きるサンプリング方式の電子楽器を提供すること
を目的としている。 「問題点を解決するための手段] この発明は、記憶手段と、サンプリング周波数
指定手段と、外部音を前記サンプリング周波数指
定手段で指定された周波数でサンプリングして前
記記憶手段に書き込む書き込み手段と、音高指定
手段と、前記記憶手段のデータを前記音高指定手
段で指定された音高に対応する周波数で読み出す
読み出し手段と、前記記憶手段から読み出された
データに基づいて楽音を発生する楽音発生段とを
具備する電子楽器において、ピツチ変更量を指示
するピツチ変更量指示手段と、前記記憶手段内の
データの読み出し周波数を、前記ピツチ変更量指
示手段の指示量に対して変更する手段とを設けて
あるものである。 「実施例」 以下、図面を参照しこの発明の一実施例につい
て説明する。 [1] 全体構成 第1図は全体構成を示すブロツク図である。
この図において、1は鍵盤、2は操作パネル、
3は外部音を収音するためのマイクロフオン、
4は楽音形成回路である。この楽音形成回路4
は、マイクロフオン3によつて収音した外部音
をサンプリングして内部の楽音メモリに記憶さ
せ、この記憶させたサンプリングデータに基づ
いて楽音(サンプリング音と称す)を形成す
る。また、通常の電子楽器と同様に、オーケス
トラ音およびリズム音を形成する。そして、形
成した各楽音信号をミキシングしてサウンドシ
ステム5へ出力する。6は装置各部を制御する
CPU(中央処理装置)であり、バスライン7を
介して各部と接続されている。8はプログラム
およびデータが記憶されたROM、9はRAM、
10はリズム音の発生タイミングを制御するテ
ンポクロツクTCを発生するテンポクロツク発
生回路である。 [2] 動作モード この電子楽器は、次の動作モードを有してい
る。 サンプリングモード このモードは、マイクロフオン3によつて
収音した外部音をサンプリングし、楽音形成
回路4内の楽音メモリに記憶させるモードで
ある。 プレモード 操作者が鍵盤演奏を行う時の動作モードで
あり、つぎの2つのモードがある。 a サンプリング音キーボードモード このモードは、鍵盤1の金鍵域の操作に応
じてオーケストラ音およびサンプリング音の
双方を発生するモードである。 b サンプリング音ベースモード このモードは、鍵盤1の金鍵を高音側と低
音側に、例えばF#3音を境として仮想分割
し、低音側の鍵域を伴奏鍵域、高音側の鍵域
をメロデイ鍵域とする。そして、メロデイ鍵
域のキーが操作された場合は、オーケストラ
音を発生し、一方伴奏鍵域のキーが操作され
た場合は、サンプリング音によるベース音を
発生する。なお、実際には、伴奏鍵域のキー
操作に対応して和音(コード音)も同時に発
生するものであるが、この実施例ではこの点
を省略してある。 なお、リズム音は、操作パネル2のリズム
スイツチによつてリズム音発生が指示された
場合にのみ発生する。また、リズム音発生が
指示されていない時は、上述したベース音も
発生しない。 また、この電子楽器においては、上述した
サンプリング音のピツチを自在に変更できる
ようになつている。 [3] 各部の構成の詳細 (i) 操作パネル2 第2図は、操作パネル2の構成を示す図で
ある。この図において、12はサンプリング
モード/プレイモードを選択するためのサン
プリングスイツチ、13はサンプリングモー
ドが設定された時点灯するLED、14はサ
ンプリング開始を指示するスタートスイツ
チ、15は後述するレピート発音を指示する
レピートスイツチ、16はレピート発音が指
示された時点灯するLEDである。17U、
17Dは各々、サンプリング音のピツチ変更
量を設定するためのピツチ変更スイツチ、1
8はサンプリング音キーボードモード/サン
プリング音ベースモードを選択するためのス
イツチ、19はサンプリング音の音量調整用
ボリユーム、20はオーケストラ音の音色を
選択するための音色選択スイツチ、21はリ
ズムの種類を選択するためのリズム選択スイ
ツチ、22はオーケストラ音の音量調整用ボ
リユーム、23はリズム音の発生/停止を指
示するリズムスイツチ、24はリズム音発生
が指示されている時点灯するLED、25は
リズム音の音量調整用ボリユームである。 (ii) 楽音形成回路4 第3図は楽音形成回路4の構成を示すブロ
ツク図である。この図において、30は端子
T1を介してバスライン7に接続されるイン
ターフエイス、31はオーケストラ音形成回
路、32はリズム音形成回路である。33,
34,35は各々CPU6によつて書き込み
が行なわれるモードレジスタ、キーオンレジ
スタ、レピートレジスタであり、いずれも1
ビツトのレジスタである。36はCPU6に
よつて後述する周波数ナンバFNが書き込ま
れるFNレジスタ、37はCPU6によつてセ
ツトされるフリツプフロツプ、38は入力さ
れる信号の立ち下がりにおいてパルス信号を
出力する微分回路である。39,40は各々
スタートアドレスレジスタ、エンドアドレス
レジスタであり、同図に示す楽音メモリGM
の最も若いアドレスA1(通常「0」)および
最終アドレスA2を各々示すデータが電源投
入時にCPUによつて設定される。41はゲ
ート回路であり、そのエネーブル端子ENへ
“1”信号が供給された時「開」、“0”信号
が供給された時「閉」となる。42はゲート
回路41の出力を一定周期のクロツクパルス
φのタイミングで累算するアキユームレー
タ、43は入力される信号の立ち上がりにお
いてパルス信号を出力する微分回路、44は
アキユームレータ42の出力が変化する毎に
パルス信号P1を出力する変化検出回路、4
5はアキユームレータ42の出力と、スター
トアドレスレジスタ39の出力とを加算する
加算回路、46は加算回路45の出力とエン
ドアドレスレジスタ40の力とを比較し、両
者が一致した時一致信号EQ(“1”信号)を
出力する比較回路である。47は、端子T2
を介して供給されるマイクロフオン3の出力
(アナログ信号)をデイジタルデータに変換
して出力するA/D(アナログ/デイジタル)
変換回路、GMはA/D変換回路47の出力
(サンプリングデータ)が記憶される楽音メ
モリである。この楽音メモリGMにおいて、
ADはアドレス端子、WPはライトパルス端
子、R/Wはリード/ライト端子、DATA
はデータ端子である。この楽音メモリGM
は、リード/ライト端子R/Wへ“1”信号
が供給されている場合において、ライトパル
ス端子WPへ“1”のパルス信号が供給され
ると、データ端子DMTAに得られるデータ
をアドレス端子ADへ印加されているアドレ
スデータが示すアドレス内に書き込み、ま
た、リード/ライト端子R/Wへ“0”信号
が供給されている場合は、アドレス端子AD
へ印加されているアドレスデータが示すアド
レス内のデータを読み出し、出力する。48
はエンベロープ発生回路である。このエンベ
ロープ発生回路48は、第4図に示すよう、
キーオンレジスタ34の出力信号KONが
“1”信号に立ち上がつた時点でデータ「1」
となり、以後データ「1」を保持し、信号
KONが“0”信号に立ち下がつた時点以降
徐々に「0」まで減少するエンベロープデー
タEDを出力する回路である。49は音メモ
リGMの出力とエンベロープデータEDとを
乗算する乗算回路、50は乗算回路49の出
力をアナログ信号に変換するD/A(デイジ
タル/アナログ)変換回路であり、このD/
A変換回路50の出力としてサンプリング音
が得られる。22,25,19は各々操作パ
ネル2に設けられている音量調整用ボリユー
ムであり、オーケストラ音形成回路31から
出力されるオーケストラ音信号、リズム音形
成回路32から出力されるリズム音信号およ
びD/A変換回路50から出力されるサンプ
リング音信号が各々、これらのボリユーム2
2,25,19を介してミキシング回路51
へ供給され、ここでミキシングされた後、端
子T3を介してサウンドシステム6に供給さ
れる。 (iii) ROM8 第5図はROM8内に設定されている各メ
モリを示す図である。この図において、M
(0)〜M(12)は各々、12種類の周波数ナンバ
FNが記憶された周波数ナンバメモリ、8a
はリズム音形成時に使用されるリズムパター
ンが記憶されたリズムパターンメモリ、8b
はベース音形成時に使用されるベースパター
ンが記憶されたベースパターンメモリ、8c
はCPU6のプログラムが記憶されたプログ
ラムメモリである。 (iv) RAM9 第6図はRAM9内に設定されているレジ
スタおよびメモリを示す図である。各レジス
タに書き込まれるデータは次の通りである。 NKC:最新押下キーのキーコード KCREG:発音中のサンプリング音のキーコ
ード MODE:サンプリングモード→“1”プレ
イモード“0” KB:サンプリング音ベースモド→“1”サ
ンプリング音キーボードモード→“0” PC(ピツチカウンタ)、SFT、FMN:ピツ
チ制御用データ TPCTR(テンポカウンタ):リズム音制御用
データ RPT:レピート発音設定時→“1”レピー
ト発音否設定時→“0” RHY:リズムオン→“1”リズムオフ→
“0” TYPE:和音のコードタイプ ROOT:和音の根音 また、FMEMは楽音メモリGMの読み出
しの際使用される周波数ナンバが記憶される
周波数ナンバメモリ、TEMPは各種のデー
タが一時記憶される一時記憶メモリである。 [4] 周波数ナンバFN 第3図における楽音メモリGMの書き込み/
読み出し時のアドレスは、この周波数ナンバ
FNに基づいて作られる。すなわち、FNレジ
スタ36内の周波数ナンバFNが、アキユムレ
ータ42において累算され、この累算値が逐次
加算回路45を介して楽音メモリGMのアドレ
ス端子ADへ供給される。この場合、アキユム
レータ42の累算周期φが一定であることか
ら、周波数ナンバFNの値が小さいときは、楽
音メモリGMから読み出される波形の周波数が
小になり、一方、周波数ナンバFNの値が大き
いときは、楽音メモリGMから読み出される波
形の周波数が大となる。すなわち、周波数ナン
バFNは楽音メモリGMの読み出し周波数を決
定し、同様に、楽音メモリGMの書き込み時の
書き込み周波数(サンプリング周波数)を決定
する。 ところで、この実施例においては、前述した
プレイモードにおけるメモリGMの読み出し
周波数と、キーの音高に対応して、基本的に第
7図に示す周波数としている。また、メモリ書
き込み時の周波数(サンプリング周波数)を同
図に破線で囲つた周波数としている。そして、
破線内に示す12のキーC#4〜C5の各周波数
に各々対応する12の周波数ナンバFNを、第
5図に示すROM8の周波数ナンバメモリM6
内に予め記憶させている。この場合、第7図の
破線外の周波数に対応する周波数ナンバFN
は、破線内の12の周波数ナンバFNから容易
に算出することができる。すなわち、例えば
C2音発生時の読み出し周波数2KHzC3音発生
時の読み出し周波数4KHzの1/2となつており、
C3音発生時の読み出し周波数4KHzはC4音発生
時の読み出し周波数8KHzの1/2となつている。
他の周波数についても同様である。(1オクタ
ーブ毎に周波数は1/2異なる。)したがつて、破
線外の周波数に対応する周波数ナンバFNは、
破線内の周波数ナンバFNをビトシフトするこ
とにより簡単に求めることができる。 なお、この実施例においては、サンプリング
周波数は破線内の周波数のみであるが、メモリ
GMの読み出し周波数は、以下に述べるよう
に、第7図に示す周波数を変更できるようにな
つている。 [5] 楽音メモリGMの読み出し周波数変更方法 この実施例においては、100セント(半音)
を13等分し、1STEP=約7.7セント単位で読み
出し周波数を変更できるようになつている。す
なわち、操作者がパネル2(第2図)のピツチ
変更スイツチ17Uを1回、2回……と押す
と、読み出し周波数が第7図に示す基本周波数
から1STEP、2STEP……と上昇し、したがつ
てサンプリング音の音高が上昇し、また、ピツ
チ変更スイツチ17Dを1回、2回……と押す
と、読み出し周波数が1STEP、2STEP……と
下降するようになつている。この読み出し周波
数の変更は次のようにして行なわれる。 第8図の符号SNM内の図は、第5図に示す
周波数ナンバメモリM0〜M12を再び示した
図である。この図に示すように、メモリM6内
には、C#4〜C5音の読み出し周波数(第7図
の破線枠内参照)に対応する周波数ナンバFN
が記憶されており、メモリM7には、メモリM
6の読み出し周波数を1STEP(7.7セント)上
げた周波数に対応する周波数ナンバFNが各音
名(C#〜C)に対応して記憶されており、…
…、メモリM12には、メモリM6の読み出し
周波数を6STEP上げた周波数に対応する周波
数ナンバFNが各音名に対応して記憶されてい
る。また、メモリM5内には、メモリM6の読
み出し周波数を1STEP下げた周波数に対応す
る周波数ナンバFNが記憶されており、……、
メモリM0内には、メモリM6の読み出し周波
数を6STEP下げた周波数に対応する周波数ナ
ンバFNが記憶されている。 そして、レジスタPC(第6図)内に「6」が
設定されている時は、メモリM6内の周波数ナ
ンバFNが第6図のメモリFNEM内に転送さ
れ、このメモリFNEMの周波数ナンバFNに基
づいて楽音メモリGM(第3図)の読み出しが
行なわれる。この場合、サンプリング周波数と
読み出し周波数とが同一となり、したがつてピ
ツチずれなしのサンプリング音が発生する。な
おここで、サンプリング周波数と読み出し周波
数とが同一とは、例えばD3キーでサンプリン
グした場合、D3キーの押下に基づく読み出し
周波数がサンプリング周波数と同一になるとい
う意味である。次に、操作者がピツチ変更スイ
ツチ17Uを1回押すと、レジスタPC内に
「7」が設定され、メモリ7内の周波数ナンバ
FNがメモリFMEM内に転送される。この場
合、このメモリFMEM内の周波数ナンバFNに
基づいて楽音メモリGMの読み出しが行なわ
れ、したがつて、サンプリング時より1STEP
高いピツチのサンプリング音が発生する。ま
た、操作者がピツチ変更スイツチ17Dを操作
して、レジスタPC内に「5」を設定すると、
メモリM5内の周波数ナンバFNがメモリ
FMEM内に設定され、これにより、サンプリ
ング時より1STEP低いピツチのサンプリング
音が発生する。レジスタPC内に8〜12ある
いは0〜4が設定された場合も同様である。 次に、レジスタPC内のデータ「13」以上
(PC≧13)の場合および「−1」以下(PC≦
−1)の場合について説明する。例えば、PC
=13の場合は、第8図のテーブルM0+1に示
す周波数、すなわち、メモリM6の読み出し周
波数を7STEP上げた周波数に対応する周波数
ナンバFNをメモリFMEM内に記憶させる必要
がある。ところで、メモリ内6の周波数を
7STEP上げることは、メモリM0の周波数を
13STEP上げることを意味し、言い替えれば、
メモリM0の各音名の周波数を各々100セント
(半音)上げることを意味する。そして、メモ
リM0の各周波数を半音上げたテーブルM0+
1を作るには、第9図に示すように、メモリM
0の各周波数を各々1段上へ(半音上の音名
に)シフトしてテーブルM0+1へ書き込み、
また、メモリM0の最上段(音名C#)の周波
数を2倍してテーブルM0+1の最下段(音名
C)へ書し込めばよい。ここで、上記「2倍」
は、周波数を1オクターブ上げることを意味す
る。このように、テーブルM0+1は、メモリ
M0内の周波数ナンバをシフトすることにより
簡単に作成される。同様に、PC14,15……25
の場合に必要とされるテーブルM1+1、M2+
1……M12+1は各々、メモリM1,M2……
M12内の周波数ナンバFNをシフトすること
により、簡単に作成される。また、、PC=26
〜38の場合に必要とされるテーブルM0+2
〜12+2は各々、メモリM0〜M12内の周波
数ナンバFNを2回シフトすることによつて作
成でき、レジスタPC内のデータがさらに大き
くなつた場合も、同様に作成することができ
る。第10図にレジスタPC内のデータとテー
ブルとの対応関係を示す。なお、このテーブル
は説明の便宜上のもので、実際のデータテーブ
ルが設けられているわけでないことは勿論であ
る。 一方、レジスタPC内のデータが「−1」の
場合は、第8図に示すテーブルM12−1が必要
となる。このテーブルは、第11図に示すよう
に、メモリM12内の周波数ナンバFNを1段
下方へシフトしてテーブルM12−1に書き込
み、また、メモリM12の最下段の周波数ナン
バFNを1/2倍してテーブルM12−1の最上
段に書き込むことにより作成される。PC≦−
2の場合も同様である(第10図参照) なお、この実施例においては、第10図に示
すように、PC=103をPCの最大値としている。
これ以上PCの値が大きくなると、第3図の
D/A変換回路50の処理が時間的に追いつか
なくなるからである。 [6] 全体動作 以下、第1図および第3図に示す回路の動作
を、第12図〜第20図に示すCPUの処理フ
ローチートを参照し、前述したモード別に説明
する。 サンプリングモード この場合、操作者は、まずサンプリングス
イツチ12(第2図)を操作することによ
り、このモードに設定する。サンプリングス
イツチ12が押されると、CPU6がこれを
検知し、第12図に示すサンプリングスイツ
チ・オンイベント処理を行う。すなわち、ま
ず、ステツプSS1へ進み、レジスタMODE
(第6図)内のデータ(1ビツト)を反転し、
次いで、レジスタMODE内のデータが“1”
の時はLED13の点灯指令を、“0”の時は
消燈指令を各々操作パネル2へ出力する(ス
テツプSS2〜SS4)。次に、レジスタMODE
内のデータをモードレジスタ33(第3図)
に転送して書き込み(ステツプSS5)、待機
状態に戻る。ここで、レジスタMODEおよ
びモードレジスタ33に“1”が書き込まれ
た場合は、サンプリングモードに設定されこ
とを意味し、“0”が書き込まれた場合は、
プレイモードに設定されたことを意味する。
また、いずれのモードに設定されたかは、
LED13の点灯/消燈によつて検知するこ
とができる。 次に、操作者は、サンプリングすべき音の
音高に対応する鍵盤1のキーC#4〜C5のい
ずれかを押下する。鍵盤1のキーが押下され
ると、CPU6がこれを検知し、第13図の
キーオンイベント処理へ進む。このキーオン
イベント処理においては、まず、ステツプ
SK1において、押下キーのキーコードKCを
レジスタNKC内に書き込む。次に、ステツ
プSK2へ進み、レジスタMODE内のータが
“0”か否かを判断する。この場合、判断結
果は「NO」(MODE=“1”)であり、した
がつて、ステツプSK3へ進む。ステツプSK3
では、レジスタNKC内のキーコードKCのノ
ート検出、すなわち、キーコードKCが1オ
クターブ内のどの音名かの検出を行う。次
に、ステツプSK4へ進むと、ステツプSK3に
おいて検出したノートに対応する周波数ナン
バFNを、第8図に示すメモリM6から読み
出し、FNレジスタ36(第3図)へ転送し
て書き込む。そして、待機状態に戻る。 次に、操作者は、マイクロフオン3をセツ
トし、そして、スタートスイツチ14を押
す。スタートスイツチ14が押されると、
CPU6が第14図に示すスタートスイツ
チ・オンイベント処理へ進み、フリツプフロ
ツプ37(第3図)のセツトを行い、そして
待機状態に戻る。 フリツプフロツプ37がセツトされると、
オアゲート60の出力が“1”に立ち上が
り、この立ち上がりにおいて、微分回路43
からパルス信号が出力され、オアゲート61
を介してアキユムレータ42のリセツト端子
へ供給される。これにより、アキユムレータ
42がリセツトされる。また、フリツプフロ
ツプ37がセツトされると、この時モードレ
ジスタ33の出力信号MOが“1”(サンプ
リングモード)であることから、アンドゲー
ト62の出力が“1”となり、この“1”信
号がオアゲート63を介してゲート回路41
へ供給される。これにより、ゲート回路41
が開状態となり、FNレジスタ36内の周波
数ナンバFNがアキユムレータ42へ供給さ
れ、このアキユムレータ42においてクロツ
クパルスφのタイミングで逐次累算される。
そして、この累算結果と、スタートアドレス
レジスタ39内のアドレスA1を示すデータ
とが、加算回路45において加算され、この
加算結果が楽音メモリGMのアドレス端子
ADへ供給される。一方、アキユムレータ4
2の出力が変化する毎に、変化検出回路44
からパルス信号P1が出力され、楽音メモリ
GMのライトパルス端子WPへ供給される。
これにより、A/D変換回路47から出力さ
れるデータ(マイクロフオン3の出力をA/
D変換したデータ)が、楽音メモリGWに逐
次書き込まれる。そして、加算回路45の出
力が、エンドアドレスレジスタ40内のアド
レスA2を示すデータに一致すると、比較回
路46から一致信号EQ(“1”信号)が出力
され、フリツプフロツプ37のリセツト端子
Rへ供給される。これにより、フリツプフロ
ツプ37がリセツトされ、、その出力が“0”
信号に立ち下がり、この立ち下がりにおい
て、微分回路38からパルス信号(サンプリ
ング終了信号)SEが出力される。そして、
この信号SEが、インターフエイス30を介
してCPU6へ供給される。CPU6は、この
信号SEを受け、第15図に示すサンプリン
グ終了処理へ進む。この処理においては、ま
ず、レジスタMODE内に“0”を書き込み
(ステツプSE1)、次いでレジスタMODE内の
データをレジスタ33に転送して書き込む
(ステツプSE2)。これにより、自動的にプレ
イモードに設定される。次いで、LED13
の消燈指令を出力し(ステツプSE13)、待
機状態に戻る。 a サンプリング音キーボードモード この場合、操作者は、まずサンプリングス
イツチ12(第2図)によつてLED13を
消燈し(LED13が点灯していた場合)、次
いでスイツチ18をキーボードKB側へ投入
する。これにより、レジスタMODEおよび
モードレジスタ33内に“0”が設定され、
また、レジスタKB(第6図)内に“0”が
設定される。 次に、操作者は、サンプリング音のピツチ
設定を行う。すなわち、まず、ピツチ変更ス
イツチ17U、17Dを同時に押し、次いで
ピツチを上げたい場合はスイツチ17Uを、
下げたい場合はスイツチ17Dを変更したい
STEP数だけ押す。 ピツチ変更スイツチ17Uまたは17Dが
押されると、CPU6がこれを検知し、第1
6図に示すスイツチ17U・オンイベント処
理またはスイツチ17Dオンイベント処理へ
進む。スイツチ17U・オンイベント処理に
おいては、まず、ステツプSH1において、ス
イツチ17Dが同時に押されているか否かを
判断する。そして、この判断結果が「YES」
の場合はステツプSH2へ進み、レジスタPC
(第6図)に「6」を書き込む。これにより、
「ピツチずれなし」が設定される(第8図参
照)。またステツプSH1の判断結果が「NO」
の場合は、ステツプSH3へ進み、レジスタ
PC内のデータをインクリメントする。そし
て、ステツプSH4へ進む。一方、スイツチ1
7D・オンイベント処理においては、まず、
ステツプSH6において、スイツチ17Uが同
時に押されているか否を判断する。そして、
この判断結果が「YES」の場合は、ステツ
プSH2へ進み、また、「NO」の場合はステ
ツプSH7へ進む。ステツSH7では、レジスタ
PC内のデータをデクメントそ、そして、ス
テツプSH4へ進む。ステツプSH4では、レジ
スタPC内のデータを「13」で除算する。次
に、ステツプSH8へ進むと、レジスタPC内
のデータが正または零は否かを判断する。そ
して、この判断結果が「YES」の場合はス
テツプSH9へ進み、「7」からステツプSH4
の除算の商を減算した値をレジスタSFT(第
6図)に書き込み、また、「NO」の場合は
ステツプSH10へ進み、「8」からステツプ
SH4の除算の商を減算した値をレジスタ
SFTに書き込む。次に、ステツプSH11へ進
むと、ステツプSH4の除算の余りが正または
零の場合は、その余りをそのままレジスタ
FMN(第6図)に書き込み、余りが負の場
合は、その値に応じてつぎの値をレジスタ
FMNに書き込む。 −1→12 −2→11 …… −12→1 ここで、レジスタPC内のデータに対応し
てレジスタSFT,FMNに各々書き込まれる
データ例を次表に示す。
【表】 ところで、前述したように、例えばPC=
14の場合、第8図に示すメモリM1を1回上
方へシフトしたテーブルM1+1の周波数ナ
ンバFNを第6図のメモリFMEM内に書き込
む必要がある。また、例えばPC=−1の場
合、メモリM12を下方へ1回シフトしたテ
ーブルM12−1の周波数ナンバFNをメモ
リFMEMに書き込む必要がある。すなわち、
第1表に示すレジスタFMN内のデータは、
メモリFMEMの書き込みの際に、メモリ0
〜M12の内のいずれを用いるかを、「SFT
−7」はシフトの回数を、また「SFT−7」
の符号はシフトの方向を各々示している。 以上のことから、CPU6は、ステツプ
SH11の処理に続いて次の処理を行う。すな
わち、まずステツプSH12へ進むと、レジス
タSFT内のデータが負のデータか否かを判
断する。そして、この判断結果が「YES」
の場合は、ステツプSH13へ進む。ステツプ
SH13では、レジスタSFT、FMN内に各々
「0」、「12」をセツトする。ここで、レジス
タSFT内のデータが負とは、レジスタPC内
のデータが104以上であることを意味してい
る。そして、前述したように、この実施例に
おいては、PCの最大値を103としているの
で、104以上の場合は全てPC=103として処
理するようになつている。ステツプSH13は
この処理である。 一方、ステツプSH12の判断結果が「NO」
の場合は、ステツプSH13をジヤンプして、
ステツプSH14へ進む。ステツプSH14では、
レジスタFMN内のデータに対応するメモリ
M0〜M12内の周波数ナンバFN12個を読
み出し、一時記憶メモリTEMP(第6図)に
書き込む。次に、ステツプSH15へ進むと、
ステツプSH14の処理において一時記憶メモ
リTEMPに記憶された周波数ナンバFNを、
「SFT−7」の値が示す回路および方向でシ
フト演算する。ここで、「シフト演算」には、
前述した2倍あるいは1/2倍の演算も勿論含
んでいるものとする。次に、ステツプSH16
へ進むと、ステツプSH15のシフト演算の結
果メモリFMEM(第6図)に書き込む。そし
て、待機状態に戻る。 以上が、ピツチ変更スイツチ17U,17
Dの操作に基づくCPU6の処理である。 上述したモード設定、ピツチ設定が終了す
ると、次に操作者は、レピートスイツチ15
によりレピート発音を行わせるか否かの設定
を行う。ここで、レピート発音とは、楽音メ
モリGM(第3図)内のサンプリングデータ
を、キーが押されている間繰り返し読み出
し、楽音形成を行うことを言う。このレピー
ト発音が指示されていない時は、キーの押下
時間にかかわらず、1回のキー操作に対応し
て、楽音メモリGM内のデータが1回だけ読
み出され、楽音形成が行われる。 操作者が、レピートスイツチ15を押す
と、CPU6がこれを検知し、第17図のレ
ピートスイツチ・オンイベント処理を行う。
すなわち、まず、ステツプSR1では、レジス
タRPT(第6図)内のデータ(1ビツト)を
反転し、次いで同レジスタRPT内のデータ
をレピートレジスタ35(第3図)内に転送
して書き込む、次に、レジスタRPT内のデ
ータが“1”の時は、LED16の点灯指令
を、“0”の時は消燈指令を各々操作パネル
2へ出力し(ステツプSR2〜SR4))、そし
て、待機状態に戻る。ここで、レジスタ
RPTおよびレピートレジスタ35内に“1”
が設定された場合に、レピート発音が指定さ
れる。 以上の各設定を終了すると、操作者が鍵盤
演奏を行う。以下、キー操作に基づく回路動
作を説明する。 まず、キーが押下されると、CPU6がこ
れを検知し、第13図のステツプSK1へ進
み、押下キーのキーコードKCをレジスタ
NKCに書き込む。次に、ステツプSK2へ進
むと、レジスタMODE内のデータが“0”
か否かを判断する。この場合、このステツプ
SK2の判断結果は「YES」であり、ステツ
プSK5へ進む。ステツプSK5では、レジスタ
KB(第6図)内のデータが“1”か否かを
判断する。この場合、判断結果は「YES」
であり(サンプリング音キーボードモード)、
したがつて、ステツプSK6へ進む。ステツプ
SK6では、オーケストラ音の発音割当処理を
行う。すなわち、オーケストラ音形成回路3
1(第3図)に設けられている複数の発音チ
ヤンネルの内の空きチヤンネルに、押下キー
の発音を割り当てる。なお、この割り当て
は、一時記憶メモリTEMPを用いて行なわ
れる。すなわち、メモリTEMP内には、予
め各発音チヤンネルに対応する記憶エリアが
設けられている。そして、CPU6は、いず
れかのチヤンネルに発音を割り当てた時は、
そのチヤンネルに対応する記憶エリア内に
“1”を書き込み、後術する割り当て解除の
時には、その記憶エリアに“0”を書き込
む。次に、ステツプSK7へ進むと、レジスタ
NKC内のキーコードKCを、キーオンを示す
キーオン信号および割り当てチヤンネルを示
すチヤンネルデータと共にオーケストラ音形
成回路31へ出力する。これにより、同発音
チヤンネルにおいて上記押下キーに対応する
楽音信号の形成が行なわれ、サウンドシステ
ム5から発音される。次に、ステツプSK8へ
進むと、レジスタNKC内のキーコードKCを
レジスタKCREGに書き込む。次に、ステツ
プSK9へ進むと、レジスタNKC内のキーコ
ードKCのノートを検出し、次いで、周波数
ナンバメモリFMEM(第6図)から、検出し
たノートに対応する周波数ナンバFNを読み
出す。次に、ステツプSK10へ進むと、レジ
スタNKCのキーコードKCのオクターブを検
出し、この検出結果に基づいて上記周波数ナ
ンバFNをシフトする(前記[4]項参照)。
次に、ステツプSK11へ進むと、ステツプ
SK10のシフト処理によつて得られた周波数
ナンバFNをFNレジスタ36(第3図)に
転送して書き込み、また、キーオンレジスタ
34(第3図)に“1”を転送して書き込
む。そして、待機状態に戻る。 次に、CPU6による上記の各処理が終了
した時点以後の楽音形成回路4の動作を説明
する。 まず、ステツプSK11の処理が終了した時
点で、モードレジスタ33内には“0”が書
き込まれている。またこの時、レピートレジ
スタ35内のデータが“0”であるとする。
この場合、レジスタ33の出力信号MD、レ
ジスタ35の出力信号RPが共に“0”とな
り、したがつて、インバータ65,66の出
力が共に“1”になる。またこの時、比較路
46の出力信号Qは“0”であり、したがつ
て、インバータ67の出力が“1”となつて
いる。この結果、アンドゲート68の出力が
“1”となり、この“1”信号がオアゲート
63を介してゲート回路41へ供給され、こ
れにより、ゲート回路41が開状態となる。
次に、FNレジスタ36に周波数ナンバFN
がセツトされ(ステツプSK11)、次いでキー
オンレジスタ4に“1”がセツトされると、
同レジスタ34の出力信号KONが“1”信
号に立ち上がる。これにより、オアゲート6
0、微分回路43およびオアゲート61を介
してアキユーム42がリセツトされ、また、
エンベロープデータEDが「1」にち上がる。
また、FNレジスタ36に周波数ナンバFN
がセツトされ、ゲート回路41を介してアキ
ユムレータ42へ供給されると、以後、同ナ
ンバFNがアキユムレータ42において逐次
累算され、この累算結果にレジスタ39内の
アドレスA1を示すデータが加算され、この
加算結果が楽音メモリGMのアドレス端子
ADへ供給される。これにより、楽音メモリ
GMからサンプリングデータが順次読み出さ
れ、この読み出されたデータに、乗算回路4
9においてエンベロープデータEDが乗算さ
れ、この乗算結果がD/A変換回路50にお
いてアナログ信号に変換され、このアナログ
信号がミキシング回路51を介してサウンド
システム5へ供給されてサンプリング音が発
生する。 次に、加算回路45の出力が、エンドアド
レスレジスタ40内のアドレスA2を示すデ
ータに一致すると、比較回路46から信号
EQ(“1”信号)が出力される。これにより、
インバータ67出力が“0”信号となり、し
たがつて、オアゲート63の出力が“0”信
号となる。この結果、ゲート回路41が閉状
態となり、その出力が「0」となる。ゲート
回路41の出力が「0」になると、以後アキ
ユムレータ42の出力変化がなくなり、した
がつて、楽音メモリGM内のデータの読み出
しが停止する。 次に、レピートレジスタ35に“1”が設
定されていた場合は、アンドゲート69の出
力が、信号MD“0”である限り連続的に
“1”となる。この結果、ゲート回路41が
連続的に開状態となり、FNレジスタ36内
の周波数ナンバFNが常時アキユムレータ4
2へ供給される。また、キーオンレジスタ3
4の出力信号KONが“1”信号になると、
アンドゲート71の出力が“1”信号とな
り、この“1”信号がアンドート72へ供給
され、アンドゲート72が開状態となる。こ
の結果、楽音メモリGM内のデータが1通り
読み出された時点で、一致信号EQが出力さ
れると、この一致信号EQがアンドゲート7
2、オアゲート61を介してアキユムレータ
42のリセツト端子Rへ供給され、これによ
り、アキユムレータ42がリセツトされる。
そして、以後、再びアキユムレータ42にお
いて累算が行なわれ、これにより楽音メモリ
GM内のデータが再度読み出され、この過程
がキーオンの間繰り返される。 次に、操作者がキーを離すと、CPU6が
これを検知し、第18図に示すキーオフイベ
ント処理を行う。すなわち、まず、ステツプ
SO1へ進み、レジスタMODE内のデータが
“0”か否かを判断する。この場合、判断結
果は「YES」であり、ステツプSO2へ進む。
なお、このステツプSO1の判断結果「NO」
の場合、すなわち、前述したサンプリングモ
ードの場合は、キーオフの際何の処理も行な
われない。次に、ステツプSO2では、レジス
タKB内のデータが“1”か否かを判断す
る。この場合、判断結果は「YES」であり
(サンプリング音キーボードモード)、ステツ
プSO3へ進む。ステツプSO3では、オフとさ
れたキーのオーケストラ音のチヤンネル割り
当て解除を行う。次に、ステツプSO4へ進む
と、オフとされたキーが割り当てられている
チヤンネルを示すチヤンネルデータおよびキ
ーオフを示すキーオフ信号を各々オーケスト
ラ音形成回路31へ出力する。これにより、
当該キーのオーケストラ音が減衰状態に移行
して発音が停止する。次に、ステツプSO5へ
進むと、オフとされたキーのキーコードKC
がレジスタKCEG内のキーコードKCと同一
か否かを判断する。そして、この判断結果が
「YES」の場合はステツプSO6へ進み、キー
オンレジスタ34へ“0”を転送して書き込
み、そして、待機状態に戻る。キーオンレジ
スタ3に“0”が書き込まれると、同レジス
タ34の出力信号KONが“0”となり、こ
の“0”信号がエンベロープ発生回路48へ
供給される。これにより、以後エンベロープ
ータEDが徐々に減少し、したがつて、サン
プリング音が従々に減衰する。一方、ステツ
プSO5の判断結果が「NO」の場合は、ステ
ツプSO6をジヤンプして待機状態に戻る。な
お、ステツプSO5の判断結果が「NO」の場
合の処理は次のことを意味する。すなわち、
この実施例においては、サンプリング音ち、
最も新しく押下されたキーについてのみ発生
するようになつている。また最も新しく押下
されたキーのキーコードKCは、レジスタ
KCREG内に格納される(第13図のステツ
プSK8)。したがつて、ステツプSO5の判断
結果が「NO」の場合とは、離鍵されたキー
が最も新しく押下されたキーでない場合であ
り、この場合、サンプリング音のキーオフ処
理は行なわれない。 b サンプリング音ベースモード この場合、操作者は、まずサンプリングス
イツチ12(第2図)によつてLED13を
消燈してプレイモードとし、次いでスイツチ
18をベースBASS側へ投入する。これによ
り、レジスタMODEおよびモードレジスタ
33内に“0”が設定され、また、レジスタ
KB(第6図)内に“1”が設定される。次
に、操作者は、サンプリング音のピツチ設定
を行い、次いでレピートスイツチ15によつ
てレピード否発音を設定する。 次に操作者は、リズムスイツチ23を操作
することにより、LED24を点灯させる。
操作者が、リズムスイツチ24を押すと、
CPU6がこれを検知し、第19図のリズム
スイツチ・オンイベント処理を行う。すなわ
ち、まず、ステツプSZ1では、レジスタ
RHY(第6図)内のデータ(1ビツト)を反
転する。次に、レジスタRHY内のデータが
“1”の時はLED24の点灯指令を、“0”
の時は消燈指令を各々操作パネル2へ出力す
る(ステツプSZ2〜SZ4)。次いで、レジスタ
TPCTR(第6図)内に“0”を書き込み、
そして、待機状態に戻る。ここで、レジスタ
RHY内に“1”が設定された場合に、リズ
ム音およびベース音の発生が指定される。 以上述べた各設定が終了した後、操作者が鍵盤
演奏を行う。 操作者によつて鍵盤キーが押下されると、
CPU6は、前述した第13図の処理へ進み、ス
テツプSK1、SK2、SK5を介してステツプSK12
へ進む。ステツプSK12では、ステツプSK1にお
いてレジスタNKCに書き込まれたキーコードKC
が、F#3音のキーコードKCより小あるいは等し
いかを判断する。そして、この判断結果が
「NO」の場合、すなわち、押下されたキーが前
述したメロデイ鍵域のキーであつた場合は、ステ
ツプSK13へ進み、オーケストラ音の発音割当処
理を行い、次いでステツプSK14へ進み、レジス
タNKC内のキーコードKC、キーオン信号および
割り当てチヤンネルを示すデータをオーケストラ
音形成回路31へ出力する。これにより、押下キ
ーに対応するオーケストラ音が発生する。なお、
ステツプSK13、SK14の処理は、前述したステツ
プSK6、SK7の処理と同じである。一方、ステツ
プSK12の判断結果が「NO」の場合、すなわち、
レジスタNKC内のキーコードKCが伴奏鍵域のキ
ーであつた場合は、ステツプSK15へ進む。ステ
ツプSK15では、その時伴奏鍵域においてオン状
態にあるキーの全てを検出し、該キーのキーコー
ドKCに基づいて、伴奏音(和音)のコードタイ
プは根音を検出し、検出したコードタイプおよび
根音を各々、レジスタTYPEおよびROOT(第6
図)内に書き込む。そして、待機状態に戻る。 このように、伴奏鍵域のキーが押下されると、
CPU6によつてレジスタTYPEおよびROOTの
書き込みが行なわれる。そして、以後、これらの
レジスタTYPE、ROOT内のデータに基づいて、
サンプリング音によるベース音が形成される。以
下、この過程を説明する。 まず、第1図に示すテンポクロツク発生回路1
0は、一定周期のテンポクロツクTCを、常時、
CPU6へ出力する。CPU6は、このテンポクロ
ツクTCを受ける毎に、第20図に示すテンポク
ロツク処理を行う。すなわち、まず、ステツプ
ST1へ進み、レジスタRHY内のデータが“1”
か否かを判断する。そして、この判断結果が
「NO」の場合(リズム音の発音が指示されてい
ない場合)は、そのまま待機状態に戻る。また、
ステツプST1の判断結果が「YES」の場合は、
ステツプST2へ進む。ステツプST2では、レジス
タTPCTR(テンポカウンタ)内のデータをイン
クリメントする。次に、ステツプST3へ進むと、
リズムパターンメモリ8a(第5図)に記憶され
ている複数のリズムパターンの内の、リズム選択
スイツチ21(第2図)によつて設定されている
リズム種類に対応するリズムパターンから、レジ
スタTPCTR内のデータが示す発生タイミングに
対応するパターンを読み出し、リズム音形成回路
32へ出力する。リズム音形成回路32は、供給
されたパターンに基づいてリズム音源を駆動して
リズム音信号を形成し、ミキシング回路51を介
したサウンドシステム5へ出力する。次に、
CPU6はステツプST4へ進み、レジスタKB内の
データが“0”か否かを判断する。そして、この
判断結果が「NO」の場合、すなわちサンプリン
グ音ベースモードでない場合は、待機状態に戻
る。これにより、サンプリング音キーボードモー
ドにおいてもリズム音を発生させることができ
る。一方、ステツプST4の判断結果が「YES」
の場合は、ステツプST5へ進む。ステツプST5で
は、ベースパターンメモリ8b(第5図)に記憶
されている複数のベースパターンの内の、リズム
選択スイツチ21によつて選択されているリズム
種類およびレジスタTYPE内に記憶されているコ
ードタイプに各々対応するベースパターンから、
テンポカウンタTPCTR内のデータが示す発音タ
イミングに対応するパターンを読み出す。次に、
ステツプST6へ進むと、ステツプST5において読
み出したパターンに基づいて、ベース発生タイミ
ングが否かを判断する。そして、この判断結果が
「NO」の場合は待機状態に戻り、「YES」の場合
はステツプST7へ進む。ステツプST7では、レジ
スタROOT内に記憶されている根音および読み
出したベースパターンに基づいて発音すべきベー
ス音のキーコードKCを求め、次いで、このキー
コードKCを前述した場合と同様にして周波数ナ
ンバFNに変換し(第13図にステツプSK9、
SK10参照)、この周波数ナンバFNをFNレジス
タ36(第3図)に転送して書き込む。次に、ス
テツプST8へ進むと、キーオンレジスタ34をま
ずクリア(“0”を書き込み)し、その直後に
“1”をPH書き込み、そして、待機状態に戻る。
レジスタ36および34に各々周波数ナンバFN
および“1”が書き込まれると、以後、楽音形成
回路4において、前述した場合と同様にしてサン
プリング音(この場合、ベース音)が形成され、
サウンドシステム5から発音される。このように
して、テンポクロツク発生回路10からテンポク
ロツクTCが出力される毎に、リズム音およびサ
ンプリング音(ベース)の形成が行なわれる。 次に、このサンプリング音ベースモードにおい
て、押下されていたキーが離鍵されると、CPU
6がこれを検知し、第18図の処理へ進む。この
処理においては、まず、ステツプSO1の判断結果
が「YES」、ステツプSO2の判断結果が「NO」
となることから、ステツプSO7へ進む。ステツプ
SO7では、離鍵されたキーのキーコードKCがF
3音のキーコードより小あるいは等しいか否か
を判断する。そして、この判断結果が「YES」
の場合、すなわち、離鍵されたキーが伴奏鍵域の
キーであつた場合は、ステツプSO8へ進む。ステ
ツプSO8では、まず、伴奏鍵域においてオン状態
にある全てのキーを検出し、次いで、同キーのキ
ーコードKCに基づいてコードタイプおよび根音
を検出し、検出したコードタイプおよび根音を
各々レジスタTYPE、ROOTに書き込む。そし
て、待期状態に戻る。なお、ステツプSO8の処理
は、伴奏鍵域のキーの離鍵により、和音が変化す
る場合があることから行う処理である。一方、ス
テツプSO7の判断結果が「NO」の場合、すなわ
ち、離鍵されたキーがメロデイ鍵域のキーであつ
た場合は、ステツプSO9へ進み、離鍵されたキー
の発音(オーケストラ音)の割当て解除を行い、
次いでステツプSO10へ進み、離鍵されたキーが
割り当てられているチヤンネルを示すデータおよ
びキーオフ信号をケーケストラ音形成回路31
(第3図)へ出力する。そして、待機状態に戻る。 以上がこの発明の一実施例の詳細である。な
お、スタートスイツチ14に代えて、シンクロス
タートスイツチを設け、このスイツチを押した直
後はサンプリングを開始せず、待機状態とし、マ
イクロフオン3からの信号入力を検出してサンプ
リングを開始するようにしてもよい。また、上記
実施例においては、A/D変換回路47の出力を
そのまま楽音メモリGMに記憶させているが、
A/D変換回路47の出力をDPCM、ADPCM
等の方式によつて符号変換して楽音メモリGMに
記憶させ、読み出した時に再びもとのデータに戻
すようにしてもよい。この場合メモリGMの容量
を減らすことができる。また、ピツチ調整を、ピ
ツチ変更スイツチ17U,17Dによつて行うよ
うになつているが、これに代えて、ダイヤル式等
他の方式を採用してもよい。また、上記実施例に
おいては、ピツチ調整を7.7セント単位で行うよ
うになつているが、これは何セント単位で行うよ
うにしてもよい。また、上記実施例はソフトウエ
アによつて制御するようになつているが、専用の
ハードウエアによつて制御するようにしてもよ
い。また、上述したピツチ制御の方法は、サンプ
リング音のピツチ制御に限らず、通常の電子楽器
音のピツチ制御にも応用可能である。また、上記
実施例は、オーケストラ音形成回路31へ押下キ
ーのキーコードを出力するようになつているが、
これに代えて、周波数ナンバFNを出力するよう
にしてもよい。 「発明の効果」 以上説明したように、この発明によれば、サン
プリングした音の再生時において、再生音(サン
プリング音))のピツチを自在に変更することが
できる。この結果、サンプリング音と他の音とを
同時に発音させる場合に、サンプリング音のピツ
チを他の音に合わせることが可能になり、また逆
に、サンプリング音のピツチを他の音のピツチよ
り僅かにずらし、これにより、DETUNE効果を
得るようにすることも可能となる。また、この発
明によれば、サンプリング周波数および発生楽音
のピツチを共に選択できるので、高いサンプリン
グ周波数でサンプリングし、再時にピツチを下げ
て再生することが可能となる。これにより、音高
が低く、かつ倍音が多い自然音のサンプリング等
の場合に、高精度のサンプリングを行うことがき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の全体構成を示す
ブロツク図、第2図は操作パネル2の構成例を示
す図、第3図は楽音形成回路4の構成例を示すブ
ロツク図、第4図はエンベロープデータEDの波
形を信号KONとの関係の上で示す図、第5図は
ROM8の記憶内容の一例を示す図、第6図は
RAM9の記憶内容の一例を示す図、第7図は楽
音メモリGMの基本読み出し/書き込み周波数を
示す図、第8図〜第11図は各々ピツチ変更の方
法を説明するための図、第12図〜第20図は
各々CPU6の処理を説明するためのフローチヤ
ートである。 1……鍵盤、2……操作パネル、3……マイク
ロフオン、4……楽音形成回路、6……CPU、
8……ROM、9……RAM、GM……楽音メモ
リ。17U,17D……ピツチ変更スイツチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) 記憶手段と、 (b) サンプリング周波数指定手段と、 (c) 外部音を前記サンプリング周波数指定手段で
    指定された周波数でサンプリングして前記記憶
    手段に書き込む書き込み手段と、 (d) 音高指定手段と、 (e) 前記記憶手段内のデータを前記音高指定手段
    で指定された音高に対応する周波数で読み出す
    読み出し手段と、 (f) 前記記憶手段から読み出されたデータに基づ
    いて楽音を発生する楽音発生手段と、 を具備する電子楽器において、 (g) ピツチ変更量を指示するピツチ変更量指示手
    段と、 (h) 前記記憶手段内のデータの読み出し周波数
    を、前記ピツチ変更量指示手段の指示量に対応
    して変更する手段と、 を具備してなる電子楽器。
JP60229082A 1985-10-15 1985-10-15 電子楽器 Granted JPS6289094A (ja)

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