JPH0231236Y2 - - Google Patents

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JPH0231236Y2
JPH0231236Y2 JP6823985U JP6823985U JPH0231236Y2 JP H0231236 Y2 JPH0231236 Y2 JP H0231236Y2 JP 6823985 U JP6823985 U JP 6823985U JP 6823985 U JP6823985 U JP 6823985U JP H0231236 Y2 JPH0231236 Y2 JP H0231236Y2
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JP
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mold
sliding rod
core mold
dovetail
casting
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Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 この考案はダイカスト機の中子金型に関し、よ
り詳細には中子金型の移動方向と直交又は斜交す
る孔を有する製品の鋳造を可能にした中子金型に
関するものである。
ロ 従来の技術 従来、ダイカスト機による鋳造においては製品
に中子金型の移動方向と直交又は斜交する孔(こ
の場合の「孔」とは、丸状のもの、角状のもの、
窪み状のもの等各種の孔の上位概念を表す意味と
して使用している)を鋳造段階で設けることは不
可能であつた。
これは、このような孔が貫通孔である場合はと
もかくも、製品内側に開口を有する有底状の孔の
場合は、中子金型にこの孔を形成すべき型突起を
設けて鋳造する以外鋳造方法がなく、この型突起
が孔に係止する結果、中子金型との係止方向、即
ち型抜き方向の移動を阻み、鋳造はできても中子
金型の型抜きができないという理由による。
このような孔を有する代表的な鋳造製品として
第7図に2サイクルエンジンのシリンダブロツク
を示す。
この製品Sは燃焼室B及び掃気ポートPの鋳造
に際し中子金型が用いられ、この場合、掃気ポー
トPはシリンダ軸線に対し直交して設けられる掃
気開口P1及び、シリンダ軸線方向にこの掃気開
口と連通して設けられる掃気通路P2から構成さ
れ、このうち掃気開口P1が中子金型の移動方向
と直交するために従来技術では型抜きの障害とな
つた。
ハ 考案が解決しようとする問題点 従つて、従来技術においてはこのような孔は、
鋳造後別工程により穿設加工するか、一旦貫通孔
或いは切り欠き溝として鋳造した後開放箇所に別
部品を埋め込むことによつて得るしか他なく、加
工コスト及び製品の強度上問題があつた。
例えば、上記製品Sの場合を例にとると、掃気
通路P2のみ鋳造によつて設け、掃気開口P1は
鋳造後穿設加工するか、或いは掃気通路P2の内
周壁部分(即ち、掃気開口P1の上部分)を切り
欠いた状態で鋳造した後、掃気開口P1を設けた
円筒状の別部品を燃焼室B内に嵌め込み固着して
いた。
この考案はこのような従来技術の問題点を解消
するために、中子金型の移動方向と直交又は斜交
する孔を有する製品の鋳造を可能にしたダイカス
ト機の中子金型を提供することを目的とする。
ニ 問題点を解決するための手段 即ち、この考案の中子金型は金型の型抜き方向
と直交又は斜交する方向に突出すべき型突起を表
面に有し、裏面には蟻溝を設けた移動駒を金型周
側に穿設した案内孔に出入自在に摺嵌し、金型の
軸線方向にこの案内孔と直交して連通すべき軸孔
を設けて先端楔状の摺動杆を挿入し、この摺動杆
の楔状部には移動駒裏面の蟻溝に摺嵌すべき長手
状の蟻臍を設けたことを特徴とする。
ホ 作用 上記構成よりなるこの考案の中子金型は、摺動
杆を押し上げることにより、移動駒を楔状部によ
つて外方向に押し出して型突起を中子金型より突
出させ、又摺動杆を下方へ押し下げることによ
り、移動駒を楔状部の蟻臍により内方向に押し戻
して型突起を金型内に退避させる作用を有する。
ヘ 実施例 次にこの考案の中子金型の具体的実施例を添付
図面に基づいて説明する。
第1図にこの実施例における中子金型を示す。
この中子金型1は前記した2サイクルエンジン
のシリンダブロツク(製品S)を鋳造するための
ものであり、中子金型1はこの製品Sに対応する
燃焼室金型2及び、掃気通路金型5、及び掃気開
口を形成すべき型突起3′からなり、型抜き方向
に移動する可動ブロツク10上に固定される。
この型突起3′は円柱状の移動駒3表面に形成
され(第3図参照)、この移動駒3は燃焼室金型
2の周側に穿設された案内孔2aに出入自在に摺
嵌され、この案内孔2aと直交方向に連通して燃
焼室金型2内には軸孔2bが軸線方向に設けられ
る。
そして、この軸孔2b内には先端を楔状とし、
この楔状部4′の全長に渡つて長手状の蟻臍4a
(第3図参照)を設けた摺動杆4を挿入し、一方、
前記移動駒3の裏面にはこの蟻臍4aに合致する
蟻溝3a(第3図参照)を設け、両者を摺嵌する
ことにより摺動杆4の移動に応じて型突起3′を
燃焼室金型2表面より出入する構成とする。
以上の構成よりなるこの考案の中子金型1は、
固定金型及び可動金型と組み合わされてダイカス
ト機に使用される。
第4図にこのダイカスト機の一例を示す。
図中符号20は可動金型、30は固定金型であ
りこれらの型溝部分と、中子金型1とでキヤビテ
イKを構成する。
中子金型1を固定した可動ブロツク10は、可
動金型20に固定した油圧シリンダ13のシリン
ダ杆14に下端をカツプリング12を介して連結
することにより可動金型20の垂直方向に沿つて
型抜き移動する構成とする。
上記可動ブロツク10は中央を切り欠いた逆向
きコ字状とし、切り欠き部分に燃焼室金型2の摺
動杆4端を突出させ、この摺動杆4下端には傾斜
孔11aを有する可動片11を固着する。
この傾斜孔11aは可動金型20及び固定金型
30に向かつて開口を有する貫通孔とし、固定金
型30に突設された傾斜ピン31が挿入自在とな
るよう構成する。
尚、図中符号30aは溶湯の充填圧力により中
子金型1が妄動しないように可動ブロツク10を
受け止めるための係止段部であり、固定金型30
に張り出し形成される。
又、図中符号21はエジエクターピンである。
次に、このダイカスト機の作動説明を通じて、こ
の考案の中子金型の使用方法を明らかにする。
第4図乃至第6図にこのダイカスト機の一連の
作動を図示する。
先ず、各金型の型締め状態でキヤビテイK内に
溶湯S′を圧入充填する(第4図の状態)。
この場合、燃焼室金型2の摺動杆4は、可動片
11の傾斜孔11aに固定金型30の傾斜ピン3
1が最大挿入状態となつているので上方へ押し上
げられ、それにより移動駒3が楔状部4′により
外方向に押し出され(第1図参照)、燃焼室金型
2は型突起3′が突出した状態となつている。
従つて、キヤビテイKには製品Sの掃気開口P
1に対応する型突起3′が構成され、掃気開口P
1を有する製品Sが得られることとなる。
次に製品Sを取り出すために各金型を開く。最
初に可動金型20を移動させて、固定金型30の
型抜きを行う。
この場合、同時に傾斜ピン31に対して可動片
11が横方向に移動するために摺動杆4は下方へ
押し下げられ、それにより移動駒3が楔状部4′
の蟻臍4aにより内方向に押し戻され(第2図参
照)、型突起3′は燃焼室金型2内に退避する(第
5図の状態)。
ついで、中子金型1を支持する可動ブロツク1
0を油圧シリンダ13により引き下げて、中子金
型1の型抜きを行う(第6図の状態)。
そして、更に可動金型20を移動させることに
より、エジエクターピン21端をエジエクタープ
レート(図示せず)に当接させて先端を突き出し
て製品Sを取り出して、一連の工程は終了する。
ト 考案の効果 この考案は以上のように構成されるものであり
次の効果を有する。
(1) 型抜きにあたつて事前に中子金型の型突起を
金型内に退避させるので、型抜き方向に係止す
る障害物が排除される結果、型抜きが実現さ
れ、この考案の中子金型を使用すれば従来技術
では不可能であつた中子金型の移動方向と直交
又は斜交する孔を有する製品を容易に得ること
ができる。
(2) 型突起の出入は、移動駒の裏面に設けた蟻溝
と摺動杆の楔状部に設けた蟻臍の摺嵌によつて
行うので摺動杆の上下動により容易に出入を行
うことができ、又直径が小さい中子金型にも実
施ができる。
(3) この場合、型突起の出入方向は摺動杆の軸線
に対し直交するので、溶湯の充填圧力いより型
突起が押圧されても退避方向に押し戻されるお
それがなく作動が確実である。
(4) 実施例のように固定金型に固定した傾斜ピン
と摺動杆端の可動片に設けた傾斜孔を使用すれ
ば可動金型の移動を利用して、自動的に型突起
の出入を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の中子金型の切り欠き正面
図、第2図は同上燃焼室金型部分の切り欠き正面
図、第3図は同上摺動杆及び移動駒の一部切り欠
き斜視図、第4図はこの考案の中子金型を使用し
たダイカスト機の型締め状態の断面図、第5図は
同上ダイカスト機の一部型開き状態の断面図、第
6図は同上ダイカスト機の型開き状態の断面図、
第7図はこの考案の中子金型によつて鋳造される
製品の一例を示す斜視図である。 尚、図中符号1は中子金型、2aは案内孔、2
bは軸孔、3は移動駒、3′は型突起、3aは蟻
溝、4は摺動杆、4′は楔状部、4aは蟻臍であ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金型の型抜き方向と直交又は斜交する方向に突
    出すべき型突起を表面に有し、裏面には蟻溝を設
    けた移動駒を金型周側に穿設した案内孔に出入自
    在に摺嵌し、金型の軸線方向にこの案内孔と直交
    して連通すべき軸孔を設けて先端楔状の摺動杆を
    挿入し、この摺動杆の楔状部には上記移動駒裏面
    の蟻溝に摺嵌すべき長手状の蟻臍を設けたことを
    特徴とするダイカスト機の中子金型。
JP6823985U 1985-05-10 1985-05-10 Expired JPH0231236Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6823985U JPH0231236Y2 (ja) 1985-05-10 1985-05-10

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6823985U JPH0231236Y2 (ja) 1985-05-10 1985-05-10

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Publication Number Publication Date
JPS61185553U JPS61185553U (ja) 1986-11-19
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JP6823985U Expired JPH0231236Y2 (ja) 1985-05-10 1985-05-10

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5572427B2 (ja) * 2010-03-12 2014-08-13 東芝機械株式会社 ダイプレートユニット、型締装置、射出成形機および射出成形方法

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Publication number Publication date
JPS61185553U (ja) 1986-11-19

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