JP2540038Y2 - 鋳込金具の保持装置 - Google Patents

鋳込金具の保持装置

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JP2540038Y2
JP2540038Y2 JP7869792U JP7869792U JP2540038Y2 JP 2540038 Y2 JP2540038 Y2 JP 2540038Y2 JP 7869792 U JP7869792 U JP 7869792U JP 7869792 U JP7869792 U JP 7869792U JP 2540038 Y2 JP2540038 Y2 JP 2540038Y2
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哲矢 山本
時広 三好
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、溶湯の注入に先立って
金型のキャビティ内の所定位置に配設される鋳込金具
を、前記金型が型締めされるまで前記所定位置に保持す
るための鋳込金具の保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる鋳込金具の保持装置とし
て、実公平4−15408号公報に記載されたものが知
られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
鋳込金具の保持装置は、金型の端面からキャビティ内に
突出して鋳込金具を所定位置に保持する押圧ピンを、溶
湯の注入による圧力でキャビティから金型の内部に退没
させ、これにより製品に前記押圧ピンによる孔が形成さ
れることを防止している。
【0004】しかしながら、金型に形成された押圧ピン
の摺動孔に溶湯が流入する等の理由によって該押圧ピン
の摺動がスムーズに行われなくなると、溶湯の注入時に
押圧ピンがキャビティ内に突出したままになり、製品の
表面に押圧ピンによる孔が形成されてしまう不具合が発
生する。
【0005】本考案は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、鋳込金具を所定位置に保持する鋳込金具保持ピンを
金型の開閉に伴ってキャビティ内に自動的に出没させる
とともに、溶湯の注入時に前記鋳込金具保持ピンをキャ
ビティから確実に退没させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案は、溶湯の注入に先立って金型のキャビティ
内の所定位置に配設される鋳込金具を、前記金型が型締
めされるまで前記所定位置に保持するための鋳込金具の
保持装置において、金型に相対移動可能に設けられた中
子に摺動自在に支持され、この中子の端面からキャビテ
ィ内に突出する係止部で鋳込金具を所定位置に保持する
鋳込金具保持ピンと、金型の型締めに伴って前記鋳込金
具保持ピンを後退させ、その係止部を中子の端面から退
没させる鋳込金具保持ピン退没手段と、金型の型開き後
の前記中子の後退に伴って前記鋳込金具保持ピンを前進
させ、その係止部を中子の端面から突出させる鋳込金具
保持ピン突出手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、図面により本考案の実施例について説
明する。
【0008】図1〜図5は本考案の一実施例を示すもの
で、図1はスリーブを鋳込んだシリンダブロックの斜視
図、図2は型締め前の金型の断面図、図3は図2の3方
向矢視図、図4は型締めした金型の断面図、図5は型開
きした金型の断面図である。
【0009】図1に示すように、金型鋳造によって成形
されるV型4気筒内燃機関のシリンダブロックCには、
左右のバンクBL ,BR に形成される各2個のシリンダ
に対応して、鋳込金具としての2連型のスリーブSL
R がそれぞれ一体に鋳込まれる。
【0010】図2及び図3に示すように、前記シリンダ
ブロックCを鋳造する金型1は、固定金型2と、この固
定金型2に対して接離可能な可動金型3とを備える。可
動金型3には、シリンダブロックCの左右のバンク
L ,BR にそれぞれ対応して、金型1の開閉方向に対
して45°傾斜した方向に進退駆動される一対のボア中
子4,5が設けられるとともに、金型1の開閉方向に対
して90°傾斜した方向に進退駆動される天中子6及び
地中子7が設けられる。各ボア中子4,5の先端には円
柱状のスリーブガイド41 ,51 が設けられており、こ
れらスリーブガイド41 ,51 の外周に前記スリーブS
L ,SR が嵌合保持される。
【0011】可動金型3の上面に立設した門型のシリン
ダブラケット8にはシリンダ9が設けられており、この
シリンダ9の出力ロッド91 の下端に前記天中子6の上
端が接続されて上下方向に進退駆動される。尚、可動金
型3には図2の紙面手前側及び紙面向こう側に図示せぬ
右中子及び左中子が設けられており、一対のボア中子
4,5、地中子7、右中子及び左中子は、天中子6と同
様にシリンダ(図示せず)に接続されて進退駆動され
る。而して、一対のボア中子4,5、天中子6、地中子
7、右中子及び左中子を前進させた状態で、可動金型3
を固定金型2に接合すると、それらの間にアルミニュー
ム合金の溶湯が注入されるキャビティ10が形成され
る。
【0012】天中子6には、上側のボア中子4のスリー
ブガイド41 に嵌合した2連型のスリーブSL が重力で
落下するのを防止すべく、そのスリーブSL の一対のボ
ア部下端にそれぞれ係合可能な係止部111 ,111
先端に備えた2本の鋳込金具保持ピン11,11が上下
摺動自在に支持される。2本の鋳込金具保持ピン11,
11の上端は、斜めに傾斜したカム面121 を有する下
部ブロック12と、水平な係止面131 を有する上部ブ
ロック13とを一体に結合してなるブロックカム14に
よって一体に接続されており、そのブロックカム14は
天中子6の上面に設けた下部ストッパ15,15に立設
した2本にガイドポスト16,16に上下動可能に案内
される。ブロックカム14の下降端は、該ブロックカム
14の下部ブロック12と前記下部ストッパ15,15
との当接によって規制される。ブロックカム14の上面
中央にはボス17が突設されており、このボス17は前
記シリンダブラケット8に設けた上部ストッパ18に当
接可能に対向する。前記ボス17と上部ストッパ18と
は、本考案の鋳込金具保持ピン突出手段を構成する。
【0013】一方、固定金型2の上面には、斜めに傾斜
したカム面191 を有する下部ブロック19と、水平な
係止面201 を有する上部ブロック20とを一体に結合
してなるカムホルダ21が固着される。固定金型2と可
動金型3とを型締めした状態で、カムホルダ21のカム
面191 及び係止面201 は、それぞれブロックカム1
4のカム面121 及び係止面131 に係合する。前記ブ
ロックカム14とカムホルダ21とは、本考案の鋳込金
具保持ピン退没手段を構成する。
【0014】次に、前述の構成を備えた本考案の実施例
の作用について説明する。
【0015】先ず、金型1の固定金型2と可動金型3と
を型開きした状態で、一対のボア中子4,5を前進さ
せ、天中子6、地中子7、右中子及び左中子を後退させ
ておく。続いて、下側のボア中子5のスリーブガイド5
1 にスリーブSR を嵌合させ、更に上側のボア中子4の
スリーブガイド41 にスリーブSL を嵌合させる。上記
スリーブSL ,SR の嵌合作業は、図2に鎖線で示すよ
うに、外周にスリーブSL ,SR を保持したプッシャー
ガイド22を各スリーブガイド41 ,51 の先端に当接
させた後、プッシャー23を前進させてスリーブスリー
ブSL ,SR をプッシャーガイド22からスリーブガイ
ド41 ,51 に押し出すことにより行われる。
【0016】このとき、斜め下向きに挿入される下側の
スリーブSR は重力でスリーブガイド51 から落下する
虞は無いが、斜め上向きに挿入される上側のスリーブS
L は、プッシャーガイド22が退避するとスリーブガイ
ド41 から重力で落下してしまう。そこで、プッシャー
23が前進してスリーブSL をスリーブガイド41 に押
し込んだ後、シリンダ9を伸長駆動して天中子6を下方
に向けて前進させる。その結果、図2に示すように、鋳
込金具保持ピン11,11の係止部111 ,111 がプ
ッシャー23の先端に設けた切欠き231 を通ってスリ
ーブSL の下端を支持し、これによりスリーブSL の落
下を規制する。
【0017】上述のようにして上側のスリーブSL の落
下が鋳込金具保持ピン11,11によって規制される
と、プッシャーガイド22が退避させるとともに、可動
金型3を固定金型2に向けて前進させて、図4に示すよ
うに金型1を型締めする。尚、前記天中子6の前進と同
時に、地中子7、右中子及び左中子も同時に前進駆動さ
れる。
【0018】図2の状態から図4の状態に金型1を型締
めすると、固定金型2に設けたカムホルダ21と可動金
型3の設けたブロックカム14とが係合し、カムホルダ
21側のカム面191 によってブロックカム14側のカ
ム面121 が押し上げられ、ガイドポスト16,16に
案内されてブロックカム14が一対の鋳込金具保持ピン
11,11と共に上昇する。その結果、鋳込金具保持ピ
ン11,11は上昇位置にロックされ、その係止部11
1 ,111 はキャビティ10から退避して天中子6の内
部に退没し、鋳造されるシリンダブロックCが鋳込金具
保持ピン11,11によって損傷することが確実に防止
される。而して、キャビティ10の内部にアルミニュー
ム合金の溶湯を注入することにより、スリーブSL ,S
R を内部に一体に鋳包んだ状態でシリンダブロックCが
鋳造される。
【0019】キャビティ10に注入された溶湯が冷却固
化した後、図5に示すように、可動金型3を固定金型2
から分離させて型開きし、更に可動金型3の一対のボア
中子4,5、天中子6、地中子7、右中子及び左中子を
後退させてシリンダブロックCを離型させる。このと
き、シリンダ9の収縮駆動による天中子6の上昇に伴っ
て、ブロックカム14の上面に設けたボス17がシリン
ダブラケット8に設けた上部ストッパ18に当接するこ
とにより、ブロックカム14は一対の鋳込金具保持ピン
11,11と共に下方し押し出される。その結果、鋳込
金具保持ピン11,11の係止部111 ,111 は天中
子6の下面から僅かに突出し、スリーブSL の下端を保
持し得る状態(図2参照)に復帰する。
【0020】上述のように、金型1の型締めに伴って、
スリーブSL の下端を保持する鋳込金具保持ピン11,
11の係止部111 ,111 を自動的に天中子6の内部
に収納するとともに、金型1の型開きに伴う天中子6の
上昇により、前記鋳込金具保持ピン11,11の係止部
111 ,111 を自動的に天中子6の下面から突出させ
ることが可能となる。
【0021】以上、本考案の実施例を詳述したが、本考
案は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことができる。
【0022】例えば、本考案はシリンダブロックCに対
するスリーブSL の鋳包みに限定されず、鋳込金具を用
いる種々の鋳造金型に適用することができる。
【0023】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、鋳込金具
をキャビティ内の所定位置に保持する鋳込金具保持ピン
を、鋳込金具保持ピン退没手段によって金型の型締めに
伴って中子の端面から退没させるとともに、鋳込金具保
持ピン突出手段によって金型の型開き後の中子の後退に
伴って中子の端面から突出させているので、鋳込金具保
持ピンの出没が自動的に行われるだけでなく、キャビテ
ィへの溶湯の注入時に鋳込金具保持ピンを確実に退没さ
せ、鋳込金具保持ピンによる製品の損傷を確実に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スリーブを鋳込んだシリンダブロックの斜視図
【図2】型締め前の金型の断面図
【図3】図2の3方向矢視図
【図4】型締めした金型の断面図
【図5】型開きした金型の断面図
【符号の説明】
1 金型 6 天中子(中子) 10 キャビティ 11 鋳込金具保持ピン 111 係止部 14 ブロックカム(鋳込金具保持ピン退没手
段) 17 ボス(鋳込金具保持ピン突出手段) 18 上部ストッパ(鋳込金具保持ピン突出手
段) 21 カムホルダ(鋳込金具保持ピン退没手段) SL スリーブ(鋳込金具)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶湯の注入に先立って金型(1)のキャ
    ビティ(10)内の所定位置に配設される鋳込金具(S
    L )を、前記金型(1)が型締めされるまで前記所定位
    置に保持するための鋳込金具の保持装置において、 金型(1)に相対移動可能に設けられた中子(6)に摺
    動自在に支持され、この中子(6)の端面からキャビテ
    ィ(10)内に突出する係止部(111 )で鋳込金具
    (SL )を所定位置に保持する鋳込金具保持ピン(1
    1)と、金型(1)の型締めに伴って前記鋳込金具保持
    ピン(11)を後退させ、その係止部(11 1 )を中子
    (6)の端面から退没させる鋳込金具保持ピン退没手段
    (14,21)と、金型(1)の型開き後の前記中子
    (6)の後退に伴って前記鋳込金具保持ピン(11)を
    前進させ、その係止部(111 )を中子(6)の端面か
    ら突出させる鋳込金具保持ピン突出手段(17,18)
    とを備えたことを特徴とする、鋳込金具の保持装置。
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