JPH02300685A - 遅延回路及びこの遅延回路を用いた超音波診断装置 - Google Patents

遅延回路及びこの遅延回路を用いた超音波診断装置

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JPH02300685A
JPH02300685A JP1120549A JP12054989A JPH02300685A JP H02300685 A JPH02300685 A JP H02300685A JP 1120549 A JP1120549 A JP 1120549A JP 12054989 A JP12054989 A JP 12054989A JP H02300685 A JPH02300685 A JP H02300685A
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JP
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delay
variable
delay line
reverse voltage
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JP1120549A
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English (en)
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Toshiro Kondo
敏郎 近藤
Akihiro Kamiyama
上山 明裕
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気信号により遅延時間が制御できると共に
遅延線の各区間毎の特性ばらつきを1−リミングして補
償することができる遅延回路及びこの遅延回路を整相回
路内の遅延回路として用いダイナミックフォーカスを可
能とする超音波診断装置に関する。
〔従来の技術〕
超音波診断装置は、探触子により被検体に超音波を送受
波し、体内からの反射波信号に基づいて被検体内部の情
報を得るようになっている。ここで、被検体内部の深さ
の異なる各部のいずれの場所においても高い分解能の画
像が得られるようにするため、体内からの反射波の受信
に際し、受波の焦点を時間の経過と共に動的に変化させ
るダイナミックフォーカスが行われる。このとき、上記
受波の焦点合わせは、幅の狭い短冊状に形成された振動
子素子を複数個配列した探触子、あるいは同心円状に配
置した複数のリング状振動子素子から成る探触子の上記
それぞれの振動子素子からの受波信号を、遅延線を用い
て適宜遅延して加算することによって行われる。この回
路は一般に整相回路と呼ばれている。そして、受波の焦
点位置は上記の各々の遅延線の遅延時間により定まるの
で、ダイナミックフォーカスは、複数の受波信号に与え
るべき遅延時間を体内からの反射波の発生深度に応じて
動的に変更することによって実現される。
上記の遅延時間の変更は、遅延線に適切な間隔でタップ
を設け、これらのタップを電子スイッチを用いて選択切
り換えて行う。この場合、上記電子スイッチの切り換え
時にノイズが発生して、遅延線を介して受波信号に混入
することがあり、診断情報に誤った信号が出現すること
があった。そこで、このような@象を改善するために、
上記電子スイッチとしてノイズの発生の少ないスイッチ
を用いればよいが、このような電子スイッチは高価であ
るので遅延線のそれぞれのタップ毎に多数設けると価格
が上昇して経済的でないという欠点があった。
以上のような問題点に対処して、タップ切換スイッチを
備えた遅延線をそれぞれ有し焦点区間を互いに異ならせ
た二系統の整相回路を交互に使用すると共に、一方の整
相回路が使用されている間に他方の整相回路のタップを
切り換えるようにした装置が特開昭56−112234
号公報で提案されている。この公報に記載された従来の
超音波診断装置は、第10図に示すように、複数の振動
子素子J−1,+ 121・・・、Inが配列され超音
波を送受波するアレー型の探触子2と、この探触子2の
各振動子素子1.〜1nからの受波信号に所定の遅延時
間を与えて位相を揃え加算して出力する二系統の整相回
路3,3′と、これらの整相回路3゜3′内の各遅延線
の終端抵抗の信号を増幅する増幅器4,4′と、上記二
系統の整相回路3,3′からの出力信号を交互に切り換
えるための電子スイッチ5と、上記各整相回路3,3′
で整相された信号を検波、圧縮する検波器6と、この検
波器6からの出力信号を画像として表示する表示装置7
とを備えて成っていた。ここで、上記二系統の整相回路
3,3′は、それぞれ上記探触子2の各振動子素子1.
〜1nからの受波信号を入力して増幅する定電流源出力
型の増幅器81,8□、・・・。
8n;8□ 182’l・・・、8n′と、遅延線9゜
9′と、これらの遅延線9,9′に適宜の間隔で設けら
れたタップを選択切り換えする電子スイッチから成るタ
ップ切換スイッチ10□、102.・−1Ion ; 
Lo1’ + 102’ + ”’l Ion’ とか
ら成る。なお、第10図において、符号11は電子スイ
ッチ5及びタップ切換スイッチ101〜]On、]−〇
1′〜Ion’ を切り換え制御するための制御器であ
る。
このように構成された超音波診断装置においては、上記
それぞれのタップ切換スイッチ101〜Ion及び10
□′〜10 n ’の切り換えは、それらが属する整相
回路3または3′の出力端(4゜4′)が電子スイッチ
5の切り換えにより次段(6)から切り離されている間
に行われるので、上記タップ切換スイッチ10.〜]。
Onまたは10□′〜Ion’の動作により発生するノ
イズが次段以降の信号に混入することはない。従って、
多数必要とされる上記タップ切換スイッチ101−1 
On及び101’−1on’は、ノイズが発生してもよ
い安価なスイッチで間に合わせることができる。このと
き、各整相回路3,3′からの出力信号を交互に切り換
える電子スイッチ5は、常に信号が流れている部分を切
り換えるので、ノイズの発生の少ない高価なスイッチを
用いなければならないが、その個数がわずかであること
から特に価格が上昇するものではなく、全体としてはコ
スト上昇を抑えることができる。これにより、ダイナミ
ックフォーカス時の各タップ切換スイッチ]、 0.−
10 nまたは10.’−10n’の切り換えにより発
生するノイズの影響を受けないようにしていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、このような従来の超音波診断装置においては、
第10図に示すように、二系統の整相回路3,3′を用
意することから、高価な遅延線9゜9′を二系統分必要
とし、回路規模が大きくなると共に、コストも上昇する
ものであった。さらに、上記二系統の整相回路3,3′
からの信号に感度差があると、出力側の電子スイッチ5
の切り換えにより、表示装置7に表示される画像に明暗
の段差が発生することとなるので、使用部品については
特性バラツキの少ないものを用いる必要かあり、そのた
めに多くの調整時間を要し、これもコスト」1昇の原因
となるものであった。なお、上記二系統の整相回路3,
3′の感度差が少なくなっても、各系統の焦点の位置が
異なることから受信感度も異なることとなり、やはり出
力側の電子スイッチ5の切り換えにより、表示装置7に
表示される画像に明暗の段差が発生することとなるもの
であった。
そこで、本発明は、このような問題点を解決することが
できる超音波診断装置及びこの超音波診断装置に用いる
ため改良した遅延回路を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明による遅延回路は、
インダクタと、逆電圧の大きさにより静電容量が変化す
る可変容量ダイオ−1(とを用い、この可変容量ダイオ
ードの逆電圧の変化により遅延時間が変化する遅延線を
構成すると共に、電気信号の制御により回路の抵抗値が
可変とされ」−記遅延線の整合抵抗を変える可変抵抗回
路を設け、且つ上記遅延線の可変容量ダイオードの逆電
圧と静電容量との関係の各区間毎のばらつきをトリミン
グして補償する補正回路を設けて成るものである。
また、上記遅延回路の関連発明としての超音波診断装置
は、複数の振動子素子が配列され超音波を送受波する探
触子と、この探触子の各振動子素子からの受波信号に所
定の遅延時間を与える遅延回路を有しこれらの遅延回路
で位相が揃えられた受波信号を加算して出力する整相回
路と、この整相回路で整相された信号を検波する検波器
と、この検波器からの出力信号を画像として表示する表
示装置とを備えて成る超音波診断装置において、上記整
相回路内の遅延回路として、インダクタと、逆電圧の大
きさにより静電容量が変化する可変容量ダイオードとを
用い、この可変容量ダイオードの逆電圧の変化により遅
延時間が変化する遅延線を構成すると共に、電気信号の
制御により回路の抵抗値が可変とされ上記遅延線の整合
抵抗を変える可変抵抗回路を設け、且つ上記遅延線の可
変容量ダイオードの逆電圧と静電容量との関係の各区間
毎のばらつきを1ヘリミングして補償する補正回路を設
けて成る遅延回路を用いたものである。
〔作 用〕
上記のように構成された遅延回路は、インダクタと可変
容量ダイオードとで構成した遅延線の上記可変容量ダイ
オードの逆電圧を変化させることにより遅延時間を制御
すると共に、上記遅延線に設けられた可変抵抗回路によ
り該遅延線の整合抵抗を変化させ、且つ上記遅延線に設
けられた補正回路により該遅延線の可変容量ダイオード
の逆電圧と静電容量との関係の各区間毎のばらつきをト
リミングして補償することができる。
また、上記のように構成された超音波診断装置は、その
整相回路内の遅延回路として、上記の電気信号により遅
延時間が制御できると共に遅延線の各区間毎の特性ばら
つきを1−リミングして補償することができる遅延回路
を用いることにより、小形かつ高性能の一系統の整相回
路だけでダイナミンクフォーカスを実現できると共に、
装置全体を小形かつ安価とすることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本発明による遅延回路の実施例を示す回路図で
ある。この遅延回路は、従来から広く用いられているイ
ンダクタと可変容量ダイオードとから成るいわゆる可変
遅延線において、電気信号により遅延時間が連続的に変
化するもので、その構成を考えるに至った思考過程を第
2図〜第6図を参照して説明する。
まず、第2図に集中定数形LC遅延線と呼ばれているも
のの回路図を示す。この隼中定数形LC遅延線12は、
インダクタLとキャパシタCとから成る逆り形の回路が
多数従属接続されており、1区間(セクション)当たり
の遅延時間τは、τ=mで与えられる。従って、n区間
の遅延線の遅延時間τは、τ=nV]丁で−となる。こ
のことから、キャパシタCの値を変えると、遅延線の遅
延時間τを変化させることができることがわかる。
一方、上記集中定数形LC遅延線の特性インピーダンス
Z。は、Zo=V]=lで−となり、信号の伝達特性を
劣化させないためには、信号源抵抗R′及び終端抵抗R
を遅延線と整合をとるために、R−Zo、 R’ =Z
、なる値にしなければならない。この場合、遅延時間で
の変化と共に特性インピーダンス2゜も変化するため、
上記信号源抵抗R′も終端抵抗Rも同時に変化させる必
要がある。
第3図は第2図に示す集中定数形LC遅延線12のキャ
パシタCを可変容量ダイオードVCに代えたものである
。この可変容量ダイオ−F V Cの静電容量は、抵抗
rを介して印加される制御電圧V、により逆電圧の大き
さを変えることによって制御されるようになっている。
なお、上記抵抗rは、可変容量ダイオ−1< V Cの
静電容量の制御信号回路を介して各区間に信号が流れ、
区間相互間で干渉するのを防止するために設けたもので
ある。
また、上記可変容量ダイオードVCの一端には、その一
端が交流的には十分小さいインピーダンスにより接地し
たのと同等になるような大きな容量のキャパシタC′が
設けである。そして、この第3図に示す回路においても
、可変容量ダイオードVCの制御電圧V、を変えること
によりその静電容量を変化して遅延時間を変えると、上
記遅延線12の特性インピーダンスが変化することとな
る。
そこで、この回路においても、信号源抵抗及び終端抵抗
を上記遅延時間の制御に対応して変える必要がある。そ
のため、その信号源抵抗と終端抵抗の部分には、電気信
号により抵抗値が可変とされ上記遅延線の整合抵抗を変
える可変抵抗回路13がそれぞれ設けである。この可変
抵抗回路13は、第4図に示すように、可変利得増幅器
14の利得Gをその制御電圧v2により変えて、その入
力抵抗を連続的に変化させることができるものである。
以下に、この可変抵抗回路13の動作を第4図を参照し
て説明する。第4図の回路は、電圧利得Gが電気信号(
制御電圧■2)で制御できる可変利得増幅器]−4に一
定抵抗Rfで帰還を施してその回路の抵抗値を可変とし
たものである。上記のような可変利得増幅器14は、よ
く用いられているギルバードセルなどにより実現でき、
制御電圧v2と電圧利得Gは一定の関係にあり、周囲温
度の変化による利得Gの変動が小さく実用的である。
ここで、上記可変利得増幅器14の入力端15から見た
インピーダンスを求める。このとき、該可変利得増幅器
14の人力インピーダンスは無限大で、出力インピーダ
ンスは零とし、入力端15における入力端子をE」n、
電流をj、出力端〕6における出力電圧をE outと
すると、次式が成り立つ。
Ein −Ri−Eout = O−(1)Eout 
= −G−Ejn            −(2)こ
の第(1)式と第(2)式からE outを消去すると
、 となる。そして、この入力電圧Ejnの式を電流1で偏
微分すると、入力端15から見たインピーダンスZin
は次式のようになる。
aj    1+G この第(4)式において利得Gを変えると、入力端15
から見たインピーダンスZinは変化することとなる。
すなわち、第4図に示す回路の入力端15と対地間の抵
抗は、制御電圧v2により制御可能となる。例えば、利
得Gを0から4まで変化させると、入力端15における
インピーダンスZinは、Rか60.2Rまで変化する
こととなる。
なお、第3図において、遅延線12は、トランジスタQ
1からなる信号源インピーダンスが非常に大きい電圧−
電流変換器によって暉動されるようになっている。
ここで、可変容量ダイオードvcは、第5図に示した特
性例を表すグラフかられかるように、ダイオードの逆電
圧vRによってその容量Cが変化するものである。そし
て、この逆電圧VRと容量Cとの関係は、個々の可変容
量ダイオードvc毎にばらついているので、第3図にお
いて、第2図に示した象中定数形LC遅延線]−2のキ
ャパシタCを可変容量ダイオードVCに代え、それらの
総てについて同じ逆電圧vIi!を印加するようにした
だけでは、上記のように容量Cのばらつきのために各区
間毎の特性インピーダンスが不揃いとなり、信号の伝送
特性が劣化することとなる。これにつき、第5図に示し
た可変容量ダイオードの特性のばらつきを、第6図にお
いて直線A。、A□g’ A’2で近似して以下考察を
進める。
まず、第6図において、直線A。が可変容量ダイオード
VCの標準特性を示すとする。この標準特性よりある量
だけ偏って直線A、、A2で表される可変容量ダイオー
ドVCを考える。このとき、これらの特性は逆電圧VF
、を零とした場合の容量CがいずれもC6という同じ値
になるよう選別されたものと仮定する。この場合、直線
A。で表される特性と、直線A、で表される特性とを対
比すると、直線A。の特性において逆電圧■kをE、。
E、とするとそのときの容量CはそれぞれC1,C2と
なり、直線A、の特性においてC1,C2なる容量Cと
するにはそのときの逆電圧VRをそれぞれE1′lE2
′とする必要がある。すなわち、直線A1で表される可
変容量ダイオードVCにおいて、標準特性の可変容量ダ
イオードVCと同じ容量C1、C2とするには、E工な
る逆電圧v12をE1′ とし、E2なる逆電圧V、を
E2′ としなければならない。直線A2で表される可
変容量ダイオードVCにおいても、上記と同様に標準特
性の可変容量ダイオードVCからの偏りをトリミングし
なければならない。このようにすると、各可変容量ダイ
オードVCの容量Cのばらつきが補償され、各区間毎の
特性インピーダンスが揃って信号の伝送特性が劣化する
のを防止することができる。
そこで、本発明においては、第3図に示したインダクタ
Lと可変容量ダイオードVCとで構成した遅延線12と
、電気信号の制御により回路の抵抗値が可変とされ上記
遅延線↑2の整合抵抗を変える可変抵抗回路13とを備
えた回路に、さらに上記遅延線12の可変容量ダイオー
ドVCの逆電圧と静電容量との関係の各区間毎のばらつ
きをトリミングして補償する補正回路17を設けること
により、第1図に示す本発明による遅延回路が実現され
る。上記補正回路17は、遅延線」−2の可変容量ダイ
オードVCの静電容量を制御する回路において、各区間
毎に分圧器に、、に2.・、Knを設け、これらの分圧
器に1〜Knの分圧比をそれぞれの区間毎に調整するこ
とにより」二記各可変容量ダイオードVCの特性ばらつ
きを1〜リミンクするようになっている。そして、この
補正回路17による1−リミングによって、遅延線12
の各可変容量ダイオードVCの容icのばらつきが補償
され、各区間毎の特性インピーダンスが揃えられて信号
の伝送特性が劣化しないで電気信号により遅延時間を連
続的に制御可能な遅延回路が実現できる。
第7図は第1図に示す遅延回路の変形例を示す回路図で
ある。この変形例は、遅延線12の各可変容量ダイオー
ドVCの両端に1−リミング用のキャパシタC6′を設
けたものである。これは、上記可変容量ダイオードVC
の逆電圧v12と容量Cの関係において、第6図に示し
た直線A。で表される標準特性に刻し、逆電圧昇を零と
した場合の容ftcがC6より一定の値だけ偏った成分
C6′を有する直線Bで表される特性の可変容量ダイオ
ードVCについてトリミングを行い、その特性ばらつき
を補償するためである。
第8図は本発明の遅延回路の他の実施例を示す回路図で
ある。この実施例は、遅延線12の各可変容量ダイオー
ドVCに制御電圧v1を印加する側に演算増幅器18を
設けて補正回路17′を構成し、上記演算増幅器18を
介して上記可変容量ダイオードVCに逆電圧■kを印加
するようにしたものである。この場合は、可変容量ダイ
オードVCに印加される逆電圧V、を、遅延時間の制御
電圧V□を各可変容量ダイオードVC毎に分圧して与え
ると共に、その制御電圧V、に可変容量ダイオードVC
毎にトリミング可能なオフセット電圧を与えることがで
きる。この例では、可変容量ダイオードVCの各々の逆
電圧V、は、上記演算増幅器18に接続された抵抗rI
とr子の比r4 /r1の大きさにより決まる比率に対
応した制御電圧■1により与えられる。また、上記のオ
フセラ1−電圧は、各区間毎の分圧器K 1.’ + 
K2’ l  lKn′の分圧比を調整することにより
与えられる6そして、各区間の可変容量ダイオードVC
の逆電圧V、は、制御電圧v1の大きさによらない一定
の大きさの電圧が加算されることになる。
第9図は第1図に示す遅延回路の関連発明としての超音
波診断装置の実施例を示すブロック図である。この超音
波診断装置は、電子セクタ走査形とされており、例えば
短冊状に形成された複数の振動子素子11,1□、 、
1nが一列状に配列され超音波を送受波する探触子2と
、この探触子2の各振動子素子1−3〜1nからの受波
信号を入力し時間と共に利得を増加させ検診深度に応し
て信号強度を補正する複数の可変利得増幅器19.。
19□、・・、19nと、こ九ら各可変利得増1陥器1
9□〜1.9 nからの出力信号に所定の遅延時間を与
えて位相を揃え加算して出力する整相回路20と、この
整相回路20で整相された信号を検波する検波器6と、
この検波器6からの出力信号を=19− 画像として表示する表示装置7とを備えて成る。
そして、上記整相回路20は、探触子2の各振動子素子
]、〜1nで受波するエコー信号のチャンネル数の分だ
け並列に設けられ各可変利得増幅器191〜19nから
の出力信号に所定の遅延時間を与える複数の遅延回wf
211,21□、・・、21nと、これらの遅延回路2
1.〜21nの出力側にそれぞれ接続され各遅延回路2
1□〜2inからの出力信号の電圧を定電流信号源に変
換する電圧/電流変換回路22□、227.・・・、2
2nと、Iチャンネルの入力信号線及びmチャンネルの
出力信号線が図示のように交差しその交点にそれぞれア
ナログスイッチ23,23.・・・が配設されたクロス
ポイントスイッチ24と、このクロスポイントスイッチ
24の出力信号線に適宜の間隔でmチャンネル分設けた
タップがそれぞれ接続されたタップ付LC遅延線25と
から成る。なお、上記タップ付LC遅延線25の両端部
に接続された抵抗Rは、該タップ付LC遅延線25の特
性インピーダンスとインピーダンスマツチングをとった
終 20一 端抵抗である。また、前記可変利得増幅器]9゜〜19
nの動作は、制御部26からの制御信号S1で制御され
るようになっている。
ここで、本実施例においては、−J−、記整相回路20
内の遅延回路2]1〜21nとしては、第1図または第
7図、第8図に示す回路構成とされその制御端子に入力
する制御電圧V1..V2により遅延時間が連続的に変
えられる遅延回路が用いられている。この遅延回路21
□〜21nは、制御部26からの制御信号S7.S3に
より、時間と共に超音波ビームの収束点を深い所へ移動
するようにその収束位置が制御されるようになっている
。そして、上記タップ付LC遅延線25の終端抵抗Rに
現われる信号電圧は、」二記各遅延回路21□〜21n
により適宜遅延を与えられた後、さらにクロスポイント
スイッチ24により選択されたタップ位置に対応した遅
延時間に相当する遅延が与えられ、それぞれの信号が加
算される。従って、上記の遅延回路211〜21nは、
タップ付LC遅延線25のタップ間隔で決まる遅延時間
の分解能をさらに細分してその遅延時間の分解能を上げ
るという役割も持っている。このとき、上記タップ付L
C遅延線25の遅延時間は、主に超音波ビームの偏向方
向を設定するための役割を行うこととなる。なお、上記
遅延回路21□〜2inとタップ付LC遅延線25との
併用により、タップ付LC遅延線25のタップ間隔はあ
る程度粗にしても問題なく、クロスポイントスイッチ2
4のアナログスイッチ23の数を少なくすることができ
る。また、上記クロスポイン1〜スイツチ24の動作は
、制御部26からの制御信号S4で制御されるようにな
っている。さらに、上記の各遅延回路211〜21nは
、必要に応じて複数段を従属接続したものを用いてもよ
い。
このような構成により、本実施例の電子セクタ走査形の
超音波診断装置においては、整相回路20内の各遅延回
路211〜21 nがその制御端子への制御信号S7.
S3の入力だけで遅延時間が連続的に変えられるので、
一系統の整相回路20だけで超音波ビームの収束点を連
続的に移動するダイナミツタフオーカスが実現できる。
〔発明の効果〕
本発明による遅延回路(第1図または第7図、第8図参
照)は以」二のように構成されたので、インダクタLと
可変容量ダイオードVCとで構成した遅延線]2の上記
可変容量ダイオードVCの逆電圧を変化させることによ
り遅延時間を制御すると共に、上記遅延線12に設けら
れた可変抵抗回路」、3により該遅延線12の整合抵抗
を変化させ、且つ上記遅延線12に設けられた補正回路
17により該遅延線12の可変容量ダイオードVCの逆
電圧と静電容量との関係の各区間毎のばらつきをトリミ
ングして補償することができる。このことから、信号の
伝送特性の劣化を防止することができる。従って、従来
のような遅延線に適宜の間隔で設けられたタップを電子
スイッチを用いて選択切り換えをすることなく、その切
り換え時にノイズが発生するようなことを完全に防止す
ることができる。このことから、他の回路部品等にノイ
ズが混入するのを防止して、装置としての信頼性を向上
することができる。
また、本発明による超音波診断装置(第9図参照)は以
上のように構成されたので、整相回路20内の遅延回路
211〜21nとして第1図に示す回路構成の遅延回路
を用いることにより、電気信号により遅延時間が制御で
きると共に遅延線12の各区間毎の特性ばらつきをトリ
ミングして補償することができる。従って、従来の整相
回路内の遅延線のようにノイズが発生することがないの
で、二系統の整相回路を設けて交互に使用する必要はな
く、一系統の整相回路2oだけでダイナミックフォーカ
スを実現することができる。このことから、回路規模を
小さくすることができ、装置を小形化できると共にニス
1〜低下を図ることができる。また、従来のような二系
統の整相回路からの信号を切り換えて表示するのではな
く、一系統の整相回路20からの信号をそのまま表示装
置7に表示するだけであるので、画像に明暗の段差が発
生することなく、均一な画質の画像が得られ、診断をや
り易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による遅延回路の実施例を示す回路図、
第2図〜第6図は上記の遅延回路の構成を考えるに至っ
た思考過程を説明するための回路図及びグラフ、第7図
は第1図に示す遅延回路の変形例を示す回路図、第8図
は本発明の遅延回路の他の実施例を示す回路図、第9図
は第1図に示す遅延回路の関連発明としての超音波診断
装置の実施例を示すブロック図、第10図は従来の超音
波診断装置を示すブロック図である。 1・・振動子素子、 2・・・探触子、 6・・検波器
、7・・表示装置、  12・・遅延線、  13・・
・可変抵抗回路、 17.17’  ・・補正回路、 
 18・演算増幅器、 1−9、〜19n・・・可変利
得増幅器、20・・整相回路、 211〜2in・・・
遅延回路、26・・制御部、 L・・インダクタ、 V
C・可変容量ダイオード。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)インダクタと、逆電圧の大きさにより静電容量が
    変化する可変容量ダイオードとを用い、この可変容量ダ
    イオードの逆電圧の変化により遅延時間が変化する遅延
    線を構成すると共に、電気信号の制御により回路の抵抗
    値が可変とされ上記遅延線の整合抵抗を変える可変抵抗
    回路を設け、且つ上記遅延線の可変容量ダイオードの逆
    電圧と静電容量との関係の各区間毎のばらつきをトリミ
    ングして補償する補正回路を設けて成ることを特徴とす
    る遅延回路。
  2. (2)複数の振動子素子が配列され超音波を送受波する
    探触子と、この探触子の各振動子素子からの受波信号に
    所定の遅延時間を与える遅延回路を有しこれらの遅延回
    路で位相が揃えられた受波信号を加算して出力する整相
    回路と、この整相回路で整相された信号を検波する検波
    器と、この検波器からの出力信号を画像として表示する
    表示装置とを備えて成る超音波診断装置において、上記
    整相回路内の遅延回路として、インダクタと、逆電圧の
    大きさにより静電容量が変化する可変容量ダイオードと
    を用い、この可変容量ダイオードの逆電圧の変化により
    遅延時間が変化する遅延線を構成すると共に、電気信号
    の制御により回路の抵抗値が可変とされ上記遅延線の整
    合抵抗を変える可変抵抗回路を設け、且つ上記遅延線の
    可変容量ダイオードの逆電圧と静電容量との関係の各区
    間毎のばらつきをトリミングして補償する補正回路を設
    けて成る遅延回路を用いたことを特徴とする超音波診断
    装置。
JP1120549A 1989-05-16 1989-05-16 遅延回路及びこの遅延回路を用いた超音波診断装置 Pending JPH02300685A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7162912B2 (en) * 2004-03-29 2007-01-16 Siemens Medical Solutions Usa, Inc. Ultrasound transmit and receive path calibration methods and systems
US7354970B2 (en) 2002-06-28 2008-04-08 Kaneka Corporation Polyvinyl chloride copolymer paste resin, composition thereof, and method for making the resin

Cited By (3)

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US7266987B2 (en) 2004-03-29 2007-09-11 Siemens Medical Solutions Usa, Inc. Ultrasound transmit and receive path calibration methods and systems

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