JPH0229988B2 - - Google Patents

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JPH0229988B2
JPH0229988B2 JP55112660A JP11266080A JPH0229988B2 JP H0229988 B2 JPH0229988 B2 JP H0229988B2 JP 55112660 A JP55112660 A JP 55112660A JP 11266080 A JP11266080 A JP 11266080A JP H0229988 B2 JPH0229988 B2 JP H0229988B2
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sample
cassette
measurement
reaction
quantitative analysis
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JP55112660A
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Kimimichi Tominaga
Koichi Wakatake
Hidehiko Fujioka
Takejiro Yokosuka
Akira Tsukada
Teruo Mochida
Hiroshi Machida
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Japan Tectron Instruments Corp
Original Assignee
Japan Tectron Instruments Corp
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Publication date
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Publication of JPH0229988B2 publication Critical patent/JPH0229988B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/02Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor using a plurality of sample containers moved by a conveyor system past one or more treatment or analysis stations
    • G01N35/026Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor using a plurality of sample containers moved by a conveyor system past one or more treatment or analysis stations having blocks or racks of reaction cells or cuvettes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/02Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor using a plurality of sample containers moved by a conveyor system past one or more treatment or analysis stations
    • G01N35/04Details of the conveyor system
    • G01N2035/0401Sample carriers, cuvettes or reaction vessels
    • G01N2035/0437Cleaning cuvettes or reaction vessels

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は臨床自動化学分析装置に係り、とく
に複数個の反応測定管を支持するカセツトを複数
個用意し、各カセツトを順次に所定の経路に沿つ
て間欠的に移動させ、その移動の間に各反応測定
管に試薬を注入し、また反応液の撹拌を行い、そ
の後、各カセツトに支持された全反応測定管中の
反応液を光学的に測定して多項目同時測定を可能
にした装置に関するものである。
従来、この種の装置における各カセツト内の各
反応測定管中の反応液の光学的測定は、1つの光
学的測定装置を用いているため、カセツトを反応
測定管の配置間隔づつ間欠的に移動させ、その移
動と移動との間の停止期間に順次に行われるよう
になつている。このため、各カセツトに支持され
ている反応液は同一波長で測定しなければなら
ず、測定項目を変更するためには測定光の波長を
変更するためにフイルタの交換等の操作が必要と
なるため同一測定項目を連続的に測定する方法を
取らなければならない。またこのような装置にお
いては、多数の試料を測定項目数だけ分割してそ
れぞれ反応測定管に注入し、同一の測定項目の試
料を有する反応測定管を集めていくつかのカセツ
トに支持して、同一の測定項目の試料について連
続して測定した後、測定光の波長の変更を行つて
他の測定項目について測定をする。このようにし
て所要の複数項目の測定を終えたのち、各試料毎
に測定データを集めて病状の判断に供される。
しかしながらこのような従来装置では、1つの
試料に関する全データが揃うのは全測定項目の終
了後、最も早い試料でもその最終測定項目の終了
後ということになるので、早急に測定結果を知る
必要がある場合には不便であるとともに複数個の
測定項目を必要とする各試料は各測定項目に関す
るデータが異なつた時間に得られるので、それら
データの処理が困難であるという問題があつた。
一方、同一試料については各測定項目つき連続
的に測定できるように簡易に測定光の波長変更を
することができるようにしたとしても、各測定項
目に対応する各反応測定管への試薬の注入タイミ
ングや撹拌のタイミングがきわめて煩雑となり、
適切な処理を取ることができない。
そこで、本発明は、多項目の検査結果を迅速に
得られるようにすると共に、その検査結果が信頼
性の高いものとなるようにすることを目的として
おり、該目的を達成するための手段として、1つ
のカセツトに支持された複数個の反応測定管中の
各反応液をそれぞれ異なつた波長の光線で測定す
ると共に、各測定項目に対応した試薬を最適タイ
ミング位置で各反応測定管中へ注入し、かつ一般
試料の他に精度管理用試料の測定及び本定量分析
の前段階で予備定量分析を行なう臨床自動化学分
析装置を提供するものである。
以下、図面に基づきこの発明を詳細に説明す
る。
この発明に係る自動化学分析装置Rは第1図と
第2図に示すように、カセツトレー2検体として
複数の一般試料あるいは1つの精度管理用試料を
夫々収納したサンプルカツプ1が複数個保持され
たサンプルカセツト10を送り装置Iにより所定
吸上位置まで移送するサンプラーSと、このサン
プラーSで吸上げられた検体を、第1試薬ととも
にカセツト受入部66に載置されたカセツト52
に支持されてなる複数本の反応測定管53に移送
する第1の注入手段としてのオートマルチピペツ
ト装置Pと、上記カセツト受入部66の下面に配
設され、反応液を恒温状態(37℃)に加熱保持す
るヒータ装置Hと、上記各反応測定管53内の反
応液の予備定量分析を行なう第1光学測定装置
M1と、予備定量分析が終了した反応測定管53
に第2の注入手段により第2試薬等を注入し撹拌
装置Kで撹拌する本定量分析移送通路部67と、
この通路部67で第2試薬等が注入され撹拌され
た反応液の本定量分析を行なう第2光学測定装置
M2と、カセツト52を上記カセツト受入部66
と本定量分析移送通路部67で送るカセツト送り
装置Oと、上記第1及び第2光学測定装置M1
M2の所定位置でカセツト52の位置決めを行な
う位置決め装置Cと、本定量分析が終了した反応
測定管53を洗浄する洗浄装置Wと、試料の上記
予備定量分析値と本定量分析値とを符号でデータ
処理すると共に、精度管理用の予備定量分析値及
び本定量分析値を予め記憶しておいた精度管理用
試料の標準値と比較して、測定の精度や測定値の
経時誤差を検出して補正値を算出し、一般試料の
測定値を補正を行なう信号処理装置Dとから構成
され、1検体に対し同時に12項目の臨床自動化学
分析を行うことができるように構成されている。
第3図においてカセツトトレー2は、矩形の箱
状に形成されており、右側壁3の前後両端部に
は、第4図に示すようにスタンド4上に載置され
たサンプルカセツト10が出入りするための矩形
状の切欠部5,6が形成されている。また左右側
壁3,7の上縁部には、サンプルカセツト10の
前後幅に対応して略半円状の切込部8が複数個設
けられており、更に左右側壁3,7の夫々の内面
には、前記半円状の切込部8の下方位置に沿つて
サンプルカセツト10スライド用のガイドとなる
ガイド部9が設けられている。カセツトトレー2
の前壁11と底壁12との衝合部近傍には、サン
プルカセツト10の縦送り機構IVの送り出し腕
が出没する略矩形状の穴部13,13が穿設され
ている。また前壁11及び後壁14の夫々上端部
にはカセツトトレー2を持ち運ぶ際の把手部1
5,15が設けられている。尚、このカセツトト
レー2は、サンプラーSに着脱自在に取り付けら
れている。また第4図においてサンプルカセツト
10は、略直方体に形成されており、カセツトト
レー2の左右帽と同一長さに形成されている。
更にまた、上面には11検体まで同時にセツトで
きるようにサンプルカツプ1が嵌合する矩形の孔
16が11個穿設されている。尚、4は、サンプル
カセツト10の下端部と着脱自在に嵌合しサンプ
ルカセツト10を支持するスタンドであり、サン
プルカセツト10と同一長さに形成されている。
また上部は2段構造となつており、その段部にサ
ンプルカセツト10が嵌合できるようになつてい
る。
そしてこのスタンド4の上面端部には符号読み
取り用の透光孔が設けられており、更にこのスタ
ンド4の底部には矩形の2つの穴を斜めに接合し
た形状の鈎孔17がサンプルカセツト10の孔1
6の穿設位置に対応して設けられている。尚、こ
の鈎孔17はサンプルカセツト10を横送りする
際に係止部として使用するものである。
従つて、カセツトトレー2にサンプルカセツト
10を配列する場合は、先ず、各サンプルカツプ
1に検体(血清)を採取し、これをサンプルカセ
ツト10にセツトする。
次にこのサンプルカセツト10をスタンド4に
嵌め込んで2重構造とし、これをカセツトトレー
2に順次配列し、カセツトトレー2内部にサンプ
ルカセツト10を満たす。
このようにサンプルカセツト10をセツトした
カセツトトレー2をサンプラーSに前方から押し
込んで所定位置にワンタツチで嵌着する。
尚、第3図に示すカセツトトレー2はサンプラ
ーSの左側にセツトする場合の状態図であるがサ
ンプラーSの右側にセツトする場合は、第3図に
示すカセツトトレー2の左右、前後方向を逆にし
てサンプラーSにセツトする。
このような状態で、分析装置のスイツチをON
にすると、先ずサンプルカセツト横送り機構IH
によつて、進行方向最前列のサンプルカセツト1
0はスタンド4と共に切欠部6から矢印方向に間
欠的に移動し、サンプルカツプ1が順次試料吸上
位置に達する。このとき、前記サンプルカセツト
10の移動に連動して右側のカセツトトレー2か
らもサンプルカセツト10が同一速度で移動す
る。このようにして、サンプルカセツト10が左
右のカセツトトレー2の中間に達した時に、今度
はサンプルカセツト縦送り機構IVが作動し、カ
セツトトレー2に設けられた穴部13から送り出
し腕がカセツトトレー2内に出没し、最後列のス
タンド4を押圧する。
このときカセツトトレー2内の全てのサンプル
カセツト10はスタンド4と共に全体的に1カセ
ツト分スタンドして進む。次に、又横送り機構
IHが作動し、前記と同様の動作を繰り返し、そ
して前記の左右のカセツトトレーの中間位置にあ
るサンプルカセツト10は、相手側のカセツトト
レー2内に切欠部5を介して嵌入していく。
尚、緊急時において他の検体を調べる必要があ
る場合には適宜のサンプルカセツト10をスタン
ド4から離脱し、この場所のスタンド4に緊急検
体をカセツトしたサンプルカセツト10を嵌め込
むことによつて割り入み測定を行なうことができ
る。
サンプルカセツト送り装置Iを構成する横送り
装置IHは第4図に示すように、モータからの動
力が先ず歯車19に伝達され、更に次の歯車20
にも伝達される。この歯車20には支柱を介して
反対側に駆動リング22が連動するように取付け
られ、歯車20と駆動リング22にはリンク2
3,24の一端が支柱を挾んで対角線状に取付け
られている。歯車20に取付けられたリンク23
は、他端部近傍が、2本の平行な水平軸25に摺
動可能なように取付けられた第1のスライダー2
6の下端部のピン28に枢着され、また駆動リン
グ22に取付けられたリンク24は、その他端部
が、前記の水平軸25に摺動可能なように取付け
られた第2のスライダー27の下端部のピン29
に枢着されている。尚、第1のスライダー26及
び第2のスライダー27とも、本体の中心部に穿
設された貫通孔に前記の水平軸25が挿通されて
取付けられたものである。
第1のスライダー26の上面先端には、圧縮コ
イルバネ30に付勢された爪31が設けられてい
る。この爪31は、その上面が傾斜した形状とな
つている。なお32は爪ホルダーである。また第
1のスライダー26には、前記爪31より1ステ
ツプ後方位置に上下方向に貫通する貫通孔33が
設けられ、この貫通孔33の中には圧縮コイルバ
ネ35で付勢されているチツプ34を上端部に設
けた軸36が貫通しており、その下端部は、リン
ク23の先端に連結している。
第2のスライダー27の上面後端には、引張り
コイルバネ37によつて付勢され爪38が設けら
れており、この爪38もその上面が前側の爪31
と同一方向に傾斜した形状に形成されている。
このように構成された横送り装置IHの爪31
と38は前記スタンド4の底面に穿設された略鈎
形状の鈎孔17と係合してサンプルカセツト10
を横送りするものである。
それ故横送りの信号が入力されるとモータが駆
動して歯車19,20を矢印方向に1回転させ
る。このとき、先ず歯車19,20が半回転する
間はリンク23,24が互いに離反する方向へ移
動し、これに伴なつて、2個のスライダー26,
27も互いに離反する方向へスライドする。この
場合、前側の爪31がスタンド底部の孔17に係
合してスタンド4を1ステツプスライドさせる。
そしてスライダー26が戻るときには、スタンド
4及びサンプルカセツト10の重量のために、爪
31は下方に押し下げられた状態で戻る。そして
歯車20が1回転した時にスタンド4の次の孔に
嵌合する。尚、チツプ34は、スライダー26が
前進する場合には、適合する孔17の中に突出し
た状態を保持しながら前進するが、スライダー2
6が戻る時には、リンク23の位置がピン28を
中心に上下反対方向となるので一般面より方に引
込んだ状態で戻る。このチツプ34は戻ると再び
孔17の中に突出してスタンド4の位置ずれを防
止するとともに、前後の爪31,38の間隔と、
スタンド4の長さとの関係で後方の爪38によつ
て送られたスタンド4が前後両方の爪31,38
に係合しない場合が1回だけ生じるが、この場合
に、前方の爪31に係合すべく1ステツプ送る役
割をしている。
第2のスライダー27に取付けられた爪38
は、該スライダー27が後方へスライドする間は
引張りコイルバネ37の作用で矢印方向に倒れて
いる。そしてスライダー27が最大限後方へ達し
たときに、次のスタンド4の最前の孔17に係合
し、スライダー27が戻るのと一緒に該スタンド
4を1ステツプスライド移動させる。このスライ
ダー27の戻り運動は、第1のスライダー26の
それと連動している。このように、第1のスライ
ダー26の爪31と第2のスライダー27の爪3
8は、夫々独自にスタンド4を移動し、スタンド
4と一体となつたサンプルカセツト10を1ステ
ツプずつ横方向に送る。この横方向の移動が終了
すると同時に縦送り装置IVに信号が入力される。
この縦送り装置IVは第5図に示すようにモータ
からの動力は回転運動するクランク40に伝達さ
れる。このクランク40の円周上の一端には、玉
軸受41が支持ピン42を介して取付けられ、こ
の玉軸受41は、基端43が軸44に固定され該
部分が支軸となる揺腕45の先端に設けられた長
孔46に沿つて摺動する。軸44の両端は、ベア
リング47によつて回転可能となつており、揺腕
45の上下動に連動して回転する。この軸44に
は大径の平歯車48が固定され、該軸44と平行
に設けられた軸44′に固定される小径の平歯車
49と噛み合つて回転力を伝える。尚、この軸4
4′もその両端がベアリングによつて回転可能と
なつている。またこの軸44′の左右には2個の
送り出し腕50が適宜の角度に調節されて固定さ
れている。尚、この送り出し腕50の先端のロー
ラ51は回転可能となつていて、カセツトトレー
2の最後列にあるスタンド4送り出しの際、その
接触抵抗を和らげている。それ故縦送りの信号が
入力されるとモータが駆動し、クランク40が矢
印方向に1回転する。この回転に伴なつて玉軸受
41が揺腕45に設けられた長孔46を摺動しな
がらクランク40上を回転する。これによつて揺
腕45は支軸を中心に上下方向に1往復揺動する
が、玉軸受41が上方に移動するのに従つて平歯
車48は矢印方向に回転し、小径の平歯車49を
介して送り出し腕50を上方に回動させる。そし
てこの回動の過程で送り出し腕50の先端のロー
ラ51がカセツトトレー2の最後列のスタンド4
の後側面に当接し、そのままスタンド4を前方に
スライドさせながら回動する。揺腕45の先端が
最上位置に達するまで送り出し腕50はスタンド
4を押し続ける。揺腕45の下方への移動に連動
して平歯車48,49は逆方向に回転し、これに
よつて送り出し腕50も逆方向に回動して元の位
置に戻る。尚、送り出し腕50の1回の回動によ
つてスタンド4がスライド移動する距離は1ステ
ツプになるように予め設定しておく。縦送りが終
了すると同時に横送り機構に信号が送られ、前記
と同様の作動が繰り返される。
このようにして、スタンド4に取付けられたサ
ンプルカセツト10は、横方向及び縦方向の移動
を、所定間隔毎に入力される信号に基づいて駆動
する上記送り装置Iによつて送られ、検体吸上位
置で検体はオートマルチピペツト装置Pにより第
1試薬とともにカセツト52に立設された複数本
の反応測定管53に定量づつ分配移送される。
尚上記サンプルカセツト10は、11検体まで同
時にセツトが可能であり、これら検体は、夫々同
一形状のサンプルカツプ1に収容されてサンプル
カセツト10に取付けられる。この実施例におい
ては、右端の1番目から10番目までのサンプルカ
ツプ1に収容される検体は一般試料βとしての血
清であり、左端最後の11番目のサンプルカツプ1
に収容される検体は精度管理用試料としての精度
管理物質αである。
この精度管理物質αは、予め標準値として明確
な値を有している物質であり、動物の血清又は人
口血清等が使用される。
このように各サンプルカセツト10において11
番目は精度管理用として指定しておき、1番目か
ら10番目までの10個の一般試料βと11番目の1個
の精度管理物質αとが組合わされて測定される。
測定する場合は、サンプラーSに配列される複数
個のサンプルカセツト10総てについて11番目の
サンプルカツプ1に精度管理物質αを収容し、残
りの総てのサンプルカツプ1には一般試料βを収
容しておく。尚、精度管理物質αは必ずしも総て
のサンプルカセツト10に配列する必要はなく、
例えば、1列置き、又は5列置等適宜に配列する
ことができるが、より正確な測定値を得るために
は総てのサンプルカセツト10に配列されること
が望ましい。
サンプルカセツト10における検体は一般試料
β、精度管理物質αとも同一条件下で測定され、
前述したようにサンプラーSを間欠的に移動し、
検体吸上位置において試料分注装置(図示せず)
に設けられたマルチピペツトPにより吸い上げら
れ、次に反応測定管53に注入され、第1光学測
定装置M1において光学的に測定される。この測
定値は信号処理装置Dに送られ自動的にデータ処
理される。尚、一般試料βの測定結果は、精度管
理物質αのそれとは区別されて連続番号が付され
て処理されていく。従つて、夫々のサンプルカセ
ツト10サンプルカツプ1の番号は1番から10番
までのいずれかの番号の倍数値となるので、デー
タとサンプルとの対応関係が付け易い。精度管理
物質αの測定結果は、信号処理装置Dにおいて、
この精度管理物質αの標準値と比較され、分析装
置の該測定時における精度を自動的に検出し、次
のサンプルカセツト10における10検体の一般試
料βにおける測定値を補正する。このように、周
期的に精度管理物質αの測定を行ない、この値に
よつて、次の精度管理物質αの測定までの間にお
ける一般試料βの測定値の補正を行なうことがで
きる。
また測定全体を通して、該測定値の信頼度を見
るときには、サンプラーSに同時に配列したサン
プルカセツト10の検体の測定が終了した後に、
精度管理物質αの測定値の統計をとり、標準値と
の比較により、測定時間に対する測定値のばらつ
きを調べる。そしてこの値にばらつきを知ること
によつて測定時間における装置の精度がわかり、
これによつて、測定時間に対する一般試料βの測
定値の信頼度を知ることができる。
また、精度管理物質αは必ずしも総てのサンプ
ルカセツト10に配列する必要はないが、そのよ
うにした場合には、空のサンプルカツプ1をセツ
トしたサンプルカセツト10の位置を予じめ信号
処理装置Dに記憶させておき、この空のサンプル
カツプ1が試料吸上位置に来たときには、スキツ
プ機構(図示せず)によつてこのサンプルカツプ
1を見送りし、次の一般試料が収容されたサンプ
ルカツプ1を試料吸上位置に配置し、これによつ
て時間ロスをなくすることができる。尚、スキツ
プ機構は、サンプルカセツト横送り機構IHの横
送りが連続的に2回作動し、サンプルカセツト1
0を横方向に連続的2ステツプ移動したものであ
る。
この時、第6図に示すように上記検体吸上位置
において、サンプルカツプ1中にマルチピペツト
Pと電極54とが同時に差し込まれ12本のピペツ
トが1つの束になつてまとめられて一定距離だけ
下降しサンプルカツプ1中に差し込まれて試料を
吸い上げる。そして所定量の試料を吸い上げたマ
ルチピペツトPは一定間隔に拡がりながら移動
し、12個の反応測定管53に夫々試料を分注す
る。
電極54は、白金又はステンレス鋼等の耐蝕性
物質からなり検体吸上位置においてマルチピペツ
トPと平行に並んで2本設けられ、マルチピペツ
トPとは別々に試料分注装置に支持されている。
この電極54は検体吸上位置におけるマルチピペ
ツトPの上下往復運動に伴なつて上下方向の移動
を行なう。
尚、電極54の内、基準電極となる1本はピペ
ツトを利用することもできる。
そして上記12本のピペツトの先端は予め揃うよ
うに調整しておき、一対の電極54の内、少なく
とも一方の電極54の先端を前記マルチピペツト
Pの先端と同位置か又はそれよりも上方に位置す
るように調整しこれを基準電極とする。これによ
つてサンプルカツプ1中の検の液面が下がつてい
く過程でマルチピペツトPの先端に達する前に基
準電極となる電極54′の先端は液面から出して
しまい、これにより2本の電極54間には電流が
流れなくなる。尚、他方の電極54″はサンプル
カセツトPの先端より下方位置に配置されるよう
に調整しておく。このように2本の電極54′,
54″の先端を揃えなかつたのは、一方は常に検
体液中に浸しておき、他方を基準とすることによ
つて電極54の高さ調整を容易に行なうことがで
きるようにしたためである。
このようにして検体中に差し込んだ電極間のイ
ンピーダンスの変化は電気回路により確認され
る。
この電気回路の原理は、発振器55の出力側に
一方の電極54″を接続し、基準となる他方の電
極54′を整流器56を介してコンパレータ57
に接続したものであり、コンパレータ57に予め
設定された基準電圧と、コンパレータ57に入力
された測定電圧との比較によつて、検体の有無の
検知信号を出力するものである。
この発振器55と整流器56との間には、抵抗
器r1と、電解質である検体とが並列に接続され、
またこの並列回路の出力側と整流器56の間は抵
抗器r2を介して接地されている。抵抗器r1及びr2
は略同一の抵抗値とし、かつ、電解質のインピー
ダンス値よりかなり大きな値として設定してお
く。またコンパレータ57に設定される電圧VF
は、発振器55からの電流が分岐点58から矢印
b側に全て流れたと仮定した場合の分岐点59の
電圧、即ち発振器55の出力電圧の1/2の電圧
値より少し高めに設定しておく。
従つて、このような電気回路を使用してマルチ
ピペツトPによる試料吸上の際における吸上量の
確認をする場合を第7図乃至第9図について説明
すると、先ず第7図は検体吸上位置に移動してき
たサンプルカツプ1中にマルチピペツトPと2本
の電極4が差し込まれた状態を示す。この状態に
おいて、2本の電極54間は電解質を通じて電気
が流れ、しかも抵抗器r1の値より電解質のインピ
ーダンスの方が非常に小さいため、発振器55か
ら出力される電流は第6図においてほとんどが矢
印a方向に流れ、例えば発振器55からの出力電
圧Vとすると、分岐点59の電圧は1/2Vより
もかなり高い値となる。従つて、コンパレータ5
7の基準電圧を1/2Vよりも少し高い値に設定
しておくことによつて、コンパレータ57からの
出力は正信号として出力される。第8図及び第9
図はマルチピペツトPにより試料吸上後の状態を
示すが、第8図は、吸上完了後においてもなお基
準電極となる電極54′の先端が試料中に存在す
る状態を示し、この場合も上記と同様、コンパレ
ータ57からの出力は正信号となる。それゆえ、
この正信号によつてマルチピペツトPには所定量
の試料が吸上げられたことが確認できる。第9図
は当初のサンプル量が少ないために吸上完了前に
基準の電極となる電極54′の先端が液面から離
れてしまつた状態を示す。この場合、電極54間
は開放となるので通電されず、電流は矢印b方向
に全て流れ、分岐点59における電圧は1/2V
となる。従つて、この場合は、コンパレータ57
の基準電圧VFよりも低い値となるので、コンパ
レータ57からの出力は負信号として出力され
る。それゆえ、この負信号が出力された場合は、
適量の検体がマルチピペツトPに吸上げられなか
つたとして確認され、この負信号を信号処理装置
Dにおいて処理し、この検体による測定結果は除
外される。
次に、反応測定管53を12本支持するように構
成してなるカセツト52は、熱伝導効率の高いア
ルミニウム等の材質で箱状に形成され、第10図
に示すようにその上面52aの両端部には有底円
筒状の位置決め用の孔60,60が夫々穿設され
ているとともに、上記反応測定管53を保持する
保持孔61には反応測定管53を傾斜しないよう
に垂直状に保持するリング状の弾性緩衝体62が
固着されている。
また反応測定管53は熔融石英や硬質ガラス又
プラスチツクなどの透明な物質で形成されてお
り、その上端部には、撹拌装置Kの爪と係合する
爪片63を突設してなるキヤツプ64が嵌着され
ている。
そして上記カセツト52には、保持孔61のや
や下方において、その中心軸を通り、その中心軸
とカセツト52の長手方向に対して直交して貫通
する複数の窓65が穿設されている。
このように構成されたカセツト52は、第2図
に示すように、臨床自動化学分析装置Rのカセツ
ト受入部66に所定の順序で載置される。そして
このカセツト受入部66に載置されたカセツト5
2は、カセツト受入部66の下面に配設されたヒ
ーター装置Hによつて生体温度(例えば37℃)に
加熱保持されながら縦送り装置OVにより第1光
学測定装置M1方向へと一定時間毎に間欠的に送
られ、カセツト受入部66のエンドまで送られた
ときに第1光学測定装置M1の所定光学測定位置
まで横送り装置OHを介して横送りされる。この
縦送り装置OVは第11図に示すようにカセツト
受入部66及び定量分析通路67の始端部に夫々
配置されている。
そしてこの縦送り装置OVは、モータ68と、
このモータ68の回転軸先端に取り付けられたカ
ム69と、このカム69に偏心して取り付けられ
たピン70と、このピン70をその一端に枢支し
てなるクランク71と、このクランク71の他端
に枢着されたピン72と、このピン72にその一
端が枢支されたシヤフト73と、このシヤフト7
3の他端に取り付けられた押え板74とから構成
されており、上記ピン70はクランク71内に配
設されたラジアルベアリング75により回転可能
に軸支されているとともに、上記シヤフト73は
スラストベアリング76に進退動可能に支持され
ている。
そして上記シヤフト73には図示しないがその
長手方向に一条の溝が穿設されていてカム69の
回転によりシヤフト73が揺動しながら進退しな
いよう揺動規制されている。
このように構成された縦送り装置OVは、次の
ように作動する。
すなわちモータ68を駆動してカム69を回転
させるとクランク71は往復揺動運動を行ないシ
ヤフト73は第11図中央矢印a方向へ前進動し
てカセツト52を押し出した後、原位置へと後退
し、以後上記作動を順次繰り返えしてカセツト5
2を間欠的に押し出す。
また前記横送り装置OHは、第12図に示すよ
うにモータ77と、モータ77の回転軸先端に取
り付けられた平ギヤ78と噛合して回転されるシ
ヤフト79の先端に固着された主ベベルギヤ80
と、この主ベベルギヤ80と噛合する従ベベルギ
ヤ81を一端に取り付けてなるシヤフト82と、
このシヤフト82の他端に取り付けられたメイン
ドラム83と、このメインドラム83と所定間隔
離間して並設されたサブドラム84と、このメイ
ンドラム83とサブドラム84に懸架されてなる
タイミングベルト85と、このタイミングベルト
85に固定され、上記メインドラム83とサブド
ラム84間であつてタイミングベルト85と平行
に配設されたレール86に沿つて摺動可能に取り
付けられた送り部材87とから構成され、この送
り部材87はタイミングベルト85が固定され、
かつレール86に嵌装された支持ブラケツト88
と、このブラケツト88の先端に設けられ、カセ
ツト52の側壁を押圧する当接体89と、この当
接体89を弾持するスプリング90とから構成さ
れている。
このように構成された横送り装置OHは次のよ
うに作動する。
すなわち縦送り装置OVにより縦送りされたカ
セツト52がカセツト受入部66又は定量分析通
路67の終端に到来したときにモータ77は作動
してメインドラム83を回転させてタイミングベ
ルト85を周回運動させ送り部材87をレール8
6に沿つて第12図中左方向へと摺動させてカセ
ツト52を第1、又は第2光学測定装置M1,M2
まで横送りし、この後モータ77が逆回転して送
り部材87を原位置まで復帰させる。
このようにして所定光学測定位置まで移送され
てカセツト52が停止すると上記カセツト52の
横送り作動に応動して第1光学測定装置M1の上
方に配設された位置決め装置Cが作動し、位置決
めピン91,91が降下してカセツト52の位置
決め用の孔60,60と係合する。
上記位置決め装置Cは、第13図に示すよう
に、カセツト52の位置決め用の孔60,60に
対応して位置決めピン91,91が垂設され、こ
のピン91,91の下端には上記孔60,60の
口径と略合致する口径に形成され、かつその先端
部に傾斜面92a,92aを形成してなる略逆円
錘台形状のガイド体92,92が固定されている
とともに、上記ピン91,91の上端には台板9
3,93が固定されていて、このピン91,91
はピン91,91に巻装されたスプリング94,
94により常態において上方向へ付勢されてい
る。
そして上記台板93,93上には駆動ローラ9
5,95が載置され、この駆動ロー95,95は
アーム96,96の一端に枢支され、このアーム
96,96の他端にはシヤフト97が固定されて
いる。このシヤフト97には更に平ギヤ98が固
定されており、この平ギヤ98には正逆回転可能
なモータ99の回転シヤフトに固定されたギヤが
噛合している。
そのため、モータ99が正回転するとシヤフト
97はギヤを介して正回転してアーム96,96
を旋回させてピン91,91をスプリング94,
94の付勢力に抗して下降させ、ピン91,91
の先端に固着されたガイド体92,92は、その
傾斜面92a,92aを介してカセツト52を位
置修正しながら位置決め用の孔60,60に嵌合
し、この後モータ99を逆回転させてピン91,
91を上昇させることによりカセツト52をカセ
ツト52の窓65中心と第1光学測定装置M1
各光軸と合致する位置にカセツトする。
このようにしてカセツト52を所定光学測定位
置にカセツトした後に第1光学測定装置M1によ
り予備定量分析が行なわれる。
この予備定量分析は、検体中に含有されている
溶血や乳ビ並びに黄だん等の含有量を予じめ測定
して本定量分析時において、これらの要素により
正確な定量分析値が影響を受けないようにするた
めに行なわれる。
このようにして予備定量分析を終了したカセツ
ト52は、前記横送り装置OHを介して本定量分
析移送通路67へと送られ、この通路67で生体
温度(37℃)に保持されたまま第2光学測定装置
M2へと送られる。この移送手段は、前述したカ
セツト52の第1光学測定装置M1への移送手段
と全く同様である。
この第2光学測定装置M2では、前記第1光学
測定装置M1と同様に、第14図に示すように光
源100からフイルタ101およびレンズ102
を通つた単色の測定光をカセツト52の各反応測
定管53に照射して光電素子103で受光するこ
とにより各測定が行なわれる。
それ故12個の光源100から照射された測定光
は、選択的に設定されたフイルタ101により夫
夫異なつた波長の測定光として各反応測定管53
の反応液に透過され、夫々異なつた測定12項目に
ついて同時に測定する。
尚、上記定量分析通路67では各反応測定管5
3毎に選択された第2及び第3試薬が予め設定さ
れた注入タイミング位置で注入され、そして撹拌
装置Kによつて撹拌が行なわれる。撹拌装置K
は、上記定量分析移送通路部67の上方に配設さ
れている。
この撹拌装置Kは、第15図に示すようにモー
タ104と、このモータ104の回転軸105の
先端に回転軸方向に摺動可能に保持された連結部
材106と、上記モータ104に電流を給電する
モータ駆動電極107と、上記モータ104を所
定撹拌位置で昇降動させるカム又はギヤを利用し
た公知の機で構成された図示外の昇降装置と、上
記回転軸105に巻装された連結部材106を反
応測定管方向へ常態において付勢してなるスプリ
ング108とから構成され、これは反応測定管5
3の上方部に支持装置109を介して移動可能に
配設されている。尚、上記モータ104の側部に
は第2試薬等の注入ノズル110がモータ104
を保持するノズルホルダー111を介して装着さ
れ、このノズルホルダー111は駆動電極107
にその軸方向に摺動可能に取り付けられている。
また上記支持装置109はクリツク機構112
によりその移動停止位置が反応測定管53の真上
部に位置するよう摺動規制されている。
尚、ノズルホルダー111に注入ノズル110
を並設したのは、一般に化学分析装置Rにおいて
は、撹拌は試薬の注入直後に行なわれるのが普通
であるからモータ104と一体に注入ノズル11
0を並設し、反応測定管の進行方向に対し、撹拌
位置に先行する位置に注入ノズル110がくるよ
うにすれば試薬注入位置の設定と撹拌装置の設定
を一挙に行うことができるためである。
次に上記撹拌装置Kの作動につき説明する。
反応測定管53が所定の撹拌装置で停止する
と、撹拌装置Kは昇降装置により下降して連結部
材106と反応測定管53の上部に冠着されたキ
ヤツプ64とが係合する。
すなわち上記連結部材106の先端は、キヤツ
プ64の孔内に嵌合保持され、しかもこの嵌合は
スプリング108の付勢力により確実に行なわれ
て反応測定管53は撹拌状態にセツトされる。
この後モータ104が作動して反応測定管53
内の反応液は遠心力により撹拌され、この後撹拌
装置Kは前記昇降装置により上昇する。
そして第2光学測定装置M2により本定量分析
が終了したカセツト52は第16図に示すように
洗浄装置Wへと送られ、この洗浄装置Wで各反応
測定管53は排液、純水洗浄並びに超音波洗浄が
行なわれた後再使用位置まで移送される。
この洗浄装置Wは、第16図に示すように、洗
浄処理水を吸い上げて排出する二台の真空ポンプ
113,113と、こられの真空ポンプ113,
113に接続された真空タンク114と、この真
空タンク114に連結され洗浄時に反応測定管5
3内へと降下する洗浄ノズル120と、この洗浄
ノズル120に洗浄水を圧送する送水ポンプ11
5と、上記洗浄ノズル120の排水側と真空ポン
プ114とを連結する送液管116中に介装され
た電磁弁117と、上記真空ポンプ113,11
3と真空タンク114とを結ぶ各送液管118中
に介装された逆止弁119,119とで構成され
ており、上記洗浄ノズル120は前記カセツト5
2に支持された反応測定管53の数だけ直列状に
配設されている。
そして上記洗浄ノズル120は、第16図に示
すように、太径で短尺の洗浄水注入パイプ121
と、この洗浄水注入パイプ121内に挿着された
細径で長尺の洗浄水排水パイプ122とで構成さ
れ、この洗浄水排水パイプ122は、洗浄水注入
パイプ121の両端部に配設されたシール材によ
り洗浄水注入パイプ121と同心となるように保
持されている。そして上記洗浄水注入パイプ12
1の下端には、各反応測定管53の内壁へ向い洗
浄水を送水するための孔125が複数個放射状に
穿設されており、他方洗浄水注入パイプ121の
上端に装着されたシール材には送水ポンプ115
からの洗浄水を、洗浄水注入パイプ121の内周
壁と洗浄水排水パイプ122の外周壁とで形成さ
れた通路内へ送るための連結ノズルが装着されて
いる。
このように構成された洗浄装置Wは次のように
作動する。
先ず所定の光学的測定を終了して移送されて来
たカセツト52が第1列目の洗浄ノズル120
(図示の実施例では12本)の直下に位置すると、
第1列目の洗浄ノズル120は図示外の昇降装置
により下降して洗浄開始状態にセツトされる。
次いで送水ポンプ115により洗浄水が洗浄水
注入パイプ121内へ圧送され、この洗浄水は通
路を通つて孔125より各反応測定管53の内周
壁へ向け放射状に吹き付けられ、内周壁に付着し
た反応液の残留成分や空気中の浮遊物質を洗い落
としながら、これらを反応測定管53の内底部へ
と流下させる。この時、上記洗浄水の送水作動と
同期して排水用の真空ポンプ113,113が作
動を開始するので、上記洗浄処理水は洗い落とさ
れた反応液の残留成分等と共に瞬時に洗浄水排水
パイプ122内に吸引されて真空タンク114内
へと圧送されて排出される。
この後洗浄ノズル120は前記昇降装置により
上昇され、カセツト52は次の第2列目の洗浄ノ
ズル120の真下へと送られ、第2列目の洗浄ノ
ズル120は上記第1列目の洗浄ノズルと同様に
作動して洗浄を行ない、以下同洗浄作動が数回繰
返えされて洗浄作業は終了し、この洗浄処理が終
了した反応測定管53は再使用位置まで移送され
る。
尚、上記洗浄ノズル120による多段階洗浄処
理行程中に超音波による洗浄処理行程を組み入れ
ることにより洗浄処理をより完全化することもで
きる。
またこの発明の分析部を上記図示の実施例では
サンプラーSの左側に配設して12項目測定が可能
となるよう構成した場合を例示したが、上記分析
部の各装置をサンプラーの両側に配設することに
より24項目同時測定が可能なように構成すること
もできる。
以上説明したように、本発明に係る臨床自動化
学分析装置によれば、測定項目に対応した異なる
波長の光線のみを通すフイルタを設けることで、
同時に多項目の検査を行なえるようにしたので、
一の試料に対する総合的な測定結果を迅速に得ら
れるといつた効果がある。
また、各測定項目に対応した試薬を最適タイミ
ング位置で各反応測定管中へ注入するようにした
ので、試薬による反応測定管の反応速度の違いが
調整されて測定精度の均一化が図られ、信頼性の
高い検査結果を得ることができる。
さらに本発明によれば、本定量分析の前段階で
予備定量分析を行なつて溶血や黄だん等の含有量
を予め測定すると共に、一般試料のほかに精度管
理用試料についても上記分析を行なつて、一般試
料の測定値の補正を行なうようにしたので、この
点でも更に信類性の高い検査結果を期待すること
ができるようになつた。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係る臨床自動化
学分析装置の全体を示す正面図、第2図は同装置
の機構を概略的に示す説明図、第3図はサンプル
カセツトとスタンドとカセツトトレーの構成を分
解して示す斜視図、第4図はサンプルカセツト横
送り装置の構成説明図、第5図はサンプルカセツ
ト縦送り装置の構成説明図、第6図は検体吸上確
認装置の電気回路図、第7図乃至第9図は検体吸
上作動説明図、第10図はカセツトの断面説明
図、第11図はカセツト縦送り装置の構成説明
図、第12図はカセツト横送り装置の構成説明
図、第13図は位置決め装置の構成説明図、第1
4図は光学測定装置の構成説明図、第15図は撹
拌装置の構成説明図、第16図は洗浄装置の構成
説明図である。 R……臨床自動化学分析装置、S……サンプラ
ー、I……サンプルカセツト送り装置、C……位
置決め装置、O……カセツト送り装置、M1,M2
……第1、第2光学測定装置、W……洗浄装置、
1……サンプルカツプ、10……サンプルカセツ
ト、52……カセツト、53……反応測定管。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 サンプルカセツトに支持された複数個のサン
    プルカツプに収容されている試料を、反応測定管
    カセツトに支持された複数個の反応測定管に注入
    し、その反応測定管カセツトを所定の経路に沿つ
    て移動させ、その移動の途中で試料を光学的に測
    定する臨床自動化学分析装置において、 上記サンプルカセツトに支持されたサンプルカ
    ツプの内の少なくとも一つに収容され、他のサン
    プルカツプに収容されている一般試料と同様に測
    定され測定精度の基準とする精度管理用試料と、 サンプルカツプから一般試料あるいは精度管理
    用試料を吸い上げ、その試料と予備定量分析用の
    試薬とを共に、上記反応測定管カセツトの各反応
    測定管に夫々所定量ずつ注入する第1の注入手段
    と、 反応測定管カセツトが所定経路に沿つて移動し
    て第1の光学測定位置に到達した時、光源と、反
    応測定管を介して光源とは反対側でかつ光源から
    発せられた光線の延長線上に受光部と、光源と各
    反応測定管カセツトとの間に光源からの光線のう
    ち予備定量分析の測定項目に対応した波長の光線
    のみを通すフイルタとを各反応測定管毎に備え、
    反応測定管の夫々にフイルタを通した光線を同時
    に照射し予備定量分析を行なう第1の光学測定装
    置と、 その後反応測定管カセツトが第1の光学測定位
    置から移動して第2の光学測定位置に到達するま
    での経路の途中で測定項目に対応した試薬をその
    試薬の種類により予め設定された注入タイミング
    位置で、本定量分析用の試薬を各反応測定管に
    夫々所定量ずつ注入する第2の注入手段と、 第2の注入手段を経た反応測定管カセツトが第
    2の光学測定位置へ到達した時、第1の光学測定
    装置と同様に光源と、受光部と、光源からの光線
    のうち本定量分析の測定項目に対応した夫々異な
    る波長の光線のみを通すフイルタとを各反応測定
    管毎に備え、反応測定管の夫々に測定項目に対応
    した異なる波長の光線のみを同時に照射し本定量
    分析を行なう第2の光学測定装置と、 試料の予備定量分析値及び本定量分析値を測定
    してデータ処理を行なうと共に、精度管理用試料
    の予備定量分析値及び本定量分析値を予め記憶し
    た精度管理用試料の標準値と比較して測定の精度
    を検出することにより補正値を算出し、この補正
    値により一般試料による予備定量分析値と本定量
    分析値との測定値を補正する信号処理装置とを設
    けたことを特徴とする臨床自動化学分析装置。
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