JPH0229789B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ ピストン供給木材研削機における制御方法に
おいて、 複数の装填材木が、研削のための砥石に対して
圧力媒体で駆動されるピストンによつて供給さ
れ、 該ピストンの各々の供給移動の速度が、デジタ
ル測定を行なう手段によつて該ピストンの移動の
実際の速度を連続的に測定することによつて実質
的に一定の値に制御され、 該研削機の負荷が予め設定された限界値に達す
ると、上記供給移動の制御が速度制御から研削機
の動力制御に自動的に切替わることを特徴とする
方法。

２ 該ピストンの供給移動の速度が２つの引き続
いたデジタルパルスの間の各時間間隔と基礎に測
定される請求の範囲第１項記載の方法。

３ 研削の結果を改良するため、該ピストンの
各々の供給移動の速度の制御が、予め設定された
限界値に達したときに現れる追加の信号によつて
影響を受け、 上記信号が該ピストンの供給圧力の値の測定値
を表し、 上記追加の制御信号が供給移動の速度の実際値
を表す信号に加えられる 請求の範囲第１項又は第２項記載の方法。

４ 該ピストンの各々の供給移動の速度の制御
が、予め設定した限界に達したとき現れる追加の
信号によつて影響を受け、 該信号が該研削機の研削動力の測定値を表し、 該追加の制御信号が供給速度の実際の値を表わ
す信号に加えられる 請求の範囲第１項、第２項又は第３項記載の方
法。

明細書 本発明はピストン供給木材研削機の制御方法に
関し、これでは装填する複数の木材が研削用砥石
に対して圧力媒体で駆動されるピストンによつて
供給される。

従来は、ピストン供給木材研削機の研削作業は
ピストンの供給圧力、即ちピストンの供給動力を
一定に維持することによつて、又は供給圧力の制
御弁を一定の位置に維持することによつて制御さ
れた。これ等の今までの方法は簡単な方式で実現
可能である共通の利点を有している。他方におい
ては、これ等の方法は研削すべき木材の品質の不
均一によつてピストンの運動の速さが変化し、そ
のため製造されたパルプが均一な品質でないとい
う共通の重大な欠点を有している。また最近では
パルプの均一な品質の重要性が急速に増大した。

この問題はかなり前から認識されてきたことで
はあるが、ピストンの運動の速さが本質的に一定
に維持されることによつて満足すべき解決が見出
されなかつた。即ちこの理由の１つは供給ピスト
ンが非常にゆつくり動き、そして絶対に小さくて
もよいが比較的かなり大きくとられた速度が変化
することが監視及び補正を困難にしたことであ
る。

本発明の目的は上記の困難を克服する新規の制
御方法を提供することである。

この目的は、各々のピストンの供給運動の速さ
が直接、デイジタル測定によつてピストンの運動
速さを決定することを基礎として本質的に一定の
値に制御されることを特徴とする本発明による方
法によつて達成された。

好ましくは、ピストンの供給運動の速さは２つ
の連続するデジタルパルス間の各々の時間間隔を
基礎にして決定される。

このパルス間に生じた時間間隔は、供給運動の
速さに対し対応する作業を行なう除算即ち計算器
によつて、コンピユーター内で処理され、そし
て、このようにして、その値は容易に制御工程に
利用可能である。実際には、供給運動の速さの測
定値は100メリセコンドより少い時間で、そして
なお非常な正確さで受信され、誤差は２％より少
く、且つこれにより、常に最適の速さで研削する
ことが可能であるように各々の供給単位のための
供給運動の速さを制御することが可能となつた。

デイジタル速さ測定は、例えば供給ピストンに
連結したラツクによつて行なうことができ、この
ラツクがホイールを回転し、その円周はパルスエ
ミツタートリガーパルスを経てピストン速度に比
例する速さで動く。パルスエミツターは例えば光
電装置でよく、これによりホイールの円周は交互
に光を透過し得る領域と透過しない領域が設けら
れる。

上記の如く、ピストンの供給運動の速さは、一
定の供給圧力即ち一定の動力に基づく制御方法で
は大巾に変化した。正確な最適な供給運動の速さ
を維持するための厳密な試みの一つでは、これに
対応して、研削機の過負荷になるか、平衡を失う
か、又は完全に回路網との接続が断たれる危険が
ある。

このような状態を防ぐため、異なるピストン間
の供給圧力のより均一な分布が達成される供給圧
力に関係した追加の信号により、そして／あるい
は過負荷及び研削機のバランス喪失が防止される
ピストン研削砥石に作用する動力に関係した追加
の信号により、各々のピストン運動の測定速さに
基づく制御信号を補足することが好ましい。各々
の場合において、ピストンの供給運動の速さは、
圧力又は動力のための予め設定した限界値に近づ
くと、より細かに調整され、運動の速さの変化は
更に小さく且つ均等であり、これにより製造され
たパルプの品質が均一を保つ。

これ等の補足的な信号に加えて、研削機が完全
に回路網との接続が断たれるのを防止するため、
研削機の全動力に関係する追加の信号も考慮に入
れることができる。

下記に添付図面を参照して本発明を説明する。

第１図はブロツク線図の形で本発明の好ましい
実施例を示している。

第２図はピストンの圧力に関係した追加の信号
の研削機の作動への影響を示している。

第３図は研削機の動力に関係した追加の信号の
影響を示している。

研削機は大体において参照番号１及び２によつ
て示された２つの研削砥石を具備しており、そし
て砥石は共通の電動機３によつて回転される。参
照番号４はポケツト内の砥石に対し研削されるべ
き木材装填を示している。実際には各々の砥石の
ために２つの木材ポケツトがあるが、第１図はそ
のような木材ポケツトの一つのみを示している。
番号５はポケツトを研削砥石に対して押すピスト
ンを示しており、番号６はピストンの圧力が測定
される装置を示しており、番号７は作動装置を示
し、そして番号８は調節装置を示している。作動
装置７は、調節装置８から受信した指令に基づい
てピストン５の供給弁に影響を与える。調節装置
８の指令は、標準的には運動の速さの予め設定し
た値と実測値との間の差によつて決定され、後者
は測定信号によつて表わされるが、個々のピスト
ンの圧力又は木材研削機の全動力の予め設定した
限界値に近づくと、ピストン圧力そして／あるい
は研削機の全動力に関係する追加の信号が、第２
図及び第３図を参照して下記により詳細に記載す
るように調節装置に影響を与える。

第２図では実線９，１０及び１１，１２の各々
は一つのピストンの標準作動を表わしている。線
９、及び線１０は第１砥石のピストン対を表わ
し、線１１及び線１２は第２砥石のピストン対を
表わしている。線の間の距りは明確とするため誇
張して記されており、実際には線９はほぼ線１０
と一致し、そして線１１は線１２とほぼ一致して
いる。異なる研削砥石のピストン対は、主として
研削砥石の摩耗によつて、幾分大きな速さの差を
もつている。任意のピストンの圧力が現在の限界
近くまで上昇すると、作動は点線に示されたよう
に変化する。各々のピストンの作動はこの場合他
のピストンには無関係である。

第３図では、縦の実線１３，１４及び１５，１
６は、対応する木材研削機の標準作動を表わして
いる。同じ状態が研削機の全動力に対する縦の実
線１７によつて示されている。研削機の全動力の
現在の上部限界に接近すると、すべてのピストン
の作動は点線によつて示されたように変化する。
上記の動力に関係した追加の信号にもかかわら
ず、研削機の全動力の上部限界に達した場合に
は、作動はピストン運動の速さを基礎とする制御
から動力制御へ移され、この状態が水平の実線１
８によつて示されている。このようにして、木材
研削機は過負荷又は回路網との接続が断たれるの
を完全に防止される。これは、調節装置８と並列
又は直列の動力調節器即ち動力調節機能により達
成されてもよく、これによつて、これ等の調節器
の後及び作動装置７の前に、信号の大きさによつ
て、研削ピストンの運動を運動の速さを基礎にし
て制御されるべきであるか又は動力を基礎にして
制御されるべきかを決定する選択部材即ち機能が
設けられる。上記の選択部材、即ち選択機能はカ
スケード選択増幅器（cascade selection
amplifier）、最低又は最高選択増幅器、上記機能
を行なうコンピユータープログラム又は他の装置
の如き実現される対応する機能であればよい。こ
れ等はすべて当業者においてよく知られている。

上記では、好ましい実施例と信じられる本発明
の実施例について記載した。しかし、ピストン運
動の速さのみに関係した信号を基礎にして満足す
べき制御が達成される場合もある。同じように、
ピストン圧力に関係した追加の信号又は研削機の
動力に関係した追加の信号のいずれかが削除でき
る場合もあり得る。