JPS603951B2 - 研削方法 - Google Patents

研削方法

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JPS603951B2
JPS603951B2 JP11180876A JP11180876A JPS603951B2 JP S603951 B2 JPS603951 B2 JP S603951B2 JP 11180876 A JP11180876 A JP 11180876A JP 11180876 A JP11180876 A JP 11180876A JP S603951 B2 JPS603951 B2 JP S603951B2
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JP
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grinding
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grindstone
precision
radius
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JP11180876A
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俊一 蚊戸
正祺 堀家
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Toshiba Corp
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、高精度の自動研削が可能となる研削方法に関
する。
一般に、自動定寸装置を具備した円筒研削盤における研
削加工サイクルは、機軸に時間7を、縦軸に工作物の半
径減少量rWをとると、第1図に示す研削サイクル図が
得られる。
図においてyは砥石台の移動量を、R,,R2は時間経
過に伴なう工作物の半径減少量を示す。ここで実線のR
,曲線は砥石をドレツシングした後の理想的研削曲線を
、破線のR2は砥石の研削面が減耗し、研削能力が低下
したときの研削曲線を示す。このサイクル図は粗研削(
OSrw<rW,)、精密研削(rW,SrW<rW2
)、スパークアウト(rW2SrW<rW3)からなる
3段定寸の研削サイクルを示す。この研削サイクルでは
、工作物の加工個数が増加するにしたがい、図の実線か
ら破線への研削サイクル図が右側に移行する。このため
スパークアウト時間が短かくなり、加工された工作物の
寸法精度、および面租度等の形状精度が低下する欠点が
あった。ところで、一般に自動定寸装置付研削盤では、
砥石台の移動速度(第1図における8,,02 )を特
定し、この砥石台の移動に伴なつて減少する工作物の外
燈寸法を検出器(センサー)で常時検出し続け、この寸
法が所定の寸法になったとき信号を発生し、次の研削加
工に移行するようになっている。
そこで、まず砥石の研削能力の高い理想的な研削曲線R
,についてみる。砥石台が移動し「砥石台に取付けられ
た砥石が工作物に接触する(第1図の0点)と「砥石台
は図のy,直線にしたがい等速度で、工作物の中心へ向
けて送られる。すると、砥石台に取着され高速回転する
砥石が工作物に接触し研削加工が開始される。ここで工
作物の半径減少曲線rWは、砥石軸や工作物のたわみ等
による機械の剛性と研削加工時に発生する研削抵抗とが
釣合ったときに砥石台の移動直線と同じ傾きになり、砥
石台の移動量と工作物の半径減少量とが同じ割合で変化
する。このようにして工作物の半径減少量がrw,にな
るまで粗研削される。一方、研削能力の低下した砥石を
使用した破線で示す研削サイクルでは、前記同様に砥石
が移動し工作物に接触すると、砥石は図にy,直線にし
たがい一定傾斜8,の等速で工作物の中心に向い送られ
、研削加工が開始する。しかしながら、この場合は、砥
石の研削納力が低いため、研削抵抗が大きくなり、研削
曲線の立ち上がりが前記曲線より遅くなる。そして、砥
石軸や工作物のたわみ等機械の剛性等により生ずる研削
抵抗が、この研削加工に見合った量となったとき、切り
残し量(y,直線との差)が前記より大きくなってはじ
めて砥石台のy,直線と同じ傾きとなり立ち上がる。そ
して工作物の半径減少量がrW,になるまで粗加工され
る。次にこれらの粗研削(0≦rWくrw,)における
半径減少曲線rwを数式にて示す。研削抵抗Fnを静的
負荷として、工作物の半径減少速度fWに比例すると仮
定し、研削剛性をKwとすると、研削抵抗は、次式{1
1で示される。Fn(イ)ニKWrW(7)………【1
)この式における研削抵抗によってのみ砥石と工作物と
の間な相対変位X(丁)を生ずる。
(ここでK′は研削系の剛性を示す。)。すなわち、相
対変位X(7)は、次式■で示される。F土器2=X(
丁)………■ つぎに、砥石台の移動量y(7)は、工作物の半径減少
量rw(丁)と工作物と砥石間の相対変位(切り残し量
)x(ヶ)との和で示される。
y(7)ニX(丁)十rW(7)ここで、粗研削におけ
る切込深さをa,とすると「砥石台の移動量y(ヶ)は
、y(7)=a,かつ7=0でy(?)=0であるから
y(T)=a,すとなり、x(丁)=a,↑−rW(丁
)が得られる。
この式をt2ー式に代入して、次式を得る。F三洋2ニ
a,7−rW(7)…...…【3}{3’式と‘1}
式よりFn(7)を消去すると、次の微分方程式が得ら
れる。(alイーrW(ケ))K′=KWrW(7)…
…(4)この式をrw(7)について解くと、rW(7
):a『器,{1−eXp(−農)}側…■が得られる
ここでKW/K′=T(Tは時定数) とすると、rW
(7)=a・丁−Ta・{1−eXp(−手)}…‐・
・・…‐・・・‐さらに、fW(丁)こa・{1−eX
p(−字)}‐‐‐‐‐‐(61この‘6〕式は、丁が
十分大さげれ‘まfW(丁)=a,になり、砥石台の送
りに一致して工作物の半径が減少することを示している
(第2図参照)。
一方、半径減少量rw(丁)がrw(丁,)になると、
切込深さはa,から均に切り換るが、その時の値は次式
で示される。rW仇):rW・=a川−Ta・{1‐e
xp(−羊)}・・・・・・…(7ーrW(71)=r
W・=a・{1−exp(−字)}・・・・・・・・側
これらの式において、7,がTにくるべ十分大さし、た
め・1》expく−テ)と地、‘71、(81式は次式
となる。
rW(ケー)=rWI=al(イーーT)……(7rf
W(ケー)ニ rWI=al………...(8)′.そ
して、この時の砥石台の移動量y(↑,)は、y(イー
)=a171〒rWI+aIT…......(9)と
なる。
この式により、自動定寸装置を使用するときは半径減少
量rw(丁,)が一定rw,であるために時間?,は時
定数Tにより定まることを示している。次に、工作物の
半径減少量rW(ナ)が、工作物の外周と当接している
検出器により検出され、rw,となったとき、y(7,
)位置まで勤してし、た砥石台は、懐き82のy2直線
となって、工作物の中心方向へ等速移動する。これにし
たがい、工作物の半径減少曲線rwは、この精密研削に
必要な切り残し量となるまで徐々に額斜を変え、研削抵
抗と機械の剛性とが釣合ったとき、y2直線と同じ煩き
になり、工作物の半径減少量rW(ヶ)がrw2となる
まで、精密研削される。一方、破線で示す曲線ではrw
,になると、砥石台の移動直線はy3となり傾きを変え
る。この砥石台の変速により、工作物の半径減少曲線は
徐々に傾きを小さくするが、粗加工領域による切り残し
量が大きいため、砥石台の移動直線y3と同じ傾きにな
らないうちに、工作物の半径減少量がrW2となり、仕
上加工が終了する。次に、この精密研削(rW,ミrW
(ィ)くrW2)における工作物の半径減少曲線(rW
)を数式にて示す。この加工領域においては、粗研削の
場合と同様にして、次の微分方程式が成立する。{y(
丁・)+(7−71)a2−rW(?)}=T rWく
丁)………■この式を半径減少量rw(丁)について解
き、rw(7,)における初期条件を示す‘7}式を代
入する。
rW(丁)=y(ブ・)+a2(r丁・)−Ta・{1
−eXp(一手)}十T(a.−a2){1−eXp(
一二うf」)}………oU前記同様にこの式において、
時間丁が時定数Tばらべ十分大計、ため、1》eXp(
−壬)となつて次式が導びかれる。
rW(7)=y(丁・)−ra・十a2(7一丁・)十
T(a・一a2)X{1−eXp(−こう;」)}…‐
‐‐00′ここで、oU式を微分し、(7}′、■式を
代入すると、rW(7):も十(a・一a2)eXp(
一こうテ」)……o2が得られる。
かくして、この精密研削工程の完了時においては、次式
が成立する。rW(72)=rW2=rW・十a2(7
2−丁・)+T(a・−a2)X{1−eXp(−こう
三千」)}…‐‐‐o3fW(↑2)=r岬=a2十(
a・−を)eXp(−こう;L)・・‐・・‐‐・・肌
y(72 )=a,丁,十a2(72 一丁,)=rW
2十Ta2十T(a・一も)eXp(−こう;Q)!T
al十a2(72 ーケ・)十rWI………。
3すなわち、この精密研削領域においても、時定数Tに
したがい(丁2 一↑,)が決定し、半径減少速度fW
(丁2)や砥石台の移動量y(ヶ2)も決まることを示
している。
次に、工作物の半径減少量rWが、rW2になったとき
、砥石台の移動が停止する。砥石台が停止しても、砥石
軸や工作物のたわみなどによる切り残しがあるために、
研削加工がなお続く。しかしながら砥石台が停止してい
るので、工作物の半径減少割合が少なくなって、工作物
の半径減少量がrW3となったときに信号が発生し、ス
パークアウトが完了したものとして加工が終了する。一
方、破線で示す曲線ではrW2になると、砥石台の停止
によりスパークアウト*心こ入るが、工作物の半径減少
曲線は懐きがまだ急勾配であるので、単位時間あたりの
寸法減少量も大きく、短時間でrW3の半径減少寸法に
達してスパークアウトが完了し、加工が終了する。次に
、このスパークアウト(rW2SrW<rW3)領域に
おける工作物の半径減少量rw(丁)を数式にて示す。
この領域では、上記のように砥石台の送りが停止し、前
加工の精密研削における切り残し量を研削するだけで良
いので次式が成立する。y(丁2)一rW(7)ニTr
W(7)……。母この式を、半径減少量rw(7)につ
いて解き03、051式を代入すると、rW(丁)=r
岬+T{a2十(a・−a2)eXp(一午÷云千」)
}X{1−eXp(一こう手千三)}=rW2十T●r
W2{1−eXp(一こうよ÷)}…‐‐‐o7)が得
られ「また、半径減少速度rw(7)は次のように示さ
れる。
fW(T)={a2十(a・−a2)eXp(−こうデ
二)}eXp(−こう子2)=r岬eXp(一ニラ;子
)‐‐…‐o観さらに、研削加工サイクル終了時には次
式が成立する。
rW(73)FrW3工r岬+T{a2十(a・一a2
)eXp(一こう三こ」)}X{1−eXp(一二÷声
千三)}=rW2十TrW2{1−eXp(−千…;ヱ
)}………■fW(73)=r船:{a2十(a・一a
2)eXp(一ころ声千」)}eXp(一二i手キ2)
=r岬eXp(一こ三声こ子)‐‐‐‐‐‐‐‐‐笹■
上述のように、一般の定寸装置を用いた研削加工におい
ては、半径減少量rW,、rw2、rW3および切込深
さa,、a2が一定であるので、時定数Tが決まれば時
間?,、72、丁3および半径減少速度rW,、rw2
、fW3は一義的に求まる。いいかえれば時定数Tの変
化によってそれぞれの加工領域での時間7,、T2 、
73 が定まる。一母糊的には研削加工が進むにつれて
研削剛性KWは増大するために、時定数Tに増大し、第
1図に示すように、初期には実線で示されるものが砥石
が減耗するにつれて、破線に示すサイクルに移動し、非
定常な状態でスパークアウトに入ることになる。このよ
うになるとサイクル完了時の半径減少速度fWが大きく
なるとともに、スパークアウト時間が短かくなり、寸法
精度、および面粗共等の形状精度が悪くなることを示し
てる。本発明は、上記事情に着目してなされたもので定
寸研削中において、研削抵抗を計測し、計測値に基づい
て精密研削の開始点を算出して実行することにより、研
削の研削能力の低下による研削条件の経時的変化にかか
わらず、常に一定の加工精度を維持することができる研
削方法を提供することを目的とする。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳述する。
第3図は、この実施例の研削方法に用いられる円筒研削
装置を示している。
この円筒研削装置は砥石1と、この砥石1を鞠支して回
転駆動させる砥石保持部2と、この砥石保持部2を矢印
3a,3b方向に送る砥石台を主体とする切込部4と、
柱状の加工物5を支持して風点駆動する加工物保持部(
図示せず)と、加工物5の外径を計測して研削プロセス
の指令を行う定寸指示部6と、この定寸指示部6からの
制御信号に基づいて砥石保持部2、切込部3及び加工物
保持部の制御を行う加工制御部7とから構成されている
。上記砥石1の回転軸線と加工物5の回転軸線とは互に
平行となるように設けられている。また、定寸指示部6
は加工物5を侠持して外蓬測定を行うゲージ8と、この
ゲージ8に電気的に接続された第1の増幅器9と、砥石
保持部2に連接され研削抵抗を測定する研削抵抗測定器
10と、この研削抵抗測定器10に電気的に接続された
第2の増幅器11と、入力側が上記第1及び第2の増幅
器9,11に接続され出力側が加工制御部7に電気的に
接続され研削抵抗の変化に応じて研削プロセスの調節を
行う演算処理部12とからなっている。上記研削抵抗測
定器1川ま例えば研削動力計であって、その負荷変動量
により研削抵抗を計測するようになっている。また、ゲ
ージ8からは、研削による加工物5の半径減少量を示す
電気信号が出力されるようになっている。さらに、演算
処理部12は、演算・記憶機能を有していて、適時に加
工制御部7に研削条件変更のための制御信号を印加する
ように設けられている。つぎに、上記礎成の円筒研削装
置を用いて、この実施例の研削方法を、第4図及び第5
図に基づいて説明する。
ところで、前記03式により次式が導びかれる。rW2
−rW=も(丁2−71)十T(a・−a2){1−e
Xp(−キミ子二)}‐‐‐‐‐‐o3′0心式は・r
舵=a2十(a・−a2)eXp(−午ミ青」)……o
心■式よりrW3−rW2=TrW2{1−eXp(−
午i手千ヱ)}‐‐‐‐‐‐o副′■式は・r他=rW
ギXp(−午ミ三一三)…‐‐‐笹■ここで、時定数T
はT=FNmax/a,K′と示される。
(ただしFNmaxは研削時の研削抵抗の法線方向成分
の最大値を示す。)。さらに、04式は次のように変形
できる。ここで1、 とし、2■式においてa2(1十・,)exp(一午子
)=ご2とすると。
3′・側鰍のよ化 表わされる。
(a,=Aa2とする。)rW2−rW.=F単線李{
−ln(三−)十A−1−ご・}……0げr岬−r俄=
F生殻きく1十ど・−ご2)…………G■′すなわち側
兜鮒ナる衣{‐ln(三÷)十A−,「,}とA点(1
十ど・「2)と‘ま一定値であるので、(rW2一rW
,)と(rW3−rW2)とは、研削抵抗の法線方向成
分FNmaxに比例する。
すなわち、これらの2式において、半径減少量rw3は
工作物の最終寸法であるので、工作物により定まり、研
削抵抗の法線方向成分FNmaxの値に応じて半径減少
量rw,、rW2を決めることにより、最適な研削加工
ができることを示している。この実施例ではこれらの上
記の理論に立脚しているものであって、研削加工時の研
削抵抗を測定し、この測定値に応じて半径減少量rW,
、rw2を定め、常に適正なスパークアウトを行いうる
ようにしたものである。すなわち、砥石1を回転させる
とともに、切込部4により砥石1を矢印3a方向に送り
、加工物5の粗研削を開始する。すると、ゲージ8から
は半径減少量rWを示す電気信号SAが第1の増幅器9
を介して演算処理部12に出力される。一方、研削抵抗
測定器10からは研削抵抗の法線成分の最大値FNma
xを示す電気信号SBが第2の増幅器11を介して演算
処理部12に出力される。しかして、演算処理部12に
ては、入力している研削抵抗値FNmax及び加工物5
の最終寸法によって決まる半径減少量rw3及び0げ式
、ゆ′式により、粗研削から精密研削へ移行するときの
半径減少量rW,及び精密研削からスパークアウトへ移
行するときの半径減少量rW2を演算し、記憶設定する
。このとき、砥石1がドレッシング直後で減耗していな
い場合は、第4図の半径減少量rw,、rW2となり、
減耗及び目づまりにより研削能力が低下している場合は
、半径減少量rw,、rw2′となる。つまり、砥石1
の減耗に従って、換言すれば、研削抵抗の増大に従って
「徐々に半径減少量が4・ごくなるように設定される。
かくして、演算処理部12にては、演算により求められ
た設定半径減少量rW,(あるいはrW,′)と、電気
信号SAが示す加工物5の実際の半径減少量rwとが逐
次に比較演算される。そして、半径減少量rWが、設定
半径減少量rW,(あるいはrW,′)に達すると、演
算処理部12から加工制御部7に制御信号SCが出力さ
れ、切込速度が急減し精密研削が開始される。つまり、
第4図が示すように、切込部3は時間ヶ,にてy.(あ
るいは時間7,′にてy,′)移動したところで、移動
速度が減少する。このとき、T,′<7,となっている
。しかして、精密研削中も「演算処理部12にては、演
算により求められた設定半径減少量rw2(あるいはr
W2′)と、電気信号SAが示す加工物5の実際の半径
減少量rWとが逐時に比較演算される。そして、加工物
5の実際の半径減少量rWが、設定半径減少量rw2(
あるいはrw2′)に達すると、演算処理部12から加
工制御部7に制御信号SCが出力され、切込部3は、半
径減少量rw2(あるいはrW2′)点にて、切込が停
止する。つまり、切込部3は、時間丁2にてy2(ある
いは時間72′にてy2′)移動したところで、停止す
る。このとき、72<?2′となっている。しかして、
スパークアウト中も、演算処理部12にては、設定半径
減少量rw3と、電気信号SAが示す加工物5の実際の
半径減少量rwとが逐時に比較演算され、半径減少量r
Wが設定半径減少量rW3に達すると、演算処理部12
から加工制御部7に制御信号SCが出力され、砥石1は
矢印3b方向に後退し、定寸研削加工が完了する。この
とき、研削終了時間は、第4図のように、減耗していな
い砥石1を用いた場合が時間丁3減耗している砥石1を
用いた場合が時間73′で、減耗している砥石1を用い
た場合の方が長くなっている。このように、本実施例に
おいては、砥石1の減耗や目づまりによる研削抵抗の増
大に従って、設定半径減少量rW,、rw2が小さくな
るようにしているので、精密研削において半径減少速度
が、第4図に示す切込部4の移動直線y4(あるいはy
4′)の懐きとほぼ同じ煩さとなってからスパ−クアゥ
トに入る。
すなわち、第4図の実線で示すドレッシング直後の砥石
の半径減少曲線13と、第4図の破線で示す砥石1が減
耗した状態での半径減少曲線14とは、スパークアウト
期間中、懐きがほぼ等しくなる。したがって、第1図の
ような場合に比べてスパークアウト時間が長くなる。こ
のことは、第5図において、実線で示すドレッシング直
後の砥石1の半径減少速度曲線15と、砥石1が減耗し
た状態での半径減少速度曲線16とが、ほぼ同一のパタ
ーンとなっていて、スパークアウト時間も両者間でほと
んど差がないことからも明らかである。それゆえ、本実
施例の定寸研削方法は、スパークアウト時間が短くなる
ことによって発生する寸法精度及び面粗度の低下を防止
して、高い加工精度を安定して維持することができる。
つぎに、本発明の他の実施例の研削方法を、第6図ない
し第8図を参照して述べる。
第6図は、この実施例の研削方法に用いられる円筒研削
装置を示している。
この円筒研削装置は、砥石17と、この砥石17を軸支
して回転駆動させる砥石保持部部18と、この砥石保持
部18を矢印19a,19b方向に送る砥石台を主体と
する切込部20と、円柱状の加工物21を支持して回転
駆動する加工物保持部(図示せず)と、加工物21の外
蓬を計測して研削プロセスの指令を行う定寸指示部22
と、この定寸指示部22からの制御信号に基づいて砥石
保持部18、切込部20及び加工物保持部の制御を行う
加工制御部23とから構成されている。上記砥石17の
回転軸線と加工物21の回転軸線とは互に平行になるよ
うに設けられている。また、定寸指示部22は、加工物
21を侠持して外径測定を行うゲージ24と、このゲー
ジ24に電気的に接続された第1の増幅器25と、砥石
保持部18に蓮設され研削抵抗を測定する研削抵抗測定
器26と、この研削抵抗測定器26に電気的に接続され
た第2の増幅器27と、入力側が第1及び第2の増幅器
25,27に接続され出力側が加工制御部23に電気的
に接続され研削抵抗の変化に即応して研削プロセスの調
節を行う演算処理部28とからなっている。上記研削抵
抗測定器26は、例えば研削動力計であって、その負荷
変動量により研削抵抗を計測するようになっている。ま
た、ゲージ24からは、研削による加工物21の半径減
少量を示す電気信号が出力されるようになっている。さ
らに、演算処理部28は、演算記憶機能及びタイマ機能
を有していて、適時に加工制御部23に研削条件変更の
ための制御信号を印加するように設けられている。つぎ
に、上記構成の装置において、砥石17を回転させると
ともに、切込部20により砥石17を矢印19a方向に
送り、加工物21の粗研削を開始する。
すると、ゲージ24からは半径減少量RWを示す電気信
号SDが第1の増幅器25を介して演算処理部28に出
力される。一方、研削抵抗測定器26からは研削抵抗の
法線成分の最大値FNmaxを示す電気信号SEが第2
の増幅器27を介して演算処理部28に出力される。し
かして、演算処理部28にては、粗研削から精密研削に
移行するときの半径減少量rW,及び精密研削からスパ
ークアウトに移行するときの半径減少量rw2及び最終
半径減少量rw3が、あらかじめ記憶されている。そし
て、この演算処理部28にては、第7図と第8図に示す
、時間7,と時間72との間における切込停止期間△丁
を入力している研削抵抗値FNmaxより演算する。す
なわち、肌式においてa2=。としたrW(72)=a
・eXp(一こう三千÷)=Aa夕×p(一午今三千」
)=a2(ご.十1)から、△7=72−71=−Ti
n(土六L)−−F手蔓等・n(△六こ)であるので、
この式より、△7を求めることができる。つまり、研削
抵抗値FNmaxに比例して切込停止期間△丁が設定さ
れる。かくして、演算処理部28にては、設定半径減少
量rW,と、電気信号SDが示す加工物21の実際の半
径減少量rwとが逐次に比較演算される。そして、半径
減少量rWが設定半径減少量rW,に達すると、演算処
理部28から加工制御部23に切込停止のための制御信
号SFが出力され、切込部2川ま、移動を停止する。そ
の結果、この送り停止期間中、粗研削のときの切り残し
量が減少して、精密研削に必要な切り残し量とほぼ等し
くなる。そして、あらかじめ設定されている切込停止期
間△7が経過すると、演算処理部28から加工制御部2
3に切込再開のための制御信号SFが出力され、前の粗
研削に比べて減速した状態で切込が再開され、精密研削
が開始される。この精密研削における加工物21の半径
減少曲線29は、切り残し量が、適正であるので、切込
部20の移動直線30とほぼ同じ傾きとなる。しかして
、精密研削中も演算処理部28にては、設定半径減少量
rw2と入力している実際の半径減少量rwとが逐次に
比較演算され、両者が等しくなった時点↑3 にて切込
が停止し、スパークアウトに移行する。このスパークア
ウトの時間は「半径減少曲線29の傾きが、小さいので
十分適正な量となる(第8図の半径減少速度曲線31参
照)。しかして、半径減少量rWが設定半径減少量rW
3になった時点74 にて、砥石17が矢印19b方向
に後退し、定寸研削加工が完了する。このように、本実
施例においては、粗研削と精密研削との間に、切込停止
期間を研削抵抗の大きさに応じて設けるようにしている
ので、粗研削時に砥石の減耗や目づまりにより生じてい
る過大な切り残し量が是正され、次の精密研削時の切り
残し量が少なくなる。
これにともなって、スパークアウト時間も長くなり、長
時間の研削における寸法精度及び面粗度の低下を防止し
て、高い加工精度を安定して維持することができる。以
上のように、本発明の研削方法は、砥石が長時間の加工
により減耗したり目づまりを生じて、研削能力が低下し
ても、研削抵抗の増加を検出し、この研削抵抗の糟分に
即応してスパークアウト時間を適正値に正確に調節する
ようにしているので研削条件が経時的に変化しても、加
工精度を常に安定して維持することができる高精度の自
動研削が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般的な自動定寸装置における研削サイクル図
、第2図は第1図の縦軸に速度をとった研削加工サイク
ル図、第3図は本発明の一実施例の研削方法に用いられ
る研削装置の要部構成図、第4図は本発明の一実施例の
研削方法における研削サイクル図、第5図は同じく半径
減少速度曲線を示す図、第6図は本発明の他の実施例の
研削方法に用いられる研削装置の要部構成図、第7図は
本発明の他の実施例の研削方法における研削サイクル図
、第8図は同じく半径減少速度曲線を示す図である。 1,17……砥石、8,24……ゲージ、10,26・
・・・・・研削抵抗測定器、12,28・・・・・・演
算処理部。 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第7図 第8図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 横断面円形の加工物の外周面に砥石を一定速度で切
    込ませて研削加工する粗研削工程と、上記粗研削工程後
    に上記粗研削よりも低速の一定速度で切込ませて仕上げ
    加工を行う精密研削工程と、上記精密研削後に上記砥石
    の切込みを上記加工物が最終寸法になるまで停止させる
    スパークアウト工程とを具備し、上記粗研削工程から上
    記精密研削工程への移行及び上記精密研削工程から上記
    スパークアウト工程への移行を上記加工物の外径測定結
    果に基づいて行う研削方法において、上記粗研削工程中
    に上記砥石による上記加工物の研削抵抗値を測定し、上
    記測定された研削抵抗値に基づいて上記精密研削工程の
    開始点を制御して上記精密研削時間及び上記スパークア
    ウト時間を適正値に維持することを特徴とする研削方法
    。 2 精密研削工程の開始点の制御を上記開始点を変更す
    ることにより行うことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の研削方法。 3 精密研削工程の開始点の制御を砥石の切込みを一時
    停止することにより行うことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の研削方法。
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