JP2672640B2 - 研削砥石のドレッシング制御方法 - Google Patents
研削砥石のドレッシング制御方法Info
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Description
特にドレツシングをタイミングよく実施するのに好適な
研削砥石のドレツシング制御方法に関する。
れ味を大きく左右する。そこで、たとえば特公昭57−55
550号公報あるいは特開昭62−203759号公報において
は、ドレツシング時におけるドレツサと研削砥石との間
に働く力に注目し、これを判定基準としてドレツシング
を終了させる方法が開示されている。これらの技術によ
り、熟練した作業者でなくても、研削砥石の切れ味を一
定とすることができ、また、ドレツシング時間を短くす
ることができる。さらに、ドレツシングサイクルをあら
かじめ設定しておくことにより、研削作業の自動化をは
かることができた。
なものにしようとすると、作業者の熟練度が必要とな
る。すなわち、ドレツシングサイクルの設定が長すぎる
と、研削砥石の切れ味が低下して作業能率が低下し、ま
た、ドレツシングサイクルが短かすぎると、必要のない
ドレツシングをすることになつて、同様に作業能率が低
下する。
グの時間間隔を適切に決定することができる研削砥石の
ドレツシング制御方法を提供し、作業能率を向上させる
とともに、研削作業の自動化をはかることにある。
たせておき、ドレツシングの時間間隔を一定の値に固定
せず、次回のドレツシング開始までの時間間隔を直前の
ドレツシング時間間隔を基準にして、ドレツシング中の
測定値が許容値の上限を越えたときには短く、ドレツシ
ング中の測定値が許容値の上限以下のときには長くする
ことにより解決される。
間隔は砥石の切れ味に応じて制御される。
シングするのに、本発明による研削砥石のドレツシング
制御方法を適用した場合の概念図である。
コラムに保持され、図における上下方向に摺動可能であ
る。2は超砥粒砥石(以下、砥石と呼ぶ。)で、スピン
ドルヘツド1に回転自在に保持されている。3はテーブ
ルで、図示しないヘツドに保持され、同図において紙面
に垂直な方向および左右方向に摺動自在である。4はチ
ヤツク、5は工作物で、それぞれテーブル3およびチヤ
ツク4に取り付けられている。
サ7を介してスピンドルヘツド1に固定されている。な
お、ドレツシング装置6は以下に述べる各部から構成さ
れている。すなわち、8は本体。9はドレツサヘツド
で、本体8に図において上下方向に摺動可能に保持さ
れ、モータ10により駆動される。11は普通砥石から成る
カツプ形のドレツシング工具(以下、ドレツサと呼
ぶ。)で、ドレツサヘツド9に回転自在に保持され、図
示しないモータにより駆動される。
間隔Tの初期値である初期値T0および時間間隔Tの変更
量ΔTを設定、記憶するための設定器。14はドレツシン
グ抵抗の上限値Fuと下限値Flを設定、記憶する設定器。
15は演算回路で、時間間隔Tの演算および加工時間Taの
計測をするとともに、荷重センサ7から増幅器12を介し
て送られてくるドレツシング抵抗の測定値Faと上限値Fu
および下限値Flとを比較し、また、1回のドレツシング
中の測定値Faの最大値Fmaxを記憶する。16は演算回路15
による演算結果や別に入力されるプログラムに従つて平
面研削盤やドレツシング装置6の動きを制御する数値制
御装置である。そして、数値制御装置16の指令により、
同図において、テーブル3が紙面に垂直および左右運動
を、スピンドルヘツド1が上下運動を、砥石2が回転運
動を行い、工作物5を砥石2により研削加工する。
使用しているので、ドレツサ11を回転させながらドレツ
サヘツド9を砥石2に対して切り込んでいくだけでドレ
ツシングできるようになつている。すなわち、ドレツシ
ング装置6はインフイード形のドレツシング装置であ
る。
う変化の様子は、第3図の曲線A,Bに示すものとなる。
すなわち、切込みを開始すると、測定値Faは最大値Fmax
まで急激に増加し、その後、ドレツシングにより砥石2
の切れ味が回復するのに従つて次第に減少し、やがてほ
ぼ一定の値になる。このとき、たとえば、ドレツシング
の時間間隔Tが長く、砥石2の切れ味が劣化している
と、曲線Aで示すように、最大値Fmaxは上限値Fuよりも
大きくなる。逆に、ドレツシングの時間間隔Tが短い
と、砥石2の切れ味は良好であるため、曲線Bで示すよ
うに、最大値Fmaxは上現値Fuよりも小さくなる。
を示すフローチヤートである第2図により動作について
説明する。
レツシングする。すなわち、ドレツサ11を砥石2に切込
ませるとともに、ドレツシング抵抗を測定する。このと
き、第3図に示したように、ドレツシング開始直後は過
渡状態が存在する。そこで、この過渡状態を過ぎたかど
うかを判定するため、まず、測定値Faと下限値Flとを比
較し、Fa≦Flの間は切込みを継続する。そして、Fa>Fl
になつたら、次は、ドレツシングにより砥石2の切れ味
が回復したかどうかを判定するため、再び測定値Faと下
限値Flとを比較する。そして、測定値Faが下限値Fl以下
になると、演算回路15からドレツシング完了信号が出力
される。この信号により、数値制御装置16は切込みを停
止し、研削加工を開始するとともに、ドレツシングの時
間間隔Tを初期値T0として、加工時間Taの計測を開始す
る。
Ta≧T0になると、数値制御装置16からサイクルスタート
の指令が出され、砥石2に対してドレッサ11を切込むこ
とにより第2回目のドレッシングが開始される。ドレツ
サ11の切込みが開始されると、砥石2とドレツサ11との
間に作用するドレツシング抵抗を測定し、上記した初期
ドレツシングの場合と同様に、まず過渡状態を過ぎたか
どうか確認する。そして、過渡状態を過ぎたら、Fa≦Fl
となるまで切込みを継続するとともに、測定値Faの最大
値Fmaxを記憶する。
レッシング完了信号が出され、数値制御装置16は切込み
を停止する。
シングする。すなわち2回目のドレッシングするまでの
時間間隔T1を、初期値T0を基準として、あらかじめ設定
した変更量ΔTだけ変更する。
Fmaxを0にリセットする。
に、演算回路15は加工時間Taの計測を開始する。
から(i+1)回目のドレツシングを開始するまでの時
間間隔T(i−1)は、i回目のドレツシング抵抗とあ
らかじめ設定した上限値とを比較し、(i−1)回目か
らi回目までのドレツシング時間T(i−2)を基準と
して、式(1)〜(3)で表わされる。すなわち、 Fmax>Fuのとき T(i−1)=T(i−2)−ΔT
(1) Fmax=Fuのとき T(i−1)=T(i−2) (2) Fmax<Fuのとき T(i−1)=T(i−2)+ΔT
(3) ただし、i≧2,ΔT>0 なお、上記したように、i=1に相当する時間間隔す
なわち、初期ドレツシングと1回目のドレツシングの時
間間隔は設定値T0である。
=T(i−1)となるごとにドレツシングがくり返され
る。
間間隔Tが測定値Faの大きさに応じて変化する様子の一
例を示すものである。
更量ΔTという定数を加算あるいは減算することにより
決定したが、たとえば、前回のドレツシング間隔に所定
の比率を乗ずるようにしてもよいし、あるいは、数種の
ドレツシング間隔をあらかじめ設定しておき、逐次選定
するようにしてもよい。
レツシング抵抗を荷重センサ7により直接測定したが、
砥石2とドレツサ11との間に作用する力により励起され
る各モータの電流や消費電力の変化あるいは各部の弾性
変位量などを用いてもよい。
抵抗という一つの検出量を用いて、ドレツシングの時間
間隔とドレツシング量の2つを制御することにより、必
要最小限のドレツシングで砥石2の切れ味をほぼ一定の
状態に維持することができる。従つて、砥石2あるいは
ドレツサ11の消耗量を少なくすることができることによ
り経済的にすぐれ、作業能率も向上させることができる
という効果がある。
法を平面研削盤に適用した場合の概念図。第2図はドレ
ツシング制御方法を示すフローチヤート。第3図はドレ
ツシングの時間経過を伴なうドレツシング抵抗の変化に
ついての説明図。第4図はドレツシングサイクルが変化
する様子を示すための図である。 2……砥石、7……荷重センサ、11……ドレツサ、13,1
4……設定器、15……演算回路。
Claims (1)
- 【請求項1】時間間隔をおいてドレツシングし、ドレツ
シングしながらドレツシング抵抗を測定して、ドレツシ
ング抵抗の測定値があらかじめ設定した許容値以下にな
つたときにドレツシングを終了させる研削砥石のドレツ
シング制御方法において、ドレツシング抵抗の許容値に
幅を持たせておき、次回のドレツシング開始までの時間
間隔を直前の時間間隔を基準にして、ドレツシング中の
測定値が許容値の上限を越えたときには短く、ドレツシ
ング中の測定値が許容値の上限以下のときには長くする
ことを特徴とする研削砥石のドレツシング制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9072989A JP2672640B2 (ja) | 1989-04-12 | 1989-04-12 | 研削砥石のドレッシング制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP9072989A JP2672640B2 (ja) | 1989-04-12 | 1989-04-12 | 研削砥石のドレッシング制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH02269562A JPH02269562A (ja) | 1990-11-02 |
JP2672640B2 true JP2672640B2 (ja) | 1997-11-05 |
Family
ID=14006645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP9072989A Expired - Fee Related JP2672640B2 (ja) | 1989-04-12 | 1989-04-12 | 研削砥石のドレッシング制御方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2672640B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3719324B2 (ja) * | 1997-12-24 | 2005-11-24 | 豊田工機株式会社 | 冷風冷却を用いた機械加工方法 |
CN100408268C (zh) * | 2006-04-12 | 2008-08-06 | 万向钱潮股份有限公司 | 一种圆锥滚子表面烧伤控制方法 |
JP5996362B2 (ja) * | 2012-10-17 | 2016-09-21 | 株式会社ジェイテクト | 円筒研削盤 |
-
1989
- 1989-04-12 JP JP9072989A patent/JP2672640B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH02269562A (ja) | 1990-11-02 |
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