JP3015176B2 - 研削砥石のドレッシング方法 - Google Patents

研削砥石のドレッシング方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は単石ダイヤモンドドレッ
サを用いて研削砥石をドレッシングする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】研削砥石は研削を続けると目づまり、目
つぶれ、目こぼれなどの現象により切れ味が次第に劣化
する。このため、適宜ドレッシングを行なって切れ味を
回復させる必要があり、A系砥粒やC系砥粒から作られ
ている普通砥石の場合には、一般にシャンクの先端にダ
イヤモンド粒を固着した単石ドレッサを用いてドレッシ
ングする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、研削砥
石をドレッシングすることによりドレッサ先端も摩耗
し、ドレッシングされた砥石面には概ねドレッサ先端形
状の通過軌跡に相当する形状が形成される。そして、ド
レッサ先端の形状が変化することにより砥石面の状態は
図6に示すように全く異なったものとなる。ところで、
研削面の表面粗さは概ね砥石面の凹凸高さhに対応した
値になるので、凹凸高さhが変化すると研削面の表面粗
さも変化する。すなわち、上記した従来技術では、ドレ
ッシングを続けるに従ってドレッサ先端が摩耗し、これ
によって表面粗さも変化してしまうため、安定した研削
を行なうことが困難であった。本発明の目的は、上記し
た従来技術の問題を解決し、単石ダイヤモンドドレッサ
の先端が摩耗しても安定した表面粗さが得られるような
研削砥石のドレッシング方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、研削砥石のドレッシング工程が
終了したときには、引続いて実施する研削加工工程にお
いて研削抵抗の値を測定し、得られた測定値と予め定め
た範囲とを比較して、前記測定値が前記範囲の最大値以
上の場合はドレッシング送り速度を速くし、前記測定値
が前記範囲の最小値以下の場合はドレッシング送り速度
を遅くして、再度ドレッシング工程を実施することを特
徴とする。また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、ドレッシング送り速度が予め定めた許容範囲を越え
たときに、単石ダイヤモンドドレッサの位置を変更する
信号を出力することを特徴とする。
【0005】
【作用】図4に示すようにドレッサ先端の摩耗幅bを定
義すると、摩耗幅bに対する研削抵抗及び研削面の表面
粗さの関係は、ドレッシング送り速度をパラメータとし
て図5に示すものとなる。すなわち、研削抵抗は摩耗幅
bが大きいほど、ドレッシング送り速度が小さいほど大
きくなる。一方、表面粗さは摩耗幅bが小さいほど、ド
レッシング送り速度が大きいほど大きくなる。そこで、
あるドレッシング送り速度でドレッシングした場合、研
削抵抗を測定することにより摩耗幅bを推定することが
できる。そして、推定した摩耗幅bから図5の関係を利
用して、所定の表面粗さが得られるようにドレッシング
送り速度を修正してやれば、常に一定の表面粗さを得る
ことができる。研削を続けると摩耗幅bは次第に大きく
なり、それに伴ってドレッシング送り速度は大きい方に
修正されるので、ついにはドレッシング送り速度を研削
盤の上限送り速度を越える値にしないと所望の表面粗さ
が得られない状態になる。このようにドレッシング送り
速度の上限値を越えた場合には、ドレッサの位置を変更
して作業を継続する。なお、たとえばダイヤモンド粒が
整形されていないときには、ドレッサの位置を変更した
場合、摩耗幅bが非常に小さい場合があり得る。この場
合、研削盤の下限送り速度以下にしないと所望の表面粗
さが得られないことになるが、その場合には、再度ドレ
ッサの位置を変更することにより作業を継続できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を示す図1ないし図
3により説明する。図1は本発明による研削砥石のドレ
ッシング方法を平面研削盤に適用した場合の概念図を示
したものである。同図において、1はテーブルで、図に
おいて左右方向及び紙面に垂直な方向に移動する。2は
チャックで、力センサ3を介してテーブル1に固定され
ている。4は工作物で、チャック2に載置されている。
5はスピンドルヘッドで、図において上下方向に移動す
る。6は研削砥石で、スピンドルヘッド5に回転自在に
保持されている。7はドレッシング装置で、スピンドル
ヘッド5の上に載置されており、以下に示す部分から構
成されている。8はベース。9はスライダで、ベース8
上に図において左右方向に摺動自在に保持され、モータ
10により駆動される。11はドレッサヘッドで、スラ
イダ9に図において上下方向に摺動自在に保持され、モ
ータ12により駆動される。13は先端に単石のダイヤ
モンド14が固着されたドレッサで、ドレッサヘッド1
1に保持されている。なお、ドレッサ13は図1のA矢
視図である図2に示すように、研削砥石6の頂点に対し
て傾けて配置されており、ドレッサヘッド11は図示し
ない回転手段により軸Oの回りに回転可能である。15
は力センサ3の増幅器。16は数値制御装置で、ドレッ
シングサイクル及び研削サイクルのプログラム、ドレッ
シング条件及び研削条件の他に、研削抵抗の設定
0、研削抵抗の許容変動幅ΔF、図1においてドレッ
サ13が研削砥石6に対して左右方向に移動する速度で
あるドレッシング送り速度の初期値f0、ドレッシング
送り速度の上限値fmax及び下限値fmin、修正係
数αを予め入力しておく。なお、研削抵抗に関する諸定
数及び測定値は、研削条件の影響を受けないように単位
研削切込み量・単位研削幅当りの値を用いるものとす
る。
【0007】以上の構成において、研削加工は予め数値
制御装置16に入力されたプログラムに従って行なわ
れ、また、プログラムによって指示される所定の間隔で
ドレッシングが行なわれる。以下、図3に示すフローチ
ャートにより動作を説明する。加工サイクルが開始する
と、まずドレッシング送り速度fが初期値f0に設定さ
れてドレッシングが行なわれる(ステップ100、11
0)。なお、初期値f0は、摩耗幅bの小さい(b=
0.05〜0.1mm程度)ドレッサでドレッシングし
たときに要求される研削面粗さが得られる値となるよう
に、工作物材質と、要求される研削面粗さとの組合せに
応じて予め実験により求めておく。続いて研削が開始さ
れ(ステップ120)、研削抵抗Fが測定される(ステ
ップ130)。測定された研削抵抗Fは数値制御装置1
6に入力されている設定値F0と比較され、その差δが
同じく数値制御装置16に入力されている許容幅ΔF
満であるかどうかが判定される(ステップ140)。な
お、設定値F0と許容幅ΔFは、たとえば上記した初期
値f0でドレッシングして研削したときの研削抵抗を測
定することにより予め求めておく。差δが許容幅ΔFよ
りも小さければ研削が続行され(ステップ150)、ド
レッシング時期かどうか判定が行なわれる(ステップ1
60)。ドレッシング時期でなければ定寸かどうかの判
定が行なわれ(ステップ170)、定寸でない場合はス
テップ150に戻って研削が続行され、定寸の場合は加
工サイクルを終了する。スップ160でドレッシング時
期と判定された場合は、ステップ110に戻ってドレッ
シングが行われるが、この場合にはドレッシング送り速
度fの修正は行われない。一方、ステップ140におい
て差δが許容幅ΔF以上になった場合には、ドレッサ先
端の摩耗幅bが大きくなったことを意味するから、ドレ
ッシング送り速度が
【0008】
【数1】
【0009】ただし、α>0で、通常αは、1/2<α
<2程度である。に修正される。ここで、ドレッシング
により摩耗幅bは大きくなるので一般には(F/F0
>1であり、ドレッシング送り速度fは大きい方へ修正
される(すなわちドレッシング送り速度fを速くす
る)。また、後述するドレッサの位置を変更した場合は
一般に摩耗幅bは小さくなり、(F/F0)<1となる
ので、ドレッシング送り速度fは小さい方へ修正される
(すなわちドレッシング送り速度fを遅くする)。次
に、修正されたドレッシング送り速度fがドレッシング
送り速度fの上限値fmaxと比較され(ステップ19
0)、上限値fmaxよりも小さければ、続いて下限値
fminと比較される(ステップ200)。上限値fm
ax以上であれば、ドレッサ角度位置の変更信号を出力
して研削を中断し(ステップ210)、ドレッサヘッド
11を図示しない回転手段により軸Oの回りに所定の角
度だけ回転させてドレッサ13の位置を変更する(ステ
ップ220)。その後ステップ100に戻り、ドレッシ
ング送り速度fの初期値f0でドレッシングが行われ
る。ステップ200で下限値fminよりも大きけれ
ば、ステップ110に戻り、修正されたドレッシング送
り速度fでドレッシングが行われる。ステップ200で
下限値fminよりも小さければ、ステップ210へ進
み、上記と同様にドレッサ13の位置を変更した後に、
初期値f0でドレッシングが行われる。
【0010】本実施例では以上の構成としたので、ドレ
ッサ13の先端が摩耗しても、それに応じてドレッシン
グ送り速度fが修正され、所望の表面粗さを安定して得
ることができるという効果がある。なお、上記実施例で
は、研削抵抗を検出器3で測定するようにしたが、研削
抵抗を測定する方法はこれに限定されるものではなく、
モータ電流値、振動、変位など、研削抵抗により発生す
る他の物理量を用いて測定してもよい。また、ドレッシ
ング送り速度fの修正を式1により行うようにしたが、
表面粗さを一定に保持できるようなドレッシング送り速
度を決定できるものであれば、例えば、 f=f+α(F−F0) 式2 のように、他の関係式を用いてもよい。さらに、上記実
施例では、ドレッサ13の位置を軸Oの回りに所定の角
度だけ回転させるようにしたが、軸Oを図2の矢印B方
向に揺動させるようにしても良いし、手動で変更するよ
うにしてもよい。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ドレッ
サ先端の摩耗を研削抵抗により検出して、摩耗量に応じ
てドレッシング送り速度fを修正するようにしたので、
常に安定した表面粗さが得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を平面研削盤に適用した場合の構成を示
す概念図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】図1における動作手順を示すフローチャート。
【図4】ドレッサ先端の摩耗幅bの定義を示す説明図。
【図5】ドレッサ先端の摩耗幅bと研削抵抗及び研削面
の表面粗さの関係を示す説明図。
【図6】ドレッシングにより砥石面に生成される凹凸の
大きさを説明した模式図。
【符号の説明】
3 力センサ 6 研削砥石 7 ドレッシング装置 13 ドレッサ 14 単石のダイヤモンド

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研削砥石のドレッシング工程が終了した
    ときには、引続いて実施する研削加工工程において研削
    抵抗の値を測定し、得られた測定値と予め定めた範囲と
    を比較して、前記測定値が前記範囲の最大値以上の場合
    はドレッシング送り速度を速くし、前記測定値が前記範
    囲の最小値以下の場合はドレッシング送り速度を遅くし
    て、再度ドレッシング工程を実施することを特徴とする
    単石ダイヤモンドドレッサを用いる研削砥石のドレッシ
    ング方法。
  2. 【請求項2】 ドレッシング送り速度が予め定めた許容
    範囲を越えたときに、ドレッサの位置を変更する信号を
    出力するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    単石ダイヤモンドドレッサを用いる研削砥石のドレッシ
    ング方法。
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