JP2741459B2 - 熱変位補正装置付研削盤 - Google Patents

熱変位補正装置付研削盤

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JP2741459B2
JP2741459B2 JP19347092A JP19347092A JP2741459B2 JP 2741459 B2 JP2741459 B2 JP 2741459B2 JP 19347092 A JP19347092 A JP 19347092A JP 19347092 A JP19347092 A JP 19347092A JP 2741459 B2 JP2741459 B2 JP 2741459B2
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grinding
vibration
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文敏 寺崎
志芳 勝又
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Okuma Corp
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱変位によるワーク外径
寸法の加工誤差を補正する装置を有する研削盤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】研削盤に使用する砥石にダイヤモンド又
はCBN等超砥粒を用いた砥石がある。これらの超砥粒
は従来からあるアルミナや炭化珪素等の一般砥粒に比べ
て2〜3倍のヌープ硬さを持っており、摩耗,破砕に強
く、結合剤の強度を上げることができるので、砥粒の脱
落が少なく砥石の直径寸法が変化しにくいため、高硬度
ワーク用として用いられることが多い。このように外径
寸法の変化が少なく、切れ味の低下しにくい超砥粒を使
った砥石を用いた場合、一般砥石に比べて加工寸法が安
定するが、研削熱や環境温度の変化等の影響で研削盤が
部分的に熱膨張し、主軸と砥石台間の距離が変わる熱変
形に起因する加工寸法のばらつきだけは防ぎようがな
い。このため従来は図5に示すように直接定寸装置10
1をテーブル上に取付けて研削加工中にワークWの外径
寸法を直接測定して、数値制御装置の指令値と実際の仕
上がり寸法とのずれを補正する方法が一般に行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた直
接定寸装置を用いて補正を行う方法は、ワーク近くに設
置されている直線定寸装置に、ロボットハンドが干渉す
るためワークの自動着脱が困難となり、更に非円形状ワ
ークの場合にはワーク測定が困難であるという問題点を
有している。本発明は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、超砥粒砥石の修正,目立て用の回転式ロータリドレ
ッサを利用して振動センサにより砥石車との接触を検知
し熱変位補正を行う、非円形ワークを含むワークの研削
加工寸法を安定させることができ、ワーク自動着脱に支
障のない熱変位補正装置付研削盤を提供しようとするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明における熱変位補正装置付研削盤は、ワーク中
心と平行かつ同一X,Z軸平面上の回転中心軸の回りで
回転するロータリドレッサを有する研削盤において、砥
石外周が前記ロータリドレッサに接触したとき発生する
特定周波数の振動を検出する手段と、前記検出に先立っ
て前記ロータリドレッサの球軸受の回転振動により発生
する周波数が前記特定周波数以下になるよう前記ロータ
リドレッサの回転数を低速に切り換える手段と、前記振
動を検知したときの数値制御装置のX軸指令値と予め記
憶する実際の座標値とを比較して補正量を求める手段
と、前記補正値によりX軸の原点補正を行う手段とを含
んでなり、ロータリドレッサを低速回転させて接触検知
を行うものである。
【0005】
【作用】NCプログラムによって接触検知動作指令が出
ると、ロータリドレッサ自体から接触検知信号と同一周
波数帯のノイズの出ない、砥石修正時より低い回転数を
RAMより読み出して、ロータリドレッサを回転させ
る。次いで砥石を前進させ砥石外周がロータリドレッサ
に接触したのを検知して、砥石の前進動作を止め、この
ときの数値制御装置のX軸指令値と実際の座標値との差
を求めて記憶しておき、この値をX軸原点補正量として
補正を行う。
【0006】
【実施例】実施例について図1〜図3を参照して説明す
る。図1のNC研削盤において、ベッド1上後側に設け
られたX軸方向の案内上に砥石台2が移動可能に載置さ
れており、砥石台2はベッド1に固着のX軸サーボモー
タ7によりボールねじ8を介して移動位置決めされる。
砥石台2に回転可能に支持される砥石軸端に砥石車10
が着脱可能に嵌着されており、砥石車10は砥石モータ
11により駆動される。
【0007】ベッド1上前側に設けられたZ軸方向の案
内上にテーブル5が移動可能に載置され、テーブル5上
に主軸台3と心押台6が位置移動可能かつ向かい合わせ
に設けられている。主軸台3には主軸4が回転可能に支
持されており、主軸4はC軸サーボモータ9により回転
される。そして主軸先端同心に嵌着されているチャック
13と心押台6のセンタ6aによりワークWが支持さ
れ、ワークWには主軸4の回転が滑ることなく伝えられ
る。
【0008】ロータリドレッサ14は、枠体15に複数
の球軸受により回転可能に支持される図示しない回転軸
の先端に嵌着されており、可変速モータ16により回転
される。更に枠体15には振動センサ17が取りつけら
れており、この振動センサ17より出力される検知信号
は、AE波検知装置18で特定周波数が増幅され、入出
力インタフェース81を介して数値制御装置70に入力
されるようになっている。
【0009】数値制御装置70は、図2のブロック線図
に示すように各軸の制御を行うためのサーボシステム
で、RAM72は、加工プログラムや制御軸に関するソ
フトウエアを記憶する部分である。RAM78は、接触
検知信号を受けたときの数値制御装置のX軸指令値と予
め記憶する実際の座標値とのずれ量を記憶する原点補正
量記憶部78Aと、ロータリドレッサ14を回転する可
変速モータ16の回転数を記憶するドレッサモータ回転
数記憶部78Bの二つにより構成されている。そしてこ
れらのデータ処理にはメインプロセッサ71が使用され
る。
【0010】サーボプロセッサ74では、主にメインプ
ロセッサ71から与えられた軸移動指令値を受けて加減
速の処理を行い、X軸サーボモータ7に駆動電力を供給
するX軸ドライブユニット76及びC軸サーボモータ9
に駆動電力を供給するC軸ドライブユニット77を有す
るドライブユニット75に指令を与えている。そしてキ
ーボード80から入力されたデータは、入出力インタフ
ェース81を介してメインプロセッサ71に伝えられ
る。
【0011】続いて本実施例の作用を図3のフローチャ
ートに従って説明する。ステップS1において、NCプ
ログラムによって距離測定実行指令が出力されると、ス
テップS2において、ドレッサモータ回転数記憶部78
Bより砥石修正時より低い回転数を読みだして、ロータ
リドレッサ14を低速回転させる。このロータリドレッ
サ14を砥石修正時より低い回転数にする理由は、図4
の非接触時のロータリドレッサの回転数とAE波検知装
置18内のアンプに発生する接触検知信号レベルとの関
係を表す実験データのグラフに示すように、砥石修正
(ツルーイング)時のままの回転数ではロータリドレッ
サを支持する球軸受から、接触検知信号として用いる周
波数帯のノイズが発生して、実際に接触したときの検知
信号が妨害されるのを避けるためで、実験により求めた
接触検知信号に影響を及ぼさない低い回転数がドレッサ
モータ回転数記憶部78Bに記憶されている。
【0012】次いでステップS3において、砥石車10
がX軸方向ロータリドレッサ14側に前進し、ステップ
S4において、砥石車10がロータリドレッサ14に接
触したとき発生する接触信号が有ったかが確認され、N
Oの場合はステップS3に戻され、YESの場合には直
ちに砥石車10の前進を停止させる。次いでステップS
6において、このときの数値制御装置のX軸指令値と予
め記憶する実際のX軸座標のずれを演算により求め、こ
の値を原点補正量記憶部78Aに記憶する。次いでステ
ップS7において、記憶した値によりX軸の原点補正を
行う。
【0013】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。主軸台に取付けられた
超砥粒砥石修正用ロータリドレッサを、測定時のみ低速
回転にして、砥石との接触検知信号を妨害するノイズの
発生を少なくし、振動センサより接触検知信号が出力さ
れたときの数値制御装置のX軸指令値と実際の座標値の
ずれを求めてX軸の原点補正を行うようにしたので、研
削盤の熱変形による研削加工寸法のばらつきを少なくす
ることができる。また自動化仕様のロボットハンド等の
干渉がなく、ツーリングを妨げることがない。更に非円
形状ワークのような直接工作物を測定することが困難な
ワークの研削加工寸法の安定化に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のNC研削盤の構成図である。
【図2】NC研削盤の電気的構成を示すブロック線図で
ある。
【図3】本実施例の作用の流れを表す図である。
【図4】非接触時のロータリドレッサの回転数とノイズ
発生の関係を示すグラフ図である。
【図5】従来の技術の研削加工中の直接定寸装置を用い
てワーク外径寸法の測定を行っているところを示す研削
盤の一部分の上視図である。
【符号の説明】
2 砥石台 3 主軸台 7 X軸サーボモータ 10 砥石車 14 ロータリドレッサ 16 可変速モータ 17 振動センサ 18 AE波検知装
置 70 数値制御装置 W ワーク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク中心と平行かつ同一X,Z軸平面
    上の回転中心軸の回りで回転するロータリドレッサを有
    する研削盤において、砥石外周が前記ロータリドレッサ
    に接触したとき発生する特定周波数の振動を検出する手
    段と、前記検出に先立って前記ロータリドレッサの球軸
    受の回転振動により発生する周波数が前記特定周波数以
    下になるよう前記ロータリドレッサの回転数を低速に切
    り換える手段と、前記振動を検知したときの数値制御装
    置のX軸指令値と予め記憶する実際の座標値とを比較し
    て補正量を求める手段と、前記補正値によりX軸の原点
    補正を行う手段とを含んでなり、ロータリドレッサを低
    速回転させて接触検知を行うことを特徴とする熱変位補
    正装置付研削盤。
JP19347092A 1992-06-26 1992-06-26 熱変位補正装置付研削盤 Expired - Lifetime JP2741459B2 (ja)

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JPH068137A JPH068137A (ja) 1994-01-18
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