JPH022951Y2 - - Google Patents

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JPH022951Y2
JPH022951Y2 JP1983027156U JP2715683U JPH022951Y2 JP H022951 Y2 JPH022951 Y2 JP H022951Y2 JP 1983027156 U JP1983027156 U JP 1983027156U JP 2715683 U JP2715683 U JP 2715683U JP H022951 Y2 JPH022951 Y2 JP H022951Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスクロール型流体機械に関する。
例えば、公知のこの種の圧縮機は、第1図作動
原理図に示すように、同一形状の2つのうずまき
体の一方2を略中央に吐出口4を有するシール端
板に固定し、他方のうずまき体1を他方の端板に
固定し、両者を、同図に示すように、相対的に
180゜回転させ、かつこの両者が51,52および
51′,52′の4点で互いに接触するように、距
離2ρ(=うずまきのピツチ−2×うずまきの板厚)
だけ相対的にずらして重ね合せ、一方のうずまき
体2を静止し、他方のうずまき体1をクランク半
径ρを有するクランク機構にて、一方のうずまき
体2の中心0の周りに自転を行なうことなく半径
ρ=00′で公転運動をなすように構成される。
そうすると、2つのうずまき体1,2間には、
両者が当接する点51,52および点51′,5
2′間に密閉された小室3,3が形成され、密閉
小室3,3の容積がうずまき体1の公転に伴い
徐々に変化する。
すなわち、同図1の状態からうずまき体1をま
ず90゜公転させると、同図2となり、180゜公転さ
せると同図3に、270゜公転させると同図4とな
り、この間、小室3の容積は徐々に減少し、同図
4では2つの小室3,3は連通して密閉小室53
となり、同図4の状態から更に90゜公転すると、
同図1となり、小室53の容積は同図2より同図
3へとその容積を減少し、同図3と同図4の間で
最小の容積となり、この間、同図2で開き始めた
外側空間が同図3、同図4から同図1に移り、新
たな気体を取り込んで密閉小室を形成し、以後こ
れを繰返し、うずまき体外側空間より取りこまれ
た気体が圧縮され、吐出口4より吐出される。
上記は、スクロール型圧縮機の作動原理である
が、スクロール型圧縮機は具体的には、第2図縦
断面図および第3図−断面図に示すように、
ハウジング10はフロントエンドプレート11、
リヤエンドプレート12、シリンダプレート13
よりなり、リヤエンドプレート12に吸入口1
4、吐出口15を突設するとゝもに、うずまき体
252および吐出ポート253を設けた円板25
1よりなる静止スクロール部材25を固定し、フ
ロントエンドプレート11にクランクピン23を
有する主軸17を枢着し、クランクピン23に、
第3図に示すように、ラジアルニードル軸受2
6、公転スクロール部材24のボス243、角筒
部材271、摺動体291、リング部材292、
回り止め293等よりなる不転旋回機構を介し
て、うずまき体242および円板241よりなる
公転スクロール部材24が付設されており、うず
まき体242,252のうずまき形状は通常同一
形状となつている。
このようなスクロール型流体機械の性能向上を
図るために、吐出ポート253(第2図),4
(第1図)の形状および位置について、本考案者
は、さきに実願昭57−48927号(実開昭58−
152584号公報)をもつて、両スクロール部材のう
ずまき体が互いに当接する内方の点が互いに離れ
始める2点を通るとゝもに公転スクロール部材の
うずまき体の外側曲線に接する円に沿つてこれを
設けることを提案した。このような吐出ポートは
最大断面積を有するものとなり、ここを流過する
圧縮流体の圧力損失を最小とすることができる。
すなわち、第4図部分正面図、第5図−断
面図に示すように、公転側うずまき体242と静
止側うずまき体252はA点およびB点において
互いに当接し、A点は静止側うずまき体252の
外側曲線であるインボリユート曲線の始点で中心
0の基円(半径b)上にあり、B点はその内側曲
線103の一部であるインボリユート曲線 r1(t1)=b/cost1 φ1(t1)=π−tan-1ρ/b 上にあり、こゝでt1はパラメータである。400
はA点およびB点を通るとゝもに、公転側うずま
き体242の外側曲線とC点で接する円に沿つて
静止側クロールの円板251に穿設された吐出ポ
ートで、0pはその中心である。
このような構造において、両うずまき体の噛み
合い状態は第6図1,2,3に示すように変化す
るが、まず、第6図1では、接点はA点、B点の
それぞれ外方にあり、公転側うずまき体242が
公転半径ρにて公転するに伴い、同図2に示すよ
うに、A,B両点で互いに接し、これよりさらに
公転すると、同図3に示すように、両うずまき体
252,242は離れ始める。
従つて小室402(第1図3に対応する)内の
流体は、同図1の状態を経て同図2の位置まで圧
縮され、さらにうずまき体242が公転すると、
小室402は同図3のように密閉小室401(第
1図53に対応する)と連通すると同時に吐出ポ
ート400より流体が外部へ吐きだされ、更に公
転が進むと、連通した密閉小室401と小室40
2がやがて独立した密閉小室401となり、この
間流体は引続き吐出ポート400より外部へ吐出
され、更に公転が進むと、再度同図1の状態に戻
り、密閉小室401内の流体は吐出ポート400
より外部へ吐出され、これが同図2まで続き、以
下うずまき体242の公転に伴い上記の作用がく
り返される。
こゝで、小室402の容積が最小となるときの
小室402の圧力と密閉小室401の圧力とが略
等くしなるように両うずまき体の寸法を決めれ
ば、小室402の圧力と密閉小室401との圧力
が等しくなつた直後に、小室402は密閉小室4
01と連通すると同時に、流体は吐出ポート40
0より外部へ吐出されることゝなり、小室402
内圧力が密閉小室401内圧力より高い、又は逆
に低い時点で、吐出ポートと連通することはなく
なり、高効率のスクロール型流体機械が得られ
る。
しかしながら、このような構造によると、小室
402イおよび小室402ロは、第6図2の位置
で密閉小室401と連通し始めると同時に吐出ポ
ート400に連通し、流体は吐出ポート400よ
り外部へ吐出される。ここで、同図3に示すよう
に、小室402ロと吐出ポート400の連通面積
は充分大きく、流体は二重矢印に示すように、ス
ムースに流出するのに対して、小室402イと吐
出ポート400の連通面積は小さく、この部分で
流体は圧力損失を生じ、充分流れず(一重矢印参
照)、小室402イ,402ロ内の圧力変化は、
第7図線図に示すように、小室402イでは吐出
ポート400(密閉小室401)と連通した後も
圧力が点線で示すように上昇し、いわゆるオーバ
ーコンプレツシヨンを生じ、このオーバーコンプ
レツシヨン部分は圧縮機の仕事の損失となり、こ
のため圧縮機の効率は若干低下することが判明し
た。
また、第5図に示すような大断面積の吐出ポー
トを設けることは、うずまきの厚さが一部薄肉と
なるので一般的にはうずまき体の強度の部分的低
下を招くという問題がある。
本考案はこのような事情に鑑みて提案されたも
ので、オーバーコンプレツシヨンによる効率の低
下を解消し、効率の向上を図るスクロール型流体
機械を提供することを目的とし、それぞれインボ
リユート曲線を有する静止側うずまき体に公転側
うずまき体をかみ合わせ、不転旋回機構を介して
後者を前者の周りに公転し、両うずまき体に仕切
られる密閉空間の容積変化によりガスを吸入し圧
縮したのち吐出するスクロール型流体機械におい
て、前記両うずまき体が互いに当接して形成され
る密閉空間の最小密閉空間を形成する内方の2接
点を通るとともに公転側うずまき体の外側曲線に
接する円孔よりなる吐出ポートを静止側うずまき
体の端板に設けるとともに前記最小密閉空間を形
成する内方の2接点が離れ始める直前の位置で一
方の密閉空間と前記吐出ポートとを連通するスリ
ツト溝を静止側うずまき体の端板に前記吐出ポー
トに連なるように刻設してなることを特徴とする 本考案の一実施例を図面について説明すると、
第8図はスクロール部材の部分正面図、第9図は
第8図の−に沿つた断面図、第10図1,
2,3はそれぞれ第8図のうずまき体の噛み合い
状態の変化を示す説明図、第11図は第10図に
おける小室の圧力変化を示す線図である。
まず第8〜9図において、500は本考案に係
る吐出ポートで、吐出ポート自体は、第4図に示
したものと同様に設ける、501は吐出ポート5
00にその一端が開口する切り欠きで、他端は小
室402イに開口する。
このような構造において、両うずまき体のかみ
合い状態は、公転側うずまき体242の公転に従
い、第10図1,2,3の順に変化する。
すなわち、まず同図1に示すように、2つのう
ずまき体は点A,Bの外方にて接し、小室402
ロは従来のものと同様に、吐出ポート500に連
通しておらず、小室402イは切り欠き501を
介して吐出ポート500と連通を始める直前であ
り、これ以後の公転側うずまき体242の公転に
より連通する。
次に、同図2に示すように、点A,Bで両うず
まき体が接し、小室402イは切り欠き501を
介して、一重矢印に示すように、吐出ポート50
0に連通しており、一方小室402ロはこれ以後
吐出ポート500と連通を始める。すなわち、同
図1〜2間で小室402イは吐出ポート500に
切り欠き501を介して連通しているが、小室4
02ロは連通していない。
更に公転側うずまき体242の公転が進むと、
同10図3に示すように、小室402ロが吐出ポ
ート500と連通し、ガスは小室402ロより二
重矢印に示すように、また小室402イより、一
重矢印に示すように、吐出ポート500に流入す
る。
このような構造によれば、2つのうずまき体2
42,252の内方接点が離れ始める前に、一方
の小室402イは吐出ポート500と連通するの
で、小室402イ,ロの圧力変化は、第11図に
示すようになり、小室402イの圧力は従来のも
ので生じていた流路面積が小さいことに基因する
圧力損失によるオーバーコンプレツシヨンはなく
なり、圧縮機の効率は大きく向上する。
いずれにしても本考案では、点A,Bより外方
はインボリユート曲線であり、インボリユート部
分で両スクロール部材が噛み合うと、ガス圧力に
よるうずまき体への荷重と、両スクロール部材が
噛み合う噛みあい荷重の方向は互いに略直交関係
となるのでこのような関係の下ではガス圧荷重と
かみ合い荷重のベクトル和は小さなものとなる。
因みに、インボリユート曲線以外のうずまき曲
線部分で両スクロール部材がかみ合うとガス圧力
荷重方向とかみ合い荷重方向の直交関係は崩れ、
両者が平行となる方向を向き始め、この方向は、
両スクロール部材の非インボリユート部分の形状
及び噛み合い位置で定まる。この結果、ガス圧力
荷重とかみ合い荷重のベクトル和はインボリユー
ト部分でのかみ合いときに比べ大きくなつてくる
から、うずまき体の強度面を考えると、インボリ
ユート部分で噛み合うようにすることが重要であ
り、本考案では、インボリユート曲線を採用する
ことで、吐出ポート穿設等によるうずまき体の部
分的強度低下を補うことが可能となる。
また、インボリユート始点A,Bまで両スクロ
ール部材を噛み合せることで、スクロール圧縮機
の圧縮上最も高い圧力を発生させることができ、
また、最大の断面積を有する吐出ポートを経て、
A,B点で吐出を開始することにより、スクロー
ル型機械の大きさ、機械の効率を最もよくするこ
とができる。
なお、上記実施例において、切り欠きの形状、
位置、大きさ等は適宜定められ、本考案のスクロ
ール型流体機械の用途は、圧縮機に限定されるこ
となく、ポンプ、エキスパンダ等にもこれを供す
ることができる。
要するに本考案によれば、それぞれインボリユ
ート曲線を有する静止側うずまき体に公転側うず
まき体をかみ合わせ、不転旋回機構を介して後者
を前者の周りに公転し、両うずまき体に仕切られ
る密閉空間の容積変化によりガスを吸入し圧縮し
たのち吐出するスクロール型流体機械において、
前記両うずまき体が互いに当接して形成される密
閉空間の最小密閉空間を形成する内方の2接点を
通るとともに公転側うずまき体の外側曲線に接す
る円孔よりなる吐出ポートを静止側うずまき体の
端板に設けるとともに前記最小密閉空間を形成す
る内方の2接点が離れ始める直前の位置で一方の
密閉空間と前記吐出ポートとを連通するスリツト
溝を静止側うずまき体の端板に前記吐出ポートに
連なるように刻設してなることにより、高効率の
スクロール型流体機械を得るから、本考案は産業
上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は公知のスクロール型圧縮機の作動原理
図、第2図は公知のスクロール型圧縮機の縦断面
図、第3図は第2図の−に沿つた横断面図、
第4図は本考案者がさきに提案した吐出ポートを
示す部分拡大正面図、第5図は第4図の−に
沿つた断面図、第6図は第4図のうずまき体の噛
み合い状態の変化を示す説明図、第7図は第6図
における小室の圧力変化を示す線図、第8図は本
考案の一実施例の静止側スクロール部材を示す部
分正面図、第9図は第8図の−に沿つた断面
図、第10図は1,2,3はそれぞれ第8図のう
ずまき体の噛み合い状態の変化を示す説明図、第
11図は第10図における小室の圧力変化を示す
線図である。 102……外側曲線、103……内側曲線、2
51……シール円板、252……静止側うずまき
体、500……吐出ポート、501……切り欠
き。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. それぞれインボリユート曲線を有する静止側う
    ずまき体に公転側うずまき体をかみ合わせ、不転
    旋回機構を介して後者を前者の周りに公転し、両
    うずまき体に仕切られる密閉空間の容積変化によ
    りガスを吸入し圧縮したのち吐出するスクロール
    型流体機械において、前記両うずまき体が互いに
    当接して形成される密閉空間の最小密閉空間を形
    成する内方の2接点を通るとともに公転側うずま
    き体の外側曲線に接する円孔よりなる吐出ポート
    を静止側うずまき体の端板に設けるとともに、前
    記最小密閉空間を形成する内方の2接点が離れ始
    める直前の位置で一方の密閉空間と前記吐出ポー
    トとを連通するスリツト溝を静止側うずまき体の
    端板に前記吐出ポートに連なるように刻設してな
    ることを特徴とするスクロール型流体機械。
JP2715683U 1983-02-28 1983-02-28 スクロール型流体機械 Granted JPS59133793U (ja)

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JPS59133793U JPS59133793U (ja) 1984-09-07
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5789581B2 (ja) * 2012-09-28 2015-10-07 日立アプライアンス株式会社 スクロール型圧縮機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58135393A (ja) * 1982-02-08 1983-08-11 Hitachi Ltd 電動圧縮機

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JPS58135393A (ja) * 1982-02-08 1983-08-11 Hitachi Ltd 電動圧縮機

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