JPH02294330A - 脂環式ポリイミド前駆体及びその硬化膜 - Google Patents

脂環式ポリイミド前駆体及びその硬化膜

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JPH02294330A
JPH02294330A JP11377889A JP11377889A JPH02294330A JP H02294330 A JPH02294330 A JP H02294330A JP 11377889 A JP11377889 A JP 11377889A JP 11377889 A JP11377889 A JP 11377889A JP H02294330 A JPH02294330 A JP H02294330A
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Japan
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formula
formulas
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mol
polyimide precursor
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JP11377889A
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Koichi Kunimune
国宗 弘一
Ryuji Kobayashi
竜二 小林
Masatoshi Kawashima
正敏 川島
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Chisso Corp
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光透過性に優れた硬化膜及びそれを与える脂環
式ポリイミド前駆体に関する。
(従来の技術〕 全芳香族ポリイミド樹脂は、電子機器分野における保護
材料、絶縁材料として、或いは接着剤、フィルム又は構
造材として主に耐熱性の面がら広く用いられている。し
かしそれをフィルムとして用いた場合、可視光線のうち
でも低波長領域(例えば波長400n一前後)の光の透
過率が小さく、淡黄色乃至茶褐色に着色している。
しかし、この様な着色は、光透過性を要求される分野(
例えばカラーフィルター保護膜等)での適用が困難であ
り、そのため従来がらこの面の改良が試みられてきた。
例えば、特開昭60−6726号公報、特開昭61−1
41731号公報、特開昭61−141732号公報、
特開昭63−170420号公報、或いは特願昭62−
315575号等である。
〔発明が解決しようとする課題〕
ポリイミド樹脂の透明性を改良する方法としては、原料
の酸無水物を脂環式化合物とするもの(例、特開昭60
−6726号公報)、原料のジアミンをスルホン基含有
化合物とするもの(例、特開昭61−141731号公
報、特開昭61141732号公報、特願昭62−31
5575号)、或いは原料の酸無水物を含フッ素化合物
とするもの(例、特開昭6 3 − 1 7 .0 4
 2 0号公報)等が提案されている。
しかるに、これらの方法によるものは、膜厚が1〜2μ
m前後では、波長4 0 0 n tnの光の透過率9
5%を超えるものも得られるが、例えば、膜厚が厚くな
り、10μm以上のフィルムでは透過率95%を超える
ものを得るのは困難であった。
このように従来の技術では光透過性において問題点があ
り、それを改良した材料の開発が要望されていた。
本発明の目的は、膜厚10μm以上のフィルムにおいて
も可視光線の透過性に優れ、従って透明性の優れたポリ
イミド膜を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、前記の課題を解決すべく鋭意研究を行な
った結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は下記反復単位(I)を主成分とし、溶
媒中、温度30±0.01℃、濃度0.5g/dffで
測定された対数粘度数が0.1〜5d(1/gである脂
環式ポリイミド前駆体である。
又、この反復単位(I)を主成分とする脂環式ポリイミ
ド前駆体をイミド化することにより得られる下記反復単
位(II)を主成分とする硬化膜である。
(但し、R1は炭素数1〜8のアルキル基又は水素であ
り、Rは以下の式で示される脂環式炭化水素基である。
n これらの脂環式ポリイミド前駆体を製造するには、下記
式(m)及び(IV)に示される酸無水物及びその誘導
体の一種又は数種と下記式(V)に示されるジアミンの
一種又は数種を溶媒の存在下、温度0〜100℃で反応
を行なうことにより得ることができる。
ここでR2はメチル基又はエチル基であり、nは0,1
.2又は3の値をとる。) NH2−R−NH2        (V)但し、R及
びR1は前記の通りである。
一般式(V)で表わされる脂環式ジアミンの具体例とし
て次の化合物を挙げることができる。1,4−ジアミノ
シク口ヘキサン、1.3−ジアミノシク口ヘキサン、4
.4′ −ジアミノジシク口ヘキシルメタン、4.4′
−ジアミノ−3.3′ジメチルジシクロヘキシルメタン
、4.4’  −ジアミノ−3.3′ −ジメチルジシ
クロヘキシル又はイソホロンジアミン等である。
本発明のポリイミド前駆体を製造する際の好ましい溶媒
(以下反応溶媒と言うことがある。)として次の化合物
を挙げることができる。N−メチル−2−ピロリドン、
N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラメチル尿素、
ビリジン、ジメチルスルホン、ヘキサメチルホスホルア
ミド、クレゾール、γ−プチロラクトン等である。
前記のように、それ自体は公知の方法で、前記式(1)
の反復単位を有するボリアミド酸又はそのエステルが得
られるが、この反復単位のみから構成されるボリアミド
酸又はそのエステルでも、本発明のボリアミド前駆体を
構成することは可能?ある。
しかし、これらの原料の一部を芳香族酸無水物、脂肪族
酸無水物、或いは芳香族ジアミン、脂肪族ジアミン、シ
ロキサン系ジアミン等に置き換えることができる。しか
し芳香族化合物の比率が大きい原料から得られたポリイ
ミド膜は光透過性が低下し、脂肪族化合物の比率を大に
すると、耐熱性が低下し、いずれも好ましくない。
従って、全ポリイミド前駆体のうち、反復単位(1)は
80モル%以上が好ましい。
芳香族酸無水物、脂肪族酸無水物の具体例を以下に示す
ビロメリット酸二無水物、3.3’ ,4■4′−ベン
ゾフエノンテトラカルボン酸二無水物、3,3’ ,4
.4’  −ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ビ
ス(3.4−ジカルボキシフェニル)一工−テルニ無水
物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホンニ
無水物、ビス(3.4−ジカルボキシフェニル)一スル
フィドニ無水物、2.2−ビス(3.4−ジカルボキシ
フエニル)−ヘキサフロロプロパンニ無水物、1.2,
3.4−テトラカルボキシブタンニ無水物等である。
芳香族ジアミン、脂肪族ジアミンの具体例を以下に示す
4.4′ −ジアミノジフェニルエーテル、4.4′−
ジアミノジフェニルメタン、3.3’  −ジアミノジ
フエニルスルホン、4.4’  −ジアミノジフェニル
スルホン、4.4’  −ジアミノジフェニルスルフィ
ド、4.4’  −ジ(メターアミノフェノキシ)ジフ
エニルスルホン、4.4’  −ジ(バラーアミノフエ
ノキシ)ジフエニルスルホン、パラーフエニレンジアミ
ン、ベンジジン、2.21−ジアミノベンゾフェノン、
4.4’  −ジアミノベンゾフェノン、2.2−ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、
1.4=ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1.
3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1.3−
ビス(3−アミノフエノキシ)ベンゼン、1.5−ジア
ミノナフタレン、1.8−ジアミノナフタレン、2.2
−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル】へキ
サフロロプロパン、トリメチレンジアミン、テトラメチ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、4.4−ジメ
チルへブタメチレンジアミン、2.11−ドデヵジアミ
ン等。
シロキサン系ジアミンの具体例を以下に示す。
NH  −(CH2)3−St NH  −(CH2)3−Si N H   (C H2 ) 3S iNH  −(C
H2)3−st NH  −(CH2)3−Si NH  −(CH2)4−st NH  一(CH2)4−St NH  −(Cl2)4−St (OCH3)3、 (OC2H5)3・ (CH  )(OCH3)2、 (CH )(OC2H5)2、 (C  H  )  (O n−C3H7) 2、(O
CH3)3、 (OC2H5)3・ (CH )(OC2H5)2、 また基板に対する接着性を向上することを目的に全原料
の10モル%以下のアミノシランを添加することができ
る。その具体例を以下に示す。
次に反応方法について説明する。前記式(III)及び
/又は(IV)のシクロブタンニ酸無水物及び/又はそ
の誘導体(以下二酸無水物及び/又はその誘導体を「二
酸無水物等」という)を含む二酸無水物等と、前記脂環
式ジアミンを含むジアミン及び全原料化合物中0〜10
モル%の前記アミノシランを前記反応溶媒中で反応を行
なう。
この場合、合成されるポリイミド前駆体中、前記式(1
)で示される脂環式反復単位が80モル%以上になるよ
うに原料混合比を考慮する。
また二酸無水物等の合計量とジアミンの合計量がほぼ等
モルになるようにする、しかしどちらかが10モル%以
内において過剰になることはさしつかえない。
反応溶媒は、これと添加した原料の合計量を基準として
、50重量%以上使用するのがよい。これ以下の溶媒量
では攪拌が困難な場合があり、好ましくない。反応は通
常行なわれるボリアミド酸の合成法なら如何なる方法で
もよいが、前記原料を溶媒中で一括して又は分割して反
応器に供給し、0〜100℃の温度で数時間乃至数十時
間行なうのが一般的である。このようにして本発明のポ
リイミド前駆体を含む溶液が得られる。
この溶液を基板に塗布し、100〜400”Cに加熱す
るか、又はこれに無水酢酸等の酸無水物及び/又はピリ
ジン或いはイソキノリン等の公知のイミド化促進剤を添
加したものでは10〜100℃の比較的低温で該前駆体
をイミド化すると共に溶媒を揮散せしめることにより本
発明のポリイミド硬化膜が得られる。
本発明のポリイミド前駆体の平均分子量は前記一定条件
下で測定した対数粘度数が0.1〜5d#/rの範囲の
ものである。
本発明において、前記対数粘度数は前記測定条件により
定義された通りのものであるが、更に詳述すれば、次式
で示される。
(ここでηはウベローデ粘度計を使用し、N−メチル−
2−ピロリドン溶媒中の濃度(C)0.5g/dNのも
のを温度30±0.01℃で測定した値であり、η。は
ウベローデ粘度計を使用し、同温度におけるN−メチル
−2−ビロリドンの測定値である。) 対数粘度数が0.1未満の場合、得られたポリイミド硬
化膜は機械的強度に劣るものであり、好ましくなく、ま
た5を超えるものの合成は困難であった。
次に本発明で得られる前駆体及びポリイミド膜の使用方
法について説明する。本発明によって製造した前駆体は
殆んどの場合、溶媒に溶解した溶液の状態で使用される
から、反応溶液をそのまま又は濃縮し、もしくは溶媒で
希釈して使用するのがよい。希釈溶媒としては反応溶媒
と同じものを使用することができる。
本発明の前駆体を含む溶液から、本発明のポリイミド硬
化膜を形成させる場合、公知のどの様な方法で行なって
もよい。
例えば、ガラス板、銅板、アルミニウム板或いはシリコ
ンウェハー等の基板上に前駆体溶液を塗布した後、50
〜400℃の温度で焼成することにより透明な本発明の
ポリイミド硬化膜が得られる。 この場合、塗布方法は
如何なる方法でもよいが、通常スピンコート法、印刷法
、ディッピング法、或いはロールコーター法などから選
択される。
本発明のポリイミド硬化膜は可視光線の透過性がよく、
即ち、高透明性であるとともに耐熱性、機械的特性及び
電気的特性に優れており、カラーフィルター保護膜以外
にも、半導体用の各種保護膜、絶縁膜、液晶用配向膜等
の用途に好適に使用される。
〔実施例〕
以下、実施例及び比較例によって本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこの実施例によって限定される
ものではないことは勿論である。
ポリイミドの透明性は、島津製作所製分光光度計υV−
21OAを用い、石英ガラス上に塗膜し、焼成した物に
ついて測定した。
実施例1 1リットルのセパラブルフラスコに、攪はん装置、温度
計、コンデンサー及び窒素置換装置を付し、フラスコ内
を窒素で置換した後、脱水精製したN−メチル−2−ビ
ロリドン(以下、NMPと略す)500ccを加え、次
いで4.4′ −メチレンビス(シクロヘキシルアミン
)63.28g(0.301モル)及びp−アミノフエ
ニルトリメトキシシラン3.38g (0.016モル
)を添加し、攪はんにより均一な溶液とした後、1.2
,3.4−シクロブタンテトラカルポン酸二無水物62
.1g(0.317モル)を添加し、室温から50℃の
温度で20時間攪はんを続けたところ淡褐色の粘調な液
体が得られた。この物のIRスペクトルを第1図に示し
た。この物のNMP中での対数粘度数は0.82cl/
gであった。この液を石英ガラス上にスビンコートし、
窒素雰囲気中で80℃で30分、ついで250℃で60
分の焼成を行った物について、分光光度計により透過率
の測定を行ったところ、膜厚10μm1波長400nm
に於いて98.3%の透過率であった。この塗膜のIR
スペクトルを第2図に示す。
実施例2 実施例1と同様の装置及び方法で、1リットルセパラブ
ルフラスコ中で、イソホロンジアミン56.52g (
0.331モル)及びp−アミノフエニルトリメトキシ
シラン3.73g(0.017モル)を、脱水精製した
NMP500ccに溶解せしめた後、1,2,3.4−
シクロブタンテトラカルボン酸二無水物68.51tr
 (0.349モル)を添加し、室温から50℃の温度
で18時間攪はんしたところ、淡褐色の粘調な液体とな
った。この物のNMP中での対数粘度数は0.65d,
Q/gであった。この液を石英ガラス上にスビンコート
し、窒素雰囲気中で80℃で30分、ついで250℃で
60分の焼成を行った物について、分光光度計を用いて
透過率の測定を行ったところ、膜厚10μm1波長40
0nmに於いて96.5%の透過率であった。
実施例3 実施例1と同様の装置及び方法で、1リットルセバラブ
ルフラスコ中で、4.4’  −メチレンビス(シクロ
ヘキジルアミン)64.63g(0.307モル)を、
脱水精製したNMP500 c cに溶解せしめた後、
1,2,3.4’−シクロブタンテトラカルボン酸二無
水物54.22g (0.276モル)及びペンゾフェ
ノンテトラカルボン酸二無水物9.90g(0.031
モル)を同時に添加し、室温から50℃の温度で20時
間攪はんしたところ、淡褐色の粘調な液体となった。こ
の物のNMP中での対数粘度数は1.30dll/gで
あった。この液を石英ガラス上にスピンコートし、窒素
雰囲気中で80℃で30分、ついで250℃で60分の
焼成を行った物について、分光光度計を用いて透過率の
測定を行ったところ、膜厚10μm,波長400nmに
於いて95.7%の透過率であった。
実施例4 実施例1と同様の装置及び方法で、1リットルセパラブ
ルフラスコ中で、4.4’  −メチレンビス(シクロ
ヘキシルアミン)55.74g(0.265モル)及び
2.2−ビス(4−(4一アミノフエノキシ)フェニル
)へキサフ口口プロパン15.27g (0.029干
ル)を、脱水精製したNMP500ccに溶解せしめた
後、12。3.4−シクロブタンテトラカルボン酸二無
水物57.74g (0.294モル)を添加し、室温
から50℃の温度で15時間攪はんしたところ、淡褐色
の粘調な液体となった。この物のNMP中での対数粘度
数は0.94d#/gであった。この液を石英ガラス上
にスビンコートし、窒素雰囲気中で80℃で30分、つ
いで250℃で60分の焼成を行った物について、分光
光度計により透過率の測定を行ったところ、膜厚10μ
m1波長400nmに於いて96.1%の透過率であっ
た● 実施例5 実施例1と同様の装置及び方法で、1リットルセパラブ
ルフラスコ中に於いてイソホロンジアミン52.95g
 (0.311モル)を、脱水精製したNSN−ジメチ
ルアセトアマイド500ccに溶解せしめた後、1,2
,3.4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物64
.tsg(0.327モル)を添加し、室温から50℃
の温度で13時間攪はんしたところ、淡掲色の枯調な液
体となった。この物のN,N−ジメチルアセトアマイド
中での対数粘度数は0.72dj!/gであった。この
液を石英ガラス上にスピンコートし、窒素雰囲気中で8
0℃で30分、ついで250℃で60分の焼成を行った
物について、分光光度計により透過率の測定を行ったと
ころ、膜厚10μm1波長400nmに於いて97,2
%の透過率であった。
実施例6 実施例1と同様の装置及び方法で、1リットルセバラブ
ルフラスコ中で、4.4’  −メチレンビス(シクロ
ヘキシルアミン)63.2.1g(0.300モル)及
び3−アミノプロビルトリエトキシシラン3.50g 
(0.016モル)を、脱水精製したNMP500cc
に溶解せしめた後、1.2,3.4−シクロブタンテト
ラカルボン酸二無水物62.03g(0.316モル)
を添加し、室温から50℃の温度で17時間攪はんした
ところ、淡褐色の粘調な液体となった。この物のNMP
中での対数粘度数は0.80dff/rであった。この
液を石英ガラス上にスビンコートし、窒素雰囲気中で8
0℃で30分、ついで250℃で60分の焼成を行った
物について、分光光度計により透過率のn1定を行った
ところ、膜厚10μm1波長400nmに於いて97.
3%の透過率であった。
比較例1 実施例1と同様の装置及び方法で、1リットルセバラブ
ルフラスコ中で、4.4’  −ジアミノジフェニルエ
ーテル61.62g (0.308モル)を、脱水精製
したN M P 5 0 0 c cに溶解せしめた後
、ビロメリット酸二無水物67。13f(0.308モ
ル)を添加し、室温から20℃の温度で15時間攪はん
したところ、褐色の粘調な妓体となった。この物のNM
P中での対数粘度数は1.50d#/gであった。この
液を石英ガラス上にスビンコートし、窒素雰囲気中で8
0℃で30分、ついで250℃で60分の焼成を行った
物について、分光光度計を用いて透過率の測定を行った
ところ、膜厚10μm1波長400nmに於いて7.0
%の透過率であった。
比較例2 実施例1と同様の装置及び方法で、1リットルセパラブ
ルフラスコ中で、4.4’  −ジアミノジフェニルエ
ーテル65.04g (0.325モル)を、脱水精製
したNMP500ccに溶解せしめた後、1.2.3.
4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物63.71
g (0.325モル)を添加し、室温から50℃の温
度で19時間攪はんしたところ、褐色の粘調な液体とな
った。この物のNMP中での対数粘度数は0.94df
i/srであった。この液を石英ガラス上にスビンコー
トし、窒素雰囲気中で80℃で30分、ついで250℃
で60分の焼成を行った物について、分光光度計により
透過率の測定を行ったところ、膜厚10μm1波長40
0nmに於いて39.5%の透過率であった。
比較例3 実施例1と同様の装置及び方法で、1リットルセパラブ
ルフラスコ中に於いて、4.4’  −メチレンビス(
シクロヘキシルアミン)64.88g(0.308モル
)を、脱水精製したNMP500ccに溶解せしめた後
、1.2,3.4−シクロブタンテトラカルボン酸二無
水物30.24g (0.154モル)及び、ピロメリ
ット酸二無水物33.63g (0.154モル)を添
加し、室温から30℃の温度で18時間攪はんしたとこ
ろ、褐色の粘調な液体となった。この物の対数粘度数は
1.22cl9/gであった。この液を石英ガラス上に
スビンコートし、窒素雰囲気中で80℃で30分、つい
で250℃で60分の焼成を行った物について、分光光
度計により透過率の測定を行ったところ、膜厚10μm
1波長400nmに於いて50.2%の透過率であった
.〔発明の効果〕 本発明の脂環式ポリイミド前駆体は適度な対数粘度数を
有しているので、その溶液の粘性は適度であって、塗布
は良好に行なうことができる。本発明の前駆体より得ら
れた塗膜は、従来の全芳香族ポリイミドの弱点であった
光透過性を改良し、高透明性である。
しかもポリイミドの有する耐熱性、機械的特性及び電気
的特性に優れるという特性を保持している。従って特に
カラーフィルター保護膜として最適である外、半導体用
の各種保護膜、絶縁膜、液晶用配向膜等の用途に好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
W41図は、実施例1で得られた本発明のポリイミド前
駆体をKBr錠剤法により測定した赤外線吸収スペクト
ルである。第2図は、実施例1で得られた本発明の硬化
膜を同様にKBr錠剤法により測定した赤外線吸収スペ
クトルである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記反復単位( I )を主成分とし、溶媒中、温度
    30±0.01℃、濃度0.5g/dlで測定された対
    数粘度数が0.1〜5dl/gである脂環式ポリイミド
    前駆体。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (但し、R^1は炭素数1〜8のアルキル基又は水素で
    あり、Rは以下の式で示される脂環式炭化水素基である
    。 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼
    又は▲数式、化学式、表等があります▼ ここでR^2はメチル基又はエチル基であり、nはそれ
    ぞれ独立に0、1、2又は3の値をとる。) 2、反復単位( I )において、Rが ▲数式、化学式、表等があります▼又は▲数式、化学式
    、表等があります▼ である請求項1記載の脂環式ポリイミド前駆体。 3、請求項1記載の反復単位( I )を主成分とする脂
    環式ポリイミド前駆体をイミド化することにより得られ
    る下記反復単位(II)を主成分とする硬化膜。 ▲数式、化学式、表等があります▼(II)
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006206886A (ja) * 2004-12-27 2006-08-10 Nissan Chem Ind Ltd 脂環式ポリイミド及びその製造法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006206886A (ja) * 2004-12-27 2006-08-10 Nissan Chem Ind Ltd 脂環式ポリイミド及びその製造法

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