JPH0229302B2 - - Google Patents

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JPH0229302B2
JPH0229302B2 JP59116631A JP11663184A JPH0229302B2 JP H0229302 B2 JPH0229302 B2 JP H0229302B2 JP 59116631 A JP59116631 A JP 59116631A JP 11663184 A JP11663184 A JP 11663184A JP H0229302 B2 JPH0229302 B2 JP H0229302B2
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JP
Japan
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aqueous phase
emulsion
added
calcium
oil
Prior art date
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JP59116631A
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English (en)
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JPS60262550A (ja
Inventor
Yasuyuki Takahashi
Toshiro Yoshida
Takeshi Takahashi
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Meiji Dairies Corp
Original Assignee
Meiji Milk Products Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meiji Milk Products Co Ltd filed Critical Meiji Milk Products Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、W/O/W型複合エマルジヨンから
なるコーヒー用クリームの製造法に関するもので
ある。 更に詳細には、本発明は、コーヒーに添加した
ときフエザリング(微細凝集の生成)を生ずるこ
とがなく、また保存中の乳化安定性のよいコーヒ
ー用クリームの製造法に関するものである。 一般に、コーヒーにはコーヒー用クリームが添
加されて、飲用されている。しかし、コーヒーが
ホツトな場合、コーヒー用クリームを添加したと
き、ときとして、タンパク質が小さな凝集を起し
てしまうことがある。この現象はフエザリングと
呼ばれて、製造工場でもこのフエザリングには注
意をはらつて製造されている状態である。またコ
ーヒー用クリームは保存中に乳化が不安定にな
り、その結果増粘したり、クリームラインを形成
したりすることがある。 本発明者らは、本質的にフエザリングを生ずる
ことがなく、また保存中の乳化安定性の優れたコ
ーヒー用クリームを求めて鋭意研究した結果、
W/O/W型複合エマルジヨンとし、外水相中の
カルシウムを内水相に移行させることによつて目
的を達成することができたものである。 本発明は、カルシウムと塩を形成する物質を含
有する水又は水相とポリグリセリン縮合リシノレ
イン酸エステルを添加した油脂とによつてW/O
型エマルジヨンを作り、これをタンパク質及びカ
ルシウム含有水相に添加し、混合撹拌することを
特徴とするW/O/W型複合エマルジヨンからな
るコーヒー用クリームの製造法である。 本発明の特色は、W/O/W型複合エマルジヨ
ンの乳化剤としてポリグリセリン縮合リシノレイ
ン酸エステルを使用する点にある。この乳化剤の
使用によつて外水相に存在するカルシウムのみを
分離して内水相に移行させ、内水相に添加されて
いるカルシウムと塩を形成する物質と塩を形成さ
せ、カルシウムを安定状態に内水相に存在させる
ことになる。このように外水相にはカルシウムが
蛋白と強く結合するには不足の状態となるので、
ホツトコーヒーにコーヒー用クリームが添加され
ても、フエザリングを生じることはなく、また保
存中の乳化も安定するのである。 本発明で使用するポリグリセリン縮合リシノレ
イン酸エステルは次式()で示される。 ここでn=2〜12、R1,R2,R3は水素又は次
式()の縮合リシノレイン酸を示す。 ここでm=2〜10を示す。 本発明ではここに一般式で示されるポリグリセ
リン縮合リシノレイン酸エステルから適宜選択し
た1種又は2種以上の混合物が使用される。 ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの
添加は、水相又は油相又は水相と油相などのいず
れでもよく、溶解させる必要はなく、溶解してい
なければ懸濁状で乳化をはじめてもよい。添加量
は使用する油量に対して0.1〜20%、好ましくは
1〜15%、より好ましくは1〜10%程度である。
また必要によつては、その他の乳化剤が適宜添加
される。その他の乳化剤としてはいかなる乳化剤
でもよいが、レシチン及び/又はグリセリンのジ
脂肪酸エステルなどがよい。 別に、内水相を用意するが、内水相には少くと
もカルシウムと塩を形成する物質が添加されなけ
ればならない。カルシウムと塩を形成する物質と
しては、クエン酸、リン酸、ポリリン酸、等の多
塩基酸及びそれらの塩、カラギーナン、アルギン
酸ナトリウム等の高分子多糖類、EDTA等のキ
レート剤、カゼイン、大豆タンパク質等の蛋白質
あるいはレシチン等のリン脂質などがある。ま
た、水相にはキシロース、グルコース、フラクト
ース、液糖、デキストリン、澱粉などの糖類、ア
ミノ酸、ペプタイド、蛋白質などの窒素化合物、
など水溶性物質、ビタミンB1、ビタミンB2、ビ
タミンB12、ビタミンCなどのビタミン、リジン
などのアミノ酸などの栄養料を添加することもで
きる。 ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを
添加した油脂と内水相が混合される。また、油脂
と内水相の量は目的に応じて適宜の量でよいが、
油脂:内水相=3:1〜1:3程度がよい。 添加順序としては油脂に内水相を逐次添加して
もよく、また、内水相に油脂を逐次添加してもよ
い。油脂に内水相を添加すると直接W/O系エマ
ルジヨンになるが、逆に内水相に油脂を添加する
と混合の終りの段階で転相が起り、最終的には
W/O系エマルジヨンを得ることができるもので
ある。ここにおける撹拌は、ホモミキサーで例え
ば3000〜8000rpm程度の強力なものが好ましい。
また、ホモジナイザー等の乳化機、ボテター等の
撹拌装置でもよい。また、このW/O系エマルジ
ヨンは後の乳化を良くするために50〜80℃に加温
しておくとよい。 別にタンパク質及びカルシウムを含有した外水
相が用意される。この場合乳化作用及び/又は乳
化安定作用を有する物質を含む外水相であること
が好ましい。外水相に使用する物質としては、脱
脂乳、脱脂粉乳、ホエータンパク濃縮物、カゼイ
ン、大豆乳、大豆粉、大豆タンパク、小麦タンパ
ク、血漿タンパク、卵白などのタンパク質のほ
か、親水性のポリグリセリン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、シ
ユガーエステル、レシチンなどの乳化剤、澱粉、
デキストリン、ガム質などの高分子多糖類などが
ある。その他、目的に応じて、リン酸塩着色料、
呈味料等が添加される。この水相は乳化が良好に
行なわれるように、50〜80℃程度に加温されてい
るのがよい。 この外水相と上記W/O系エマルジヨンが混合
され、撹拌機で例えば250rpm5分撹拌混合し、次
いでホモゲナイザー処理される。ここに得られる
のはW/O/W型複合エマルジヨンで、きわめて
微細な乳化物である。 ここにおいて、外水相にあつたカルシウムは、
かなりの量が油膜を通して内水相に移行し、外水
相のカルシウムは著じるしく低減される。 このように、外水相からカルシウムが低減され
ていれば、コーヒー用クリームとしてホツトコー
ヒーに入れたときでも、本質的にフエザリングを
生じるようなことはなくなるのである。また保存
中に乳化安定性が悪くなり、増粘したり、クリー
ムラインを形成したりするようなこともなくなる
のである。 次に本発明の試験例、及び実施例を示す。 試験例 50℃の大豆硬化油300gに乳化剤として 1 ソルビタンモノオレエート 2 ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル 3 グリセリンモノステアレート を対油5%添加し、混合した。 これを50℃の10%クエン酸ナトリウム水溶液
200gに逐次添加し、O/W型エマルジヨンを得、
これをホモミキサーで6000rpmで撹拌し、転相さ
せ、W/O型エマルジヨンを得た。 次いで、103ppmのカルシウムイオンを含む水
500gを50℃にし、これに50℃で調製した前記
W/O型エマルジヨンを添加した後、底部に撹拌
翼のついた撹拌機で250rpmで20分間50℃に保温
した状態で撹拌した。その後、この混合液を10℃
まで冷却して、5000gで遠心分離にかけ、W/O
型エマルジヨンと水に再び分けた。 この水中のカルシウムイオン濃度を原子吸光測
定装置を用いて分析した結果が表1である。
【表】 酸エステル
グリセリンモノステアレート 950
表1から明らかなように乳化型液体膜の調製に
ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを使
用すると、液体膜による水溶液中の溶存物質の抽
出分離能が著しく高められることがわかる。 実施例 50℃のバターオイル20Kgにポリグリセリン縮合
リシノレイン酸エステル100gを添加、混合し、
これに50gのクエン酸ナトリウムを溶解させた水
5Kgを50℃に加温してから逐次添加し、ホモミキ
サーで5000rpmで15分間撹拌してW/O型エマル
ジヨンを得た。 ここに得られたW/O型エマルジヨン25Kgをた
だちに、脱脂粉乳750g、ホエータンパク濃縮物
500g、水溶性レシチン50g、デカグリセリンモ
ノオレート200gを溶解させた水25Kgに加え、50
℃でホモミキサーを用いて1000rpmで15分間撹拌
した。その後、この混合液を50Kg/cm2で均質化
し、130℃2秒の殺菌を行なつた。 最終的に得られたW/O/W型乳化組成物をコ
ーヒー用クリームとして使用したときのフエザリ
ング、オイル−オフの状態を表3に示した。な
お、上記と同じ組成で比較例の方法で処理を行な
つたO/W型乳化組成物を対照として併記した。
【表】 −:なし +:あり
表3から明らかなように、内水相にクエン酸ナ
トリウムを溶解させ、外水相中のカルシウムイオ
ン濃度の低下をはかることによつて、乳化組成物
のコーヒー適性を改善させることができた。ま
た、この2種類の乳化組成物を25℃で1週間保存
したところ、O/W型は増粘し、クリームライン
の形成がみられたのに対し、W/O/W型は増
粘、クリームラインの形成といつた現象は見られ
ず、乳化安定性が非常に良かつた。 比較例 実施例1と同じ組成で、つぎのように処理して
O/W型乳化油脂組成物を得て対照とした。 ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル
100gを添加混合した50℃のバターオイル20Kgを、
脱脂粉乳750g、ホエータンパク濃縮物500g、レ
シチン50g、デカグリセリンモノオレート200g、
クエン酸ナトリウム50gを添加混合した50℃の水
30Kgに加え、ホモミキサーで15分間撹拌後、50
Kg/cm2で均質化し、ついで130℃、2秒の殺菌を
行つた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 カルシウムと塩を形成する物質を含有する水
    又は水相とポリグリセリン縮合リシノレイン酸エ
    ステルを添加した油脂とによつてW/O型エマル
    ジヨンを作り、これをタンパク質及びカルシウム
    含有水相に添加し、混合撹拌することを特徴とす
    るW/O/W型複合エマルジヨンからなるコーヒ
    ー用クリームの製造法。
JP11663184A 1984-06-08 1984-06-08 コ−ヒ−用クリ−ムの製造法 Granted JPS60262550A (ja)

Priority Applications (1)

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JP11663184A JPS60262550A (ja) 1984-06-08 1984-06-08 コ−ヒ−用クリ−ムの製造法

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JP11663184A JPS60262550A (ja) 1984-06-08 1984-06-08 コ−ヒ−用クリ−ムの製造法

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JPS60262550A JPS60262550A (ja) 1985-12-25
JPH0229302B2 true JPH0229302B2 (ja) 1990-06-28

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