JPH022904B2 - - Google Patents

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JPH022904B2
JPH022904B2 JP11155983A JP11155983A JPH022904B2 JP H022904 B2 JPH022904 B2 JP H022904B2 JP 11155983 A JP11155983 A JP 11155983A JP 11155983 A JP11155983 A JP 11155983A JP H022904 B2 JPH022904 B2 JP H022904B2
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JP
Japan
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conductive
fiber
resin
synthetic resin
floor according
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JP11155983A
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JPS603356A (ja
Inventor
Kazuo Hayakawa
Shinji Doi
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Chugai Shoko Co Ltd
Original Assignee
Chugai Shoko Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は常温硬化形の合成高分子樹脂に着色
材、導電性金属及び金属化合物、補強材として繊
維状物質および/または耐摩耗性金属骨材を混合
してなる液状組成物によつて形成される、着色し
強化されたセルフレベリングタイプの導電性塗り
床に関する。 導電性塗り床は従来、研ぎ出し方式とモルタル
方式があるが、これらの導電床の難点は、研ぎ出
し方式では複雑な導電体の配置と入念な研ぎ出し
作業を必要とすることから施工コストが高く、床
材としてはきわめて高価なものになることであ
り、モルタル方式では表面の均一な緻密性を得る
ことが困難で、高度の技術と経験を要するため、
使用個所は自ずから限定される。 上記二種の工法は、施工後の養生も含めて工期
が長くかかるのも難点の一つである。これに対し
て、一般的な塗り床工法として常用されている常
温硬化形の合成樹脂を主体とする液状組成物を床
面に流し展べて、該塗材の流動性を利用してセル
フレベリングさせる工法で迅速に導電性塗り床を
形成する方法が希求され、現在いくつかの考案が
なされている。ただし、これらの合成樹脂は一般
に電気抵抗が大きく、カーボンや黒鉛のような導
電材を大量に混入したり、カーボン質の粒径分布
を工夫したり、銅、錫、アルミ等の金属を拡散、
導入処理し、あるいは線状として合成繊維に交
撚、交紡した導電性繊維をカーボンまたは黒鉛な
どに加えることにより、ようやくこれらの塗膜に
導電性を付与しているのが現状である。 前述の導電性塗り床に共通している点は、導電
性材質の主体がカーボン、黒鉛などの黒色系であ
り、したがつて塗膜の色調は黒色に限られること
である。しかるに、現代の建築仕上げ材の多くは
豊富な色彩感覚を要求され導電性機能を有すると
はいえ、従来の如く単なる黒色のみの塗り床材で
は、商品価値としての評価に耐えない。 本発明者らは導電性をカーボン類に依存せず、
任意の色調で着色しながら、しかも施工が容易な
セルフレベリングタイプの導電性塗り床を実現す
るべく鋭意研究の結果、導電性亜鉛華粉末に微量
のアルミフレークを加えることにより、カーボン
類をまつたく添加せずに合成樹脂塗り床塗膜に
NFPA(米国National Fire Protection
Association)法に規定する2.5×104〜1×106Ω
cmの範囲の導電性を付与することを確認し、発明
を完成した。ここに特記すべき点は、導電性亜鉛
華粉末(以下亜鉛華と称す)を単体で常温硬化形
合成樹脂に塗布作業に適する粘度範囲量(樹脂に
対して60〜100重量部)を添加した場合、該塗膜
の漏洩抵抗は1010〜1012Ωcm程度で一般の塗り床
と大差はなく、導電性の効果はほとんど見られな
いことであり、一方、アルミフレークを単体で樹
脂に104〜106Ωcm程度の漏洩抵抗が得られるよう
に添加した場合、塗材の粘性がいちぢるしくチク
ソトロピー化し、セルフレベリング性が得られな
いので、平坦な床面仕上げが不可能となり、また
塗面に雲状のむらを生じさせ、色調を損なうの
で、色彩を重視される塗り床材として成立しない
ことである。本発明の要所は、上記の如く単体で
の使用では導電効果を発輝しない、もしくは作業
性、仕上り外観を損ねる材料を一定の比率に組合
せて常温硬化形合成樹脂に添加することにより、
必要な範囲の導電効果を得るとともに作業性、仕
上りとも、上述の諸欠点をすべて解消した点にあ
る。単体で混和しても塗り床面の導電効果がほと
んど見られない導電性亜鉛華に、微量のアルミフ
レークを添加すると導電効果が大幅に改善される
理由は理論的には明らかではないが、この現象を
応用すれば、床材として要求される色彩はほとん
ど充足可能となり、明色系の色調の床面が得られ
るので、従来特殊用途にのみ使われていた導電性
床は一般用途にまで広範囲に使用することができ
るようになつた。導電効果に関連する亜鉛華に対
するアルミフレークの添加比率は、実用的には
0.4〜0.1%が104〜106Ωcmの漏洩抵抗範囲を得、
且つ当該アルミフレーク添加亜鉛華の樹脂に対す
る混合比率は60〜100重量%が施工可能な実用粘
度範囲4000〜13000cpsを得る好ましい添加率であ
る。図−1に亜鉛華に対するアルミフレークの添
加比Aと樹脂に対する上記亜鉛華、アルミフレー
ク合材の添加比B、及びBによる漏洩抵抗(導電
度)と塗材粘度比Cの相関関係を示す。床面の漏
洩抵抗は、人体に帯電している静電気がこれを通
じて短時間に大地に漏洩するよう、できるだけ小
さいことが望ましいが、一方では外部からの落雷
等の誘電や、人体の活線接触の場合でも、これに
よる感電災害が発生しないよう1×104〜1×
105Ω以上の抵抗を有することが望まれる。実用
的には105〜107Ωcmが導電床として好ましい漏洩
抵抗であるが、図−1における亜鉛華、アルミフ
レークの添加比Aでは、0.1%の添加量では1.5〜
2×106Ωcmで、0.4%添加率の場合は105Ωcmに至
る。一方、樹脂に対する亜鉛華、アルミフレーク
合材の添加比Bでは添加量に比例して粘度は上昇
し、漏洩抵抗は反比例して減少するが、Bにおけ
る添加重量部範囲60〜100重量部は同時に導電性
床材としての実用漏洩抵抗105〜107Ωcm、および
セルフレベリング方式塗り床材としての良好な塗
布作業粘度範囲4000〜13000cpsを実現する満足す
べきCを得ることができる。以上の方法による導
電性塗り床に適用する常温硬化形合成樹脂とし
て、通常、塗り床材に使用されているエポキシ樹
脂、例えば分子量340、エポキシ当量180程度の液
状エポキシ樹脂に硬化剤としてポリアミド、ある
いはアダクト化した脂肪族または変性芳香族ポリ
アミンを用いる。また不飽和ポリエステル樹脂、
ポリウレタン樹脂あるいはこれらの変性樹脂を用
いることもできる。これら高分子系合成樹脂はそ
れ自体高度の物性を有しているが、下地コンクリ
ートとの関係による耐きれつ性を向上するため、
炭素繊維、スチール繊維、ガラス繊維、もしくは
有機合成繊維等の繊維状物質を添加する。繊維の
長さは塗り床塗膜の厚みにより、1〜10mmの範囲
を妥当とする。また繊維の吸油性やデニールによ
つて差があるが、樹脂への混入量は0.05〜15%が
適当な範囲である。床面を特に激しく摩耗する作
業床として当該導電性塗り床を施工する場合、耐
摩耗性金属骨材としてステンレスフレークを樹脂
に対して0.5〜30重量%混入する。この場合は若
干導電性が大きくなる傾向があるので、亜鉛華・
アルミフレーク合材の対樹脂添加量を調整する。
以上の具体的な用法と効果を実施例によつて説明
する。 実施例 1 エポキシ当量180〜200のビスフエノールA型エ
ポキシ樹脂(旭電化工業(株)製、商品名「アデカレ
ジンEP 4200」)と緑色系粉末顔料(大日精化工
業(株)製、商品名「酸化クロムGY−5グリーン」)
10重量部と古河鉱業(株)製、商品名「チタニウムジ
オキサイドFA50C」2重量部及び石原産業(株)製、
商品名「タイペークイエローTY−70」0.5重量部
の混合粉末顔料)、分散剤(Byk−Mallinckrodt
社製、商品名「Byk−A520」)、ベンジルアルコ
ール(和光純薬工業(株)製、試薬1級)、導電性亜
鉛華粉末(本庄ケミカル(株)製、商品名「導電性酸
化亜鉛」ZnO99%min、平均粒子径1.55μMax、
比抵抗100ΩcmMax)アルミフレーク(成和工業
(株)製、商品名「アルミ箔P−60」、Al99.5%以上、
60〜150メツシユ)炭素繊維(住友金属工業(株)製、
ピツチ系、密度1.65、繊維径12.5μ、繊維長3m)
の合計7種類の素材を使用して、表−1に示すご
とく導電性素材(導電性亜鉛華粉末及びアルミフ
レーク)の混入量を変数とした数10種のエポキシ
樹脂主剤Rを調整した。このエポキシ樹脂主剤
(R)とあらかじめ用意した硬化剤(H)(エー・シ
ー・アール(株)製、商品名「ハードナーH−3222」
アミン当量80)とを、(R)/(H)が化学量論上で
当量となるような割合いで機械混合して塗り床用
の液状組成物を調整し、あらかじめプライマー処
理された一辺1m四方のコンクリート床板上に流
し展べ、厚み2mmになるように金ごてで平滑に仕
上げた。 塗布後7日目に電池式絶縁抵抗計(横河電機(株)
製、形式3213)を使用して、仕上げ面上の任意の
5点で漏洩抵抗を測定して表−1に示す結果を得
た。また、これらと同一配合の液状組成物から得
られた硬化体について常法に基づく硬度、曲げ、
圧縮、引張り、引裂き、衝撃、耐摩耗性の各物性
試験を実施した。試験の結果は表−1に併記した
通りであつた。 実施例 2 実施例1で記述した合計7種の素材に、新たに
導電性を有する耐摩耗性付与材としてステンレス
フレーク(日本無機化学工業(株)製、商品名
「SUS−316L」平均粒径30μ、厚さ0.3μを組合せ
てなる液状組成物の数種を調製し、それぞれに化
学量論上で当量となる量の硬化剤を混合したの
ち、あらかじめプライマー処理された一辺1m四
方のコンクリート床板上に流し展べ、厚み2mmと
なるように金ごてで平滑に仕上げた。塗布後7日
目の時点で実施例1と同様手法で仕上げ面の任意
の5点について漏洩抵抗を測定した。また、これ
らと同一配合の液状組成物から得られた硬化体に
ついてJISA 1453 テーバー式摩耗試験法(摩耗
輪CS−17、荷重530g×2、1000回転)とシヤル
ピー法による衝撃試験を実施した。以上の試験結
果は表−2に示す通りであつた。
【表】
【表】 (注)(1) 重量割合を示す (2) 各物理特性値は、試験回数5回の平均値を
示す (3) テーパー式による。摩耗輪CS−17、荷重
530g×21000回転時の摩耗減量(mg数)を示
【表】 【図面の簡単な説明】
図−1は導電材の添加比率(%)と塗材粘度
(cps)及び塗膜の漏洩抵抗(Ωcm)の相関関係で
ある。 (A) 導電性亜鉛華粉末に対するアルミフレークの
添加比率 (B) 樹脂に対する上記亜鉛華・アルミフレーク合
材の添加比率 (C) (B)の添加による塗材の粘度と塗膜の漏洩抵抗
の相関関係。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 常温硬化形合成樹脂に着色材と導電性亜鉛華
    粉末、アルミフレーク、並びに繊維状物質およ
    び/または耐摩耗性金属骨材を混合してなる液状
    組成物によつて形成されることを特徴とする導電
    性塗り床。 2 常温硬化形合成樹脂がエポキシ樹脂、不飽和
    ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂またはこれ
    らの変性樹脂であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の導電性塗り床。 3 常温硬化形合成樹脂に対する導電性亜鉛華粉
    末に対するアルミフレークの混合割合が0.1〜0.4
    重量パーセントであることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の導電性塗り床。 4 繊維状物質が炭素繊維、スチール繊維、ガラ
    ス繊維、若しくは有機合成繊維であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の導電性塗り
    床。 5 炭素繊維、スチール繊維、ガラス繊維若しく
    は有機合成繊維である繊維状物質の繊維長が1〜
    10mm、対常温硬化形合成樹脂混合量が0.05〜15重
    量パーセントであることを特徴とする特許請求の
    範囲第4項記載の導電性塗り床。 6 耐摩耗性金属骨材がステンレスフレークであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    導電性塗り床。 7 ステンレスフレークの対常温硬化形合成樹脂
    混合量が0.5〜30重量パーセントであることを特
    徴とする特許請求の範囲第6項記載の導電性塗り
    床。
JP11155983A 1983-06-21 1983-06-21 導電性塗り床 Granted JPS603356A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0558712U (ja) * 1992-01-18 1993-08-03 株式会社イトーキクレビオ 間仕切パネルの上部連結具

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