JPH02290278A - 粉粒体散布装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、上部に貯留してある粉粒体を所定１づつ繰出
す繰出し機構と、縦軸芯周りで駆動回転され繰出された
粉粒体を広幅に亘って拡散させる回転体とを備えるとと
もに、前記繰出し機構から繰出された粉粒体を前記回転
体上に流下案内させる落下供給口を設けてある粉粒体散
布装置に関する。

〔従来の技術〕

上記粉粒体散布装置として、例えば田植機の薬剤散布装
置において先に本出願人が出願（特願昭６３−１７９３
５８号）した構造のものがある。つまり、前記落下供給
口及び前記回転体を夫々位置固定状態で構成してあった
。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来構造は、常に全植付け幅に亘って均一に薬剤散
布を行える状態で回転体と落下供給口との相対位置を決
定し、位置固定状態に設けたものである。ところが、全
条植付け時には、何ら問題は生じないのであるが、例え
ば圃場の端部において、一部条のみの植付けを行う必要
があるときには、上記従来構造では未植付領域上にも薬
剤を散布することになり、薬剤が無駄になる欠点があっ
た。

本発明は、簡単な構造改良によって上記不具・合点を解
消することを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の特徴は、冒頭に記載した粉粒体散布装置におい
て、前記回転体と前記落下供給口との平面視における相
対位置を変更調節自在な位置変更機構を設けてある点に
あり、その作用・効果は次の通りである。

〔作　用〕

つまり、前記落下供給口と前記回転体との相対位置を変
更させることで、回転体による粉粒体の跳ね飛ばし方向
を変更させることができ、全幅に亘って均一に拡散させ
る状態と、全幅のうちの一部の領域において重点的に散
布させる状態とに切換えることが可能となる。

〔発明の効果〕

従って、本発明によれば、全幅散布状態と一部領域のみ
散布する状態とを、落下供給口と拡散用回転体との相対
位置を変更させるだけの簡単な構造改良で、現出させる
ことができるものとなった。

尚、上記作用と同一の作用を為すものとして、前記落下
供給口を夫々異なった箇所に複数形成するとともに、各
供給口にシャッタを設け、所定の供給口のみのシャッタ
を開放させる構造が考えられるが、このようにすると、
構造が複雑となる弊害があるが、本発明ではこのような
不都合は生じないのである。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第５図は乗用型田植機の後部に連結される苗植付装置（
３）を示し、この苗植付装置（３）の後部に施肥装置（
４）を取付け、さらにその後方に粉粒体散布装置として
の薬剤散布装置（５）を配設して構成してある。

前記苗植付装置（３）は、第７図及び第８図にも示すよ
うに、植付け苗を載置する後下り傾斜姿勢の苗載せ台（
６）を、フレーム兼用の植付伝動ケース（７）に一定ス
トロークで往復横移動自在に取付けるとともに、植付け
伝動ケース（７）から後方に向けて一体延設した３個の
チェーンケース（８）の後部両側に夫々植付機構（９）
を設け、６条植付け型式に構成してある。前記植付け機
構（９）は、前記チェーンケース（８）の後部に、その
中央の横軸芯（Ｘ１）周りで回動駆動される回転ケース
（１０）の両端に植付け爪（１１），　（１１）を装着
し、回転ケース（１０）の回転に伴い植付爪（１１）が
楕円軌跡を描きながら苗を切り出して圃場に植付けるよ
う構成してある。そして、前記随付伝動ケース（７）内
および、各チェーンケース《８）内には、前記植付機構
（９）に対する動力を各別に断続するクラッチ機構（Ｃ
）を内装してあり、各クラッチ機構（Ｃ）の大切操作は
苗載せ台（６）の前面側に配設した各条クラッチレバ−
（１２）の人為操作により行うよう構成し、一部の植付
機構（９）のみ駆動する部分条植付け状態と前記値付機
構（９）を駆動する全条植付け状態とに切換え可能に設
けてある。

前記薬剤散布装置（５）は、中央上部に粉粒体の薬剤を
貯留するホッパ（ｌ３）を備え、そのホッパ（１３）の
下方に所定量の薬剤を繰出す繰出し機構（１４）を設け
るとともに、繰出された薬剤を略全条植付け幅に拡散さ
せるために横方向に長く延設し下方を開放した略箱形形
状のガイド部材（ｌ５）を備えて構成され、前記チェー
ンケース（８）の後部から固設延出した支持フレーム（
ｌ６）を介して支持固定してある。

前記薬剤散布装置（５）について詳述すると、第１図及
び第２図に示すように、前記ホッパ（ｌ３）の下方に、
薬剤通過用透孔（１７）を周方向に沿って一定ピッチで
多数形成した回転円板型の繰出し部材（１８）を設け、
前記ホッパ（ｌ３）の下端において前記透孔（ｌ７）回
転軌跡に対応する位置に薬剤出口（１９）を形成してあ
る。前記繰出し部材（ｌ８）は底板（２０）上を摺接回
動して透孔（１７）内に入り込んだ薬剤を、前記薬剤出
口（１９）から位置ずれした箇所において底板（２０）
に形成した落下口（２１）を通して下方に繰出すよう構
成してある。

そして、前記繰出し部材（ｌ８）と一体的に回動する縦
向き駆動軸（２２）と前記植付機構（９）とを連動連結
してある。

詳述すると、第６図に示すように、左右端のチェーンケ
ース（８），　（８）により駆動させる植付機溝（９）
の回転ケース（１０）の側部に、両端に亘って架設固定
したブラケット（２４），　（２４）の途中部位であっ
て、回転中心から偏芯した位置と、ガイド部材（１５）
の前部下方から延設したブラケット（２５）に枢支した
天秤アーム（２６）の一端とを押引ロツド（２７）を介
して枢支連結し、天秤アーム（２６）の一端と、前記ブ
ラケット（２５）に枢支した揺動アーム（２８）の途中
部位とをリンク（２１）を介して枢支連結してある。そ
して、前記揺動アーム（２８）の揺動端と、前記駆動軸
（２２）に取付けた一方向クラッチ（３０），　（３０
）とをワイヤ（３ｌ）で連動連結し、回転ケース（１０
）の回転に伴って繰出し部材（ｌ８）を前記透孔け７）
のピッチ相当分間欠回動させ薬剤を繰出すよう構成して
ある。このように連動系を２系統備えることで、各状ク
ラッチレバ−（ｌ２）の操作により部分状植えを行って
も、繰出し機能が維持できるよう考慮してある。

前記落下口（２１）を介して落下した薬剤は、電動モー
タ（Ｍ）により前記駆動軸（２２）から偏芯した縦軸芯
（Ｙ１）の周りで高速回転，駆動される回転円板（３２
）上に立設した回転羽根（３３）によって跳ね飛ばして
ガイド部材（ｌ５）の内壁に沿って案内し、略全植付幅
に亘り拡散放出させるよう構成してある。

次に、前記繰出し機構（１４）における薬剤繰出し量の
調節構造について説明する。

第３図に示すように、前記一方向クラッチ（３０）．　
（３０）の駆動揺動アーム（３４），　（３４）は、夫
々、引張りスプリング（３５），　（３５）によって一
方向に回動付勢するとともに、この引張りスプリング（
３５），　（３５）の付勢力に抗して前記したワイヤ連
係駆動機構により駆動揺動され、駆動軸（２２）が一定
方向に間欠回動されるのであるが、ワイヤ非作用時に引
張りスプリング（３５）による付勢力に抗して所定位置
で位置決めするストッパ部材（３６）を設けてある。

そして、前記ストツパ部材（３６）は、回動調節ネン（
３７）に螺合した雌ネジ部材（３８）に連結するととも
に、揺動指針（３９）にも連動連結され、前記回動調節
ネジ（３７）を回動調節することで、前記駆筋アーム（
３４）の揺動量を変更させ、繰出し量を変更調節できる
よう構成するとともに、前記揺動指針（３９）に対応す
る目盛（４０）により適正位置に正確に調節を行えるよ
う考慮してある。

そして、前記繰出し機構（１４）から繰出された薬剤を
前記回転羽根（３３）上に案内させる落下供給口（４１
）と前記回転羽根（３３）との平面視における相対位置
を変更調節自在な位置変更機構（Ａ）を設けてある。詳
述すると、第１図及び第４図に示すように、前記電動モ
ータＯＪ）を載置支持する円形支持部材（４２）を、繰
出し部ケース（・１３）に固定した受け台（４４）に、
電動モータ（Ｍ）の回転中心を軸芯として回動自在に支
持させ、この円形支持部材（４２）に形成した落下供給
口（４１）と、前紀底板（２０）に形成した落下口（２
１）とを、ゴム等の弾性体から成るパイプ部材（４５）
を介して連通接続してある。

又、前記固形支持部材（４２）の途中部と、繰出し部ケ
ース（４３）の前方側外方に突出配備し縦軸芯（Ｙ２）
周りに揺動操作自在な操作レバー（４６）とをリンク（
４７）を介して連動連結してある。そして、前記操作レ
バー（４６）を下方に向けて弾性変形操作可能に構成し
、その途中部に係合突片（４８）を取付け、繰出し部ケ
ース（４３）側に取付けてある係合部材（４９）の３個
の係合溝（４９ａ）のいずれかに前記係合突片（４８）
が係合することで、落下供給口（４１）と回転羽根（３
３）との相対位置を３位置に変更並びに位置保持自在に
構成してある。

つまり、操作レバー（４６）を第１位置（Ｐ１）に設定
することで、パイプ部材（４５）が捩じり変形し、回転
羽根（３３）による薬剤飛散方向を全植付け幅における
右側半分に主として集中させて拡散放出させることがで
き、中央の第２位置（Ｐ２）に設定すると、全植付け幅
に亘り略均一に薬剤を赦布させることができるよう構成
し、更に、操作レハー（４６）を第３位置（Ｐ３）に設
定することで、薬剤を全植付け幅における左側半分に主
として拡赦放出させることができるよう構成してある。

又、第９図に示すように、前記操作レバー（４６）にお
ける係合突片（４８）を、操作揺動方向に位置変更調節
可能に構成し、上記相対位置の微調節を行えるよう考慮
してある。

このようにして、圃場の植付け状況に応じて部分条植付
け作業を行う場合であっても、適切な領域のみに薬剤の
散布供給を行うことが可能となり、しかも簡易な構造改
良で対応できるのである。

〔別実施例〕

■　前記落下供給口（４１）と前記回転羽根（３３）と
の相対位置の微調節は、前記係合突片（４８）を位置変
更させるものに代えて、第ｌＯ図に示すように、前記係
合部材（４９）を繰出し部ケース（４３）に対して位置
変更自在に構成するものであってもよい。

■　前記相対位置変更機構（Ａ）は、前記落下供給口（
４１）を位置固定させて、前記回転羽根（３３）の位置
を変更させるよう構成してもよい。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

■　前記位置変更機構（Ａ）による位置変更は、周方向
に限らず半径方向に変更してもよ《、両方向に同時に変
更させるものであってもよい。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る粉粒体散布装置の実施例を示し、第
１図は繰出し機構の縦断側面図、第２図は第１図の■一
■線断面図、第３図は第１図の■一■線断面図、第４図
は第１図のＩＶ−ＩＶ線断面図、第５図は田植機後部の
側面図、第６図はワイヤ連係機構を示す正面図、第７図
は背面図、第８図は平面図、第９図は繰出し蛍微調節構
造の平面図、第ｌＯ図は別実施例の繰出し量微調節構造
の平面図である。 （１４）・・・・・・繰出し機構、（３３）・・・・・
・回転体、（４１）・・・・・・落下供給口、（ｌ＼）
・・・・・・位置変更機構。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 上部に貯留してある粉粒体を所定量づつ繰出す繰出し機
   構（１４）と、縦軸芯周りで駆動回転され繰出された粉
   粒体を広幅に亘って拡散させる回転体（３３）とを備え
   るとともに、前記繰出し機構（１４）から繰出された粉
   粒体を前記回転体（３３）上に流下案内させる落下供給
   口（４１）を設けてある粉粒体散布装置であって、前記
   回転体（３３）と前記落下供給口（４１）との平面視に
   おける相対位置を変更調節自在な位置変更機構（Ａ）を
   設けてある粉粒体散布装置。