JPH08252059A - 田植機の薬剤散布装置 - Google Patents

田植機の薬剤散布装置

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JPH08252059A
JPH08252059A JP806096A JP806096A JPH08252059A JP H08252059 A JPH08252059 A JP H08252059A JP 806096 A JP806096 A JP 806096A JP 806096 A JP806096 A JP 806096A JP H08252059 A JPH08252059 A JP H08252059A
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planting
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rice transplanter
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Shoichi Nakamura
正一 中村
Yasunari Nakao
康也 中尾
Yutaka Takao
裕 高尾
Kozo Tomita
幸蔵 富田
Kazuyuki Hayase
和幸 早瀬
Takeshi Kadode
剛 門出
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホッパから薬剤を繰出す繰出し機構、繰出さ
れた薬剤を拡散して圃場面に散布する回転体、及び飛散
された薬剤を拡散させて圃場面に落下案内する横長のガ
イド部材を備えた田植機の薬剤散布装置において、薬剤
が回転体によってガイド部材の範囲内にできるだけ均一
に飛散されるようにする。 【解決手段】 ホッパから薬剤を繰出す繰出し機構、繰
出された薬剤を回転によって飛散させる回転体33、回
転体33によって飛散された薬剤を拡散させて圃場面に
落下案内する横長のガイド部材を備えて、繰出し機構に
よって繰出された薬剤を、回転体33における異なる複
数の部分に案内する複数の案内路Sを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植付条に対応した
複数の植付機構を備えるとともに、各植付機構の駆動系
に、一部の植付機構のみ駆動する状態と全条植付け状態
とに操作切換え自在なクラッチ機構を備えた苗植付装置
を設け、苗植付装置の後部に薬剤散布装置を配設して、
前記薬剤散布装置は、薬剤貯留用ホッパの供給口下方
に、薬剤通過用透孔を周方向に沿って多数形成した回転
円板型の繰出部材を設け、かつ、その下方に、落下案内
経路を介して落下した薬剤を、縦軸芯周りの回転によっ
て略全植付け幅に亘り拡散放出させる回転羽根を備えて
構成してある田植機の薬剤散布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における上記薬剤散布装置として
は、本出願人が先に出願(実願昭63‐179358
号)した構造のものがある。つまり、前記ホッパの供給
口及び落下案内口を夫々単一のものに形成するととも
に、前記繰出し部材の駆動回動量を手動回動式ネジ送り
機構により変更調節することによって薬剤の散布量を変
更させるよう構成してあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来構
造では、薬剤の散布量を手動によるネジ回動量で繰出し
部材の回動量を変化させる構造であるので、例えば前記
クラッチ機構の操作により全条植付け状態と部分条植付
け状態とに切換える毎に上記調節回動操作を行わねばな
らず、作業が煩わしいものとなる欠点があり、又、この
回動調節を失念すると不適当な散布量となる弊害が生じ
る欠点もあった。しかも、調節精度も低く改善の余地が
あった。本発明の目的は合理的な構造改良により上記不
具合点を解消する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(イ)第1発明に係る薬剤散布装置においては、クラッ
チ機構を前記条植付け状態に設定しておくと、全落下案
内口が開放され薬剤は全ての落下案内経路を介して落下
拡散される。そしてクラッチ機構を部分条植付状態に切
換えるとそれに伴ってシャッタ機構により一部の落下案
内経路を閉じるので、薬剤は残余の一部の落下案内経路
からのみ落下することになり散布量を植付け条に対応し
た量に精度よく変更できる。
【0005】(ロ)第2発明に係る薬剤散布装置におい
ては、上記作用(イ)に加えて、各落下案内経路を落下
した薬剤に対する回転羽根による跳ね飛ばし方向が夫々
異なり、全落下案内経路を開放した状態つまり全条植付
け時には広い範囲に亘って均一に拡散放出することがで
き、一部の落下案内経路を閉じた状態つまり部分条植付
け時には、植付け領域へのみ薬剤の拡散を行うよう自動
的に選択され落下供給させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図8に本発明に係る乗用型田植機
を示している。この田植機は、乗用型走行機体1の後部
に昇降駆動されるリンク機構2を介して苗植付装置3を
連結するとともに、苗植付装置3の後部に施肥装置4を
取付け、さらにその後方に薬剤散布装置5を配設して構
成してある。
【0007】前記苗植付装置3は、図5及び図6に示す
ように、植付け苗を載置する後下り傾斜姿勢の苗載せ台
6を、フレーム兼用の植付伝動ケース7に一定ストロー
クで往復横移動自在に取付けるとともに、植付け伝動ケ
ース7から後方に向けて一体延設した3個のチェーンケ
ース8の後部両側に夫々植付機構9を設け、6条植付け
型式に構成してある。前記植付け機構9は、前記チェー
ンケース8の後部に、その中央の横軸芯X1周りで回動
駆動される回転ケース10の両端に植付け爪11を装着
し、回転ケース10の回転に伴い植付爪11が楕円軌跡
を描きながら苗を切り出して圃場に植付けるよう構成し
てある。そして、前記植付伝動ケース7内および、各チ
ェーンケース8内には、前記植付機構9に対する動力を
各別に断続するクラッチ機構Cを内装してあり、各クラ
ッチ機構Cの入切操作は苗載せ台6の前面側に配設した
各条クラッチレバー12の人為操作により行うよう構成
し、一部の植付機構9のみ駆動する部分条植付け状態と
前記植付機構9を駆動する全条植付け状態とに切換え可
能に設けてある。
【0008】前記薬剤散布装置5は、中央上部に粉粒状
の薬剤を貯留するホッパ13を備え、そのホッパ13の
下方に所定量の薬剤を繰出す繰出し機構14を設けると
ともに、繰出された薬剤を略全条植付け幅に拡散させる
ために横方向に長く延設し下方を開放した略箱形形状の
ガイド部材15を備えて構成され、前記チェーンケース
8の後部から固設延出した支持フレーム16を介して支
持固定してある。尚、ガイド部材15は図9に示すよう
に、旋回時の最外側軌跡よりも内側にその側端が位置す
るように設けてある。
【0009】薬剤散布装置4について詳述すると、図1
に示すように、前記ホッパ13の下方に、薬剤通過用透
孔17を径方向に位置ずれして3列に夫々周方向に沿っ
て多数形成した回転円板型の繰出し部材18を設け、各
列の透孔回転軌跡夫々に対応する上方位置に3個の薬剤
供給口19を形成するとともに、底板20のこの薬剤供
給口19に対して回転方向に位置ずれした部位に落下孔
21を形成して、上記供給口19、透孔17、落下孔2
1により複数の落下案内経路Sを構成してある。そし
て、前記繰出し部材18の縦向き駆動軸23と前記植付
機構9とを連動連結してある。
【0010】詳述すると、左右端のチェーンケース8に
より駆動させる植付機構9の回転ケース10の側部に、
両端に亘って架設固定したブラケット24の途中部位で
あって、回転中心から偏芯した位置と、ガイド部材15
の前部下方から延設したブラケット25に枢支した天秤
アーム26の一端とを押引ロッド27を介して枢支連結
し、天秤アーム26の一端と、前記ブラケット25に枢
支した揺動アーム28の途中部位とをリンク21を介し
て枢支連結してある。そして、前記揺動アーム28の揺
動端と、前記駆動軸23に取付けた一方向クラッチ30
とをワイヤ31で連動連結し、回転ケース10の回転に
伴って繰出し部材18を前記透孔17のピッチ相当分間
欠回動させ薬剤を繰出すよう構成してある。このように
連動系を2系統備えることで、各状クラッチレバー12
の操作により部分状植えを行っても、繰出し機能が維持
できるよう考慮してある。
【0011】前記落下案内経路Sを介して落下した薬剤
は、電動モータ32により縦軸芯周りで高速回転駆動さ
れる回転円板33の上面に立設した回転羽根34により
跳ね飛ばしてガイド部材15の内壁に沿って案内し、略
全植付幅に亘り拡散放出させるよう構成してある。
【0012】図2及び図4に示すように、前記繰り出し
部材18の下面側には、半径方向に沿って、底板20と
の間に入り込んだ薬剤を掻り取るスクレーパ35を形成
してあり、前記落下孔21の上部にはスクレーパ35に
より掻き取られた薬剤を落下孔21に案内する径方向に
沿う溝36を形成してある。
【0013】そして、前記各状クラッチレバー12の切
操作に連動して、前記複数の落下案内経路Sを確実に閉
じるシャッタ機構37を設けてある。詳述すると、ホッ
パ13に形成した3個の前記供給口19の下方に、水平
方向にスライド自在なシャッタ部材38を各別に配備
し、夫々、スプリング39により落下口開放側に開付勢
するとともに、各シャッタ部材38と前記各状クラッチ
レバー12とを各別にワイヤ40を介して連動連結して
ある。そして、各状クラッチレバー12のいずれかを切
操作すると、それに連動して対応するシャッタ部材38
が落下案内経路Sを閉じ散布量を減少させるよう構成し
てある。
【0014】このように構成することによって、全条植
付け状態と部分条植付け状態との切換えに際して、各条
クラッチレバー12を入切操作することのみによって薬
剤散布量を植付け条に適合した量に自動的に変更するこ
とができ、煩わしい作業が不要となる。
【0015】〔発明の実施の別形態〕図10及び図11
に示すように、前記底板20に、前記繰出し部材18に
形成した3列の透孔17列の夫々に対応する位置であっ
て、かつ、繰出し部材18の周方向に沿って相互に位置
ずれ位置に、3個の落下孔21a,21b,21cを形
成してある。しかも、各落下孔21a,21b,21c
は夫々、平面視で前記回転羽根34の回転軸芯Yに対し
て右側方前方位置、右横側方位置及び右側方後方位置に
形成してあり、側方前方位置の落下孔21aから落下し
た薬剤は、右側後方に向けて主に跳ね飛ばされ、横側方
位置の落下孔21bから落下した薬剤は中央後方に向け
て主に跳ね飛ばされ、そして側方後方の落下孔21cか
ら落下した薬剤は左側後方に向けて主に飛散する。
【0016】このように、前記各供給口19、透孔17
及び前記各落下孔21a,21b,21cによって、複
数の落下案内経路Sを構成してもよい。このように構成
すると、植付け条数に応じて適合量の薬剤を散布するこ
とができるとともに、薬剤の拡散領域を、全条植付状態
においては全植付け幅に亘って形成し、かつ、部分条植
付け状態においては、植付け条に対応する領域のみに設
定することが可能となる。
【0017】
【発明の効果】
(a)したがって、本第1発明によれば、前記クラッチ
機構を切換え操作することのみにより、植付け条数に適
合した薬剤散布量に自動調節することができ、作業の煩
わしさを回避できるとともに、常に過不足のない薬剤量
の散布を行えるものとなった。 (b)本第2発明によれば、上記(a)に記載の効果に
加えて、植付け条に対応する薬剤拡散領域を常に適切な
状態にすることが可能となって、非植付条の上方に無駄
な薬剤散布を行う等の弊害を防止できる。
【0018】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦断側面図
【図2】図1のII−II線断面図
【図3】図1のIII−III線断面図
【図4】要部の断面図
【図5】田植機後部の側面図
【図6】背面図
【図7】平面図
【図8】田植機の全体側面図
【図9】田植機の平面図
【図10】別実施例の要部横断平面図
【図11】別実施例の要部横断平面図
【符号の説明】 3 苗植付装置 5 薬剤散布装置 9 植付機構 13 ホッパ 17 透孔 18 繰出し部材 19 供給口 S 落下案内径路 34 回転羽根 37 シャッタ機構 C クラッチ機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 田植機の薬剤散布装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は田植機の薬剤散布装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、田植機に薬剤散布装置を備えたも
のが存在した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】田植機に備える薬剤散
布装置は苗植付装置の植付幅に対応した幅に薬剤を散布
する必要があるものの、例えば、重力を利用して機体横
方向に薬剤を送るよう筒状等の案内部材を設ける構成を
考えると、案内部材は薬剤を自重で送るように所定の傾
斜角を設定せねばならず、苗植付装置の植付幅が大きく
なるほど案内部材の上下方向の寸法の拡大するという不
都合に繋がるものとなる。そこで、薬剤を横方向に拡散
させるよう駆動回転する回転体を備えて薬剤散布装置の
上下方向の寸法を小さくすることも考えられる。又、こ
のように回転体で薬剤を拡散させるものでは、回転体に
対する薬剤に送り込み量の調節で散布量の調節も可能に
なるものの、回転体に対する薬剤の送り込み経路が単一
である場合には回転体からの薬剤の飛散方向が決まった
方向になるばかりでなく、送り込まれる薬剤と飛散され
る薬剤とが狭い領域に集中して互いに衝突して失速する
等、適正な散布を行い難くなることも考えられ、改善の
余地がある。
【0004】本発明の目的は、薬剤を平均的に飛散させ
て均一な散布を可能にする田植機の薬剤散布装置を合理
的に構成する点ににある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、薬剤を
貯留するホッパと、前記ホッパから薬剤を繰出す繰出し
機構と、繰出された薬剤を回転によって飛散させる回転
体と、前記回転体によって飛散された薬剤を拡散させて
圃場面に落下案内する横長のガイド部材とを備えると共
に、前記繰出し機構によって繰出された薬剤を、前記回
転体における異なる複数の部分に案内する複数の案内路
を備えてある点にあり、その作用、効果は次の通りであ
る。
【0006】
【作用】上記特徴によると、薬剤の散布時には繰出し機
構から繰り出された薬剤が複数の案内路を介して回転体
の複数の部分に案内され、夫々の部位で飛散された後、
ガイド部材で拡散されて圃場面に落下案内されるものと
なる。又、回転体に対しては複数の案内路を介して回転
体の複数の部分に薬剤が案内されるので、回転体に夫々
の部分における薬剤の飛散方向が異なって飛散方向の偏
りが解消されると共に、回転体上の特定の箇所に薬剤が
集中することがなく適正な飛散状態が維持されるものと
なる。
【0007】
【発明の効果】従って、薬剤を平均的に飛散させて均一
な散布を可能にする田植機の薬剤散布装置が合理的に構
成された。
【0008】
【実施例】図7に本発明に係る乗用型田植機を示してい
る。この田植機は、乗用型走行機体1の後部に昇降駆動
されるリンク機構2を介して苗植付装置3を連結すると
ともに、苗植付装置3の後部に施肥装置4を取付け、さ
らにその後方に薬剤散布装置5を配設して構成してあ
る。
【0009】前記苗植付装置3は、図4及び図5に示す
ように、植付け苗を載置する後下り傾斜姿勢の苗載せ台
6を、フレーム兼用の植付伝動ケース7に一定ストロー
クで往復横移動自在に取付けるとともに、植付け伝動ケ
ース7から後方に向けて一体延設した3個のチェーンケ
ース8の後部両側に夫々植付機構9を設け、6条植付け
型式に構成してある。前記植付け機構9は、前記チェー
ンケース8の後部に、その中央の横軸芯X1周りで回動
駆動される回転ケース10の両端に植付け爪11を装着
し、回転ケース10の回転に伴い植付爪11が楕円軌跡
を描きながら苗を切り出して圃場に植付けるよう構成し
てある。そして、前記植付伝動ケース7内および、各チ
ェーンケース8内には、前記植付機構9に対する動力を
各別に断続するクラッチ機構Cを内装してあり、各クラ
ッチ機構Cの入切操作は苗載せ台6の前面側に配設した
各条クラッチレバー12の人為操作により行うよう構成
し、一部の植付機構9のみ駆動する部分条植付け状態と
前記植付機構9を駆動する全条植付け状態とに切換え可
能に設けてある。
【0010】前記薬剤散布装置5は、中央上部に粉粒状
の薬剤を貯留するホッパ13を備え、そのホッパ13の
下方に所定量の薬剤を繰出す繰出し機構14を設けると
ともに、繰出された薬剤を略全条植付け幅に拡散させる
ために横方向に長く延設し下方を開放した略箱形形状の
ガイド部材15を備えて構成され、前記チェーンケース
8の後部から固設延出した支持フレーム16を介して支
持固定してある。尚、ガイド部材15は図8に示すよう
に、旋回時の最外側軌跡よりも内側にその側端が位置す
るように設けてある。
【0011】薬剤散布装置4について詳述すると、図1
〜図3に示すように、前記ホッパ13の下方に、薬剤通
過用透孔17を径方向に位置ずれして3列に夫々周方向
に沿って多数形成した回転円板型の繰出し部材18を設
け、各列の透孔回転軌跡夫々に対応する上方位置に3個
の薬剤供給口19を形成するとともに、底板20のこの
薬剤供給口19に対して回転方向に位置ずれした部位
で、かつ、繰出し部材18の周方向に沿って相互に位置
擦れ位置に3個の落下孔21a,21b,21cを形成
して上記供給口19、透孔17、落下孔21により複数
の落下案内経路Sを構成してある。そして、前記繰出し
部材18の縦向き駆動軸23と前記植付機構9とを連動
連結してある。しかも、各落下孔21a,21b,21
cは夫々、平面視で前記回転羽根34の回転軸芯Yに対
して右側方前方位置、右横側方位置及び右側方後方位置
に形成してあり、側方前方位置の落下孔21aから落下
した薬剤は、右側後方に向けて主に跳ね飛ばされ、横側
方位置の落下孔21bから落下した薬剤は中央後方に向
けて主に跳ね飛ばされ、そして側方後方の落下孔21c
から落下した薬剤は左側後方に向けて主に飛散するよう
になっている。
【0012】このように構成すると、回転体における複
数部分で異なる方向に薬剤を飛散させて薬剤の均一な散
布を可能にすると共に、植付け条数に応じて適合量の薬
剤を散布することができ、又、薬剤の拡散領域を、全条
植付状態においては全植付け幅に亘って形成し、かつ、
部分条植付け状態においては、植付け条に対応する領域
のみに設定することが可能となる。
【0013】詳述すると、左右端のチェーンケース8に
より駆動させる植付機構9の回転ケース10の側部に、
両端に亘って架設固定したブラケット24の途中部位で
あって、回転中心から偏芯した位置と、ガイド部材15
の前部下方から延設したブラケット25に枢支した天秤
アーム26の一端とを押引ロッド27を介して枢支連結
し、天秤アーム26の一端と、前記ブラケット25に枢
支した揺動アーム28の途中部位とをリンク29を介し
て枢支連結してある。そして、前記揺動アーム28の揺
動端と、前記駆動軸23に取付けた一方向クラッチ30
とをワイヤ31で連動連結し、回転ケース10の回転に
伴って繰出し部材18を前記透孔17のピッチ相当分間
欠回動させ薬剤を繰出すよう構成してある。このように
連動系を2系統備えることで、各状クラッチレバー12
の操作により部分状植えを行っても、繰出し機能が維持
できるよう考慮してある。
【0014】前記複数の落下案内経路S,S,Sを介し
て落下した薬剤は、電動モータ32により縦軸芯周りで
高速回転駆動される回転円板33の上面に立設した回転
羽根34により跳ね飛ばしてガイド部材15の内壁に沿
って案内し、略全植付幅に亘り拡散放出させるよう構成
してある。
【0015】そして、前記各状クラッチレバー12の切
操作に連動して、前記複数の落下案内経路Sを確実に閉
じるシャッタ機構37を設けてある。詳述すると、ホッ
パ13に形成した3個の前記供給口19の下方に、水平
方向にスライド自在なシャッタ部材38を各別に配備
し、夫々、スプリング39により落下口開放側に開付勢
するとともに、各シャッタ部材38と前記各状クラッチ
レバー12とを各別にワイヤ40を介して連動連結して
ある。そして、各状クラッチレバー12のいずれかを切
操作すると、それに連動して対応するシャッタ部材38
が落下案内経路Sを閉じ散布量を減少させるよう構成し
てある。
【0016】このように構成することによって、全条植
付け状態と部分条植付け状態との切換えに際して、各条
クラッチレバー12を入切操作することのみによって薬
剤散布量を植付け条に適合した量に自動的に変更するこ
とができ、煩わしい作業が不要となる。
【0017】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦断側面図
【図2】図1のII−II線断面図
【図3】図1のIII−III線断面図
【図4】田植機後部の側面図
【図5】背面図
【図6】平面図
【図7】田植機の全体側面図
【図8】田植機の平面図
【符号の説明】 13 ホッパ 14 繰出し機構 15 ガイド部材 33 回転体 S 案内路 34 回転羽根
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図7】
【図6】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富田 幸蔵 広島県高田郡吉田町大字山手739番地の6 株式会社啓文社製作所内 (72)発明者 早瀬 和幸 広島県高田郡吉田町大字山手739番地の6 株式会社啓文社製作所内 (72)発明者 門出 剛 広島県高田郡吉田町大字山手739番地の6 株式会社啓文社製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤を貯留するホッパ(13)と、前記
    ホッパ(13)から薬剤を繰出す繰出し機構(14)
    と、繰出された薬剤を回転によって飛散させる回転体
    (33)と、前記回転体(33)によって飛散された薬
    剤を拡散させて圃場面に落下案内する横長のガイド部材
    (15)とを備えると共に、 前記繰出し機構(14)によって繰出された薬剤を、前
    記回転体(33)における異なる複数の部分に案内する
    複数の案内路(S)を備えてある田植機の薬剤散布装
    置。
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