JPH08256546A - 乗用型田植機 - Google Patents

乗用型田植機

Info

Publication number
JPH08256546A
JPH08256546A JP805896A JP805896A JPH08256546A JP H08256546 A JPH08256546 A JP H08256546A JP 805896 A JP805896 A JP 805896A JP 805896 A JP805896 A JP 805896A JP H08256546 A JPH08256546 A JP H08256546A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medicine
hopper
fertilizer
planting
rice transplanter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP805896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2744214B2 (ja
Inventor
Shoichi Nakamura
正一 中村
Yasunari Nakao
康也 中尾
Yutaka Takao
裕 高尾
Kozo Tomita
幸蔵 富田
Kazuyuki Hayase
和幸 早瀬
Takeshi Kadode
剛 門出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP8008058A priority Critical patent/JP2744214B2/ja
Publication of JPH08256546A publication Critical patent/JPH08256546A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2744214B2 publication Critical patent/JP2744214B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fertilizing (AREA)
  • Transplanting Machines (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 施肥装置及び薬剤散布装置を備えた乗用型田
植機において、施肥装置の肥料ホッパへの肥料の補給を
行い易くする。 【解決手段】 機体の後部の苗植付装置の後側に施肥装
置2を備え、施肥装置2の後側に薬剤散布装置3を備え
て、施肥装置2の肥料ホッパ9と薬剤散布装置3の薬剤
ホッパ17とを略同じ高さに設定し、肥料ホッパ9の全
体の左右幅よりも薬剤ホッパ17の左右幅を狭いものに
設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗植付装置におけ
る植付機構の後方上方位置に設けられ、繰出し機構から
供給される薬剤をその回転力で飛散させる回転体を備え
た田植機の薬剤散布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における上記薬剤散布装置として
は、本出願人が先に出願(実願昭63‐179358
号)した構造のものがある。つまり、前記回転体の前方
に飛散した薬剤を後方側に案内する案内板を設けるとと
もに、案内される薬剤を広幅に拡散させる拡散板を設け
る構造となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来構
造においては、薬剤を有効に拡散供給することができる
が、散布装置の下方位置が開放された構成であるので、
跳ね飛ばされた薬剤が植付機構に降りかかって錆が発生
を促進したり、植付機構に付着堆積した分だけ散布量が
減少する等の悪影響を及ぼすおそれがあり、又、植付機
構による苗植付け作動時に植付爪が泥面に突入する際汚
水が飛散し、前記拡散板の薬剤案内面に泥土が付着して
拡散作用に悪影響を及ぼすおそれがある等の弊害が生じ
る欠点があった。本発明は、合理的改良によって、上記
不具合点を解消することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】つまり、前記回転体によ
って跳ね飛ばされた薬剤が、略箱形に形成されたガイド
部材の内壁により全植付け幅及び前後方向に狭い幅の領
域内で効率よく拡散され、圃場に散布できるので、薬剤
が植付機構の上部の降りかかるのを抑制することができ
る。しかも、ガイド部材の前部壁下端が前記線よりも下
方に位置するので、ガイド部材内面に泥土が飛散付着す
るのを防止できる。
【0005】
【発明の実施の形態】図1に本発明に係る田植機の苗植
付装置1を示している。該装置1は走行機体(図示せ
ず)の後部に、リンク機構を介して昇降自在に連結して
あり、その後部に植付け作動に連動して施肥を行う施肥
装置2を備えるとともに、更にその後方に薬剤散布装置
3を取付けて構成してある。
【0006】前記苗植付装置1は、6条植え型式に構成
され、植付け用苗を載置する後下り傾斜姿勢の苗載せ台
4、苗載せ台4の後下方に横方向に並置して苗を一株づ
つ切り出して植付ける6個の植付機構5等を、フレーム
兼用の植付伝動ケース6に取付けて構成してある。
【0007】前記各植付機構5は、植付伝動ケース6の
後部両横側において、その中央部の横軸芯X1周りで駆
動回転する植付回転ケース7を取付けるとともに、この
植付回転ケース7の両端部に夫々植付爪8を装着し、植
付回転ケース7の回転に伴って植付爪8が略楕円軌跡を
描きながら苗を切り出して植付けるよう構成し、前記回
転ケース7の一回転により2回の植付け作動を行い高速
で植付け作業を行えるようにしてある。
【0008】前記施肥装置2は、植付け条に対応して横
方向に6個並列配備され、各々上部の肥料貯留用ホッパ
9、ホッパ9の下方に連設した回転ロール式繰出し機構
10及び繰出し機構10の下方に連通連設した流下案内
パイプ11等から成り、前記繰出し機構10は植付機構
5の回転に連動して所定量の肥料を繰出すよう構成して
ある。つまり、図3に示すように、回転ケース7の横側
にその両端に亘って連結ブラケット12を架設連結し、
この連結ブラケット12の途中部位であって、回転ケー
ス7の回転中心から所定量偏位した位置と、前記繰出し
機構10における回動ロール13に一体連設した回動駆
動用揺動アーム14の揺動端とを押引ロッド15を介し
て枢支連結してある。このようにして、回転ケース7の
回転に伴い押引ロッド15を介して揺動アーム14即ち
回動ロール13が一定ピッチで往復回動して、所定量の
肥料を繰出すよう構成してある。
【0009】図2にも示すように、各植付機構5と前記
繰出し機構10との間には、植付機構5から飛散する泥
土が繰出し機構10に降りかかるのを防止するととも
に、繰出し機構10から植付機構5の上方に肥料粉が降
りかかるのを防止するためのカバー部材16は、植付機
構5の上方に位置する作用姿勢とメンテナンス作業のた
めに後方側に移動した退避姿勢とに亘り、スライド移動
並びに固定自在に設けてある。
【0010】詳述すると、植付伝動ケース6の上部横側
から立上延設した縦フレーム37に取付ステー38をボ
ルト連結するとともに、この取付ステー38の、前記流
下案内パイプ11の支持部39を連設したカバー支持杆
40を固設し、このカバー支持杆40に前記カバー部材
16をスライド移動自在に係合止着してある。又、前記
縦フレーム37から前記施肥装置2を支持するためのフ
レーム支柱41を立設固定してある。
【0011】そして、前記薬剤散布装置3は、薬剤を貯
留するホッパ17と、ホッパ17の下部から所定量毎薬
剤を繰出す繰出し機構18と、繰出された薬剤をその回
転力で飛散させる回転体19とを備えた薬剤供給装置2
0を設けるとともに、前記回転体19によって飛散され
た薬剤を略全植付け幅に拡散して圃場面に落下案内する
下方を開放した略箱形のガイド部材21を設けて構成さ
れ、この薬剤散布装置3と施肥装置2との間は、作業用
空隙Sを形成してある。つまり、前記空隙Sを設けるこ
とで、肥料の詰まり故障時等のメンテナンス作業を行う
ために揺動開閉自在に設けられる施肥装置2の繰出し機
構10の後部壁10aを、支障なく開閉させることがで
きるともに、メンテナンス作業を行うことができる。
又、薬剤散布装置3は、前記カバー部材16の後方への
スライド退避を許容すべく略L字形に屈曲成形するとと
もに、前記取付ステー38に固設した支持フレーム22
を介して機体との植付伝動ケース6に支持連結してあ
る。
【0012】詳述すると、前記薬剤供給装置20は、図
5ないし図7に示すように、ホッパ17の供給口23の
下方に、周方向に沿って多数の薬剤通過用透孔24を形
成した円板型の繰出し部材25を縦軸芯Y周りで回動自
在に配備するとともに、その下方に、前記供給口23と
は異なる位置の透孔通過軌跡対応部位に落下案内口26
を設け、更にその下方に、電動モータ27により高速回
転駆動される回転体19を設けてある。この回転体19
には薬剤を拡散させるための拡散羽根19aを立設して
ある。前記繰出し部材25の駆動軸28には、一方向ク
ラッチ29を付設してあり、一方向クラッチ29に連設
した揺動駆動アーム30の揺動端と、前記植付回転ケー
ス7と前記押引ロッド15との連結部31との間を連動
連結してある。つまり、前記ガイド部材21の前面壁に
取付けてあるブラケット32に横軸芯X2周りで揺動自
在に枢支した天秤アーム33の一端と前記連結部31と
を押引ロッド34を介して枢支連結するとともに、その
下方においてブラケット32に横軸芯X3周りで揺動自
在に枢支した揺動アーム35の揺動途中部位と前記天秤
アーム33の他端とをリンク36で枢支連結し、揺動ア
ーム35の揺動端と前記一方向クラッチ29の駆動アー
ム30とをワイヤ37を介して連動連結してある。この
ように構成することにより、植付機構5の回転駆動に伴
って、前記繰出し部材25が所定ピッチで間欠回動して
所定量の薬剤を繰出すことができるよう構成してある。
【0013】前記ガイド部材21は、図4にも示すよう
に略全植付け幅に亘り長尺に設けられ、下方側を開放し
た略箱形であって、下方開口を少し後方側に傾斜させて
設けてある。そして、前記回転体19により飛散した薬
剤が前部壁21aにより反射しながら散乱して略全幅に
亘り拡散した状態で植付け条の上方から効率よく薬剤を
散布するよう考慮してある。
【0014】又、このガイド部材21の上部面21b
は、前記施肥装置2のホッパ9よりも低い位置に設けて
あり、例えば肥料補給時にガイド部材21の上部面21
bに肥料袋Qを載置して重量を支持させながらホッパ9
に肥料を補給することができて、作業を楽に行えるよう
考慮してある。しかも、ガイド部材21の下端縁は、全
域に亘って拡開する状態に屈曲成形して雨水等が下線か
らガイド部材21内壁に回り込んで侵入するのを抑制
し、薬剤の拡散機能を低下させるのを防止してある。
【0015】前記ガイド部材21の前部壁21aの下端
を、後部壁21cの下端と植付機構5における植付爪8
による植付け作用位置とを結ぶ線よりも下方に位置させ
てある。従って、植付爪8による植付け作用位置即ち泥
面突入位置からその高速突入によって泥土が跳ね飛ばさ
れた場合であっても、その飛散泥がガイド部材21の内
面壁に付着するおそれがなく、薬剤拡散機能を低下させ
るのを防止できる。
【0016】
【発明の効果】従って、本発明によれば、薬剤を拡散さ
せるためのガイド部材を合理的な形状に構造改良するこ
とで、不必要な箇所への薬剤の飛散を抑制して、薬剤の
無駄を無くし、かつ、植付機構に悪影響を及ぼすのを防
止できるとともに、泥土の付着による薬剤拡散機能の低
下を未然に防止できることとなった。
【0017】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機後部の側面図
【図2】カバー部材配設部の切欠側面図
【図3】背面図
【図4】田植機後部の平面図
【図5】薬剤散布装置の縦断側面図
【図6】図5のVI−VI線断面図
【図7】図5のVII−VII線断面図
【符号の説明】
1 苗植付装置 5 植付け機構 18 繰出し機構 19 回転体 21 ガイド部材 21a 前部壁 21c 後部壁
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 乗用型田植機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗用型田植機に関し、
詳しくは、苗植付装置に対して施肥装置と薬剤散布装置
を備える技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乗用型田植機の苗植付装置に施肥
装置を備えたもの、及び、乗用型田植機の苗植付装置に
薬剤散布装置を備えたものが存在し、乗用型田植機の苗
植付装置に施肥装置と薬剤散布装置を備えたものも考え
られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように苗植付装
置に対して施肥装置と薬剤散布装置とを備えたものを考
えるに、施肥装置、薬剤散布装置夫々の上部には肥料、
薬剤を貯留するホッパを備えており、作業時には夫々の
ホッパに対して肥料と薬剤の補給を行う必要がある。
又、この補給作業は苗植付装置の後方側に作業者が位置
して肥料袋からの肥料を施肥装置のホッパに補給する、
あるいは、薬剤袋からの薬剤を薬剤散布装置のホッパに
補給する作業形態になるので、手前側(機体の後端側)
のホッパに対しては容易な補給が可能になるものの、前
方側(後端の装置より機体前方側)のホッパに対する補
給時には手前側の装置に妨げられた状態で重量物の袋を
持ち上げる作業形態となるので作業を行い難い面も考え
られ改善の余地がある。
【0004】本発明の目的は、苗植付装置に対して前部
側に配置されたホッパに対する補給を容易に行い得る乗
用型田植機を合理的に構成する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、肥料を
貯留する上部側の肥料ホッパと、前記肥料ホッパから肥
料を繰出す下部側の繰出し機構とを備えて、施肥装置を
構成し、薬剤を貯留する上部側の薬剤ホッパと、前記薬
剤ホッパから薬剤を繰出す繰出し機構と、繰出された薬
剤を回転によって飛散させる回転体と、前記回転体によ
って飛散された薬剤を拡散させて圃場面に落下案内する
下部側のガイド部材とを備えて、薬剤散布装置を構成す
ると共に、機体の後部における苗植付装置の後側に施肥
装置を備え、前記施肥装置の後側に前記薬剤散布装置を
備えて、前記肥料ホッパと薬剤ホッパとが略同じ高さに
位置するように設定し、且つ、前記肥料ホッパの全体の
左右幅よりも前記薬剤ホッパの左右幅を狭いものに設定
してある点にあり、その作用、効果は次の通りである。
【0006】
【作用】上記特徴によると、肥料ホッパの後方に薬剤ホ
ッパが存在しない空間が形成されるので、肥料ホッパに
肥料を補給する場合に、苗植付装置の後方に位置する作
業者が肥料袋を肥料ホッパに近づける際にも、薬剤ホッ
パが存在しない空間を介して肥料ホッパに肥料袋を持ち
込むことが可能となり、例えば、薬剤ホッパを乗り越え
て肥料袋送り込む如き労力を要する形態での作業を行わ
ずに済む。又、肥料ホッパの後方位置に薬剤ホッパが存
在する部位において肥料を補給する場合でも、該肥料ホ
ッパと薬剤ホッパとが略同じ高さに設定されているの
で、薬剤ホッパが肥料ホッパより高レベルに配置された
ものを想定して比較すると、肥料袋を大きく持ち上げる
必要がなく過大な労力を必要としない。
【0007】又、薬剤散布装置は苗植付幅の全幅の圃場
面に対して薬剤を散布する必要から施肥装置より後方位
置に配置されることが望ましく、施肥装置は薬剤と比較
して多量の肥料を消費するものであることから薬剤散布
装置より大型のホッパを備えるものであり、施肥装置よ
り前方位置に配置することで本発明の構成を無理なく達
成できるものとなる。
【0008】
【発明の効果】従って、苗植付装置の前部側に備えられ
たホッパに対する補給を容易に行い得る乗用型田植機が
合理的に構成された。特に、本発明では大容量で重量化
しやすい肥料ホッパを前部側に、小容量で軽量な薬剤ホ
ッパを後部側に配置するので、田植機体全体の前後バラ
ンスを悪化させずに済むという効果も奏する。
【0009】
【実施例】図1に本発明に係る田植機の苗植付装置1を
示している。該装置1は走行機体(図示せず)の後部
に、リンク機構を介して昇降自在に連結してあり、その
後部に植付け作動に連動して施肥を行う施肥装置2を備
えるとともに、更にその後方に薬剤散布装置3を取付け
て構成してある。
【0010】前記苗植付装置1は、6条植え型式に構成
され、植付け用苗を載置する後下り傾斜姿勢の苗載せ台
4、苗載せ台4の後下方に横方向に並置して苗を一株づ
つ切り出して植付ける6個の植付機構5等を、フレーム
兼用の植付伝動ケース6に取付けて構成してある。
【0011】前記各植付機構5は、植付伝動ケース6の
後部両横側において、その中央部の横軸芯X1周りで駆
動回転する植付回転ケース7を取付けるとともに、この
植付回転ケース7の両端部に夫々植付爪8を装着し、植
付回転ケース7の回転に伴って植付爪8が略楕円軌跡を
描きながら苗を切り出して植付けるよう構成し、前記回
転ケース7の一回転により2回の植付け作動を行い高速
で植付け作業を行えるようにしてある。
【0012】前記施肥装置2は、植付け条に対応して横
方向に6個並列配備され、各々上部の肥料貯留用ホッパ
9、ホッパ9の下方に連設した回転ロール式繰出し機構
10及び繰出し機構10の下方に連通連設した流下案内
パイプ11等から成り、前記繰出し機構10は植付機構
5の回転に連動して所定量の肥料を繰出すよう構成して
ある。つまり、図3に示すように、回転ケース7の横側
にその両端に亘って連結ブラケット12を架設連結し、
この連結ブラケット12の途中部位であって、回転ケー
ス7の回転中心から所定量偏位した位置と、前記繰出し
機構10における回動ロール13に一体連設した回動駆
動用揺動アーム14の揺動端とを押引ロッド15を介し
て枢支連結してある。このようにして、回転ケース7の
回転に伴い押引ロッド15を介して揺動アーム14、即
ち回動ロール13が一定ピッチで往復回動して、所定量
の肥料を繰出すよう構成してある。
【0013】図2にも示すように、各植付機構5と前記
繰出し機構10との間には、植付機構5から飛散する泥
土が繰出し機構10に降りかかるのを防止するととも
に、繰出し機構10から植付機構5の上方に肥料粉が降
りかかるのを防止するためのカバー部材16は、植付機
構5の上方に位置する作用姿勢とメンテナンス作業のた
めに後方側に移動した退避姿勢とに亘り、スライド移動
並びに固定自在に設けてある。
【0014】詳述すると、植付伝動ケース6の上部横側
から立上延設した縦フレーム42に取付ステー38をボ
ルト連結するとともに、この取付ステー38の、前記流
下案内パイプ11の支持部39を連設したカバー支持杆
40を固設し、このカバー支持杆40に前記カバー部材
16をスライド移動自在に係合止着してある。又、前記
縦フレーム42から前記施肥装置2を支持するためのフ
レーム支柱41を立設固定してある。
【0015】そして、前記薬剤散布装置3は、薬剤を貯
留するホッパ17と、ホッパ17の下部から所定量毎薬
剤を繰出す繰出し機構18と、繰出された薬剤をその回
転力で飛散させる回転体19とを備えた薬剤供給装置2
0を設けるとともに、前記回転体19によって飛散され
た薬剤を略全植付け幅に拡散して圃場面に落下案内する
よう下方を開放した略箱形のガイド部材21を設けて構
成され、この薬剤散布装置3と施肥装置2との間は、作
業用空隙Sを形成してある。つまり、前記空隙Sを設け
ることで、肥料の詰まり故障時等のメンテナンス作業を
行うために揺動開閉自在に設けられる施肥装置2の繰出
し機構10の後部壁10aを、支障なく開閉させること
ができるともに、メンテナンス作業を行うことができ
る。又、薬剤散布装置3は、前記カバー部材16の後方
へのスライド退避を許容すべく略L字形に屈曲成形する
とともに、前記取付ステー38に固設した支持フレーム
22を介して植付伝動ケース6に支持連結してある。
【0016】詳述すると、前記薬剤供給装置20は、図
5ないし図7に示すように、ホッパ17の供給口23の
下方に、周方向に沿って多数の薬剤通過用透孔24を形
成した円板型の繰出し部材25を縦軸芯Y周りで回動自
在に配備するとともに、その下方に、前記供給口23と
は異なる位置の透孔通過軌跡対応部位に落下案内口26
を設け、更にその下方に、電動モータ27により高速回
転駆動される回転体19を設けてある。この回転体19
には薬剤を拡散させるための拡散羽根19aを立設して
ある。前記繰出し部材25の駆動軸28には、一方向ク
ラッチ29を付設してあり、一方向クラッチ29に連設
した揺動駆動アーム30の揺動端と、前記植付回転ケー
ス7と前記押引ロッド15との連結部31との間を連動
連結してある。つまり、前記ガイド部材21の前面壁に
取付けてあるブラケット32に横軸芯X2周りで揺動自
在に枢支した天秤アーム33の一端と前記連結部31と
を押引ロッド34を介して枢支連結するとともに、その
下方においてブラケット32に横軸芯X3周りで揺動自
在に枢支した揺動アーム35の揺動途中部位と前記天秤
アーム33の他端とをリンク36で枢支連結し、揺動ア
ーム35の揺動端と前記一方向クラッチ29の駆動アー
ム30とをワイヤ37を介して連動連結してある。この
ように構成することにより、植付機構5の回転駆動に伴
って、前記繰出し部材25が所定ピッチで間欠回動して
所定量の薬剤を繰出すことができるよう構成してある。
【0017】前記ガイド部材21は、図4にも示すよう
に略全植付け幅に亘り長尺に設けられ、下方側を開放し
た略箱形であって、下方開口を少し後方側に傾斜させて
設けてある。そして、前記回転体19により飛散した薬
剤が前部壁21aにより反射しながら散乱して略全幅に
亘り拡散した状態で植付け条の上方から効率よく薬剤を
散布するよう考慮してある。
【0018】又、このガイド部材21の上部面21b
は、前記施肥装置2のホッパ9よりも低い位置に設けて
あり、例えば肥料補給時にガイド部材21の上部面21
bに肥料袋Qを載置して重量を支持させながらホッパ9
に肥料を補給することができて、作業を楽に行えるよう
考慮してある。しかも、ガイド部材21の下端縁は、全
域に亘って拡開する状態に屈曲成形して雨水等が下線か
らガイド部材21内壁に回り込んで侵入するのを抑制
し、薬剤の拡散機能を低下させるのを防止してある。
【0019】前記ガイド部材21の前部壁21aの下端
を、後部壁21cの下端と植付機構5における植付爪8
による植付け作用位置とを結ぶ線よりも下方に位置させ
てある。従って、植付爪8による植付け作用位置即ち泥
面突入位置からその高速突入によって泥土が跳ね飛ばさ
れた場合であっても、その飛散泥がガイド部材21の内
面壁に付着するおそれがなく、薬剤拡散機能を低下させ
るのを防止できる。
【0020】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機後部の側面図
【図2】カバー部材配設部の切欠側面図
【図3】背面図
【図4】田植機後部の平面図
【図5】薬剤散布装置の縦断側面図
【図6】図5のVI−VI線断面図
【図7】図5のVII−VII線断面図
【符号の説明】 1 苗植付装置 2 施肥装置 3 薬剤散布装置 9 肥料ホッパ 10 繰出し機構 17 薬剤ホッパ 18 繰出し機構 19 回転体 21 ガイド部材
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
フロントページの続き (72)発明者 富田 幸蔵 広島県高田郡吉田町大字山手739番地の6 株式会社啓文社製作所内 (72)発明者 早瀬 和幸 広島県高田郡吉田町大字山手739番地の6 株式会社啓文社製作所内 (72)発明者 門出 剛 広島県高田郡吉田町大字山手739番地の6 株式会社啓文社製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肥料を貯留する上部側の肥料ホッパ
    (9)と、前記肥料ホッパ(9)から肥料を繰出す下部
    側の繰出し機構(10)とを備えて、施肥装置(2)を
    構成し、 薬剤を貯留する上部側の薬剤ホッパ(17)と、前記薬
    剤ホッパ(17)から薬剤を繰出す繰出し機構(18)
    と、繰出された薬剤を回転によって飛散させる回転体
    (19)と、前記回転体(19)によって飛散された薬
    剤を拡散させて圃場面に落下案内する下部側のガイド部
    材(21)とを備えて、薬剤散布装置(3)を構成する
    と共に、 機体の後部における苗植付装置(1)の後側に施肥装置
    (2)を備え、前記施肥装置(2)の後側に前記薬剤散
    布装置(3)を備えて、 前記肥料ホッパ(9)と薬剤ホッパ(17)とが略同じ
    高さに位置するように設定し、且つ、前記肥料ホッパ
    (9)の全体の左右幅よりも前記薬剤ホッパ(17)の
    左右幅を狭いものに設定してある乗用型田植機。
JP8008058A 1996-01-22 1996-01-22 乗用型田植機 Expired - Fee Related JP2744214B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8008058A JP2744214B2 (ja) 1996-01-22 1996-01-22 乗用型田植機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8008058A JP2744214B2 (ja) 1996-01-22 1996-01-22 乗用型田植機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1277889A Division JP2765908B2 (ja) 1989-01-20 1989-01-20 田植機の薬剤散布装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08256546A true JPH08256546A (ja) 1996-10-08
JP2744214B2 JP2744214B2 (ja) 1998-04-28

Family

ID=11682742

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8008058A Expired - Fee Related JP2744214B2 (ja) 1996-01-22 1996-01-22 乗用型田植機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2744214B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63296611A (ja) * 1987-05-28 1988-12-02 Kubota Ltd 施肥装置付き乗用型田植機
JPS63304912A (ja) * 1987-06-04 1988-12-13 Kubota Ltd 乗用型田植機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63296611A (ja) * 1987-05-28 1988-12-02 Kubota Ltd 施肥装置付き乗用型田植機
JPS63304912A (ja) * 1987-06-04 1988-12-13 Kubota Ltd 乗用型田植機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2744214B2 (ja) 1998-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08256546A (ja) 乗用型田植機
JPH08256527A (ja) 乗用型田植機
JPH08252057A (ja) 乗用型田植機
JP2006262798A (ja) 粉粒体吐出機
JP2765909B2 (ja) 田植機
JP2765908B2 (ja) 田植機の薬剤散布装置
JP4677741B2 (ja) 苗移植機
JP2886078B2 (ja) 薬剤散布装置付き田植機
JPS63296611A (ja) 施肥装置付き乗用型田植機
JPH08252059A (ja) 田植機の薬剤散布装置
JPH0510568Y2 (ja)
JP2760771B2 (ja) 乗用型田植機
JP2993642B2 (ja) 田植機の薬剤散布装置
JP2960909B2 (ja) 田植機
JP2003061419A (ja) ホッパ装置
JP2633515B2 (ja) 乗用型田植機
JP2812695B2 (ja) 田植機
JP3041938B2 (ja) 施肥装置付き苗植機
JP3404836B2 (ja) 施肥機
JP2016010321A (ja) 苗移植機
JPH10248317A (ja) 乗用型田植機
JPH08252056A (ja) 田植機の薬剤散布構造
JPH11225523A (ja) 乗用型田植機
JP3752696B2 (ja) 施肥田植機
JPH0715427Y2 (ja) 田植機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees