JPH08252052A - 田植機の薬剤散布装置 - Google Patents

田植機の薬剤散布装置

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JPH08252052A
JPH08252052A JP34229395A JP34229395A JPH08252052A JP H08252052 A JPH08252052 A JP H08252052A JP 34229395 A JP34229395 A JP 34229395A JP 34229395 A JP34229395 A JP 34229395A JP H08252052 A JPH08252052 A JP H08252052A
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JP
Japan
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seedling planting
medicine
drug
rotating body
planting
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JP34229395A
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English (en)
Inventor
Yasunari Nakao
康也 中尾
Kozo Tomita
幸蔵 富田
Takeshi Kadode
剛 門出
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗植付装置の作動と連係して薬剤の散布を行
う。 【解決手段】 ホッパー17に貯留された薬剤を所定量
ずつ繰出す繰出し機構18と、この繰出し機構18で繰
出された薬剤を駆動回転力で飛散させる回転体19とで
成る薬剤散布装置を苗植付装置に備え、繰出し機構18
をホッパー17からの薬剤を受ける多数の貫通孔18a
を有し、かつ、縦軸芯周りで回転する円盤状部材18b
で構成し、又、苗植付装置から伝えられる往復作動力で
円盤状部材18bを縦軸芯周りで一方向に回転させるラ
チェット機構23を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は田植機の薬剤散布装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圃場に薬剤を散布する装置として
は、実公昭54-33852号公報、実公昭55-6248 号公報に示
されるもの等が存在し、夫々の引例では薬剤を圃場に供
給するための経路を、圃場の近傍側ほど拡大するよう扇
状に形成すると共に、この経路中に薬剤を分散させる壁
体が配置され、粉状、粒状の薬剤はこの経路を落下する
途中において、壁体との衝突、あるいは、壁体の案内作
用によって均一な分散が図られるよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記引例の散
布装置では、薬剤の自重による落下運動を利用して水平
方向への分散を図る構造であるため、薬剤の分散する角
度を大きくすることが困難になり、幅広く薬剤の散布を
行おうとすると、散布装置の上下寸法が大きくなること
から改善の余地がある。そこで、回転体に薬剤を供給
し、この回転体によって薬剤を跳ね飛ばして薬剤の拡散
を図ることも考えられるが、このように回転体のみによ
って薬剤の拡散を行う構造では回転体の近傍ほど薬剤が
多く送り出されるため、均一な拡散が困難となるばかり
で無く、薬剤の散布される領域が円形に形成されるため
散布に方向性を持たせることも困難となり、田植機に備
える散布装置としては改善の余地がある。又、田植機に
備える薬剤散布装置について考えるに、このように田植
機に備えられる薬剤散布装置では、苗植付け作業時にお
いてのみ、即ち、機体を走行させ、かつ、苗植付装置を
駆動している状態においてのみ薬剤の散布を行うことに
なるため、例えば、薬剤散布装置の作動停止を行う専用
のスイッチ等を設けた場合には苗植付け作業の開始、中
断を行う都度スイッチの操作を必要とすることになるば
かりで無く操作を忘れてしまうこともあり改善の余地が
ある。又、薬剤散布装置を駆動するために、苗植付装置
からの動力を用いることが考えられる。しかし、苗植付
装置が複数条用に構成されているものにおいて、比較的
動力の取出しやすい植付アーム等、植付条の1つを駆動
する伝動系からの動力を用いる場合には、各条クラッチ
と称する植付条数変更用の機構によって、その植付系の
駆動を行わずに苗植付作業を行う際には薬剤散布装置の
駆動を行えないこともあり改善の余地がある。又、薬剤
散布装置は散布量の調節を行う必要があり、この調節を
行うため、例えば、薬剤分散系に薬剤を送る繰出し部材
の取替によって送り出し量の変更を行えるよう構成する
ことも考えられるが、この構成では調節に手間が掛かり
過ぎ改善の余地がある。本発明の目的は、第1に薬剤を
できるだけ幅広く、できるだけ均一に分散させると共
に、田植機に無理なく備えることの可能な散布装置を構
成し、第2に苗植付作業時に無理なく作動する散布装置
を構成し、第3に苗植付装置からの動力で作動すると共
に、各条クラッチがどのように操作されても作動する散
布装置を構成し、第4にできるだけ簡単な操作で散布量
の調節行う散布装置を合理的に構成する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、第1に
繰出し機構から供給される薬剤を、その回転力で飛散さ
せる回転体と、この回転体で飛散された薬剤を所定の方
向に案内する案内部材と、この案内部材の案内方向位置
において飛散薬剤を略苗植付幅に拡散させ、圃場面に送
る拡散部材とを有して成る点にあり、第2に前記繰出し
機構を苗植付装置の駆動に連係して作動させ、前記回転
体を駆動するアクチュエータを苗植付装置の駆動と非連
係で作動させる操作系を有して成る点にあり、第3に苗
植付装置を複数条用に構成し、かつ、苗植付装置に対す
る伝動系を少なくとも2系統形成して、左右両側の植付
条の駆動、停止を独立して行うためのクラッチを設ける
と共に、前記繰出し機構の駆動を、苗植付装置の左右両
側の植付条の駆動系夫々からの動力で行う、2つの独立
した伝動機構を有して成る点にあり、第4に前記繰出し
機構を作動ストローク変更で供給量を増減させる可変容
量型に構成し、この繰出し機構に苗植付装置からの往復
作動力を伝える伝動機構を設けると共に、伝動機構に往
復作動ストロークの変更を行う調節手段が介装されて成
る点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0005】〔作用〕上記特徴を例えば図2及び図4に
示すように構成すると、繰出し機構18から送り出され
た薬剤は回転体19によって跳ね飛ばされた後、案内部
材19によって所定の方向に案内されると共に、拡散部
材21によって均一化が図られた状態で圃場面に送られ
る。つまり、回転体19によって強制的に薬剤を飛散さ
せるので、分散角の拡大を容易に図れ、しかも、比較的
高速で運動する薬剤を案内し、かつ、拡散することにな
るので散布に方向性を持たせると共に、回転体19から
離間した位置でも所望の散布量を確保できるのである。
又、苗植付装置Aの駆動に繰出し機構18が連係し、回
転体19が非連係なので、図3に示す如く、回転体19
の作動の後に繰出し機構18を作動させることも可能で
あり、このように作動に順序を設定することによって、
苗植付作業時には確実に作動し、しかも、この設定では
回転する状態の回転体19に薬剤を供給することになる
ので作動の初期においても必要とする拡散を行えること
になる。又、図3に示すように左右両側の植付条の駆動
系夫々と薬剤散布装置との間に2つの伝動機構25,2
5が設けられるので、各条クラッチEのいずれが切り操
作されても、薬剤散布装置Cに動力を伝えることが可能
となる。又、図5に示す如く調節手段Dが設けられてい
るので同図に示す如くワイヤ25の弛み量を調節する程
度の操作によって散布量の調節を行えるのである。
【0006】〔効果〕従って、薬剤を幅広く、均一に分
散させると共に、田植機に無理なく備えることが可能
で、苗植付作業時には確実に、無理なく作動し、各条ク
ラッチが切り操作されても苗植付装置からの動力で作動
し、比較的簡単な操作で散布量の調節を行える散布装置
が合理的に構成されたのである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図7に示すように、前後車輪1,
1を有する乗用型の機体2の後輪に油圧シリンダ3の駆
動で昇降するリンク機構4を介して苗植付装置Aを連結
し、この苗植付装置Aに対して施肥装置B及び薬剤散布
装置Cを取付けて、施肥、薬剤散布の可能な田植機が構
成されている。図1及び図2に示すように、苗植付装置
Aは機体から動力が伝えられる伝動ケース5と、この伝
動ケース5からの動力が各条クラッチE,E,Eを介し
て伝えられる3つのチェーンケース6,6,6と、チェ
ーンケース6,6,6からの動力で駆動される5つの植
付アーム7・・と、マット状苗Wを載置する苗のせ台8
と、3つの整地フロート9,9,9とを有して5条用に
構成されると共に、各条クラッチE,E,Eを選択して
切り操作することで、側部から2条、あるいは、3条の
植付アーム7・・のみの駆動を行えるよう構成されてい
る。又、施肥装置Bは粒状の肥料を貯留するホッパー1
0と、ホッパー10からの肥料を送り出す繰出しケース
11と、繰出しケース11からの肥料を案内するホース
12と、ホース12からの肥料を圃場面下に送り込む作
溝器13とを5条分有して構成されて、更に、繰出しケ
ース11には揺動軸19に支持される状態で繰出しロー
ル11aが収められ、この揺動軸14に設けたアーム1
5と、植付アーム7の揺動リンク7aを押し引きロッド
16によって連結することで、植付作動と同期して施肥
を行えるよう構成されている。因みに、前記各条クラッ
チE,E,Eが切り操作された場合に、非駆動状態の植
付系の施肥作動も停止するよう施肥装置Bに対する伝動
系も3系統形成されている。図1乃至図6に示すよう
に、薬剤散布装置Cは、粉状あるいは粒状の除草剤等の
薬剤を貯留するホッパー17と、ホッパー17からの薬
剤を送り出す繰出し機構18と、繰出し機構18から落
下供給される薬剤を、その回転力で水平方向に飛散させ
るよう縦向き軸芯周りで駆動回転する回転体19と、回
転体19で飛散された薬剤を機体後方に向けて案内する
円弧状の案内部材20と、案内部材20の案内方向位
置、つまり、回転体19の後方位置において飛散薬剤を
略苗植付幅に拡散させ、かつ、圃場に落下させるよう横
長の壁体21aに3つの壁体21b,21b,21bを
適切に配置して成る拡散部材21とを有して構成されて
いる。又、図3及び図5に示すように、前記繰出し機構
18は多数の貫通孔18a・・を有する円盤状部材18b
の支軸22に、2つのラチェット機構23,23、操作
アーム24,24を設けて構成され、夫々の操作アーム
24,24には苗植付装置Aの左右両側の植付駆動力が
操作ワイヤ25,25を介して伝えられる。尚、この操
作ワイヤ25,25は伝動機構の一例であり、前記各条
クラッチ6,6,6のいずれかが切り操作されても、苗
植付作動と同期して繰出し作動を行うよう構成されてい
る。更に、この繰出し機構18は、操作アーム24,2
4をより大きく揺動させるほど、多量の薬剤を送り出す
可変容量型に構成され、この繰出し系では繰出し機構1
8からの供給量の変更を行うために、操作ワイヤ25,
25に図5に示す調節手段Dが介装されている。因み
に、この調節手段Dはノブ26の操作で回動する操作軸
27に螺合させたシフト部材28に張力調節用の輪体2
9を設けて構成され、操作ワイヤ25のインナワイヤ2
5aの弛み量の調節で操作アーム24の作動ストローク
の変更を行えるよう構成されている。図3及び図4に示
すように、回転体19には翼体19a,19aが設けら
れると共に直流モータ30(アクチュエータの一例)か
らの動力が伝えられるよう構成され、この直流モータ3
0が苗植付装置Aの作動前に作動するよう、植付クラッ
チレバー31を入り位置(ON)に操作する際には、植
付クラッチレバー31が入り位置(ON)に達する以前
のタイミングで((OFF) の域で) 直流モータ30と電
源32との間のスイッチ33をON操作するように操作
タイミングが設定されている。因みに、植付クラッチレ
バー31は苗植付装置Aの昇降制御用にも兼用され図1
に示す如くUP位置で苗植付装置Aを上限まで上昇さ
せ、N位置で苗植付装置Aの、そのレベルを維持し、D
OWN位置で苗植付装置Aを圃場に接地させるよう構成
されている。
【0008】〔別実施形態〕本発明は上記実施例以外に
例えば、繰出し機構18をロールの外面に凹状部を形成
して構成して良く、回転体19を水平軸芯周りで回転さ
せても良く、案内部材20、拡散部材21の形状も様々
に設定できる。又、本発明は、繰出し機構18を電動モ
ータで駆動して良く、回転体19を機体からの動力で駆
動しても良い。又、本発明は伝動機構25にロッド、あ
るいはチェーンを用いることも可能であり、調節手段D
も伝動機構の形態に応じて様々に実施可能である。
【0009】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗植付装置、薬剤散布装置等の側面図
【図2】案内部材、拡散部材の配置を表す平面図
【図3】繰出し機構、回転体の制御系の斜視図
【図4】繰出し機構、回転体の縦断側面図
【図5】調節手段の断面図
【図6】薬剤散布装置の斜視図
【図7】田植機の全体側面図
【符号の説明】
18 繰出し機構 19 回転体 20 案内部材 25 伝動機構 30 アクチュエータ A 苗植付装置 D 調節手段 E 各条クラッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 田植機の薬剤散布装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は田植機の薬剤散布装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】薬剤散布装置として種々の構成のものが
提案されているが、圃場に薬剤を散布する装置として
は、大別して次の[1] 及び[2] に記載の形態のものが従
来より知られている。
【0003】[1] 自重落下形式 薬剤を圃場に供給するための経路を、圃場の近傍側ほど
拡大するよう扇状に形成すると共に、この経路中に薬剤
を分散させる壁体が配置され、粉状、粒状の薬剤はこの
経路を落下する途中において、壁体との衝突、あるい
は、壁体の案内作用によって均一な分散が図られるよう
構成されたもの(例えば、実公昭54-33852号公報、また
は実公昭55-6248号公報参照)。
【0004】[2] 側方吹き出し形式 走行機体の横一側部に、機体横外側方に向けて薬剤吐出
用ノズルを配設し、走行機体の横側方に位置する複数条
の既植苗列に向けて薬剤を吹き出し散布するようにした
もの(例えば、実開昭50ー64514号公報、または特開昭56
ー144034号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者[1] 記載
の従来構造の散布装置では、薬剤の自重による落下運動
を利用して水平方向への分散を図る構造であるため、薬
剤の分散する角度を大きくすることが困難になり、幅広
く薬剤の散布を行おうとすると、散布装置の上下寸法が
大きくなり、装置全体の大型化を招くという問題があ
る。
【0006】また、後者[2] に記載の従来構造のもので
は、薬剤に横側方への吹き出し運動を与えて、走行機体
の横側方位置の既植苗に散布供給するものであるため、
吹き出しノズルの近傍ほど薬剤が多く送り出され、進行
方向横幅方向で均一に拡散することが困難であるという
問題がある。
【0007】又、田植機の薬剤散布装置では苗植付の開
始と同時に薬剤の散布を開始し、苗植付の終了と同時に
薬剤の散布を終了するよう苗植付作動と連係して薬剤の
繰出し作動を行うことが操作性を良好にする点、及び、
薬剤を無駄に消費しない点から望ましく、この連係を簡
便に行う装置も望まれている。
【0008】本発明の目的は、上下高さの増加を抑えて
全体の小型化を図ると共に、薬剤をできるだけ幅広く、
極力均一に分散させ得る田植機の薬剤散布装置を、良好
な操作性で薬剤の無駄を発生させないよう合理的に構成
する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、ホッパ
ーに貯留された薬剤を所定量ずつ繰出す繰出し機構と、
この繰出し機構で繰出された薬剤を回転力で飛散させる
回転体とで成る薬剤散布装置を苗植付装置に備えると共
に、前記繰出し機構を前記ホッパーからの薬剤を受ける
多数の貫通孔を有し、かつ、軸芯周りで回転する円盤状
部材で構成し、又、前記苗植付装置から伝えられる往復
作動力で前記軸芯周りで円盤状部材を一方向に回転させ
る一方向クラッチを備えてある点にあり、その作用、及
び、効果は次の通りである。
【0010】
【作用】上記特徴によると、繰出し機構から送り出され
た薬剤は軸芯周りで回転駆動される回転体によって跳ね
飛ばされ拡散されることによる分散角の拡大で苗植付幅
方向での均一化が図られた状態で圃場面に送られる結
果、回転体から離間した位置でも所望の散布量を確保で
きるものとなる。
【0011】又、薬剤散布装置は、苗植付装置から伝え
られる往復作動力を一方向クラッチで回転作動に変換し
て円盤状部材を伝え、該円盤状部材を回転させて薬剤の
繰出しを行うので、薬剤の繰出しの開始にも繰出しの停
止にも苗植付装置の作動を基準とした時間遅れが無く、
しかも、駆動形態として往復作動力を利用しているの
で、例えば、苗植付装置からの回転動力を繰出し機構に
伝えるために軸受や継手等のように複雑な伝動系を必要
とするものと比較して、例えば、ワイヤやロッドのよう
に単純な構造の伝動系で済み構成の単純化、低廉化を可
能にする。
【0012】
【発明の効果】従って、全体の小型化を可能にしながら
薬剤を機体横幅方向での均一化を図った状態で幅広く散
布すると共に、単純で低廉な構造であり乍ら良好な操作
性で薬剤の無駄を発生させない田植機の薬剤散布装置が
合理的に構成されたのである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて
説明する。図7に示すように、前後車輪1,1を有する
乗用型の機体2の後端に油圧シリンダ3の駆動で昇降す
るリンク機構4を介して苗植付装置Aを連結し、この苗
植付装置Aの後方位置に対して施肥装置B及び薬剤散布
装置Cを取付けて、施肥、薬剤散布の可能な田植機が構
成されている。
【0014】図1及び図2に示すように、苗植付装置A
は機体から動力が伝えられる伝動ケース5と、この伝動
ケース5からの動力が各条クラッチE,E,Eを介して
伝えられる3つのチェーンケース6,6,6と、チェー
ンケース6,6,6からの動力で駆動される5つの植付
アーム7・・と、マット状苗Wを載置する苗のせ台8と、
3つの整地フロート9,9,9とを有して5条用に構成
されると共に、各条クラッチE,E,Eを選択して切り
操作することで、側部から2条、あるいは、3条の植付
アーム7・・のみの駆動を行えるよう構成されている。
【0015】又、施肥装置Bは粒状の肥料を貯留するホ
ッパー10と、ホッパー10からの肥料を送り出す繰出
しケース11と、繰出しケース11からの肥料を案内す
るホース12と、ホース12からの肥料を圃場面下に送
り込む作溝器13とを5条分有して構成され、更に、繰
出しケース11には揺動軸14に支持される状態で繰出
しロール11aが収められ、この揺動軸14に設けたア
ーム15と、植付アーム7の揺動リンク7aとを押し引
きロッド16によって連結することで、植付作動と同期
して施肥を行えるよう構成されている。因みに、前記各
条クラッチE,E,Eが切り操作された場合に、非駆動
状態の植付系の施肥作動も停止するよう施肥装置Bに対
する伝動系も3系統形成されている。
【0016】図1乃至図6に示すように、薬剤散布装置
Cは、粉状あるいは粒状の除草剤等の薬剤を貯留するホ
ッパー17と、ホッパー17からの薬剤を送り出す繰出
し機構18と、繰出し機構18から落下供給される薬剤
を、その回転力で水平方向に飛散させるよう縦向き軸芯
周りで駆動回転する回転体19と、回転体19で飛散さ
れた薬剤を略苗植付幅に拡散させ、かつ、圃場に落下さ
せる拡散案内体とで構成されている。
【0017】前記拡散案内体は、回転体19で飛散され
た薬剤を機体後方に向けて案内する円弧状の案内部材2
0と、案内部材20の案内方向位置、つまり、回転体1
9の後方位置において飛散薬剤を略苗植付幅に拡散さ
せ、かつ、圃場に落下させるよう横長の壁体21aに3
つの壁体21b,21b,21bを適切に配置して成る
拡散部材21との組合せで構成されている。
【0018】又、図3及び図5に示すように、前記繰出
し機構18は多数の貫通孔18a・・を有すると共に、縦
向き姿勢の軸芯周りで回転自在な円盤状部材18bの縦
向き姿勢の支軸22に、2つのラチェット機構23,2
3、操作アーム24,24を設けて構成され、夫々の操
作アーム24,24には苗植付装置Aの左右両側の植付
駆動力が操作ワイヤ25,25を介して伝えられる。
【0019】尚、この薬剤散布装置は、前記各条クラッ
チ6,6,6のいずれかが切り操作されても、苗植付作
動と同期して繰出し作動を行うよう構成されている。更
に、この繰出し機構18は、操作アーム24,24をよ
り大きく揺動させるほど、多量の薬剤を送り出す可変容
量型に構成され、この繰出し系では繰出し機構18から
の供給量の変更を行うために、操作ワイヤ25,25に
図5に示す調節手段Dが介装されている。
【0020】因みに、この調節手段Dはノブ26の操作
で回動する操作軸27に螺合させたシフト部材28に張
力調節用の輪体29を設けて構成され、操作ワイヤ25
のインナワイヤ25aの弛み量の調節で操作アーム24
の作動ストロークの変更を行えるよう構成されている。
【0021】図3及び図4に示すように、回転体19に
は翼体19a,19aが設けられると共に直流モータ3
0からの動力が伝えられるよう構成され、この直流モー
タ30が苗植付装置Aの作動前に作動するよう、植付ク
ラッチレバー31を入り位置(ON)に操作する際に
は、植付クラッチレバー31が入り位置(ON)に達す
る以前のタイミングで((OFF) の域で) 直流モータ3
0と電源32との間のスイッチ33をON操作し、植付
けクラッチレバー31を入り位置(ON)から切り域
(OFF)に操作する際には植付クラッチレバー31が
入り域(ON)から切り域(OFF)に切換られた後に
スイッチ33をOFF操作するように操作タイミングが
設定されている。
【0022】因みに、植付クラッチレバー31は苗植付
装置Aの昇降制御用にも兼用され、UP位置で苗植付装
置Aを上限まで上昇させ、N位置で苗植付装置Aの、そ
のレベルを維持し、DOWN位置で苗植付装置Aを圃場
に接地させるよう構成されている。
【0023】〔別実施例〕本発明は上記実施例以外に例
えば、操作ワイヤ25に代えてロッド、あるいはチェー
ンを用いることも可能であり、調節手段Dも伝動機構の
形態に応じて様々に実施可能である。
【0024】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗植付装置、薬剤散布装置等の側面図
【図2】案内部材、拡散部材の配置を表す平面図
【図3】繰出し機構、回転体の制御系の斜視図
【図4】繰出し機構、回転体の縦断側面図
【図5】調節手段の断面図
【図6】薬剤散布装置の斜視図
【図7】田植機の全体側面図
【符号の説明】 17 ホッパー 18 繰出し機構 18a 貫通孔 18b 円盤状部材 19 回転体 23 一方向クラッチ A 苗植付装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホッパー(17)に貯留された薬剤を所
    定量ずつ繰出す繰出し機構(18)と、この繰出し機構
    (18)で繰出された薬剤を回転力で飛散させる回転体
    (19)とで成る薬剤散布装置を苗植付装置(A)に備
    えると共に、前記繰出し機構(18)を前記ホッパー
    (17)からの薬剤を受ける多数の貫通孔(18a)を
    有し、かつ、軸芯周りで回転する円盤状部材(18b)
    で構成し、又、前記苗植付装置(A)から伝えられる往
    復作動力で前記軸芯周りで円盤状部材(18b)を一方
    向に回転させる一方向クラッチ(23)を備えてある田
    植機の薬剤散布装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105052318A (zh) * 2015-07-24 2015-11-18 朱国道 花生播种机

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JPS5433852U (ja) * 1977-08-04 1979-03-06
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