JPH0228994Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は自動車用ランプユニツトの取付構造に
関するものである。

＜従来の技術＞ 自動車用ランプユニツトはマウンテイングリン
グとリテーニングリングとで挟持状に支持させて
車体に取付けるようになつているが、従来ではマ
ウンテイングリングとリテーニングリングとを互
いにビスで固定していた為、ランプユニツト乃至
バルブを交換する際には全部のビスを外さなけれ
ばならず、手間が掛るばかりか、ビスを紛失しや
すいと言つた不便欠点があつた。

＜考案が解決しようとする問題点＞ 本考案はこの様な従来の不便欠点に鑑みてなさ
れたものであり、ビスを使用せずともランプユニ
ツトをマウンテイングリングとリテーニングリン
グとで確実に挟持状に支持することが出来、簡便
迅速にランプユニツト乃至バルブを交換すること
が出来ると共に、その構造が簡単な自動車用ラン
プユニツトの取付構造を提供せんとするものであ
る。

＜問題点を解決するための手段＞ 係る目的を達成する本考案自動車用ランプユニ
ツトの取付構造は、ランプユニツトをマウンテイ
ングリングとリテーニングリングとで挟持させ、
マウンテイングリングの下側フランジ部にヒンジ
を取付け、該ヒンジにリテーニングリングのヒン
ジ部を連結させてリテーニングリングを上記ヒン
ジを中心にして下向きに開閉自在とし、且つ該マ
ウンテイングリングの上側フランジ部に形成せし
めたセツトプレートの一端にセツトスプリングを
水平方向回動自在に枢着させると共に、該セツト
プレートの他端に前記セツトスプリングの他端部
を係脱自在に係止させる掛止部を形成し、前記セ
ツトスプリングの押圧部で前記リテーニングリン
グの被押圧部を弾性的に押圧させた事を特徴とし
たものである。

＜実施例＞ 以下、本考案第１実施例を第１図乃至第３図に
基づいて説明する。

ランプユニツト１はそのフランジ部１ａを取り
囲むように形成したマウンテイングリング２とリ
テーニングリング３とによつて挟持状に支持され
る。

マウンテイングリング２にはその下側フランジ
部２ａにビス４でヒンジ５を取付け、そのヒンジ
５にリテーニングリング３の下側フランジ３ａに
形成したヒンジ部３′ａを係合連結させ、ヒンジ
５を中心にしてリテーニングリング３が下方向へ
回動して開くようにマウンテイングリング２に開
閉自在に連結支持する。

また、マウンテイングリング２の上側フランジ
部２ｂにはセツトプレート６を形成せしめ、リテ
ーニングリング３の上側フランジ３ｂを支持させ
る。

セツトプレート６は断面略型に成形し、その
一端にセツトスプリング７をビス８と支持片９と
で水平方向に回動自由に枢着させ、他端にはセツ
トスプリング７を係脱自在に係止させる掛止部６
ａを形成してなり、このセツトプレート６をその
垂直辺部６ｂをもつてビス１０でマウンテイング
リング２の上側フランジ部２ｂに一体固着させ
る。尚、このセツトプレート６は図示例の如く別
体に成形してマウンテイングリング２の上側フラ
ンジ部２ｂに固着するようにしても良いが、マウ
ンテイングリング２の上側フランジ部２ｂを水平
方向に折曲させて同一体に形成するようにしても
良い。 セツトスプリング７は弾性を有する一本
の金属線を用い、その一端部７ａをリング状に形
成してセツトプレート６の一端に水平方向回動自
在に枢着させ、中央部分にはリテーニングリング
３の被押圧部１１を弾性的に押圧係合する押圧部
７ｂを形成してなり、他端をセツトプレート６の
掛止部６ａに係脱自在に係止させる。

リテーニングリング３の被押圧部１１は、リテ
ーニングリング３の上側フランジ３ｂに上方向に
向けて同一体に突出形成せしめてなる。

而して、この第１実施例によれば、セツトスプ
リング７の他端をセツトプレート６の掛止部６ａ
から掛け外すことにより、リテーニング３はヒン
ジ５を中心にして下方向に回動して開放するか
ら、ランプユニツト１をマウンテイングリング２
から取り外すことが出来るようになる。

また、第４図乃至第６図に示した本考案第２実
施例のものは、第１実施例とは逆にヒンジ５をマ
ウンテイングリング２の上側フランジ部２ｂに取
付け、セツトプレート６を下側フランジ部２ａに
取付け、リテーニングリング３をマウンテイング
リング２にヒンジ５を中心にして上方向へ回動し
て開くように開閉自在に支持したものである。こ
の第２実施例の場合、ランプユニツト１やバルブ
交換時にリテーニングリング３が上方向に開いた
ままの状態に保持されるように工夫してある。即
ち、マウンテイングリング２に取付けるヒンジ５
を平面略〓形に形成してその両脚部５ａ，５ａに
互いに外側へ向う弾性力を付与せしめて構成し、
他方リテーニングリング３の上側フランジ３ｂに
はヒンジ５の脚部５ａ，５ａに対応させて２つの
ヒンジ部３′ｂを形成すると共に、両ヒンジ部
３′ｂ，３′ｂにはヒンジ５の脚部５ａと当接する
開口端に２つの凹部１２ａと１つの凸部１２ｂを
形成せしめたものである。

従つて、マウンテイングリング２にヒンジ５を
ビス４で取付け、そのヒンジ５の両脚部５ａ，５
ａをリテーニングリング３のヒンジ部３′ｂに係
合連結させると、両脚部５ａ，５ａがヒンジ部
３′ｂの一方の凹部１２ａに弾性的に当接し、リ
テーニングリング３を上方向に回動させた時、ヒ
ンジ５の両脚部５ａ，５ａがヒンジ部３′ｂの凸
部１２ｂを乗り越えて他方の凹部１２ａに係合す
るようになる。

而して、この第２実施例によれば、セツトスプ
リング７の他端をセツトプレート６の掛止部６ａ
から掛け外すことにより、リテーニングリング３
はヒンジ５を中心にして上方向に回動して開放
し、ランプユニツト１をマウンテイングリング２
から取り外すことが出来る。この時、ヒンジ５の
両脚部５ａ，５ａがリテーニングリング３のヒン
ジ３′ｂに形成した凸部１２ｂを乗り越えて凹部
１２ａに係合し、その結果リテーニングリング３
は上方向に開いたままの状態でマウンテイングリ
ング２に連結保持され、ランプユニツト１の着脱
がスムースに行なえるようになる。

＜考案の効果＞ 本考案自動車用ランプユニツトの取付構造は斯
様に構成したので、ビスを使用せずともランプユ
ニツトをマウンテイングリングとリテーニングリ
ングとで確実に挟持状に支持することが出来ると
共に、リテーニングリングをマウンテイングリン
グに対してワンタツチでランプユニツトの前方方
向に開閉することが出来、従つて簡便迅速にラン
プユニツト乃至はバルブの交換作業を行なうこと
が出来る。

しかも、組付け部品としてはヒンジとセツトス
プリングだけであるため、組立製造が容易である
と共に安価に提供し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案第１実施例を示し、
第１図は断面図、第２図は分解斜視図、第３図は
一部切欠平面図である。第４図乃至第６図は本考
案第２実施例を示し、第４図は断面図、第５図は
要部の分解斜視図、第６図は同要部の斜視図であ
る。 図中、１はランプユニツト、２はマウンテイン
グリング、３はリテーニングリング、５はヒン
ジ、６はセツトプレート、７はセツトスプリン
グ、６ａは掛止部、１１は被押圧部、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ランプユニツトをマウンテイングリングとリテ
   ーニングリングとで挟持させ、マウンテイングリ
   ングの下側フランジ部にヒンジを取付け、該ヒン
   ジにリテーニングリングのヒンジ部を連結させて
   リテーニングリングを上記ヒンジを中心にして下
   向きに開閉自在とし、且つマウンテイングリング
   の上側フランジ部に形成せしめたセツトプレート
   の一端にセツトスプリングを水平方向回動自在に
   枢着させると共に、該セツトプレートの他端に前
   記セツトスプリングの他端部を係脱自在に係止さ
   せる掛止部を形成し、前記セツトスプリングの押
   圧部で前記リテーニングリングの被押圧部を弾性
   的に押圧させたことを特徴とする自動車用ランプ
   ユニツトの取付構造。