JPH02289648A - 摺動部材 - Google Patents

摺動部材

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JPH02289648A
JPH02289648A JP34332989A JP34332989A JPH02289648A JP H02289648 A JPH02289648 A JP H02289648A JP 34332989 A JP34332989 A JP 34332989A JP 34332989 A JP34332989 A JP 34332989A JP H02289648 A JPH02289648 A JP H02289648A
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JP
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formula
bismaleimide
diamine
sliding
amic acid
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JP34332989A
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English (en)
Inventor
Koji Kawase
晃司 川瀬
Masayuki Takemoto
正幸 武本
Yukio Nomura
野村 幸雄
Minoru Yasuda
稔 安田
Yasushi Oyanagi
大柳 康
Isamu Sekiguchi
勇 関口
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G73/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule, not provided for in groups C08G12/00 - C08G71/00
    • C08G73/06Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain of the macromolecule
    • C08G73/10Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
    • C08G73/12Unsaturated polyimide precursors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/02Parts of sliding-contact bearings
    • F16C33/04Brasses; Bushes; Linings
    • F16C33/20Sliding surface consisting mainly of plastics
    • F16C33/201Composition of the plastic

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐熱性、機械特性、耐摩耗性、高温下での潤滑
性および成形性に優れた摺動部材に関する. 〔従来の技術〕 プラスチックは一般的に自己潤滑性に優れるため摺勤部
材として有効なものが多い.例えばボリ四フッ化エチレ
ン(PTFE)などのフッ素樹脂、ボリアセタール、ポ
リアミド、超高分子量ポリエチレン、フェノール樹脂な
どは摺動部材用プラスチックとして重要なものであり、
それ自身の単体で使われることもあるが、一般的には充
填剤を配合した形で用いられている. しかしながらこれらの樹脂は耐熱性が低く.高温下での
機械強度の低下、樹脂の劣化などにより使用範囲が限定
されているのが現状である.このため前記プラスチック
の代りにエンジニアリングプラスチック、特にスーパー
エンジニアリングプラスチックと称される超耐熱性樹脂
の利用が検討されているが、中でもポリイミド樹脂は,
耐熱性や摩擦特性および耐摩耗特性等の摺動特性に優れ
た樹脂の1つとして注目されている. 一般にポリイミド樹脂は縮台型の芳香族ポリイミド樹脂
と付加硬化型のボリアミノビスマレイミド樹脂がある.
前者は成形加工が難しく,特殊な設備を要するなどの難
点があり、その性能にもかかわらず普及が遅れているの
が現状である.後者の付加硬化型のボリアミノビスマレ
イミド樹脂は優れた耐熱性と成形の容易さとを兼ね備え
ているため、産業上広く利用されている(特公昭46−
23250号、特公昭52−5959号).しかしなが
ら市販のN,N’−4.4’−ジフェニルメタンビスマ
レイミドと4,4′−ジアミノジフェニルメタンとから
なるボリアミノビスマレイミド樹脂は耐衝撃性や可撓性
に劣り、摺動部材のマトリックス樹脂として適用した場
合に成形体が脆いという欠点がある.また摺動特性につ
いては摩擦特性および耐摩耗特性はともに優れているが
、動摩擦係数は一定速度、一定荷重のもとで測定しても
一定の値が得られにくく、特に摩擦初期に変動しやすい
という欠点がある.この傾向は異なる速度、異なる荷重
のもとで測定しても同様であり、このことは例えば軸受
け等の摺動部品に応用した場合に、滑りむらなどを生じ
させる原因となる.一方摩耗についても比摩耗薫は他の
樹脂を用いた場合に比べて小さい値であるが、これは相
手材の面が平滑面(約0.1μya Ra)の場合であ
って、粗面(約1.0μ■Ra)になれば他の樹脂に比
べて逆に大きくなるという欠点がある.このことは軸受
け等に応用した場合、寿命を維持するためには、相手材
の面を高度に平滑にしなければならず、生産性およびコ
スト面できわめて不利なことである。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上記のような問題点を解決するため、
従来のボリアミノビスマレイミド樹脂を用いた摺動部材
に比較して,同等の耐熱性を有し、かつ摩擦特性におい
ては安定した摩擦係数が得られ、耐摩耗特性においては
相手材の摺初面の粗さによらず比摩耗量が小さいという
実用上きわめて優れた特性を有する新規な摺動部材を提
供することにある。
〔′R題を解決するための手段〕
本発明者らは前記摺動特性の問題点がポリアミノビスマ
レイミド樹脂の脆さに起因するものであると考え、鋭意
検討の結果,新規なポリアミノビスマレイミド樹脂を用
いることにより、耐熱性、成形加工性を有しながら,前
記の問題点を解決し、本発明を完成するにいたった. すなわち本発明は次の摺動部材である。
(1) 式(夏) (式中、R1は6〜20個の炭素原子を含む4価の芳香
族基を示す) で表わされるテトラカルボン酸2無水物,および式(I
I) H,N−R”−NH,          ・・・(I
I)(式中、R3は2〜20個の炭素原子を含む2価の
有機基を示す) で表わされるジアミンの反応物である式(III)(式
中、R1、R3は前記と同じものを示す)で表わされる
末端ジアミンのアミド酸と、式(fV) (式中 s3は2〜20個の炭素原子を含む2価の有機
基を示す) で表わされるN,N’−ビスマレイミドとを、N,N’
ービスマレイミド/末端ジアミンのアミド酸(モル比)
=1〜3の範囲で含む熱硬化性樹脂と、摺動性充填剤と
を含む摺動部材。
(2)式(1) で表わされるテトラカルボン酸2無水物、および式(U
) H,N−R”−NH,          ・・・(I
f)(式中、R2は2〜20個の炭素原子を含む2価の
有機基を示す) で表わされるジアミンの反応物である式(Ill)(式
中 nl、R2は前記と同じものを示す)で表わされる
末端ジアミンのアミド酸と、式(■) (式中、R1は6〜20個の炭素原子を含む4価の芳香
族基を示す) (式中,R3は2〜20個の炭素原子を含む2価の有機
基を示す) で表わされるN,N’−ビスマレイミドとを、N,N’
−ビスマレイミド/末端ジアミンのアミド酸(モル比)
=1〜3の範囲で反応させた付加物を含む熱硬化性樹脂
と,摺動性充填剤とを含む摺動部材。
本発明において摺動部材とは、相手材と摺接する面を有
し、荷重を支えるか、荷重を他に伝達する部材を意味し
、例えば歯車、軸受、ベアリング、スラストワッシャー
,バルブシ一ト,クラッチフェーシングおよびガイドな
どとして用いられるものである。
式(1)で表わされるテトラカルボン酸2無水物として
は、例えば3.3’,4.4’−ベンゾフエノンテトラ
カルボン酸2無水物、ビロメリット酸2無水物、2,3
,6.7−ナフタレンテトラカルボン酸2無水物、3.
3’,4.4’−ジフェニルテトラカルボン酸2無水物
、2.2−ビス(3,4−ジカノレボキシフエニノレ)
プロパン2無水物、ビス(3.4−ジカルボキシフエニ
ル)エーテル2無水物、2,6−ジクロロナフタレン−
1.4,5.8 一テトラカルボン酸2無水物、フエナ
ントレンー1,8,9,10−テトラカルボン酸2無水
物,1.1−ビス(2.3−ジカルポキシフェニル)エ
タン2無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
メタン2無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル
)スルホン2無水物、1,1,1,3,3.3−へキサ
フ口ロー2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル
)プロパン2無水物等が挙げられ、これらの1種もしく
は2種以上を組み合わせて用いることができる.特に好
ましくは3.3’ ,4.4’−ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸2無水物を用いることができる。
式(n)で表わされるジアミン類としては、例えば4,
4′−ジアミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノ
ジフェニルプロパン、4,4′−ジアミノジフェニルス
ルフィド、3,3′−ジアミノジフエニルスルホン、4
.4′−ジアミノジフェニルエーテル,3.3’−ジメ
チル−4,4′−ジアミノジフェニルメタン、3.3’
−ジエチル−4,4′−ジアミノジフェニルメタン, 
3.3’−ジメトキシ−4,4′−ジアミノジフェニル
メタン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノジフ
ェニルエーテル、3,3′−ジエトキシ−4,4′−ジ
アミノジフエニルスルホン、3,3′−ジエチル−4,
4′−ジアミノジフェニルプロパン、3,3′−ジメチ
ル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン、3,3′−ジ
アミノジフェニルメタン、3,3′−ジアミノジフェニ
ルエーテル、2,4−ジアミノトルエン、2,6−ジア
ミノトルエン,2,4−ジアミノアニソール、2,4−
ジアミノモノクロロベンゼン、2,4−ジアミノフルオ
口ベンゼン、一一フ二二レンジアミン、P−フェニレン
ジアミン、■−キシリレンジアミン、p−キシリレンジ
アミン、3,3′−ジアミノベンゾフェノン、1,3−
ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、9,9−ビス
(4−アミノフェニル)フルオレン等が挙げられ,これ
らの1種もしくは2種以上を組み合わせて用いることが
できる.特に好ましくは4,4′−ジアミノジフェニル
メタンを用いることができる. 式(IV)で表わされるN,N’−ビスマレイミドとし
ては,例えばN,N’一エチレンビスマレイミド,N,
N′一一一フェニレンビスマレイミド、N,N’−p−
フエニレンビスマレイミド、N,N’−ヘキサメチレン
ビスマレイミド、N,N’−4.4’−ジフェニルメタ
ンビスマレイミド、N,N’−4.4’−ジフェニルエ
ーテルビスマレイミド、N,N’−4.4’−ジフエニ
ルスルホンビスマレイミド、N,N’−ジシクロヘキシ
ルメタンビスマレイミド、N,N’−m−キシリレンビ
スマレイミド. N,N’−(3.3’−ジクロロー4
,4′−ビスフエニレン)ビスマレイミド、N,N’−
(3.3’−ジフエニルオキシ)ビスマレイミド等が挙
げられ、これらは1種もしくは2種以上を組み合わせて
用いることができる。
特に好ましくはN,N’−4.4’−ジフエニルメタン
ビスマレイミドを用いることができる。
式(m)の末端ジアミンのアミド酸と式(IV)のN,
N′−ビスマレイミドは、両者の組成物として用いても
良く、またあらかじめ式(m)の末端ジアミンのアミド
酸と式(IV)のN,N’−ビスマレイミドとを反応さ
せた付加物として用いても良い.式(m)の末端ジアミ
ンのアミド酸と式(IV)のN,N′−ビスマレイミド
の組成物として用いる場合、式(m)の末端ジアミンの
アミド酸の合成法としては、式(If)で表わされるジ
アミンを有機溶媒、好ましくはN−メチル−2−ビロリ
ドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチ
ルホルムアミド等のアミド系溶媒に溶解し、これに同系
の溶媒に溶解した式(1)のテトラカルボン酸2無水物
の溶液を滴下して、室温から50℃程度の温度範囲で3
0分から3時間程度の攪拌で容易に合成し得る。反応時
のモル比はテトラカルボン酸2無水物に対してジアミン
を2倍モル以上で反応させるが、生成物の純度を向上さ
せるためには、3倍モルから5倍モル用いることが望ま
しい。反応終了後、溶液を多量の水中に投入して凝集物
を濾別し、これをアセトンあるいはメタノール等で洗浄
して未反応の過剰なジアミンを取り除き、(減圧)乾燥
することにより,粉末状の式(m)で表わされる末端ジ
アミンのアミド酸を得る. こうして得られる式(m)の末端ジアミンのアミド酸と
式(rV)のN,N’−ビスマレイミドとを混合して樹
脂組成物を得るが、N,N’−ビスマレイミドと末端ジ
アミンのアミド酸とのモル比は1〜3とする。モル比が
1未満では耐熱性が不充分であり、3を越えると樹脂の
架橋密度が上がり過ぎ、またこれによりクラックの発生
を招来して機械的性質が不充分となる. 式(m)の末端ジアミンのアミド酸と式(IV)のN,
N′−ビスマレイミドとをあらかじめ反応させた付加物
として用いる場合,式(In)の末端ジアミンのアミド
酸の合成法としては、式(II)で表わされるジアミン
を有機溶媒、好ましくはトメチルー2−ビロリドン、N
,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルム
アミド等のアミド系溶媒に溶解し,これに同系の溶媒に
溶解した式(1)のテトラヵルボン酸2無水物の溶液を
滴下して、室温から50’C程度の温度範囲で30分か
ら3時間程度の攪拌で容易に合成し得る. 式(■)の末端ジアミンのアミド酸と式(IV)のN,
N’−ビスマレイミドとの付加物を得るためには,上記
により得られる式(III)の末端ジアミンのアミド酸
の溶液に式(IV)のN,N’−ビスマレイミドを攪拌
しながら加える.  N,N’−ビスマレイミドと末端
ジアミンのアミド酸とのモル比はN,N’−ビスマレイ
ミド/末端ジアミンのアミド酸=1〜3の範囲であるこ
とが好ましい.1未満では得られる成形品の耐熱性が不
充分であり、3を越えると樹脂の架橋密度が上がり過ぎ
、またこれによりクラックの発生を招来しやすくなり、
機械的性質が不充分となる. 式(m)の末端ジアミンのアミド酸と式(IV)のN,
N’−ビスマレイミドとの反応条件としては、80〜1
60℃の温度範囲で0.5〜3時間反応させることによ
り目的とする付加物を得る.温度が80℃未満であると
アミンとマレイミドとのマイケル付加反応が充分に行わ
れず,160℃を超えると三次元架橋反応が進み、溶解
性が低下することにより樹脂が溶剤より析出してくる. 樹脂溶液から粉末樹脂を得る場合には、反応終了後この
樹脂溶液を例えば水、メタノール、アセトン等の沈澱溶
媒中、好ましくはメタノール中に投入して樹脂を析出さ
せ、析出した樹脂を濾別し,これを(減圧)乾燥するこ
とにより粉末状の樹脂を得る. 本発明の摺動部材には、こうして得られる樹脂組成物ま
たは樹脂付加物に摺動性充填剤を配合して、硬化させた
ものを使用するが,硬化の際硬化温度の低下、あるいは
成形時間の短縮のために、硬化促進剤を加えても良い. 硬化促進剤としては第三級アミン、イミダゾール類,過
酸化物類等が挙げられ、第三級アミンとしては例えばト
リメチルアミン、トリエチルアミン、トリブロビルアミ
ン、トリブチルアミン等のアルキル基が1〜14個の炭
素原子を有するトリアルキルアミン、N,N−ジメチル
ベンジルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエ
チレンジアミン、N,N−ジエチルシクロヘキシルアミ
ン,N−メチルモルホリン、N−メチルビペリジン、1
,4−ジアザビシクロ(2,2.2)オクタン(DAB
GO)、1,8−ジアザビシクロ(5,4.0)ウンデ
セン−7(DBu)等が挙げられ、イミダゾール類とし
ては2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾー
ル,2−エチル−4−メチルイミダゾール等が挙げられ
、また過酸化物類としては、ペンゾイルペルオキシド、
 ターシャリーブチルペルベンゾエート等が挙げられる
. 本発明で使用する摺動性充填剤は、摩擦特性、耐摩耗特
性などの摺動特性に優れた充填剤であり,前記樹脂組成
物および樹脂付加物とは不活性な無機物または有機物の
粉粒体または繊維状のものであって、主として摩擦特性
および/または耐摩耗特性を向上させるために前記樹脂
組成物または樹脂付加物に配合して用いるものである.
このような摺動性充填剤としては、アスベスト,ボリ四
フッ化エチレン樹脂(PTFE)等のフッ素樹脂,グラ
ファイト、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、二
酸化モリブデン、一酸化鉛、石英粉、窒化ケイ素、窒化
ホウ素、フッ化黒鉛,フッ化カルシウム、酸化アンチモ
ン、銅粉末、ブロンズ,炭素繊維、アラミド繊維などが
例示できるが、PTFE、グラファイト、二硫化モリブ
デン、窒化ホウ素、炭素繊維などを使用するのが好まし
い.これらの摺動性充填剤は1種単独でまたは2種以上
を混合して使用することができる. 本発明における摺動性充填剤の配合割合は、前記樹脂組
成物または樹脂付加物100重量部に対して2〜200
重量部,好ましくは10−150重量部である.2重量
部未満であると摺動特性の向上が不充分であり、 また
200重量部を越えると機械強度の低下,成形加工性の
低下などの問題が生じる。
また本発明の摺動部材には前記二成分のほかに、本発明
の目的を損なわない範囲で酸化防止剤、熱安定剤,紫外
線吸収剤、難燃助剤、帯電防止剤、滑剤および着色剤な
どの通常の添加剤を1種以上添加することができる. またフェノール樹脂、エポキシ樹脂等の他の熱硬化性樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド,ポリ
カーボネート、ポリサルホン,ポリエーテルサルホン、
ポリエーテルケトン,ポリエーテルエーテルケトン、変
性ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファイ
ド、液晶ポリマー等の熱可塑性樹脂、さらにガラス繊維
,アルミナ繊維、チタン酸カリウム繊維等の補強材やク
レー、マイ力,シリカ、ガラスビーズ、アルミナ、炭酸
カルシウム等の摺動性充填剤以外の充填剤もその目的に
応じて適当量を配合することも可能である. 以上の配合物を成形して摺動部材を得ることができるが
,成形方法としては,従来のポリアミノビスマレイミド
樹脂を用いる場合と同様に,圧縮成形法、トラスファ一
成形法などを利用することができる.すなわち、前記し
たN,N’−ビスマレイミドと末端ジアミンのアミド酸
との樹脂組成物または樹脂付加物の粉末樹脂と,摺動性
充填剤とを所定董加えてミキサー等を用いてドライブレ
ンドしてプリミックスを得,これを金型内に充填し、加
圧加熱して成形体を得ることができる.この時の温度は
通常200 〜300℃、圧力は通常100kg/aJ
以上の条件である。
また上記樹脂と摺動性充填剤との混合物を、必要とあれ
ば加圧処理して予備成形したものを金型内に装填して上
記した条件で成形することも可能である. また成形体の金型からの離型性をよくするためにナフテ
ン酸コバルト等の金属石けん類、ステアリン酸等の高級
脂肪酸,シリコン樹脂、脂肪酸アミド等の離型剤を加え
てもよい. このようにして、優れた耐熱性と摺動特性を有する摺動
部材が得られる.また金型より取り出した後、所定の温
度、時間の間ボストキュアと呼ばれる熱処理を施すこと
が一般的であるが、この熱処理を施さなくてもさしつか
えない. 以上のようにして、製造された摺動部材は,電気電子材
料、航空機,宇宙機器、精密機械などの分野において、
相手材と摺接する面を有し、荷重を支えるか、荷重を他
に伝達する摺動部材、例えば歯車,軸受、ベアリング、
スラストワッシャーバルブシ一ト、クラッチフェーシン
グおよびガイドなどとして用いられる. 〔発明の効果〕 以上の通り、本発明によれば、特定の末端ジアミンのア
ミド酸と特定のN,N’−ビスマレイミドとの組成物ま
たは付加物、および摺動性充填剤を使用するようにした
ので,従来のポリアミノビスマレイミド樹脂を用いた摺
動部材に比較して、同等の耐熱性を有し,かつ摩擦特性
においては安定した摩擦係数が得られ、耐摩耗特性にお
いては相手材の摺杓面の粗さによらず、比摩耗量が小さ
いという実用上きわめて優れた摺動特性を有する新規な
摺動部材が得られる。
〔実施例〕
以下実施例および比較例において、本発明をさらに具体
的に説明する.これらの実施例は説明の目的で述べるも
のであって、本発明になんら制限を加えるものではない
製造例l(末端ジアミンのアミド酸とN,N’−ビスマ
レイミドとの組成物の製造) ジアミンのアミド酸の合 攪拌装置、滴下ロートおよび塩化カルシウム管を取り付
けた300eRの3ツロフラスコに乾燥したジメチノレ
アセトアミド40mM4こ溶かしたジアミン成分0.2
molを入れて攪拌し、これにテトラカルボン酸2無水
物(酸無水物成分) 0.05molをジメチルアセト
アミド100■Ωに溶解した溶液を、滴下ロートより室
温で1時間かけて滴下した.滴下終了後、室温でさらに
3時間攪拌した後、この溶液を1Ωの水中に投入して凝
集物を濾別し,アセトン還流下に1時間洗浄した.これ
を再び濾過して単離し、25℃、10mHg以下の減圧
下に5時間乾燥して淡黄色の粉末を得た.合成結果を表
1に示す。
表1 ml : 4.4’−ジアミノジフェニノレメタン$2
 : 4.4’−ジアミノジフェニルエーテル拳3 :
 3,3’,4.4’−ベンゾフェノンテトラカルボン
酸2無水物 −4:ピロメリット酸2無水物 上記により得られた末端ジアミンのアミド酸A−1〜A
−3とN,N’−ビスマレイミド化合物とを室温でよく
混合し,組成物C−1〜C−7を得た。配合を表2に示
す. 製造例2(末端ジアミンのアミド酸とN,N’−ビスマ
レイミドとの付加物の合成) 攪拌装置、滴下ロートおよび塩化カルシウム管を取り付
けた300■Qの3ツロフラスコに、乾燥したジメチル
アセトアミド40mQに溶かしたジアミン成分0.2膳
o1を入れて攪拌し,これにテトラカルボン酸2無水物
0.1■olをジメチルアセトアミド100醜Ωに溶解
した溶液を,滴下ロートより室温で1時間かけて滴下し
た.滴下終了後、室温でさらに3時間攪拌した後、この
溶液にN,N’−ビスマレイミドを加え,120℃で1
時間反応させた.反応終了後、この溶液をIQのメタノ
ール中に投入して析出した樹脂を濾別し、さらにメタノ
ールで洗浄した.これを再び濾過して単離し、25℃,
10■Hg以下の減圧下に5時間乾燥し、さらに乳鉢で
粉砕して60メッシュのフルイに通し、淡黄色粉末状の
付加物(P−1−P−8)を得た.これらの付加物の収
量(収率),元素分析の結果を表3に示す.実施例1〜
33 製造例で得られた組成物(C−1−C−7)または付加
物(P−1〜P−8)と摺動性充填剤とを室温でよく混
合し成形用コンパウンドを得た. これを250℃に加
熱した金型に入れ、160kg/aJの圧力をかけて、
30分間圧縮成形を行い1次成形物を得た.これらのも
のをさらに熱風ギャーオーブンにてポストキュアを行っ
た.ボストキュア条件は実施例9、12.14、26、
29および3lについては200℃,24時間、その他
のものについては250℃、lO時間である.なお摺動
性充填剤としては下記のものを使用した. 炭素繊維:トレカチョップドファイバー、TOO8A−
003東レ(株)製、商品名 グラファイト: CP−150、(株)中越黒鉛工業所
製、商品名 二硫化モリブデン:モリパウダーPS,住鉱潤滑剤(株
)製、商品名 PTFE :ルブロンL−2、ダイキン工業(株)製、
商品名 窒化ホウ素:デンカボロンナイトライドGP、電気化学
工業(株)製,商品名 得られた成形品について、曲げ強度,アイゾット衝撃強
度、摩擦摩耗特性の測定を行った.測定方法は下記の通
りである. げ  、アイゾット衛撃強度 JIS K−6911熱硬化性プラスチック一般試験方
法により測定した. 稟見稟K瓦作 JIS K−7218プラスチックの滑り摩耗試験方法
に準じて(株)オリエンテック製摩擦摩耗試験機モデル
EFM− II−Fを用い、相手材としてS45G(機
械構造用炭素鋼材)を使用しての摩擦摩耗特性の測定を
行った. 配合および試験結果を表4、表5および第1図、第2図
に示す.第1図は表4の条件1による動摩擦係数の摩擦
距離に対する変化を示し、第2図は表4の条件2による
動摩擦係数の摩擦距離に対する変化を示す.また表4〜
6の動摩擦係数は、摩擦距離3k■以上の安定した領域
の値を示す.比較例1〜8 特公昭46−23250号の実施例に記載されている方
法に従って, N,N’−4.4’−ジフェニルメタン
ビスマイレイミドと4,4′−ジアミノジフェニルメタ
ンとのモル比2/1からなる熱硬化性樹脂粉末を得た.
この樹脂粉末をR−1とする.このR−1と摺動性充填
剤とから、実施例と同様の方法で処理して1次成形体を
得た.これらのものをさらに熱風ギャーオーブンにてボ
ストキュアを行った.ポストキュア条件は比較例3、6
、8については200℃、24時間、その他のものにつ
いては250℃,  10時間である。
得られた成形品について実施例と同様の試験を行った.
結果を表6,第IWIおよび第2図に示す.以上の結果
から特公昭46−23250号による比較例1〜8に比
べて実施例はいずれも曲げ強度、アイゾット衝撃強度が
大きく動摩擦係数は小さい.また比摩耗量については,
比較例は表面粗さが大きい時に極端に大きくなるが、実
施例では表面粗さの程度にかかわらず極めて小さいもの
であることがわかる.また第1図および第2図は、荷重
pとすベリ速度Vを,p = 8kgf/aJ. v 
=80cm/秒,p =50kgf/a+f, v =
80c−/秒に固定した時の動摩擦係数の摩擦距離に対
する変化を示したものであるが、図から比較例ではいず
れも変動が大きいのに比べて実施例では安定しているこ
とがわかる.
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はは本発明の実施例および比較例に
おける動摩擦係数の摩擦距離に対する変化を示したグラ
フである. 代理人 弁理士 柳 原   成

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) (式中、R^1は6〜20個の炭素原子を含む4価の芳
    香族基を示す) で表わされるテトラカルボン酸2無水物、および式(I
    I) H_2N−R^2−NH_2・・・(II) (式中、R^2は2〜20個の炭素原子を含む2価の有
    機基を示す) で表わされるジアミンの反応物である式(III)▲数式
    、化学式、表等があります▼・・・(III) (式中、R^1、R^2は前記と同じものを示す)で表
    わされる末端ジアミンのアミド酸と、 式(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(IV) (式中、R^3は2〜20個の炭素原子を含む2価の有
    機基を示す) で表わされるN,N′−ビスマレイミドとを、N,N′
    −ビスマレイミド/末端ジアミンのアミド酸(モル比)
    =1〜3の範囲で含む熱硬化性樹脂と、摺動性充填剤と
    を含む摺動部材。
  2. (2)式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) (式中、R^1は6〜20個の炭素原子を含む4価の芳
    香族基を示す) で表わされるテトラカルボン酸2無水物、および式(I
    I) H_2N−R^2−NH_2・・・(II) (式中、R^2は2〜20個の炭素原子を含む2価の有
    機基を示す) で表わされるジアミンの反応物である式(III)▲数式
    、化学式、表等があります▼・・・(III) (式中、R^1、R^2は前記と同じものを示す)で表
    わされる末端ジアミンのアミド酸と、 式(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(IV) (式中、R^3は2〜20個の炭素原子を含む2価の有
    機基を示す) で表わされるN,N′−ビスマレイミドとを、N,N′
    −ビスマレイミド/末端ジアミンのアミド酸(モル比)
    =1〜3の範囲で反応させた付加物を含む熱硬化性樹脂
    と、摺動性充填剤とを含む摺動部材。
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