JPH0228278Y2 - - Google Patents

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JPH0228278Y2
JPH0228278Y2 JP715186U JP715186U JPH0228278Y2 JP H0228278 Y2 JPH0228278 Y2 JP H0228278Y2 JP 715186 U JP715186 U JP 715186U JP 715186 U JP715186 U JP 715186U JP H0228278 Y2 JPH0228278 Y2 JP H0228278Y2
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JP
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thrust washer
oil
universal joint
shaft
grease
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JP715186U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はユニバーサルジヨイントの十字形軸の
軸端のスラストワツシヤを改良したユニバーサル
ジヨイントに関するものである。
(従来の技術) 第4図にユニバーサルジヨイントの一例を示
し、十字形軸2に軸受けキヤツプ6、スラストワ
ツシヤ8、ニードルローラ18、オイルシール2
0を組合せることによつてユニバーサルジヨイン
トを構成する。この十字形軸2は4個の軸部分4
を具え、これ等軸部分に組合わされるヨーク、ス
プライン軸等は既知のため図示を省略した。
第4図では軸部分4の1個のみを断面として明
示しているが、軸部分4と、それに嵌合する軸受
キヤツプ6との間にスラストワツシヤ8を設け
る。符号16はグリースニツプルを示し、注入さ
れたグリースは四方に延びる給油孔12を通じて
油溜め14に至り、スラストワツシヤ8及びニー
ドルローラ18を潤滑する。符号20はオイルシ
ールを示し、グリースの漏洩を防止する。
ユニバーサルジヨイントの高速回転により温度
が上昇して液状になつたグリースは遠心力によつ
て軸端部に送られるが、ユニバーサルジヨイント
を停止すると、液状のグリースは自重によつて降
下し、軸端部に空隙を生じ、かつ温度の低下と共
に高粘性化する。
従つてこのユニバーサルジヨイントの再起動時
にこの部分では空隙が残り、油切れが生じてお
り、金属対金属の摩擦を生じ、摩損あるいは焼付
けを起す原因になる。
この欠点を解消するため本願人は特公昭58−
55365号において、十字形軸4の給油孔12に連
通している軸端7の油溜め14内に多孔質プラス
チツク材よりなる円筒容器で形成したオイルコン
トローラ10を配置することを提案した。このオ
イルコントローラは遠心力によるグリースの軸端
部への供給量を適切に制御し、また停止時にグリ
ースが中心に戻る油落ちを極力防止することがで
き、更にグリース内の異物質の濾過作用をも行な
うなど多大の効果を有する。
また本願人はこのオイルコントローラを第5図
に符号21で示すように耐油性プラスチツク材料
で構成し、外側面に縦方向の溝22を形成するこ
とも提案した(実開昭58−178523号)。このオイ
ルコントローラは安価であり、取付け作業が簡単
で、グリースの軸端部への供給を制御し、油落ち
をも防止することができる。
また本願人はオイルコントローラとスラストワ
ツシヤーとを一体化したグリースキーパーを提案
した(特開昭60−30829号)。このグリースキーパ
ーは上記特公昭58−55365号及び実開昭58−
178523号のものに比較し、ユニバーサルジヨイン
トへの取付作業が一層簡便であり、生産性が向上
する効果がある。
(考案が解決しようとする問題点) 上述のユニバーサルジヨイントはオイルコント
ローラを設けることによつてユニバーサルジヨイ
ントの潤滑機構を著るしく改善することができた
が、スラストワツシヤ8が単純な座金のような形
状をしているに過ぎないから、スラストワツシヤ
8と軸端面23との間、及びスラストワツシヤ8
と軸受けキヤツプ底24との間が密着し、グリー
スの通過が不十分になり、グリースが切れ、軸部
分4の軸端面23、軸受けキヤツプ底24及びニ
ードルローラの潤滑が不十分になることがある。
またグリースキーパーにあつては油溝がそのフラ
ンジの両面に対向する位置にあるため強度が弱く
なる恐れがある。
(問題点を解決するための手段) この従来技術の問題点を解決するため本考案ユ
ニバーサルジヨイントは十字形軸の軸部分の軸端
にスラストワツシヤを介して軸受けキヤツプを嵌
着したユニバーサルジヨイントにおいて、前記ス
ラストワツシヤの両面にそれぞれ複数個の直径に
沿う油溝を設け、一方の面の前記油溝と他方の面
の前記油溝とを互にずらして位置させ、前記油溝
の外端に相当する前記スラストワツシヤの外周縁
の凹所を設けたことを特徴とする。
本考案では油溝の縁、スラストワツシヤの周縁
にできるだけ丸みをつけ、即ち丸く面とりする。
またスラストワツシヤの周縁部の厚さを僅かに
薄くし、即ちクラウニングを形成するのがよい。
これにより、この部分に僅かな間隙を生じ、その
間隙は油だめとして作用する。
またオイルコントローラとスラストワツシヤと
を異なる材料のプラスチツクで構成し、耐摩耗性
及び強度を向上させることができる。
(作用) 本考案はユニバーサルジヨイントはスラストワ
ツシヤに油溝及び周縁の凹所を設けることによつ
てグリースの通過を容易にし、潤滑油の不足によ
りユニバーサルジヨイントに生ずる故障を除去す
ることができる。
(実施例) 第1図に本考案の好適な実施例のスラストワツ
シヤ31を示す。このスラストワツシヤ31は円
板状で中心孔32を有し、十字形軸の軸端面23
及び軸受けキヤツプ底24に接する十分な面積を
有すること勿論である。
このスラストワツシヤ31の両面にほぼ直径に
沿うそれぞれ2個以上の油溝33,34を設け
る。スラストワツシヤの強度の低下を避けるた
め、一方の面の油溝33と反対側の面の油溝34
(第1図に点線で図示)との位置をずらす。尚、
グリースの流動を容易にするため油溝33,34
の外端に相当する部分のスラストワツシヤ31の
外周縁に凹所35を設ける。
油溝33,34の縁A、スラストワツシヤの周
縁B、凹所35の縁C等は丸みをつけ即ち丸く面
取りし、グリースの流動を容易にする。第2図に
これ等の丸みをつけた面取りの断面を示すが、こ
のような丸みがないと面圧が高くなり破壊する恐
れがある。スラストワツシヤの材料はデルリン、
ナイロン、テトロン等の耐摩耗性プラスチツク製
なので、成型時にこれ等の丸みをつけた面とり部
は容易に形成される。
また、オイルコントローラは多孔質のデルリン
を使用し、スラストワツシヤにはテトロンを使用
することにより、異なる材料の接触により、耐摩
耗性及び強度を向上させることができる。
第3図aに示すようにスラストワツシヤ31の
周縁部36を中心部より僅かに薄くし、即ちクラ
ウニングをつけることにより、スラストワツシヤ
と軸端面23との間及びスラストワツシヤと軸受
けキヤツプ底24との間に間隙を生じ、油溜めを
形成することができる。これは単なる面取りとは
相違する。更に第3図bに示すように中心部の周
縁部37をも薄くすることによつてこの部分に油
溜りを形成することができる。
スラストワツシヤの厚さは1〜5mm、通常1.5
〜2.5mmである。
(効果) 以上のようにスラストワツシヤを改良したユニ
バーサルジヨイントを実際の自動車に使用し、従
来のものとの比較試験を行なつたところ、本考案
ユニバーサルジヨイントはグリースが十分に軸端
面、軸受けキヤツプ底、ニードルローラ等にゆき
わたり、15万Km走行後でもスラストワツシヤの破
損はなく、ユニバーサルジヨイントの性能上の異
状は全く認められず、寿命は著しく向上した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案ユニバーサルジヨイントのスラ
ストワツシヤの好適な実施例の平面図、第2図は
第1図のスラストワツシヤの−線に沿う断面
図、第3図a,bはクラウニングを設けた本考案
ユニバーサルジヨイントのスラストワツシヤの断
面図、第4図は従来のユニバーサルジヨイントを
一部のみ断面として示す図、第5図は従来の他の
ユニバーサルジヨイントの一部の断面図である。 2……十字形軸、4……軸部分、6……軸受け
キヤツプ、7……軸部分の軸端、8……スラスト
ワツシヤ、10……オイルコントローラ、12…
…給油孔、14……油溜め、16……グリース給
油用ニツプル、18……ニードルローラ、20…
…オイルシール、21……オイルコントローラ、
22……溝、23……軸端面、24……キヤツプ
底、31……スラストワツシヤ、33,34……
油溝、35……凹所、36,37……周縁部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 十字形軸の軸部分の軸端にスラストワツシヤ
    を介して軸受けキヤツプを嵌着したユニバーサ
    ルジヨイントにおいて、 前記スラストワツシヤの両面にそれぞれ複数
    個の直径に沿う油溝を設け、一方の面の前記油
    溝と他方の面の前記油溝とを互にずらして位置
    させ、前記油溝の外端に相当する前記スラスト
    ワツシヤの外周縁に凹所を設けたことを特徴と
    するユニバーサルジヨイント。 2 前記油溝の縁、前記スラストワツシヤの周縁
    及び前記凹所の縁に丸みをつけた実用新案登録
    請求の範囲第1項に記載のユニバーサルジヨイ
    ント。 3 前記スラストワツシヤの周縁部の厚さを僅か
    に薄くした実用新案登録請求の範囲第1項に記
    載のユニバーサルジヨイント。
JP715186U 1986-01-23 1986-01-23 Expired JPH0228278Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP715186U JPH0228278Y2 (ja) 1986-01-23 1986-01-23

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JP715186U JPH0228278Y2 (ja) 1986-01-23 1986-01-23

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Publication Number Publication Date
JPS62119532U JPS62119532U (ja) 1987-07-29
JPH0228278Y2 true JPH0228278Y2 (ja) 1990-07-30

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JP715186U Expired JPH0228278Y2 (ja) 1986-01-23 1986-01-23

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WO2006035650A1 (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Ntn Corporation 等速自在継手及びその製造方法

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CN101410643B (zh) * 2006-03-30 2011-07-06 株式会社捷太格特 扭矩限制器
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