JPH0754665Y2 - ユニバーサルジョイント - Google Patents
ユニバーサルジョイントInfo
- Publication number
- JPH0754665Y2 JPH0754665Y2 JP1990052118U JP5211890U JPH0754665Y2 JP H0754665 Y2 JPH0754665 Y2 JP H0754665Y2 JP 1990052118 U JP1990052118 U JP 1990052118U JP 5211890 U JP5211890 U JP 5211890U JP H0754665 Y2 JPH0754665 Y2 JP H0754665Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- washer
- magnetic
- universal joint
- shaft
- iron powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2300/00—Special features for couplings or clutches
- F16D2300/06—Lubrication details not provided for in group F16D13/74
Landscapes
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はユニバーサルジョイントの十字形軸の潤滑部分
の摩耗を防止したユニバーサルジョイントに関するもの
である。
の摩耗を防止したユニバーサルジョイントに関するもの
である。
（従来の技術とその課題） 第５図にユニバーサルジョイントの従来例を示す。十字
形軸２の４個の軸部分４に、軸受キャップ６、スラスト
ワッシャ８、ニードルローラ10、オイルシール12及びダ
ストシール14を取付ける。この十字形軸２に組合せるヨ
ーク、スプライン等は図示を省略した。
形軸２の４個の軸部分４に、軸受キャップ６、スラスト
ワッシャ８、ニードルローラ10、オイルシール12及びダ
ストシール14を取付ける。この十字形軸２に組合せるヨ
ーク、スプライン等は図示を省略した。
このユニバーサルジョイントの十字形軸２の中心にグリ
ースニップル16を設け、給油孔18を通じてスラストワッ
シャ８及びニードルローラ10等を潤滑する。即ちグリー
スニップル６から供給されたグリースはユニバーサルジ
ョイントの高速回転により温度が上昇して液状となり、
遠心力によって軸部分４に送られる。ユニバーサルジョ
イントを停止すると、液状のグリースは自重によって降
下し、温度の低下と共に高粘性化する。そしてユニバー
サルジョイントを再起動させると、再び温度が上昇して
液状となったグリースは遠心力によって軸部分４に送ら
れる。
ースニップル16を設け、給油孔18を通じてスラストワッ
シャ８及びニードルローラ10等を潤滑する。即ちグリー
スニップル６から供給されたグリースはユニバーサルジ
ョイントの高速回転により温度が上昇して液状となり、
遠心力によって軸部分４に送られる。ユニバーサルジョ
イントを停止すると、液状のグリースは自重によって降
下し、温度の低下と共に高粘性化する。そしてユニバー
サルジョイントを再起動させると、再び温度が上昇して
液状となったグリースは遠心力によって軸部分４に送ら
れる。
（考案が解決しようとする課題） この場合、軸部分４とスラストワッシャ８との間又はス
ラストワッシャ８と軸受キャップ６の底との間等に初期
摩耗が発生し易い。初期摩耗によって発生した鉄粉は液
状となったグリースと共に十字形軸２内を循環し、スラ
ストワッシャの摺動面やニードルローラの転動面に入り
その摩耗を促進させる。
ラストワッシャ８と軸受キャップ６の底との間等に初期
摩耗が発生し易い。初期摩耗によって発生した鉄粉は液
状となったグリースと共に十字形軸２内を循環し、スラ
ストワッシャの摺動面やニードルローラの転動面に入り
その摩耗を促進させる。
ユニバーサルジョイントを停止させると、液状のグリー
スが自重によって降下し、高粘性化するため、次にユニ
バーサルジョイントを再起動させた時、スラストワッシ
ャ８やニードルローラ10に一時的に油切れを起すことが
ある。この問題を解決するため、本願人は特公昭58−55
365号において、軸部分４の給油孔12に多孔質プラスチ
ック材よりなる円筒容器で形成したオイルコントローラ
を配置することを提案した。このオイルコントローラは
軸部分４における油切れの問題を解決することできた。
またこのオイルコントローラは多孔質プラスチック材料
から成るためフィルターとしての作用を有し、グリース
内に混入する異物質の除去のために多大の効果がある。
しかし、初期摩耗によって生じた鉄粉を除去するまでの
効果はない。
スが自重によって降下し、高粘性化するため、次にユニ
バーサルジョイントを再起動させた時、スラストワッシ
ャ８やニードルローラ10に一時的に油切れを起すことが
ある。この問題を解決するため、本願人は特公昭58−55
365号において、軸部分４の給油孔12に多孔質プラスチ
ック材よりなる円筒容器で形成したオイルコントローラ
を配置することを提案した。このオイルコントローラは
軸部分４における油切れの問題を解決することできた。
またこのオイルコントローラは多孔質プラスチック材料
から成るためフィルターとしての作用を有し、グリース
内に混入する異物質の除去のために多大の効果がある。
しかし、初期摩耗によって生じた鉄粉を除去するまでの
効果はない。
（課題を解決するための手段） この課題を解決するため本考案ユニバーサルジョイント
は十字形軸の軸部分の軸端にスラストワッシャを介して
軸受キャップを嵌着し、摺動面又は転動面を潤滑するよ
う構成したユニバーサルジョイントにおいて、磁性体か
ら成る磁気ワッシャを前記軸受キャップと前記十字形軸
の軸部分の軸端との間に設けたことを特徴とする。
は十字形軸の軸部分の軸端にスラストワッシャを介して
軸受キャップを嵌着し、摺動面又は転動面を潤滑するよ
う構成したユニバーサルジョイントにおいて、磁性体か
ら成る磁気ワッシャを前記軸受キャップと前記十字形軸
の軸部分の軸端との間に設けたことを特徴とする。
磁気ワッシャはスラストワッシャに隣接して設けるとよ
い。
い。
磁気ワッシャに捕集された鉄粉を保持するための間隙を
前記軸受キャップに設けるのがよい。
前記軸受キャップに設けるのがよい。
（作用） 磁性体から成る磁気ワッシャをスラストワッシャに隣接
して設けたので、初期摩耗の鉄粉を磁気ワッシャの磁力
で捕集し保持するから、初期摩耗の鉄粉が摺動面や転動
面に侵入して摩耗を促進することがない。
して設けたので、初期摩耗の鉄粉を磁気ワッシャの磁力
で捕集し保持するから、初期摩耗の鉄粉が摺動面や転動
面に侵入して摩耗を促進することがない。
（実施例） 本考案の好適な実施例を第１図に示し、第５図と同一部
分は同一符号にて示す。この実施例では軸受キャップ20
の底とスラストワッシャ８との間に磁気ワッシャ22を配
置する。この磁気ワッシャを磁性体で造り、初期摩耗で
生じた鉄粉を捕集する作用を行なわせる。磁力により捕
集された鉄粉は例えば磁気ワッシャ22に関しスラストワ
ッシャ８の反対側に軸受キャップ20に形成した間隙24,2
6及び磁気ワッシャの中心孔28内に磁力により保持され
るから、この鉄粉が循環して摺動面や転動面に悪影響を
及ぼすことがない。また保守のため分解する必要があっ
た時、捕集した鉄粉を除去する。
分は同一符号にて示す。この実施例では軸受キャップ20
の底とスラストワッシャ８との間に磁気ワッシャ22を配
置する。この磁気ワッシャを磁性体で造り、初期摩耗で
生じた鉄粉を捕集する作用を行なわせる。磁力により捕
集された鉄粉は例えば磁気ワッシャ22に関しスラストワ
ッシャ８の反対側に軸受キャップ20に形成した間隙24,2
6及び磁気ワッシャの中心孔28内に磁力により保持され
るから、この鉄粉が循環して摺動面や転動面に悪影響を
及ぼすことがない。また保守のため分解する必要があっ
た時、捕集した鉄粉を除去する。
第２図（ａ），（ｂ）に磁気ワッシャ22の最も簡単な形
状を示す。
状を示す。
第３図（ａ），（ｂ）はこの磁気ワッシャ22と共に使用
して好適なスラストワッシャ８を示す。このスラストワ
ッシャ８は中心孔30と、この中心孔30から方射方向に延
びる溝32を両面にそれぞれ４個宛有し、溝32の途中に貫
通孔34を有する。この貫通孔34も鉄粉を捕集する作用が
ある。このように構成すれば磁気ワッシャ22の作用と相
まって摺動面を一層良好な潤滑状態に保つことができ
る。
して好適なスラストワッシャ８を示す。このスラストワ
ッシャ８は中心孔30と、この中心孔30から方射方向に延
びる溝32を両面にそれぞれ４個宛有し、溝32の途中に貫
通孔34を有する。この貫通孔34も鉄粉を捕集する作用が
ある。このように構成すれば磁気ワッシャ22の作用と相
まって摺動面を一層良好な潤滑状態に保つことができ
る。
第４図（ａ），（ｂ）に間隙24の変形を示す。第４図
（ａ）の間隙24は第１図に示した間隙24を磁気ワッシャ
22、スラストワッシャ８の半径方向外側まで拡大した例
である。第４図（ｂ）の間隙24は第１図に示した間隙24
と同一であるが磁気ワッシャ22の直径をスラストワッシ
ャ８の直径より小さくすることによって磁気ワッシャ22
の半径方向外側まで間隙24を拡大したものである。
（ａ）の間隙24は第１図に示した間隙24を磁気ワッシャ
22、スラストワッシャ８の半径方向外側まで拡大した例
である。第４図（ｂ）の間隙24は第１図に示した間隙24
と同一であるが磁気ワッシャ22の直径をスラストワッシ
ャ８の直径より小さくすることによって磁気ワッシャ22
の半径方向外側まで間隙24を拡大したものである。
以上から明らかなように磁性体から成る磁気ワッシャを
スラストワッシャに隣接して配置したから初期摩耗に生
じた鉄粉を捕集することができ、鉄粉による摺動面や転
動面の受ける悪影響を除去することができる。
スラストワッシャに隣接して配置したから初期摩耗に生
じた鉄粉を捕集することができ、鉄粉による摺動面や転
動面の受ける悪影響を除去することができる。
（考案の効果） 本考案は摺動面に隣接して磁性体から成る磁気ワッシャ
を配置したので初期摩耗に発生した鉄粉を磁気ワッシャ
により捕集し、保持するから、鉄粉が液化したグリース
と共に循環してユニバーサルジョイントの摺動面や転動
面の摩耗を促進することはなく、ユニバーサルジョイン
トの寿命を増大することができる。
を配置したので初期摩耗に発生した鉄粉を磁気ワッシャ
により捕集し、保持するから、鉄粉が液化したグリース
と共に循環してユニバーサルジョイントの摺動面や転動
面の摩耗を促進することはなく、ユニバーサルジョイン
トの寿命を増大することができる。
第１図は本考案ユニバーサルジョイントの好適な一実施
例を示す部分断面図、 第２図（ａ），（ｂ）は本考案ユニバーサルジョイント
に使用する磁気ワッシャを示し、 第３図（ａ），（ｂ）は本考案で使用して好適なスラス
トワッシャを示し、 第４図（ａ），（ｂ）は鉄粉を捕集する間隙の変形を示
し、 第５図は従来のユニバーサルジョイントを示す図であ
る。 ２…十字形軸、４…軸部分 ６…軸受キャップ、８…スラストワッシャ 10…ニードルローラ、12…オイルシール 14…ダストシール、16…グリースニップル 18…給油孔、20…軸受キャップ 22…磁気ワッシャ、24,26…間隙 28…中心孔、30…中心孔
例を示す部分断面図、 第２図（ａ），（ｂ）は本考案ユニバーサルジョイント
に使用する磁気ワッシャを示し、 第３図（ａ），（ｂ）は本考案で使用して好適なスラス
トワッシャを示し、 第４図（ａ），（ｂ）は鉄粉を捕集する間隙の変形を示
し、 第５図は従来のユニバーサルジョイントを示す図であ
る。 ２…十字形軸、４…軸部分 ６…軸受キャップ、８…スラストワッシャ 10…ニードルローラ、12…オイルシール 14…ダストシール、16…グリースニップル 18…給油孔、20…軸受キャップ 22…磁気ワッシャ、24,26…間隙 28…中心孔、30…中心孔
Claims (3)
- 【請求項１】十字形軸の軸部分の軸端にスラストワッシ
ャを介して軸受キャップを嵌着し、摺動面又は転動面を
潤滑するよう構成したユニバーサルジョイントにおい
て、磁性体から成る磁気ワッシャを前記軸受キャップと
前記十字形軸の軸部分の軸端との間に設けたことを特徴
とするユニバーサルジョイント。 - 【請求項２】前記磁気ワッシャを前記スラストワッシャ
に隣接して設けた実用新案登録請求の範囲第１項に記載
のユニバーサルジョイント。 - 【請求項３】前記磁気ワッシャに捕集された鉄粉を保持
するための間隙を前記軸受キャップに設けた実用新案登
録請求の範囲第１項に記載のユニバーサルジョイント。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990052118U JPH0754665Y2 (ja) | 1990-05-21 | 1990-05-21 | ユニバーサルジョイント |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990052118U JPH0754665Y2 (ja) | 1990-05-21 | 1990-05-21 | ユニバーサルジョイント |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0411929U JPH0411929U (ja) | 1992-01-30 |
| JPH0754665Y2 true JPH0754665Y2 (ja) | 1995-12-18 |
Family
ID=31572151
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990052118U Expired - Fee Related JPH0754665Y2 (ja) | 1990-05-21 | 1990-05-21 | ユニバーサルジョイント |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0754665Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-05-21 JP JP1990052118U patent/JPH0754665Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0411929U (ja) | 1992-01-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |