JPH02282389A - 有機ケイ素化合物 - Google Patents

有機ケイ素化合物

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JPH02282389A
JPH02282389A JP10235889A JP10235889A JPH02282389A JP H02282389 A JPH02282389 A JP H02282389A JP 10235889 A JP10235889 A JP 10235889A JP 10235889 A JP10235889 A JP 10235889A JP H02282389 A JPH02282389 A JP H02282389A
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acid
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alkyldimethylsilyl
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Yasushi Tezuka
育志 手塚
Kiyokazu Imai
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の技術分野〕 本発明は、新規な有機ケイ素化合物に関し、さらに詳し
くは、クロロシリル基含有モノカルボン酸のシリルエス
テルに関する。
r発明の技術的背景とその問題点〕 カルボン酸のシリルエステルは各種のものが知られてい
る。また、ケイ素原子がカルボキシアルキル基の炭素原
子に結合したモノカルボン酸誘導体も知られている。し
かし、モノカルボン酸の末端炭素原子にクロロシリル基
のようなケイ素官能基が結合し、該炭素原子とケイ素原
子の結合が安定であり、かつ、カルボキシ基の水素原子
がトリアルキルシリル基で置換されている有機ケイ素化
合物は知られていない。
本発明者らは、このような有機ケイ素化合物が、一方で
は1個のケイ素官能基を有し、他方ではシリル基で保護
された炭素官能基を有するために、有機合成などの中間
原料や各種材料のカップリング剤として有用であること
を見出し、その知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
〔発明の目的] 本発明の目的は、クロロシリル基含有カルボン酸のシリ
ルエステルを提供し、そのことによって、有機合成その
他の分野で新規な合成方法や表面処理方法を提供するこ
とにある。
[発明の構成〕 本発明は、一般式 (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示し、Qは脂
肪族不飽和結合を含まない炭素数1〜6の2価の炭化水
素基を示す)で表わされる有機ケイ素化合物、すなわち
ジメチルクロロシリル基で置換されたモノカルボン酸の
アルキルジメチルエステルに関する。
以下、本発明について詳述する。
本発明において、Rは炭素数1〜4のアルキル基である
。Rの具体例として、メチル基、エチル基、プロピル基
、ブチル基が挙げられ、直鎖状でも分岐状でも差支えな
い。その中でも、原料が得易く、合成が容易なことから
一般にメチル基が好ましいが、化合物の安定性が必要な
場合や、特殊な有機合成に用いられる場合には、ter
t−ブチル基が好ましい。
Qは、炭素数1〜6の2価の炭化水素基で、直鎖状、分
岐状、環状のいずれでもよ(、また、直鎖状の場合、2
個の残存原子価は、両端でも、あるいは一方または両方
が分子鎖中でも差支えない。ただし、Qの中に脂肪族不
飽和結合があると、合成が困難であるばかりか、Qの炭
素原子とケイ素原子の間の結合が不安定になったり、こ
の有機ケイ素化合物を所望の有機合成に用いようとする
ときに、副反応を起こすので好ましくない。
また、炭素数が6を越えると合成が困難になる。
このようなQとしては、メチレン基、トリメチレン基、
テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン
基、2−メチルトリメチレン基、3−メチルトリメチレ
ン基、1,4−シクロヘキシレン基、p−フェニレン基
、m−フェニレン基などが例示されるが、合成および取
扱の容易なことから、両末端に残存原子価をもつ直鎖状
炭化水素基が好ましく、ケイ素原子との結合の安定性か
ら、該炭素鎖が3個以上のものがさらに好ましい。
このような(ジメチルクロロシリル)モノカルボン酸ア
ルキルジメチルシリルエステルとしては、3−(ジメチ
ルクロロシリル)酪酸トリメチルシリルエステル、3−
(ジメチルクロロシリル)酪酸イソプロピルジメチルシ
リルエステル、3−(ジメチルクロロシリル)醋酸−t
ert−ブチルジメチルシリルエステル、4−(ジメチ
ルクロロシリル)吉草酸トリメチルシリルエステル、4
(ジメチルクロロシリル)吉草酸−tert−ブチルジ
メチルシリルエステル、5−(ジメチルクロロシリル)
カプロン酸トリメチルシリルエステル、6−(ジメチル
クロロシリル)エナント酸トリメチルシリルエステル、
4−(ジメチルクロロシリル)シクロヘキサン酸トリメ
チルシリルエステル、p−(ジメチルクロロシリル)安
息香酸トリメチルシリルエステル、m−(ジメチルクロ
ロシリル)安息香酸トリメチルシリルエステルなどが例
示される。
本発明の(ジメチルクロロシリル)モノカルボン酸アル
キルジメチルシリルエステルは、たとえば次のようにし
て製造することができる。
すなわち、もっとも典型的な炭素数3〜6のω−(ジメ
チルクロロシリル)脂肪酸アルキルジメチルシリルエス
テルの場合を例にとると、アルケニル酢酸に、アミンの
存在下でアルキルジメチルクロロシランを反応させて、
アルケニル酢酸アルキルジメチルシリルエステルを得る
。アルケニル酸としては、ビニル酢酸、アリル酢酸、1
−ブテニル酢酸、1−ペンテニル酢酸が挙げられ、反応
性の良いことからビニル酢酸が好ましい。アミンとして
は、トリエチルアミン、ピリジンなどが例示される。ア
ルキルジメチルクロロシランとしては、トリメチルクロ
ロシラン、ジメチルイソプロピルクロロシラン、ジメチ
ル−tert−ブチルクロロシランなどが例示され、入
手の容易さと反応性からトリメチルクロロシランが好ま
しい。
反応は、常温またはその前後がよく、たとえばアルケニ
ル酢酸に溶媒とアミンを加え、水冷下にアルキルジメチ
ルクロロシランを滴下したのち、常温に戻すか若干加温
し、あるいは溶媒の沸点の近くで還流を行なう。溶媒と
しては、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、
テトラヒドロフランのようなエーテル類;n−ペンタン
、n−ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル、ガソ
リンのような炭化水素類が例示される。
反応終了後、溶媒とアミンを留去し、減圧蒸留によって
、アルケニル酢酸アルキルジメチルエステルを単離する
このようにして得られたアルケニル酢酸アルキルジメチ
ルシリルエステルを、ジメチルクロロシランと反応させ
る。反応は窒素気流中で、白金系触媒の存在下に、若干
の加温で行なうことができるが、反応が急激に生起する
ので注意が必要である。白金系触媒としては、白金カー
ボンなどが例示される。反応生成物から、減圧蒸留によ
って、ω−(ジメチルクロロシリル)モノカルボン酸ア
ルキルジメチルシリルエステルを単離することができる
このほか、クロロカルボン酸とジメチルジクロロシラン
からのグリニヤール反応などによっテモ合成が可能であ
るが、工業的には、前述のようにアルケニル酢酸をアル
キルジメチルシリル化したのち、ヒドロシリル化反応に
よってジメチルクロロシリル基を導入するほうが、収率
と取扱の点で好ましい。
[発明の効果] 本発明によって、新規な有機ケイ素化合物である(ジメ
チルクロロシリル)モノカルボン酸アルキルジメチルシ
リルエステルが提供される。
本発明の新規な有機ケイ素化合物は、ケイ素原子に結合
した加水分解性の塩素原子が存在するため、他の有機ケ
イ素化合物(ポリマーを含む)との反応によりシロキサ
ン結合を形成したり、無機化合物中のシラノール基と反
応することができる。一方、このケイ素原子とカルボン
酸残基の炭素原子との間の結合は安定であり、カルボキ
シ基の水素原子に置換しているアルキルジメチルシリル
基は、酸性ないしアルカリ性の条件で加水分解により容
易に脱離してフリーのカルボキシ基となり、炭素官能性
基として有機化合物(ポリマーを含む)のアミノ基、イ
ミノ基または水酸基と容易に反応する。すなわち、ケイ
素官能性および保護された炭素官能性をもつ複反応性ケ
イ素化合物として機能する。
本発明の化合物は、そのため、有機合成の中間原料、ポ
リマーの改質剤、無機化合物の表面処理剤として有用で
ある。本発明の化合物はまた、リビングアニオン重合に
よって得られるポリシロキサンの停止剤として働き、分
子末端にカルボキシアルキル基を導入するのに有用であ
る。
[実施例] 以下、本発明を参考例および実施例によって説明するが
、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない
。なお、これらの例において、とくに断わりのない限り
部および%は重量基準である。
1生 還流管、撹拌機および滴下口を設けた反応容器にビニル
酢酸100部、ジエチルエーテル714部、およびトリ
エチルアミン140部を入れ、撹拌しつつ水冷下にトリ
メチルクロロシラン152部をゆっくり滴下した。滴下
終了後、還流を2時間行なった。ついで溶剤と未反応物
を留去したのち、減圧蒸留により、沸点55℃/ 28
 Torrの無色透明の油状物119部を得た。
この油状物について270MHzの ’H−NMRの測
定を行ったところ、第1図のスペクトルを得た。δ値と
その帰属は第1表のとおりであった。これにより、得ら
れた油状物はビニル酢酸トリメチルシリルエステルであ
ることを確認した。
収率は理論量に対して65%であった。
第1表 a)b)c) d) CI。
豊3」糺旦 参考例1で用いたのと同様の反応容器に、シクロヘキサ
ン273部、アリル酢酸20.0部およびトリエチルア
ミン24.2部を入れ、撹拌しつつ水冷下にトリメチル
クロロシラン26.0部をゆっくり滴下した。滴下終了
後、系を2時間還流し、濾過を行なったのち、濾液から
溶剤と未反応物を留去し、ついで減圧蒸留により、沸点
80〜82℃/ 38 Torrの無色透明の油状物1
9.3部を得た。
この油状物について270MHzの ’H−NMRの測
定を行い、第2図のスペクトルを得た。δ値とその帰属
は第2表のとおりであった。これにより、得られた油状
物はアリル酢酸トリメチルシリルエステルであることが
わかった。収率は理論量に対して56%であった。
(以下余白) 第2表 a)  b) C) d) HI 衷1u吐1 還流管、三方コックを取付け、脱気、窒素置換した反応
容器にビニル酢酸トリメチルシリルエステル44.2部
をとり、ジメチルクロロシラン52.9部を加え、さら
に、白金量5%の白金カーボン0.26部を加えて、撹
拌しつつ油浴でゆっくり温度を上げていくと、約45℃
で急激に反応が起こった。還流を2時間行ったのち、窒
素気流のもとに減圧蒸留を行ない、沸点77〜78’C
/ 3 Torrで無色透明の油状物37.2部を得た
この油状物について270MHzの’H−NMRの測定
を行ない、第3図のスペクトルを得た。
δ値とその帰属は第3表のとおりであった。これにより
、得られた油状物は3−(ジメチルクロロシリル)酪酸
トリメチルシリルエステルであることを確認した。収率
は理論量に対して53%であった。
第3表 a)  b)  c)  d) e) 実」1肪2 参考例2で用いたのと同様の反応容器に、窒素気流のも
とてフリル酢酸トリメチルシリルエステル10.0部、
ジメチルクロロシラン11.0部、および白金量5%の
白金カーボン0.26部を加え、油浴により45℃に加
熱して反応を開始し、ジメチルクロロシランの還流温度
で2時間反応を行なった。反応終了後、窒素気流のもと
で減圧蒸留を行い、沸点94℃/4Torrで、無色透
明の波状物7.2部を得た。
コノ油状物に:ツイテ270MHz O)  ’H−N
MRの測定を行ない、第4図のスペクトルを得た。
δ値とその帰属は第4表のとおりであった。これにより
、得られた油状物は4−(ジメチルクロロシリル)吉草
酸トリメチルシリルエステルであることがわかった。収
率は理論量に対して46%であった。
(以下余白) Hs し■3 第4表 a)  b)  c)  d)  e)      f
)CH@                  C1(
【図面の簡単な説明】
第1図は参考例1、第2図は参考例2、第3図は実施例
1、第4図は実施例2で得られた各生成物の ’H−N
MRスペクトルを示す。 出願人 東芝シリコーン株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示し、Qは脂
    肪族不飽和結合を含まない炭素数1〜6の2価の炭化水
    素基を示す)で表わされる有機ケイ素化合物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019087697A1 (ja) * 2017-10-31 2019-05-09 信越化学工業株式会社 オルガノポリシロキサン組成物、並びに有機ケイ素化合物及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019087697A1 (ja) * 2017-10-31 2019-05-09 信越化学工業株式会社 オルガノポリシロキサン組成物、並びに有機ケイ素化合物及びその製造方法
JPWO2019087697A1 (ja) * 2017-10-31 2020-11-19 信越化学工業株式会社 オルガノポリシロキサン組成物、並びに有機ケイ素化合物及びその製造方法
US11319413B2 (en) 2017-10-31 2022-05-03 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Organopolysiloxane composition, and organic silicon compound and production method therefor
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