JPH0228177Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えば印刷紙等の積層紙を支持する
パレツトに関する。

従来、印刷工場等では、一定枚数の印刷用積層
紙をパレツトに支持しこれを多段に積み重ねてお
り、この場合、積層荷重は上下パレツト間に支持
して積層紙に対する強荷重を制限する必要があ
る。積層荷重を上下パレツト間に支持するには、
パレツトの四隅に印刷紙の積層厚より長い支柱を
縦設することにより達成されるが、この場合、パ
レツトが嵩張るばかりでなく、特に、パレツトを
機械的に抜き取ることは装置が大型化し且つ複雑
化して困難である。

本考案はパレツト上面へ簡単な構造を施こすこ
とにより、従来の不都合を解消した新規なパレツ
トを提供するものである。

以下図面に示す実施例に基づき本考案を具体的
に説明する。

図面は、物品をなす積層紙１を本案にかかるパ
レツト２上へ支持し、その上方へ、同様に積層紙
１ａを支持したパレツト２ａを多段に積み重ねた
状況を示している。

本考案の特徴をなすパレツト２は、積層紙１よ
り広幅なパレツト基板２１の上面へ前後方向に伸
長し且つ等間隔複数条の凸条２２が設けられ、各
凸条２２の上面に積層紙１を支持して、積層紙１
と基板２１との間にリフト用フオークの挿入間隙
２３を形成している。パレツト基板２１の前後部
には、それぞれ凸条２２を隔て対向した起伏可能
な支柱３が配備されている。各支柱３は、積層紙
１の積層厚より若干長い板材を基板２１上のブラ
ケツト３１に枢止したもので、起伏方向は枢止部
３２の位置により設定している。上記枢止部３２
は、それぞれ支柱３に略中央より前後何れかに変
位して枢止孔３３を設け、変位側の下端コーナに
は枢止孔３３を中心とする円曲面３４に形成する
と共に、ブラケツト３１には基板２１から前記円
曲面３４の半径長さと略等高さ位置に軸孔３６を
設けて、これに支柱３の枢止孔３３を枢止してお
り、従つて支柱３は下端面３６が基板２１に支
え、該支え部と枢止部によつて起立状態がたもた
れ、また、支柱３上部が枢止部３２の変位側に変
位し、重心が枢止部３２の鉛直線上を越えたとき
基板２１上へ伏倒するようになしている。

本考案は上記の如く、基板上へ複数の凸条２２
および前、後部の両側に対向して起伏可能な支柱
３を配備したから、パレツトの格納、運搬時は支
柱を基板上へ伏倒することによつて嵩張らず、ま
た、積層紙の支持に際しては、凸条２２表面へ一
定枚数の積層紙１を支持した後、各支柱３を起立
させ、その上端へ他のパレツト２ａを支持し、多
段に積み重ねることにより、上段パレツト２ａの
荷重は支柱３を介して下段パレツト１に支持さ
れ、積層紙１への強荷重を防いでいる。しかもパ
レツトの機械的な抜取りに際しては、基板２１と
積層紙１との間隙２３へフオーク４を挿入して積
層紙１を浮上させ、且つ空状態のパレツト２の下
側両端部へ取出コンベア５を挿入することによつ
て、パレツト２はコンベア５にて移行し、このと
き各支柱３はその移行路に設けたドツグ６に当つ
て順次伏倒し、抜取ることができる等、構成簡易
にして考案目的を達成した効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案パレツトの使用例を示す正面図、
第２図は側面図、第３図は本案パレツトの斜視
図、第４図は支柱の枢止状況を示す斜視図であ
る。 ３……支柱、２１……パレツト基板、２２……
凸条、２……パレツト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上面に物品を浮上支持する複数条の凸条２２
   を配備したパレツト基板２１の前、後部に、凸
   条２２を隔て互いに対向した起伏可能な支柱３
   が配備され、各支柱の上端に上方パレツトを支
   持することを特徴とするパレツト。 (2) 支柱３の起伏方向は、パレツトの前後方向で
   あり且つそれぞれ同一方向である実用新案登録
   請求の範囲第１項記載のパレツト。