JPH0228117A - 抗潰瘍剤 - Google Patents

抗潰瘍剤

Info

Publication number
JPH0228117A
JPH0228117A JP63177684A JP17768488A JPH0228117A JP H0228117 A JPH0228117 A JP H0228117A JP 63177684 A JP63177684 A JP 63177684A JP 17768488 A JP17768488 A JP 17768488A JP H0228117 A JPH0228117 A JP H0228117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extracting
present
residue
ulcer
administered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63177684A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0529368B2 (ja
Inventor
Saburo Hirai
平井 三郎
Zenichi Ogita
荻田 善一
Hiroshi Kamikawa
上川 浩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOUKANDOU KK
Original Assignee
KOUKANDOU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOUKANDOU KK filed Critical KOUKANDOU KK
Priority to JP63177684A priority Critical patent/JPH0228117A/ja
Publication of JPH0228117A publication Critical patent/JPH0228117A/ja
Publication of JPH0529368B2 publication Critical patent/JPH0529368B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、生薬として既知であるオウバクの成分を抗潰
瘍剤として応用することに関する。
【従来の技術】
オウバクは苦味健胃薬、整腸薬等としてふるくから知ら
れ、内服・外用剤として用られていた。 また種々の文献がある。例えば、弟子改正日本薬局方に
も詳しく記載されている。 このようにオウバクは生薬として珍重されてはいるが、
その薬効成分はベルベリン系アルカロイドとされており
、その他の有効成分についての詳しい研究はなされては
いなかった。 本発明者らは、オウバクの有効成分を研究するうち、ベ
ルベリン系アルカロイドの存在する両分以外の分画成分
中に消炎効果のあることを見出し、特許出願した(特願
昭61−199825号)。 しかしながら、オウバク中の成分の薬効についての研究
は、その後報告されていない。
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、その後もオウバクに関する研究を続行し
、古来生薬として多用されているオウバク中に何らかの
医薬品としての有効成分を見出し得ないものかと鋭意努
力を重ねた。従って、本発明の目的は、オウバクの高度
を効利用にあったといえる。
【課題を解決するための手段】
上記本発明者らの研究の続行過程において、撓倖ではあ
ったが、実に意外なことにオウバク分画成分中に抗潰瘍
作用のある物質が含まれていることを見出した。 オウバクの抽出成分中に抗潰瘍があることは、本発明者
らが初めて見出したもので、文献未記載の新規なる事実
である。 本発明に係る抗潰瘍剤の主成分となるべきオウバク抽出
成分は、例えば以下のようにして取得することができる
。 まず、オウバクをメタノール等の低級アルコールで常法
に従って抽出する。抽出は複数回行ってもよい。 その後、この抽出溶剤を除去して残渣を得、これに含水
アセトニトリルを加えて抽出する。抽出には加熱還流等
を適用することができる。アセトニトリル中の水の含有
量は適宜変えることができるが、通常は30〜80%、
好ましくは50%程度で充分である。この抽出操作は複
数回行うことができる。 上記抽出後は、抽出液をあわせて、例えば減圧下で溶剤
を留去することができる。この場合には留去後の残留物
に例えば水等を加えて溶解し、アルコール等で洗浄して
精製することができる0本発明に係るエキスは、水層部
分を常法に従って濃縮等することにより得ることができ
る。 これまでオウバクが苦味健胃薬、整腸薬等としてふるく
から知られ、内服・外用剤として用られていたのは、オ
ウバク成分中のベルベリン系アルカロイドが有効とされ
ていたものであるが、ベルベリンはオウバク抽出の最初
の過程でメタノール等の低級アルコール中に含まれるも
のであって、本発明に係る分画部分は従来は廃棄されて
いたものである。 従って、その意味では本発明は、廃棄物の応用に係るも
のであるということもできる。 本発明化合物を医薬として投与する場合、本発明化合物
はそのまま又は医薬的に許容される無毒性かつ不活性の
担体中に、例えば0.1%〜99.5%、好ましくは0
.5%〜90%含有する医薬組成物として、人を含む動
物に投与される。 担体としては、固形、半固形、又は液状の希釈剤、充填
剤、及びその他の処方用の助剤一種以上が用いられる。 医薬組成物は、投与単位形態で投与することが望ましい
0本発明医薬組成物は、経口投与、組織内投与、局所投
与(経皮投与等)又は経直腸的に投与することができる
。これらの投与方法に適した剤型で投与されるのはもち
ろんである0例えば、経口投与が特に好ましい。 潰瘍治療剤としての用量は、年齢、体重、等の患者の状
態、投与経路、病気の性質と程度等を考慮した上で調製
することが望ましいが、通常は、成人に対して本発明の
有効成分量として、1日あたり、100■〜3g/日/
ヒトの範囲が、好ましくは、500■〜Ig/日/ヒト
の範囲が一般的である。場合によっては、これ以下でも
足りるし、また逆にこれ以上の用量を必要とすることも
ある。 また1日1〜3回に分割して投与することが望ましい。 本発明に係る物質(以下「本発明物質」という)の薬効
については、以下に記述する通りであって、充分の抗潰
瘍を有することが判っている。 本発明物質の毒性が殆どないことは、オウバクが極めて
毒性の低い生薬であることから、明白である。
【実施例】
以下に本発明に係るエキスの製造に係る実施例を掲げて
、本発明を更に詳しく説明する。 実施例 オウバク1000gを細刻し、メタノール3000dを
加え4時間加熱還流する。溶剤を変えてこの操作をもう
一度繰り返した後、溶剤を留去する。残渣にアセトニト
リル:水(1:1)の混合溶剤3000iを加え、4時
間加熱して還流抽出する。溶剤を変えてこの操作をもう
一度繰り返した後、抽出液をあわせて減圧下で溶剤を留
去する。ついで残留物に水300IIdlを加えて溶解
、分散させ、それにn−ブタノール300dを加えて3
0分間振盪する。静置することにより分配して、得られ
た水層を分取し、減圧下で溶剤を留去して、黒褐色の粘
性物質35gを得た。 以下に本発明の薬効に関する実験例を掲げる。 ここにおける本発明物質とは、上記実施例によって得た
物質である。 本発明に係る抗潰瘍効果の試験は、以下の病態モデル動
物実験によって行った。なお、本発明物質はベルベリン
系アルカロイドを全く含有しないため、その違いを比較
するため、ベルベリン系アルカロイド含有エキスと同時
試験を行った。 実験例1 ラットアスピリン潰瘍 体重150g前後のウィスター/ST系雄性ラットを2
4時間絶食し、アスピリン300 mg/kgを経口投
与する。7時間後に動物を層殺し、胃を摘出、豚胃部に
発生した線状の潰瘍の長さを測定する。検体はアスピリ
ンの1時間前に腹腔内投与し、既知薬物としてはシメチ
ジンを用いた。結果を下に示す。 実験例2 ラット幽門結紮潰瘍 体重150g前後のウィスター/ST系雄性ラットをエ
ーテル麻酔下に幽門部を結紮し、8時間後に層殺、胃を
摘出する。前背部に発生する穿孔性の潰瘍を、その数及
び大きさにより指数化する。検体は幽門結紮時に皮下投
与し、既知薬物としては硫酸アトロピンを用いた。 コントロール 硫酸アトロピン 20 本発明物質   20 4.6±0.2 0±0 2.0±0.8 56.8 コントロール       66.3±7.5シメチジ
ン   10    33.6±6.7  49.3本
発明物質   20    44.4±6.2  33
.1片側を検定    :P・0.05  11:P・
0.01片側り検定 ′″ :P=0.05 ”  :P=0.01 実験例3 ラットストレス潰瘍 体重250g前後のウィスター/ST系雄性ラットを2
4時間絶食し、ストレスケージに入れて23°Cの水中
に胸部まで浸し、18時間放置する。ストレス終了後動
物を層殺して胃を摘出し、豚胃部に発生した線状の潰瘍
の長さを測定する。検体はストレス開始30分前に腹腔
内投与し、既知薬物には硫酸アトロピンを用いた。 コントロール        12.5±2.0硫酸ア
トロピン 10     1.4±0.9  88.6
本発明物’i    20     3.2±1.5 
 74.1片側も検定   2:P・0.05   ”
:P・0.01実験例4 ラットエタノール潰瘍 体重170〜190gのウィスター/ST系雄性ラット
をあらかじめ16時間絶水しまた24時間絶食した後、
100%エタノール1 、0 mftを胃内に強制投与
する。 30分後に動物を層殺して胃を摘出し、豚胃部に生じた
線状の損傷の長さを測定し、その合計を潰瘍指数とする
。検体はエタノール投与の30分前に皮下投与又は経口
投与した。既知薬物にはジメチルプロスタグランジンE
2を用いた。 (1)経口投与 コントロール ジメチルプロスタグランジン E、   0.0002
本発明物質   100 (2)皮下投与 コントロール ジメチルプロスタグランジン Et  0.001本発
明物質    20 84.0±12.3 27.8±6.2 55.3±7.7 66.8 34.2 72.4±9.3 3.5±2.2   95.2 56.4±11.7  22.2 片側も検定   ” :P=0.05   °:P=0
.01以上のごとく、本発明物質は各病態モデルの動物
実験の結果、強弱の差こそあれ、いずれの実験潰瘍にも
有意な抑制を示した。 特に実験例3に示したラットストレス潰瘍の実験にみら
れるごとく、比較対照薬硫酸アトロピンに匹敵する抑制
作用を示した。 また本発明物質はベルベリン含有エキスと比較して、実
験例4(1)経口投与の実験以外は、明らかに作用が有
効であった。
【効果】
このように薬物作用機序の異なる各病態モデルの動物実
験に対し、本発明物質が幅広く抗潰瘍効果が有意である
ことは、新しい有効な抗潰瘍薬の開発が充分に期待され
るわけである。 さらに本発明物質はベルベリン系アルカロイド類を全く
含有しないことから不要とされていた両分から取得され
たものであり、資源の活用の面からも甚だ価値があるも
のである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)オウバクを[1]低級アルコールで抽出した後、
    [2]その残渣を含水アセトニトリルで抽出し、[3]
    その残渣を得て後常法によりエキスを得、上記[1]〜
    [3]により取得したエキスを主成分とすることを特徴
    とする、抗潰瘍剤。
JP63177684A 1988-07-15 1988-07-15 抗潰瘍剤 Granted JPH0228117A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63177684A JPH0228117A (ja) 1988-07-15 1988-07-15 抗潰瘍剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63177684A JPH0228117A (ja) 1988-07-15 1988-07-15 抗潰瘍剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0228117A true JPH0228117A (ja) 1990-01-30
JPH0529368B2 JPH0529368B2 (ja) 1993-04-30

Family

ID=16035299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63177684A Granted JPH0228117A (ja) 1988-07-15 1988-07-15 抗潰瘍剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0228117A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0529368B2 (ja) 1993-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE60220958T2 (de) Entwicklung einer hustenstillenden und rachenschmerzlindernden formulierung aus kräutern
JP2527924B2 (ja) 宿酔症状の予防及び治療用生薬剤組成物並びにその製造方法
CN104983844A (zh) 具有粘膜修复功能的组合物配方及其制剂的制备过程
DE602004005183T2 (de) Pharmazeutische zusammensetzungen mit einem extrakt aus euphorbia prostrata
US5660831A (en) Extract from flowers of Salvia officinalis, process of its preparation and use thereof
CN114404462B (zh) 一种组合物及其在制备具有治疗胃损伤和/或胃溃疡作用的药物中的应用
JPH0228117A (ja) 抗潰瘍剤
DE3205149C2 (ja)
JPH09208480A (ja) サブスタンスp拮抗剤
JP3734514B2 (ja) 抗潰瘍剤
EP0142036A1 (en) Pharmaceutical agent for ulcers of the gastro-intestinal tract
JPH06239757A (ja) 抗アレルギー剤
JP2729340B2 (ja) 痴呆症治療剤
JPH06107553A (ja) 鎮痛機能を有する組成物
JP3515793B2 (ja) 抗アレルギー剤
JPH0859494A (ja) 抗肥満症剤および食品
JPH0535131B2 (ja)
US20050089583A1 (en) Novel herbal composition for the treatment of gastric ulcer
CA2480223C (en) A composition for treating gastric ulcer and a process for preparing the same
KR100213667B1 (ko) 항당뇨 효과를 가지는 조성물
JPH07188039A (ja) 抗ガストリン剤およびサブスタンスp拮抗剤
JPH0223528B2 (ja)
JPS6016926B2 (ja) 医薬組成物
KR100202757B1 (ko) 당뇨병 치료제 조성물
KR20040050396A (ko) 천궁을 이용한 일산화질소 생성제 조성물 및 이를 이용한약품 조성물