JPS6016926B2 - 医薬組成物 - Google Patents

医薬組成物

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JPS6016926B2
JPS6016926B2 JP55030635A JP3063580A JPS6016926B2 JP S6016926 B2 JPS6016926 B2 JP S6016926B2 JP 55030635 A JP55030635 A JP 55030635A JP 3063580 A JP3063580 A JP 3063580A JP S6016926 B2 JPS6016926 B2 JP S6016926B2
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saponin
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ulcer
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滋 有地
常松 竹本
義弘 内田
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ウリ料(Cucmbitaceae)の多
年生のつる草であるアマチャヅル(ギノステムマ・ペン
タ フイルルム・マキ ノ、Gynostemmap
entaphyllumMAKINO)の全草中に存在
するサポニン成分を有効成分として含有する細胞作用系
医薬組成物に関する。
アマチャヅルは葉に甘味があり民間で甘味剤の一種とし
て利用されてきた。この発明はアマチャゾル中のサポニ
ン成分がヒトを含む動物に対して、細胞作用を有し、抗
潰場剤として有用であるという新しい知見に基づいてな
されたものである。
この発明のサポニン成分は、アマチャヅルの全草から抽
出分離、精製するか、またはアマチャヅル全草の切片を
組織培養し、次いで抽出分離、精製することにより製す
ることができる。なおこの発明で単にサポニン成分と称
する場合は、これらの方法によって得られる実質的にサ
ポニン類のみからなる混合物をいう。アマチャヅル全草
から、例えば次のような方法でサポニン成分を得ること
ができる。
アマチャヅルの全草のま)またはその乾燥物を水、低級
脂肪族アルコール類または含水低級脂肪族アルコールを
用いて抽出し、抽出液を濃縮して抽出エキスとする。本
エキスを通常の脂溶性有機溶剤を用いて脱脂すると共に
大半の葉緑素を除く。次にこの脱脂エキスを水飽和n−
ブタノールに溶解し、その溶解液に水を加えてよく振り
まぜた後静遣して、上部のn−ブタノール層を分離して
糖、色素類を水と共に除去する。このnーブタノール層
を蒸発乾固し、残留物を低級脂肪族アルコールに溶解後
、大量のエーテルまたはベンゼン中に縄梓注入するとき
析出する物質を炉取し乾燥して製する。このようにして
得られた物質は実質的にサポニンタ成分のみを含むもの
であって、そのままこの発明の有効成分として使用でき
る。この発明のサポニン成分の全体の性状としては、1
黄白色乃至かつ色の粉末で、やや苦味を有する無臭の
粉末で、メタノール、稀メタノールに0 易溶、水、エ
タノールに可溶、ベンゼン、クロロホルム、エーテル、
ヘキサン、石油エーテルに不溶である。
2 1%水溶液は中性である。
3 赤外線吸収スペクトル タ IRリmaX(KBr)伽‐1:3370・I65
0・1070・10404 核磁気共鳴スペクトル NMR(重ピリジン)8胸:4.0(ブロード)、1.
6(ブロード)、1.2(ブロード)、0.9(ブロー
ド)5 本品は水に添加して振糧すると、持続性の小池
を発生する。
6 リーベルマン反応、ザルコウスキー反応は優性であ
る。
7 酸加水分解物の水可溶部より、グルコース、ラムノ
ース、キシロースの糖が得られ、水不溶部よりパナキサ
ジオール(C3。
比203、融点:205qo)と徴量の26−ヒドロキ
シパナキサジオールが得られる。この結果よりこの発明
のサポニン成分はダンマラン系サポニンと考えられる。
8 薄層クロマトグラフィー 本品を下記条件で薄層クロマトグラフィーに付すとき第
1図のごとき紅紫色のサポニンスポットを発現する。
プレート:キーゼルゲル・6岬254(メルク社製)展
開溶剤:クロロホルムーメタノール−水(65:35:
10)下層 展開距離:10肌 検出:1%硫酸第二セリウム−10%硫酸溶液を頃霧後
、105o0で5分間加熱。
このサポニン成分は、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーまたは高速液体クロマトグラフィー等によって各構
成サポニンに分離精製することにより、各構成サポニン
を得ることができるが経済的見地より個々の構成サポニ
ンに分離して使用するより、混合物として用いた方が好
ましい。
本サポニン成分をマウスに腹腔内投与した場合のLD5
6は755の9/k9であり、毒性は著しく小さい。ま
たヒトに投与した場合、副作用は殆んど認められない。
この発明における組成物は、経口投与用の内服剤並びに
非経口投与用の注射剤および外用剤のいずれであっても
よく、サポニン成分と固体または液体の賦形剤とからな
るものである。
もっとも一般的には内服剤の形が好まれる。
内服剤の剤型としては、通常、数剤、錠剤、乳剤、カプ
セル剤、茶剤、額粒剤、液剤(流エキス剤、シロップ剤
などを含む)などの形態がある。内服剤の藤形剤の具体
例を挙げると散剤、その他の内服用粉末剤における賦形
剤としては、乳糖、澱粉、デキストリン、リン酸カルシ
ウム、炭酸カルシウム、合成および天然ケイ酸アルミニ
ウム、酸化マグネシウム、乾燥水酸化アルミニウム、ス
テアリン酸マグネシウム、重炭酸ナトリウム、乾燥酵母
などが挙げられ、外用散剤の場合は酸化亜鉛、タルク、
澱粉、カオリン、ホゥ酸末、ステアリン酸亜鉛、ステア
リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、沈降炭酸カル
シウム、次没食子酸ビスマス、硫酸アルミニウムカリウ
ム末などが挙げられる。液剤における賦形剤としては水
、グリセリン、ブロピレングリコール、単シロップ、エ
タノール、脂肪油、エチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、ソルビトールなどが挙げられる。また注射
剤用の液体の賦形剤としては、滅菌蒸留水が挙げられる
また外用剤の剤型としては、坐剤、軟膏剤、液剤、外用
散剤、シップ剤、贋霧剤、淀腸剤、乳剤等がある。
こ)に使用される固体または液体の賭形剤としては当該
分野で公知のものが使用され、軟膏剤の場合には脂肪、
脂肪油、ラノリン、ワセリン、グリセリン、ミツロウ、
モクロウ、パラフィン、流動パラフィン、樹脂、高級ア
ルコール、プラスチックス、グリコール類、水、界面活
性剤などを組み合わせてつくった疎水性基剤あるいは親
水性基剤(乳剤性基剤、水溶性基剤および懸濁剤性基剤
を含む)が賦形剤として用される。上記の製剤類は当該
分野の方法で作られるが、一回の投与量に必要なこの発
明のサポニン成分を含有するよう製剤化するのが好まし
い。さらにこれら製剤類は、用途に応じ簡便で適切なも
のを選択して用いられる。また、この発明のサポニン成
分は、ヒトに対する濃湯治療剤として極めて有用なもの
である。
潰場治療剤としてのサポニン成分の投与量は病状に応じ
て異なるが、成人に対する内服の場合、1日あたり50
〜1000の9、好ましくは100〜250の9を2〜
3回に分けて投与することによって効力を発揮すること
ができる。適用範囲としては胃潰湯、十二脂腸濃蕩など
に有効である。次にこの発明に用いるアマチャヅルのサ
ポニン成分の製造例を述べる。
アマチャヅル(1年生)の乾燥全草10k9を細切し1
00〆ずつのメタノールで3時間ずつ3回加熱抽出し、
抽出液を合して5そまで濃縮した。
濃縮液を50そのエーテル中に健梓しながら徐々に少量
ずつ注入し、析出物を分取した後、エーテル臭のなくな
るまで乾燥した。生成物を10その水飽和nーブタノー
ルを用いて約1時間ずつ3回蒸気裕上で鷹拝しながら溶
解させた。得られた溶液を3そのn−ブタノール飽和水
を用いて3回水洗して爽雑する糖類や色素を水に移行さ
せて取り除き、分離した水飽和n−ブタノール層を80
℃以下で減圧蒸発、乾固した。残留物を3そのメタノー
ルに溶解し、60そのエーテル中に鰻梓下に注入した。
1日静置後、析出物を炉別し、60午○以下で減圧乾燥
してサポニン成分125夕を得た。
本品の収率は1.25%である。次にこの発明のアマチ
ャヅルのサポニン成分の抗潰傷剤としての薬効を薬理試
験例と臨床例において説明する。
なお、以下に用いる“サポニン成分”は、前記製造例の
方法で得たアマチャヅルのサポニン成分を意味する。ま
た臨床例で使用したサポニン成分は乳糖で1の音散とし
て調製して用いた。抗涜場作用試験例 1 薬理試験例 {1) 抗ストレス性簿場試験 A 試験方法 体重200夕の雄性ウィスター系ラツトを高木らの方法
〔K.TakagandS.Akabe、Japan.
J.Pharmacol.第18巻、9 頁(1968
)〕の方法に従ってストレス箱に入れ、2チ0の水槽内
に胸部まで浸し、7時間後に水槽より引上げただちに屠
殺し胃を取出し、0.5%ホルマリン液10の‘を胃内
に注入し、10分後に、大賞側にそって胃を切開し、胃
体部粘膜を観察する。
濃湯度は、濃蕩係数をもって表わし、1 匹に発生している個々の濃蕩の長さ(肌)を倍率IM音
のミニマスター下に測定し、その合計を一匹あたりの濃
擬係数とした。
このストレス負荷を行う30分前にサポニン成分を各ラ
ット群に25の9/k9或は100の9/k9を経口投
与し、対照群には生理食塩水1.0の【/k9を経口投
与し、各群平均債場係数を比較してストレス性潰場制御
率を測定した。
制御率は下記の式より算出する。
制御率(%)=平均債場係数G吋照群)−平均潰傷係数
(検体群)X,。
〇平均潰場係数弦寸照群)上記試験の結果を第1表に示
した。
B 試験結果第1表 サボニン成分投与に
よる潰頻度と潰場制御率‘2) 抗酢酸債賜試験A 試
験方法 体重200タ前後のウィスター系雄形ラット1群10匹
をそれぞれエーテル麻酔下に開腹し、胃を露出し、胃の
酸膜下に10%酢酸0.05の‘を注入し、後縫合して
濃蕩を発生させる。
手術後3日目よりサポニン成分25の9/k9あるいは
、100の9/k9を、5日間及び15日間、1日1回
連続経口投与し、対照群には、生理食塩水1.0の【/
【9を同条件で経口投与した。
それぞれ最終投与の翌日に屠殺し胃を取出し0.5%ホ
ルマリン液10の‘を胃内に注入し、1び分後大賀にそ
って胃を切開し、薄賜発生部位の縦および横の長さをミ
ニマスターの下で測定し、濃湯部の長径×短径の面積柵
をもつて濃蕩度(UicerIndex)とした。
治癒率(制御率)は下記の式より算出した。濃湯治葱率
(%)=平均濃頻度技対照群)‐平均損傷度(検体投与
群2×100平均潰傷度G対照群)上記5日間投与およ
び15日間投与によつ に示した。
て得られた試験結果を第2表および第3表 B
試験結果第2表 サポニン成分5日間投与後の潰傷度と
潰場治癒率第3表 サボニン成分15日間投与後の潰場
度と潰湯治濠率以上この発明のサポニン成分を経口投与
すると、投与しない対照群に比較し、ストレス性濃蕩制
御率は25の9/k9投与で23.46%、100の9
/k9投与で40.49%を示し、一方酢酸債湯の治癒
率は、25の9/k9で5日間投与で42.15%、同
15日投与で53.36%を示し、更に100の9/k
95日間投与で46.79%、同15日間投与で56.
72%を示し、この発明のサポニン成分が消化器債場に
対し、著効を有することは明らかである。2 臨床例 症例1 Y.M.:50才 女性 主婦 病名:胃潰傷 家族病歴:母親が胃潰湯であった 既往歴:特記するものなし 現病歴:約5ケ自前より胃部疹痛を訴え、空腹時に特に
激しい。
食慾不振に度々おちいり他病院で加療したが治らず来院
した。X線像、内視鏡検査等を行い胃潰傷と診断した。
治療経過:サポニン成分を毎日100の9を、食間に3
ケ月間内服連用させた所疹痛等の自覚病状が著しく改善
されX線像、内視鏡検査の結果、濃蕩部がほんど認めら
れなくなった。
症例2 S.K.:34才 男性 会社員 病名:十二指腸濃蕩 家族病歴:父が胃癌で死亡 既往歴:20才のとき虫垂摘出の手術をうけた。
現病歴:約6ケ自前より時々腹部痛があり夜間特に髪痛
激しく1ケ自前より殆んど運日疹痛をおぼえる様になっ
たので釆院。
X線像所見より、十二指腸潰湯と診断入院させた。治療
経過:サポニン成分を毎日200の9を2ケ月間内服連
用させた所、X線像で濃蕩部を殆ど認めなくなり、自覚
症状等が正常に回復したので退院させ、1週間1度の来
院に切りかえた。
症例3日.T.:407 男性 会社員 病名:胃潰湯 家族病歴:特記するものなし 既往歴:3Z7の時自律神経失調不症で1ケ月入院する
現病歴:約6ヶ月前より胃上部位の疹痛が時々あり、2
ケ自前より空腹時には、必ず疹痛がともなうようになり
、食慾がなくなり、o陣吐することがいよいよとなった
ので釆院した。
X線像、内視鏡検査等を行い、胃債場と診断した。治療
経過:サポニン成分を毎日100の9つつ、2ケ月間内
服させたところX線像、内視鏡検査結果が著しく改善さ
れ、疹痛。
国吐がなくなり、食慾が出てほとんど正常に復した。・
面の簡単な説明 第1図はこの発明のアマチャヅルサポニン成分下記条件
で薄層クロマトグラフィーに付したとのクロマトグラム
である。
担体:キーゼルゲルF254(メルク社製)溶陣剤:ク
ロロホルム・メタノール・水(65:5:10下層)展
開距離:10仇 発色:1%硫酸第二セリウム−10%硫酸燈霧後05q
05分加熱各サポニン紅紫色皇色(言王)■:濃色、0
:普通、0:淡色。
兼,図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アマチヤヅル(ギノステムマ・ペンタフイルルム・
    マキノ)のサポニン成分を有効物質として含有すること
    からなる抗潰瘍剤。
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JPS61104772A (ja) * 1984-10-27 1986-05-23 Osaka Chem Lab アマチヤヅルサポニンを含む茶様清涼飲料水及びその製造法
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