JPH02280929A - ヘミングプレス成形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アウタパネルとインナパネルとをヘミング結
合して例えば自動車のドア、フード等の開閉体を組み立
てるにあたり、アウタパネル側のヘミングフランジ部を
所定の傾斜角度になるまで折り返すいわゆるプリヘミン
グ加工用のヘミングプレス成形装置に関する。

従来の技術 プリヘミング加工を目的としたヘミングプレス成形装置
として例えば第４図に示す構造のものがある。これは同
図に示すようにヘミング結合されるべきインナパネルＰ
ｂを載せたアウタパネルＰａを下型３１上に位置決めす
るとともに、上型側のパッド３２で双方のパネルＰａ、
Ｐｂを加圧・拘束した上、アウタパネルＰａの周縁部に
予め直立形成されたヘミングフランジ部Ｆを、上型側の
プリヘミングダイ３３にて例えば４５度程度まで折り返
すものである。

そして、上記のようなプリヘミング加工が施されたヘミ
ング７ランジ部Ｆは、続くヘミング工程において第５図
に示すように平坦になるまでヘミングされて、アウタパ
ネルＰａとインナパネルＰｂとがヘミング結合される。

発明が解決しようとする課題 上記のような従来のヘミングプレス成形装置においては
、パッド３２で予め双方のパネルＰａ。

ｐｂを加圧・拘束するものの、パッド３２とプリヘミン
グダイ３３との干渉を考慮するとヘミングフランジ部Ｆ
の折曲基部Ｑに近い部分をパッド３２で拘束することが
できないため、第６図に示すように折曲基部Ｑが下型３
１から浮き上がっていわゆる「だれＪＨａを生じたり、
あるいは第７図に示すように折曲基部Ｑに近い部分のア
ウタパネルＰａ自体の座屈によりいわゆる「しゃくれ」
Ｈｂが発生する。これらの現象は、折曲基部Ｑの拘束力
が充分でないために、ヘミング７ランジ部Ｆの折曲過程
においてヘミングフランジ部Ｆの折曲基部Ｑと実際の曲
げ回転中心とが一致していないことが原因と考えられる
。

そして、上記の［だれＪＨａあるいは［しゃくれＪＨｂ
といった成形不良は、後工程のヘミング工程においであ
る程度矯正されるものの完全に矯正することは困難で、
第８図（Ａ）、（Ｂ）に示すようにそのまま製品に残っ
てしまうことになる。

本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、プリヘミングダイと干渉する
ことなくヘミング７ランジ部の折曲基部近くまで拘束で
きるようにパッドの構造を改変することによって、「だ
れ」あるいは「しゃくれ」といった成形不良を防止した
ヘミングプレス成形装置を提供することにある。

課題を解決するための手段 本発明は、アウタパネル上にインナパネルを重ねて下型
に位置決めし、上型側のパッドで双方のパネルを加圧・
拘束したのちに、アウタパネルの端部に予め直立形成さ
れたヘミングフランジ部をプリヘミングダイにより所定
の傾斜角度まで折曲形成するヘミングプレス成形装置に
おいて、前記パッドは、弾性体を介して上型に上下動可
能に弾性支持されたパッドホルダと、パッドホルダに回
転可能にヒンジピン結合され、下端部にはヘミングフラ
ンジ部の傾斜角度とほぼ同一の傾斜面を有してヘミング
７ランジ部の内側の折曲基部をインチパネルとともに加
圧・拘束するスイングパッドとから構成されていること
を特徴としている。

作用 この構造によると、スイングパッドは上型が下降するこ
とによってヘミングフランジ部の折曲基部の内側を加圧
・拘束する。その際、スイングパッドにはヘミング７ラ
ンジ部の傾斜角度にほぼ等しい傾斜面が形成されている
ために、スイングパッドはプリヘミングダイの障害とな
らない。

スイングパッドが双方のパネルを加圧・拘束した状態で
、従来と同様にプリヘミングダイによりヘミングフラン
ジ部が所定の傾斜角になるまで折曲形成される。そして
、上型が上昇し始めるとそれに伴ってスイングパッドも
上昇しようとするが、スイングパッドは傾斜面とヘミン
グフランジ部との斜面接触のためにヒンジピンを中心と
して回転しつつ、ヘミングフランジ部を回避して上昇す
る。

実施例 第２図および第３図は本発明の一実施例を示す図で、い
ずれもパッドが双方のパネルＰａ、Ｐｂを加圧・拘束し
た状態を示している。

第２図において、ｌは下型としてのポンチ、２は下型と
しての上ホルダで、上ホルダ２にはプリヘミングダイ３
が一体に固定されているほか、ウレタンゴム等の弾性体
４を介してパッドホルダ５が上下動可能に弾性支持され
ている。パッドホルダ５には、このパッドホルダ５とと
もにパッド６を構成するスイングパッド７がヒンジピン
８を介して回転可能に支持されている。

このスイングパッド７は、第３図に示すようにその下端
のパッドトップ部９が外側に向かって屈曲した形状とな
っており、パッドトップ部９には双方のパネルＰａ、Ｐ
ｂを加圧・拘束する平坦な加圧面９ａのほか、プリヘミ
ングダイ３との干渉を回避するべくヘミングフランジ部
Ｆの傾斜角度とほぼ同一の傾斜面９ｂが形成されている
。そして、スイングパッド７の上端部にはバランスウェ
イト部１０が一体に形成されており、これによりスイン
グパッド７の自重のみによる自由状態においてはスイン
グパッド７の軸線が鉛直方向を指向するように設定され
ている。

このように構成されたヘミングプレス成形装置において
は、第２図に示すようにインナパネルＰｂを載せたアウ
タパネルＰａをポンチｌ上に位置決めした上で上ホルダ
２を下降させると、スイングパッド７が自重により鉛直
方向を指向しているために、第３図に示すようにパッド
ト・ノブ部９の加圧面９ａがインナパネルｐｂに当接し
、ヘミングフランジ部Ｆの折曲基部Ｑの内側をインナパ
ネルｐｂとともに加圧・拘束する。

なおも上ホルダ２が下降すると、弾性体４が徐々に圧縮
されてスイングパッド７がパッドホルダ５とともに相対
的に上動するのに対してプリヘミングダイ３が下降し、
第１図に示すようにアクタパネルＰａに予め直立形成さ
れているヘミングフランジ部Ｆが４５度程度まで折り返
される。この時、パッドトップ部９がヘミングフランジ
部Ｆの根本部分を加圧・拘束しているために、ヘミング
フランジ部Ｆの折曲過程において従来のような「だれ」
、「シゃくれ」等の成形不良は生じない。

上ホルダ２が下降限位置に達したのち再び上昇し始める
と、スイングパッド７は弾性体４が伸びきるまではなお
もインナパネルｐｂに圧接しており、上ホルダ２に対し
てパッド６が下降限位置に達するとパッド６全体が初め
て上ホルダ２とともに上昇するようになる。

スイングパッド７が上昇する七、第１図に示すように傾
斜面９ｂとヘミングフランジ部Ｆとの斜面接触のために
、スイングパッド７がヘミングフランジ部Ｆに案内され
て反時計回り方向（矢印Ｂ。

方向）に回動変位しつつ上昇してヘミングフランジ部Ｆ
との干渉を回避する。ヘミングフランジ部Ｆとの干渉を
回避したスイングパッド７は、自重により再び時計回り
方向（矢印Ｂ、力方向に回動変位して最終的にはその軸
線が鉛直方向を指向する姿勢に復帰する。

発明の効果 以上のように本発明によれば、パッドホルダとともにパ
ッドを構成するスイングパッドをパッドホルダに対し回
転可能に構成し、さらにこのスイングパッドにヘミング
フランジ部の傾斜角度とほぼ同一の傾斜面を形成したこ
とにより、プリヘミングダイとの干渉を招くことなくヘ
ミングフランジ部の折曲基部近くまで加圧・拘束するこ
とができるようになり、その結果として従来のような「
だれ」あるいは「しゃくれ」゛といった成形不良を未然
に防止して品質の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す図で上型上昇時のスイ
ングパッドの作動説明図、第２図は同じく装置全体の断
面図、第３図は第２図の要部拡大図、第４図は従来のヘ
ミングプレス成形装置の一例を示す要部拡大図、第５図
はプリヘミング加工に続くヘミング加工の説明図、第６
図、第７図および第８図は成形不良の状態を説明するた
めのパネルの要部拡大図である。 ｌ・・・下型としてのポンチ、２・・・上型としての上
ホルダ、３・・・プリヘミングダイ、４・・・弾性体、
５・・・パッドホルダ、６・・・パッド、７・・・スイ
ングパッド、８・・・ヒンジピン、９・・・パッドトッ
プ部、９ｂ・・・（１面、Ｆ・・・ヘミングフランジ部
、Ｐａ・・・７’Ｆタパ不ル、Ｐｂ・・−インナパネル
、Ｑ・・・折曲Ｍ　部。 第１図 １　：ｒ）予 ５：ｔｉ１１ノ蚤−”ＭＬり１ ６：／ずηド ア　：　スインク゛ノでｉｌｌド ８：　ヒンジピン ９：ｌぐ１シドトシア邪 ９ｂ：傾輌■ Ｆ　：ヘミングフランジ舒 Ｐａ　：　７つタノシル ρｂ：インアノでイル Ｑ　：を曲基舒 第３図 第４図 第７図 第５図 第６図 第８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）アウタパネル上にインナパネルを重ねて下型に位
   置決めし、上型側のパッドで双方のパネルを加圧・拘束
   したのちに、アウタパネルの端部に予め直立形成された
   ヘミングフランジ部をプリヘミングダイにより所定の傾
   斜角度まで折曲形成するヘミングプレス成形装置におい
   て、 前記パッドは、 弾性体を介して上型に上下動可能に弾性支持されたパッ
   ドホルダと、 パッドホルダに回転可能にヒンジピン結合され、下端部
   にはヘミングフランジ部の傾斜角度とほぼ同一の傾斜面
   を有してヘミングフランジ部の内側の折曲基部をインナ
   パネルとともに加圧・拘束するスイングパッド、 とから構成されていることを特徴とするヘミングプレス
   成形装置。