JPH02279700A - 高トリプトファン含有ペプチド - Google Patents

高トリプトファン含有ペプチド

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JPH02279700A
JPH02279700A JP1097594A JP9759489A JPH02279700A JP H02279700 A JPH02279700 A JP H02279700A JP 1097594 A JP1097594 A JP 1097594A JP 9759489 A JP9759489 A JP 9759489A JP H02279700 A JPH02279700 A JP H02279700A
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JP
Japan
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tryptophan
peptide
protein
highly
containing peptide
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JP1097594A
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English (en)
Inventor
Hisatoshi Shimokawa
久俊 下川
Toshio Shimizu
俊雄 清水
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は天然物由来のタンパク質を原料とした、誘眠効
果を有する高トリプトファン含有ペプチドに関する。
(従来の技術) 今日の高齢化社会、ストレス社会において、睡眠に対す
る不安を感じる人が増加している。医薬品として確実な
睡眠薬は、ベンゾジアゼピンやバルビッール化合物等豊
富に存在する。
また、近年の睡眠に関する生理学的研究から、誘眠物質
の1つとしてトリプトファンから脳内で合成される神経
伝達物質セロトニンの存在が明らかとなった。セロトニ
ンはそれ自身、血液脳関門を通過できないため、誘眠物
質として直接使用するのは困難である。また、セロトニ
ンの前駆体であるトリプトファンは、血液脳関門を通過
する際に、トリプトファン以外の大型中性アミノ酸、す
なわち、ロイシン、イソロイシン、チロシン、フェニル
アラニン、バリンやスレオニン、メチオニン、ヒスチジ
ンと拮抗する。そのため、血液中での上記アミノ酸とト
リプトファンのモル数の和において、トリプトファンの
モル数の占める割合が上昇しないと脳内のトリプトファ
ン濃度は上昇せず、従うて脳内セロトニン濃度も上昇し
ない、それ故、これまでに誘眠物質としてトリプトファ
ンを遊離の形で使用する方法(サイコファーマコロジー
、89.1−7.1986年)や不眠症の治療に化学的
な合成法によって製造した、トリプトファンを含むオリ
ゴペプチドを利用する方法が考え出されている。(特開
昭62−169730号公報、) (発明が解決しようとする課題) ベンゾジアゼピンやバルビッール化合物等の合成睡眠薬
は、その作用は確実であるが、様々な副作用のためにこ
れらを、ためらいなく使用することはできない。また、
これら合成睡眠薬は、習慣作用を起こしやすく、毒性が
高いため、自殺目的に利用される恐れがある。
上記の理由から、天然物由来の誘眠物質が好ましいと考
えられるが、これまでに知られている、遊離形のトリプ
トファンを誘眠物質として使用する方法は、胃腸経路か
らのトリプトファンの吸収が比較的低レベルであるため
、トリプトファンを多量に高頻度で使用しなければなら
ない、また、吸収されたトリプトファンにより、血中で
のセロトニン濃度が高まると、吐き気や下痢等の望まし
くない胃腸障害を引き起こす。このために、トリプトフ
ァンを含むオリゴペプチドを誘眠物質として使用するこ
とが考えられている。その例として特開昭62−169
730号公報記載の方法があげられるが、記載の方法は
、トリプトファンを含むオリゴペプチドを化学的な合成
法によって製造するため、その製法が複雑であり、長い
時間を要する。また、様々な副産物が生じ、製造コスI
・が高く、工業実施レベルのものではない。
上記問題点があるため毒性がなく、副作用を持たず、自
殺目的に使用される恐れがなく、更に腸管から良好に吸
収され、脳内セロトニン濃度を高め、誘眠効果を有する
、天然物由来の簡便で効率的に製造できる、高トリプト
ファン含有ペプチドが望まれている。
(課題を解決するための手段) 上記要望を達成するため、本発明者らは鋭意研究を行な
った結果、トリプトファン含有タンパク質をタンパク賞
分解酵素で処理し、得られた処理物を有機溶媒で抽出す
ることにより得られる、トリプトファン含量が5wt%
以上かつ、トリプトファン、ロイシン、イソロイシン、
チロシン、フェニルアラニン、バリン、スレオニン、メ
チオニン、ヒスチジンのモル数の和において、トリプト
ファンのモル数の占める割合が0.1以上であることを
特徴とする高トリプトファン含有ペプチドが、脳内のト
リプトファン濃度を上昇させ、従って脳内セロトニン濃
度が上昇し誘眠作用を有する事実を見いだし本発明を完
成するに至った。
本発明の高トリプトファン含有ペプチドは、−種類のオ
リゴペプチドからなるか又は二種類以上のオリゴペプチ
ドからなり、処理物全体として前述のトリプトファン含
量及び拮抗アミノ酸に対するトリプトファンのモル比を
満足すればよい。なお、本発明のペプチドは、遊離のト
リプトファンを含んでいても差しつかえない。
本ペプチドは、天然物由来のタンパク質を原料として得
られる。天然物由来のタンパク質としては、卵黄や卵白
、ミルクタンパク質、小麦タンパク質、魚介類や動物の
肉タンパク質等があげられるが、トリプトファンを含む
ものであればいずれでもよい。中でも卵黄やミルクタン
パク質等のトリプトファン含量の高いものが望ましい。
また、プラスナイン反応により、トリプトファン含量を
高めたものを使用してもよい。
タンパク賞分解酵素としては、タンパク質を分解し得る
酵素であれば、すべての酵素が単独で又は混合して使用
し得る。その起源は、動植物の他、微生物に求めること
ができ、ペプシン、I・リプシン、キモトリプシン、レ
ニン、バンクレアチン、パパインの他、細菌プロテアー
ゼ、糸状菌プロテアーゼ、放線菌プロテアーゼ等も広く
利用できる。
これらの酵素は通常、市販されているものが使用される
が、未精製の酵素や酵素を含有した培養液等も目的によ
り、必要に応じて使用することができる。
タンパク質の酵素分解反応は、それぞれの酵素の最適反
応条件下で行なわれるのが望ましいが、−船釣には、反
応液のpHを6〜10に調整し、反応温度25〜65°
Cにて行なわれる。反応液中のタンパク質の量は、乾燥
重量として1〜20%の範囲が望ましい。使用する酵素
量としては、基質の0.1〜20%の範囲で使用するの
が効率よい。
反応時間としては、好ましくは1〜24時間行なうのが
よい。
反応終了後、80°C以上の温度に5分〜1時間保持し
て、酵素を失活させる。加熱処理後、遠心分離を行ない
。ペプチドを含む液を得る。
上記溶液は、メタノール、エタノール、プロパツール、
イソプロパツール、l−ブタノール、2−ブタノール、
アセトニトリル、テトラヒドロフラン、アセトン、メチ
ルエチルケトン、酢酸メチル、酢酸エチル、エーテル、
ジオキサン、2−メトキシエタノール、クロロホルム等
の有機溶媒を単独又は混合して用いることにより抽出を
行い、ペプチドを分画し、トリプトファン含量が5%以
上かつ、トリプトファン、ロイシン、イソロイシン、チ
ロシン、フェニルアラニン、バリン、スレオニン、メチ
オニン、ヒスチジンのモル数の和において、トリプトフ
ァンのモル数の占める割合がした後、pHを8.5に調
整し、アクチナーゼ[F](ストレプトマイセス・グリ
セウス[s trep tomycesgriseus
 ] 由来のプロテアーゼ、科研製薬)045gを添加
し、50°Cで6H,r反応させた。反応後、90°C
以上に15分間保持して酵素及び未分解のラクトアルブ
ミンを変性沈殿させた。沈殿物を10.0OOX g、
 15分間の遠心で除去し、ペプチドを含む液を得た。
上記で得たペプチドを含む液に、10倍量のアセトンを
加え、4°Cで15Hr放置した。沈殿を濾過後、減圧
濃縮によりアセトンを除去し、残った溶液を凍結乾燥し
、トリプトファン含量が15.76wt%、トリプトフ
ァン、ロイシン、イソロイシン、千ロジン、フェニルア
ラニン、バリン、スレオニン、メチオニン、ヒスチジン
のモル数の和のうち、トリプトファンのモル数の割合が
0.168であるペプチド720mg (LA−H)を
得た。
(参考例) ラクトアルブミンとLA−Hのアミノ酸組成ラクトアル
ブミンと実施例で作製したLA−Ho、1以上であるペ
プチドを得る。
本発明のペプチドは、誘眠作用、鎮静作用を有する他、
ストレス解消にも効果がある。従って本ペプチドは栄養
強化食品ないし、動物飼料添加剤として使用される他、
上記した独特の生理活性故に各種疾病の予防または回復
の目的で幅広く使用することができる。
使用形態としては、カプセル剤や錠剤、粉末剤、細粒剤
、顆粒剤の他、他の食品に本ペプチドをそのまま添加し
たり、他の食品ないしは食品成分と併用したりして適宜
常法に従って使用できる。
以下に、本発明の高トリプトファン含有ペプチドの実施
例と、本ペプチドが経口投与によって脳内セロトニン濃
度を上昇させることを示す動物実験の結果を示す。
なお、本発明は、これら実施例や試験例により何ら限定
されるものではない。
(実施例) 高トリプトファン含有ペプチドの調製 ラクトアルブミンIQgを水200d中に懸濁のアミノ
酸組成を第1表に示す。
なお、数値は100g中のそれぞれのアミノ酸の重量を
表わす。
(以下余白) 第  1  表 (試験例) 高トリプトファン含有ペプチドのラット経口投与時の脳
内セロトニン濃度上昇作用 (1)試験方法 体重80g前後のウィスター・クリーン・ストレイン(
wistar clean 5train )ラット(
静岡系実験動物農業協同組合、1群5匹)を、温度23
±2°C,,湿度55±5%の動物室中、水および飼料
(オリエンタル酵母製、MF)は自由摂取として、5日
間にわたって馴化飼育したものを被験動物として用い、
これに検体として、高トリプトファン含有ペプチド(L
A−H)を生理食塩水に溶解した液を、投与量がトリプ
トファン含量で100■/kg体重となるように調整し
て経口投与し、投与直前、投与1時間後、2時間後、4
時間後および8時間後にそれぞれ脳内セロトニン濃度を
測定した。
セロトニン濃度の測定には、ソンプソン(T hon+
−pson )らの方法(イクスペリエンティア(ex
peri〜entia )、26.327 329.1
970)を用いて測定し、1群5匹の平均値を求めた。
(2)試験結果 試料として高トリプトファン含有ペプチド(LA−H)
と生理食塩水を投与した時の結果を第2表に示す。
第  2  表 第2表の結果から明らかなように、高トリプトファン含
有ペプチド(L A −H)は、経口投与によって明ら
かに脳内セロトニン濃度を上昇させ、該作用は投与4時
間後まで認められた。
(発明の効果) 本発明の高トリプトファン含有ペプチドは、天然物由来
の誘眠物質であり、ベンゾジアゼピンやバルビッール化
合物等が有する副作用が全く無いか又は極めて低く、安
全なものである。また、自殺目的に利用される恐れがな
い。
さらに、本ペプチドは、遊離のトリプトファンより腸管
吸収効率が高く、脳内セロトニン濃度を特異的に高め、
誘眠効果を示すものである。
また、天然物由来のタンパク質を原料として得られる本
ペプチドは、トリプトファンを含むオリゴペプチドを化
学的な合成法によって製造する方法にくらべ、簡便で効
率的であり、製造コストが安い。従って本ペプチドは、
安全で、効率良く安価に製造でき、誘眠効果を示す有用
なものである。
特許出訓人 旭化成工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. トリプトファン含有タンパク質をタンパク質分解酵素で
    処理し、得られた処理物を有機溶媒で抽出することによ
    り得られる、トリプトファン含量が5wt%以上かつ、
    トリプトファン、ロイシン、イソロイシン、チロシン、
    フェニルアラニン、バリン、スレオニン、メチオニン、
    ヒスチジンのモル数の和において、トリプトファンのモ
    ル数の占める割合が0.1以上であることを特徴とする
    高トリプトファン含有ペプチド
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1339735A1 (en) * 2000-12-06 2003-09-03 Campina Melkunie B.V. Method for preparing tryptophan rich peptides
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AU2008200050B2 (en) * 2000-12-06 2010-12-02 Campina Melkunie B.V. Method For Preparing Tryptophan Rich Peptides
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