JPH0227700B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は文書作成装置に関し、特にキイボード
から単語（漢字）のカナ読みが一文字ずつ入力さ
れる毎に辞書を読出すように構成した文書作成装
置に関する。

例えばカナキイボードとデイスプレイを具備し
カナキイボードから入力したカナ読みにより辞書
を索引し、これにより得られた複数の漢字単語を
このデイスプレイ上に表示して、その中から必要
とする単語を選択するようにした文書作成装置で
は、辞書として容量の大きな磁気デイスクを使用
することが多い。しかしながら磁気デイスクは
ICメモリなどに比較してアクセスタイムが大き
いので、現在行なわれているようなかな漢字変換
すべきカナ読みを全部入力してから変換指示を行
なつている方式では、かな漢字変換に必要な時間
が非常に大きくなるという問題点がある。

したがつて本発明では、磁気デイスクのような
フアイルを使用した場合でもアクセスタイムを短
かくするために、カナ読み入力が１字行なわれる
毎にそれにもとづきアクセスを行なうようにした
辞書の先行読出制御方式を提供することを目的と
するものであつて、このために本発明による文書
作成装置では、文字を入力する入力手段と、デイ
スプレイ手段と、辞書フアイル部と、カナ漢字変
換手段とを備え、上記入力手段から入力した文字
を上記デイスプレイ手段に表示させるとともに、
この入力にもとづき上記カナ漢字変換手段が上記
辞書フアイル部を検索することにより得られた単
語の中から必要とする単語を選択して表示するよ
うにした文書作成装置において、上記入力手段か
ら入力した文字を順次格納するカナ格納手段と、
上記カナ格納手段に格納された文字にもとづき検
索して得られる辞書フアイル部の出力結果を保持
する保持手段と、カナ漢字変換指示手段と、該変
換指示が入力されたとき、前記保持手段に保持さ
れている内容が転送されて格納される辞書内容格
納手段と、上記辞書フアイル部をアクセスする辞
書フアイル読出手段とを備え、上記カナ漢字変換
手段は上記入力手段からカナ読み文字が入力され
る毎に、カナ格納手段にその文字を格納するとと
もに、カナ読み文字が格納される毎に上記辞書フ
アイル読出手段を作動して上記カナ格納手段に格
納されているカナ読み文字列により上記辞書フア
イル部を検索し、検索して得られた出力結果を上
記保持手段に転送して上記保持手段の保持内容を
上記出力結果に書き換え、上記変換指示が入力さ
れたことを検出して、上記保持手段の内容を上記
保持手段から辞書内容格納手段に転送し、上記デ
イスプレイ手段に表示するよう構成し、辞書の先
行読出しを出来るようにしたことを特徴とする。

以下本発明の一実施例を、第１図および第２図
にもとづき説明する。

第１図は本発明の原理を示す辞書構成図であ
り、第２図は本発明の一実施例構成を示す。

図中、１はキイボード、２はキイボード制御
部、３はカナ漢字変換部、４はキイ格納バツフ
ア、５は辞書内容格納バツフア、６はフアイル読
出制御部、７はフアイル制御部、８は辞書フアイ
ル、９はフアイル読出バツフア、１０は画面制御
部、１１は画面バツフア、１２はデイスプレイで
ある。

まず本発明の原理を第１図について説明する。

例えば「正確」という漢字単語を辞書より得る
場合、キイボードより「せいかく」というカナ読
みをカナ文字キイから入力する。このとき、辞書
フアイルに格納されている辞書は、例えばアイウ
エオ順に構成されている。そして例えば辞書フア
イルのアドレス10100番地から「せ」に対して
「せ、背…」が登録され、10200番地から「せい」
に対して「正、生、性、背…」が登録され、
10300番地から「せいか」に対して「正価、生花、
生家、聖火…」が登録され、10400番地から「せ
いかく」に対して「正格、性格、政客、正確…」
が登録されているものとする。したがつて最初の
一文字「せ」が入力されたときにこの「せ」に対
するアクセスを開始しておけば、引き続いて「せ
い」、「せいか」、「せいかく」と順次入力されたと
きでも、辞書フアイルのこれらの項が登録されて
いる辞書フアイルのアドレスは非常に接近してい
るので、辞書フアイルとして磁気デイスクの如
く、アクセスタイムの大きいものを使用しても、
アクセスタイムを短かくすることができる。そし
てはじめ「せ」をアクセスしたとき読出した
「世、背…」をICメモリのような高速にアクセス
できるフアイル読出バツフアに一時セツトし、次
いで「せい」をアクセスしたとき読出した「正、
生…」を次にセツトして、最終的に「せいかく」
をアクセスしたとき読出した「正格、性格、政
客、正確…」をセツトして、最後にはこのフアイ
ル読出しバツフアにセツトされたものを順次デイ
スプレイに表示して選択するように構成すること
により、従来の如くカナ読み文字「せいかく」を
全部入力してから変換キイを押してアクセスを開
始する場合に比較して、アクセスタイムを非常に
短くすることが可能になる。

以下本発明の一実施例を第１図を参照しつつ、
第２図にもとづき説明する。

キイボード１は作成すべき文書の文字、記号等
を入力するものであつて、漢字で構成される文字
を入力するときはカナ読みで入力する。そしてこ
れを漢字に変換するときに使用される変換キイが
設けられている。この外、キイボード１には数字
キイや各種の符号キイ等が設けられている。

キイボード制御部２は、キイボード１から入力
された信号を識別し、これに応じた各種制御を行
なうものである。カナ漢字変換部３は、キイボー
ド制御部２を経由して伝達されるカナ読み入力に
対し、これをデイスプレイ１２上に表示すべく画
面制御部１０に伝達したり、キイ格納バツフア４
に格納したり、辞書フアイル８に対するフアイル
読出制御を指示したり、その他、後述する如き各
種制御を行なうものであり、カナ読み文字認識部
３ａ、変換指示認識部３ｂ、検索指示部３ｃ、転
送指示部３ｄを有する。

キイ格納バツフア４は、キイボード１から入力
された辞書索引のためのキイとなるもの、例えば
カナ読み入力や、場合によつては略号等が一時的
に保持されるものである。辞書内容格納バツフア
５はフアイル読出バツフア９に最終的に索引され
た内容を一時セツトしてデイスプレイ１２上に表
示するものである。

フアイル読出制御部６は、カナ漢字変換部３か
ら伝達された信号にもとづき辞書フアイル８を読
出すための各種制御を行なうものであり、またフ
アイル制御部７は辞書フアイル８をアクセス制御
するものである。そして辞書フアイル８には例え
ばカナ読みアイウエオ順で登録された漢字により
構成された漢字辞書が格納されている。

フアイル読出バツフア９はフアイル制御部７に
より読出された内容が一時セツトされるものであ
り、例えばICメモリの如きもので構成されてい
る。

画面制御部１０はデイスプレイ１２上に文字、
記号等を表示するための各種制御を行なうもので
あり、画面バツフア１１はデイスプレイ１２上に
表示する文字や記号を一時保持するものである。

いま、「正確」という漢字を索引する場合につ
いて説明する。

(1) 先ずオペレータはキイボード１から「せ」を
カナ文字キイにより入力する。この入力信号は
キイボード制御部２を経由してカナ漢字変換部
３に伝達され、カナ読み文字認識部３ａで認識
され、この認識出力による制御の下に前記入力
信号はキイ格納バツフア４に入力されるととも
にこれが検索指示部３ｃを経由して画面制御部
１０にも伝達され、デイスプレイ１２上にこの
「せ」が表示される。またカナ漢字変換部３で
はこの「せ」により辞書フアイル８をアクセス
すべき制御を前記認識出力による制御の下に検
索指示部３ｃによりフアイル読出制御部６に指
示するので、これにもとづきフアイル制御部７
は辞書フアイル８をアクセスし、「世、背…」
を読出し、これをフアイル読出制御部６を経由
してカナ漢字変換部３に伝達する。このとき検
索指示部３ｃの指示により転送指示部３ｄはこ
れらをフアイル読出バツフア９に送出する。こ
のようにしてこの読出された「世、背…」はカ
ナ漢字変換部３の検索指示部３ｃ、転送指示部
３ｄを経由してフアイル読出バツフア９に伝達
され、これに一時保持される。

(2) 次にオペレータは「い」をカナ文字キイによ
り入力すると、この入力信号は、「せ」と同様
にしてキイ格納バツフア４に伝達され、これに
よりキイ格納バツフア４には「せい」が入力さ
れることになり、デイスプレイ１２にも「せ
い」が表示される。そしてこのキイ格納バツフ
ア４に入力された「せい」にもとづき辞書フア
イル８を索引すべき指令がカナ漢字変換部３か
らフアイル読出制御部６に伝達される。これに
より辞書フアイル８から今度は「正、生、性、
背…」が読み出されてこれがカナ漢字変換部３
に伝達されるので、フアイル読出バツフア９に
は、先の「世、…」に代り、新らしく読み出さ
れた「正、生、性、背…」が保持されることに
なる。

(3) そしてオペレータが「か」をカナ文字キイに
より入力すれば、キイ格納バツフア４には「せ
いか」が入力されることになり、デイスプレイ
１２上には「せいか」が表示される。そしてこ
の「せいか」にもとづき辞書フアイル８が読み
出されるので、今度は「正価、生花、生家、聖
火…」がカナ漢字変換部３に伝達され、フアイ
ル読出バツフア９にはこれらの「正価、生花
…」が保持されることになる。

(4) さらにオペレータが「く」をカナ文字キイに
より入力すれば、キイ格納バツフア４には「せ
いかく」が入力されることになり、デイスプレ
イ１２上には「せいかく」が表示される。そし
てこれにより辞書フアイル８から「正格、性
格、政客、正確…」が読み出され、フアイル読
出バツフア９は先の「正価、生花…」に代り、
この「正格、性格、政客、正確…」が保持され
ることになる。

(5) そしてオペレータがキイボード１における変
換キイを押せば、この変換信号がキイボード制
御部２を経由してカナ漢字変換部３に伝達され
る。これによりカナ漢字変換部３は該変換信号
を変換指示認識部３ｂで認識し、この認識出力
による指示の下に転送指示部３ｃはフアイル読
出バツフア９に保持された上記「正格、性格、
政客、正確…」を辞書内容格納バツフア５に移
転するよう制御し、この辞書内容格納バツフア
５に新らたにセツトされた内容を順次デイスプ
レイ１２に表示する。これによりオペレータは
デイスプレイ１２上に表示された「正確」を選
択することにより、必要とする漢字を得ること
ができる。

以上説明の如く、本発明によれば、オペレータ
がキイボード１より索引すべきカナ読みを一字入
力したときに辞書フアイルに対するアクセスが開
始される。そしてカナ読みを順次入力する毎に
次々とアクセスが行なわれ、最終のカナ読み文字
を入力したときに直ちにアクセスされて得られた
漢字読出出力が高速のメモリにより構成されてい
る読出しバツフアに保持されており、これをデイ
スプレイ上に表示させるように構成したので、辞
書フアイルが例え磁気デイスクの如きアクセスタ
イムの大きなもので構成されていても、従来の如
く、カナ読みを全部入力したのちにアクセスする
場合に比較してアクセスタイムを非常に短かくす
ることができる。それ故、文書作成等を非常に能
率的に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理を示す辞書構成図、第２
図は本発明の一実施例構成図である。 図中、１はキイボード、２はキイボード制御
部、３はカナ漢字変換部、４はキイ格納バツフ
ア、５は辞書内容格納バツフア、６はフアイル読
出制御部、７はフアイル制御部、８は辞書フアイ
ル、９はフアイル読出バツフア、１０は画面制御
部、１１は画面バツフア、１２はデイスプレイを
それぞれ示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 文字を入力する入力手段と、 デイスプレイ手段と、 辞書フアイル部と、 カナ漢字変換手段とを備え、 上記入力手段から入力した文字を上記デイスプ
   レイ手段に表示させるとともに、この入力にもと
   づき上記カナ漢字変換手段が上記辞書フアイル部
   を検索することにより得られた単語の中から必要
   とする単語を選択して表示するようにした文書作
   成装置において、 上記入力手段から入力した文字を順次格納する
   カナ格納手段と、 上記カナ格納手段に格納された文字にもとづき
   検索して得られる辞書フアイル部の出力結果を保
   持する保持手段と、 カナ漢字変換指示手段と、 該変換指示が入力されたとき、前記保持手段に
   保持されている内容が転送されて格納される辞書
   内容格納手段と、 上記辞書フアイル部をアクセスする辞書フアイ
   ル読出手段とを備え、 上記カナ漢字変換手段は上記入力手段からカナ
   読み文字が入力される毎に、カナ格納手段にその
   文字を格納するとともに、カナ読み文字が格納さ
   れる毎に上記辞書フアイル読出手段を作動して上
   記カナ格納手段に格納されているカナ読み文字列
   により上記辞書フアイル部を検索し、検索して得
   られた出力結果を上記保持手段に転送して上記保
   持手段の保持内容を上記出力結果に書き換え、上
   記変換指示が入力されたことを検出して、上記保
   持手段の内容を上記保持手段から辞書内容格納手
   段に転送し、上記デイスプレイ手段に表示するよ
   う構成し、辞書の先行読出しを出来るようにした
   ことを特徴とする文書作成装置。