JPH02276876A - 水性樹脂組成物 - Google Patents

水性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH02276876A
JPH02276876A JP1548590A JP1548590A JPH02276876A JP H02276876 A JPH02276876 A JP H02276876A JP 1548590 A JP1548590 A JP 1548590A JP 1548590 A JP1548590 A JP 1548590A JP H02276876 A JPH02276876 A JP H02276876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
compound
composition according
parts
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1548590A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2890594B2 (ja
Inventor
Katsuyoshi Nakamura
勝義 中村
Hideaki Yamamoto
英明 山本
Masahiko Takahashi
高橋 正比古
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Publication of JPH02276876A publication Critical patent/JPH02276876A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2890594B2 publication Critical patent/JP2890594B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Epoxy Resins (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、水性樹脂組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来より、塗料は省資源、省エネルギー、あるいは環境
公害等の面から水系へ移行が望まれている。水系におい
ても溶剤型の場合と同様、エポキシ樹脂系のものが検討
され、エポキシ樹脂を水中に分散させる方法として種々
の方法が提案されている。
水分散性を有するカチオン性の変性エポキシ樹脂として
は特開昭61−235476号公報に低分子量のエポキ
シ樹脂をポリアミン類で変性し、後に酸で中和した比較
的低分子量のカチオン性変性エポキシ樹脂が記載されて
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記した如き樹脂を塗料用に使用する場合には、通常、
硬化性の良いアミノ樹脂やフェノール樹脂ブロックトポ
リイソシアネートなどが配合される。
例えば、適切な量のアミノ樹脂やフェノール樹脂ブロッ
クトポリイソシアネートなどは、形成塗膜の諸物性を低
下させることなく硬化速度を向上させ、架橋密度が高め
られることにより、必要とする塗膜硬度を得ることがで
きる。
しかしながら、上記特開昭61−235476号公報に
記載されているカチオン性変性エポキシ樹脂は、低分子
量の二次元構造であるために、硬化剤等により硬化せし
めてもその塗膜は耐屈曲性、耐衝撃性が不充分であった
しかも硬化に際しては高温焼付が必要であるうえに塗膜
の焼付に多量のエネルギーを要し、焼付スピードも遅く
なることが問題であった。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本発明者等は硬化剤により硬化せしめた際の低温
硬化性に優れ、密着性、耐食性、耐水性は勿論のこと、
耐屈曲性、耐衝撃性のいずれにも優れた塗膜が得られる
カチオン性の水性樹脂を得るべく鋭意検討したところ、
三次元網目構造を有する特定の樹脂のカチオン性のミク
ロゲ・ル体が、それ自体が水に乳化するという性質(以
下、この性質を自己乳化性という。)を有するので、新
たに第3物質を添加しなくとも安定に水性媒体中に分散
することができ、しかも上記課題を解決することを見い
出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、エポキシ樹脂(A)と、窒素原子に直接
結合した活性水素原子を少なくとも3個有する化合物(
B)との付加反応により得られる三次元網目構造を有す
る樹脂反応物からなるカチオン性のミクロゲル体が水性
媒体中に分散していることを特徴とする水性樹脂組成物
〔以下、単に組成物という、〕を提供するものである。
本発明の組成物のカチオン性のミクロゲル体は、例えば
エポキシ樹脂(A)と窒素原子に直接結合した活性水素
原子を少なくとも3個有する化合物(B)とを酸性化合
物(C)の存在下、樹脂(A)の全オキシラン環故に対
して、化合物(B)の全活性水素原子数が過剰となる条
件で付加して三次元網目構造を形成させることにより製
造される。
通常、樹脂(A)と化合物(B)との付加反応は有機溶
媒中室温〜200°Cで15分〜10時間、好ましくは
80〜150℃で20分〜4時間反応することにより行
われる。
勿論樹脂(A)と化合物(B)とを有機溶媒中酸性化合
物の存在しない条件で、付加させて非ゲル状の樹脂反応
物を得る第1工程と該樹脂反応物中の塩基性窒素原子の
少なくとも一部を酸性化合物(C)で中和した後該中和
物を水中に微分散する第2工程と、前記分散液中に含ま
れる樹脂分散体に残存するオキシラン環と、窒素原子に
直接結合した活性水素原子(通常この活性水素原子は、
第1級アミノ基又は第2級アミノ基である。)とを該分
散液中で更に反応を進めることにより該樹脂分散体をミ
クロゲル体とする第3工程、からなる製造方法も適用で
きる。いずれの製造方法にせよ、樹脂(A)と化合物(
B)との酸性化合物(C)存在下における反応は、適当
な有機溶媒(例えば、反応に用いている有機溶媒が挙げ
られる。)に溶解することができ、分子量を測定するこ
とのできる実質的に三次元網目構造が形成されていない
状態(この状態が非ゲル状態である。)を経て、反応に
用いている有機溶媒に溶解しない三次元網目構造が形成
された(この状態がゲル状態である。)ミクロゲル体が
形成される。このミクロゲル体は、加温状態で有機溶媒
に膨潤もしくは、オイルインオイルの状態で分散され、
流動性を保ち付加反応が完結される。非ゲル状態からゲ
ル状態への変化は必らずしも経時的徐々に起こるわけで
はなく、突然起こる場合がある。
非ゲル状態からゲル状態への変化が急激に起こりやすい
反応組成の場合には、上記後者の方法でミクロゲル体を
製造することが好ましい。
本発明に係るミクロゲル体の製造に用いるエポキシ樹脂
(A)は特に限定されるものではなく、分子中に少なく
とも2個のオキシラン環を有する樹脂であればよい。エ
ポキシ樹脂(A)としては、例えば、ビスフェノールジ
グリシジルエーテル型、テトラブロモビスフェノールジ
グリシジルエーテル型、ヘキサヒドロビスフェノールジ
グリシジルエーテル型、ポリプロピレングリコールジグ
リシジルエーテル型、ダイマー酸ジグリシジルエステル
型、ノボラックポリグリシジルエーテル型等の芳香族系
、脂肪族系、脂肪族系各種のエポキシ樹脂が挙げられる
これらエポキシ樹脂の中でも芳香族系エポキシ樹脂が好
ましく、中でもエポキシ当量が450以上のビスフェノ
ールジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂がより好まし
く、特にエポキシ当量800〜4500のビスフェノー
ルAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂が好ましい。
即ち、エポキシ樹脂の構造は線状であると目的とする樹
脂反応物が凝集しにくく、製造上も性能上もビスフェノ
ール構造を有していることが好ましい。エポキシ当量即
ち、分子量は大きいことが性能的に好ましいが、分子量
が余り大きくなると反応溶媒である有機溶剤に溶けにく
くなるので適宜選択して用いることが好ましい。
また必要に応じて分子中に2個未満しかオキシラン環を
有さないエポキシ化合物を併用してもよい。市販のエポ
キシ樹脂は、通常分子中に2個以上のオキシラン環を有
するエポキシ樹脂を主成分とした、2個未満のオキシラ
ン環を有するエポキシ化合物との混合物であるが、これ
らも勿論使用できる。しかしながらこの混合物はオキシ
ラン環を2個以上有するエポキシ樹脂を必須として含ん
でいるものが好ましく、一方、窒素原子に直接結合した
活性水素原子を少なくとも3個有する化合物(B)とし
ては、例えばアミノ基として第1級アミノ基又は第2級
アミノ基を有する化合物が挙げられる。
化合物(B)が第1級アミノ基のみを有する化合物の場
合は、第1級アミノ基は少なくとも2個必要であり、第
1級アミノ基と第2級アミノ基を有する化合物の場合は
、それぞれのアミノ基を少なくとも1個ずつ有している
必要があり、第2級アミノ基のみを有する化合物の場合
は、第2級アミノ基は少なくとも3個必要である。
化合物(B)は低分子化合物と高分子化合物に大別され
る。
化合物(B)群中の低分子化合物〔以下、化合物(B)
群中の低分子化合物をポリアミンという。
とじては例えば、エチレンジアミン、ジエチレントリア
ミン、トリエチレンテトラアミン、テトラエチレンペン
タミン、ペンタエチレンへキサミン、ジアミノブタン、
ヘキサメチレンジアミン、トリメチルへキサメチレンジ
アミン、ヒドロキシエチルアミノプロビルアミン、イミ
ノビスプロピルアミン、メチルイミノビスプロピルアミ
ン、ビス−(3−アミノプロピル)−エーテル、1.2
−ビス〕 −(3−アミノプロポキシ)−エタン、1.3−ビス−
(3−アミノプロポキシ) −2,2−ジメチルプロパ
ン、4.4 ’−ジアミノシクロヘキシルメタン、1.
3−ビス−アミノメチルシクロヘキサン、ビス−メチル
−アミノシクロヘキシルメタン、α、ω−ビス−(3−
アミノプロピル)ポリエチレングリコールエーテル、N
−アミノエチルピペラジン、1.4−ビス−アミノプロ
ピルピペラジン、3−アザヘキサン−1,6−ジアミン
、4,7−シアザデカンー1.lO−ジアミン、3.9
−ビス−(3−アミノプロピル) −2,4,8,10
−テトラオキサスピロ[5,5]  ウンデカン、ジメ
チルフエニルジアミン、キシリレンジアミン等のポリア
ミン、上記ポリアミンとアクリル酸アルキルエステル、
アクリロニトリル等のアクリルモノマーとのマイケル付
加物等が、高分子化合物としては例えば、上記ポリアミ
ンとフェノール類とホルムアルデヒド供給物質とから得
られるマンニッヒ型ポリアミン樹脂、上記ポリアミンと
ポリカルボン酸とから得られるポリアミド樹脂、上記ポ
リアミンとポリオールとポリイソシアネートとから得ら
れるポリウレタンポリ尿素樹脂、等が挙げられる。
化合物(B)としては、耐衝撃性と耐屈曲性に優れる点
で高分子化合物が好ましい、高分子化合物としては、上
記したポリアミド樹脂、中でも上記ポリアルキレンポリ
アミンとポリカルボン酸を必須成分として縮合せしめて
得られる末端第1級アミノ基のポリアミド樹脂が好まし
く、中でも数平均分子量が600〜10000でかつア
ミン価が100〜500KOtl■/g(実測値)であ
ることがより好ましく、数平均分子量が800〜600
0でかつアミン価(実測値)が150〜400KOHm
g/gであることが特に好ましい。
化合物(B)群中の高分子化合物の製造に当っては従来
公知の方法がいずれも採用できる。
化合物(B)群中の高分子化合物を製造する際に用いる
原料は特に限定されるものではなく、製造するに当って
は、上記したポリアミンの他、以下の如き原料が例えば
挙げられる。
グ左上±l敢 アジピン酸、セパチン酸、デカン酸、ドデカン酸、フタ
ル酸、マレイン酸、ダイマー酸、両末端にカルボキシル
基を有するポリエステル、ポリエーテル等。
脂肱直 トール油脂肪酸、ヤシ油脂肪酸等。
化合物(B)には必要に応じて窒素原子に直接結合した
活性水素原子を3個未満しか有さない化合物を併用して
もよい。
窒素原子に直接結合した活性水素原子を3個未満しか有
さない化合物としては例えば、ジメチルアミノプロピル
アミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ジブチルアミ
ノプロピルアミン、ジメチルアミノエトキシプロピルア
ミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジロープロピ
ルアミン、ジイソプロピルアミン、ジn−ブチルアミン
、ピロリジン、ピペリジン、ピペコリン、N−アミノエ
チルピペコリン、N−アミノプロピルピペコリン、モル
ホリン、N−アミノエチルモルホリン、N−アミノプロ
ピルモルホリン、N−アミノエチルビベリジン、N−ア
ミノプロピルピペリジン、1.3−ジー(4−ピペリジ
ル)−プロパン、メチルアミン、エチルアミン、n−プ
ロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン
等が挙げられる。
化合物(B)と、窒素原子に直接結合した活性水素原子
を3個未満しか有さない化合物を併用する場合には、化
合物(B)を主成分として用いることが好ましく、それ
らの混合物の平均活性水素原子数が2を越えるように調
製されたものを用いることが特に好ましい。
また組成物(り中のミクロゲル体の製造時に用いる酸性
化合物(C)は特に限定されるものでなく、無機酸、有
機酸を問わないが、有機酸が好ましい、有機酸としては
モノカルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸が挙げ
られるが、モノカルボン酸が特に好ましい、モノカルボ
ン酸としては、例えば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸
、吉草酸、カプロン酸、ステアリン酸、安息香酸、乳酸
等が挙げられるが、本発明の組成物を熱硬化性塗料用と
して用いる場合は、揮発性のモノカルボン酸である蟻酸
、酢酸、プロピオン酸が好ましく、カチオン電着塗料用
として用いる場合には、非揮発性のモノカルボン酸を用
いてもよい。
酸性化合物(C)の使用量は、化合物(B)の活性水素
原子が直接結合した窒素原子を中和するのに必要な酸性
化合物(C)の重量の30重量パーセント以上、中でも
30〜250重量パーセントとなる量が好ましい。
酸性化合物(C)の使用量が30重量%以上であると反
応中に樹脂反応物が凝集しにくくなり、目的とするミク
ロゲル体も安定的に得ることができる。また不必要に過
剰に酸性化合物(C)を使用することは無意味であり、
鯖の発生原因、臭気の原因になる。
ミクロゲル体の製造時に用いる有機溶媒は特に限定され
るものではなく、例えばメタノール、エタノール、n−
プロパツール、イソプロパツール、n−ブタノール、5
ec−ブタノール、ter t−ブタノール、イソブタ
ノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロピ
ルセロソルブ、ブチルセロソルブ、エチルカルピトール
、ブチルカルピトール、メチルセロソルブアセテート、
エチルセロソルブアセテート、その他ジオキサン、ジメ
チルホルムアミド、ダイア七トンアルコール等の親水性
有機溶媒、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、シクロヘキサノン、トルエン、キシレ
ン等の親油性有機溶媒が挙げ、られる、これらは単独使
用でも二種以上を併用してもよく、溶剤組成は溶解性パ
ラメーターδ=8.5〜14.5の範囲内で、反応中に
樹脂反応物及びミクロゲル体を凝集しないことが必要で
、反応系内ができるだけ低粘度になる組成が好ましい、
その組成はエポキシ樹脂(A)、化合物(B)及び酸性
化合物(C)の組成割合によって適宜選ばれる。
必要に応じて水と前記有機溶媒を併用しても良い。
n−ブタノール又はそれとトルエンの混合溶媒はミクロ
ゲル体を凝集させることなく、該ミクロゲル体を分散せ
しめた水性媒体中からの除去も比較的容易であるので特
に好ましい。
尚、n−ブタノールの溶解性パラメーターは8.9、n
−ブタノールとトルエンの混合溶媒の溶解性パラメータ
ーは8.9〜11.4である。
ミクロゲル体の製造時における樹脂(A)と化合物(B
)との反応割合、既ちオキシラン環と活性水素原子との
官能基比率としては、樹脂(A)の全オキシラン環数に
対して、化合物(B)の全活性水素原子数が過剰となる
条件で行えばよい。
より具体的には、〔オキシラン環/化合物(B)の窒素
原子に直接結合した活性水素原子〕の値が、1 /1.
5〜l/25、中でも1 /2.0〜1/20であるこ
とが好ましい。但し、ここでいう化合物(B)の窒素原
子に直接結合した活性水素原子の値は、実測アミン価を
基にして計算されるものをいう。
樹脂(A)と化合物(B)との反応の進行は、反応の初
期においては、反応系の粘度の上昇、オキシラン環の消
費量を測定することによって追跡することができる。
しかしながら反応系内にミクロゲル体が生成すると、こ
のミクロゲル体は反応溶媒に対して不溶性であるためオ
キシラン環の残存量は、赤外線吸収スペクトル(IR)
ないしはフーリエ変換赤外線吸収スペクトル(FT−I
 R)等で測定しなければならなくなる。それ以外の方
法としては、反応の途中で樹脂(A)と化合物(B)と
の樹脂反応物の一部をとって乾燥し、得られた樹脂フィ
ルムが、反応に用いている有機溶媒に不溶になるまで反
応を行うと方法が挙げられる。反応開始から、樹脂反応
物が反応に用いた有機溶媒に不溶となるまでの時間を測
定しておけば、それにより反応の終点を決定することも
できる。
この様にして得られたミクロゲル体にイオン交換水を適
当量加えて攪拌することにより、水性媒体中に分散した
ミクロゲル体を得ることができる。
必要に応じてミクロゲル体の製造時に用いた有機溶媒は
蒸留除去することができる。
ミクロゲル体が水性媒体中に分散した組成物には更に酸
性化合物(C)を加えてもよい。
本発明の組成物には必要に応じて、硬化剤、顔料、フィ
ラー、流動性調節剤、消泡剤、粘着付与剤、難燃剤、酸
化防止剤およびその他の添加剤を添加してもよい。
又、組成物には、アクリル系樹脂エマルジゴン、ポリエ
ステル系樹脂エマルジョン、ポリウレタン系樹脂エマル
ジョン、スチレン−ブタジェン共重合体ラテックス、ア
クリロニトリル−ブタジェン共重合体ラテックス等の合
成樹脂水性分散液を添加してもよい。
本発明の組成物中に含有する三次元網目構造を有するカ
チオン性のミクロゲル体は自己乳化性を有しており、従
来のカチオン系乳化剤と同様に使用することもできるの
で、該ミクロゲル体が分散している水性媒体中で、単量
体を乳化重合することができる。
本発明の組成物中のミクロゲル体は、水性媒体中で凝集
や沈降のない水性分散液の形で得ることができる。
この組成物はミクロゲル体が分散相で、水が連続相であ
る二相系であることはまちがいな(、目で観察すると、
淡黄色〜茶褐色の透明、半透明または不透明であり、ミ
クロゲル体の分散状態が良好なもは蛍光である。
組成物中のミクロゲル体の平均粒子直径は、いずれも一
般に10μm以下、好ましくは5〜0.01μmである
。水性媒体中のミクロゲル体の固形分濃度は該組成物の
最終用途により決まるものであり、制限されるものでは
ないが、例えば、組成物のミクロゲル体固形分含量は、
好ましくは、0.5重量%以上、通常約0.5〜50重
量%である。
本発明の組成物には、必要に応じて硬化剤、顔料、フィ
ラー、流動性調節剤、消泡剤、粘着賦与剤、難燃剤、酸
化防止剤およびその他の添加剤を添加して用いても差し
支えない。
顔料としては従来の顔料がいずれも使用でき、例えば、
酸化鉄類、酸化鉛類、クロム酸ストロンチウム、カーボ
ンブラック、コールダスト、二酸化チタン、タルク、硫
酸バリウム、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、
クロミウムイエロー等の色顔料が挙げられる。顔料対組
成物のミクロゲル体固形分の重量比は通常0.02〜l
:1である。
また、酢酸鉛の如き可溶性鉛を組成物に加えてもよい。
本発明の組成物はフローコート、デイツプコート、スプ
レコート、ロールコート、電着コート等各種の方法で基
材へ塗布することができる。
基材は特に限定されるものではなく、導電性基体、例え
ば鉄、スチール、アルミニウム、銅、マグネシウム等の
金属、金属化プラスチック、導電性カーボン被覆物質、
ガラス、木材、繊維、コンクリート、モルタル、羊毛お
よびプラスチックの如き金属、非金属、有機物、無機物
等を挙げることができその形状も特に制限されるもので
はない。
本発明の組成物は、常温乾燥、強制乾燥あるいは100
〜300℃で30秒〜30分加熱乾燥を行なうことによ
り、屈曲性に優れた皮膜を得ることができる。
本発明の組成物は、例えば硬化剤(F)を併用すること
により塗料用により好適な、熱硬化性樹脂組成物を与え
ることが出来る。ここで用いることのできる硬化剤(F
)は特に限定されるものではなく、公知慣用の硬化剤、
ユリアーホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアル
デヒド樹脂、ベンゾグアナミン−ホルムアルデヒド樹脂
、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ブロックトポリ
イソシアネート等が例示される。硬化剤(F)の使用量
は組成物のミクロゲル体の固形分100重量部に対して
30重量部以下、なかでも2〜20重量部が好ましい。
又、本発明の組成物はカチオン電着塗料用の樹脂組成物
としても用いることができる。
例えば本発明の組成物を導電性アノードと被塗装面がカ
ソードである導電性カソードに接触させ、次いで該電極
間に十分な電圧をかければカソード面に本発明組成物中
のミクロゲル体の塗膜形成せしめることができる。カチ
オン電着塗装を行う際の条件は、従来のカチオン電着塗
装の条件と同じである。印加電圧は特に限定されるもの
ではないが、通常1〜6000ボルト中でも50〜50
0ボルトが好ましい。電流密度も特に限定されないが通
常0.5〜15アンペア/平方フイートであり、その値
は電着塗装作業中にミクロゲル体の絶縁塗膜が形成され
るにつれ減少していく傾向にある。
本発明の組成物は、カチオン電着塗装およびその他の塗
装により基材にそのミクロゲル体塗膜を形成せしめた後
に、必要に応じて更に90〜300°Cで、30秒〜3
0分焼き付は硬化することが好ましい。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により説明する。
特に断わりのない限り「部」、1%」は重量基準である
合成例1〔窒素原子に直接結合した活性水素原子を少な
くとも3個有する化合物(B)の合成〕コンデンサー、
温度計、滴下ロート、窒素ガス導入管、攪拌機を装着し
たフラスコを窒素置換し、Versadyme 216
  (ヘンケル白水社製炭素数36のダイマー酸、固形
分100%)475部、トール油脂肪酸200部及びテ
トラエチレンペンタミン365部を仕込み、攪拌しなか
ら145°Cまで昇温し、同温度を30分間保持した後
、更に1.5時間かけて240°Cまで昇温し、同温度
を3時間保った。次いで減圧下で15分脱水を進め、冷
却し、アミン価270KOHmg/g、数平均分子量(
以下、Mnという。、)=900 (計算値)のポリア
ミド樹脂B−1を得た。
合成例2〔同 上] 合成例1と同様の反応装置にVersadyme 21
6290部、アジピン酸73部、トリエチレンテトラミ
ン161部を仕込み、攪拌しなから145°Cまで昇温
し、同温度を30分保持した後、更に1.5時間かけて
220°Cまで昇温し、同温度を3時間保った。次いで
減圧下で1時間脱水を進め、冷却し、アミン価201K
OII ■/g、 Mn=4900(計算値)のポリア
ミド樹脂B−2を得た。
合成例3〔同 上] 合成例1と同様の反応装置にVersadyme 21
6580部、トリエチレンテトラミン263部を仕込み
、攪拌しなから145°Cまで昇温し、同温度を30分
保持した後、更に1.5時間かけて220°Cまで昇温
し、同温度を3時間保った。次いで減圧下で1時間脱水
を進め、・冷却し、n−ブタノール639部、エビクロ
ン850(大日本インキ化学工業社製ビスフェノールA
ジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、エポキシ当量:
189)151部を加えて100°Cで3時間反応させ
、アミン価202KOHtag/gSMn=2400 
(計算値)の、ポリアミド樹脂とエポキシ樹脂とからな
る非ゲル状の樹脂反応物の60%n−ブタノール溶液B
−3を得た。
合成例4〔同 上〕 合成例1と同様の反応装置にVersadyme 21
6348部、アジピン酸58.4部、トリエチレンテト
ラミン170.8部を仕込み、攪拌しなから145°C
まで昇温し、同温度を30分保持した後、更に1.5時
間かけて220°Cまで昇温し、同温度を3時間保った
。次いで減圧下で1時間脱水を進め、冷却しアミン価2
27 KOHmg/ g 、 M n =3200(計
算値)のポリアミド樹脂B−4を得た。
合成例5〔同 上] 合成例1と同様の反応装置にアジピン酸481部及びト
リエチレンテトラミン519部を仕込み、攪拌しなから
145“Cまで昇温し、同温度に30分間保った後、更
に1.5時間かけて220°Cまで昇温し、同温度に3
時間保った0次いで減圧下で2時間脱水を進め、冷却し
、アミン価385KOHmg/g、 Mn−3300(
計算値)のポリアミド樹脂B−5を得た。
実施例1〔水性樹脂組成物(1)の合成〕コンデンサー
、温度計、窒素ガス導入管、攪拌機を装着したフラスコ
を窒素置換した後、これにn−ブタノール96部を仕込
み、リフラックス温度に昇温しでエピクロン9155 
(大日本インキ化学工業製ビスフェノールAジグリシジ
ルエーテル型エポキシ樹脂、エポキシ当量4000) 
120部を投入溶解せしめた後、90℃に冷却し、酢酸
21.4部を加えて均一に混合した0次にその攪拌され
ているフラスコに上記合成例1のポリアミド樹脂B−1
の80部を添加し、105°Cを2時間保持した後、9
0℃以下に冷却した。この樹脂反応物は、赤外線吸収ス
ペクトルの測定からオキシラン環の吸収が消失しており
、エポキシ樹脂が完全に反応していることがわかった。
次いでこの樹脂反応物にイオン交換水682.6部を加
えて水性樹脂組成物を得た。この水性樹脂組成物を減圧
蒸留してn−ブタノールを除き不揮発分30.5%、粘
度178cps 、 pH5,9の黄色で蛍光を呈する
水性樹脂組成物(1) −1を得た。
上記組成物(I)−1をガラス板上に展開し、乾燥して
、樹脂フィルムを得た。この樹脂フィルムを再度n−ブ
タノール中に溶解させようと試みたが、全く溶解しなか
った。
このことから、組成物(1)中に分散している樹脂は三
次元綱目構造を有する樹脂反応物のミクロゲル体である
ことがわかった。
実施例2〔同 上〕 実施例1と同様の装置にn−ブタノール224部を仕込
み、リフラックス温度に昇温しで、エピコート1010
(油化シェルエポキシ製ビスフェノールAジグリシジル
エーテル型エポキシ樹脂、エポキシ当量3800) 2
80部を投入溶解せしめた後、90°Cに冷却し、酢酸
28部を加えて均一に混合した。次にその攪拌されてい
るフラスコに上記合成例2のポリアミド樹脂B−2の1
20部、n −ブタノール280部を加え、105°C
に30分保持した後、イオン交換水2468部を徐々に
加え80°Cで3時間保持し反応を継続した0次いで冷
却してオキシラン環が残留していないのを確認した後、
減圧蒸留してn−ブタノールを除き不揮発分23%、粘
度59 cps 、 pH5,7の茶褐色で蛍光を呈す
る水性樹脂組成物(1)−2を得た。
上記組成物(1)−2から得られた樹脂フィルムはn−
ブタノールに不溶であり、組成物jり一2中の樹脂反応
物はミクロゲル体であることがわかった。
実施例3〔同 上〕 実施例1と同様の装置にn−ブタノール176部を仕込
み、リフラックス温度に昇温しエビクロン9055 (
大日本インキ化学工業社製ビスフェノールAジグリシジ
ルエーテル型エポキシ樹脂、エポキシ当量2600) 
220部を投入溶解せしめた後、90℃に冷却し、酢酸
39部を加えて均一に混合した0次にその攪拌されてい
るフラスコに上記合成例3のポリアミド樹脂とエポキシ
樹脂とからなる非ゲル状の樹脂反応物B−3の180部
、n −ブタノール150部を加え105°Cに2時間
保持した0次いで冷却してオキシラン環が残留していな
いのを確認した後、それにイオン交換水1260部を加
えて減圧蒸留し、n−ブタノールを除き不揮発分18%
、粘度13 cps 、 pH5,7の黄土色で蛍光を
呈する水性樹脂組成物(1) −3を得た。
上記組成物(1)−3から得られた樹脂フィルムはn−
ブタノールに不溶であり、組成物(1)−3中の樹脂反
応物はミクロゲル体であることがわかった。
実施例4〔同 上〕 実施例1と同様の装置にn−ブタノール256部、エピ
コー) 1010の380部を仕込み、リフラックス温
度に昇温しエポキシ樹脂を溶解せしめた後、90℃に冷
却し、酢酸39部を加えて均一に混合した。次にその攪
拌されているフラスコに上記合成例4のポリアミド樹脂
B−4の80部、トルエン286部を添加し、95°C
にて3時間保ちオキシラン環が残留していないことを確
認して、イオン交換水1020部を加えて水性樹脂組成
物を得た。イオン交換水1500部を更に加えて、n−
ブタノール、トルエンを減圧蒸留で除いて不揮発分20
%、粘度10 cps 、 pH4,2の茶色で蛍光を
呈する水性樹脂組成物(1)−4を得た。
上記組成物(1)−4から得られた樹脂フィルムはn−
ブタノールとトルエンの混合溶媒に不溶であり、組成物
(1)−4中の樹脂反応物はミクロゲル体であることが
わかった。
実施例5〔同 上〕 実施例1と同様の装置にn−ブタノール231部、エピ
コート10100280部を仕込み、リフラックス温度
に昇温しエポキシ樹脂を溶解せしめた後、90℃に冷却
し、酢酸30部を加えて均一に混合した0次にその攪拌
されているフラスコに上記合成例4のポリアミド樹脂B
−4の120部、トルエン701部を添加し、95℃に
て3時間保ちオキシラン環が残留していないことを確認
して、イオン交換水1138部を加えた。イオン交換水
2750部を更に加えて、n−ブタノール、トルエンを
減圧蒸留で除いて不揮発分23%、粘度70cps、P
H5,2の茶色で蛍光を呈する水性樹脂組成物(1)−
5を得た。
上記組成物(1)−5から得られた樹脂フィルムはn−
ブタノールとトルエンの混合溶媒に不溶であり、組成物
(I)−5中の樹脂反応物はミクロゲル体であることが
わかった。
実施例6〔同 上〕 実施例1と同様の装置にn−ブタノール236部、エピ
コー) 1010.210部を仕込み、リフラックス温
度に昇温しエポキシ樹脂を溶解せしめた後、90°Cに
冷却し、蟻酸26部を加えて均一に混合した0次にその
攪拌されているフラスコに上記合成例4のポリアミド樹
脂B−4の140部、トルエン115部を添加し、95
°Cにて3時間保ち、オキシラン環が残留していないこ
とを確認して、イオン交換水1023部を加えた。イオ
ン交換水980部を更に加えて、n−ブタノール、トル
エンを減圧蒸留で除いて、不揮発分18%、粘度390
cps 、 pH5,7の茶色で蛍光を呈する水性樹脂
組成物(1)−6を得た。
上記組成物(I)−6から得られた樹脂フィルムはn−
ブタノールとトルエンの混合溶媒に不溶であり、組成物
(I)−6中の樹脂反応物はミクロゲル体であることが
わかった。
実施例7〔同 上〕 実施例1と同様の装置にn−ブタノール202部を仕込
み、リフラックス温度に昇温し、エピクロン9155の
140部をこれに投入溶解せしめた後、90’Cに冷却
し、酢酸10部を加えて均一に混合した。次にその攪拌
されているフラスコに上記合成例1のポリアミド樹脂B
−1の60部を添加し、105℃に2時間保持した後、
90°C以下に冷却し、オキシラン環が残留していない
ことを確認して、イオン交換水588部を加えた。更に
これを減圧蒸留してn−ブタノールを除き、不揮発分4
4%、粘度28000 cps 、 pH7,5の黄色
で蛍光を呈する水性樹脂組成物(1)−7を得た。
上記組成物(1)−7から得られた樹脂フィルムはn−
ブタノールに不溶であり、組成物(1)−7中の樹脂反
応物はミクロゲル体であることがわかった。
実施例8〔同 上〕 実施例1と同様の装置にn−ブタノール132部、エピ
クロン7050 (大日本インキ化学工業社製エポキシ
樹脂、エポキシ当量1900) 120部を仕込み、リ
フラックス温度に昇温しエポキシ樹脂を溶解せしめた後
、90°Cに冷却し、酢酸19.5部を加えて均一に混
合した0次にその攪拌されているフラスコに上記合成例
4のポリアミド樹脂B−4の80部とトルエン66部を
添加し、95℃にて3時間保ち、この後冷却してオキシ
ラン環が残留していないことを確認して、イオン交換水
を583部を加えて水性樹脂組成物を得た。イオン交換
水563部を更に加えて、n−ブタノール、トルエンを
減圧蒸留で除いて、不揮発分25%、粘度235cps
 、 pH5,2の茶色で蛍光を呈する水性樹脂組成物
(1)−8を得た。
上記組成物(1)−8から得られた樹脂フィルムはn−
ブタノールに不溶であり、組成物(I)8中の樹脂反応
物はミクロゲル体であることがわかった。
実施例9〔同 上〕 実施例1と同様の装置にn−ブタノール66部、トルエ
ン30部を仕込み、リフラックス温度に昇温し、エピク
ロン4050 (大日本インキ化学工業社製エポキシ樹
脂、エポキシ当量950)120部を投入溶解せしめた
後、90°Cに冷却し、酢酸19.5部を加えて均一に
混合した。次にその攪拌されているフラスコに上記合成
例4のポリアミド樹脂B−4の80部、n−ブタノール
66部、トルエン174部を加え、l 00 ’Cに1
時間保持した後、イオン交換水2468部を徐々に加え
80’Cに3時間保持し反応を継続した。次いで冷却し
てオキシラン環が残留していないのを確認した後、更に
イオン交換水924部を加え、n−ブタノール、トルエ
ンを減圧蒸留で除いて、不揮発分21%、粘度56cp
s 、 p)15.4の茶色で蛍光を呈する水性樹脂組
成物(I)−9を得た。
上記組成物(I)−9から得られた樹脂フィルムはn−
ブタノールとトルエンの混合溶媒に不溶であり、組成物
(1) −9中の樹脂反応物はミクロゲル体であること
がわかった。
実施例10(同 上〕 実施例1と同様の装置にn−ブタノール112部を仕込
み、リフラックス温度に昇温しでエピコート1010 
(油化シェルエポキシ(株)製ビスフェノールAジグリ
シジルエーテル型エポキシ樹脂、エポキシ当量3800
) 140部を投入溶解せしめた後、90°Cに冷却し
、酢酸9.7部を加えて均一に混合した。次にその攪拌
されているフラスコに上記合成例1のポリアミド樹脂B
−1の60部及びn−ブタノール90部を加え、105
°Cにて2時間保持した。ここで上記樹脂反応物の一部
をとり、冷却してオキシラン環が残留していないのを確
認した。上記樹脂反応物を90°Cまで冷却した後、イ
オン交換水588部を加え、攪拌混合してn−ブタノー
ルと水の混合媒体中に分散せしめ、更にイオン交換水を
加えた後、n−ブタノールを減圧蒸留で除いて、不揮発
分31%、粘度110cps、pH5,7の黄色で蛍光
を呈する水性樹脂組成物(I)10を得た。
上記組成物(1)−10から得られた樹脂フィルムはn
−ブタノールに不溶であり、組成物(I)−10中の樹
脂反応物はミクロゲル体であることがわかった。
実施例11〔同 上〕 実施例1と同様の装置にn−ブタノール128部を仕込
み、リフラックス温度に昇温してエビコ−)1010 
(油化シェルエポキシ製ビスフェノールAグリシジルエ
ーテル型エポキシ樹脂、エポキシ当量4000) 16
0部を投入溶解せしめた後、90°Cまで冷却し、n−
ブタノール121部、トルエン41部及び酢酸9.8部
を加えて均一に混合した。
次にその攪拌されているフラスコに上記合成例5のポリ
アミド樹脂B−5の40部を加え、105°Cにて2時
間保持した。ここで上記樹脂反応物の一部をとり、冷却
してオキシラン環が残留していないのを確認した。上記
樹脂反応物を90°Cまで冷却した後、イオン交換水6
20部を加え撹拌混合してn−ブタノール、トルエン、
水の混合媒体中に分散せしめ、更にイオン交換水を加え
た後、n−ブタノール及゛びトルエンを減圧蒸留で除い
て;不揮発分30%、粘度70cps 、 pH8,0
の茶褐色で蛍光を呈する水性樹脂組成物(1)−11を
得た。
上記組成物(I)−11から得られた樹脂フィルムはn
−ブタノールとトルエンの混合溶媒に不溶であり、組成
物(I) −11中の樹脂反応物はミクロゲル体である
ことがわかった。
実施例15〜26及び比較例1〔水性樹脂組成物の塗膜
物性〕 実施例1〜14で合成した水性樹脂組成物(1)−1〜
(I)−11の所定量に硬化剤を第1表に示す量混合し
たもの及び後記するカチオン性エポキシ樹脂組成物を各
々ボンデライト144処理鋼板(0,8mm厚)に膜w
−20μmとなる様に塗布し、120“Cで20分間乾
燥焼付を行った。
尚、後記するカチオン性エポキシ樹脂組成物は120°
Cl2O分間では充分な塗膜が得られず、180°Cl
2O分ではじめて評価可能な塗膜となったのでこの条件
での塗膜物性を示した。
カチオン エポキシ エピクロン4050 (大日本インキ化学工業製ビスフ
ェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂エポキ
シ当1910)100部をエチルセロソルブ47部に溶
解させジエチルアミン8部を加え105°Cで2時間反
応させエポキシ変性樹脂155部得た。
一方、トルエンジイソシアネート174部にブチルセロ
ソルブ118部を110°Cで2時間反応させ、次いで
ジェタノールアミン35部及びジブチル錫ジアセテート
0.05部を加えて110°Cで2時間反応させエチル
セロソルブ140部を加えてブロックトポリイソシアネ
ート467部(固型分70%)を得た。
このブロックトポリイソシアネート147部を先に得た
エポキシ樹脂変性物155部に加え、酢酸5部で中和し
た後、イオン交換水138部を用いて希釈しカチオン性
エポキシ樹脂組成物を得た。
上記エポキシ変性樹脂をガラス板上に展開し、乾燥して
、樹脂フィルムを得た。この樹脂フィルムを再度エチル
セロソルブに浸漬したところ、溶解してしまった。
この様にして得られた塗膜の物性をJIS K−540
0に基いて測定した。その結果を第1表に併せて示した
以下、評価方法につき具体的に説明する。
■)鉛筆硬度 各種の硬度を有する鉛筆を塗膜に対して45゜の角度に
当て一定の力で押した時、どの硬さで塗膜にキズがつい
たかを目視で観察し、キズのつく前の硬さでもって表示
した。
2)密着性(ゴバン目密着試験) 塗膜に100個のlmmX1mmのゴバン目を鋼板に至
る深さで切り込みを入れ、セロハンテープをはり、いき
おいよくはがした時に鋼板上にいくつのゴバン目が残っ
ているかを目視で観察した。
3)耐食性(ツルトスプレー試験) 塗膜のついた鋼板に2つの対角線が交差する様に鋼板に
至る深さまで塗膜に切り込みを入れ、35°C15%の
食塩水を240時間噴霧した後の塗面の外観を目視で観
察した。
評価基準 ◎:異常なし △:若干点錆発生 ×:塗面の30%以上に錆が発生 4)耐水性 塗膜のついた鋼板を40°Cのイオン交換水に240時
間浸漬した後の塗面の外観を目視で観察した。
評価基準は耐食性のそれを準用した。
5)衝撃性 塗膜のついた鋼板を直径0.5インチの半球状の穴があ
いた金属製の台の上に乗せ直径0.5インチの半球が先
端についた金属製の棒を垂直に立て、この棒上に50C
11の高さから1 kgの分銅を落下させた時に、塗膜
に亀裂が入ったり、塗膜が鋼板からはがれないかを目視
で観察した。
評価基準 ◎:異常なし ×:亀裂が発生 6)屈曲性■ 鋼板の塗膜のついた面を下向きにして置き、その真中に
直径2閣φの金属棒を置いて、それを中心にしてブリキ
板を2つに折り曲げ、塗膜に亀裂が入ったり、塗膜が鋼
板からはがれないかを目視で観察した。
評価基準 ◎:異常なし ×:亀裂が発生 7)屈曲性■ ボンデライ)  144処理鋼板の代わりに、表面を研
磨したブリキ板(0,32■厚)を用い、前記したのと
同じ条件で焼付を行った。
このブリキ板の塗膜のついた面を下向きにして置き、そ
の真中に直径2mmφの金属棒を置いて、それを中心に
してブリキ板を2つに折り曲げる。
次いで、この金属棒を取り除き、ブリキ板(0,32園
厚)をはさんだ。
次にブリキ板をはさんだ0字型の塗膜つきブリキ板を台
上にねかせ、その折り曲げ部分の50C11の高さから
1kgの分銅を落下させる。その時、折り曲げ部分の塗
膜に亀裂が入ったり、塗膜がブリキ板からはがれないか
をルーパで観察した。
尚、ブリキ板を2枚はさむという条件から試験を行い、
1枚、0枚とブリキ板を減らしていって、塗膜に亀裂が
入ったり、塗膜の剥離が起きたその前のT値をもって表
示した。
評価基準 OT:ブリキ板をはさまない状態で分銅を落下させても
亀裂や剥離が起こらない。
IT:ブリキ板を1枚はさんだ状態で分銅を落下させて
も亀裂や剥離が起こらない。
(OTで亀裂又は剥離が起こった。) 2T:ブリキ板を2枚はさんだ状態で分銅を落下させて
も亀裂や剥離が起こらない。
(ITで亀裂又は剥離が起こった。) 〉2T:ブリキ板を3枚はさんだ状態で分銅を落下させ
ると亀裂又は剥離が起こった。
〔発明の効果〕
本発明の水性樹脂組成物は、三次元網目構造を有するカ
チオン性のミクロゲル体からなるため、硬化剤により硬
化せしめた際の低温硬化性に優れ、密着性、耐食性、耐
水性は勿論のこと、耐屈曲性、耐衝撃性のいずれにも優
れた塗膜を得ることができる。
従って、熱硬化型塗料やカチオン電着塗料等の塗料分野
において、航空機、船舶、電車、自動車等のボディー、
ラジェター、ガソリンタンクや、電気洗濯機、冷蔵庫、
流し台、金属製浴槽、ロッカー、デスク、ドアー、門扉
、雨戸、屋根材、オーディオ用品パネル等従来の用途の
いずれにも使用可能である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、エポキシ樹脂(A)と、窒素原子に直接結合した活
    性水素原子を少なくとも3個有する化合物(B)との付
    加反応により得られる三次元網目構造を有する樹脂反応
    物からなるカチオン性のミクロゲル体が、水性媒体中に
    分散していることを特徴とする水性樹脂組成物。 2、樹脂(A)が、芳香族系エポキシ樹脂で、化合物(
    B)が、ポリアミド樹脂である請求項1記載の組成物。 3、樹脂(A)が、エポキシ当量800〜4500のビ
    スフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂で
    、化合物(B)が、数平均分子量800〜6000で、
    かつアミン価が150〜400KOHmg/gのポリア
    ミド樹脂である請求項1記載の組成物。 4、化合物(B)が、数平均分子量800〜6000で
    、かつアミン価が150〜400KOHmg/gの、ポ
    リカルボン酸とポリアルキレンポリアミンとから得られ
    るポリアミド樹脂である請求項3記載の組成物。 5、カチオン性のミクロゲル体が、樹脂(A)の全オキ
    シラン環数に対して、化合物(B)の全活性水素原子数
    が過剰となる条件で付加反応を行って得られた樹脂組成
    物の酸性化合物(C)による中和物である請求項1記載
    の組成物。 6、酸性化合物(C)の存在下で、樹脂(A)と化合物
    (B)との付加反応を行う請求項5記載の組成物。 7、樹脂(A)が、エポキシ当量800〜4500のビ
    スフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂で
    、化合物(B)が、数平均分子量800〜6000で、
    かつアミン価が150〜400KOHmg/gのポリア
    ミド樹脂である請求項6記載の組成物。 8、化合物(B)が、ポリカルボン酸とポリアルキレン
    ポリアミンとから得られるポリアミド樹脂である請求項
    7記載の組成物。 9、樹脂(A)が、エポキシ当量800〜4500のビ
    スフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂で
    、化合物(B)が、数平均分子量800〜6000で、
    かつアミン価が150〜400KOHmg/gのポリア
    ミド樹脂で、酸性化合物(C)が、有機酸である請求項
    6記載の組成物。 10、化合物(B)が、数平均分子量800〜6000
    で、かつアミン価が150〜400KOHmg/gの、
    ポリカルボン酸とポリアルキレンポリアミンとから得ら
    れるポリアミド樹脂で、酸性化合物(C)が、モノカル
    ボン酸である請求項6記載の組成物。 11、有機溶媒中で付加反応を行う請求項6記載の組成
    物。 12、n−ブタノール、又はn−ブタノールとトルエン
    との混合有機溶媒中で付加反応を行う請求項6記載の組
    成物。 13、樹脂(A)が、エポキシ当量800〜4500の
    ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂
    で、化合物(B)が、数平均分子量800〜6000で
    、かつアミン価が150〜400KOHmg/gのポリ
    アミド樹脂で、酸性化合物(C)が、有機酸である請求
    項11または12記載の組成物。 14、樹脂(A)が、エポキシ当量800〜4500の
    ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂
    で、化合物(B)が、数平均分子量800〜6000で
    、かつアミン価が150〜400KOHmg/gの、ポ
    リカルボン酸とポリアルキレンポリアミンとから得られ
    るポリアミド樹脂で、酸性化合物(C)が、モノカルボ
    ン酸である請求項11または12記載の組成物。
JP1548590A 1989-01-26 1990-01-25 水性樹脂組成物 Expired - Lifetime JP2890594B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-16840 1989-01-26
JP1684089 1989-01-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02276876A true JPH02276876A (ja) 1990-11-13
JP2890594B2 JP2890594B2 (ja) 1999-05-17

Family

ID=11927404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1548590A Expired - Lifetime JP2890594B2 (ja) 1989-01-26 1990-01-25 水性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2890594B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04226171A (ja) * 1990-06-25 1992-08-14 Ppg Ind Inc カチオン性マイクロゲルおよび電着におけるその使用
US5371120A (en) * 1993-07-19 1994-12-06 E. I. Du Pont De Nemours And Company Crosslinked microgel for cathodic electrocoating compositions
EP0705891A2 (en) 1994-09-20 1996-04-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Water based recording ink
US5538549A (en) * 1994-06-13 1996-07-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording ink having pigment particles
JP2001158875A (ja) * 1999-09-22 2001-06-12 Michio Shoji 水性エポキシ接着剤、および耐熱性繊維シートとその製法
US6565642B2 (en) 2000-09-01 2003-05-20 Ricoh Company, Ltd. Pigment dispersion liquid and method of producing the same
US6814792B2 (en) 2001-06-19 2004-11-09 Ricoh Company, Ltd. Pigment dispersion, inkjet ink composition using the pigment dispersion, method of manufacturing the inkjet ink composition and image forming method using the inkjet ink composition
JP2008519902A (ja) * 2004-11-17 2008-06-12 ピーアールシー−デソト インターナショナル,インコーポレイティド 選択的に剥ぎ取り可能な中間被覆および使用方法
CN106752721A (zh) * 2016-12-29 2017-05-31 安徽浩丰特种电子材料有限公司 一种耐腐蚀环氧树脂涂料

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04226171A (ja) * 1990-06-25 1992-08-14 Ppg Ind Inc カチオン性マイクロゲルおよび電着におけるその使用
US5371120A (en) * 1993-07-19 1994-12-06 E. I. Du Pont De Nemours And Company Crosslinked microgel for cathodic electrocoating compositions
US5538549A (en) * 1994-06-13 1996-07-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording ink having pigment particles
EP0705891A2 (en) 1994-09-20 1996-04-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Water based recording ink
US5725643A (en) * 1994-09-20 1998-03-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording ink
JP2001158875A (ja) * 1999-09-22 2001-06-12 Michio Shoji 水性エポキシ接着剤、および耐熱性繊維シートとその製法
US6565642B2 (en) 2000-09-01 2003-05-20 Ricoh Company, Ltd. Pigment dispersion liquid and method of producing the same
US6814792B2 (en) 2001-06-19 2004-11-09 Ricoh Company, Ltd. Pigment dispersion, inkjet ink composition using the pigment dispersion, method of manufacturing the inkjet ink composition and image forming method using the inkjet ink composition
JP2008519902A (ja) * 2004-11-17 2008-06-12 ピーアールシー−デソト インターナショナル,インコーポレイティド 選択的に剥ぎ取り可能な中間被覆および使用方法
CN106752721A (zh) * 2016-12-29 2017-05-31 安徽浩丰特种电子材料有限公司 一种耐腐蚀环氧树脂涂料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2890594B2 (ja) 1999-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0347673B2 (ja)
US4176099A (en) Self-crosslinking cationic resin emulsions for use in electrodeposition paints
EP0066859B1 (de) Kathodisch abscheidbares wässriges Elektrotauchlack-Uberzugsmittel
JPS6241543B2 (ja)
US4600485A (en) Aqueous electrodip lacquer coating compound capable of being deposited at the cathode, and its use
AU594460B2 (en) An aqueous cathodic electrodeposition lacquer coating composition and its use
JP3529418B2 (ja) 架橋した微小粒子を含んでなる電着塗装組成物
JPH02276876A (ja) 水性樹脂組成物
JPH0797536A (ja) セルロース添加剤を含んでなる電着塗料組成物
JP3428081B2 (ja) 結合剤として適するポリマー
JP2523204B2 (ja) プレコ―ト金属材料用被覆組成物
EP0025554A2 (de) Präkondensiertes, hitzehärtbares, wässriges Lacküberzugsmittel und dessen Verwendung zur kathodischen Abscheidung auf elektrisch leitenden Oberflächen
JP6398025B1 (ja) 電着塗料組成物及び電着塗装方法
US6846400B2 (en) Cathodic electrodeposition coating agents
US9982146B2 (en) Dual-cure compositions useful for coating metal substrates and processes using the compositions
US5639361A (en) Binder system for electrodeposition coating
JPH03174432A (ja) 水性樹脂組成物
JPS62131079A (ja) 陰極電着塗装用結合剤
JP2020020009A (ja) カチオン性電着塗料の塗装方法
CN1831208B (zh) 多层涂膜形成方法
JP2874243B2 (ja) 水性樹脂組成物
AU595414B2 (en) Process for the preparation of carboxylated amide binders
JPH0352973A (ja) 水性中塗塗料組成物
JP2002003572A (ja) ポリアミン樹脂組成物
EP0200399A2 (en) Coating compositions, suitable for electrodepostion, comprise a hydroxyl group-containing addition copolymer and a hydroxyl group-containing polymeric modifier