JPH02273653A - 3―置換アミノアクリル酸エステル類の製造法 - Google Patents

3―置換アミノアクリル酸エステル類の製造法

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JPH02273653A
JPH02273653A JP9300689A JP9300689A JPH02273653A JP H02273653 A JPH02273653 A JP H02273653A JP 9300689 A JP9300689 A JP 9300689A JP 9300689 A JP9300689 A JP 9300689A JP H02273653 A JPH02273653 A JP H02273653A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、3−置換アミノアクリル酸エステル類の新
規な製造法に関するものである。
3−置換アミノアクリル酸エステル類は、医薬等を製造
する上での反応試剤として極めて有効なものであり、分
子内に炭素−炭素二重結合に隣接して種々の置換や反応
が可能なアミノ基およびアルコキシカルボニル基を持つ
という、その特異な骨格により合成原料としての反応性
に冨み、今後の広範な用途が期待されるものである。
(従来技術の説明) 従来、3−Inアミノアクリル酸エステル類は、アセチ
レンモノカルボン酸(「プロピオール酸」または「プロ
パルギル酸」とも称する。)をエステル化後、アミン化
合物と反応させる方法および3−I!換テアミノアクロ
レイン転位反応によって得られていた。
前者の方法としては、例えば、10%濃度に調製された
硫酸の無水メタノール溶液でアセチレンモノカルボン酸
を2日間加熱還流してアセチレンモノカルボン酸メチル
エステルを製造し、次いで、20℃に調製された前記ア
セチレンモノカルボン酸メチルエステルのテトラヒドロ
フラン溶液中ヘジメチルアミンを添加することにより3
−ジメチルアミノアクリル酸メチル°エステルが製造さ
れることがヘルヴエチカ・ケミ力・アクタ(Helve
ticaChemica Acta)誌第52巻265
1頁(1969年)に記載されている。さらに、n−ブ
チルアミンの無水エーテル溶液を撹拌し氷冷しながら、
この溶液中にアセチレンモノカルボン酸メチルエステル
を1時間滴下し、室温で48時間反応させた後、12T
orr、125〜130℃の条件下で蒸留すると、無色
の容易に流動する液体として3−ブチルアミノアクリル
酸メチルエステルが得られることがケミ・バー(Che
m、Ber、)誌第99巻2539頁(1966年)に
記載されている。
また、後者の方法としては、例えば、3−メトキシ−3
−(ジメチルアミノ)アクロレインがトリクロロメタン
中で60°Cで加熱される場合、異性体のトランス−3
−(ジメチルアミノ)アク′リル酸メチルエステルに転
化することがアンジェウ・ケミカル・インターナシラナ
ル・エディシシン(Angew、Ches、Inter
nat、Edit、)誌第7巻第6号460真(196
8年)に記載されている。
しかしながら、前記の3−置換アミノアクリル酸エステ
ル類を製造する従来技術は、何れも、原料であるアセチ
レンモノカルボン酸や3−置換アミノアクロレインなど
の入手が困難である上に、生成される3−置換アミノア
クリル酸エステル類の収率が低い(例えば、前記アンジ
エウ・ケミカル・インターナシラナル・エデイジョン誌
第7巻第6号460頁に記載の製造法では57%となっ
ている。)から構成される装置換アミノアクリル酸エス
テル類の収率は高くても、その生成反応に長時間を要す
る(例えば、前記ケミ・バー誌第99巻2539頁に記
載の製造法では、収率は88%であるが、反応時間は前
述の如り48時間も要する。)という欠点があったので
ある。
また一方、一般式 RI−0−CH=C(Rz)−CN
  で表される3−アルコキシアクリロニトリルを一般
式R3−N(R,)−Hで表されるアミンと反応させて
一般式 R3−N(R4)−C)1.C(R1)−CN
  で表される3−アミノアクリロニトリルを製造する
方法(特開昭55−130950号公報)や一般式 R
,−0−C)1.C(CN)−C)toで表されるアル
コキシメチレンシアノアセトアルデヒド類を一般式 R
3−N(R4)−Hで表されるアミンと反応させて一般
式 R3−N(R4)−CH,C(CN)−CHOで表
されるアミノメチレンシアノアセトアルデヒド類を製造
する方法(特開昭59−48451号公報)などが提案
されている。
しかしながら、これらの製造法においては、アミンは、
アルコキシ基と反応するのみならず、シアン基やアセト
アルデヒド基とも反応し、従って、目的生成物である3
−アミノアクリロニトリルやアミノメチレンシアノアセ
トアルデヒド類の反応選択率が悪いなどの問題があった
のである。さらに、前者の製造法では、アミンとして、
例えば塩基性の低い芳香族アミンのような、3−アルコ
キシアクリロニトリルと容易には反応しないか又は完全
には反応しないアミンを反応させる場合には、反応に長
時間を要するか、または反応時間を短縮しようとすれば
、反応に触媒作用を及ぼし、最終生成物中には存在しな
い第二の反応性アミン(例えば、アンモニア、モルホリ
ッまたはピコリン等)を添加しなければならないなどの
欠点があり、また、後者の製造法では、反応を円滑に進
めるために使用する反応溶媒の使用量が多いか、または
反応溶媒を使用しない場合には、アミンを過剰量に使用
することが多(、これら反応溶媒または過剰のアミンの
回収に多くのコストがかかるとともに、回収操作が煩雑
になるなどの欠点があったのである。
〔発明が解決しようとする課題〕
公知の3−置換アミノアクリル酸エステル類の製造法は
、前述のように、例えば、原料の入手が困難であったり
、目的生成物の収率が低かったり、また、目的生成物の
選択率が低がったり、反応に長時間を要したり、反応溶
媒の使用量が多かったりなどの種々の問題点があったの
である。
そこで、この発明の目的は、容易に入手し得る原料を用
い、新規反応により高収率で3−置換アミノアクリル酸
エステル類を製造し得る方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、前述したような公知の方法における種々
の欠点を改善できる3−置換アミノアクリル酸エステル
類の製造法を確立すべく鋭意研究を行った。その結果、
3−アルコキシアクリル酸エステル類とアミン類とを反
応させれば、極めて容易に、そして、高収率かつ高選択
率で目的物である3−置換アミノアクリル酸エステル類
を製造し得ることができることを見い出し、この発明を
完成するに至ったのである。
すなわち、この発明は、3−アルコキシアクリル酸エス
テル類とアミン類とを反応させることを特徴とする3−
置換アミノアクリル酸エステル類の製造法に関する。
〔本発明の各要件の詳しい説明〕
以下に、この発明の方法を詳しく説明する。
この発明の方法にお゛いては、好ましくは反応に不活性
な溶媒の存在下に、3−アルコキシアクリル酸エステル
類とアミン類とを反応させて3−置換アミノアクリル酸
エステル類を製造するのであるが、この反応は、新規な
反応である。
この発明の方法における原料の3−アルコキシアクリル
酸エステル類は、通常液体として取り扱われるものであ
り、次の一般式CI)で表すことができる。
R+  OCH=CHC00Rz    (1)該一般
式(1)において、R9としては、炭素数が例えば1〜
5である低級アルキル基が挙げられる。また、R2とし
ては、炭素数1〜8の直鎖または分枝鎖のアルキル基、
アルケニル基、アルキニル基および炭素数3〜8の脂環
式炭化水素基、炭素数6〜8の芳香族炭化水素基等の環
状炭化水素基などが挙げられるが、これらは全て反応を
阻害しない置換基を有していてもよい、これら3−アル
コキシアクリル酸エステル類の具体例としては、上記一
般式CI)におけるR9が、メチル、エチル、n−(ま
たはi −)プロピル、n−(またはi−)ブチル、5
ec−ブチル、n−(またはi−)ペンチルなどのアル
キル基であり、R2が、メチル、エチル、n−(または
i−)プロピル、n−(または1−)ブチル、5ec−
ブチル、n−(またはi−)ペンチル、n−(またはi
−)ヘキシル、n−(またはi−)ヘプチル、n−(ま
たはi−)オクチルなどのアルキル基、ビニル、アリル
、1−プロペニル、イソプロペニル、1−ブテニル、2
−ブテニル、2−メチルアリル、1−ペンテニル、1−
ヘキセニルなどのアルケニル基、エチニル、プロパルギ
ルなどのアルキニル基、シクロプロピル、シクロブチル
、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロへブチル、
シクロオクチル、1−シクロプロペニル、1−シクロブ
テニル、1−シクロペンテニル、1−シクロヘキセニル
などの脂環式炭化水素基、フェニル、トリル、キシリル
、ベンジル、フェネチルなどの芳香族炭化水素基である
3−アルコキシアクリル酸エステル類が挙げられ、特に
、3−メトキシアクリル酸メチル、3−メトキシアクリ
ル酸エチル、3−メトキシアクリル酸プロピル、3−メ
トキシアクリル酸ブチル、3−エトキシアクリル酸メチ
ル、3−エトキシアクリル酸エチル、3−エトキシアク
リル酸プロピル、3−エトキシアクリル酸ブチルなどを
好適に挙げることができる。これら3−アルコキシアク
リル酸エステル類は、例えば、アクリル酸エステル類を
原料に、これと脂肪族アルコールと酸素とを、パラジウ
ム金属またはその塩類と亜硝酸エステルの存在下に、接
触酸化反応させて、−旦、アクリル酸エステル類のアセ
タール化生成物である3、3−ジアルコキシプロピオン
酸エステル類を製造しく特公昭61−36733号公報
参照。)、このアセタール化生成物を、公知の方法、例
えば、酸触媒の存在下に加熱して脱アルコールする(J
Chea+、Re5earch (S) 、 1985
+ p、80およびJ、Chem、Re5ea−rch
 (M) 、 1985. p、0987〜p、 09
96参照、)ことによって、容易にしかも高収率に製造
できるし、また、これら3−アルコキシアクリル酸エス
テル類の製造原料であるアクリル酸エステル類も工業的
規模で容易に入手が可能である: この発明の方法におけるもう一つの原料であるアミン類
は、次の一般式(II)で表すことができる。
該一般式において、R2およびR4は、それぞれ水素原
子、炭素数1〜12の直鎖または分枝鎖のアルキル基、
アルケニル基、アルキニル基および炭素数3〜12の脂
環式炭化水素基、炭素数6〜12の芳香族炭化水素基等
の環状炭化水素基(ヘテロ環を含む、また、該環式系化
合物は、環に反応を阻害しない置換基を有していてもよ
い。)などを挙げることができ、R3とR6は同一また
は相異なる基であってもよい、さらにR1とR4は互い
に結合した環を形成するものであってもよい、これらア
ミン類の具体例としては、例えば、次のような化合物を
挙げることができる。
(1)  RsとR4が共に水素原子を示すもの;すな
わち、アンモニア。
(2)Rsが水素原子であってR4が水素原子でないも
の;すなわち、次のような第一級アミン類。
メチルアミン、エチルアミン、n−(またはi−)プロ
ピルアミン、n−(またはi−)ブチルアミン、5ec
−ブチルアミン、n−(またはi −)ペンチルアミン
、n−(またはi−)ヘキシルアミン、n−(またはi
−)ヘプチルアミン、n−(またはi−)オラチルアミ
ン、n  (またはi−)ノニルアミン、n−(または
i−)デシルアミン、n−(またはi−)ウンデシルア
ミン、n−(またはi−)ドデシルアミンなどの脂肪族
飽和アミン類、アリルアミン、クロチルアミン、プロパ
ルギルアミン、2−ブチン−1−アミンなどの脂肪族不
飽和アミン類、シクロプロピルアミン、シクロブチルア
ミン、シクロペンチルアミン、シクロヘキシルアミン、
シクロへブチルアミン、シクロオクチルアミン、シクロ
ノニルアミン、シクロデシルアミン、シクロウンデシル
アミン、シクロドデシルアミン、1−シクロプロペニル
アミン、1−シクロブテニルアミン、1−シクロペンテ
ニルアミン、1−シクロへキセニルアミンなどの脂環式
アミン類、アニリン、ベンジルアミン、0−トルイジン
、2.4−キシリジン、α−フェニルエチルアミンなど
の芳香族アミン類。
(3)  R3とR4が共に水素原子でないもの;すな
わち、第二級アミン類゛。
その第二級アミン類の例としては、ジメチルアミン、ジ
エチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、ジブチルアミン、ジイソブチルアミンのような、R
3とR4が前記(2)の第一級アミン類のR4として表
した置換基を有するものが挙げられる。
(4)R3とR4が互いに結合した環を形成するもの;
すなわち、例えば次の如き環状アミン類。
アジリジン、プロピレンイミン、アゼチジン、ピロリジ
ン、とベリジン、ヘキサメチレンイミン、ヘプタメチレ
ンイミン、オクタメチレンイミン、モルホリン。
これらのアミン類は、その種類により、固体状、液状も
しくはガス状あるいはまた水溶液の何れの形でも使用す
ることができる。従って、ガス状のアミン類は、常圧下
で反応系にガス状で導入してもよく、また、加圧下で液
状で使用してもよい。
また、水溶液の形で使用するアミン類としては、例えば
、ジメチルアミンの50%水溶液、モノエチルアミンの
70%水溶液等の市販品を使用する場合が考えられる。
この発明の方法において、前記アミン類は、化学量論以
上使用され、3−アルコキシアクリル酸エステル類1モ
ルに対して、通常1〜20モル使用するのが好ましい、
しかし、後述するように、反応液から過剰のアミン類を
回収する必要があり、そのための消費エネルギーをでき
得る限り低減し、商業生産を可能にする点から考えれば
、これらアミン類の使用量はミニマムに抑えなければな
らず、3−アルコキシアクリル酸エステル類1モルに対
して、1〜10モル使用するのが特に好ましい。
−また、この発明の方法においては、前記の3−アルコ
キシアクリル酸エステル類と前記のアミン類とを、反応
に不活性な溶媒の存在下に反応させるのが好ましい、な
お、この溶媒は、この発明の方法において必須のもので
はないが、前記の3−アルコキシアクリル酸エステル類
と前記のアミン類との反応をより一層円滑に進め、反応
時間を短縮するために使用するものである。
使用される不活性溶媒としては、非プロトン性溶媒が挙
げられ、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、n−
ヘキサン、n−へブタン、シクロヘキサンなどの炭化水
素系溶媒、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、
ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、ジイ
ソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレング
リコールジメチルエーテルなどのエーテル類が好適であ
るが、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリ
ル類からも選ぶことができ、さらには、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシドなどの使用も可能である
。しかし、経済性ならびに目的生成物である3−置換ア
ミノアクリル酸エステル類のこれら溶媒への溶解性を考
慮すれば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素や前記のエーテル類、ハロゲン化炭化水素などが
特に好適である。
これら不活性溶媒の使用量としては、目的生成物の3−
置換アミノアクリル酸エステル類が溶解する程度以上の
量であれば特に制限されるものではないが、過剰に使用
されるアミン類と同様、後述するように、反応液からこ
れらの溶媒を回収する必要があり、そのための消費エネ
ルギーをでき得る限り低減し、商業生産を可能にする点
から考えれば、これら溶媒の使用量はミニマムに抑えな
ければならず、3−アルコキシアクリル酸エステル類1
重量部に対して、通常1〜50重量部、好ましくは2〜
20重量部が望ましい。
反応温度としては、使用されるアミン類の性状により特
に制限されるものではないが、−20°C〜200℃、
特に0〜150”cの間が好ましい。
反応圧力としては、通常常圧で行われ得るが、使用され
るアミン類の種類によっては、加圧操作が必要とされる
。すなわち、前記一般式(n)で表されるアミン類の内
、R1およびR4の基の電子供与性が小さいアミン類、
例えば、前述のアニリン、ベンジルアミン、0−)ルイ
ジン、2.4−キシリジン、α−フェニルエチルアミン
などの塩基性の低い芳香族アミン類においては、反応性
が弱くなるために、加圧操作が必要とされるのである。
また、前述したように、常圧下ではガス状となる低沸点
のアミン類を液状で使用する場合にも、加圧操作が必要
となるのである。
加圧操作の場合、使用されるアミン類の種類にもよるが
、通常100kg/cdGまで、好ましくは50kg/
cdGまでの圧力で行うのが望ましい。
この発明の方法における3−アルコキシアクリル酸エス
テル類とアミン類との反応には、特殊な装置は必要とさ
れず、反応装置としては、通常の攪拌槽で良い、また、
この攪拌槽の材質も、例えばステンレススチールのよう
な、前記のアミン類などが使用されている反応系の装置
に使用される一般的なもので良い。
そして、3−アルコキシアクリル酸エステル類とアミン
類との反応は、上記の攪拌槽に原料の3−アルコキシア
クリル酸エステル類およびアミン類ならびに不活性溶媒
をそれぞれ所定量供給し、攪拌しながら行うのが望まし
い、攪拌速度としては、特に制限されるものではないが
、通常300〜400 r、p、s+、’で行うのが好
ましい、特に、原料のアミン類を水溶液の形で使用する
場合において、水に相互溶解度のない溶媒を使用する際
には、強攪拌が好ましい。
さらに、この発明の方法においては、3−アルコキシア
クリル酸エステル類とアミン類との反応は、使用される
アミン類の反応性にもよるが、1〜10時間で完結する
ものであり、例えば、アミン類としてジメチルアミンを
使用した場合は、2〜5時間で完結するものである。
反応終了後、反応液から過剰のアミン類および溶媒を、
例えば、蒸留分離する(具体的には、アミン類を水溶液
の形で使用した場合など反応液中に水が存在し、反応液
が水相と有機相の二層に分離する場合は、これらを分液
し、水相および有機相をそれぞれ蒸留操作にかけて、水
相からはアミン類を、そして有機相からは溶媒をそれぞ
れ留去せしめるのである。また、反応液中に水が存在し
ない場合には、反応液をそのまま蒸留操作にかけて、ア
ミン類と溶媒とを留去せしめるのである。)ことによっ
て回収した後、蒸留または晶出などの操作を適宜採用す
ることにより、次の一般式(I[I)で表される目的物
の3−置換アミノアクリル酸エステル類を容易に単離・
精製することができる。
(ただし、式中R1は、前記一般式CI)で表される3
−アルコキシアクリル酸エステル類におけるR2の定義
と同様である。また、式中R1およびR4は、前記一般
式(n)で表されるアミン類におけるR1およびR4の
定義と同様である。)なお、上記の3−置換アミノアク
リル酸エステル類の単離・精製を蒸留によって行う場合
には、通常の充填塔や棚段塔の使用が好適であり、この
場合、概して3−アルコキシアクリル酸エステル類とア
ミン類との反応選択性が良く、過剰のアミン類と溶媒を
回収した後の溶液中に不純物が少ないために、高い段数
は必要とされないものと考えられる。また、3−置換ア
ミノアクリル酸エステル類の単離・精製を晶出によって
行う場合には、晶出装置としては、目的物の3−置換ア
ミノアクリル酸エステル類の種類にもよるが、濃縮によ
る晶出装置、冷却晶析装置などが好適に用いられ得るの
である。
〔実施例〕
次に、実施例を挙げて、この発明の方法を具体的に説明
するが、この発明は、これらによって限定されるもので
はない。
なお、各実施例における3−置換アミノアクリル酸エス
テル類の反応収率および取得収率は、何れも原料の3−
アルコキシアクリル酸エステル類基準であり、次式によ
って求めた。
C−(B/A) x 10 。
4上式において、 A:仕込んだ3−アルコキシアクリル酸エステル類のモ
ル数(純度100%換算値)B:生成もしくは取得した
3−置換アミノアクリル酸エステル類のモル数(純度1
00%換算値) C:3−置換アミノアクリル酸エステル類の反応もしく
は取得収率(%) である。
実施例1 温度計、攪拌機および還流冷却器を備えつけた内容積1
ffiのフラスコに、3−メトキシアクリル酸メチル1
45 g、ジメチルアミンの50%水溶液250 gお
よび溶媒の塩化メチレン500−を入れ、攪拌しながら
室温で4時間反応させ、静置したところ、この反応液は
、過剰のジメチルアミン等を含有している水相と目的物
である3−ジメチルアミノアクリル酸メチル等を含有し
ている有機相との二層に分離した。そこで、この有機相
をガスクロマトグラフィーにて絶対検量線法によって定
量分析した結果、目的物である3−ジメチルアミノアク
リル酸メチルが91.1%の反応収率で得られているこ
とが判った。
次に、二層に分離している反応液から、前記水相を分液
・除去し、前記有機相を250mの水で2回洗浄後、無
水硫酸ナトリウムを加えて乾燥させた。このようにして
乾燥した有機相、すなわち、塩化メチレン溶液を濃縮し
、この濃縮液から白色の結晶を析出せしめ、この結晶を
濾過し、乾燥して131.4 gの乾燥結晶物を得た。
この乾燥結晶物をガスクロマトグラフィーにて絶対検量
線法により定量分析した結果、3−ジメチルアミノアク
リル酸メチルの純度は99.5重量%であった。従って
、3−ジメチルアミノアクリル酸メチルが、81%の取
得収率で得られたことが判った。
実施例2 温度計および還流冷却器を備えつけた内容積5゜dのフ
ラスコに、3−メトキシアクリル酸メチル5.80 g
とモノエチルアミンの70%水溶液7.70gと溶媒の
トルエン20−とを入れ、マグネチックスクーラーで攪
拌しながら、約72℃で、2時間加熱還流させた。得ら
れた反応液をガスクロマトグラフィーにて絶対検量線法
によって定量分析した結果、目的物である3−エチルア
ミノアクリル酸メチルが88.2%の反応収率で得られ
ていることが判った。
そこで、この反応液を濃縮し、この中から3−エチルア
ミノアクリル酸メチルの結晶5.60 gを得た。この
結晶をガスクロマトグラフィーにて絶対検量線法により
定量分析゛した結果、純度は92重量%であった。従っ
て、3−エチルアミノアクリル酸メチルが、80%の取
得収率で得られたことが判った・ 実施例3 実施例2に示したと同様の内容積50dのフラスコに、
3−メトキシアクリル酸メチル5.80 g 、シクロ
プロピルアミン6゜6gおよび溶媒のトルエン20dを
入れ、マグネチックスクーラーで攪拌しながら、約78
℃で10時間加熱還流した後、得られた反応液をガスク
ロマトグラフィーにて絶対検量線法によって定量分析し
た結果、目的物である3−シクロプロピルアミノアクリ
ル酸メチルが88.7%の反応収率で得られていること
が判った。
そこで、この反応液を:a縮し、3−シクロプロピルア
ミノアクリル酸メチルの淡黄色液体6.15gを得た。
この液体をガスクロマトグラフィーにて絶対検量線法に
より定量分析した結果、純度は93重量%であった。従
って、3−シクロプロピルアミノアクリル酸メチルが、
81%の取得収率で得られたことが判った。
実施例4 内容積300dの電磁誘導式オートクレーブに、3−メ
トキシアクリル酸メチル34.78 gと溶媒のトルエ
ン100mを入れて密閉し、窒素パージ後、さらに液体
アンモニア36.9 gを入れ、攪拌しながら、100
°Cで4時間加熱した。前記オートクレーブ内の圧力は
、最高26kg/cdGに達した0反応後25℃に冷却
し、前記オートクレーブから反応液を取り出し、エバポ
レーターで減圧濃縮し、生成物として27.2 gの3
−アミノアクリル酸メチルの固形物を得た。この固形物
をガスクロマトグラフィーにて絶対検量線法により定量
分析した結果、純度は87重量%であった。従って、3
−アミノアクリル酸メチルが、90%の取得収率で得ら
れたことが判った。
〔作用効果の説明〕
この発明の方法は、前述したように、原料の入手が困難
であると共に、目的生成物の収率が低かったり、反応に
長時間を要したりするなどの問題点があった従来公知の
3−置換アミノアクリル酸エステル類の製造方法に対し
て、容易に入手され得る3−アルコキシアクリル酸エス
テル類やアミン類を原料として使用し、これらを反応さ
せることによって、医薬原料として広範な用途を持つ前
記3−置換アミノアクリル酸エステル類を極めて容易に
かつ高収率で製造し得る、前記3−置換アミノアクリル
酸エステル類の新規な製造法を提供し得る効果を奏する
ものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 3−アルコキシアクリル酸エステル類とアミン類とを反
    応させることを特徴とする3−置換アミノアクリル酸エ
    ステル類の製造法。
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