JPH0227192B2 - - Google Patents

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JPH0227192B2
JPH0227192B2 JP57072699A JP7269982A JPH0227192B2 JP H0227192 B2 JPH0227192 B2 JP H0227192B2 JP 57072699 A JP57072699 A JP 57072699A JP 7269982 A JP7269982 A JP 7269982A JP H0227192 B2 JPH0227192 B2 JP H0227192B2
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JP
Japan
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steering
flow rate
control valve
working fluid
vehicle speed
Prior art date
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JP57072699A
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JPS58188753A (ja
Inventor
Masato Fukino
Setsuyoshi Yanai
Hirotsugu Yamaguchi
Yutaka Aoyama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP7269982A priority Critical patent/JPS58188753A/ja
Priority to US06/480,820 priority patent/US4513835A/en
Priority to DE8383104188T priority patent/DE3370777D1/de
Priority to EP83104188A priority patent/EP0093416B1/en
Publication of JPS58188753A publication Critical patent/JPS58188753A/ja
Publication of JPH0227192B2 publication Critical patent/JPH0227192B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D6/00Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、複数個の操舵力の助力効果を有す
るパワーステアリング装置に関する。
従来のこの種のパワーステアリング装置として
は、例えば特開昭52−95424号公報(発明の名称
……速度感応型パワーステアリング)に示すよう
なものがある。すなわち、この公報に示すパワー
ステアリング装置は、車両の走行速度(以下、車
速という)に応じてステアリングホイールの操作
力を「軽」または「重」の2段階に手動操作で選
択できるようにしたものであり、その構成は、ス
テアリングシヤフトの回転に応じてパワーシリン
ダ内を移行するパワーピストン、前記パワーシリ
ンダに配設されたバイパス回路およびこのバイパ
ス回路を通過する油量を調節するコントロール弁
を備えたギヤボツクスと、前記コントロール弁を
駆動するソレノイドと、車速に応じて得られた入
力信号をアナログ信号に変換する周波数−電圧変
換回路と、周波数−電圧変換回路の出力電圧値と
予め設定された電圧値とを比較すると共に、その
結果に応じて出力信号を発する第1の手段と、第
1の手段による出力信号の発生期間および該出力
信号が発生してからの所定期間内で前記ソレノイ
ドを駆動すると共に、前記発生期間と前記所定期
間とが重畳した区間では他の区間に比してソレノ
イドを大きく駆動する第2の手段とからなるパワ
ーステアリング装置において、前記第1の手段の
機能を停止させて前記コントロール弁を開く第1
のスイツチと、前記第2の手段の機能を停止させ
て前記コントロール弁を閉じる第2のスイツチ
と、を具備してなることを特徴としている。
かくして、常開接点をもつ第1のスイツチを手
動により閉じると、コントロール弁が開かれてバ
イパス回路が連通され、これにより、パワーピス
トン両側の油圧の差圧が小さくなり、その結果、
ステアリングホイールの操舵力の助力効果が小さ
くなつてステアリング操舵力を「重い」状態とす
ることができる。そして、第1のスイツチを手動
により開くと、コントロール弁が閉じられて通常
の自動による速度感応型パワーステアリング装置
に戻すことができる。
一方、常閉接点をもつ第2のスイツチを手動に
より開くと、ソレノイドへの通電が断たれるため
コントロール弁が閉じられ、通常の自動による助
力効果の大きいパワーステアリング状態、すなわ
ちステアリング操舵力が「軽い」状態となるよう
に構成している。
しかしながら、このような従来のパワーステア
リング装置にあつては、パワーシリンダの2つの
流体室を連通するバイパス回路内に設けたコント
ロール弁を、車速に連動させるかあるいは車速連
動を切つて手動切換で「開」状態のみかまたは
「閉」状態のみのいずれか一方に設定し、操舵力
を「重い」状態かまたは「軽い」状態の2段階の
内のどちらか一方に変化させる構造となつてい
た。そして、走行状況に合せて操舵力を「重い」
状態かまたは「軽い」状態に変化させることによ
り、例えば急カーブを通過するときに操舵力が急
激に変化するのを防止していたが、前述のように
操舵力を2段階にしか変化し得ないものであつた
ため、「重い」状態の操舵力と「軽い」状態の操
舵力との間にある程度の力の差を設ける必要があ
り、したがつて、いずれの状態を選択しても必ず
しも運転者の好みに合うような操舵力が得られな
かつた。しかも、「重い」または「軽い」状態の
手動切換えにおいては、道路状況に応じてそのつ
どスイツチ操作をして操舵力の助力効果の大きさ
を変化させる必要があるが、かかる頻繁なスイツ
チ操作は面倒なものであるばかりでなく、走行の
安全性等の点からも好ましいものではないという
問題があつた。
この発明は、このような従来の問題点に着目し
てなされたものであり、2つの流体室を区画する
パワーピストンに左右の操舵輪が連絡されたパワ
ーシリンダと、作動流体を加圧して前記パワーシ
リンダ側に吐出する定流量ポンプと、舵取操作に
応動して前記作動流体を、パワーシリンダの前記
流体室に選択的に供給するコントロール弁と、車
両速度等の入力信号に基づいて前記コントロール
弁に供給される作動流体の流量を制御する流量制
御弁とを備え、舵取操作に応じて操舵力の助力効
果を生じさせるようにしたパワーステアリング装
置において、前記流量制御弁は、車両速度の入力
信号に基づいて決定される前記作動流体の流量を
転舵速度に応じて補正する補正手段と、車両速度
の入力信号と前記作動流体の流量との適宜な関係
を有する助力パターンが複数設定された助力パタ
ーン設定部と、転舵速度の入力信号と前記作動流
体の流量の補正量との適宜な関係を有する補正パ
ターンが複数設定された補正パターン設定部とを
有するものであり、さらに、前記助力パターン設
定部及び補正パターン設定部ともそのうちの一つ
のパターンが選択可能に構成され、且つ、その選
択に応じて所定の作動流体の流量が得られるよう
前記流量制御弁を制御することにより、好みの時
に、車速あるいは転舵速度等に応じて、連続的な
操舵力特性を自由に選択することができるように
し、もつて上記問題点を解決することを目的とし
ている。
以下、この発明を図面に基づいて説明する。
第1図ないし第6図は、この発明の一実施例を
示す図である。
まず、構成を説明すると、第1図に示す1が定
流量(液圧)ポンプであり、この定流量ポンプ1
の吐出側は、供給管路2を介してコントロール弁
3の吸入側に連通し、該コントロール弁3の吐出
側は、戻り管路5を介してリザーバタンク4に連
通し、さらにこのリザーバタンク4に定流量ポン
プ1の吸入側が連通しており、これらの間を作動
流体(液)が循環する。
また、前記コントロール弁3は、パワーシリン
ダ6の2つの流体室6a,6bに連通しており、
その構成例としては、オープンセンタ形式のサー
ボ弁を用いることができる。このコントロール弁
3は、図示しないステアリングシヤフトを介して
同様に図示しないステアリングホイールに連絡し
ており、このコントロール弁3がステアリングホ
イールの回転に応じて作動し、これにより、前記
定流量ポンプ1から供給されてパワーシリンダ6
の2つの流体室6a,6bに向かう作動液の流れ
の方向およびその流量が制御される。
パワーシリンダ6の2つの流体室6a,6b
は、パワーピストン7によつて区画されており、
このパワーピストン7の軸部に、図示しない左右
の操舵輪が連絡される。そして、前記コントロー
ル弁3の作動により、一方の流体室6a(または
6b)に作動液が多く供給されて該流体室6a内
の液圧が他方の流体室6b(または6a)内の液
圧よりも高くなると、両流体室6a,6b内の差
圧によりパワーピストン7が移動して左右の操舵
輪を転舵すると共に、液圧の低い側の流体室6b
内の作動液を排出し、この排出された作動液がコ
ントロール弁3および戻り管路5を介してリザー
バタンク4に環流される。この際、2つの流体室
6a,6b内の液圧の差圧の大きさが、そのとき
の助力効果の大きさとなり、したがつて、前記差
圧が大きい程助力効果は大きくなる。
8はバイパス管路であり、このバイパス管路8
は、供給管路2を通る作動液の一部を分流して戻
り管路5に排出し、これにより、パワーシリンダ
6側に流れる作動液の流量を制御する。バイパス
管路8内には、可変絞り部10と、この可変絞り
部10の前後の液圧の差圧を一定に保つための圧
力補償弁部11とを設けており、この圧力補償弁
部11と前記可変絞り部10とで、前記コントロ
ール弁3に供給される作動液の流量を制御する流
量制御弁9を構成している。
前記可変絞り部10の具体的な構成の詳細は第
2図に示す如くであり、バイパス管路8の一部を
なす流路12を設けたハウジング13と、前記流
路12内に進退可能に臨む弁体14と、前記ハウ
ジング13に固定され、かつ、前記弁体14を進
退させるソレノイド15とからなる。すなわち、
流路12内に一端部を臨ませた弁体14を、その
軸方向に進退可能にしてハウジング13に支持す
ると共に、この弁体14の他端に、ハウジング1
3に固定したソレノイド15の軸部15aを臨ま
せる。そして、ハウジング13と弁体14との間
にスプリング16を縮設し、このスプリング16
のばね力で弁体14を軸部15a側に付勢する。
したがつて、この可変絞り部11の開度は、駆動
電流値に応じて発生するソレノイド15の磁力
と、スプリング16のばね力と、弁体14に作用
する作動液の圧力との釣り合い位置で決定され
る。
なお、前記ソレノイド15の特性は、入力され
る駆動電流とその駆動電流によつて得られる移動
出力とが略直線的な関係となるものを用い、ま
た、弁体14の移動量とそのときに流路12を流
れる作動液量とが略直線的な関係となるように構
成し、さらに、スプリング16のばね力がその歪
み量の大小に係らず略一定となるものを用いる。
このように構成することにより、ソレノイド15
に印加される駆動電流と、バイパス管路8内を流
れる作動液量との間には、第3図のグラフに示す
ような関係が得られる。同図において、縦軸が流
量制御弁9を通るバイパス流量を示し、横軸が駆
動電流の大きさを示している。
かくして、ソレノイド15に駆動電流が供給さ
れ、これにより軸部15aが突出すると、スプリ
ング16の付勢力に抗して弁体14が第2図にお
いて左動し、その結果、流路12の開度が狭めら
れてバイパス管路8内を通過する作動液の液量が
減少する。一方、ソレノイド15への駆動電流の
供給が停止されると、軸部15aの後退動に伴つ
てスプリング16の付勢力により弁体14が右動
し、その結果、流路12の開度が広くなつてバイ
パス管路8内を通過する作動液の流量が増加す
る。また、第1図に示す20は、前記ソレノイド
15への駆動電流を送出する制御回路である。こ
の制御回路20の具体的な構成例を第4図に示
す。第4図中、21が車速−電圧変換回路であ
り、この車速−電圧変換回路21は、車速センサ
27からの車速に応じたパルス状の検出信号を受
け、かつ、この入力信号を車速に応じたアナログ
電圧値に変換して出力する。車速−電圧変換回路
21から出力されたアナログ信号は、3つの助力
制御回路たる流量制御電圧変換回路22,23,
24にそれぞれ入力される。
前記流量制御電圧変換回路22,23,24に
は、例えば第5図のグラフに示すような、車速に
対応する電圧値とこの電圧値の大きさに応じて決
定されるバイパス流量との関係が所定の関係とな
るようなパターンa,b,cを、予めそれぞれの
変換回路22,23,24に記憶させておく。前
記パターンa,b,cは、適宜な変化率を設定す
ることができ、特にパターンa,cは、変化率を
途中から変えて連続的に可変し得るように構成し
たものである。すなわち、前記パターンaは、低
速領域では操舵力の変化率は大きいが、高速領域
になると操舵力の変化率が小さくなることを示し
ており、したがつて、低速領域で操舵力は重くな
る。パターンbは、操舵力の変化率が終始一定の
割合で変化することを示す。さらに、パターンc
は、低速領域においては操舵力の変化率は小さい
が、高速領域になると操舵力の変化率が大きくな
ることを示しており、したがつて、操舵力は高速
領域で重くなる。なお、同図において、縦軸は流
量制御弁9を通るバイパス流量を示し、横軸は流
量制御弁9に印加される電圧値の大きさを示して
いる。
また、前記流量制御電圧変換回路22,23,
24の各出力側は、ロータリースイツチ25の各
端子にそれぞれ個別に接続しており、このロータ
リースイツチ25を介して流量制御電圧−駆動電
流変換回路26に接続している。そして、ロータ
リースイツチ25によつて選択された、流量制御
電圧変換回路22,23,24の内のいずれか一
つの変換回路の出力値が流量制御電圧−駆動電流
変換回路26に入力される。流量制御電圧−駆動
電流変換回路では、車速に応じた作動液量がバイ
パス管路8を流れるように、第3図に示すような
関係を有するバイパス流量に対応する駆動電流
を、流量制御弁9の可変オリフイス部10(第4
図においては、ソレノイド15のコイルのみを示
す)に送出する。
なお、この流量制御電圧−駆動電流変換回路2
6には、ソレノイド15のコイルの抵抗値が温度
によつて変化した場合であつても、それぞれの前
記流量制御電圧変換回路22,23,24からの
信号に対応する所定の駆動電流を出力するよう
に、定電流回路を内蔵している。また、ロータリ
ースイツチ25は、運転席の近傍に設けて運転者
が自由に選択操作できるようにすることが好まし
い。
また、前記流量制御電圧変換回路22,23,
24としては、可変増幅率増幅器を用いることが
でき、その具体例の1つとしては、例えばオペア
ンプとシユミツト回路とで構成し、この増幅器に
あるレベル以上の入力信号が入つたときに前記シ
ユミツト回路を動作させると共に、このシユミツ
ト回路の出力により前記オペアンプの増幅率を変
化させるという構成を採ることができる。また、
可変増幅率増幅器の代わりに演算処理装置とメモ
リとを用いて、所定の特性が得られる関数を発生
させるように構成してもよい。すなわち、予めメ
モリに所定の入力信号に応じたデジタル値を記憶
させておき、これを読み出して制御回路20から
出力される流量制御弁9の駆動電流を制御するよ
うにする。
つぎに作用を説明する。
定流量ポンプ1の吐出量は一定であるため、バ
イパス管路8を流れるバイパス流量をある一定量
とすると、操舵力とこの操舵力を補助する助力効
果との間には、例えば第6図の実線dで示すよう
な関係が得られる。
そして、図示しないステアリングホイールを保
舵状態にしてコントロール弁3の弁体(図中略)
を一定の位置に保持した状態で前記バイパス流量
を逐次的に増加してゆくと、操舵力と助力効果と
の間には、それぞれのバイパス流量に応じて直線
的に変化する第6図の実線eないし実線iに示す
ような関係が得られる。したがつて、バイパス流
量を順次増してゆくと、コントロール弁3に供給
される作動液量が前記バイパス流量の増加分だけ
減少し、その減少分だけ助力効果が減少するた
め、これとは逆に操舵力が、バイパス流量の増加
分に応じて増加する。
そこで、操舵力と助力効果との関係を示した前
記実線dないし実線iのそれぞれに、第5図に示
したパターンaないしパターンcをそれぞれ適用
させると、任意のバイパス流量毎に3つの異なる
操舵力形態を設定することができる。すなわち、
第4図に示す流量制御電圧変換回路22に第5図
に示すパターンaを記憶させ、同様に流量制御電
圧変換回路23に同じくパターンbを記憶させ、
さらにもう一つの流量制御電圧変換回路24にパ
ターンcを記憶させるものとすると、運転者の手
動操作によるロータリースイツチ25の選択切換
えに応じて、パターンaの時には、比較的低速領
域において操舵力が重くなり、高速領域では操舵
力の車速に対する変化率が小さくなる。また、パ
ターンbの時には、前記操舵力の変化率は一定の
割合で直線的に変化し、さらに、パターンcの時
には、低速領域において操舵力の変化率が小さ
く、高速領域では前記変化率が大きくなり操舵力
が急に重くなる。
したがつて、任意の時にロータリースイツチ2
5で好みのパターンa,b,cを選択することに
より、さらにきめ細かな助力効果の制御を行なう
ことができる。なお、流量制御電圧変換回路2
2,23,24を多く用いる程、より一層細かな
助力効果の制御が可能となる。第6図において、
縦軸は助力効果の大きさを示し、横軸は操舵力の
大きさを示しており、実線dないしiの順にバイ
パス流量が増加すると助力効果が小さくなつて操
舵力が大きくなることを表わしている。
第7図は、制御回路の制御パターンの他の実施
例を示すものであり、図に示す実線jの場合は、
バイパス流量QB1からQB3までの範囲にあるとき
にのみ操舵力の通常の助力効果をさらに補正する
ものであり、この場合には操舵力の制御範囲を
「重め」の領域に限定することができる。図に示
す実線kの場合は、バイパス流量がOからQB2
での範囲にあるときにのみ操舵力の通常の助力効
果をさらに補正するものであり、この場合には操
舵力の制御範囲を「軽め」の領域に限定すること
ができる。さらに、図に示す実線lの場合は、バ
イパス流量がOからQB3までの全範囲に渡つて操
舵力を補正することができ、このように構成する
ことにより、幅広い助力効果の制御が可能とな
る。図において、縦軸はバイパス流量を示し、横
軸は流量制御弁9に印加される車速に対応する電
圧値を示している。
以上の説明において、制御装置は車速に応じて
ソレノイド15の駆動電流の大きさを制御する
が、本発明ではさらに制御装置は、ソレノイドの
駆動電流の大きさを転舵速度に応じて補正するこ
とにより、車速に基づいて決まる通常のバイパス
流量を補正する。すなわち、第8図に示すよう
に、ステアリングホイールの転舵速度(操舵角速
度)に応じて操舵力の助力効果を大小変化させる
ようにしたパワーステアリング装置において、操
舵力と助力効果との適宜な関係の変化率特性を有
する助力制御回路を複数個設け、任意の転舵速度
で通常の助力効果をさらに補正した複数の操舵力
が、好みに合わせて選択できるようにしたもので
ある。
図において、28が操舵角センサであり、この
操舵角センサ28としては、例えばステアリング
シヤフトに設けたポテンシオメータ等で構成し、
転舵速度を検出してこれに応じた信号を制御回路
30に出力する。制御回路30は、微分回路31
と、3つの演算回路32,33,34と、流量制
御電圧−駆動電流変換回路35とから構成する。
かくして、操舵角センサ28からの操舵角信号は
微分回路31に入力されてここで微分され、操舵
角速度信号となつて微分回路31から演算回路3
2に供給される。演算回路32は、操舵角速度信
号から現在の操舵角速度に対応したパワーシリン
ダ6の操舵力を補助する側の流体室の容積増大量
そのものを演算して、これに対応する信号を演算
回路33に出力する。前記演算回路32に、例え
ば第9図に示すパターンm,nを与えて、微分回
路31からの入力信号に応じて前記パターンm,
nのいずれか好みの一方を選択でき、選択された
パターンに対応した信号が出力されるようにす
る。
第9図に示すパターンm,nの選択は、前記第
4図に示すように、それぞれのパターンを設定し
た2つの転舵速度−電圧変換回路及びこの2つの
変換回路のどちかと接続可能なロータリースイツ
チとを有した回路で行うこと、又は演算処理装置
とメモリとを用いて、所定の特性が得られる関数
を発生させるように構成しても良い。
一方、車速センサ27からの車速信号は演算回
路34に供給され、この演算回路34で車速によ
り変化する所定の操舵力に対応した作動液量を演
算し、これに関する信号を演算回路33に出力す
る。演算回路33では、演算回路32からの信号
に演算回路34からの信号を加算し、その加算値
信号を流量制御電圧−駆動電流変換回路35によ
り駆動コイル10の駆動電流に変換して流量制御
弁9の可動コイル10に供給する。なお、演算回
路34に、例えば第7図に示すパターンj,k,
lを与えて、車速センサ27からの入力信号に応
じて前記パターンj,k,lのいずれか一つの形
態が選択でき、それに応じた信号が出力されるよ
うにする。
而して、高速走行時ステアリングホイールによ
り舵取操作すると、その転舵速度に対応した要求
作動液量に関する信号が演算回路32から発せら
れ、演算回路33は演算回路34からの信号と前
記演算回路32からの信号とを加算すると共に、
この演算結果に対応した量(転舵速度の上昇につ
れて増す)の作動液量がコントロール弁3に向か
うよう流量制御弁9を駆動させてバイパス流量を
決定する。したがつて、高速走作時に高速操舵を
行なつても、コントロール弁3にはパワーシリン
ダ6の要求作動液量分を補正された量の作動液が
供給され、パワーシリンダ6への作動液の供給が
間に合わなくなつて操舵力が急に大きくなる等の
不具合を防止することができ、しかも、操舵力の
助力効果を幅広い範囲において好みの状態に設定
することができる。
なお、第9図において、縦軸はバイパス流量の
補正流量を示し、横軸は転舵速度を示している。
第10図は、前記車両速度からの入力信号と作
動流体の流量との適宜な助力パターンを可変と
し、その変化率を途中から連続して変化させるよ
うにしたものである。すなわち、第4図に示した
ロータリースイツチ25と流量制御電圧−駆動電
流変換回路26との間に可変増幅率増幅器41を
設けて制御回路40を構成し、前記可変増幅率増
幅器41の、例えばフイードバツク抵抗を可変抵
抗器に置き換え、この可変抵抗器の値を選択的に
設定することにより、第11図のグラフに示すよ
うに、その増幅率を連続して可変に変化し得るよ
うにしたものである。
例えば、車速Vとバイパス流量QBとを次のよ
うに設定し、 QB=K・V ただしKは定数 定数Kの値を増幅率設定器等で連続的に可変に
なし得るように構成する。そして、基準となる制
御パターンを、例えば第11図の実線pとすると
共に、可変増幅率増幅器41の変化率を例えば
0.8倍q、0.6倍r……等の倍率で実線xまで順次
変化させることにより、連続可変領域Tの全範囲
に渡つて操舵力の助力効果の選択が可能となる。
したがつて、一層きめが細かくより個々人の好み
に合致した操舵力を選択することができる。
なお、第11図において、縦軸は流量制御弁9
を通るバイパス流量を示し、横軸は流量制御電圧
−駆動電流変換回路26に印加される車速に対応
する電圧値を示している。
以上説明してきたように、この発明では、2つ
の流体室を区画するパワーピストンに左右の操舵
輪が連絡されたパワーシリンダと、作動流体を加
圧して前記パワーシリンダ側に吐出する定流量ポ
ンプと、舵取操作に応動して前記作動流体を、パ
ワーシリンダの前記流体室に選択的に供給するコ
ントロール弁と、車両速度等の入力信号に基づい
て前記コントロール弁に供給される作動流体の流
量を制御する流量制御弁とを備え、舵取操作に応
じて操舵力の助力効果を生じさせるようにしたパ
ワーステアリング装置において、前記流量制御弁
は、車両速度に基づいて決定される前記作動流体
の流量を転舵速度に応じて補正する補正手段と、
車両速度の入力信号と前記作動流体の流量との適
宜な関係を有する助力パターンが複数設定された
助力パターン設定部と、転舵速度の入力信号と前
記作動流体の流量の補正量との適宜な関係を有す
る補正パターンが複数設定された補正パターン設
定部とを有するものであり、さらに、前記助力パ
ターン設定部及び補正パターン設定部ともそのう
ちの一つのパターンが選択可能に構成され、且
つ、その選択に応じて所定の作動流体の流量が得
られるよう前記流量制御弁を制御する制御手段を
備えてなること、を特徴とする複数個の助力効果
を有する構成とした。
このため、パワーシリンダによる操舵力の助力
効果の大きさを決定するための基準となる車速の
大きさに対応させて、任意の速度状態において複
数の連続的な操舵力特性を設定することができ
る。従つて、操舵力特性を変化させるためのスイ
ツチ等を運転者等が手動で操作することにより、
自己の好みに応じた操舵力特性を選択することが
できる。しかも、操舵力特性の選択はいつでも好
きな時に行うことができるため、例えば、急カー
ブ等を予め見込して操舵力特性を事前に変換させ
ておくことができ、走行の安全性を確保すること
ができる。また、運転者の体力や運転技術等に応
じて好みの操舵力特性を選択することができる。
しかも本発明では、前記流量制御弁は、車両速
度に基づいて決定される前記作動流体の流量を転
舵速度に応じて補正する補正手段を有し、さらに
車両速度の入力信号と前記作動流体の流量との適
宜な関係を有する助力パターンが複数設定された
助力パターン設定部ばかりでなく、転舵速度の入
力信号と前記作動流体の流量の補正量との適宜な
関係を有する補正パターンが複数設定された補正
パターン設定部をも有するものであり、補正パタ
ーン設定部もそのうちの一つのパターンが選択で
きるため、運転者の操舵フイーリングを幅広い範
囲で満足させることができる。特に、高速走行時
に高速操舵を行つても、コントロール弁にはパワ
ーステアリングの要求作動液量分を補正された量
の作動液が供給され、パワーステアリングへの作
動液の供給が間に合わなくなつて操舵力が急に大
きくなる等の不具合を防止するものであるため、
運転者の操舵フイーリングの急激な悪化を防止す
ることができる。そして、その補正の実行に際し
ても複数ある補正パターンから好みの一つを選択
することができるため、高速走行時の高速転舵に
おける操舵フイーリングを運転者の好みに合わせ
て設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す概念的構成
図、第2図はこの発明の一構成要素たる流量制御
弁の可変絞り部の一具体例を示す説明図、第3図
は第2図に示す可変絞り部における駆動電流とバ
イパス流量との関係を示すグラフ図、第4図はこ
の発明の一構成要素たる制御回路の一具体例を示
すブロツク線図、第5図は流量制御弁における車
速に対する電圧値とバイパス流量との関係を示す
グラフ図、第6図はバイパス流量を変化させたと
きの操舵力と助力効果との関係を示すグラフ図、
第7図は流量制御弁における車速に対する電圧値
とバイパス流量との関係の他の実施例を示すグラ
フ図、第8図は制御回路の他の具体例を示すブロ
ツク線図、第9図は転舵速度とバイパス流量の補
正流量との関係を示すグラフ図、第10図は制御
回路の他の具体例を示すブロツク線図、第11図
は流量制御弁における車速に対応する電圧値とバ
イパス流量とのさらに他の実施例を示すグラフ図
である。 1……定流量ポンプ、2……供給管路、3……
コントロール弁、5……戻り管路、6……パワー
シリンダ、6a,6b……流体室、7……パワー
ピストン、8……バイパス管路、9……流量制御
弁、10……可変絞り部、11……圧力補償弁
部、12……流路、13……ハウジング、14…
…弁体、15……ソレノイド、16……スプリン
グ、20,30,40……制御回路、21……車
速−電圧変換回路、22,23,24……流量制
御電圧変換回路(助力制御回路)、25……ロー
タリースイツチ、26,35……流量制御電圧−
駆動電流変換回路、27……車速センサ、28…
…操舵角センサ、31……微分回路、32,3
3,34……演算回路、41……可変増幅率増幅
器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 2つの流体室を区画するパワーピストンに左
    右の操舵輪が連絡されたパワーシリンダと、作動
    流体を加圧して前記パワーシリンダ側に吐出する
    定流量ポンプと、舵取操作に応動して前記作動流
    体を、パワーシリンダの前記流体室に選択的に供
    給するコントロール弁と、車両速度等の入力信号
    に基づいて前記コントロール弁に供給される作動
    流体の流量を制御する流量制御弁とを備え、舵取
    操作に応じて操舵力の助力効果を生じさせるよう
    にしたパワーステアリング装置において、前記流
    量制御弁は、車両速度に基づいて決定される前記
    作動流体の流量を転舵速度に応じて補正する補正
    手段と、車両速度の入力信号と前記作動流体の流
    量との適宜な関係を有する助力パターンが複数設
    定された助力パターン設定部と、転舵速度の入力
    信号と前記作動流体の流量の補正量との適宜な関
    係を有する補正パターンが複数設定された補正パ
    ターン設定部とを有するものであり、さらに、前
    記助力パターン設定部及び補正パターン設定部と
    もそのうちの一つのパターンが選択可能に構成さ
    れ、且つ、その選択に応じて所定の作動流体の流
    量が得られるよう前記流量制御弁を制御する制御
    手段を備えてなること、を特徴とする複数個の助
    力効果を有するパワーステアリング装置。
JP7269982A 1982-04-30 1982-04-30 複数個の助力効果を有するパワ−ステアリング装置 Granted JPS58188753A (ja)

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DE8383104188T DE3370777D1 (en) 1982-04-30 1983-04-28 Steering control apparatus
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS62131976U (ja) * 1986-02-14 1987-08-20

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5579754A (en) * 1978-12-08 1980-06-16 Kayaba Ind Co Ltd Power steering system

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