JPH02270941A - エッチング加工性に優れたFe−Ni系合金 - Google Patents

エッチング加工性に優れたFe−Ni系合金

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JPH02270941A
JPH02270941A JP9413989A JP9413989A JPH02270941A JP H02270941 A JPH02270941 A JP H02270941A JP 9413989 A JP9413989 A JP 9413989A JP 9413989 A JP9413989 A JP 9413989A JP H02270941 A JPH02270941 A JP H02270941A
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Hiroki Nakanishi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エツチング加工性に優れた集積回路素子のリ
ードフレーム用Fe−Ni系合金およびその製造方法に
関するものである。
〔従来の技術〕
集積回路用素子のリードフレーム用材料としては、Fe
−42%Ni、  Fe−50%Niをはじめとして、
Fe−29N 1−17Go合金(コバール)等のFe
−Ni系合金が使用されている。
近年、集積回路素子の高集積化に伴ってリードは非常に
多ビン(リード)となり、複雑化して来ており、従来6
4ビンクラスが主体であったエツチング加工も160〜
240ビン、さらには240ビン以上のクラスの超多ビ
ンのものまで手がけられるようになってきている。
これに伴ってリードフレームの特にインナーリードの間
隔は非常に狭くならざるを得す、従来のリードrjj隔
では何らr!jjmにならなかったエツチング加工も、
こうした多ビンのリードフレームではエツチング性に問
題を生ずるようになってきている。
このため、従来に比べ数段エツチング加工性に優れたリ
ードフレーム材料が必要になっている。
〔発明が解決しようとする課題〕     ゛従来のF
e−Ni系合金では、前述の240ビンクラスの多ビン
リードフレームにおいて、エツチング加工性が十分満足
できるものではなく、インナーリード同志のくっつき等
を生じたり、リードフレームの寸法形状規格を満足でき
ない等の問題があった。
本発明は以上の点に鑑み、超多ビンリードフレームのエ
ツチング加工が十分可能なエツチング加工性の優れたリ
ードフレーム用Fe−Ni系合金、ならびにその製造方
法を提供することを目的とするものである。
本発明者は、エツチング性を向上させる要因として、炭
素含有量、材料の結晶方向、非金属介在物の量、および
圧延と焼鈍条件に着目して実験を行なった。その結果、
エツチング性を改善する顕著な効果が発揮できるのは、
特定の加工度の冷間加工と軟化焼鈍および仕上げ圧延に
より、特定の結晶面を過半数以上にすること、ならびに
C含有量を特定の値以下に低く抑える複合効果の場合で
あることをつきとめたものである。さらに非金属介在物
を低減する効果も複合すると、よりエツチング断面の面
粗度が滑らかになるという効果もあることもわかった。
C含有量や非金属介在物の量を単に低減するだけでは不
十分であり、本発明は結晶面を(200)面に揃え、C
含有量を0.007重量%以下にした時に最もエツチン
グ性向上の効果が発揮できるものである。
すなわち本発明は、C含有量が0.007重量%以下で
、かつX線回折による結晶面の相対X線強度において(
200)面の強度が50%以上であることを特徴とする
エツチング加工性に優れたFe−Ni系合金、およびN
i含有量が30〜60重量%、(: 0.007重量%
以下、SLo、25重量%以下、Mn 0.50重量%
以下、残部Feおよび不純物からなり、不純物のうちP
 0.005重量%以下、S 0.005重量%以下、
その他の不純物の元素の全含有量が0.10重量%以下
であり、かつx&!1回折による結晶面の相対X線強度
にお、いて(200)面の強度が50%以上であること
を特徴とするエツチング加工性に優れたF e−N i
系合金、ならびにNi25〜40重量%、Go5〜20
重量%、Si0.25重量%以下、Mn0.50重量%
以下、残部Feおよび不純物からなり、不純物のうちP
0.005重量%以下、S 0.005重量%以下、そ
の他の不純物の元素の全含有量が0.10重量%以下で
あり、かつX線回折による結晶面の相対X線強度におい
て(200)面の強度が50%以上であることを特徴と
するエツチング加工性に優れたFe−Ni系合金である
また、本発明合金の製造方法は、熱間圧延素材に冷間圧
延と軟化焼鈍を繰り返した後、60%以上の加工度の冷
間圧延を施し、次に軟化焼鈍を行ない、その後製品板厚
に50%以下の加工度で仕上圧延を行なうことにより、
材料に強い結晶異方性を付与することを特徴とするエツ
チング加工性に優れたFe−Ni系合金の製造方法であ
る。
〔課題を解決するための手段〕
リードフレーム用Fe−Ni系合金は、X線回折により
(311) 、 (220) 、 (200)および(
111)面の回折が得られ、各々の相対xIa強度によ
り結晶方位の集合度がわかる。この結晶方位は加工条件
により変化するものである。
第1図に圧延加工度を変化させた場合の圧延状態、およ
び、その後950℃にて5分間焼鈍を施した場合の各回
折面の相対X線強度を示すが、冷間圧延加工度の増大と
共に、圧延状態においては(220)面の強度が上昇し
、その後の焼鈍状態においては逆に(200)面の強度
が上昇する。また、焼鈍後の(200)面の強度は圧延
加工度が60%以上において急激に増大することがわか
る。
焼鈍後の(200)面の回折強度は次の仕上げ圧延によ
り、第1図の圧延状態の相対X線強度の変化に見られる
ように、仕上げ圧延による(220)面の上昇とともに
低下し、最終状態において、ある(200)面の回折強
度を有するようになる。
第2図にF e−42%Ni合金にC含有量とエツチン
グ速度との関係を示すが、C含有量が0.007重量%
以下において急激にエツチング速度が低下し、エツチン
グ性が向上することが明らかである。
本発明は、こうした結晶方位ならびにC含有量とエツチ
ング性との関係について詳細な検討を行ない、結晶方位
とC含有量を共に制御することにより、エツチング加工
性に極めて優れたF e−N i系合金が得られること
を見出したものである。すなわち、低いC含有量で(2
00)面の強い結晶異方性を付与した状態で優れたエツ
チング性が得られることを見出したものである。またこ
の場合、不純物元素を次のように制御することにより、
さらにエツチング性が改善される。
S i : 0.25重量%以下 Mn:0.50重量%以下 P : 0.005重量%以下 S : 0.005重量%以下 その他の不純物元素:0.10重量%以下また前述の結
晶方位の制御は、仕上げ圧延前の冷間圧延加工度と仕上
げ圧延加工度によって支配され、仕上げ圧延前の冷間圧
延時の加工度を60%以上とし、仕上げ圧延加工度を5
0%以下とすることにより達成されることを見出した。
次に本発明における成分、相対X線強度ならびに製造方
法の限定理由について述べる。
相対X線強度については、(200)面の強度が50%
以下では(220)面の強度が高い状態であり、等方的
な結晶方位となり、十分なエツチング性の向上が期待さ
れない。(200)面の強度が50%以上においては良
好な結晶異方性が付与され、エツチング性の向上が達成
される。以上の点から(200)面の相対X線強度を5
0%以上に規定した。より望ましくは60%以上である
また、第1図に示すようにC含有量が0.007重量%
以下において顕著にエツチング性が向上することがらC
含有量を0.007重量%以下に規定した。
より望ましい範囲は、0.005重量%以下である。
不純物元素については、SLが0.25重量%以上、M
nが0.50重量%以上、PおよびSが0.005重量
%以上、その他の不純物元素の全含有量が0.10重量
、%以上になると特にエツチング速度の均一な進行を妨
げるので、各元素を下記のように規定した。
S i : 0.25重量%以下 Mn : 0.50重量%以下 P : 0.005重量%以下 S:0.005重量%以下 その他の不純物元素:0.10重量%以下なお、より望
ましい範囲は次の通りである。
Si:0.15重量%以下 Mn:0.30重量%以下 P: 0.003重量%以下 S : 0.003重量%以下 その他の不純物元素:0.08重量%以下次に製造方法
の限定理由について述べる。製品板厚に仕上げる前の冷
間圧延加工度が60%以下においては、次の焼鈍時に十
分な結晶異方性を付与することができず、エツチング性
の改善が期待されない。このため、仕上げ前の冷間圧延
加工度を60%以上に限定した。より望ましくは、70
%以上の加工度である。
焼鈍条件については、再結晶温度以上であれば、結晶異
方性が得られるが、均一な結晶異方性を得る点から70
0℃以上が望ましい。
また、仕上げ圧延加工度については50%以上の加工度
では、(220)面の強度が上昇し、(200)面の強
度が高い結晶異方性が付与されないことから50%以下
に規定した。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づき説明する。リードフレー
ム用F e−N i系合金としてFe−42%Ni合金
、Fe−50%Ni合金およびFe−29Ni−17G
o合金を選び、第1表に示すような化学成分および相対
X線強度を有する材料を作製した。相対X線強度につい
ては、前記のように仕上げ圧延ならびに仕上げ圧延時の
冷間圧延加工度を変化させることにより、各々のX線強
度を得た。
次にエツチング加工性を評価するために第3図に示すよ
うに試験片にφ0.8mの円を塩化第二鉄溶液(FeC
1,: 30%、H80:残)を用いて片面より10分
間エツチング加工し、第3図に示す基準によりエツチン
グ深さ(h)を光学顕微鏡の焦点の移動距離により測定
し、エツチング速度を求めた。
この結果を第1表にまとめて示した。
エツチング加工性は、エツチング速度で評価し、裏いも
のを○印、やや不十分なものをΔ印、不十分なものをX
印で第1表に表わした。
第1表に示すようにいずれの合金においても、C含有量
が0.007重量X以下で、かつ(200)面の相対X
M強度が50%以上の範囲においてはエツチング速度が
顕著に向上し、優れたエツチング加工性が得られている
。また、不純物元素の影響についても本発明の請求範囲
において改善効果が認められる。
一方、(200)面の相対X線強度が50%未満、また
はC含有量が0.007重量%を越えるものは、エツチ
ング速度が十分なものが得られないことがわかる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、エツチング加工性に優れたFe−Ni
系合金が得られ、集積回路素子の多ビンあるいは超多ビ
ンリードフレームの高精度エツチング加工が可能となり
1品質の向上、歩留り向上および加工効率の向上等が達
成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、冷間圧延加工度と相対X線強度との関係を示
した図、第2図はF e−42N i合金におけるエツ
チング速度とC含有量との関係を示した図、第3図は本
実施例で採用したエツチング加工性の試験の説明図であ
る。 第  1  図 冷間圧延加工度(跨) 第2図 Q  0.0050,OIQ 0dN50.02Q 0
.025C名盲号c’i、) 第  3 エツチング液H4o%F1 h:エッチング深さ テC15+ :[(a O

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 C含有量が0.007重量%以下で、かつX線回折
    による結晶面の相対X線強度において(200)面の強
    度が50%以上であることを特徴とするエッチング加工
    性に優れたFe−Ni系合金。 2 Fe−Ni系合金は、Ni30〜60重量%、Si
    0.25重量%以下、Mn0.50重量%以下、残部F
    eおよび不純物からなり、不純物のうちP0.005重
    量%以下、S0.005重量%以下、その他の不純物元
    素の全含有量が0:10重量%以下である請求項1に記
    載のFe−Ni系合金。 3 Fe−Ni系合金は、Ni25〜40重量%、Co
    5〜20重量%、Si0.25重量%以下、Mn0.5
    0重量%以下、残部Feおよび不純物からなり、不純物
    のうちPo、005重量%以下、S0.005重量%以
    下、その他の不純物元素の全含有量が0.10重量%以
    下、である請求項1に記載のFe−Ni系合金。 4 熱間圧延素材に冷間圧延と軟化焼鈍を繰り返した後
    、60%以上の加工度の冷間圧延を施し、次に軟化焼鈍
    を行ない、その後製品板厚に50%以下の加工度で仕上
    圧延を行なうことにより、材料に強い結晶異方性を付与
    することを特徴とするエッチング加工性に優れたFe−
    Ni系合金の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04160112A (ja) * 1990-10-23 1992-06-03 Nikko Kyodo Co Ltd リードフレーム材の製造方法
JPH0586441A (ja) * 1991-09-27 1993-04-06 Yamaha Corp シヤドウマスク用Fe−Ni−Co系合金
US5605582A (en) * 1992-01-24 1997-02-25 Nkk Corporation Alloy sheet having high etching performance
CN1035778C (zh) * 1993-07-22 1997-09-03 日本钢管株式会社 一种具有高蚀刻性能的合金薄板

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