JPH02269254A - 衝撃吸収支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は衝撃吸収支持装置に関し、主として住宅等の建
築に使用される二重床構造の床衝撃音対策、防振性、緩
衝性向上のための技術に関する。

〔従来の技術〕

最近、一つの建物に複数の住宅を構成する集合住宅が増
加し、各階の床が木質仕上げとなる傾向にある。このよ
うな木質の床構造では階上の床衝撃音が階下へ伝わりや
すく、その音のために住宅間のトラブルや苦情が発生し
ている。この問題を解決するために、各種の床支持構造
や工法が提案され、施工されつつある。

床衝撃音対策工法は基本的には床衝撃音に対しての衝撃
を緩衝する構造として脚体の一部特に基台部にゴムやそ
の他の緩衝材、割振材を使用する構造が採用されてきた
。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、上記したゴムや緩衝材、割振材はあくまでも衝
撃を緩衝するためのものであり、その衝撃エネルギーを
吸収する効果は薄い。

本発明ではそのような衝撃を緩衝するとともに、この衝
撃のエネルギーを積極的に吸収する衝撃吸収支持構造（
装置）を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために本発明では、棒状脚部の下端
にゴム台座が取りつけられた衝撃吸収支持装置であって
、ゴム台座の上面にあけられた非貫通孔の底部に微細粒
状物質が装填され、棒状脚部には中間部にツバ部を有す
るとともに下端は非平面に形成され、上記棒状脚部が上
記非貫通孔内に挿嵌されてその非平面の下端部を微細粒
状物質に接触させる状態で前記ツバ部によりゴム台座上
面に支持されることを特徴とするものである。

上記棒状の非平面の下端部はたとえば紡錘状またはそれ
に近い形状に形成するものである。

〔作用〕

上記構造によれば棒状脚部に衝撃音による加重がかかり
、その下端が微細粒状物質に接触すると衝撃エネルギー
は粒状物質の粒子間に生じる摩擦抵抗で内部損失を起し
て吸収され、それによって床衝撃音が大幅に緩和される
ことになる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例について図面を参照し説明する。

第１図は本発明による衝撃吸収支持装置の施工形態を断
面図で示すものである。

１は第１の床であるコンクリートスラブであって、これ
より下方が階下（１０）となる。

２はゴム台座（防振、緩衝、クツションゴム）でコンク
リートスラブ上に接着剤等を介してしっかりと設置され
る。

４は支持具たとえば支持ボルトでその下部は円錐状に形
成され、この下部をゴム台座の筒状穴３に挿入し、この
穴内に封入された微細な粒状物質５に対峙し、あるいは
一部接触する状態に・スバ部１１により支えられる。支
持ボルトの上部にはオネジが切っである。

６は第２の床であって、これより上方が階上（９）にな
る。

７は床パネルで貫通孔を有し床を支持する。床パネルの
貫通孔にはナツト１２が取付けられ、このナツトに支持
ボルト４の上部ネジ部が係合し、貫通孔の上部より支持
ボルトを回動することでナツトと一体の床パネルを上下
させ床高さを任意に調整することができる。

第２の床に荷重がかからない通常の状態では、第２図に
示すように、支持ボルトの底部は粒状物質にわずかに接
する程度か、あるいは接しても荷重がかからない状態で
あったり、または全く接しないで防振緩衝クツシランゴ
ム上でツバ部１１により安定に支持されている。

第２の床６に衝撃音が加わって支持具（ボルト）にその
衝撃が伝わり、支持ボルトのツバ部によりゴム２に衝撃
、荷重が加わると、第３図に示すように、荷重の加わっ
たゴムは圧縮され、支持具４の底部は粒状物質５の中に
押し入っていく。この際、支持具４の底部は粒状物質に
衝撃エネルギーを伝達する０粒状物質に伝達された衝撃
エネルギーは各々の粒子を移動させ、各粒子間に摩擦を
引き起こし、その摩擦抵抗で衝撃エネルギーは熱エネル
ギーや粒子移動のエネルギーに変換されるこのエネルギ
ーの変換量は、ゴム等に比べ大きいものである。粒状物
質の振動に対する内部損失はかなり大きなものである。

支持具の底部を平面とせずに、円錐状またはそれに近い
形状とする理由は、粒状物質の移動を容易にさせ、衝撃
の伝わる面積を増大させようとするものである。したが
って、第２の床６、床パネル７からの衝撃は支持具を介
しこの粒状物質に伝わって吸収される。このために衝撃
はコンクリートスラブｌに伝達されない。

仮にこの粒状物質によって吸収されない衝撃エネルギー
も、防振、緩衝、クツションゴム２により緩衝される。

しかしながら、単に全ての衝撃工ネルギーを防振、緩衝
、クツションゴムのみで緩衝させるものよりは粒状物質
に衝撃エネルギーを吸収させるこの構造の確実に床衝撃
音をおさえる効果が大きいといえる。

また、このような床支持装置においては、荷重が加わる
ことがなければ、もとの通常の状態（第２図）に戻る。

上記理由により特に粒状物質は振動に対しての内部損失
が大きく固有の共振点を持つことがないために第４図に
示すように、微細粒状物質５を薄（て柔軟な膜８で包ん
だものを用意し、衝撃の加わる箇所に敷くことによって
も衝撃、振動を吸収する効果がある。

第５図は柔軟ｌＰＩ３で包んだ粒状物質５をゴム台座２
の非貫通孔３内に入れ棒状脚部の非平面の下端を接触さ
せた場合の例を示す。

第６図は柔軟膜８で包んだ粒状物質５を棒状脚部４のツ
バ部１１とゴム台座２の間に介挿した場合の例を示す。

この場合、粒状物質を包んだ柔軟シートには貫通孔をあ
けておく必要がある。

第７図は床パネル７と第２の床６との間に柔軟シート８
で包んだ粒状物質５を介挿した場合の例を示す。

第８図はゴム台座２とコンクリートスラブ１との間に柔
軟シート８で包んだ粒状物質５を介挿した場合の例を示
す。

〔発明の効果〕

以上実施例で示したように本発明によれば、粒状物質を
支持具と防振、緩衝、クツションゴムとの間に介挿する
ことにより、床衝撃音を積極的に吸収し、また緩衝し床
衝撃音を効果的に低減させることを可能とするものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例であって衝撃吸収支持装置の
施工形態を示す断面図である。 第２図および第３図は第１図における支持具とゴム台座
の接触する形態を示す一部断面図であり、第１図は荷重
がかからない状態、第２図は荷重がかかる状態を示す。 第４図は柔軟シートに粒状物質を包んだ状態を示す断面
図である。 第５図乃至第８図は本発明の他の一実施例において、柔
軟シート包まれた粒状物質を利用する場合の各側を示す
一部断面図である。 ｌ・・・第１の床（コンクリートスラブ）２・・・ゴム
台座（防振、緩衝ゴム）、３・・・筒状穴４・・・支持
脚、５・・・粒状物質、６・・・第２の床７・・・床パ
ネル、８・・・柔軟シート。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、棒状脚部の下端にゴム台座が取りつけられた衝撃吸
   収支持装置であって、ゴム台座の上面にあけられた非貫
   通孔の底部に微細粒状物質が装填され、棒状脚部には中
   間部にツバ部を有するとともに下端は非平面に形成され
   、上記棒状脚部が上記非貫通孔内に挿嵌されてその非平
   面の下端部を微細粒状物質に接触させる状態で前記ツバ
   部によりゴム台座上面に支持されることを特徴とする衝
   撃吸収支持装置。 ２、請求項１に記載の衝撃吸収支持装置において、上記
   棒状脚部の下端は紡錘状またはそれに近い形状に形成さ
   れている。 ３、中間にツバ部を有する棒状脚部の下端がゴム台座の
   上面にあけられた非貫通孔に挿嵌され上記ツバ部により
   ゴム台座上面に支えられ、柔軟な薄いシートに包まれた
   微細粒状物質を上記棒状脚部とゴム台座の間、または脚
   部の上、台座の下等衝撃の加わる部分に介挿させたこと
   を特徴とする衝撃吸収支持装置。