JPH0226914A - アクリル系繊維の製造方法 - Google Patents

アクリル系繊維の製造方法

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Publication number
JPH0226914A
JPH0226914A JP17315588A JP17315588A JPH0226914A JP H0226914 A JPH0226914 A JP H0226914A JP 17315588 A JP17315588 A JP 17315588A JP 17315588 A JP17315588 A JP 17315588A JP H0226914 A JPH0226914 A JP H0226914A
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JP
Japan
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tows
coagulation bath
acrylic
fiber
acrylic polymer
Prior art date
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Pending
Application number
JP17315588A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiharu Yashiro
敏晴 八代
Michitoshi Tashiro
田代 通年
Mineaki Sugimoto
杉本 嶺陽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0226914A publication Critical patent/JPH0226914A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は膠着がなく分繊性の良いアクリル系繊維の製
造方法に関する。
(従来の技術) 湿式紡糸に於るアクリル系繊維の膠着防止方法について
は紡糸ドープ中のポリマー濃度を出来るだけ高くするこ
と、凝固浴中の溶媒濃度を下げることなどがある。しか
し紡糸ドープ中のポリマー濃度を高くすれば膠着防止性
はなるほど良好となるが、紡糸ドープの粘度が上昇する
ことによる可紡性の低下が著しく、例えばジメチルホル
ムアミド(以下DMFと略称する)やジメチルスルホキ
シド(以下DMSOと略称する)などでは紡糸ドープ中
のポリマー濃度はたかだか25重量%である。そのため
凝固浴中の溶媒濃度を膠着しない程度まで低下させて湿
式紡糸するのが一般的である。
例えばDMF、DMSO,ジメチルアセトアミド又はア
セトンなどの有機溶媒水溶液を凝固浴とした場合分繊性
の良い15デニールなどの太デニールは60〜65重量
%の有機溶媒水溶液を凝固浴とするが、膠着しやすくま
た紡き1で分繊性の良いことが要求される1、 5デニ
ールなどの細デニールの場合は50〜60重量%の有機
溶媒水溶液とせざるを得ない、また繊維断面が扁平状又
は三角形状である繊維などは点接触から面接触となり膠
着が著しくおこりやすいため更に凝固浴を45〜55重
量%の有機溶媒濃度まで低下させることが必須である。
しかし凝固浴から溶媒を回収する際に凝固浴中の溶媒濃
度が低い程回収コストがかかり不経済であることは大き
な欠点となっているばかりか、繊維断面がリボン状、扁
平状及び三角形状などである繊維を紡出する時は特に凝
固浴濃度が低い場合は口金形状をそのまま存する繊維は
得られがたく品質上所望のものは得られがたい欠点を有
していた。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明はかかる従来技術の欠点即ちアクリル系繊維を湿
式紡糸するに際し凝固浴中の溶媒濃度は紡出される繊維
銘柄、特にその分繊性によって支配され、工業上有利な
高濃度にすることが出来ない欠点を解決しようとするも
のである。
本発明の目的は分繊性の改良されたアクリル系繊維を工
業的有利に製造することであり、また繊維断面が扁平状
又は三角形状であるアクリル系繊維を分繊性が良好でか
つ繊維断面形状が口金形状をそのまま保持する方法を提
供することにある。
更に本発明の他の目的は以下に説明することから自から
明白になろう。
(問題点を解決するための手段) 本発明はかような従来の問題点に着目してなされたもの
で、アクリル系重合体溶液を湿式紡糸して得られたアク
リル繊維よりなるトウを槍数本重ねて引き取るに際し、
該トウを凝固浴から引き上げた後、5秒以上の間隔をあ
けて重ねることを特徴とする。
一般に、アクリル系繊維を製造する際に使用する口金は
1〜15万ホールであるため複数錘を合わせて、通常2
0〜100万デニールのトウを形成させるが、そのトウ
を重ねる時凝固浴濃度より若干高い溶媒濃度をもった水
溶液がトウ間にとじ込められ引き取り力及びニップロー
ラ圧などによりトウ同志の膠着を招くため凝固浴から立
ち上ったトウを複数本重ね引き取る際に、重ねる前に5
秒以上の間隔をあけたところ、膠着も著しく改良される
ことを見出した。
本発明におけるアクリル系重合体としては特に限定され
ないが、好ましくはアクリロニトリル(以下ANと略称
する)を80重量%以上含有するAN系重合体であり、
又はAN40〜80重量%、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン又は臭化ビニルなどのハロゲン元素含有ビニル系七ツ
マ−を20〜60重量%よりなる難燃アクリル系重合体
である。
またアクリル系重合体溶液にもちいられる溶媒としては
DMF、DMSO,ジメチルアセトアミド、エチレンカ
ーボネート及びアセトンなどの有機溶媒や硝酸水溶液、
塩化亜鉛水溶液やロダン塩水溶液などの無機系溶媒など
アクリル系重合体を溶解するものなら何でも差しつかえ
ない、また湿式紡糸に用いられる凝固浴もDMF、DM
SO。
ジメチルアセトアミド、エチレンカーボネート及びアセ
トンなどの有機溶媒水溶液であり、それらの内のどれで
も1種がアクリル系重合体を溶解する溶媒に、又は湿式
紡糸の凝固浴に、用いる方が溶媒回収費、腐食などの点
で無機系溶媒より有利である。湿式紡糸の凝固浴から立
ち上がったトウは、多く重ねられる程トータールデニー
ルが上がり生産性が良いので通常2〜1o本のトウを重
ねるが、トウ同志を重なる前に、凝固浴から引き上げた
後、5秒以上の間隔をあけることが膠着防止に効果があ
る。5秒未満では膠着防止効果は不十分であり、5秒以
上の間隔をあけること力1重要であり、10秒以上にて
膠着防止効果は著しく良好となる。
更に、水又は水溶液の付与を併用すると、相乗効果によ
り膠着防止効果は更に著しく向上する。
次に、本発明の好適な実施態様をまとめて記してお(。
ビ) アクリル系重合体がアクリロニトリルを80重置
%以上含有するアクリロニトリル系重合体である特許請
求の範囲第1項記載の方法。
(ロ) アクリル系重合体がアクリロニトリル40〜8
0重量%、ハロゲン元素含有ビニル系モノマー20〜6
0重量%よりなる難燃アクリル系重合体である特許請求
の範囲第1項記載の方法。
(ハ) 湿式紡糸の凝固浴がジメチルホルムアミド水溶
液、ジメチルスルホキシド水溶液、ジメチルアセトアミ
ド水溶液、エチレンカーボネート水溶液又はアセトン水
溶液である特許請求の範囲第1項記載の方法。
に) アクリル系繊維が扁平形状繊維又は三角形状繊維
である特許請求の範囲第1項記載の方法。
(ホ) アクリル系繊維が3デニール以下である特許請
求の範囲第1項記載の方法。
(実施例) 以下、本発明を実施例にて詳細に説明する。
実施例I AN:メチルアクリレート:メタリルスルホン酸ソーダ
= 91.4 : 8.0 : 0.6重量%の組成で
分子量5万のアクリル系重合体24部をDMF74部水
2部の混合溶液に溶解してDMF/水=60/40重量
%、25℃の凝固浴にlO万ホール(口径0.45 m
 mφ)の口金を通して紡出したアクリル系繊維のトウ
を4本重ねて引き取るに際し第1表の如く、凝固浴から
引き上げたトウを一定の時間間隔をあけた後に重ね合せ
、しかる後第2浴にて6倍延伸した。更に、水洗−オイ
リング−乾燥−オイリングークリンパーー熱処理−乾燥
を行ない、1.5デニールの繊維を得た。
これを51mm長にカントし開綿後プラント社製シャー
レミニ紡績機のカード機にて15g中の実施例2 AN:塩化ビニリデン:アリルスルホン酸ソーダ=58
:40:2重量%の組成で分子量5.5万のアクリル系
重合体24部をDMSO72部水2部の混水2部に溶解
した0次いで、DMSO/水濃度(20℃)を第2表の
如く変えた凝固浴(25℃)に0.55mmX0.05
5mmのスリット状断面を有する口金を通して紡出した
アクリル系繊維のトウを4本重ねて引き取るに際し、凝
固浴から引き上げ後、10秒間の間隔をあけて重ね合せ
、しかる後第2浴にて6倍延伸した。又水は水溶液付与
の相乗効果をみるため、重ね合せの前に、予め10重量
%のDMSO水溶液(20℃)を251/分噴霧した(
EXP−8,l 1)、その後は実施例1と同様な工程
を通らせ、15デニールの扁平繊維を得た。なお同条件
にて1秒間間隔をあけたものを比較例として紡糸した(
EXP第2表の如く凝固浴濃度が低いと分繊性は良いが
、製品の断面形状が不良である。一方、凝固浴濃度が高
いと断面形状は良いが、分w4不良糸が多発する。しか
し本発明例のように、凝固浴から引き上げたトウを重ね
合せる前に5秒以上の間隔をあけることにより、断面形
状及び分繊性を共に満足するものが得られた。
(発明の効果) 本発明方法によれば、アクリル系重合体溶液を湿式紡糸
して得られたアクリル系繊維よりなるトウを複数本重ね
て引き取るに際し、重ねる前に、凝固浴から引き上げた
後、5秒以上の間隔をあけて、トウ表面の凝固を促進す
ることにより、凝固浴中の溶媒濃度を高めても膠着が防
止でき、分繊性の改良されたアクリル系繊維を工業的有
利に製造出来る効果がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アクリル系重合体溶液を湿式紡糸して得られたア
    クリル系繊維よりなるトウを複数本重ねて引き取るに際
    し、該トウを凝固浴から引き上げた後、5秒以上の間隔
    をあけて重ねることを特徴とする分繊性の改良されたア
    クリル系繊維の製造方法。
JP17315588A 1988-07-11 1988-07-11 アクリル系繊維の製造方法 Pending JPH0226914A (ja)

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