JPH02267273A - 薄膜形成法 - Google Patents

薄膜形成法

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JPH02267273A
JPH02267273A JP8854389A JP8854389A JPH02267273A JP H02267273 A JPH02267273 A JP H02267273A JP 8854389 A JP8854389 A JP 8854389A JP 8854389 A JP8854389 A JP 8854389A JP H02267273 A JPH02267273 A JP H02267273A
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幸子 岡崎
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唯司 富川
Tsunenobu Kimoto
藤田 順彦
詳治 中釜
恒暢 木本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (ア)技術分野 この発明は、大気圧近傍の圧力下でプラズマCvD法に
より、アモルファスシリコン(a−Sドamorpho
us 5ilicon)や窒化チタン(TiN)などの
薄膜を形成する方法に関する。
例えば、通常膜中に数at%〜数十at%(アトミック
パーセント)のHを含んだアモルファスシリコンa−3
iaは、低コスト太陽電池の材料として有望視されてい
る。このほかにイメージセンサ、光センサ、薄膜トラン
ジスタ、複写機の感光材料などの用途もある。単結晶S
iよりも安価で、大面積のものが得やすいという利点が
ある。
また、TiNは耐摩耗性等を有した表面保護膜として重
要である。
このような薄膜形成法として、熱CVD法、プラズマC
VD法等が知られている。
熱CVD法は、基板を加熱しなければならないので、耐
熱性のある材料にしか用いる事ができない。
一方、プラズマCVD法は熱CVD法よりも低温で薄膜
を形成することができる。
このため、耐熱性の乏しい低コストガラス基板、高分子
フィルムなどの上に薄膜を形成する事ができ、広く使用
されている。
プラズマCVD法では、励起エネルギーが、熱ではなく
、プラズマ中のエレクトロン、イオンの運動エネルギー
、中性のラデイカルの化学エネルギーの形で与えられる
。このため、基板の温度を熱CVD法より低く出来るの
である。
−例として、アモJレコアスシリコンa−Siは、5p
earによりグロー放電による薄膜形成方法が発明され
、膜中に適量のHを取り込む事ができ、膜中欠陥密度を
低減する事ができたので、太陽電池やセンサ等のデバイ
ス用途に耐えつるものが作られるようになった。
胃、B、5pear、 P、 G、 Lecomber
:5olid Coma+um、、 17゜pH93(
1975) これは、平行平板型の電極に、100KHz〜13.5
6MHzの交流電圧を印加し、0.1〜2↑orrの低
圧でS+H*/)Is、SiH,−5in−/ H,な
どの混合ガス中で、グロー放電を起こさせるものである
もちろん、ドーパントを入れる事もある。これは、PR
,/H2、BJs/Hzなどのガスを混ぜることによっ
て行う。
(イ)従来技術 5pearの発明以来、a−Siの製造装置は、改良を
重ねているが、基本的には、低圧でグロー放電を行うも
のであった。
0.1〜10Torr程度の低圧でなければ、グロー放
電が起こらない。これより高い圧力になると、放電が局
所的なアーク放電に移行してしまい、耐熱性の乏しい基
板上への成膜や、大面積への均一な成膜が行えなかった
。それで、このような圧力が選ばれる。
従って、容器は高価な真空チャンバを必要とし、また真
空排気装置が設置されていなければならなかった。
特に、a−Siなどを用いた太陽電池等の光電変換材料
や、TiNなどの表面保1i膜などの場合、大面積の薄
膜が一挙に形成できる、という事がコスト面から強く要
求される。
ところが、プラズマCVD法は、グロー放電を維持して
プラズマを安定に保つ。グロー放電は、真空中(0,1
〜10Torr程度)でしか安定に維持できない。
真空中でしか成膜出来ないのであるから、大面積のもの
を作ろうとすると、真空容器の全体を大きくしなければ
ならない。
真空排気装置も大出力のものが必要になる。そうすると
、設備が著しく高価なものになってしまう。
(つ)大気圧下プラズマCVD法 大面積向−成膜、均一処理は、低コスト化の為にぜひと
も必要であるが、設@費が高くなれば何にもならない。
ところが、最近になって、大気圧下で、プラズマCVD
法を可能とするような発明がなされた。
特開昭63−50478号(S、63.3.3公開)で
ある。
これは炭素Cの薄膜を作るものである。例えばCI+、
 、CP、を原料ガスとするが、これに90%以上のH
eガスを加える。
Heガスが大量にあるので、大気圧下であってもグロー
放電を維持できる、というのである。大気圧下であるか
ら真空チャンバ、真空排気装置が不要である。薄膜形成
のコストを著しく削減できる大発明であると思う。
Heガスを使ったら、グロー放電が大気圧下でも起こり
、安定に持続する、という事がこの方法の重要なポイン
トである。
何故Heかという事について、発明者は次のように説明
している。
(a)lieは放電により励起されやすい。
(b)Heは多くの準安定状態を有し、励起状態の活性
粒子を多く作る事ができる。
(c)Heの活性粒子が、炭化水素やハロゲン化水素を
解離する。
(d)He中ではイオンが拡散しやすい。このため放電
が拡がりやすい。
HeとC)1.の配合比が、当然極めて重要になる。
明細書の記述によると、92:8になると、グロー放電
の拡がりが狭くなり、90:10になるとコロナ放電に
なり、89: 5 : 10.5になると、火花放電に
なるとある。
第3図は、特開昭63−50478号に示された装置を
示す。
縦長の反応容器11の中に上方から円筒12が垂下され
ている。
円筒12の下方に電極14がある。RF発振器16から
、円筒12を貫く金属棒を介して電極14にRF電圧が
与えられる。
容器の下方には、支持基板(導体)17、絶縁体18、
試料基板19が設けられる。また環状の外部電極20が
ある。
HaとC)1.の混合ガス(Hek CLとCF、の場
合もある)は、円筒12上端のガス入口21から送給さ
れる。
このガスは円筒の中を流下し、電極14の側方を通り過
ぎて、試料基板19に当たり、一部が反応し薄膜となり
、残りは、側方のガス出口22から排出される。
電極14と支持基板(試料極07の間にグロー放電が生
じる。
また、この明細書によると、この発明は、「窒化けい素
膜、アモルファスシリコン、炭化けい素膜などその他の
薄膜の形成にも同様に適用する事ができる。」 とある。
(Z)発明が解決しようとする課題 特開昭63−50478号の発明は、クレームによると
、 「約200Torrから2気圧の範囲内の圧力下で、約
90%以上の希ガスと膜成分を含む気体との混合ガスを
グロー放電によりプラズマ状となし、基板上に薄膜とし
て形成する事を特徴とする薄膜形成法」ということであ
る。
(1)発明者は、この開示によりCしとNeガスの混合
気体を用いl0DIIXIOCIIの基板上にC系薄膜
の形成を試みた。
圧力は大気圧である。しかし、この開示によればグロー
放電を得ることはできたが、条件により放電が不安定(
或いは不均一)である。又大気圧下のため、プラズマ中
央部のガス置換が有効に行われず、原料ガスがプラズマ
外周部のみで分解するため、基板上には、プラズマ外周
部にC系薄膜が成膜できるのみで、基板中央部にはほと
んど成膜出来ておらず、大面積に均一に成膜することは
できなかった。また、Ar、 Xe、にrについても検
討したが同じ結果であった。
(2)また本発明者は、この開示によりa −Siを作
ろうと試みた。
a−Siを作るため、SiH4ガスとNeガスの混合気
体を用いた。圧力は大気圧である。Neガスが90%で
あれば良いということなので、5iHs : Ne= 
10 :90(体積比)とした。これで試みると、アー
ク放電が起こり、グロー放電が起こらなかった。
51g4/Netの比率をさらに下げると、電極間に安
定なグロー放電を生じさせる事ができた。
ところが、Sin、ガスは極めて分解しやすいため、プ
ラズマの領域の中に入らず、外周部で5iHaが分解し
てしまう。プラズマ領域の外周部に、粒径が0.05〜
0.5μm程度の微粉末からなるダストが堆積されるの
みであった。
試料基板の上にa −Siの薄膜を作る事ができなかっ
た。また、Ar、 Xe、にrについても同じ結果が得
られた。
つまり、これらの事から、特開昭63−50478号の
発明は、大気圧でのプラズマ形成に使えるとしても、大
きな面積の均一成膜にはそのままでは使えないというこ
とが分かる。
(1)目的 大気圧下で、a −Si、 TiNなどの薄膜をプラズ
マCVD法を用い、大面積に均一に形成する方法を提供
する事が本発明の目的である。
(fl)本発明の方法 大気圧下で、安定なグロー放電を形成するには、成膜用
の原料ガスをNe、^r、 Kr、 Xeの内少なくと
も一つからなるガスにより大量に希釈する。また、安定
なグロー放電を形成し、大面積に均一な薄膜を形成する
ためには、互いに対向したふたつの電極の対向面の少な
くとも一方に設置した試料基板とその試料基板と対向す
る電極との間の距離、もしくは試料基板とその試料基板
と対向する電極遮蔽材との間の距離、もしくは試料基板
とその試料基板と対向する別の試料基板との間の距離、
gを1ec+m以下、0.11II11以上とする。
さらに、成膜用の原料ガスとNe、 Ar、にr、 X
eの内少なくとも一つからなるガスとの混合ガスを放電
空間に供給される全ガス流量Qを放電空間の体積Sで割
った値Q/Sが1〜10’5ec−’になるように対向
電極間の試料基板上の放電空間に供給し、放電空間のガ
スが104〜l secで置換されるようにする。
以上のように、本発明には3つの特徴がある。
(1)原料ガスをNe、 Ar、 Kr、 Xeの内少
なくとも一つからなるガスで大量に希釈する。
(2)試料基板とその試料基板と対向する電極との間の
距離、もしくは、試料基板とその試料基板と対向する電
極遮蔽材との間の距離もしくは、試料基板とその試料基
板と対向する別の試料基板との間の距離、gは 0、1mm≦g≦10mm (3)放電空間(体積S)に供給されるガス流量Qは1
5ec−’≦Q/S≦10”5ec−’以下第1図、第
2図により本発明法を説明する。
第1図、第2図は本発明を実施する薄膜形成装置の一例
であるが、本発明は第1図、第2図により何ら制約をう
けるものではない。
成膜室1の中には、互いに対向する電極2.3が設けら
れる。一方が接地されており、これを接地電極3と呼ぶ
。他方を非接地電極2といって区別する。第2図の装置
は電極2,3が成膜室1の外壁となっており、よりコン
パクトな装置となっている。
電極3の上に試料基板4を置く。対向電極の中間の空間
にガスが供給されるように電極2.3の側方にガス導入
口5とガス排出口8を設ける。
原料ガスをNe、 Ar、 Kr、 Xeの内少なくと
も一つからなるガスで大量に希釈した混合ガスはノズル
5から導入され、放電空間に供給され、ガス排出口8よ
り成膜室1の外に排出される。ここで放電空間の体積S
に対して、放電空間に供給される混合ガスの流量Qは、
Q/Sが、15ec−’〜10”5ec−’となるよう
にするのはプラズマ中央部でのガス置換を有効に行い、
大きな面積で均一な成膜を得るためである。
ここで、試料基板4と電極2との距離gは10mm〜O
,1aunとなるようにする。ここで非接地電極2と放
電空間との間、もしくは試料基板4と接地電極3との間
の少なくとも一方に電極遮蔽材を設けてもよい。
非接地電極2には、高周波電源6を接続する。
これは、例えば13.56MHzのRF発振器と増幅器
とを用いることができる。
(キ)作用 ノズル5より原料ガスとNe、 Ar、 Kr、 Xe
の内少なくとも一つからなるガスとの混合ガスを導入し
、電極2に高周波電圧をかける。圧力は大気圧又は、そ
の近傍の圧力である。
電極間にグロー放電が生ずる。Ne、 Ar、 Kr、
 Xeの内少なくとも一つからなるガスの割合が大きい
ので、大気圧であってもグロー放電が発生し、安定に維
持される。
混合ガスはグロー放電によって、励起されて、プラズマ
となる。
試料基板4は、ヒータ7によって、予め加熱されている
。基板4の上に薄膜が形成されてゆく。
ここで、試料基板4と電極20間の距離gを1ecm以
下とするのは、グロー放電の起こる範囲を拡げ、放電の
局所化を防ぎ、且つ、放電の強さを均一にするためであ
る。
未反応のガスや、反応生成物などはNe、 Ar、 K
r。
Xeなどの供給されたガスとともにガス排気口8から排
除される。
ガスがガス導入口5を介して放電空間に側方より供給さ
れ、Q/Sが1〜10−” / secであるので、原
料ガスは電極の中央に到達できる。つまり放電が広く均
一に生じ、試料基板が広くても均一に薄膜が生じる。
もしも、放電空間に供給されるガス流量Qが不足すると
、原料ガスがグロー放電領域に供給されるやいなや分解
してしまい、基板上への成膜速度が低下する。又、S 
i II 4などの分解しやすいガスは直ちに重合反応
を起こし、微細なダストとなる。
それで、Qは放電空間の体積Sを少なくとも1秒で置き
換わるような量としなければならない。
反対にQが多すぎると、ガスが無駄に消費されるという
ことだけでなく、成膜速度が低下する。
このようなわけで、Q/Sが1〜10’/ secとな
るのである。
次に、原料ガスとNe、 Ar、 Kr、 Xeの内少
なくとも一つからなるガスとの比率について述べる。
原料ガスをNe、 Ar、 Kr、 Xeの内少なくと
も一つからなるガスによって希釈しているので、放電維
持電圧が低い。Ne、 Ar、 Kr、 Xeの内少な
くきも一つからなるガスが100%であれば、大気圧下
でグロー放電を維持できる。原料ガスの混合量が少ない
ので、大気圧下でもグロー放電が可能となるのである。
Ne、 Ar+ Kr、 Xeの内少なくとも一つから
なるガスの作用により、アーク放電に移行するのを防ぐ
事ができる。
同じ圧力であっても、Ne、 Ar、 Kr、 Xsの
内少なくとも一つからなるガス中ではガス分子の平均自
由行程が長い。このため、プラズマが拡がりやすい。ま
た、Ne、 Ar、 Kr、 Xeは単原子ガスであり
、電子に対する振動励起や回転励起の衝突断面積がない
ため、大気圧などの高圧力下においても放電開始電圧や
放電維持電圧が低く、アーク放電に移行することなく、
安定なグロー放電を形成することができる。
もしも、原料ガス/ Me、^r、 Kr、 Xe  
の内少なくとも一つからなるガスの比率δがある値を越
えると、グロー放電が維持できない。アーク放電に移行
する。アーク放電に移行するδの値は、本発明者の実験
によれば、原料ガスの分解しやすさにより異なっている
。また、Ne、 Ar、 Kr、 Xeの内、用いるガ
スやこれらのガスの組合せによっても若干変動するが、
原料ガスの影響が最も大きく原料ガスの種類によりほぼ
決まっている。アークへの移行を抑制し、安定なグロー
放電を得るためには、δ≦10−1であれば十分である
が、但し、SiH<、S+Js、Cz H4、C,H,
、GeHn、NJ、0.などの分解しやすいガスの場合
はδ≦10−2であることが好ましい。
反対に、δが10−4より小さくなると成膜速度が低下
するので望ましくない。
プラズマを一様に拡げ、放電の局所化を防ぎ、且つ、膜
厚分布を均一にする為には、試料基板4と非接地電極2
との間隙gを狭くした方が良い。
gが狭いほど、グロー放電が電極面内で安定で均一に起
こる。特に試料基板4が導電性の時にはその効果が大き
い。
gの値は、10mm以下であるのが望ましい。
しかし、近付けすぎると、電極2と試料基板4の距離の
均一な設置が龍しくなる。僅かな傾きや凹凸が問題にな
るからである。
実用的には、gの値は0.lll11以上とするのが良
い。また、プラズマを一様に拡げ放電の局所化を防ぐ方
法として非接地電極2と放電空間の間、もしくは試料基
板4と接地電極3の間の少なくとも一方に電極遮蔽材を
介在させることも効果がある。
電極遮蔽材としては絶縁体が特に効果が高い。非接地電
極2の近傍に、原料ガスの分解によるダストが付着する
ことがある。このようなダストが試料基板4に付くと、
ピンホール発生原因になる。
デバイス特性、薄膜特性のバラツキの原因となる。
これを防ぐためには、非接地電極2に、加熱手段又は冷
却手段(図示せず)を設けるのが良い。
そうすれば、非接地電極の近傍で原料ガスの分解反応が
起こらず、ダストの付着を防ぐことができる。
圧力Pは大気圧Poまたはその近傍であっても良い。
真空に引かな(て良いというのが、本発明の最大の利点
である。
圧力Pを、大気圧Poより僅かに高くすると外部から成
膜室1への不純物ガスの混入を防ぐことができる。
高周波電源の周波数は、100KHz〜100MHzで
あって良い。成膜しようとする膜や、電極間の間隙によ
り周波数、パワーの最適値を決めることができる。
ただし、放電の安定性という事からいえば、IKHz以
下では、グロー放電が不安定になる。それ故、I KH
z以下にしてはならない。
また、高周波電源のパワーは、10−”W /cd 〜
10”W/c+jとする。10’W/ciより大きくな
ると、電極2がイオンによってスパッタされる。このた
め、不純物が薄膜に混入する。
10−’W/cdよりパワーが低いと、実質的な成膜速
度が得られない。また、第2図に示す装置のように、電
極2.3を成膜室1の外壁とすれば、放電空間へのガス
供給能率を向上させ効率よくガスを使用することができ
る。
以上ここでは、成膜基板が1枚の場合を示したが、お互
いに対向したふたつの電極の両方に成膜基板を配置する
ことも同様に可能である。
(り)実施例1 (Q/S依存性) ガス流量を変化させ、第1図の装置を用いて薄膜形成を
行った。原料ガスは■SiH4、■CH,■TicL 
+NH3を用いた。希釈用ガスとしてはNeを用いた。
成膜条件を第1表に示す。
第2表 Q/Sと基板中央部成膜速度(A/5ec)放
電空間体積Sを放電空間に供給するガス流量Qで割った
値Q / S t;!10−’、10°  102.1
0’5ec−’で変化させた時の各々の薄膜の中央部の
成膜速度を第2表に示す。
この表から分かるように、Q/Sが10−1の時は供給
された原料ガスがすぐに分解してしまうため、基板上の
成膜速度が低下している。
特にa−3iの場合、5IH4が分解しやすいため、気
相中でポリマライゼーションが起こり、ダストが形成さ
れている。
また、Q/Sが10’と速くなると成膜速度がおちてい
ることが分かる。
この結果から、Q/Sが10°〜10’5ec−’が良
好であるという事ができる。
(り)実施例2(電極基板間距離と放電状り大きな面積
で均一な成膜を行うためには、安定で均一なプラズマが
必要であり、そのためには電極と基板との間の距離gが
重要である。そこで、第3表に示す条件でgを15−1
10sa+、 5 gusで変化させ放電状態を調べた
。結果を第4表に示す。
第3表 成膜条件 原料ガス    SiH4 原料ガス/ Ne   SiHa / Ne= 10−
’Q / 3     10’5ec−’圧 力   
  大気圧 RFパワー   100W RF周波数   13.56M七 電極面積    40anX 40as基板  S U
 S (40+u+X 40m5+)に形成できる事が
わかる。
基板が石英ガラスの場合には、g =15mmでもプラ
ズマ放電は可能であるが、gが小さいほどプラズマが広
がりやすく全体に均一なプラズマが得られている。
(コ)実施例3(電極基板間距離gと膜厚分布)次に、
電極基板間距離gを変化させて、基板上の膜厚分布を評
価した。
Q/Sは10’aec−’とし、gを15a+m、 1
0mg+、  51mm、31、l asで変化させた
。各々の基板の中央部8cs X g as内の膜厚分
布の結果を第4表に示す。
他の成膜条件は実施例1と同じとした。
基板がSUSの場合、g = 15s■では、RFパワ
ー100Wでは放電が起きず、さらにRFパワーを増加
させると局所的な放電からアークに移行してしまった。
これに対し、8510m5では、全体で均一なプラズマ
が得られており、gを小さくする事により、放電の局所
化を防止し、プラズマを均一絶縁性基板の場合、電極基
板間距離gが15a+@でも成膜可能であるが、この時
膜厚のバラツキが非常に大きいことがわかる。一方、g
≦10−ではバラツキは小さく成っており、gの値とし
ては10mm以下が好ましいということができる。
(す)実施例4(放電状態と原料ガス/Ne比率)薄膜
を作製する場合に用いる原料ガスについてNeに対する
比率を変化させてグロー放電の状態を調べた。電極面積
、電極間距離などは、実施例1と同じ条件でQ/Sは1
0 ’ / 5ec−’とした。結果を第5表に示す。
第5表 Neに対する比率とグロー放電の状態この表で
、x印はアーク放電に移行してしまうことを示している
。3iH4、SiJ* 、CJ4、C,H,、N20、
口3、GeH4以外のガスを用いる場合は、lieを9
0%以上きする事で安定な放電を得ることができるが、
5i)1.、Si、Hs 、C,H,、C,L、N、0
 、os、GeH4を用いる場合は、これ等のガスのN
eに対する比率は104以下にすることが望ましいこと
がわかる。
続いて、実施例1■と同じ条件で、S+H4/Ne=1
0−’、Q / S 〜10”5ec−’とし、第6表
に示すガス流量比で各種Siを含む薄膜を作製した結果
、機械的、電気的特性に優れたSi薄展を得ることがで
きた。
第6表 ガス流量比と作製した薄膜 以上希釈ガスとしてNeを用いて実施例1〜4を記載し
たが、Ar、にr、 Xeなどの他のガスや、これらの
混合ガスを用いた場合は、第4表で示したグロー放電か
らアーク放電に移行するδの値や第4図に示した放電の
広がり具合に若干の違いはあるものの、大きな相違はみ
られなかった。
(シ)比較例 比較のため、第3図に示す装置を使って、実施例1と同
じ条件でa−SiSa −C5TiN薄膜の形成を試み
た。
試料基板電極間距離g1流量Qなどを様々に変化させて
、薄膜形成を試みた。
a  C%TINの場合、gが101より広い場合には
、基板中央部への成膜ができたがプラズマが電極全体に
拡がらず、10ca X 1oca基板に均一に成膜で
きなかった。
プラズマを広げるには、原料ガス/Ne比率を小さくす
れば良かったが、成膜速度が低下してしまい、実用的で
はなかった。
逆に、gを小さくすれば、プラズマを広げる事ができ、
10mm以下で電極全体に拡がったが、この時はプラズ
マ中央部の成膜速度が低下し、l0CIIX10c1!
基板の中央部8cla×8C11の膜厚分布は130%
以上で均一な成膜ができなかった。
(ス)効果 本発明によれば、大気圧近傍の圧力で、プラズマCVD
法により、a −Si、 TiN薄膜などの薄膜を形成
する事ができる。
大気圧近傍であるので、真空チャンバや、真空排気装置
を必要としない。
広い面積の成膜を必要とする太陽電池のa −3i膜の
作製やTiNのコーティングに於いて、設備に要するコ
ストを大幅に低減することができる。
また、圧力が高いので、低圧プラズマCVDに比べて、
成膜速度を速くすることができる。
なお、放電空間の体積Sというのは、電極の面積へと、
電極2と試料基板4の距離gとをかけたものである。つ
まり、 S  =  A−g である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は、本発明の薄膜形成法に用いられる装
置の概略断面図の1例。 第3図は特開昭63−504’1号で開示された薄膜形
成装置の断面図。 第4図は、本発明の方法において、試料基板と電極との
距離の違いによる放電の違いを示す図。 1・・・・成膜室 2・・・・非接地電極 3・・・・接地電極 4・・・・試料基板 5・・・・ガス導入口 6・・・・RF電源 7・・・・ヒータ 8・・・・ガス排出口 第 図 りrツ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)互いに対向したふたつの電極により形成される対
    向面、もしくは、互いに対向したふたつの電極の対向面
    の少なくとも一方に電極材料とは異なる電極遮蔽材を設
    けることにより形成される対向面の少なくとも一方に試
    料基板を設置し、上記試料基板とその試料基板と対向す
    る電極との間の距離もしくは、上記試料基板とその試料
    基板と対向する電極遮蔽材との間の距離、もしくは、上
    記試料基板とその試料基板と対向する別の試料基板との
    間の距離を10mm以下、0.1mm以上とし、Ne、
    Ar、Kr、Xeの内少なくとも一つからなるガスと膜
    形成用ガスからなる混合ガスを、放電空間に供給される
    ガス流量Qを放電空間の体積Sで割った値Q/Sが1〜
    10^2sec^−^1になるように、試料基板上の放
    電空間に供給し、大気圧近傍の圧力下で、対向電極に与
    えた高周波電圧により、試料基板とその試料基板に対向
    する電極との間、もしくは試料基板とその試料基板に対
    向する電極遮蔽材との間もしくは試料基板とその試料基
    板に対向する別の試料基板との間にグロー放電を起こさ
    せ、試料基板上に薄膜を形成することを特徴とする薄膜
    形成法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6835523B1 (en) 1993-05-09 2004-12-28 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Apparatus for fabricating coating and method of fabricating the coating

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