JPH02267014A - 防滑構造体およびこれを用いた滑り止め具 - Google Patents

防滑構造体およびこれを用いた滑り止め具

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JPH02267014A
JPH02267014A JP8512189A JP8512189A JPH02267014A JP H02267014 A JPH02267014 A JP H02267014A JP 8512189 A JP8512189 A JP 8512189A JP 8512189 A JP8512189 A JP 8512189A JP H02267014 A JPH02267014 A JP H02267014A
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Yoshinobu Kobayashi
義信 小林
Toshihiro Abe
俊広 阿部
Takeshi Ikeda
毅 池田
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、凍結路面や圧雪路面あるいは水や油で濡れた
路面、床面等において優れた滑り止め効果を有する防滑
構造体、およびこれを用いた各種の滑り止め具に関する
[従来の技術] 例えば、凍結路面あるいは圧雪路面における車輌のスリ
ップを防止するための滑り止め具の一つとして、スパイ
クタイヤが用いられている。スパイクタイヤは、タイヤ
の表面に金属スタッドを植込み、このスタッドによって
路面を握持することにより、防滑効果を発揮するもので
ある。このスパイクタイヤは、スリップ防止効果が大き
いため、凍結路面や圧雪路面で使用される滑り止め具と
しては優れているが、スパイクタイヤの表面に突出した
スタッドがアスファルトやコンクリートの舗装面を走行
する際に路面を削り取り、これが粉塵となっていわゆる
粉塵公害を生じ、また路面を著しく損傷させる原因とも
なっている。そのため、近年、スパイクタイヤの使用は
社会的にも重大な問題となっていて、近い将来にはこの
種のスパイクタイヤの全面廃止が予定されており、これ
に代る滑り止め具の開発が盛んに行われている。
その大きな流れの一つとして、タイヤを構成するゴムそ
のものの路面把握性を高めることにより、スタッドを用
いず、切れ込みを多くしたトレッドパターンおよび低温
でも低い硬度を保つトレッドゴムを用いたスタッドレス
タイヤの開発が進んでいる。しかし、このスタッドレス
タイヤの防滑性はスパイクタイヤに比して不十分であっ
て、凍結路面や圧雪路面での車体のスリップを十分に防
止するに至っていないのが現状である。
そこ・で、他の一つの流れとして、タイヤゴム中に各種
の物質を混入し、路面との摩擦係数を増大させる試みが
なされている。
例えば、特開昭62−148707号公報においては、
ゴムまたは合成樹脂のマトリックスに特定の短繊維を混
入して車輪を構成する技術が開示されている。この技術
においては、確かにタイヤの防滑性は向上するが、氷面
との摩擦係数が小さく、凍結面において十分なスリップ
防止効果を得ることができないことに加え、一般の非凍
結路面を走行することにより極めて短時間でタイヤ表面
に露出した短繊維が摩耗、破断してしまい、防滑性を要
求される車輪として十分な耐久性を有しないものである
同種の技術として、タイヤゴム中にセラミックスや金属
の粒子を混入する技術が知られている。
しかし、この技術においても、ゴムと粒子との接着性が
ほとんどないため、走行中にタイヤに作用する各種の接
線力や周方向の張力によって粒子がタイヤ表面から簡単
に脱落してしまうという問題がある。
また、凍結路面や圧雪路面における歩行者の転倒を防止
するための靴用滑り止め具として、例えば実開昭60−
185907号公報に開示された技術かある。しかし、
この技術においては、滑り止め具の表面に硬質粒子を塗
布して布ヤスリ状の滑り止め面を構成しているが、硬質
粒子とこれを塗布した表面との接着力が弱く、短時間に
硬質粒子が脱落してしまうという問題がある。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、上述の問題点を解決し、ゴムあるいは合成樹
脂等の基材に埋め込まれる硬質粒子の脱落を防止し、優
れたスリップ防止効果を長期間に亘って維持することが
できる防滑構造体およびこれを用いた各種の滑り止め具
、例えばタイヤ用滑り止め具、タイヤ、床用マット、靴
底ならびに靴底用滑り止め具等を提供することを目的と
する。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点は、ゴムあるいは合成樹脂より構成され、防
滑面を形成すべき表面に単数もしくは複数の凹部が形成
された基材と、 前記基材の凹部内に接着固定された防滑部とを含み、 前記防滑部は、硬質粒子を接着剤によってブロック状に
集積して構成されることを特徴とする防滑構造体、およ
びこれを防滑面に全体的あるいは部分的に用いた滑り止
め具によって解決される。
[作 用コ 本発明においては、硬質粒子が基材の凹部内にブロック
状に集積され、かつ各硬質粒子相互ならびに硬質粒子と
凹部表面とが接着剤によって固定されているため、各硬
質粒子が極めて脱落し難い状態で保持されている。
従って、例えば本発明の防滑構造体を、走行中に極めて
苛酷な外力を受ける車両用タイヤやタイヤに装着される
滑り止め具に適用した場合に、良好なスリップ防止効果
を充分な走行距離において発揮することができる。また
、本発明の防滑構造体は、滑り止め効果を期待される靴
底、靴底用滑り止め具や床マット等にも好適に使用する
ことができる。
[構 成コ 本発明においては、硬質粒子と接着剤との接着をより強
固にするために、硬質粒子の表面に硬質粒子ならびに接
着剤と親和性の高い物質をコーティングすることが好ま
しい。このような接着補助物質は、接着剤の種類によっ
て適宜選択されるが、例えば−船釣にはケイ酸リチウム
、錫、あるいはジルコニア等が用いられる。これらの物
質を前記硬質粒子の表面にコーティングする方法として
は、例えば電解メツキ等のメツキ法、蒸着法、浸漬法等
を用い、また、コーティング層の厚さは、好ましくは0
.1〜10μm1より好ましくは1〜5μmである。
本発明において、硬質粒子としては、路面との接触によ
っても摩耗のしにくい十分硬度の大きい粒子であればど
のような物質でもよい。
前記硬質粒子は特に制限されるものではないが、セラミ
ックス系と金属系とに大別される。
前記セラミックス系の物質としては極めて広い範囲にお
いて選択されうるか、例えばアルミナ系マグネシア系、
ジルコニア系、チタニア系、フエライI・系等のセラミ
ックスを使用することができる。
前記金属系としては、金属炭化物粉末と金属粉末とを適
当な割合で配合して焼結した極めて硬い超硬合金、例え
ばW C−Co系、WC−TiC−Co系、WC−Ti
C−TaC−Co系の超硬合金、W−T i、 W−T
 a、 W−N i、 W−5i等の合金等を挙げるこ
とができる。
さらに、WC,TiC,B4C,SiC等の炭素化合物
、TiN、ZrN、SiN等の窒素化合物、ガラスある
いは人体にとって害の少ない、例えば珪砂などの自然の
砂や岩石の粒子等を挙げることができる。
前記硬質粒子は、接着剤との接着面積をできるたけ大き
くすることが好ましく、球状よりは表面に多くの凹凸を
有する不定形粒子であることが好ましい。さらに、硬質
粒子は内部に中空部を有する軽量化された粒子であって
もよい。
前記硬質粒子の大きさは特に限定されず広い範囲から選
択することができるが、好ましくは30μm〜5 mr
nである。硬質粒子の粒径が上記範囲より小さい場合に
は、充分な防滑効果が得られず、また粒径が上記範囲を
越える場合には、路面等との接触時に受ける衝撃力が大
きくなって脱落しやすくなる。
[実施例コ 第1実施例 第1図は、本発明の防滑構造体の一実施例を示す説明図
であり、同図(A)はその平面図、同図(B)は同図(
A)の1−1断面図である。
この例においては、防滑構造体は、シート状の基材10
の表面に複数の防滑部20,20・・・が形成されて構
成されている。
前記基材10は、ゴムあるいは合成樹脂から構成され、
適宜な可撓性を有している。そして基材10の表面には
、防滑部20が埋設される凹部12.12・・・か形成
されている。
前記防滑部20は、前記凹部12内に硬質粒子22を充
填し、かつこの硬質粒子22を接着剤24と混合して固
着することにより構成され、全体がブロック状をなした
状態で凹部12の内壁面に接着固定されている。
従って、硬質粒子22は相互に接着剤によって固着され
、かつ硬質粒子22の集積体全体もやはり接着剤によっ
て凹部12に固着されることとなり、各硬質粒子は脱落
し難いものとなっている。
また、防滑部20の表面は、防滑効果を充分発揮させる
ために、硬質粒子の凹凸が充分に表われた状態となって
いる。
第2実施例 第2図は、本発明の防滑構造体の第2実施例を示す説明
図であり、同図(’A)はその平面図、同図(B)は同
図(A)における■−■断面図である。
本実施例においては、基材10の凹部12の内部に突起
14を設けた点て前記第1実施例と異なっている。この
ように凹部12内に突起14を設けることにより、防滑
部20と接触する凹部12内における基材10の表面積
が大きくなる。その結果両者の接着がより強固となり、
防滑部20がブロック状のまま全体的に脱落したりある
いは防滑部20を構成する硬質粒子22が部分的に脱落
したりすることが防止される。
第3実施例 第3図は、本発明の防滑構造体のさらに他の実施例を示
す説明図であり、同図(A)はその平面図、同図(B)
は同図(A)における■−■断面図である。
本実施例においては、凹部12内に形成される突起16
を凹部12の深さより低く形成し、該突起16を埋没さ
せる状態で防滑部20を構成した点で、前記第3実施例
と異なっている。
こめように突起16を低く構成することにより、前記第
2実施例に比較して硬質粒子の脱落をより確実に防止す
ることができる。すなわち、前記第2実施例においては
、突起14が基材10の表面と同一レベルになるように
形成されているため、突起14に直接外力が作用し、例
えば第2図(B)において矢印で示すように、突起14
にこれを撓み変形させる力が作用する。そのため、防滑
部20内に歪みが生じ、これに伴い防滑部20に亀裂が
生ずるなどして硬質粒子が脱落し易い状態となる。しか
し、本実施例によれば、突起16を基材10の表面より
突出しないように短く形成し、これを防滑部20の内部
に埋設していることから、前記第2実施例において生じ
たような問題が解決され、かつ、前記第1実施例に比較
して防滑部20と基材10との接着面積を増大させるこ
とができるため、防滑部20ならびにこれを構成する硬
質粒子の脱落をより確実に防止することができる。
なお、上記第2実施例および第3実施例においては、突
起14あるいは16を各防滑部20に対してそれぞれ単
数側設けてあったが、これら突起14.16は第4図に
示すように各防滑部20内に複数個配列して設けてもよ
い。このように複数個の突起14 (16)を設けるこ
とにより、防滑部20と基材10との接着面積をより大
きくすることができ、両者の接着を強固にすることがで
きる。
第4実施例 第5図(A)、(B)は、それぞれプロ・ツクタイプの
防滑構造体を示す説明用斜視図である。
本実施例においては、基材10がブロック型をなし、そ
の表面には単数または少数の防滑部20が形成されてい
る点て、前記第1実施例〜第3実施例と異なっている。
第5図(A)は、前記第1実施例の防滑部と同タイプの
防滑部20を基材10の中央に形成した例であり、同図
(B)は、前記第2実施例あるいは第3実施例における
タイプの突起14 (16)を設けた例を示している。
このようなブロック型の防滑構造体は、通常、これ単独
で滑り止め具として用いられるのではなく、滑り止め具
を成形する際に、防滑面を形成するべき領域にブロック
型防滑構造体を適宜ノくターンで埋設して用いられ、い
わば滑り止め具のユニット部材として用いられる。この
ように防滑構造体をユニット化することにより、本発明
の防滑部遺体を様々な滑り止め具に適用することができ
、しかも滑り止め領域を様々なパターンで極めて多様性
に富んだ構成とすることができる。
以上、本発明の防滑構造体の好適な実施例について述べ
たか、これら各実施例について共通ずる事項として下記
のものがある。
(a)防滑部20を構成する硬質粒子22は、接着剤2
4との接着力を高めるために、その表面に前記接着補助
物質をコーティングすることが好ましい。
特に、本発明の防滑構造体を車両用のタイヤあるいは滑
り止め具として用いる場合には、基材の表面は走行中に
各種の接線力や周方向の張力を受け、極めて苛酷な状態
にさらされるため、硬質粒子22と接着剤24との結合
をより強固にしておく必要がある。
(b)防滑部20の高さ位置は、通常、基材10の表面
とほぼ同一レベルあるいはそれより少し低位置に設定さ
れるが、具体的には用途に応じてその高さ位置を調整す
ることが望ましい。
例えば、本発明の防滑構造体を車両用のタイヤあるいは
滑り止め具に適用した場合には、車体の重量が大きいた
めに基材10の表面に作用する圧縮力はかなり大きくな
り、従って基材10の厚み方向の圧縮歪みも大きくなる
ので、防滑部20の表面位置を基材10の表面よりかな
り低めに設定しても、防滑部20の表面は十分に接地可
能な状態となる。これに対し、本発明の防滑構造体を例
えば靴底に適用した場合には、歩行者の体重は車体より
もかなり小さいために、タイヤやその滑り止め具に比較
して防滑部20の表面位置を基材10の表面により接近
させた状態に設定しておく必要がある。
(C)基材10の素材、形状、大きさ等は用途に応じて
適宜設定され、また基材10に設けられる防滑部20の
形状、大きさ、パターン等も用途や機能さらにはデザイ
ン等によって適宜設定されるものである。
次に、本発明の防滑構造体を用いた各種の滑り止め具に
ついて説明する。
第5実施例 第6図は、本発明の防滑構造体をタイヤ用のベルト状滑
り止め具に適用した場合の一例を示し、同図(A)はそ
の平面図、同図(B)は同図(A)のvt−vt断面図
である。
本実施例のベルト状滑り止め具30は、接地側にタイヤ
のトレッド状凹凸を有するシート状基材10において、
その各突起部10aに凹部12を形成し、これら各凹部
に防滑部20を埋め込んで構成されている。また、基材
10の非接地側には接着剤層32を設け、この接着剤層
32の表面にはさらに剥離紙34を設けである。従って
、このベルト状滑り止め具30をタイヤに装着する場合
には、剥離紙34を剥し、第6図(C)に示すように、
ベル!・状滑り止め具30をタイヤ100の外周に巻回
して接着剤層32を介して貼着する。
また、前記ベルト状滑り止め具30は、タイヤのゴム質
よりいくらか弱い方が好ましく、タイヤを構成するゴム
の機械的強度に対して約50〜70%程度のものが好ま
しい。ベルI・状滑り止め具30を構成するゴムがタイ
ヤのゴムよりも強度的に大きいと、ベルト状滑り止め具
30が剥れ易く好ましくない。
なお、このタイプの滑り止め具30は、不要になったら
タイヤ100より引き剥すことも可能であり、そうする
ことによりタイヤ100を元の状態で引き続き使用する
ことができる。
また、前記接着剤層32ならびに剥離紙34は必ずしも
設ける必要はなく、ベルト状滑り止め具30を装着する
際に瞬間接着剤等を塗布してタイヤ100に貼着するこ
とも可能である。さらに、前記実施例においてはベルト
状滑り止め具30をタイヤ100の全周に亘って貼着し
た場合を例にとり説明したが、本実施例においてはこれ
に限らず、ベルト状滑り止め具30をタイヤ100の外
周面に部分的に貼着することも可能である。
第6実施例 第7図は、本発明の防滑構造体Bを用いて滑り止め効果
の優れたタイヤを構成する実施例を示し、同図(A)お
よび(B)はそれぞれ前記第4実施例において説明した
ブロック型防滑構造体Bの構成例を示す説明用斜視図、
および同図(C)は同図(A)に示す防滑構造体Bを用
いて構成されたタイヤを示す説明図である。
本発明の防滑構造体を用いてタイヤを構成する場合には
、まずブロック型防滑構造体Bを形成し、この防滑構造
体Bをタイヤ100を構成するトレッド面Tに埋設固定
する。具体的には、タイヤ100を成形する際に、トレ
ッド面T領域において防滑構造体Bを所定位置に配置し
た状態でゴム層の一体成形を行う。
このようにタイヤ100自体に本発明のブロック型防滑
構造体Bを埋設することにより、他の滑り止め具を必要
とすることなく、タイヤ100のスリップ防止効果を十
分に大きなものとすることができる。
第7実施例 第8図および第9図は本発明の防滑構造体をいわゆる非
金属チェーンに適用した場合の実施例を示す説明図であ
り、第8図はラダータイプの非金属チェーンを示し、第
9図はネットタイプの非金属チェーンを示す。
第8図に示すラダータイプの非金属チェーン40は、両
端に締結部を有する一対のサイドワイヤ42.42の相
互間に複数枚の防滑構造体Sを所定間隔で配置固定して
構成されている。そして、前記防滑構造体Sは、シート
状の基材1oに複数個の防滑部20を並列的に設けて構
成されいる。
第9図に示すネットタイプの非金属チェーン40は、両
端に締結部を有する一対のサイドワイヤ42.42の相
互間にネット状の防滑構造体Nを配置固定して構成され
ている。このネット状防滑構造体Nは、ネット状に成形
された基材1oの所定箇所に複数の防滑部20を形成し
て構成されている。
これら非金属チェーン40は、その防滑面が接地する状
態でタイヤの周囲の装着され、その防滑部20において
優れたスリップ防止効果を発揮することができる。
上記第5実施例〜第7実施例において説明したように、
本発明の防滑構造体を車両用の滑り止め具あるいはタイ
ヤとして適用する場合には、接地部分に埋設された各防
滑部20の表面に露出した硬質粒子が凍結路面や圧雪路
面にくい込み、タイヤの路面把握力を著しく増大させる
ことができ、これらの凍結路面や圧雪路面におけるスリ
ップを効果的に防止することができる。
また、これら実施例においては、防滑部20を構成する
硬質粒子が強固に接着されているため、走行中に受ける
苛酷な外力によっても極めて離脱し難く、そのスリップ
防止効果を長い走行距離に亘って維持することができる
さらに、防滑部20を構成している硬質粒子の粒径は適
度に小さく、金属スタッドを埋め込んだスパイクタイヤ
等に比べ、路面に与える損傷が極めて少なくてすみ、ま
たその削り取り力も小さいために粉塵公害等の環境汚染
を引き起すおそれも少ない。
第8実施例 第10図および第11図は、本発明の防滑構造2] 体を、床用マットに適用した場合の説明図である。
第10図に示す床用マット50は、シート状の基材10
にほぼ全面的に複数個の防滑部20を配置させて構成さ
れている。このような床用マット50は、滑り易い玄関
や風呂場に敷くことにより、歩行者が滑って転倒する等
の事故を効果的に防止することができる。
第11図に示す実施例においては、床用マット50を階
段200の滑り止め具として用いたものであり、シート
状基材10に複数の防滑部20を設けて構成された床用
マット50を階段200の各ステップの前端側に貼付け
ることにより、滑り易い階段における転倒事故等を防止
することができる。
第9実施例 第12図は、本発明の防滑構造体を靴底に適用した場合
の例を示す説明図である。この例においては、靴底部材
60の所定部分、特に爪先や踵のように体重がかかる部
分に複数の防滑部20を配置させて構成されている。靴
底にこのような防滑部20を設けることにより、凍結路
面、圧雪路面あるいは水等で濡れた路面においても靴の
スリップを防止することができ、歩行者は転倒すること
なく安全に歩行することが可能となる。
また、第13図に示す実施例においては、靴とは別体に
構成した滑り止め具であって、この靴底滑り止め具70
は靴底部材60の踵部あるいは爪先部の形状にほぼ対応
して形成された基材10に複数の防滑部20を形成して
構成されている。かかる靴底滑り止め具70は、その非
防滑面(裏面)に接着剤あるは粘着剤を塗布してこれに
より靴底部材に貼着される。従って、滑り止め具が必要
になった場合には前記靴底滑り止め具70を適宜貼着し
、また靴底滑り止め具70が不要になった場合にはこれ
を靴底部材から引き剥すことができ、路面の状況に応じ
て臨機応変に使用することが可能であり、また携帯も容
易である利点がある。
上記靴底滑り止め具70は、接着剤や粘着剤によって靴
底部材に貼着される場合の例について述べたが、本実施
例はこれに限定されず靴底滑り止め具70をこれと一体
的に設けた弾性ひも部材等によって靴に固定することも
可能である。
上記靴底部材60あるいは靴底滑り止め具70は、第1
4図に示すブロックタイプの防滑構造体Bを靴底部材あ
るいは靴底滑り止め具の成形時に埋設して成形すること
により、形成することもできる。
以上、本発明の防滑構造体を用いた各種滑り止め具の適
用例について述べたが、これらの滑り止め具の製造法は
、シート状の基材10に凹部12を設け、この凹部内に
防滑部20を埋設固定して構成する方法、あるいはブロ
ック状の基材10内に単数もしくは少数の防滑部20を
設けたブロックタイプの防滑構造体を予め形成しておき
、これらを滑り止め具の成形時に埋設固定して構成する
方法のいずれであってもよく、用途や防滑部20のパタ
ーン等に対応して適宜選択することができる。
また、本発明の防滑構造体が適用される滑り止め具は前
記実施例に限定されず、滑り止め効果を必要とされるあ
らゆるタイプの滑り止め具、例えば道路上や工場内にイ
」設される滑り止めシート等に適用することができる。
[発明の効果] 本発明によれば、防滑部を構成する硬質粒子が脱落し難
く、高い防滑効果を充分長期に亘って発揮することがで
きる防滑構造体およびこれを用いた各種滑り止め具を提
供することかできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の防滑構造体の第1実施例を示す説明
図であり、同図(A)はその平面図、同図(B)は同図
(A)におけるI−1断面図、第2図は、本発明の防滑
構造体の第2実施例を示す説明図であり、同図(A)は
その平面図、同図(B)は同図(A)における■−■断
面図、第3図は、本発明の防滑構造体の第3実施例を示
す説明図であり、同図(A)はその平面図、同図(B)
は同図(A)における■−■断面図、第4図は、第2図
あるいは第3図に示ず防滑構造体の変形例を示す説明図
、 第5図は、本発明の防滑構造体の第4実施例を示す説明
用斜視図、 第6図は、本発明の防滑構造体を適用したタイヤ用のベ
ルト状滑り止め具を示し、同図(A)はその平面図、同
図(B)は同図(A)における■■断面図、同図(C)
は同図(A)、(B)に示すベルト状滑り止め具をタイ
ヤに貼着した状態を示す説明図、 第7図は、本発明の防滑構造体をタイヤに適用した場合
を示し、同図(A)および(B)はブロック型の防滑構
造体を示す説明用斜視図、同図(C)は同図(A)に示
す防滑構造体を用いて構成されたタイヤの状態を示す説
明図、 第8図および第9図は、本発明の防滑構造体をタイヤ用
の非金属チェーンに適用した場合を示し、第8図はラダ
ータイプの非金属チェーンを示す説明図、第9図はネッ
トタイプの非金属チェーンを示す説明図、 第10図および第11図は、本発明の防滑構造体を床用
マットに適用した場合を示し、第10図は床用マットの
状態を示す説明用斜視図、第11図は床用マットを階段
の滑り止め具として用いた状態を示す説明図、 第12図は、本発明の防滑構造体を靴底部材に適用した
場合の状態を示す説明図、 第13図は、本発明の防滑構造体を靴底部材に貼着され
る靴底滑り止め具に適用した場合を示す説明図、 第14図は、第12図および第13図に示す靴底部材あ
るいは靴底滑り止め具の製造に用いられるブロックタイ
プの防滑構造体を示す斜視図である。 10・・・基材、12・・・凹部、 14.16・・・突起、20・・・防滑部、22・・・
硬質粒子、24・・・接着剤、30・・・ベルト状滑り
止め具、 40・・・非金属チェーン、50・・・床用マット、6
0・・・靴底部材、70・・・靴底滑り止め具、B、S
、N・・・防滑構造体。 代理人 弁理士 布 施 行 夫(他2名)第 図 第 図 第 図 (A) 第 図 第 図 第 1゜ 図 第 図 第 図 第 因 第 図 (A) CB)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ゴムあるいは合成樹脂より構成され、防滑面を形
    成すべき表面に単数もしくは複数の凹部が形成された基
    材と、 前記基材の凹部内に接着固定された防滑部とを含み、 前記防滑部は、硬質粒子を接着剤によってブロック状に
    集積して構成されることを特徴とする防滑構造体。
  2. (2)請求項(1)において、接着剤との親和性が高い
    接着補助物質によって硬質粒子の表面がコーティングさ
    れていることを特徴とする防滑構造体。
  3. (3)請求項(1)または(2)において、基材の凹部
    内に、防滑部を構成する硬質粒子の脱落を防止する突起
    を形成することを特徴とする防滑構造体。
  4. (4)請求項(3)おいて、基材の凹部内に設けられた
    突起は、その表面が基材の表面より低位置にあることを
    特徴とする防滑構造体。
  5. (5)請求項(1)〜(4)のいずれかに記載の防滑構
    造体をシート状に形成し、その非防滑面をタイヤのトレ
    ッド面に全面的あるいは部分的に貼着して使用されるこ
    とを特徴とするタイヤ用滑り止め具。
  6. (6)請求項(1)〜(4)のいずれかに記載の防滑構
    造体をブロック型に形成し、このブロック型防滑構造体
    をタイヤのトレッド面に埋設固定したことを特徴とする
    車両用タイヤ。
  7. (7)請求項(1)〜(4)のいずれかに記載の防滑構
    造体によって、接地部分が全面的あるいは部分的に構成
    されたことを特徴とするチェーンタイプのタイヤ用滑り
    止め具。
  8. (8)請求項(1)〜(4)のいずれかに記載の防滑構
    造体を全面的あるいは部分的に用いたことを特徴とする
    床用滑り止め具。
  9. (9)請求項(1)〜(4)のいずれかに記載の防滑構
    造体を全面的あるいは部分的に用いたことを特徴とする
    靴底。
  10. (10)請求項(1)〜(4)のいずれかに記載の防滑
    構造体を全面的あるいは部分的に用いて構成され、靴底
    の表面に固定されて用いられることを特徴とする靴底用
    滑り止め具。
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