JP3351481B2 - 舗装工法 - Google Patents

舗装工法

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JP3351481B2
JP3351481B2 JP10648193A JP10648193A JP3351481B2 JP 3351481 B2 JP3351481 B2 JP 3351481B2 JP 10648193 A JP10648193 A JP 10648193A JP 10648193 A JP10648193 A JP 10648193A JP 3351481 B2 JP3351481 B2 JP 3351481B2
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JP
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pavement
ice
resin
urethane resin
road
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明人 辻本
正善 小家
茂樹 猪俣
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鹿島道路株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスファルト舗装叉は
コンクリート舗装または半たわみ性舗装を行うための舗
装工法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】アスファルト舗装叉はコンクリート舗装
または半たわみ性舗装は、地表面にアスファルト或いは
コンクリートにより平滑面を形成するもので、車両の通
行する道路に対して使用されており、その方法及び組成
については数多くの従来技術が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のアスフ
ァルト舗装叉はコンクリート舗装または半たわみ性舗装
では、雪国の道路に用いる場合に問題があった。すなわ
ち、雪国では冬期に舗装路の表面に氷の層(アイスバー
ン)が形成されてしまい、車両の走行用車輪の接地部に
おける摩擦係数が非常に小さくなるため、スリップなど
を多発させる事となり、安全走行に対して非常に重大な
障害となる。
【0004】このアイスバーンは舗装路表面に対して固
着している(付着力が非常に大きい)為、車両の安全走
行を確保するべく舗装路表面からアイスバーンを剥離せ
しめる事が非常に困難であった。
【0005】本発明は上述したような従来技術の問題点
に鑑みて提案されたもので、アイスバーンが形成され難
く、仮に形成されたとしても容易に剥離できるような舗
装路とする事が出来る舗装工法の提供を目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の舗装工法によれ
ば、舗装路の表面に幅6〜10mm、深さ6〜10m
m、間隔が20〜60mmとなるように複数の平行な溝
を形成し、それらの複数の溝の内部に流動性のあるウレ
タン系樹脂を充填し、そのウレタン系樹脂が硬化する前
に5〜7号の硅砂を舗装面1平方メートル当り0.2〜
1.0kgの割合いに散布するようになっている。
【0007】溝の幅が6mm以下ではウレタン系樹脂の
流し込みが好適に行われず、溝がない場合と同様となり
アイスバーンの破壊が不適である。幅が10mm以上で
はタイヤとの接触面積の関係から路面が弱くなり不適で
ある。また深さが6mmより浅いとウレタン系樹脂の量
が少なくなり、また路面の剥離等により埋まりやすく、
深さが10mm以上では無駄であり、作業性が悪くな
る。
【0008】硅砂が4号では大きすぎて付着性が悪く8
号以上では小さすぎて滑りが生ずる。また1平方メート
ル当り0.2kg以下では滑りが生じ、1kg以上では
付着せず無駄が生ずる。
【0009】
【0010】なお、本発明は各種舗装路に対して適用可
能である。
【0011】
【作用】上記したような構成を具備する本発明によれ
ば、舗装路表面はアスファルトやコンクリートなどのよ
うな舗装材から構成された部分(これが舗装路表面の大
部分を占める)と、ウレタン系樹脂の弾性作用により構
成された部分(溝を充填した部分)とから構成される事
になる。
【0012】ここで、ウレタン系樹脂からなる部分を走
行車両が通過すると、車両の重量により溝及びそこに充
填された弾性樹脂が変形する。そして、この弾性樹脂の
変形により、舗装面の表面に形成されたアイスバーンが
破壊されて容易に除去される。また、ウレタン系樹脂と
アイスバーンを構成する氷との付着力は弱いので、アイ
スバーンの剥離或いは除去が容易になるのである。
【0013】さらに、アイスバーンが破壊されて除去さ
れ易い事と、ウレタン系樹脂と氷との付着力が小さい事
から、アイスバーンそのものが形成され難くなる。
【0014】これに加えて、本発明によれば、表面に滑
り止め用の粉粒体が散布されているので、冬期以外の季
節においても車両の走行車輪の所謂「グリップ」が確保
され、安全走行に大いに寄与するのである。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。
【0016】図1に示すようなアスファルト或いはコン
クリートによる舗装路(以下、単に「舗装路」と記載す
る)1に、図2で示すような複数の溝2・・・を形成す
る。図2において、符号Wで示す溝2の幅は6−10m
m、符号Dで示す溝2の深さは6−10mm、隣接する
溝2同士の間隔(符号Pで示す)は20−60mmに設
定されている。
【0017】溝2・・・を形成したら、そこに弾性樹脂
であるウレタン系樹脂(符号3で示す)を充填する(図
3)。このウレタン系樹脂3の性質としては、例えば、
20℃の水に28日間漬けておいた状態の引張り剥離強
度が1.6Kg/cm2 乃至3.5Kg/cm2 、5℃
の水に28日間漬けておいた状態で引っ張り接着強度が
6.8Kg/cm2 −8.6Kg/cm2 となってい
る。
【0018】溝2・・・に充填されたウレタン系樹脂3
が硬化する前に、図4で示すように、砂4・・・を1平
方メートル当たり0.2−1.0Kgの割合で散布す
る。この様にして施工された舗装路が図5で示されてい
る。
【0019】この舗装路(図6)の表面にアイスバーン
Iが形成されたとしても、舗装路(図6)を図示しない
車両が通過する度毎に溝2及びウレタン系樹脂3が変形
し、樹脂3の表面は符号3S、3Cで示すように変化す
る。ウレタン系樹脂に対する氷の付着力が比較的弱い事
と相俟って、樹脂3表面の変化により、アイスバーンI
は微細片に破壊され、舗装面から容易に剥離して除去さ
れるのである。
【0020】なお、冬期以外の季節においては、舗装表
面の硅砂4により、図示しない走行車両が滑ってしまう
事が回避されるのである。
【0021】
【発明の効果】本発明の作用効果について以下に列挙す
る。
【0022】(1) 本発明を適用した舗装路を走行車
両が通過する度毎に、車両の重量により弾性樹脂が変形
し、それにより、舗装面の表面に形成されたアイスバー
ンが破壊されて容易に除去される。
【0023】(2) 弾性樹脂とアイスバーンを構成す
る氷との付着力は弱いので、アイスバーンの剥離或いは
除去が容易になる。
【0024】(3) アイスバーンそのものが形成され
難い。
【0025】(4) 冬期以外の季節においても、車両
の走行車輪のグリップが確保されるので、スリップの危
険が少ない安全走行が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施工以前の舗装面を示す断面図。
【図2】本発明の施工過程を示す断面図。
【図3】図2で示すのとは別の施工過程を示す断面図。
【図4】図2、図3で示すのとは別の施工過程を示す断
面図。
【図5】本発明の舗装路の平面図。
【図6】本発明の作用を説明するための断面図。
【符号の説明】 1・・・アスファルト或いはコンクリートによる舗装路 2・・・(複数の)溝 W・・・溝の幅 D・・・溝の深さ P・・・隣接する溝同士の間隔 3・・・弾性樹脂(ウレタン系樹脂) 4・・・硅砂 3S、SC・・・樹脂の表面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01C 11/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舗装路の表面に幅6〜10mm、深さ6
    〜10mm、間隔が20〜60mmとなるように複数の
    平行な溝を形成し、それらの複数の溝の内部に流動性の
    あるウレタン系樹脂を充填し、そのウレタン系樹脂が硬
    化する前に5〜7号の硅砂を舗装面1平方メートル当り
    0.2〜1.0kgの割合いに散布することを特徴とす
    る舗装工法。
JP10648193A 1993-05-07 1993-05-07 舗装工法 Expired - Lifetime JP3351481B2 (ja)

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JP2006096627A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 開粒度混合物用注入材及び当該注入材を用いた半たわみ性構造体の施工方法
JP5001716B2 (ja) * 2007-05-24 2012-08-15 奥アンツーカ株式会社 全天候弾性舗装改修体及びその改修工法。
KR101041111B1 (ko) * 2010-05-01 2011-06-13 주식회사 우빈기술개발 미끄럼 방지 도로 시공방법
CN113585028A (zh) * 2021-08-04 2021-11-02 安徽鸿宇路桥工程有限公司 一种具有抗滑防冻裂作用的刻槽注浆路面施工方法

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