JP2020117916A - 視覚障害者誘導用ブロック及び視覚障害者誘導用ブロックの製造方法 - Google Patents

視覚障害者誘導用ブロック及び視覚障害者誘導用ブロックの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】表面強度が高いことにより、突起物が破損等し難く、また、表面が濡れているような場合でも滑り難い視覚障害者誘導用ブロック及び視覚障害者誘導用ブロックの製造方法を提供する。【解決手段】誘導用ブロック1は、骨材10が混在する接着剤20が表面に塗布された構成となっていることから、表面強度が高くなっており、表面の突起物が破損したり、すり減ったりし難くなっている。また、誘導用ブロック1の表面には骨材10による凹凸が形成されることから、雨天時のように表面が濡れているような場合にも滑り難くなっている。【選択図】図1

Description

本発明は、駅のホームや歩道に敷設されている視覚障害者誘導用ブロック及び視覚障害者誘導用ブロックの製造方法に関し、より詳しくは表面の強度が高く、滑り難い視覚障害者誘導用ブロック及び視覚障害者誘導用ブロックの製造方法に関する。
視覚障害者を誘導するために点字ブロックと呼ばれたりもする視覚障害者誘導用ブロックが、駅や歩道に敷設されている。この視覚障害者誘導用ブロックには、非特許文献1にあるように、表面に線状の突起物が形成された誘導ブロックと、表面に点状の突起物が形成された警告ブロックとがある。
また、視覚障害者誘導用ブロックの材質としては、大きくは非特許文献2にあるように、コンクリートや磁器からなるものと、樹脂からなるものとがある。これらの材質の違いについては、例えば特許文献1の段落[0005]、[0006]に記載されている。
この視覚障害者誘導用ブロックは、視覚障害者を安全に誘導するために敷設されているため、表面の突起物が破損したりすり減ったりすると、視覚障害者誘導用ブロックの交換が必要となる。突起物の破損等がどの程度生じた場合に交換する必要があるのかは統一されているわけではないが、公共性の高い場所に敷設されている視覚障害者誘導用ブロックは、例えば、突起物が2つ欠けると交換を行う、というように決められているものもある。
特開2016−84688号公報
社会福祉法人日本盲人会連合のホームページ、[online]、交通バリアフリー→点字ブロックについて、[平成30年8月30日検索]、インターネット〈URL:http://nichimou.org/impaired-vision/barrier-free/induction-block/〉 一般財団法人安全交通試研究センター、[online]、製品紹介、[平成30年8月30日検索]、インターネット〈http://www.tsrc.or.jp/item/〉
ところで、突起物の破損等は、経年劣化によって当然生じるものではあるが、雪の降る地方においては、屋外に敷設された視覚障害者誘導用ブロックの上を除雪機により除雪することで、突起物が破損等してしまうという問題がある。除雪機による除雪で突起物が破損等してしまうと、視覚障害者誘導用ブロックの交換が必要になるが、除雪による破損等は毎シーズン生じることなので、交換頻度が高くなってしまう。
従って、除雪機による除雪に対しても耐えられるだけの表面強度を有する視覚障害者誘導用ブロックが望まれる。また、当然ながら、表面強度の高い視覚障害者誘導用ブロックは、除雪機による突起物の破損等に限らず望まれるものである。
また、雨天時には視覚障害者誘導用ブロックが滑り易く、歩行者にとって危険であるという問題がある。
従って、雨天時のように表面が濡れている場合でも滑り難い視覚障害者誘導用ブロックが望まれている。
本発明は、表面強度が高いことにより、突起物が破損等し難い視覚障害者誘導用ブロック及び視覚障害者誘導用ブロックの製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、表面が濡れているような場合でも滑り難い視覚障害者誘導用ブロック及び視覚障害者誘導用ブロックの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、基材と、前記基材上に複数の突起物が形成された視覚障害者誘導用ブロックであって、骨材が混在する接着剤が表面に塗布されていることを特徴とする。
本発明の視覚障害者誘導用ブロックによれば、骨材が混在する接着剤により基材や突起物が覆われるため、表面の強度が高くなる。特に、コンクリート製の視覚障害者誘導用ブロックに対しては、突起物の破損防止の効果が高い。
また、本発明は、混在する前記骨材による凹凸が表面に形成されていることを特徴とする。本発明の視覚障害者誘導用ブロックによれば、雨天時等、表面が濡れている場合でも凹凸により表面が滑り難くなる。
また、本発明は、前記骨材が、セラミック又は炭化ケイ素であることを特徴とする。本発明の視覚障害者誘導用ブロックによれば、敷設されている視覚障害者誘導用ブロックの上を除雪機で除雪する場合に、除雪機の雪を掻き取る回転刃に対しても突起物の破損等が生じ難くなる。
また、本発明は、前記骨材の色が複数色からなることを特徴とする。本発明の視覚障害者誘導用ブロックによれば、敷設された時に色弱の人に対しても視覚障害者誘導用ブロックの視認性を高めることができる。
また、本発明の視覚障害者誘導用ブロックの製造方法は、基材と、前記基材上に複数の突起物が形成された視覚障害者誘導用ブロックの製造方法であって、表面を清掃する清掃工程と、骨材と接着剤を表面に塗布する塗布工程と、からなることを特徴とする。
本発明の視覚障害者誘導用ブロックの製造方法によれば、骨材が混在する接着剤により基材や突起物が覆われるため、表面の強度が高くなる。また、骨材の凹凸により、表面が滑り難くなる。
また、本発明は、前記骨材と前記接着剤とを混ぜる混練工程を更に有し、前記塗布工程は、前記混練工程により前記骨材の混ざった前記接着剤を表面に塗布することが好ましい。この混練工程により、基材や突起物の表面の骨材が接着剤に適度に埋まっているため、接着剤に対する骨材の接着面積を十分に確保することができ、骨材が剥がれ難くなる。
また、本発明は、前記塗布工程が、表面に下層接着剤を塗布する第1塗布工程と、前記第1塗布工程の後に前記骨材を散布する散布工程と、前記散布工程の後に上層接着剤を塗布する第2塗布工程と、からなることが好ましい。第1塗布工程と第2塗布工程により、骨材を接着剤で挟み込むことで骨材が非常に取れ難くなる。
なお、本発明の視覚障害者誘導用ブロックの製造方法においては、清掃工程の後に、清掃された表面にプライマを塗布するプライマ塗布工程を更に備えることも好ましい。このプライマ塗布工程により、基材表面と接着剤との接着性を高めることができる。
図1(A)は実施形態1にかかる視覚障害者誘導用ブロックの平面図であり、図1(B)は図1(A)のIB−IBの断面図である。 実施形態1にかかる視覚障害者誘導用ブロックの製造工程図である。 実施形態2にかかる視覚障害者誘導用ブロックの突起の拡大断面図である。 実施形態2にかかる視覚障害者誘導用ブロックを用いた検証実験の画像写真である。 実施形態3にかかる視覚障害者誘導用ブロックの平面図である。 実施形態4にかかる視覚障害者誘導用ブロックの製造図工程図である。
以下、実施形態及び図面を参照にして本発明を実施するための形態を説明するが、以下に示す実施形態は、本発明をここに記載したものに限定することを意図するものではなく、本発明は特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなく種々の変更を行ったものにも均しく適用し得るものである。なお、この明細書における説明のために用いられた各図面においては、各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて表示しており、必ずしも実際の寸法に比例して表示されているものではない。
[実施形態1]
実施形態の視覚障害者誘導用ブロック(以下、適宜「誘導用ブロック」と記す)の構成について図1を用いて説明する。図1(A)は誘導用ブロック1の平面図であり、図1(B)は図1(A)のIB−IBの拡大断面図である。
誘導用ブロック1は、基材2の表面に点状の突起物3が形成されている所謂警告ブロックと言われるものである。また、この誘導用ブロック1は、基材2と突起物3が一体で形成されたコンクリートからなる。
そして、誘導用ブロック1の表面は、骨材10からなる層で全体が覆われている構成となっている。この骨材10は、粒径が0.3〜0.5mm程度のセラミック粒子からなる。また、骨材10は、接着剤20により、誘導用ブロック1の表面に塗布され固着している。
このように、本実施形態の誘導用ブロック1は、骨材10が表面に固着された構成となっていることから、コンクリートからなる基材2や突起物3の表面に骨材10からなる保護層が形成され、表面強度が高くなっている。従って、表面の突起物3が破損したり、すり減ったりし難くなっている。また、誘導用ブロック1の表面には骨材10による凹凸が形成されることから、雨天時のように表面が濡れているような場合にも滑り難くなっている。
次に、このような誘導用ブロック1の製造方法について、図2を用いて説明する。なお、本実施形態の誘導用ブロック1は、既に駅のホームや歩道に敷設されている誘導用ブロックに対して施工して製造する方法を示す。しかしながら、既に施設されている誘導用ブロックに対してだけでなく、工場で製造された誘導用ブロックに対しても同様の工程で施工することも当然ながら可能である。
まず、コンクリートからなる基材2と突起物3が一体で形成された基誘導用ブロックについて、表面の汚れを落とすための清掃を行う(ステップ1 清掃工程)。表面の清掃は、布で拭いたり、刷毛で掃いたり等、表面の汚れを落とすことができる方法であれば特に限定されないが、本実施形態のように既に敷設されているような場合には、念入りに行う必要がある。
次に、清掃を行った基誘導用ブロックの表面側にプライマの塗布を行う(ステップ2 プライマ塗布工程)。このプライマは、後工程での接着剤20と基板2の密着性を高めるために用いるものであり、既存のものを用いても構わないが、後述する接着剤20であるファインファイバ(登録商標)を用いる場合には、ファインファイバと同じ分子構造からなるプライマが好ましい。
次に、別に用意する容器内でセラミック粒子からなる骨材10と接着剤20との混練を行う(ステップ3 混練工程)。この骨材10は粒径0.3〜0.5mm程度となっている。また、基誘導用ブロックの表面全体を骨材10で覆うことから、骨材10は一般的な視覚障害者誘導用ブロックの表面色として用いられている黄色に着色されている。
このように基材10は、着色性や強度等の面でセラミック粒子が好ましい。なお、骨材10の大きさとしては、より大きな粒径のものを用いることもできるが、余り大き過ぎると視覚障害者が突起物3の存在を感じ難くなるおそれがある。また、大き過ぎる骨材10を用いると、表面が滑り難くなり過ぎてしまい、歩行者が歩行中に躓いてしまうおそれがある。
また、接着剤20として、様々な接着剤の中から繊維が混合されているものを用いている。繊維が混合されている接着剤20とは、アクリル系やウレタン系、エポキシ系等の合成樹脂に、ガラスファイバやカーボンファイバ等の繊維が混合されたものである。そして、本実施形態においては、このような接着剤20として、繊維化合成樹脂『ファインファイバ』(登録商標)のFF−1000を用いている。本発明者が様々な接着剤20を用いて検証を行ったところ、このファイファイバ(FF−1000)が基誘導用ブロック1Aや骨材10に対する接着力として最も適していた。
ファインファイバからなる接着剤20は、主剤と硬化剤からなるが、骨材10との混練は、まず主剤と硬化剤とを先に混ぜ合わせ、その後骨材10との混練を行う。また、接着剤20の使用量は、あまり少な過ぎると硬化後、接着剤20から骨材10が露出する割合が少な過ぎてしまい、簡単に骨材10が取れてしまうおそれがある。一方で、接着剤20の使用量が多過ぎると、硬化後、骨材10が接着剤20の中に完全に埋もれてしまい、表面に適度な凹凸が形成されなくなるおそれがある。
本発明者による様々な検証によると、骨材10が接着剤20に60%程度は埋まっていることで、骨材10が取れ難く、また滑り防止の表面凹凸としても十分であることがわかった。そして、この混練において骨材10の割合としては10〜50%が好ましい。本実施形態においては、1.3kgの接着剤20に対して300〜600gの骨材10を用いて混練を行った。
また、基誘導用ブロックの表面を骨材10で覆う場合、先に接着剤20を塗布し、その後骨材10を散布したり、先に骨材10を散布し、その後接着剤20を塗布したりすることでも実現可能である。しかしながら、骨材10が接着剤20に適度に埋まることで、接着剤20に対する骨材10の接着面積を確保することが重要である。従って、事前に骨材10と接着剤20を混練しておく混練工程を行うことが好ましい。
なお、ステップ2のプライマ塗布工程とステップ3の混練工程とは、どちらの工程を先に行っても、また複数の作業者によって同時に行っても構わない。
次に、プライマが塗布された基誘導用ブロックの表面に骨材10が混在する接着剤20を塗布する(ステップ4 塗布工程)。接着剤20の塗布は、刷毛やローラを用いて行うことができる。そして、接着剤20が硬化するまで所定時間(3時間程度)放置しておくことで、誘導用ブロック1が完成する。
このように、本実施形態の誘導用ブロック1の製造方法は、基誘導用ブロック100の表面を清掃する清掃工程と、清掃された表面にプライマを塗布するプライマ塗布工程と、骨材10と接着剤20とを混ぜる混練工程と、骨材10の混ざった接着剤20を塗布する塗布工程と、からなる。
本実施形態の製造方法からなる誘導用ブロック1は、骨材10が表面に固着された構成となっていることから、表面強度が高くなっており、表面の突起物3が破損したり、すり減ったりし難くなっている。また、誘導用ブロック1の表面には骨材10による凹凸が形成されることから、雨天時のように表面が濡れているような場合にも滑り難くなっている。また、混練工程により骨材10と接着剤20とを事前に混ぜておき、これを塗布することから、接着剤20に対する骨材10の接着面積を確保でき、骨材10が取れ難くなる。
また、本実施形態の製造方法は、少ない簡単な工程であることから、特に既に敷設されている多くの基誘導用ブロックに対して簡単に施工することができる。そして、敷設済みの基誘導用ブロックに対して施工できることで、視覚障害者誘導用ブロックの交換頻度を大幅に減らすことができる。
なお、ステップ4の塗布工程の後、更に骨材10と接着剤20の表面を保護する目的で、オーバーコート層を形成するオーバーコート層形成工程を備えることもできる。このオーバーコート層の材料としては、例えば、エポキシ樹脂等を用いることができる。そして、オーバーコート層を設けることにより、表面を踏まれたりしても骨材10が剥がれ落ち難くなるため、より表面強度の高い誘導用ブロックとなる。
[実施形態2]
次に他の実施形態にかかる視覚障害者誘導用ブロック(以下、適宜「誘導用ブロック1A」と記す)について説明する。図3は誘導用ブロック1Aの拡大断面図である。なお、実施形態1と同じ構成については、同じ符号を用い説明を適宜省略する。
本実施形態の誘導用ブロック1Aは、実施形態1の骨材10と同じような粒径0.3〜0.5mmの粒子からなる骨材10Aを用いる一方で、実施形態1よりも骨材10Aの使用量を大幅に減らしている。具体的には、本実施形態の誘導用ブロック1Aは実施形態1の誘導用ブロック1と同様の製造工程で製造する一方、混練工程においては、1.3kgの接着剤20に対して60g程度の骨材10を用いて混練を行った。
このように小さい粒径で、また骨材10Aの使用量を減らすことで、既に表面が黄色く着色されて製造された誘導用ブロック1Aに対して、基の黄色を活かして表面強度の向上や、滑り防止を行うことができる。また、骨材10Aや接着剤20の使用量を減らすことで、より多くの誘導用ブロック1Aに対して施工することができる。
次に、本実施形態の誘導用ブロック1Aの表面強度について、実証実験を行ったのでその結果について説明する。図4(A)は、実験の状況を示した写真画像であり、図4(B)は、実験結果を示した写真画像である。
実験としては、試料1〜3の3つの誘導用ブロックを用いた。資料1の誘導用ブロックは、本実施形態の誘導用ブロック1Aである。資料2の誘導用ブロックは、表面に接着剤20のみを塗布(骨材10Aが混在してない)したものである。資料3の誘導用ブロックは、試料1、試料2に用いた既存の誘導用ブロックである(従って、表面に骨材10Aも接着剤20も塗布されていない)。
このような試料1〜3について、図4(A)に示すように、市販の除雪機を用い、オーガと呼ばれたりする回転刃を回転させながら表面に接触させた。その結果、図4(B)に示すように、試料3の既存の誘導用ブロックは、表面の突起物3の多くが削れて欠けてしまった。また、接着剤20のみを塗布した試料2の誘導用ブロックにおいても、突起物3に複数の欠けが生じた。一方、試料1の本実施形態の誘導用ブロック1Aは、多少の削れている突起物3もあるが、完全に欠けているわけでもなく、試料3に比べ表面強度が高くなっていることがわかる。
[実施形態3]
次に他の実施形態にかかる視覚障害者誘導用ブロック(以下、適宜「誘導用ブロック1B」と記す)について説明する。図5は誘導用ブロック1Bの平面図である。なお、他の実施形態と同じ構成については、同じ符号を用いて説明を適宜省略する。
本実施形態の誘導用ブロック1Bは、二種類の骨材10B、10Cからなる層で表面全体が覆われている構成となっている。骨材10B、10Cは、実施形態1の骨材10と同じ粒径で同じセラミックからなる材質あるが、骨材10Bは黄色に着色されており、骨材10Cは黒色に着色されている。
そして、誘導用ブロック1Bは、色の異なる二種類の骨材10B、10Cが混在する接着剤20が表面に塗布されているため、異なる色の濃淡が入り混じった斑模様となっている。このように、誘導用ブロック1Bの表面が斑模様になっていることで、色弱の人が敷設されている誘導用ブロック1Bを認識し易くなる。
なお、本実施形態では骨材10Bを黄色に、骨材10Cを黒色に着色しているが、色については、他の組合せを用いることもできる。また、骨材の色は、二色に限定されるものではなく、三色等複数の色を用いることもできる。この時、本実施形態のようにセラミック粒子であれば、強度面だけでなく、様々な色に着色し易いことから、骨材として非常に適している。
[実施形態4]
次に他の実施形態にかかる視覚障害者誘導用ブロック(以下、適宜「誘導用ブロック」と記す)について説明する。図6は本実施形態における誘導用ブロックの製造方法を示す製造工程図である。
実施形態1における骨材と接着を塗布する塗布工程は、骨材と接着剤とを事前に混ぜ(混練工程)、この骨材の混ざった接着剤を塗布する工程となっていた。一方、本実施形態においては、骨材と接着剤とを事前に混ぜのではなく、骨材と接着剤を別々に塗布する工程となっている。
具体的には、図6に示すように、まず、基誘導用ブロックの表面の汚れを落とすための清掃を行う(ステップ11 清掃工程)。次に、清掃を行った基誘導用ブロックの表面側にプライマの塗布を行う(ステップ12 プライマ塗布工程)。ここまでは、実施形態1と同様である。
次に、プライマが塗布された基誘導用ブロックの表面に、骨材の下に位置することになる下層接着剤を塗布する(ステップ13 第1塗布工程)。この下層接着剤は、エポキシ樹脂系のものを用いているが、実施形態1のように繊維が混合されている接着剤を用いても構わない。
次に、第1塗布工程によって下層接着剤が塗布された上に骨材を散布する(ステップ14 散布工程)。なお、散布する骨材としては、実施形態1と同様で構わない。
次に、骨材が散布された後に、この骨材の上に位置することになる上層接着剤を塗布する(ステップ15 第2塗布工程)。この上層接着剤は、本実施形態においては下層接着剤と同じ接着剤をエポキシ樹脂系のものを用いているが、異なる接着剤を用いても構わない。
このように、本実施形態においては、骨材と接着剤を表面に塗布する塗布工程が、下層接着剤を塗布する第1塗布工程と、第1塗布工程の後に骨材を散布する散布工程と、散布工程の後に上層接着剤を塗布する第2塗布工程と、で構成されている。従って、第1塗布工程と第2塗布工程により、骨材が接着剤で挟み込まれる構造となり、骨材が非常に取れ難くなる。
なお、骨材と接着剤を表面に塗布する塗布工程において、下層接着剤を塗布する第1塗布工程を省略し、第2塗布工程のみで骨材を誘導用ブロックの表面に接着することも可能ではある。しかしながら、特に骨材の量が増えてくると、接着剤と誘導用ブロックとが直接接触する面積がこの骨材によって減少してしまうことになり、誘導用ブロックから骨材と接着剤とが剥がれてしまうおそれがある。従って、本実施形態のように、第1塗布工程と第2塗布工程により、骨材を接着剤で挟み込む構造が好ましい。
また、骨材と接着剤を表面に塗布する塗布工程において、上層接着剤を塗布する第2塗布工程を省略することも可能ではある。しかしながら、この場合骨材の一部が表面に直接露出することになり、骨材が取れ易くなるおそれがあるので、本実施形態のように、第1塗布工程と第2塗布工程により、骨材を接着剤で挟み込む構造が好ましい。
なお、本実施形態のような、骨材と接着剤を別々に塗布する塗布工程では、例えば、第1接着工程で下層接着剤を厚く塗布し、その後散布した骨材を押下して、下層接着剤に骨材を埋め込むことで第2接着工程を省略するような工程を採用することも可能である。
以上のように、本発明の視覚障害者誘導用ブロックは、骨材が混在する接着剤が表面に塗布された構成となっていることから、表面強度が高くなっている。従って、表面の突起物が破損したり、すり減ったりし難くなっている。また、視覚障害者誘導用ブロックの表面には骨材による凹凸が形成されることから、雨天時のように表面が濡れているような場合にも滑り難くなっている。
なお、実施形態においては、骨材としてセラミック粒子を用いて説明したが、本発明の視覚障害者誘導用ブロックは、骨材として炭化ケイ素や珪砂等を用いることができる。また、実施形態においては、基材2や突起物3として、コンクリートからなるものを用いて説明したが、磁器製のものにも用いることができる。また、コンクリート製や磁器製だけでなく樹脂製の視覚障害者誘導用ブロックに対しても本発明は適用可能である。骨材が混在する接着剤を表面に塗布しておくことにより、樹脂製の突起物のすり減りを防ぐことができる。
また、実施形態においては、基材2と突起物3が一体となっていたが、別体で構成されているものでも本発明は適用可能である。また、実施形態においては、所謂警告ブロックを用いて説明したが、当然ながら本発明は、突起物として線状の突起物が形成されている所謂誘導ブロックに対しても適用可能である。
1、1A、1B:誘導用ブロック
2:基材
3:突起物
10、10A、10B、10C:骨材
20:接着剤

Claims (7)

  1. 基材と、前記基材上に複数の突起物が形成された視覚障害者誘導用ブロックであって、
    骨材が混在する接着剤が表面に塗布されていることを特徴とする視覚障害者誘導用ブロック。
  2. 混在する前記骨材による凹凸が表面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の視覚障害者誘導用ブロック。
  3. 前記骨材は、セラミック又は炭化ケイ素であることを特徴とする請求項1又は2に記載の視覚障害者誘導用ブロック。
  4. 前記骨材の色が複数色からなることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の視覚障害者誘導用ブロック。
  5. 基材と、前記基材上に複数の突起物が形成された視覚障害者誘導用ブロックの製造方法であって、
    表面を清掃する清掃工程と、
    骨材と接着剤を表面に塗布する塗布工程と、
    からなることを特徴とする視覚障害者誘導用ブロックの製造方法。
  6. 前記骨材と前記接着剤とを混ぜる混練工程を更に有し、
    前記塗布工程は、前記混練工程により前記骨材の混ざった前記接着剤を表面に塗布することを特徴とする請求項5に記載の視覚障害者誘導用ブロックの製造方法。
  7. 前記塗布工程は、
    表面に下層接着剤を塗布する第1塗布工程と、
    前記第1塗布工程の後に前記骨材を散布する散布工程と、
    前記散布工程の後に上層接着剤を塗布する第2塗布工程と、
    からなることを特徴とする請求項5に記載の視覚障害者誘導用ブロックの製造方法。
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