JPH0226695A - 廃水処理における上澄水排出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は下水、その池の廃水を回分式活性汚泥法にて処
理するａｔ置において、その処理後の上澄水を浮遊スカ
ムや汚泥界面の汚泥を流出することなく確実に排出する
装置に間するものである。

〔従来の技術〕

下水・工場廃水・その他の廃水を処理する方法として回
分式活性汚泥法がある。これは一つの処理槽内に供給さ
れる廃水、すなわち原水を一定量流入せしめ、これを曝
気して微生物による活性処理を行なった後、原水中に浮
遊する固形物（主として汚泥）を沈澱させ、次いで上澄
水（処理水）と沈澱汚泥とを分離して個別的に排出し、
この原水流入→曝気→沈澱→放流（排水）の工程を繰り
返して行なうものである。そして常に変動する水位に対
して追従するようにして上澄水を排出する装置としては
実開昭６０−１０４２０４号公報、実開昭５９−７０９
２号公報等に開示されたものが知られている。

前者は、フロートに設けた昇降装置にて排水管の吸引口
を昇降し、フロートと吸引口部を開閉させて上澄水を流
入させるものであり、後者は排水パイプに取り付けたフ
ロートタンクにエアを吸入・排水して、排水パイプ全体
を水面上下に昇降させものである。

〔発明が解決しようとする！！題〕

前者は吸引口とフロート間のシール部分から汚水・スカ
ムが流入する恐れがあり、後者は排水パイプ全体をフロ
ートタンクの空気吸入排出でフロート全体を昇降するた
め、装置として大がかりとなってしまう欠点があった。

〔課題を解決するための手段〕

！＠流管の越流堰部が水面上少なくとも５〜１０ｅｍと
なるよう固定し、上部から帽函状の集水トラフで覆い、
トラフ内を排気することにより、トラフ内°水位を上昇
させて越流させサイフオンを形成して排水する。

集水トラフの下部にはトラフ外径寸法と同等以上の大き
さの水流ガイド板を設け、トラフ内への上澄水の流入が
横方向からとなるようガイドする。

集水トラフの外周板は水面下中なくとも１０〜１５（？
ｌｌの位置まで浸漬させる。

〔実施例〕

以下本発明を図示の実施例にもとづいて説明する。

図において１は回分式活性汚泥法にて廃水を処理する処
理槽で、この所要容積を有する処理槽ｌ内に水位変動に
追従して昇降する曝気装置２を設ける。この曝気装置２
は水位変動に対して昇降するｌ乃至複数個のフロー）３
．　３．　３を曝気装置のフレーム４に固定し、このフ
レーム４に曝気機６とフロート全体の重心位置もしくは
重心位置近傍になるようにして帽函状の集水トラフ６と
を設け、このフロート３にて曝気装置２の全体は水位変
動しても常に水面上に浮遊するようになす。

この曝気機５は各種のものが採用され、図示のものに限
定されることはない０図示の曝気機５は自吸式のもので
、中空状の筒状カバー５１内に駆動軸５２を貫通させ、
カバー外で、かつ常に水面下所定位置にある攪拌羽根５
３を上記軸端に固定し、この軸の一端水面上にモータ５
４を設け、このモータにて攪拌羽根５３を回動させ、廃
水を攪拌する時、攪拌液中に生じる負圧を利用してカバ
ー内あるいは中空状の駆動軸５２内を経て水面上の空気
もしくはガスを吸引し液中に吹き込むものである。フレ
ーム４に設けるフロート３は、その材質、形状、設置個
数に制限されるものでなく曝気機５を備えた曝気装置２
が水面上に安定して浮上しているようになす。

また処理槽ｌの上部には架台Ｆを設け、この架台Ｆと槽
底間にｌ又は複数本のガイドロッドＧ、　　Ｇを架設し
、このガイドロッドＧに前記曝気装置２のフレーム４の
一部例えばフレーム４に突設したホルダーＨを嵌挿支持
させ、曝気装置２が変動水位に追従して昇降しても処理
槽ｌ内の所定位置にて支持されるようになす。

集水トラフ６は帽函状をしており、伸縮屈伸可能なフレ
キシブルチューブ状の排水管７の上部に配設し、この排
水管７°の下端は処理槽ｌの外部へ排水可能なように配
設された固定式の排水管８に接続される。帽函状の集水
トラフ６内には伸縮式排水管７の上端に一体に設けた直
管状の越流管９を挿入し、かつこの越流管９の越流堰部
が水面上少なくとも５〜１０ｅ＋ａとなるようステーを
介して上記集水トラフ６に固定され、この集水トラフ６
と越流管９及び集水トラフ６とフレーム４とはそれぞれ
固定される。そしてこの集水トラフ６はコツプを上下逆
にしたような形状で、その外周板下端は水面下１０〜１
５１程度浸漬するように固定し、これにより上澄水の排
水は集水トラフ６の外周板下端縁を越流し、集水トラフ
６内にてしかも水面より５〜１０（＋ｍｌ上位にて間口
した越流管上端より排水管内へ排水され、水面にスカム
が浮いていても水面から１０ｃｗ＊以下の水深から集水
してスカムを巻き込まないようにするものである。

また伸縮式排水管７は水位変動に追従して伸縮するが、
この場合円滑にかつ正確に行えるようにガイド装置１０
が備えられる。

さらに上記集水トラフ６の下部にはトラフ外径寸法と同
等もしくはそれ以上の大きさを有する水流ガイド板１１
をほぼ水平になるようにして越流管９又は排水管７の外
周に設けて一体とする。このとき水流ガイド板１１と集
水トラフ外周板下端縁との間は上澄水が排水時流水でき
る適当な間隔が設けられる。

また前記集水トラフ６には上澄水排水時、該トラフ内を
負圧にしてトラフ内水位を処理槽内水位より上昇させ、
越流管９よりサイフオン現象にて越流排水するための排
水制御回路１２が設けられる。

次に上述の如く構成したる装置の作動について説明する
。

処理槽内に流入せしめた廃水（原水）を回分式活性汚泥
法にて処理するには、まず曝気機５を運転し、攪拌羽根
６３０回動にて原水中に生じる負圧を利用し空気を微細
化して水中に吹き込みつつ攪拌して所望の曝気を行なう
。このとき越流管９の越流堰部が水面上５〜１０１とな
るようにして、しかもその上部から摺面状の集水トラフ
６を覆うようにしているので、曝気工程では浮遊する汚
泥が越流管内に流れ込むのを防止できる。すなわち処理
水に汚泥が混入するのを防止できる。

回分式活性汚泥法の処理が終了し、汚泥分を沈澱させた
後、上澄水を排水する場合、集水トラフ内をｔＪｔ気す
ることにより負圧にすると、トラフ内の水位は上昇し、
越流管上端より越流し、排水されると共にサイフオン現
象により連続的に排水される。

この上澄水の排水工程において排水にともない水位の低
下に追従して水面上に浮遊している曝気装置２も低下す
る。そして汚泥の界面位置に達し、汚泥界面が水流ガイ
ド板下方の近傍となってもこの水流ガイド板１１により
排水時の汚泥の巻き上げ、巻き込みを防止し、上澄水の
みの排水が行なえる。

さらには排水時、水面にスカムが浮遊していても水面か
ら１０ｃＩＩ以下の水深から集水排水しているのでスカ
ムを巻き込むことがない。

（発明の効果〕 本発明によるときは、越流管の越流堰部が水面上受なく
とも５〜１０１となるよう固定し、上部から摺面状の集
水トラフで覆い、トラフ内を排気することにより、トラ
フ内水位を上昇させて越流させサイフオンを形成して排
水するようになしているため、曝気工程において、浮遊
する汚泥が越流管に流入する恐れがない。

また集水トラフの下部にはトラフ外径寸法と同等以上の
大きさの水流ガイド板を設け、トラフ内への上澄水の流
入が横方向からとなるようガイドしているので、汚泥の
界面が水流ガイド下部の近傍にあっても排水時に汚泥の
巻き上げ、巻き込みを防止できる。さらに集水トラフの
外周板は水面工費なくとも１０〜１５（の位置まで浸漬
させているので、水面にスカムが浮いていても水面から
１０ｃｍ以下の水深から集水するためスカムを巻き込ま
ない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は縦断正面図、第
２図は縦断側面図、第３図は平面図、第４図は集水トラ
フの説明図、第５図は同横断面図である。 ｌは処理槽、２は曝気装置、３はフロート、４はフレー
ム、５は曝気機、６は集水トラフ、７は排水管、１１は
水流ガイド板、１２は排水制御回路。 ほか１名 第３図 第４図 第２図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）処理槽内の水位変動に対し追従して昇降するよう
   にフロートを曝気機及び伸縮式の排水管を接続した帽函
   状の集水トラフに設けた廃水処理装置において、集水ト
   ラフの下部にはトラフ外径寸法と同等以上の大きさの水
   流ガイド板を設け、トラフ内への上澄水の流入が横方向
   からとなるようガイドするようになしたことを特徴とす
   る廃水処理における上澄水排出装置。
2. （２）越流管の越流堰部が水面上少なくとも５〜１０ｃ
   ｍとなるよう固定し、上部から帽函状の集水トラフで覆
   い、トラフ内を排気することにより、トラフ内水位を上
   昇させて越流させサイフォンを形成して排水することを
   特徴とする廃水処理における上澄水排出装置。
3. （３）集水トラフの外周板は水面下少なくとも１０〜１
   ５ｃｍの位置まで浸漬させる請求項１又は２記載の廃水
   処理における上澄水排出装置。