JPH02266810A - 電線支持器 - Google Patents

電線支持器

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JPH02266810A
JPH02266810A JP1083950A JP8395089A JPH02266810A JP H02266810 A JPH02266810 A JP H02266810A JP 1083950 A JP1083950 A JP 1083950A JP 8395089 A JP8395089 A JP 8395089A JP H02266810 A JPH02266810 A JP H02266810A
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JP1083950A
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Jiro Yasuda
安田 次郎
Masayasu Imai
今井 正康
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Yasuda Seisakusho Co Ltd
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Yasuda Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、一般に架線用金車と呼ばれる電線支持器に
関し、殊にプレハブ架線において緊線区間ごとのジヨイ
ント部分に使用される引留クランプのような剛体部位の
通過を容易ならしめる電線支持器に関する。
尚、この明細書で、「電線」と言う場合には、通常の送
電線のみでなく、光フアイバケーブルのような通信ケー
ブル、あるいは延線作業において用いられる種々のワイ
ヤ乃至ロープ類を含む場合もあるものとする。
〈従来の技術と発明が解決しようとする課題〉架空送電
線は一定間隔で鉄塔により支持されるものであるが、こ
の鉄塔による支持の形態には、引留クランプを用いる引
留と単に吊るだけの懸垂とがある。
そして、近年増加しつつあるプレハブ架線においては、
電線は、引留クランプが予め緊線区間ごとのジヨイント
部分に接続された状態で延線される。
ところが、引留クランプPは剛体ではあるもののその曲
げ強度はそれほど大きくない。そのため、第4図(a)
〜(C)に示されるように、電線Cに大きなカテナリー
角θを生じている電線支持器Kを通過するに際して、侵
入抵抗によるショックや、大きな曲げ力を受けることに
より、変形や損傷を受けてしまう。尚、図中Hは、水平
線である。
これに対処する手段としては、引留クランプ部分をプロ
テクタという補強材で被覆・保護するものと、電線支持
器を工夫することにより引留クランプの通過に際して大
きな曲げ力が掛からないように電線支持器自体が適当な
動きをするようにするものとがある。
電線支持器を工夫するタイプとしては、例えば、実公昭
53−47592号、実公昭53−34554号、特公
昭55−20447号、実開昭54−150995号、
実公昭59−15204号等に示されるものがある。し
かし、実公昭53−47592号及び実公昭59−15
204号のものは、外部操作なしでも動作するものの、
カテナリー角に応じた侵入角の形成が不十分なためジヨ
イント部分の侵入抵抗による太きショックの発生を避け
がたい、あるいはジヨイント部分の通過に応じて動作し
た後の状態からの復帰が必ずしも上手く行かなかったり
、あるいはカテナリー角が大きい場合には必ずしも要求
通りに動作しない場合があったり等の不十分な点が少な
くない。また、その他のものは、いずれも動作・復帰の
ために外部操作を必要とするもので、この外部操作機構
が複雑・大型化してしまうという点、延線速度と外部操
作タイミングとの兼ね合いが難しいという点等により必
ずしも満足の行くものでない。
そのため、従来では、プロテクタ方式が主流であった。
しかし、プロテクタは、その装着作業がかなり大変なも
のであると同時に、鉄塔上での引留作業の際にこれを取
り外す作業がこれまたより以上に大変なものである。例
えば、810mrr?用のプロテクタだと1個60kg
もあり、これを地上数十メートルという高所で取り扱う
ことになる。
しかも、最近は、用地事情などの関係から引留箇所が多
くなり、それに応じてプロテクタの装・脱作業回数が多
くなる傾向にある。
そして、このような事情は、プロテクタを不要とする方
式に対する要望をより強いものとしている。
そこで、なされたのがこの発明であり、どのようなカテ
ナリー角であっても常に、ジヨイント部分の侵入抵抗が
小さく且つ、引留クランプに許容範囲以上の曲げ力が掛
かることがなく、しかもジヨイント部分の通過に応じて
要求される動作が外部操作なしでなされ同時に、動作後
状態の復帰という問題も生じることのない電線支持器を
提供するものである。
く課題を解決するための手段〉 具体的には、各々通過物支持用の回動体を備え入り側及
び出側として対称にして設けられる一対の支持部材と、
この両支持部材を連結する連結部材と、及び鉄塔に吊り
下げるための吊下部材とよりなり、両支持部材は、中心
より上側端へ一定距離片寄った位置において一端部をヒ
ンジ結合させる連結部材により相互に連結され、また吊
下部材は、一端側を連結部材の略中心部に連結されてな
る電線支持器を提供する。
〈作 用〉 このような構造を持った電線支持器が前記した諸要求を
満足させるのは、一つには、通過物支持用の支持部材が
、電線の通過状態である限り常に、ジヨイント部分の侵
入に対し抵抗が生じることのないような侵入角、っまり
カテナリー角と同一である侵入角を保っているという点
であり、一つには、ジヨイント部分の通過に際してジヨ
イント部分より受ける僅かな荷重で支持部材が連続的に
角度変化することにより引留クランプに対し許容範囲以
上の曲げ力を加えることがないという点である。
すなわち、両支持部材がその中心より上側端へ一定距離
片寄った位置において連結部材によりヒンジ結合で連結
されることにより、全体、特に各支持部材の上側端に掛
かる荷重が同一である状態、つまり柔軟性を有し支持部
材に対し馴染み易い電線が通過しておりこの電線より各
支持部材の上側端が均一に荷重を受ける状態である限り
、各支持部材と連結部材との連結点を支点とするモーメ
ントは、常に、各支持部材が上側を上向きとする傾斜状
態を取る方向でバランスするように働くので、両支持部
材は、カテナリ角に略馴染んだ傾斜状態を取ってジヨイ
ント部分の侵入を容易ならしめる侵入角を保持する。
一方、ジヨイント部分が通過する際には、入り側、出側
の両支持部材は、剛体である引留クランプにより、順次
、入り側支持部材の下側→入り側支持部材の上側→出側
支持部材の上側→出側支持部材の下側というように荷重
受は点が変化しつつ上下それぞれが不均等な荷重を受け
る。この不均等な荷重、特に支持部材の上側端での荷重
が引留クランプに対する曲げ力となるものであるが、両
支持部材が連結部材によりヒンジ結合され、これらの各
部材がリンク的構造を形成するようになっているので、
支持部材の上側端にリンク的動作に必要な僅かな不均等
荷重が掛かるだけで、各支持部材がこれに応じて相互に
リンク的動作をすることにより容易に連続的に角度変化
し、ジヨイント部分は、引留クランプに許容範囲以上の
曲げ力を受けることな(通過して行く。
く実 施 例〉 以下、この発明の実施例を図面に基いて説明する。
第1図には、第1実施例に掛かる電線支持器の概略が斜
視図で示されている。これから分かるように、この電線
支持器lは、通過物(電線C1引留クランプP等)を支
持・通過せしめるための支持部材21.20が入り側及
び出側として一対で設けられ、この一対の支持部材21
.20が連結部材3によりリンク状に連結されている。
各支持部材21.2oには、通過物の支持・通過を容易
ならしめるために、「回動体」としてホイール5u、5
1が上下両端にそれぞれ取り付けられている。
連結部材3は、いずれも、支持部材21%20の左右に
配される一対の部材片6.6の両端をそれぞれ軸8.8
で接続・固定してなるものである。
各支持部材21.20と連結部材3とは、リンク的構造
を形成するように、軸8.8を介したヒンジ結合により
連結されるものであるが、支持部材21.2oに対する
連結部材3の連結点101110oがれぞれ支持部材2
1N20の中心Sより上側端へ一定距離片寄って位置決
めされている(オフセットされている)という点である
このオフセット量Eは、後述の動作説明から分かるよう
に、支持部材21%20が電線Cのカテナリー角θに馴
染んだ傾斜状態を保持するリンク的動作に必要なバラン
スを与え得るような範囲で且つ、支持部材2i、2oの
ホイール5uに不均等荷重が掛かった場合に、できるだ
け小さい荷重でリンク的構造がリンク的動作を行ない得
るようなものとされる。
より具体的には、支持部材21.20の傾斜状態がカテ
ナリ角θに馴染めば馴染むほどホイール51に掛かる荷
重はホイール5uに掛かる荷重より小さくなるが、この
ような関係において、連結点10i、10oを支点とす
る上下の両モーメントX、Yが支持部材2i、2oにカ
テナリ角θとの関係の傾斜状態を与えるのに必要なバラ
ンスとなるような関係を満足させると同時に、ジヨイン
ト部がホイール5uに乗った場合において生ずべきリン
ク的動作に必要な荷重がジヨイント部の耐変形許容範囲
に収まるという関係を満足させるオフセット量として設
定されることになる。
その具体的数値は、用いようとする鉄塔条件における実
際のカテナリ角との関係で個々に与えられるものである
から、ここでは省略する。
各支持部材21.20の長さ及び上端の吻ホイール5u
、5u間の距離は、略同じで、それぞれ引留クランプP
の長さよりやや長い程度とされる。
これは、二つのホイールに引留クランプPが跨がる状態
になると引留クランプPに曲げ荷重がかかり易いからで
、これを避けるためである。
この電線支持器1は、吊下部材13を介して鉄塔に吊り
下げられるものであるが、この吊下部材13は、その先
端部が軸14を介してヒンジ結合により連結部材3の中
心部に連結されている。このように吊下部材13を連結
部材3に対しヒンジ結合したのは、電線やジヨイント部
の通過に伴って生じる前後方向への「振れ」を吸収する
ためであるが、鉄塔への連結をヒンジ結合とすれば、必
ずしも不可欠ではない。
以下、この電線支持器lの動作状態について第2図を参
照して説明する。尚、第2図に示す動作状態は、原理化
した状態であって、実際とは多少の相違がある。
この電線支持器lの特徴は、一つには、支持部材2t、
2oが、常に、ジヨイント部分の侵入に対し抵抗を生じ
ることのないような侵入角をカテナリー角θに応じて保
っているという点であり、一つには、ジヨイント部分の
通過に際してジヨイント部分より受ける僅かな荷重で支
持部材2112oが連続的に角度変化することにより引
留クランプPに対し許容範囲以上の曲げ力を加えること
がないという点である。
具体的には、一対の支持部材21.2oが連結部材3に
よりリンク状に連結され且つ、支持部材2i、2oと連
結部材3との連結点10i、100が支持部材21.2
0の中心より上側へ、一定距離オフセットされていると
いうことにより、一対の支持部材2i、2oは、各上端
のホイール5u。
5uに掛かる荷重が同一である、つまり柔軟性を有し支
持部材21.2oに対し馴染み易い電線Cが通過してお
りこの電線Cより受ける荷重が両ホイール5 u N 
5 uに均一に掛かる状態である限り、各支持部材21
.2oと連結部材3との連結点101.10oを支点と
する矢示X及び矢示Yの如きモーメントは、常に、各支
持部材2i、2oが上側を上向きとする傾斜状態を取る
方向でバランスするように働くので、両支持部材21.
2oは、カテナリ角θに略馴染んだ傾斜状態を取ってジ
ヨイント部分の侵入を容易ならしめる侵入角を保持する
これに対し、ジヨイント部分が通過する際には、支持部
材21.2oは、剛体である引留クランプPにより、第
2図(b)〜げ)に示されるように順次、ホイール51
→ホイール5u→ホイール5u→ホイール51というよ
うに荷重受は点が変化して行くことで上下それぞれが不
均等な荷重を受けるようになる。
この不均等な荷重、特にホイール5uでの荷重が引留ク
ランプPに対する曲げ力となるものであるが、支持部材
21.2oがリンク的構造とされていることにより、ホ
イール5uにリンク的動作に必要な僅かな不均等荷重が
掛かるだけで、各支持部材21.2oがこれに応じて相
互にリンク的動作をすることにより容易に連続的に角度
変化する〔第2図(C)、(eす。そして、その結果、
ジヨイント部分の引留クランプPは、リンク的動作を誘
起させるに必要な荷重以上の曲げ力(この曲げ力は、通
常の引留クランプでも十分耐え得る範囲のものである)
を受けることなく通過して行く。
尚、この実施例は、支持部材を一対だけ設ける「単連式
」に関するものであったが、鎖状につながった支持部材
を対にして設ける「多連式Jのものにもこの発明が応用
可能であることは勿論である。
第3図に示される例は、第2実施例に係る電線支持器2
0である。
この電線支持器20では、複数のセグメント21121
、・・−・−・・・を連結したチェーン体22が複数の
支持ローラ23.23、−・・・・・−で支持されてな
るキャタピラ構造体24を「回動体」とすることにより
、通過物の支持・通過をより容易ならしめている点に特
徴がある。もっとも、この例では支持ローラ23を支持
部材2i、2o側に設けているが、セグメント21自体
に設けるようにすることも勿論可能である。尚、その他
の点は第1実施例と略同様なので、共通する部分に同一
符号を付すに止め、重複する説明は省略する。
〈発明の効果〉 以上説明してきたように、この発明に係る電線支持器は
、通過物支持用の回動体を備えた入り側、出側の両支持
部材が連結部材を用いてリンク的構造で連結されており
、しかも支持部材と連結部材との連結点は支持部材の中
心より上端側へ一定距離片寄って位置決めされてなるも
のであるから以下のような効果を有する。
(イ)支持部材が、常に、ジヨイント部分の侵入に対し
抵抗が生じることのないような侵入角をカテナリー角に
応じて保つことができると共に、ジヨイント部分の通過
に際してジヨイント部分より受ける僅かな力で連続的に
角度変化することにより引留クランプに対し許容範囲以
上の曲げ力を加えることがないので、どのようなカテナ
リー角であっても、常に、ジヨイント部分の侵入抵抗が
小さ(且つ、引留クランプに許容範囲以上の曲げ力が掛
かることがない。
従って、引留クランプの損傷を防止するためのプロテク
タによる保護が不要となり、多くの時間と労力を要する
プロテクタの装・脱作業を解消でき、プレハブ架線作業
の多大な合理化に寄与できる。
(ロ)また、ジヨイント部分の通過に応じて要求される
動作が外部操作なしでなされるので、外部操作機構によ
る複雑・大型化という問題がなく、秀れた機能を有しな
がらもコンパクトで使い易い。
(ハ)さらに、動作後状態の復帰という問題も生じない
ので、常に安定した延線が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、第1実施例に係る電線支持器の概略斜視図、 第2図(a)〜げ)は、電線支持器の作動状態説明図、
第3図は、第2実施例に係る電線支持器の概略側面図、
そして 第4図(a)〜(C)は、従来の架線作業に於けるジヨ
イント部分の電線支持器通過状態説明図である。 1 、20−−−−−−・・電線支持器21.2o−・
・・・−支持部材 3− ・・・・連結部材 51.5u”・・・・−ホイール(回動体)13−・・
・・−吊下部材 21・・・・−・−セグメント 22−−−−−一・−チェーン体 23・−・・・・・−支持ローラ 24・−・−・・・キャタピラ構造体(回動体)第2図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)各々通過物支持用の回動体を備え入り側及び出側
    として対称にして設けられる一対の支持部材と、この両
    支持部材を連結する連結部材と、及び鉄塔に吊り下げる
    ための吊下部材とよりなり、 両支持部材は、中心より上側端へ一定距離片寄った位置
    において一端部をヒンジ結合させる連結部材により相互
    に連結され、 また吊下部材は、一端側を連結部材の略中心部に連結さ
    れてなる電線支持器。
  2. (2)回動体が、複数のセグメントを連結したチェーン
    体を複数の支持ローラで支持してなるキャタピラ構造体
    であることを特徴とする請求項(1)記載の電線支持器
JP8395089A 1989-04-04 1989-04-04 電線支持器 Expired - Lifetime JPH0691690B2 (ja)

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