JPH04325811A - 延線用金車 - Google Patents

延線用金車

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JPH04325811A
JPH04325811A JP3122421A JP12242191A JPH04325811A JP H04325811 A JPH04325811 A JP H04325811A JP 3122421 A JP3122421 A JP 3122421A JP 12242191 A JP12242191 A JP 12242191A JP H04325811 A JPH04325811 A JP H04325811A
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wheel
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wheels
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Akio Ozawa
小澤 明夫
Seiji Akai
赤井 誠二
Teruo Ogawa
小川 照夫
Tadashi Fujii
正 藤井
Osamu Morino
治 森野
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Kandenko Co Ltd
Fujii Denko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は送電線の延線工事におい
て使用する金車に関するものであり、特に電線接続部を
保護する目的で装着するプロテクタ等の剛体物の通過を
円滑に行い、延線張力の過度の増加を無くして電線性能
の確保を行うと共に、延線工事機材類の大型化を防ぐこ
とができる金車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような目的の金車装置として
は、実開昭54−150995号,実開昭55−109
315号,特開昭58−112408号,特開平1−2
48914号等の公報に記載のものが知られている。こ
れらのものは、それ迄に用いられていた一輪金車を2個
又は3個連設し、電線入側又は出側(又はその中間)の
金車の高低位置を延線張力、又は、外部操作等によって
変化させ、プロテクタ等剛体物の進入角度、脱出角度を
緩和し、その通過を容易とするものであった。
【0003】これらのものの代表的な作用状況を第8図
に示す。図において通常の一輪金車を用いた際の電線抱
角はα,βであるのに対し、可回動的な構成で吊支した
二輪を採用することにより抱角はα1  ,β1  と
減少する効果は見られる。よって電線の途中に位置する
剛体物、つまりプロテクタ等の通過も容易となり、延線
時の負荷張力は電線通過時に比して20%増程度に停ま
る。 よって金車通過直後の電線の走りも少なく、接続部等へ
の損傷の可能性を小さく押える効果は見られるものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの先例
はあくまでも一輪金車を複数配置して抱角を小さくし、
連係する複数金車の吊姿勢を変化させることにより、支
持抱角を減少させ、電線中に介在する剛体物の進入,脱
出を助けるものであり、電線又は接続部等が接触する金
車輪自体の改良は試みられていないものである。
【0005】従来の金車の回転輪は鋳造されるものであ
り、その溝部で電線等を支持するには多々問題を含むも
のであった。つまり、延線径路において水平角のある鉄
塔に設置した金車では、電線の延線方向と、吊設された
金車の方向が金車重量故に完全には一致せず、金車への
進入時、又脱出時には溝側壁に電線が接触して損傷を受
けることがある。これは、電線には、側壁頂部より溝底
への、又、溝底より側壁頂部への移動が見られ、回転が
発生して素線の緩み等が懸念されるものであった。※よ
って、金車構内にウレタンをコーティングして対処して
いたが満足とは言い難い状況の発生が見られた。
【0006】又、本発明の主題とする長尺剛体物、プロ
テクタの通過においては、金属の回転輪上へ金属のプロ
テクタが乗り上げる為、その衝撃は大きく、それ故吊支
した2輪(3輪)の設定状態が変化したり、通過後の復
帰が設定通り行えず、以後の延線物に支障をきたすこと
も考えられた。
【0007】又、支持抱角が小さいとは言え、半径30
0mm程度の金属の回転輪上で剛体のプロテクタを支持
すれば、当接面は点接触と言ってよい支持状態となり、
その折り曲げ方向の分力は大きな値となり損傷を与える
ことが考えられた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明においては上記の
様な課題を解決するため金車輪を、タイヤを装着したホ
イールの単数又は複数の連結体でなる構成として電線性
能の低下を防止すると共に、プロテクタ等剛体物の通過
を延線張力の著しい増加なしに行うものである。
【0009】
【作  用】本発明の作用を第1図に示す、複数ホイー
ル4 の連結体5 でなる電線支持部10を用いた構成
で説明する。吊部材1 の下端にアーム材2 の中央部
を回動自在に軸止3 し、アーム材2 両端部にはホイ
ール4 の連結体5 中央を軸止6 して回動自在とす
る。連結体5 は連結材7 間両端にホイール4 を軸
止8 した構成であり、ホイール4 は従来の金車輪に
相当するゴムタイヤが嵌装されて、その外周には2段V
溝が設けられている。
【0010】第2図に電線及びその接続部のプロテクタ
が通過する様子を示すが、その基本概念は従来の同目的
金車同様、電線の支持荷重によって連結体を所定角度に
回動させ、進入抱角,脱出抱角を緩和して電線中間に介
在する剛体物の通過を大幅な張力増加なしに行わせるも
のである。
【0011】その状況の中でプロテクタがホイールに進
入すれば所定の空気圧が充填されたタイヤ構造故、タイ
ヤが進入衝撃を緩和し、進入後は従来金車の点接触と異
なり、V溝の側壁が延線重量によって内側方向へ撓み、
プロテクタを抱持した面接触状態で次のホイールへと搬
送を行う。これはプロテクタに限らず電線の段階でも見
られる現象で、よって電線の回転を押え、ニッキングを
防止し、かつ電線とプロテクタの境等の段差もタイヤが
吸収して円滑に次径間へと送り出すものである。
【0012】
【実施例】本願発明の一実施例を示すと、鉄塔のアーム
より吊り下げ延線方向に対し直交する方向に回動自在な
吊部材1 の下端部にアーム材2 を軸止3 する。ア
ーム材2は吊部材1 を中央にして左右同長であり、上
下回動自在に軸止3 されるものである。アーム材2 
の両端部にはホイール4 を連結材7 で連結した連結
体5 より成る電線支持部10を軸止6 する。
【0013】本実施例では電線支持部10を連結体5 
の構成とし、アーム材2 の両端に2つ配する例を述べ
るが、第3図に示す他の実施例としては電線支持部10
を単一のホイール4 構成するものであり、第4図にお
いては、連結体5 より成るものを4個使用したもので
ある。
【0014】アーム材2 の両端部に上下回動自在に軸
止6 する連結材7 の両端部にはホイール4 が各々
軸止8 されるが、このホイール4 によって本願の目
的を達成するものである。ホイール4 はアルミ合金の
切削加工より成るタイヤホイール11の中心に貫通する
軸孔12を設け、外周面には溝13を設けて軟質樹脂を
埋設する。
【0015】嵌装するタイヤ14は外周面に2段V溝を
設けたものであり、細溝部は電線支持用であり、太溝部
はプロテクタの支持用である。充填する空気圧は約5k
gf /平方センチメートルに保つものであるが、これ
はタイヤの硬度,重合構造,又延線状況等の要因により
変動させることがより本願の目的を達成し易くするもの
である。つまり前述したよう、延線対象物中に介在する
段差を吸収し、V溝両側壁の撓みによって支持物を抱持
するにはタイヤの適度な弾力が要求されるものである。 又、タイヤホイール外周面に設けた軟質樹脂の帯は、万
が一タイヤが破損した際、タイヤホイールに当接するタ
イヤの破裂を防ぐと共に、電線等へ与える損傷を防止す
る為の予備策である。
【0016】電線支持部10の連結体5 において、各
々外側、つまり電線進入側,脱出側のホイール4 には
ガード15を設ける。ガード15はドーナツ状の板材で
、内側をタイヤホイール11の軸孔12近辺に固定し、
周縁はタイヤ14の2段V溝の両側壁頂へ近接するよう
それぞれ折り曲げて構成する。又、その周縁端はゴムの
キャップ16を設けて、V溝両側壁を更に延伸する効果
を得る。よって進入時の電線等に損傷を与えることなく
タイヤ14のV溝内へ導き入れるものである。
【0017】又、連結体5 に両ホイール4 を軸止8
 すると同時にガイドフレーム17を固定してその先端
を両ホイール4 の2段V溝両側壁上へ折り曲げ、ガー
ド15に加えて支持物のV溝内よりの脱線を防止するも
のである。
【0018】又、左右の電線支持部10のガイドフレー
ム17間には、各々の内側ホイール4 寄りの位置に配
した連結バネ18によって連結し、電線支持部10のア
ーム材2 に対する傾きを一定以内に保つ設定を行う。 これは延線終了後の移線作業の際当該金車より電線を取
り外す作業において、電線支持部10の両ホイール4 
が上下位置となれば、上位置となったホイール4 が障
害となり、電線を吊り上げる距離を長くする必要がある
。よって電線をホイール4 より浮かせても電線支持部
10が常時所定の角度を保っておればその移線距離を少
なくする効果を持つものである。
【0019】以上本願の一実施例を示したが、延線にあ
たっての状況を記す。鉄塔のアーム部に吊支した吊部材
1 は延線径路の水平角がある鉄塔に設置されても対応
して振れるものであり、その下端に軸止3 されるアー
ム材2は両側の電線支持部10に加わる張力によって回
動変化する。
【0020】第2図に示すよう、プロテクタが進入を始
めればその進入抵抗によって、進入側へアーム材2 は
回動し、脱出時には逆の動作を行う。よってプロテクタ
進入時には実質的な抱角を小さくして受け入れるもので
あり、この回動自体プロテクタの通過抵抗が大きければ
大きく対応するものである。
【0021】電線支持部10の通過状況を述べると、1
t近い延線荷重によりホイール4 の2段V溝底が押圧
され、両側壁が内方に撓んで電線を抱持し、回転を抑制
すると共にゴム面との柔当接により電線表面への損傷を
防止し、騒音の防止も行うものである。
【0022】又、電線支持部10の電線進入側,脱出側
端に配されたホイール4 はガード15により2段V溝
を更に深く構成し、内側の2つのホイール4 への進入
方向を確定すると共に脱線を防止する。電線中に介在す
るプロテクタは2段V溝の大径溝で支持され、ホイール
4 のガード15、又連結体5 に配したガイドフレー
ム17により逸脱を防止される。
【0023】又、万が一タイヤがパンクした時に備え、
タイヤホイール11外周には溝を設けて軟質ウレタン樹
脂を埋没している為、タイヤホイール11と当接するタ
イヤ14の更なる破裂を防ぎ、電線等がタイヤホイール
11より受ける損傷を防止するものである。このタイヤ
14の空気圧は、本実施例においては5kgf /平方
センチメートルに設定したがその重合構造、延線状況等
によって変化させるべきもので延線対象物の表面の段差
を吸収し得る程度が望ましい。よってプロテクタ等剛体
異径物の進入の際にも円滑に受け入れ、鉄塔,延線機材
類に与える振動による損傷も低く押えるものである。
【0024】第3図に示すものは他の実施例であるが、
電線支持部10を一つのホイール4 で構成するもので
あり、プロテクタへの曲げ応力については支持抱角が従
来一輪金車と同等なので大差ないが、通過低抗は小さく
、又電線等に与える影響は良好である。
【0025】第4図は更に他の実施例を示すものであり
、各種性能については良好な結果を示す。その基本構成
、作用は先の実施例と同等であり、連結体5 で成る電
線支持部10を4個用いることによって支持抱角を分散
し、長尺剛体物の通過を更に容易とするものである。
【0026】
【発明の効果】以上のように本願発明の金車装置を用い
ることにより、延線時において電線はもちろんのこと、
電線途中に介在する長尺剛体異径物を通過させるに際し
ての延線張力の著しい増加を防ぎ、延線機材類への損傷
を防止するものである。
【0027】又、タイヤ14を装着したホイール4 に
よって電線等の支持を行う為、電線表面の傷を防止し、
又タイヤの弾力によって電線を包み込む、抱持状態の支
持によって回転を抑制し撚りの戻りを防止するものであ
る。 又、このタイヤの弾力により異径介在物との段差を吸収
し、低衝撃,低騒音の延線を可能とする。
【0028】以上では電線に介在する剛体異径物として
プロテクタを挙げて述べてきたが、本来延線においてプ
ロテクタは用いない方が作業効率,作業安全の面からも
望ましいものであり、本願発明の最終的な目標とすると
ころは電線のジョイント部のクランプをプロテクタで防
護しない、いわゆるプロテクタレス延線工法の実施であ
る。これは他の実施例の中で述べた、電線支持部を4個
用いた8輪ホイールタイプのもので可能である。
【0029】以上のように、電線等の損傷の軽減、低張
力で増減の少ない延線による機材類の大型化の防止、プ
ロテクタレス工法の採用による工期の短縮、安全化等経
済効果も含め、多々効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の延線用金車の説明図。
【図2】剛体物通過状態説明図。
【図3】他の実施例の正面図。
【図4】他の実施例の正面図。
【図5】ホイールの断面図。
【図6】タイヤの変形状態説明図。
【図7】ホイールの一部切欠した斜視図。
【図8】従来品の剛体物通過状態説明図。
【符号の説明】
1  吊部材 2  アーム材 3  軸  止 4  ホイール 5  連結体 6  軸  止 7  連結材 8  軸  止 9  補助アーム材 10  電線支持部 11  タイヤホイール 12  軸  孔 13  溝 14  タイヤ 15  ガード 16  キャップ 17  ガイドフレーム 18  連結バネ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  送電線延線用の金車装置において、外
    周に2段V溝を有するタイヤを装着したホイールの単数
    、又は複数の連結体によって構成する電線支持部を有す
    ることを特徴とする延線用金車。
  2. 【請求項2】  ホイールは、中心を貫通する軸孔を設
    け、外周面に設けた溝に軟質樹脂を埋設したタイヤホイ
    ールにタイヤを嵌装し、所定圧の空気を充填したことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の延線用金車。
  3. 【請求項3】  ホイールは、タイヤホイールの両側部
    に固定してドーナツ状のガードを設け、両ガードの周縁
    はタイヤ外周の2段V溝の両壁頂へそれぞれ近接するよ
    う折り曲げて構成したことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項,又は第2項に記載の延線用金車。
  4. 【請求項4】  電線支持部は、吊部材の下端に単数設
    けたことを特徴とする特許請求の範囲第1項,第2項,
    又は第3項に記載の延線用金車。
  5. 【請求項5】  電線支持部は複数のホイールを連結材
    で連結した連結体の構成とし、吊部材に中央部を軸止し
    て回動自在なアーム材の両端に連結材の中央を軸止した
    構成を特徴とする特許請求の範囲第1項,第2項,又は
    第3項に記載の延線用金車。
  6. 【請求項6】  電線支持部は複数のホイールを連結材
    で連結した連結体の構成とし、吊部材に中央部を軸止し
    て回動自在なアーム材を設け、アーム材の両端部に更に
    短尺の補助アーム材の中央を軸支し、補助アーム材の両
    端に連結材の中央を軸止した構成を特徴とする特許請求
    の範囲第1項,第2項,又は第3項に記載の延線用金車
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101017568B1 (ko) * 2009-07-22 2011-02-28 삼아산업 주식회사 송전선로 연선용 다륜활차

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0179308U (ja) * 1987-11-13 1989-05-29
JPH02266810A (ja) * 1989-04-04 1990-10-31 Yasuda Seisakusho Co Ltd 電線支持器

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