JPH022665Y2 - - Google Patents
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- JPH022665Y2 JPH022665Y2 JP3402384U JP3402384U JPH022665Y2 JP H022665 Y2 JPH022665 Y2 JP H022665Y2 JP 3402384 U JP3402384 U JP 3402384U JP 3402384 U JP3402384 U JP 3402384U JP H022665 Y2 JPH022665 Y2 JP H022665Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bracket
- screw
- frame
- hole
- door
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Landscapes
- Connection Of Plates (AREA)
Description
この考案は、ウインドフレーム着脱式ドアにお
けるリヤフレーム取付け構造に関し、昇降式ドア
ガラスを組込んだドア本体に対して、ウインドフ
レームを着脱可能に取付けてなる自動車用ドアに
おいて、そのリヤフレームを、作業性良く、高い
取付け剛性を得ながら、しかもフレームを取付け
る度毎にドア本体に対する位置が正確に決定され
るようにした構造に関する。
けるリヤフレーム取付け構造に関し、昇降式ドア
ガラスを組込んだドア本体に対して、ウインドフ
レームを着脱可能に取付けてなる自動車用ドアに
おいて、そのリヤフレームを、作業性良く、高い
取付け剛性を得ながら、しかもフレームを取付け
る度毎にドア本体に対する位置が正確に決定され
るようにした構造に関する。
たとえば、オフ・ロードでの走行に適するよう
に計画された四輪駆動型自動車の中には、車室を
幌で覆うようにするとともに、フロントウインド
を前倒れ可能とし、さらにドアのウインドフレー
ムを着脱可能なものとすることにより、幌を取り
払い、フロントウインドを前倒れ状態とし、かつ
ウインドフレームを取外すと、車室上部と外気と
を区切るものが何もないフル・オープンカーとな
るものがある。 このような自動車のドアをウインドフレーム着
脱形式とするための手法としては、たとえば、実
開昭56−51622号公報に示されているもののよう
に、鋼管や棒鋼を逆U字状に曲げただけの枠に透
明な窓部を有する幌を張つて構成した簡単なウイ
ンドフレームをドア本体に着脱可能に取付けるよ
うに構成したものが知られている。
に計画された四輪駆動型自動車の中には、車室を
幌で覆うようにするとともに、フロントウインド
を前倒れ可能とし、さらにドアのウインドフレー
ムを着脱可能なものとすることにより、幌を取り
払い、フロントウインドを前倒れ状態とし、かつ
ウインドフレームを取外すと、車室上部と外気と
を区切るものが何もないフル・オープンカーとな
るものがある。 このような自動車のドアをウインドフレーム着
脱形式とするための手法としては、たとえば、実
開昭56−51622号公報に示されているもののよう
に、鋼管や棒鋼を逆U字状に曲げただけの枠に透
明な窓部を有する幌を張つて構成した簡単なウイ
ンドフレームをドア本体に着脱可能に取付けるよ
うに構成したものが知られている。
しかしながら、このような、枠に幌を張つただ
けのウインドフレームでは、ドア開口部とドアと
の間のシールを行うためのウエザストリツプを上
記ウインドフレームに取付けることが事実上不可
能なため、ドア開口部とドアとの間のシールを完
壁に行なうことができず、また、窓部だけを簡単
には開けることができないという不具合がある。
このため、最近では、こうしたウインドフレーム
をドア本体に対して着脱可能とするといつた考え
かたを、通常のドア、すなわち、昇降式のドアガ
ラスが組込まれたドア本体にドアガラスを摺動案
内する案内溝を備えたウインドフレームを取付け
た形態のドアに適用したものが計画されつつあ
る。 通常のウインドフレーム付きのドアにおいて
は、ウインドフレームのフロントフレームおよび
リヤフレームの双方の下端部をドア本体内に深く
差し込んだ状態で溶接することにより、ウインド
フレームのドア本体に対する高い取付け剛性を得
ている。このようにウインドフレームのドア本体
に対する取付け剛性を高くしないと、ウインドフ
レームの外周に貼着されるドアウエザストリツプ
の車体のドア開口への密着が不十分となり、車室
内の気密性を確保することができない上に、高速
走行時での窓外面の負圧に起因するいわゆる吸出
し音ならびに振動を避けることができなくなるか
らである。 こうしたことから、ウインドフレームを着脱可
能とした場合においては、ウインドフレームのメ
タルドア本体に対する取付け構造として、ウイン
ドフレーム装着時において上記のような取付け剛
性が確保できること、およびウインドフレームの
脱着が容易に行なえること、という相反する課題
を同時に満足することが必要である。また、ウイ
ンドフレームをドア本体に取付ける時には、いつ
もこのウインドフレームがドア本体に対する正規
の位置をとるようにしておく必要がある。このよ
うにしておかないと、たとえば、ウインドフレー
ムの傾きが不適正となつた場合、ドアガラスに無
理な力がかかつてこれを円滑に昇降できなくなつ
たり、また、ウインドフレームの外周に貼着すべ
きウエザストリツプと車体のドア開口とが、ウイ
ンドフレームの取付け具合の違いによつて互いに
適切に密着せず、車室内の気密性が図れないとい
つた問題が生じることになる。 単に、ウインドフレームをドア本体に対してず
れ動かないように位置を決めながら、ねじで取付
けようとするには、ウインドフレームにあけたね
じ通し穴の穴径をこれに通すべきねじの外径に極
めて近い寸法とし、ねじとねじ通し穴との間の遊
びによつては取付けの対象たるドアインナパネル
と被取付け部材たるウインドフレームとがねじと
直交する方向にはずれ動かないようにするといつ
たことが考えられる。しかしながら、これではね
じ通し穴の位置の正規の位置に対する誤差が生じ
た場合、ねじとねじ通し穴との相対的な位置が規
定できても、ウインドフレームとドア本体との相
対的な位置が正確に規定できたことにはならな
い。結局、ねじ通し穴やねじを締め付けるウエル
ドナツトの位置に必然的に誤差が生じることを前
提とした上で、組付けた状態でのウインドフレー
ムとドア本体の相対的な位置を所定どおりに決定
できるようにする必要がある。 本考案は、上記の事情のもとで考え出されたも
のであつて、ウインドフレームの二本の脚状フレ
ーム、すなわちフロントフレームとリヤフレーム
のうち、とくに、リヤフレームについて、そのド
ア本体に対する高い取付け剛性を確保しうるとと
もに着脱作業を容易に行なうことができ、しか
も、取付けた状態でのウインドフレームのドア本
体に対する位置が、いつも所定どおりに決定され
るようにした取付け構造を提供することをその課
題とする。
けのウインドフレームでは、ドア開口部とドアと
の間のシールを行うためのウエザストリツプを上
記ウインドフレームに取付けることが事実上不可
能なため、ドア開口部とドアとの間のシールを完
壁に行なうことができず、また、窓部だけを簡単
には開けることができないという不具合がある。
このため、最近では、こうしたウインドフレーム
をドア本体に対して着脱可能とするといつた考え
かたを、通常のドア、すなわち、昇降式のドアガ
ラスが組込まれたドア本体にドアガラスを摺動案
内する案内溝を備えたウインドフレームを取付け
た形態のドアに適用したものが計画されつつあ
る。 通常のウインドフレーム付きのドアにおいて
は、ウインドフレームのフロントフレームおよび
リヤフレームの双方の下端部をドア本体内に深く
差し込んだ状態で溶接することにより、ウインド
フレームのドア本体に対する高い取付け剛性を得
ている。このようにウインドフレームのドア本体
に対する取付け剛性を高くしないと、ウインドフ
レームの外周に貼着されるドアウエザストリツプ
の車体のドア開口への密着が不十分となり、車室
内の気密性を確保することができない上に、高速
走行時での窓外面の負圧に起因するいわゆる吸出
し音ならびに振動を避けることができなくなるか
らである。 こうしたことから、ウインドフレームを着脱可
能とした場合においては、ウインドフレームのメ
タルドア本体に対する取付け構造として、ウイン
ドフレーム装着時において上記のような取付け剛
性が確保できること、およびウインドフレームの
脱着が容易に行なえること、という相反する課題
を同時に満足することが必要である。また、ウイ
ンドフレームをドア本体に取付ける時には、いつ
もこのウインドフレームがドア本体に対する正規
の位置をとるようにしておく必要がある。このよ
うにしておかないと、たとえば、ウインドフレー
ムの傾きが不適正となつた場合、ドアガラスに無
理な力がかかつてこれを円滑に昇降できなくなつ
たり、また、ウインドフレームの外周に貼着すべ
きウエザストリツプと車体のドア開口とが、ウイ
ンドフレームの取付け具合の違いによつて互いに
適切に密着せず、車室内の気密性が図れないとい
つた問題が生じることになる。 単に、ウインドフレームをドア本体に対してず
れ動かないように位置を決めながら、ねじで取付
けようとするには、ウインドフレームにあけたね
じ通し穴の穴径をこれに通すべきねじの外径に極
めて近い寸法とし、ねじとねじ通し穴との間の遊
びによつては取付けの対象たるドアインナパネル
と被取付け部材たるウインドフレームとがねじと
直交する方向にはずれ動かないようにするといつ
たことが考えられる。しかしながら、これではね
じ通し穴の位置の正規の位置に対する誤差が生じ
た場合、ねじとねじ通し穴との相対的な位置が規
定できても、ウインドフレームとドア本体との相
対的な位置が正確に規定できたことにはならな
い。結局、ねじ通し穴やねじを締め付けるウエル
ドナツトの位置に必然的に誤差が生じることを前
提とした上で、組付けた状態でのウインドフレー
ムとドア本体の相対的な位置を所定どおりに決定
できるようにする必要がある。 本考案は、上記の事情のもとで考え出されたも
のであつて、ウインドフレームの二本の脚状フレ
ーム、すなわちフロントフレームとリヤフレーム
のうち、とくに、リヤフレームについて、そのド
ア本体に対する高い取付け剛性を確保しうるとと
もに着脱作業を容易に行なうことができ、しか
も、取付けた状態でのウインドフレームのドア本
体に対する位置が、いつも所定どおりに決定され
るようにした取付け構造を提供することをその課
題とする。
本考案では、上述の課題を解決するために、次
の技術的手段を講じている。 すなわち、本考案は、ドア本体の上部に設けら
れ、斜め不前方に延びるフロントフレームと、こ
のフロントフレームの上端からほぼ水平に後方に
延びる水平フレームと、この水平フレームの後端
からほぼ垂直下方に延びるリヤフレームとを備え
る枠状ウインドフレームの上記リヤフレームを上
記ドア本体の上縁後端に取付ける取付け構造であ
つて、上記リヤフレームの下端に、ドア本体の上
縁後端に設けた挿入口に挿入固定するための差し
込み部を延長形成するとともに、上記差し込み部
から車幅方向内方に枝分かれしてドアインナパネ
ルの車室側側面の上部に沿うようにして延び、か
つねじ通し穴を有するブラケツトを固着し、ドア
インナパネルの車室側側面に、上記ブラケツトの
ねじ通し穴に対応し、裏面にウエルドナツトを配
置固定したねじ通し穴を有するブラケツト受支面
を形成する一方、上記ブラケツトおよびブラケツ
ト受支面の上記各ねじ通し穴の穴径を、ブラケツ
ト取付けねじの外径より大きくするとともに、上
記ブラケツト取付けねじの外径に極めて近い穴径
の透孔を有する位置決め板を、その透孔、上記ブ
ラケツトのねじ通し穴および上記ブラケツト受支
面のねじ通し穴に連通挿したブラケツト取付けね
じを上記ウエルドナツトに螺締した状態で、上記
ブラケツト上に位置決め溶接してなることを特徴
とする。
の技術的手段を講じている。 すなわち、本考案は、ドア本体の上部に設けら
れ、斜め不前方に延びるフロントフレームと、こ
のフロントフレームの上端からほぼ水平に後方に
延びる水平フレームと、この水平フレームの後端
からほぼ垂直下方に延びるリヤフレームとを備え
る枠状ウインドフレームの上記リヤフレームを上
記ドア本体の上縁後端に取付ける取付け構造であ
つて、上記リヤフレームの下端に、ドア本体の上
縁後端に設けた挿入口に挿入固定するための差し
込み部を延長形成するとともに、上記差し込み部
から車幅方向内方に枝分かれしてドアインナパネ
ルの車室側側面の上部に沿うようにして延び、か
つねじ通し穴を有するブラケツトを固着し、ドア
インナパネルの車室側側面に、上記ブラケツトの
ねじ通し穴に対応し、裏面にウエルドナツトを配
置固定したねじ通し穴を有するブラケツト受支面
を形成する一方、上記ブラケツトおよびブラケツ
ト受支面の上記各ねじ通し穴の穴径を、ブラケツ
ト取付けねじの外径より大きくするとともに、上
記ブラケツト取付けねじの外径に極めて近い穴径
の透孔を有する位置決め板を、その透孔、上記ブ
ラケツトのねじ通し穴および上記ブラケツト受支
面のねじ通し穴に連通挿したブラケツト取付けね
じを上記ウエルドナツトに螺締した状態で、上記
ブラケツト上に位置決め溶接してなることを特徴
とする。
本考案は、リヤフレームの下端に差し込み部を
延長形成する一方、ドア本体の上縁後端に上記差
し込み部を挿入固定するための挿入孔を設ける。
そのため、リヤフレームの差し込み部をドア本体
の挿入孔に差し込むとリヤフレームのドア本体に
対する位置がほぼ決定され、ウインドフレームを
取付ける際の位置合わせに難渋することがない。
また、上記差し込み部とドアインナパネルとの固
定のみならず、リヤフレームに枝分かれ形成され
たブラケツトと上記ドアインナパネルとを固定す
ることができるため、ドア本体に対するウインド
フレームの取付け剛性を十分高くすることができ
る。とくに、本考案では、リヤフレームから枝分
かれさせたブラケツトは、ドアインナパネルの車
室側側面上部に沿うように形成されているため、
このブラケツトのドアインナパネルに対する固定
位置がリヤフレームの差し込み部から車室側に若
干距離偏位することとなるので、リヤフレーム
は、その下部において、車幅方向に離れた二点で
ドアインナパネルに剛接されることになり、ドア
本体に対する取付け剛性を格段に向上させること
ができる。 また、本考案では、上記ブラケツトおよびブラ
ケツト受支面に形成されるねじ通し穴の外径を、
これに通される取付けねじの外径より若干大きく
してあるので、上記ブラケツト受支面の裏面に接
合されるウエルドナツトと上記両ねじ通し穴の相
対的な位置に誤差が生じても、ブラケツト取付け
ねじと上記各ねじ通し穴との間に生じるあそびに
よつてこの誤差を吸収することができ、上記ブラ
ケツト取付けネジを容易に上記各ねじ通し穴に連
通挿することができる。 一方、ドア本体とウインドフレームとの位置関
係を決定すべき、ブラケツト取付けねじの外径と
極めて近い穴径の透孔を有する位置決め板を、そ
の透孔、および上記ブラケツトのねじ通し穴およ
び上記ブラケツト受支面のねじ通し穴に連通挿し
たブラケツト取付けねじを上記ウエルドナツトに
螺締した状態で、上記ブラケツトに対して位置決
め溶接されている。このため、後にリヤフレーム
をドア本体に取付ける場合、この位置決め板の透
孔とこれに通されかつドア本体に締め付けられる
ねじとが、常にウインドフレームとドア本体の相
対的な位置を正確に決定することになる。すなわ
ち、上記位置決め板の組付け工程において、上記
位置決め板に形成された透孔の位置を、上記ウイ
ンドフレームとドア本体とを締結するための最適
位置に調整固定することができるため、位置決め
板の透孔に通挿したブラケツト取付けねじを上記
ブラケツト受支面の裏面に固定したウエルドナツ
トに締め付ける限り、常に、上記組付け工程で決
定されたウインドフレームとドア本体との正確な
相対位置関係を再現することができる。
延長形成する一方、ドア本体の上縁後端に上記差
し込み部を挿入固定するための挿入孔を設ける。
そのため、リヤフレームの差し込み部をドア本体
の挿入孔に差し込むとリヤフレームのドア本体に
対する位置がほぼ決定され、ウインドフレームを
取付ける際の位置合わせに難渋することがない。
また、上記差し込み部とドアインナパネルとの固
定のみならず、リヤフレームに枝分かれ形成され
たブラケツトと上記ドアインナパネルとを固定す
ることができるため、ドア本体に対するウインド
フレームの取付け剛性を十分高くすることができ
る。とくに、本考案では、リヤフレームから枝分
かれさせたブラケツトは、ドアインナパネルの車
室側側面上部に沿うように形成されているため、
このブラケツトのドアインナパネルに対する固定
位置がリヤフレームの差し込み部から車室側に若
干距離偏位することとなるので、リヤフレーム
は、その下部において、車幅方向に離れた二点で
ドアインナパネルに剛接されることになり、ドア
本体に対する取付け剛性を格段に向上させること
ができる。 また、本考案では、上記ブラケツトおよびブラ
ケツト受支面に形成されるねじ通し穴の外径を、
これに通される取付けねじの外径より若干大きく
してあるので、上記ブラケツト受支面の裏面に接
合されるウエルドナツトと上記両ねじ通し穴の相
対的な位置に誤差が生じても、ブラケツト取付け
ねじと上記各ねじ通し穴との間に生じるあそびに
よつてこの誤差を吸収することができ、上記ブラ
ケツト取付けネジを容易に上記各ねじ通し穴に連
通挿することができる。 一方、ドア本体とウインドフレームとの位置関
係を決定すべき、ブラケツト取付けねじの外径と
極めて近い穴径の透孔を有する位置決め板を、そ
の透孔、および上記ブラケツトのねじ通し穴およ
び上記ブラケツト受支面のねじ通し穴に連通挿し
たブラケツト取付けねじを上記ウエルドナツトに
螺締した状態で、上記ブラケツトに対して位置決
め溶接されている。このため、後にリヤフレーム
をドア本体に取付ける場合、この位置決め板の透
孔とこれに通されかつドア本体に締め付けられる
ねじとが、常にウインドフレームとドア本体の相
対的な位置を正確に決定することになる。すなわ
ち、上記位置決め板の組付け工程において、上記
位置決め板に形成された透孔の位置を、上記ウイ
ンドフレームとドア本体とを締結するための最適
位置に調整固定することができるため、位置決め
板の透孔に通挿したブラケツト取付けねじを上記
ブラケツト受支面の裏面に固定したウエルドナツ
トに締め付ける限り、常に、上記組付け工程で決
定されたウインドフレームとドア本体との正確な
相対位置関係を再現することができる。
以下、本考案の実施例を第1図ないし第6図に
基づいて具体的に説明する。 第1図は、ドア本体1、および、これに着脱可
能に取付けられるウインドフレーム2の全体図で
ある。ドア本体1には、アウタパネルとインナパ
ネルを内部空間が形成されるように貼り合わして
形成し、その内部空間に手動または電動によつて
昇降可能なドアガラス3を組込んだ、一般的なメ
タルドアを採用することができる。また、ウイン
ドフレーム2は、斜め下前方に延びるフロントフ
レーム4と、このフロントフレーム4の上端から
ほぼ水平に後方に延びる水平フレーム5と、この
水平フレームの後端からほぼ垂直下方に延びるリ
ヤフレーム6とを備える枠状の形態を有してい
る。そして、このウインドフレーム2は、そのフ
ロントフレーム4の下部に固着したブラケツト7
をドア本体1の上縁部前端に上方に向け突出形成
されたドアコーナピース8に内側から重ねるよう
にしてねじ9を用いて連結固定するとともに、そ
のリヤフレーム6の下端部をドア本体1の上縁部
後端に形成した挿入口27に差し込んでこれをね
じ10で固定し、かつリヤフレーム6の下端部近
傍から枝分かれさせたブラケツト11をドア本体
1のインナパネル12の車室側側面の上部に形成
した受支面13にねじ14を用いて固定すること
により、着脱自在に取付けられる。 本考案の要部である、上記リヤフレーム6の取
付け構造の詳細を第2図ないし第5b図に示す。 リヤフレーム6は、第2図に示すように、その
断面形状において、内側に昇降ガラス摺動案内用
ガイド溝15を有するとともに、外側にフランジ
部16を有する部材であり、図示しないが、上記
摺動用ガイド溝15内には、ガラスランがはめこ
まれ、また、外面ないし上記フランジ部16の内
側面には、ウエザストリツプが貼着される。この
リヤフレーム6の下端部には、リヤフレーム6と
連続するように延びる断面コ字状の差し込み部1
7が溶接により延長形成されている。また、この
差し込み部17の後面壁下端部近傍には、これを
ドアインナパネル12に対して固定するためのね
じ10を螺合させるためのねじ穴18がバーリン
グ加工などによつて形成されている。 さらに、第2図および第4図に示すように、上
記リヤフレーム6の下端部近傍には、これから枝
分かれしてドアインナパネル12の車室側側面上
部12aに沿うようにして延びるブラケツト11
が溶接により固着されている。これらの図に示す
ように、本実施例においてはブラケツト11は、
リヤフレーム6の内側角状部6aを上下所定長さ
にわたつて抱持するコ字状の基部部材11aと、
この基部部材11aから車幅方向内方に枝分かれ
しながら下方にのび、後に説明するドアインナパ
ネル12に形成した受支面13に重なる平面状の
当接板部19を有するように板材を板金成形した
枝部材11bとを互いに溶接して構成され、上記
基部部材11aを上記リヤフレームの内側角状部
6aに嵌め込むようにして溶接固着されている。
上記当接板部19には、これに通すべきブラケツ
ト取付けねじ14の外径よりやや大きい内径のね
じ通し穴22が上下に2個所明けられている。ま
た、この当接板部19の外側面には、これに通挿
すべきブラケツト取付けねじ14の外径ときわめ
て近接した寸法の内径を有する透孔20を備えた
位置決め板21が溶接される。この位置決め板2
1の溶接方法については後述する。なお、この位
置決め板21に設けた透孔20の位置は、上記当
接板部19のねじ通し穴22の位置と対応するよ
うに2個所あけられるのであるが、少なくともそ
の一方のみを上記のようにねじの外径と近接した
内径のものとしておけば足りる。また、枝部材1
1bには、適当にリブ23ないし凹み24等を形
成することにより、曲げに対する強度を上げるこ
とができる。 一方、ドアインナパネル12とドアアウタパネ
ル25とを、ドアガラス3ならびにこれを昇降動
させるための機構等を収納しうる内部空間26が
形成されるように溶接接合して形成されたドア本
体1の上縁部後端には、第3図に示すように、第
2図に示すようなリヤフレーム6の差し込み部1
7を差し込むことができる挿入口27が形成され
る。この挿入口27は、上記ドアインナパネル1
2の後方上部を所定形状に折り曲げ形成すること
によつて形成することができる。そして、上記挿
入口27の後縁27aから下方にのびるインナパ
ネル12の後面部12aの上端から所定距離、す
なわち、リヤフレーム6の差し込み部17の上端
からねじ穴18までの距離に相当する距離を隔て
た上記ねじ穴18と対応する位置に、通挿すべき
ねじ10の外径よりやや大きい内径のねじ通し穴
28が明けられている。また、ドアインナパネル
12の車室側側面12bの後方寄り上部には、上
記ブラケツト11の当接板部19を受け止める平
面状の受支面13が形成され、かつ、上記当接板
部19に明けられたねじ通し穴22と対応し、か
つ、通挿すべきねじ14の外径よりやや大きい内
径の上下2個のねじ通し穴29が明けられる。な
お、第3図に表れているように、ドアインナパネ
ル12の上記受支面13ないし上記後面部12a
の裏面には、インナパネル12の内面に沿うよう
に板金成形したリインホース30が溶接により当
てがわれ、後部上方寄りのドアインナパネル12
の強度アツプを図つている。このリインホース3
0には、もちろん、ドアインナパネル12に明け
られた各ねじ通し穴28,29と対応するねじ通
し穴31,32が明けられており、第5a図に示
すように、上記受支面13に形成されるねじ通し
穴32の裏側には、ウエルドナツト33が溶接固
着されている。そして、このリインホース30に
明けられる各ねじ通し穴の内径は、これらに通す
べきブラケツト取付けねじ14の外径よりやや大
きくなつている。 上記構成のドア本体1とリヤフレーム6との組
付けは、以下に説明するように行われる。 第2図に示すリヤフレーム6ないしブラケツト
11を、その差し込み部17を第3図のドア本体
の挿入口27に、フレーム6の下端が挿入口27
の縁に突き当るまで差し込み、かつ、ねじ10を
ドアインナパネル12の後面部12aのねじ通し
穴28およびリインホース30のねじ通し穴31
を介して差し込み部17に明けたねじ穴18にね
じ付ける。 一方、ブラケツト取付けねじ14を位置決め板
21の透孔20、上記ブラケツト11の当接板部
19のねじ通し穴22、ドアインナパネル12の
受支面13のねじ通し穴29およびリインホース
30のねじ通し穴32にそれぞれ連通挿させて、
上記リインホース30の裏側のナツト33にねじ
付けると、第4図に示すようにリヤフレーム6が
ドア本体1に対して取付けられる。 本考案では、ウインドフレームを取付ける際に
上記リヤフレームを再現性をもつて最適位置に容
易に取付けることができるように、とくに、その
製造段階で次のようにして組付けられる。 すなわち、リヤフレーム6の差し込み部17を
ドア本体1の挿入口27に差し込み、かつ、図示
しない適当な治具でウインドフレーム2のドア本
体1に対する相対的な位置関係を決定した状態
で、かつ、位置決め板21とブラケツトの当接板
部19とを互いにフリーな関係とした状態で、先
に説明したように各ねじ10,14をねじ付け
て、第5a図および第6図のようにする。このと
き、リインホース30、ドアインナパネル12お
よびブラケツト11に明けられる各ねじ通し穴3
2,29,22は、それぞれブラケツト取付けね
じ14の外径よりやや大きい穴径となつているの
で、これらのねじ通し穴32,29,22の位置
に誤差があつても、通し穴の内周とブラケツト取
付けねじ14の外周との間に形成される隙間によ
つてその誤差が吸収されて容易にブラケツト取付
けねじ14を連通挿することができる。ただし、
位置決め板21の透孔20だけはその穴径がブラ
ケツト取付けねじ14の外径と極めて近い寸法と
なつているので、この位置決め板21は、締め付
けられるべきねじ14に対して相対的にねじと直
交する方向に動くことができず、したがつて、各
ねじ通し穴の位置の誤差の程度によつて、この位
置決め板21とブラケツトの当接板部19の相対
位置関係は、種々異なるものとなる。これによ
り、第5a図に示す当接板部19と位置決め板2
1との相対位置をリヤフレーム6とドア本体1と
が互いに適正な相対関係をとるべき状態に調整す
ることができる。こうして位置決め板21の当接
板部19に対する位置が決められたところで、第
5b図に示すようにこの位置決め板21を当接板
部19に対して溶接固定する。 位置決め板21の透孔20の穴径はねじ14の
外径ときわめて近接した寸法となつているので、
位置決め板21とねじ14の位置関係は互いに一
義的に決定される。また、ねじ14はドアインナ
パネル12に固定されたウエルドナツト33にね
じつけられるので、ブラケツト取付けねじ14と
ドアインナパネル12との位置関係も一義的に決
定される。したがつて、位置決め板21ないしこ
れと一体的なブラケツト11のドアインナパネル
12に対する位置は、ねじ14を介して常に第5
b図のように一義的に決定されることになる。こ
れを換言すると、ウインドフレーム2をドア本体
1に取付けるときは常に、第5b図に示すよう
な、製造段階で治具によつて決定された、正確な
相対位置関係が再現されることになる。 上記のようにして取付けられたリヤフレーム6
は、その差し込み部17と、これより枝分かれす
るブラケツトの当接板部19の、車幅方向に所定
距離離れる二点でドア本体に剛接されるので、リ
ヤフレームを車幅方向に曲げようとする力に対す
る剛性が極めて高くなる。また、取付けは、ねじ
によつて行なわれるので、その作業性はすこぶる
良い。 以上説明したように、本考案にかかるウインド
フレーム着脱式ドアにおけるフロントフレーム取
付け構造においては、リヤフレームの着脱作業を
簡単容易に行なえ、しかも取付け状態でのリヤフ
レームの曲げ剛性が極めて強く、しかも、取付け
た状態でのウインドフレームとドアインナパネル
との相対位置が常に適切な関係に正確に決定され
るという優れた効果を発揮する。 なお、本考案の範囲が上述した実施例に限定さ
れないことは勿論であり、とくに、リヤフレーム
に枝分かれさせて固定するブラケツトの具体形状
は、種々変更可能である。また図示例では位置決
め板21として上下2個の透孔20を明けたもの
を使用しているが、これより上下長さを短かく
し、ねじ外径ときわめて近い内径の透孔20を1
個のみ明けたものを使用するようにしてもよい。
基づいて具体的に説明する。 第1図は、ドア本体1、および、これに着脱可
能に取付けられるウインドフレーム2の全体図で
ある。ドア本体1には、アウタパネルとインナパ
ネルを内部空間が形成されるように貼り合わして
形成し、その内部空間に手動または電動によつて
昇降可能なドアガラス3を組込んだ、一般的なメ
タルドアを採用することができる。また、ウイン
ドフレーム2は、斜め下前方に延びるフロントフ
レーム4と、このフロントフレーム4の上端から
ほぼ水平に後方に延びる水平フレーム5と、この
水平フレームの後端からほぼ垂直下方に延びるリ
ヤフレーム6とを備える枠状の形態を有してい
る。そして、このウインドフレーム2は、そのフ
ロントフレーム4の下部に固着したブラケツト7
をドア本体1の上縁部前端に上方に向け突出形成
されたドアコーナピース8に内側から重ねるよう
にしてねじ9を用いて連結固定するとともに、そ
のリヤフレーム6の下端部をドア本体1の上縁部
後端に形成した挿入口27に差し込んでこれをね
じ10で固定し、かつリヤフレーム6の下端部近
傍から枝分かれさせたブラケツト11をドア本体
1のインナパネル12の車室側側面の上部に形成
した受支面13にねじ14を用いて固定すること
により、着脱自在に取付けられる。 本考案の要部である、上記リヤフレーム6の取
付け構造の詳細を第2図ないし第5b図に示す。 リヤフレーム6は、第2図に示すように、その
断面形状において、内側に昇降ガラス摺動案内用
ガイド溝15を有するとともに、外側にフランジ
部16を有する部材であり、図示しないが、上記
摺動用ガイド溝15内には、ガラスランがはめこ
まれ、また、外面ないし上記フランジ部16の内
側面には、ウエザストリツプが貼着される。この
リヤフレーム6の下端部には、リヤフレーム6と
連続するように延びる断面コ字状の差し込み部1
7が溶接により延長形成されている。また、この
差し込み部17の後面壁下端部近傍には、これを
ドアインナパネル12に対して固定するためのね
じ10を螺合させるためのねじ穴18がバーリン
グ加工などによつて形成されている。 さらに、第2図および第4図に示すように、上
記リヤフレーム6の下端部近傍には、これから枝
分かれしてドアインナパネル12の車室側側面上
部12aに沿うようにして延びるブラケツト11
が溶接により固着されている。これらの図に示す
ように、本実施例においてはブラケツト11は、
リヤフレーム6の内側角状部6aを上下所定長さ
にわたつて抱持するコ字状の基部部材11aと、
この基部部材11aから車幅方向内方に枝分かれ
しながら下方にのび、後に説明するドアインナパ
ネル12に形成した受支面13に重なる平面状の
当接板部19を有するように板材を板金成形した
枝部材11bとを互いに溶接して構成され、上記
基部部材11aを上記リヤフレームの内側角状部
6aに嵌め込むようにして溶接固着されている。
上記当接板部19には、これに通すべきブラケツ
ト取付けねじ14の外径よりやや大きい内径のね
じ通し穴22が上下に2個所明けられている。ま
た、この当接板部19の外側面には、これに通挿
すべきブラケツト取付けねじ14の外径ときわめ
て近接した寸法の内径を有する透孔20を備えた
位置決め板21が溶接される。この位置決め板2
1の溶接方法については後述する。なお、この位
置決め板21に設けた透孔20の位置は、上記当
接板部19のねじ通し穴22の位置と対応するよ
うに2個所あけられるのであるが、少なくともそ
の一方のみを上記のようにねじの外径と近接した
内径のものとしておけば足りる。また、枝部材1
1bには、適当にリブ23ないし凹み24等を形
成することにより、曲げに対する強度を上げるこ
とができる。 一方、ドアインナパネル12とドアアウタパネ
ル25とを、ドアガラス3ならびにこれを昇降動
させるための機構等を収納しうる内部空間26が
形成されるように溶接接合して形成されたドア本
体1の上縁部後端には、第3図に示すように、第
2図に示すようなリヤフレーム6の差し込み部1
7を差し込むことができる挿入口27が形成され
る。この挿入口27は、上記ドアインナパネル1
2の後方上部を所定形状に折り曲げ形成すること
によつて形成することができる。そして、上記挿
入口27の後縁27aから下方にのびるインナパ
ネル12の後面部12aの上端から所定距離、す
なわち、リヤフレーム6の差し込み部17の上端
からねじ穴18までの距離に相当する距離を隔て
た上記ねじ穴18と対応する位置に、通挿すべき
ねじ10の外径よりやや大きい内径のねじ通し穴
28が明けられている。また、ドアインナパネル
12の車室側側面12bの後方寄り上部には、上
記ブラケツト11の当接板部19を受け止める平
面状の受支面13が形成され、かつ、上記当接板
部19に明けられたねじ通し穴22と対応し、か
つ、通挿すべきねじ14の外径よりやや大きい内
径の上下2個のねじ通し穴29が明けられる。な
お、第3図に表れているように、ドアインナパネ
ル12の上記受支面13ないし上記後面部12a
の裏面には、インナパネル12の内面に沿うよう
に板金成形したリインホース30が溶接により当
てがわれ、後部上方寄りのドアインナパネル12
の強度アツプを図つている。このリインホース3
0には、もちろん、ドアインナパネル12に明け
られた各ねじ通し穴28,29と対応するねじ通
し穴31,32が明けられており、第5a図に示
すように、上記受支面13に形成されるねじ通し
穴32の裏側には、ウエルドナツト33が溶接固
着されている。そして、このリインホース30に
明けられる各ねじ通し穴の内径は、これらに通す
べきブラケツト取付けねじ14の外径よりやや大
きくなつている。 上記構成のドア本体1とリヤフレーム6との組
付けは、以下に説明するように行われる。 第2図に示すリヤフレーム6ないしブラケツト
11を、その差し込み部17を第3図のドア本体
の挿入口27に、フレーム6の下端が挿入口27
の縁に突き当るまで差し込み、かつ、ねじ10を
ドアインナパネル12の後面部12aのねじ通し
穴28およびリインホース30のねじ通し穴31
を介して差し込み部17に明けたねじ穴18にね
じ付ける。 一方、ブラケツト取付けねじ14を位置決め板
21の透孔20、上記ブラケツト11の当接板部
19のねじ通し穴22、ドアインナパネル12の
受支面13のねじ通し穴29およびリインホース
30のねじ通し穴32にそれぞれ連通挿させて、
上記リインホース30の裏側のナツト33にねじ
付けると、第4図に示すようにリヤフレーム6が
ドア本体1に対して取付けられる。 本考案では、ウインドフレームを取付ける際に
上記リヤフレームを再現性をもつて最適位置に容
易に取付けることができるように、とくに、その
製造段階で次のようにして組付けられる。 すなわち、リヤフレーム6の差し込み部17を
ドア本体1の挿入口27に差し込み、かつ、図示
しない適当な治具でウインドフレーム2のドア本
体1に対する相対的な位置関係を決定した状態
で、かつ、位置決め板21とブラケツトの当接板
部19とを互いにフリーな関係とした状態で、先
に説明したように各ねじ10,14をねじ付け
て、第5a図および第6図のようにする。このと
き、リインホース30、ドアインナパネル12お
よびブラケツト11に明けられる各ねじ通し穴3
2,29,22は、それぞれブラケツト取付けね
じ14の外径よりやや大きい穴径となつているの
で、これらのねじ通し穴32,29,22の位置
に誤差があつても、通し穴の内周とブラケツト取
付けねじ14の外周との間に形成される隙間によ
つてその誤差が吸収されて容易にブラケツト取付
けねじ14を連通挿することができる。ただし、
位置決め板21の透孔20だけはその穴径がブラ
ケツト取付けねじ14の外径と極めて近い寸法と
なつているので、この位置決め板21は、締め付
けられるべきねじ14に対して相対的にねじと直
交する方向に動くことができず、したがつて、各
ねじ通し穴の位置の誤差の程度によつて、この位
置決め板21とブラケツトの当接板部19の相対
位置関係は、種々異なるものとなる。これによ
り、第5a図に示す当接板部19と位置決め板2
1との相対位置をリヤフレーム6とドア本体1と
が互いに適正な相対関係をとるべき状態に調整す
ることができる。こうして位置決め板21の当接
板部19に対する位置が決められたところで、第
5b図に示すようにこの位置決め板21を当接板
部19に対して溶接固定する。 位置決め板21の透孔20の穴径はねじ14の
外径ときわめて近接した寸法となつているので、
位置決め板21とねじ14の位置関係は互いに一
義的に決定される。また、ねじ14はドアインナ
パネル12に固定されたウエルドナツト33にね
じつけられるので、ブラケツト取付けねじ14と
ドアインナパネル12との位置関係も一義的に決
定される。したがつて、位置決め板21ないしこ
れと一体的なブラケツト11のドアインナパネル
12に対する位置は、ねじ14を介して常に第5
b図のように一義的に決定されることになる。こ
れを換言すると、ウインドフレーム2をドア本体
1に取付けるときは常に、第5b図に示すよう
な、製造段階で治具によつて決定された、正確な
相対位置関係が再現されることになる。 上記のようにして取付けられたリヤフレーム6
は、その差し込み部17と、これより枝分かれす
るブラケツトの当接板部19の、車幅方向に所定
距離離れる二点でドア本体に剛接されるので、リ
ヤフレームを車幅方向に曲げようとする力に対す
る剛性が極めて高くなる。また、取付けは、ねじ
によつて行なわれるので、その作業性はすこぶる
良い。 以上説明したように、本考案にかかるウインド
フレーム着脱式ドアにおけるフロントフレーム取
付け構造においては、リヤフレームの着脱作業を
簡単容易に行なえ、しかも取付け状態でのリヤフ
レームの曲げ剛性が極めて強く、しかも、取付け
た状態でのウインドフレームとドアインナパネル
との相対位置が常に適切な関係に正確に決定され
るという優れた効果を発揮する。 なお、本考案の範囲が上述した実施例に限定さ
れないことは勿論であり、とくに、リヤフレーム
に枝分かれさせて固定するブラケツトの具体形状
は、種々変更可能である。また図示例では位置決
め板21として上下2個の透孔20を明けたもの
を使用しているが、これより上下長さを短かく
し、ねじ外径ときわめて近い内径の透孔20を1
個のみ明けたものを使用するようにしてもよい。
第1図はドア本体とこれに着脱可能に取付けら
れるウインドフレームの全体図、第2図はウイン
ドフレームの下部構成を示す斜視図、第3図はド
ア本体のウインドフレーム取付け部の構造を示す
斜視図、第4図はウインドフレームのドア本体に
取付けた状態を示す外観斜視図、第5a図および
第5b図は製造工程を示す図で、それぞれ第4図
の−線断面に相当する図、第6図は第4図の
−線に沿う断面図である。 1……ドア本体、2……ウインドフレーム、6
……リヤフレーム、10……ねじ、11……ブラ
ケツト、12……ドアインナパネル、13……受
支面、14……ブラケツト取付けねじ、17……
差し込み部、20……透孔、21……位置決め
板、22……ねじ通し穴、27……挿入口、29
……ねじ通し穴、33……ウエルドナツト。
れるウインドフレームの全体図、第2図はウイン
ドフレームの下部構成を示す斜視図、第3図はド
ア本体のウインドフレーム取付け部の構造を示す
斜視図、第4図はウインドフレームのドア本体に
取付けた状態を示す外観斜視図、第5a図および
第5b図は製造工程を示す図で、それぞれ第4図
の−線断面に相当する図、第6図は第4図の
−線に沿う断面図である。 1……ドア本体、2……ウインドフレーム、6
……リヤフレーム、10……ねじ、11……ブラ
ケツト、12……ドアインナパネル、13……受
支面、14……ブラケツト取付けねじ、17……
差し込み部、20……透孔、21……位置決め
板、22……ねじ通し穴、27……挿入口、29
……ねじ通し穴、33……ウエルドナツト。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 ドア本体の上部に設けられ、斜め下前方に延び
るフロントフレームと、このフロントフレームの
上端からほぼ水平に後方に延びる水平フレーム
と、この水平フレームの後端からほぼ垂直下方に
延びるリヤフレームとを備える枠状ウインドフレ
ームの上記リヤフレームを上記ドア本体の上縁後
端に取付ける取付け構造であつて、 上記リヤフレームの下端に、ドア本体の上縁後
端に設けた挿入口に挿入固定するための差し込み
部を延長形成するとともに、上記差し込み部から
車幅方向内方に枝分かれしてドアインナパネルの
車室側側面の上部に沿うようにして延び、かつね
じ通し穴を有するブラケツトを固着し、 ドアインナパネルの車室側側面に、上記ブラケ
ツトのねじ通し穴に対応し、裏面にウエルドナツ
トを配置固定したねじ通し穴を有するブラケツト
受支面を形成する一方、 上記ブラケツトおよびブラケツト受支面の上記
各ねじ通し穴の穴径を、ブラケツト取付けねじの
外径より大きくするとともに、 上記ブラケツト取付けねじの外径に極めて近い
穴径の透孔を有する位置決め板を、その透孔、上
記ブラケツトのねじ通し穴および上記ブラケツト
受支面のねじ通し穴に連通挿したブラケツト取付
けねじを上記ウエルドナツトに螺締した状態で、
上記ブラケツト上に位置決め溶接してなることを
特徴とする、ウインドフレーム着脱式ドアにおけ
るリヤフレームの取付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3402384U JPS60145927U (ja) | 1984-03-08 | 1984-03-08 | ウインドフレーム着脱式ドアにおけるリヤフレーム取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3402384U JPS60145927U (ja) | 1984-03-08 | 1984-03-08 | ウインドフレーム着脱式ドアにおけるリヤフレーム取付け構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60145927U JPS60145927U (ja) | 1985-09-27 |
JPH022665Y2 true JPH022665Y2 (ja) | 1990-01-23 |
Family
ID=30537015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3402384U Granted JPS60145927U (ja) | 1984-03-08 | 1984-03-08 | ウインドフレーム着脱式ドアにおけるリヤフレーム取付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60145927U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4636832B2 (ja) * | 2004-09-01 | 2011-02-23 | 日産自動車株式会社 | 車両用ドア構造 |
-
1984
- 1984-03-08 JP JP3402384U patent/JPS60145927U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60145927U (ja) | 1985-09-27 |
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