JPH022641B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、静止状態にあるパワーチヤツクの作
動状態を監視するための装置に関し、このパワー
チヤツクは、チヤツク本体とこの本体の半径方向
に向いた溝の中を移動可能に導かれ駆動されてい
るチヤツクジヨーとから成立つている。

西ドイツ国特許第2632228号公報によれば、工
作機械のスピンドルに設けられた空気吹出し装置
が公知になつており、工作機械のスピンドルの工
具収容箇所は、切屑、冷却液体又はその他の異物
を取除くために、この空気吹出し装置を用いて吹
き除かれることになつている。このため工具収容
箇所の壁面の周囲に亘つて分布配置され、空気供
給流路と結合している数個の吹出し開口が設けら
れており、これらの吹出し開口は工具収容箇所の
前方の縁に配置されておりそして外側に向かつて
傾斜している。この様な装置によれば工具を収容
している孔の中の異物を確実に吹き除くことが保
証されているが、しかし、この様な空気吹出し装
置を用いて上記の様な方法で、パワーチヤツクの
作業状態を監視することは不可能である。

本発明の目的は、静止状態にあるパワーチヤツ
クにおいて、チヤツクジヨーとチヤツクすべき工
作物のいずれかが関連する接触面に面接触してい
るかどうか、従つて工作機械の運転を開始する前
に対応する補正が必要かどうかを確認することが
簡単に可能であり、斯くしてチヤツクジヨーと工
作物の少なくとも一方が正しく保持されていない
ため、回転した場合に投げ出される様な事故を避
けることができる様な監視装置を創成することで
ある。上記のことを達成するための構成上の費用
は僅かなものでなければならず、また取扱いも簡
単でなければならない。特に監視するべき部材の
作動確実でかつ完全な管理が実現可能でありそし
て自動的に交換されるチヤツクジヨーを有するパ
ワーチヤツクに有利に使用可能でなければならな
い。

本発明は上記の目的を、パワーチヤツクにより
締付けられるべき工作物に関してパワーチヤツク
の静止状態における作動状態を監視するための装
置において、半径方向に延びる溝を有するチヤツ
ク本体と、該溝に半径方向の運動のため に案内される基本ジヨーと、該基本ジヨーに固定
されるチヤツクジヨーとを有し、前記チヤツク本
体と前記基本ジヨーとが互いに係合する半径方向
に拡がる接触面を有し、前記基本ジヨーとチヤツ
クジヨーとが互いに係合する接触面を有し、前記
チヤツクジヨーと工作物が互いに係合する接触面
を有し、前記チヤツク本体内を延びる部分と、前
記基本ジヨー内を延びる部分と、前記チヤツクジ
ヨー内を延びる部分とを有する流路が設けられ、
該流路は前記チヤツク本体に設けられた入口端と
前記チヤツクジヨーの前記工作物との接触面に設
けた出口端とを有し、前記チヤツク本体と、基本
ジヨーと、チヤツクジヨーと、工作物とが夫々工
作物をチヤツクするための正しい相対位置にある
ときに夫々の接触面を通して前記流路の各部分が
連通していることと、圧縮空気源が流路の前記入
口端に接続可能であることを特徴とするパワーチ
ヤツクの作動状態を監視するための装置により達
成した。

その際、チヤツクジヨーとチヤツクする工作物
の少なくとも一方の接触面に関連する圧縮空気流
路の端部はそれぞれの接触面に垂直に接続されい
る。

別の形成によれば、チヤツクジヨーに付設され
た圧縮空気流路の端部は、流出する圧縮空気がチ
ヤツクジヨーのそれぞれの締付け面に向う様に傾
斜して形成されることも可能である。斯くして締
付け面に引掛つている汚れおよびその他の異物は
容易に取り除かれ、従つて締付け面は何等も清浄
でありそして誤差のある締付けが避けられる。

圧力の損失を避けるため、チヤツク本体からチ
ヤツクジヨーに至る圧縮空気流路の移行部分と、
基本ジヨーから取付ジヨー又は交換カセツトジヨ
ーに至る圧縮空気の流路の移行部分の少なとも一
方は、これらの部材の少なくとも一方に装着され
流路を囲繞するパツキングによつて気密に保たれ
るのが適切である。

パワーチヤツクの相互に変位可能な構成要素の
所において何時も圧縮空気が満足に通過するた
め、パワーチヤツクの相互に変位可能な２つの構
成部材に配置されている圧縮空気の流路の流出口
と流入口の少なくとも一方は、変位方向に拡張さ
れた長孔、スリツト又は円錐形に形成されている
のが有利である。

圧縮空気を、チヤツク本体又はチヤツクジヨー
の内部に加工された圧縮空気流路又はチヤツク本
体と同心的なリング状の流路にす速くそして確実
に供給するため、位置固定した構成部材に移動可
能な如く保持されている供給部材が設けられてお
り、この供給部材は１個又は数個の圧縮空気供給
導管と結合しそしてパワーチヤツクのチヤツク本
体と気密に連結可能になつている。

供給部材はこの際、戻しばねの力に抗してチヤ
ツク本体に垂直に、又はチヤツクの縦軸に平行に
移動可能な如く、位置固定した保持体の内部で導
かれている変位ピストンから成り立つことが可能
であり、このピストンは外側の範囲に圧縮空気の
圧力を受けることが可能な押圧面を有しそしてこ
のピストンの中央部に、圧縮空気供給導管に接続
されている圧縮空気供給流路を備えており、この
流路はチヤツク本体の外周面に加工された流路に
接続可能であり、その際変位ピストンをチヤツク
本体に気密に連結するため、変位ピストンのチヤ
ツクに向き合つている正面に、この面に加工され
ている圧縮空気供給流路を取囲んでいるパツキン
グが挿入され、このパツキングはチヤツクの外側
の面に押付けられている。変位ピストンが垂直に
移動する場合には、チヤツク本体の外周面には平
らな接触面が加工されていなければならない。

自動的に交換可能なチヤツクジヨーまたは交換
カセツトジヨー枠を有するパワーチヤツクにおい
ては、これらチヤツクジヨー又は交換カセツトジ
ヨーを収容する基本ジヨーの接触面に接続してい
る圧縮空気流路を、チヤツクジヨー又は交換カセ
ツトジヨーが連結された時、これらの内部に加工
された圧縮空気流路と連結される様に配置するの
が合目的である。

さらに、上記した様なパワーチヤツクにおい
て、チヤツクジヨー又は交換カセツトジヨーにそ
れぞれ嵌つている閂止め部材の作動状態を監視す
るため、この閂止め部材には、基本ジヨーの中に
挿入されたスリーブの形態の、圧縮空気が貫液す
る操作移動子が付設されることが可能であり、こ
のスリーブは閂止め部材に取付けられている突出
部を収容する収容孔を有し、この突出部によつて
圧縮空気の流れの全部又は一部が遮断可能になつ
ている。

多量又は少量の圧縮空気の流れによつて発生す
る信号を簡単に評価することを可能ならしめるた
め、変位ピストンの圧力流体供給導管の内部に流
動監視器等が挿入されている。

本発明により形成された、パワーチヤツクの作
動状態を監止するための装置は構造が簡単であり
従つて経済的に製造されるばかりでなく、最も作
動確実でありそして何時もパワーチヤツクに締付
けるべき部材の取付状態の完全な管理を可能なら
しめている。即ち、チヤツクジヨーとチヤツクす
べき工作物の少なくとも一方のの接触面に圧縮空
気が供給されると、圧縮空気は接触面に接続して
いる圧縮空気流路から流出し、斯くして、監視す
べき部材の作動状態に関連する信号が得られ、こ
の信号により、本発明により形成されたパワーチ
ヤツクを備えた工作機械が運転可能になつている
かどうかを認識可能になつている。この際供給導
管の内部を流動する空気の流動速度がチヤツクジ
ヨーが基本ジヨーに、又は工作物がチヤツクジヨ
ーに正しく接触しているかどうかの尺度になつて
いる。流動監視器を用いてこの信号が評価可能で
ある。

さらにチヤツクジヨーの接触面から流出する圧
縮空器によつてチヤツクジヨーの締付面が容易に
清掃可能になつている。斯くして夾雑物によつて
惹起される不正確な締付けは避けられる。又、面
接触を監視するのは何時もチヤツク本体が静止し
ている時に実施されるから、場合によつては補償
しなければならない様な副作用は発生しない。さ
らに、本発明により形成された監視装置がパワー
チヤツクの内部に如何なる付加的な構成空間も必
要とせず、圧縮空気を導く流路はチヤツク本体並
びにチヤツクジヨーの内部に直ちに加工可能であ
りそしてパワーチヤツクの軸孔は導管によつて侵
害されることがないのが有利な点である。

添付図には、本発明により形成された監視装置
をそれぞれ有する２つのパワーチヤツクの実施例
がそれぞれ軸断面図にて示され、後述において詳
細に説明される。

第１図に示されそして記号１で示されたパワー
チヤツクは主として、背面が蓋３で閉鎖されてい
るチヤツク本体２および半径方向を向いた溝４の
中で移動可能に導かれている基本ジヨー５から成
立つており、基本ジヨーにはねじ７によりチヤツ
クジヨー６が固定されている。基本ジヨー５はシ
リンダー空間８の内部に配置されているピストン
９によつて駆動可能であり、このピストンは基本
ジヨー５に設けられたくさび溝１５に嵌つている
くさび状の鉤を介して基本ジヨーと形状拘束的に
結合している。破線で示されている圧力流体供給
導管１２又は１３を介して圧力空間１０又は１１
の一方に圧力流体が供給され、圧力空間に圧力が
形成されると、ピストン９は右又は左に移動す
る。そして、くさび状の鉤１４とくさび状の溝１
５との協働により、ピストン９の軸方向の運動は
半径方向の運動に変換され、斯くして基本ジヨー
５と基本ジヨーに固く結合されたチヤツクジヨー
６が外向き又は内向きに移動させられそのことに
より工作物が解放又は締付けられる。

チヤツクジヨー６がこのジヨーに関連する基本
ジヨー５の接触面４３に接触しているかどうか、
締付けられている工作物がチヤツクジヤー６の接
触面４８に接触しているかどうかを確認するた
め、チヤツク本体２並びに基本ジヨーおよびチヤ
ツクジヨー５および６のそれぞれに加工され、接
触面４３又は４８に接続している圧縮空気流路４
２又は４６および４７が設けられており、これら
の流路は前以て定められたチヤツク本体２の位置
においてそれぞれ圧縮空気源に接続可能になつて
いる。基本ジヨー５が挿入された時、圧縮空気が
側方に流出しない様にするため、チヤツク本体２
には圧縮空気の流路をそれぞれ取囲んでいる溝４
４が加工され、この溝にはパツキング４５が保持
されている。

圧縮空気の流路４６は接触面４３に直角に流入
しているが、圧縮空気の流路４７は上記に反して
接触面４８に対して傾斜している流路部分４７′
を有しており、この流路部分は、流出する圧縮空
気がチヤツクジヨー６の締付け面４９に向かつて
いる様に傾斜している。このことにより、１つの
工作物を締付ける前に締付ける部分４９から切屑
又は他の異物を取除くことが可能になる。

パワーチヤツクが静止状態にある時、圧縮空気
を、個々のチヤツクジヨー６にそれぞれ付設され
ている圧縮空気の流路４２に導入するため、ねじ
３８で壁２１に固定されている保持体２２の中の
穿孔２３の中に変位ピストン２４が挿入されてお
り、このピストンは接続されるべき圧力流体供給
導管３６の接続端２５と中央に位置する供給流路
２６とを備えている。変位ピストン２４の正面２
７には溝２８の内部にパツキング２９が保持さ
れ、このパツキングはその都度、チヤツク本体２
に加工された面１６に押付けられることが可能で
あり、斯くしてこの様な作動状態で圧縮空気は供
給流路２６から流路４２の１つに流入可能であ
る。チヤツク本体の内部にチヤツク本体と同心的
なリング状の流路を加工し、このリング状流路
に、チヤツクジヨーにそれぞれ付設された圧縮空
気の流路を接続することも可能であることは明ら
かである。

変位ピストン２４は、パツキング３１が挿入さ
れているリング３０により、戻しばね３５の力を
受けて、上方の終端位置に保持されている。しか
し、パワーチヤツク１が上記した位置で静止して
いる時、変位ピストン２４の圧力空間３３に、供
給導管３７から圧力流体が供給され、そして、此
のピストンに形成さているリング状の突出部３２
により形成されている押圧面３４が押圧される
と、変位ピストン２４はパワーチヤツク１の方向
に移動させられそしてチヤツクに気密に連結され
る。

この作動状態で圧縮空気が流路４２の中に注入
されると、圧縮空気は流路４６および４７を通つ
て流動しそして接触面４８の所から流出する。こ
の際与えられる流動速度は、圧縮空気供給導管３
６の内部に挿入されている流動監視器４０で測定
されそして記憶される。ジヨーを交換した後で、
チヤツクジヨー６の１つ又はその他のチヤツクジ
ヨーが付設されている接触面４３に平に接触して
いなければ、その際形成さている隙間を通つて大
量の空気が流出し、それぞれのチヤツクジヨーが
基本ジヨーと正確に結合していない徴候を示す。

工作物を正しい位置に締付けた場合には、圧縮
空気流路部分４７′はほとんど気密に閉鎖されそ
してこの様な作動状態では僅かな空気量のみが流
動監視器４０を通つて流れるから、流動速度に依
存して、締付けられている工作物が接触面４８に
平に接触しているかどうかについても確認可能で
ある。即ち平に接触していない時には、大量の空
気が側方に流出し、従つて流動監視器４０を通つ
て大量の空気が流動し、工作物の締付けが検討さ
れなければならないことおよびパワーチヤツク１
を備えた工作機械が未だ運転可能になつていない
ことを示す。

第２乃至４図に示されているパワーチヤツク５
１は前同様に、背面が蓋５３で閉鎖されているチ
ヤツク本体５２および半径方向を向いている溝５
４の中に移動可能に挿入されている基本ジヨー５
５から成り立ち、これらの基本ジヨーはそれぞ
れ、収容孔６３に収容され接線方向に走行してい
るくさび棒６４によつて駆動可能になつている。
歯６５によつて基本ジヨー５５に設けられた歯６
６と噛み合つているくさび棒６４を作動させるた
め、図示されていない引張棒によつて変位可能な
ピストン６８が用いられ、このピストンの表面に
形成されたくさび状突起６９はくさび棒６４に加
工されているくさび状の溝６７に嵌つている。斯
くしてピストン６８の軸方向の移動運動が基本ジ
ヨー５５の半径方向の運動に変換される。

この実施例では、基本ジヨー５５に、機械的に
交換可能なチヤツクジヨー又は交換カセツトジヨ
ー５６が付設されており、これらの交換枠にはね
じ５８により前同様に交換可能な締付け片５７が
固定されている。交換カセツトジヨー５６を簡単
な方法で、潤滑油溝７０を備えた基本ジヨー５５
と形状拘束的に結合するため、基本ジヨーはそれ
ぞれ茸状の突出部５９を備えておりそして交換カ
セツトジヨー５６には、この突出部５９を挿入可
能であり、そしてアンダーカツト部分を有する凹
部６０が加工されている。さらに突出部５９には
夫々ロツクピン６１がロツク部材として挿入され
ており、このピンは、圧力ばね１２４の力によ
り、交換カセツトジヨー５６を基本ジヨー５５に
結合する場合に、交換カセツトジヨー５６の穿孔
６２の中に挿入可能になつている。交換カセツト
ジヨー５６を取付け取外すのは、第３図に破線で
示されているパレツト１１６により行われる。

交換カセツトジヨー５６が基本ジヨー５５の接
触面１０８に正確に接触しているかどうか、また
は締付けられている工作物が締付け片５７の接触
面１１４に接触しているかどうかを検査可能なら
しめるため、チヤツク本体５２並びに基本ジヨー
５５および交換カセツトジヨー５６に圧縮空気流
路１０４，１０６および１０７並びに１１１およ
び１１３および１１３′が加工され、これらの流
路は、圧縮空気を供給されているリング状の流路
１０３に接続されそしてこれらの流路はそれぞれ
接触面１０５又は１０８又は１１４に接続してい
る。締付け片５７が交換枠５６の接触面１１２に
正しく接触していることも場合によつては検査可
能である。

圧縮空気をリング状の流路１０３に供給するた
め、壁８１の表面にねじ９８で固定されている保
持体８２の孔８３に挿入されている変位ピストン
８４が用いられ、このピストンは圧縮空気供給導
管９６と結合可能な接続端８５並びに中央部に供
給流路８６を有している。圧力流体が導管９７を
介して圧力空間９３に供給される時、ばね９５の
力に抗して移動可能な変位ピストン８４のチヤツ
ク本体に向き合つている端面８７において、溝８
８の中にパツキング８９が挿入され、このパツキ
ングは、チヤツク本体２に設けられている平らな
面１０１に気密に接続する。この様な作動状態に
おいて、圧縮空気は流動監視器１００を備えた圧
縮空気導管９６から流路８６および１０２を介し
てリング状の流路１０３に到達する。ねじ９９に
よつて保持体８２に固定されそしてパツキング９
１を備えたリング９０に支えられている、変位ピ
ストン８４の押圧面９４は、前同様突出部９２に
より形成されている。

リング状流路に圧縮空気が供給されると、基本
ジヨー５５とロツクされている交換カセツトジヨ
ー５６の所で、第２図に示されている如く、締付
けられている工作物が締付け片５７の接触面１１
４に平に接触しているかどうかが監視される。こ
の場合圧縮空気の流路１１３は殆ど気密に閉鎖さ
れているから、このことは流動監視器１００の中
の流動速度を基にして認識される。工作物が締付
けられる前では、圧縮空気の流路１１３の一部分
１１３′が、締付け片５７の締付け面１１５の方
向に向かつて傾斜しているから、流出する圧縮空
気によつて締付け位置の異物は取除かれる。

交換カセツトジヨー５６を交換する場合には、
交換カセツトジヨーが基本ジヨー５５の接触面１
０８に平に接触しているかどうかが監視される。
即ち圧縮空気の流路１０７と１１１とが相互に不
完全に連通しているならばこの流路を流動する圧
縮空気か停滞し、斯くして流動監視器１００を通
つて流動する圧縮空気の量が、交換カセツトジヨ
ー５６が正しい位置に配置された時よりも減少す
る。このことが評価可能な信号となる。

さらに、第４図に示す如く、基本ジヨー５５の
突出部５９によつてすでに位置決めされた交換カ
セツトジヨー５６の所で、ロツクピン６１がこの
ピンに付設されている穿孔６２に挿入されている
かどうかが検査可能になつている。このことを実
現するため、基本ジヨーのそれぞれの穿孔１０９
の中にスリーブ１１０の形態の操作移動子が挿入
されており、このスリーブには、ロツクピン６１
に作用している圧力ばね１２４が支えられ、この
移動子は圧縮空気が貫流可能な流路１２並びに穿
孔１２２を有している。そしてロツクピン６１に
は突出部１２３が取付られており、この突出部は
穿孔１２２の中に導入可能になつている。

例えば穿孔６２の中に切屑１２０が存在してい
るか或いは交換カセツトジヨー５６が正しい位置
に置かれていないならば、ロツクピン６１の突出
部１２３は穿孔１２２の中に侵入しそしてスリー
ブ１１０を貫流する圧縮空気の流れは、穿孔と突
出部との間の隙間を選定することによつて、全部
又は一部が阻止される。従つて圧縮空気は圧縮空
気流路１０６から圧縮空気流路１０７に移行する
ことが不可能になる。この際得られる、圧縮空気
供給導管９６の中の圧縮空気の流動速度が評価可
能な、特性を示す量になつている。

交換カセツトジヨー５６を取り外す場合にロツ
クピン６１は、パレツト１６に取付けられている
ピン１１７により、突出部５９の中に押し戻さ
れ、交換カセツトジヨー５６は半径方向に変位す
ることができる様になる。

相互に変位可能になつている構成部材において
は、相互に連結されている圧縮空気の流路の流出
口と流入口の少なくとも一方は、長孔の形、スリ
ツト又は円錐形に形成するのが合目的である。第
４図において、チヤツク本体５２に加工された圧
縮空気の流路１０４の流出口１０４′が、基本ジ
ヨー５５の種々異なる位置で何時も圧縮空気の移
行を確実にするため、円錐形に形成されている例
が示されている。さらに、チヤツク本体５２に加
工され、圧縮空気の流路１０４を取囲んでいる溝
１１８の中にパツキング１１９が挿入され、基本
ジヨー５５の中に圧縮空気が正確に移行すること
が保証されている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、基本ジヨーにチヤツクジヨーが平に
接触しているかどうかおよび締付けられている工
作物がチヤツクジヨーに接触しているかどうかが
監視されているパワーチヤツク、第２図は、個々
の部材並びに締付けられている工作物の平な接触
状態および変換可能な交換カセツトジヨーのロツ
クを管理している、機械的に交換可能な交換カセ
ツトジヨーを有するパワーチヤツク、第３図は交
換カセツトジヨーを交換する過程にある第２図に
示したパワーチヤツク、第４図は交換カセツトジ
ヨーが閂止めされていない状態にある第２図に示
したパワーチヤツクを示す図である。 ２；５２…チヤツク本体、５；５５…基本ジヨ
ー、６；５６…チヤツクジヨー、１６；１０１…
平らな面、２２；８２…保持体、２４；８４…変
位ピストン、２６；８６…圧縮空気供給導管、２
９；８９…パツキング、３４；９４…押圧面、３
５；９５…戻しばね、３６；９６…圧縮空気供給
導管、４０；１００…流動監視器、４２；４６，
４７；１０４，１０６，１０７，１１１，１１３
…圧縮空気の流路、４３，４８；１０５，１０
８，１１４…接触面、４５…パツキング、４
７′；１１３′…流路部分、４９；１１５…締付け
面、５１…パワーチヤツク、６１…閂止めピン、
１０３…リング状流路、１１０…操作移動子、１
２２…穿孔、１２３…突出部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ パワーチヤツクにより締付けられるべき工作
   物に関してパワーチヤツクの静止状態における作
   動状態を監視するための装置において、半径方向
   に延びる溝を有するチヤツク本体と、該溝に半径
   方向の運動のために案内される基本ジヨーと、該
   基本ジヨーに固定されるチヤツクジヨーとを有
   し、前記チヤツク本体と前記基本ジヨーとが互い
   に係合する半径方向に拡がる接触面を有し、前記
   基本ジヨーとチヤツクジヨーとが互いに係合する
   接触面を有し、前記チヤツクジヨーと工作物が互
   いに係合する接触面を有し、前記チヤツク本体内
   を延びる部分と、前記基本ジヨー内を延びる部分
   と、前記チヤツクジヨー内を延びる部分とを有す
   る流路が設けられ、該流路は前記チヤツク本体に
   設けられた入口端と前記チヤツクジヨーの前記工
   作物との接触面に設けた出口端とを有し、前記チ
   ヤツク本体と、基本ジヨーと、チヤツクジヨー
   と、工作物とが夫々工作物をチヤツクするための
   正しい相対位置にあるときに夫々の接触面を通し
   て前記流路の各部分が連通していることと、圧縮
   空気源が流路の前記入口端に接続可能であること
   を特徴とするパワーチヤツクの作動状態を監視す
   るための装置。 ２ 前記流路１０４が前記チヤツク本体５５と同
   心状のリング状流路１０３を介して前記空気圧縮
   源９６と接続されていることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項に記載の装置。 ３ チヤツクジヨー６：５６の接触面４３；１０
   ８と締付けられる工作物の接触面４８；１１４と
   の少なくとも一方に関連する圧縮空気の流路６，
   １１１はそれら流路の終端部がそれぞれの接触面
   ４３；１０８に直角に接続されていることを特徴
   とする、特許請求の範囲第１項記載の装置。 ４ チヤツクジヨー６：５６の接触面４８；１１
   ４に関連する圧縮空気の流路４７，１１３の終端
   部（流路部分４７′；１１３′）は、流出する圧縮
   空気がチヤツクジヨー６：５６のそれぞれの締付
   面４９；１１５に向けられるように傾斜して形成
   されていることを特徴とする、特許請求の範囲第
   １項記載の装置。 ５ チヤツク本体２；５２から基本ジヨー５；５
   ５に至る圧縮空気の流路４２；１０４の移行部分
   と基本ジヨー５；５５からチヤツクジヨー６又は
   交換カセツトジヨー５６に至る圧縮空気の流路４
   ６；１０７の移行部分との少なくとも一方は、少
   なくともこれら部材の一方に挿入された囲繞する
   パツキング４５によつて気密に保たれていること
   を特徴とする、特許請求の範囲第１項から第４項
   までのうちのいずれか一つに記載の装置。 ６ パワーチヤツク５１の相互に変位可能な２つ
   の構成部材５２，５５に配置されている圧縮空気
   の流路１０４，１０６の流出口と流入口との少な
   くとも一方は、変位方向に拡張された長孔１０
   ４、スリツト又は円錐形に形成されていることを
   特徴とする、特許請求の範囲第１項から第５項ま
   でのうちのいずれか一つに記載の装置。 ７ 圧縮空気を、チヤツク本体２又はチヤツクジ
   ヨーの内部に加工された圧縮空気流路４２又はチ
   ヤツク本体と同心のリング状流路１０３に供給す
   るため、位置固定した構成部材（保持体２２；８
   ２）に移動可能な如く保持されている供給部材
   （変位ピストン２４；８４）が設けられており、
   この供給部材は１個又は数個の圧縮空気供給導管
   ３６；９６と結合しそしてパワーチヤツク５１の
   チヤツク本体２；５２と気密に連結可能になつて
   いることを特徴とする、特許請求の範囲第１項か
   ら第６項までのうちのいずれか一つに記載の装
   置。 ８ 供給部材は、戻しばね３５；９５の力に抗し
   てチヤツク本体２；５２に垂直に、又はチヤツク
   の縦軸に平行に移動可能な如く、位置固定した保
   持体２２；８２の内部で導かれている変位ピスト
   ン２４；８４から成り立ち、このピストンは外側
   の範囲に圧縮空気の圧力を受けることが可能な押
   圧面３４；９４を有しそして此のピストンの中央
   部に、圧縮空気供給導管３６；９６に接続されて
   いる圧縮空気供給流路２６；８６を備えており、
   この流路はチヤツク本体２；５２に加工された流
   路４２；１０２に接続可能になつていることを特
   徴とする、特許請求の範囲第７項記載の装置。 ９ 変位ピストン２４；８４をチヤツク本体２；
   ５２に気密に連結するため、変位ピストン２４；
   ８４のチヤツクに向合つている正面に、この面に
   加工されている圧縮空気供給流路３６；９６を取
   囲んでいるパツキング２９；８９が挿入され、こ
   のパツキングはチヤツク本体２，５２の外周面に
   押付けられることが可能になつていることを特徴
   とする、特許請求の範囲第７項又は８項記載の装
   置。 １０ 自動的に交換可能なチヤツクジヨー又は交
   換カセツトジヨー５６を有するパワーチヤツク５
   １においては、これらチヤツクジヨー又は交換カ
   セツトジヨーを収容する基本ジヨー５５の接触面
   １０８に接続している圧縮空気の流路１０７は、
   チヤツクジヨー又は交換カセツトジヨー５６が連
   結された時、これらの内部に加工された圧縮空気
   の流路１１１と連結されるように配置されている
   ことを特徴とする、特許請求の範囲第１項から第
   ９項までのうちのいずれか一つに記載の装置。 １１ チヤツクジヨー又は交換カセツトジヨー５
   ６にそれぞれ嵌つているロツク部材６１の作動状
   態を監視するため、このロツク部材には、基本ジ
   ヨー５５の中に挿入されたスリーブの形態の、圧
   縮空気が貫流する操作移動子１１０が付設され、
   このスリーブはロツク部材６１に取付けられてい
   る突出部１２３を収容する収容孔１２２を有し、
   この突出部によつて圧縮空気の流れの全部又は一
   部が遮蔽可能になつていることを特徴とする、特
   許請求の範囲第１０項記載の装置。 １２ 変位ピスト２４；８４の圧縮空気供給導管
   ３６；９６の内部に流動監視器４０；１００等が
   挿入されていることを特徴とする、特許請求の範
   囲第１項から第１１項までのうちのいずれか一つ
   に記載の装置。