JPH02261508A - フィルタープレスの濾布昇降装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、フィルタープレスにおける濾布を昇降させ
る装置に関するものである。

［従来の技術］ この種、フィルタープレスの濾布昇降装置の先行技術と
しては、特公昭５２−１４８６０号公報、特公昭５５−
１８５２８号公報に開示されたものがある。この公報に
開示された装置は第７図に示すように、濾板ａ、ａ・・
・の各間に沢室ｂ＋　、ｂ２・・・を構成し、沢室ｂ１
の左側の濾布Ｃ２の下部ロールｄをめぐった端縁と隣り
の炉室ｂ２の右ｌ１１枦布Ｃ３とを共通的に下部バーｅ
で保持し、この下部バーｅと、濾布Ｃ１＋　Ｃ２を共通
的に保持する上部バーｆとにチェーンｇを跨設すると共
に、そのチェーンｇをチェーンホイールｈに噛合するよ
うに各濾布を夫々連結構成し、共通のスプライン軸１に
多数の原動傘歯車ｊを摺動自在に嵌合し、これを各チェ
ーンホイールｈに一体的に設けた従動傘歯車ｋに噛合し
、スプライン軸ｉを回転することにより、各チェーンホ
イールｈ、ｈ・・・を同時に回転し、各濾布Ｃ＋　＋　
Ｃｘ・・・と同時に昇降するようにしたものである。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記の先行技術のものは、濾布の昇降装
置として共通のスプライン軸１には各上部バーｆに対し
夫々傘滑車ｊ、にの伝動Ｒ桶を設けて、濾布への駆動軸
を９０度変換させ、濾布を昇降作動させるため、駆動装
置として多数の傘歯車ｌｌ楕を用いた複雑な構成となり
、コスト高となるばかりでなく、作動の円滑性に欠け、
頻繁にグリースの補給等煩瑣なメンテナンスが必要であ
る。

しかも食品製造工業等に使用されるものでは、グリース
による汚染の問題も生ずるおそれがある。

さらに重要な問題点は、濾布の目詰りによる縮みや、長
期の使用に伴う濾布の伸びがあると、濾布が弛むことに
よって、ケーキの剥離性が極端に低下してしまう欠点が
あった。

そこで、この発明は、上記の問題点に鑑み、これを解決
すべくなされたものであって、濾布の昇降を簡単な伝動
機構で構成して、グリース等の補給の必要なく円滑に作
動し、濾過物質を汚染することなく、Ｆ布を確実に昇降
しうる装置を得るにある。

［課題を解決するための手段］ これを達成する手段として、この発明は、開閉自在に配
設した多数の濾板間に夫々逆Ｖ字状に１対の濾布を垂設
し、該濾布の上部を上部バーに、下端を濾板の下方に配
設した反転ロールに掛回して下部バーに連結し、濾布昇
降機構によって該濾布を昇降させるようにしたフィルタ
ープレスにおいて、該濾布昇降ａ構として、駆動手段に
よって夫々回転駆動する駆動軸に一体に回転可能で且つ
軸線方向に移動可能に嵌合した滑車を濾板の左右両側の
上方位置にＰ板と平行に配設し、各滑車には上部バーお
よび下部バーと連結した昇降紐状体を掛合し、上記駆動
手段により左右の両部動軸を相互に逆方向に且つ同時に
回転することにより濾布を昇降させるように構成して成
′す、さらに具体的には上記濾布を沢適用濾布と非濾過
用の伸縮可能な弾性シートとを一体的に構造に形成し、
または別部材で構成して結合媒体を介した連接構造とし
、或いは濾布の弾性シートを介して、隣り合う１対の濾
布を反転ロールに夫々巻き掛けてＷ状に一体的に連結形
成し、一方滑車は単溝滑車として、これに１本の昇降紐
状体を巻掛けて両端を上下バ−に夫々連結し、或いは抜
溝滑車または２個の単溝滑車の組合せとし、上部バーの
昇降紐状体および下部バーの昇降紐状体を夫々の滑車に
固定するように構成し、さらにはこれらの滑車を濾板上
部に立設した支持ブラケットに形成した上方開放形の半
円状軸受部に回転可能に軸支する構成としたものである
。

［実施例］ この発明の構成を図面に示す実施例について以下詳細に
説明する。

第１図乃至第５図はこの発明の第１実施例である。

１は濾板で、第１図には２枚の固定濾板と３枚の可動濾
板が示されているが、実際には可動濾板が多数設けられ
ている。２は固定フレーム、３はシリンダフレームで、
これらの間に主梁４が跨設されている。シリンダフレー
ム３は油圧の締付シリンダ５が設けられ、そのロッドは
ルーズヘッド６に連結され、ルーズヘッド６を左右方向
に移動させると、各可動濾板１，１・・・がガイドロー
ラー７をガイドとし、タイボルト８によって相互に離間
または密着するようになっている。

１０は単位濾布であって、濾布１，１間に逆Ｖ字状（し
たがって山形状）に一対垂下されている。

これら濾布１０は、その交差部である上端部に上部バー
１１を固定し、下端部には、下部バー１８が固定されて
いる。１３は支持ブラケットであり、各濾板１上面の両
端に夫々立設し、その先端は各Ｐ板１，１間のｒ室１２
上に位置すると共に、後記するチェーンホイール１６を
回転軸支する上方開放形の半円状軸受部１３Ａが形成さ
れている。

１４は駆動軸で、四角又は六角形の角軸よりなり、固定
フレーム２とシリンダフレーム３上の巾方向両端に夫々
立設した軸受杆９．９に回転可能に軸承され、濾板１の
移動方向に平行に２本架設される。１５は駆動源である
モータであって、その伝導軸２３に９０度変換継手２４
（この実施例ではウオーム歯車機構を用いた）を介して
左右に伝達軸２５を配設し、その両先端に前記両部動軸
１４゜１４の一端との間に夫々ベベルギヤ機構２６を取
付けてモーター１５の駆動力を両部動軸１４゜１４に同
時に互いに逆方向の回転力を伝達する。

ここで１６は、従動するロープとともに回動する滑車の
一種であるチェーンホイールであって、前記両部動軸１
４．１４に夫々枦板１の数に相当する数のチェーンホイ
ール１６を摺動自在に且つ回転方向には該駆動軸１４と
一体に回転するように嵌合する。１７は昇降紐状体の一
種であるチェーンであって、上記チェーンホイール１６
に噛合掛吊して、その一端は上部バー１１の左右両端に
連結し、他端は下部バー１８の左右両端に連結する。

１９は下部ブラケットで、各Ｐ板１の下部両側に固定さ
れており、側下部ブブラケット１９．１９間に案内材と
しての反転ロール２０が軸支されている。そして各濾布
１０．１０の下端部は非枦通用の伸縮可能な弾性シート
２１．２１が連結されており、反転ロール２０．２０に
巻き掛けられ濾過面から濾板１側に巻き返され、その端
縁部は上記下部バー１８に固定されている。

なお、２２は濾布洗浄用のスプレーノズルである。

このように構成されているので、モータ１５を駆動し、
第５図に示すように伝達軸２５を実線矢印方向に回転さ
せ、その両端のベベルギヤＩｉ構２６．２６を介して、
夫々駆動軸１４．１４を実線矢印方向に回転させると、
これに嵌合しているチェーンホイール１６．１６が互い
に逆方向に回転し、即ち第２図において右側のチェーン
ホイール１６は右回転し、左側のチェーンホイール１６
は左回転するため、これに噛合掛吊されたチェーン１７
に吊持されている上部バー１１は引上げられ、濾布１０
，１０は上昇する。この時、濾布１０の上昇に伴ってチ
ェーン１７の他端は降下するため、これに連結されてい
る下部バー１８は降下する。

上部バー１１が上昇すると、前もって設定された回転数
だけ駆動軸１４が回転して上限に達するとモータ１５は
停止し、濾布１０はＰ板１の所定の位置に設定される０
次いで締付シリンダ５のピストンの反ロッド側に油圧が
作用し、ルーズヘッドロを介して各濾板１，１を固定フ
レーム２側に移動し、沢板１，１相互間の締付けが行わ
れる。

Ｐ板１，１間の締付けが終了すると、と布１０１０間に
スラリーが供給されて濾過操作および圧水の供給による
圧搾操作、さらに圧水のブロー等の一連の脱水操作が行
われる。

これが完了すると、締付シリンダ５のピストンのロッド
側に油圧がかけられ、ルーズヘッド６およびタイボルト
８を介して、各Ｐ板１．１はアコーディオン状に引張ら
れ、それらの間隔が離間され開枠される。

濾板１が開枠モータ１５は前記の回転と反対方向に逆回
転するため、これに連結されている伝達軸２５、駆動軸
１４．１４は第５図の点線矢印方向に回転し、これに嵌
合しているチェーンホイール１６．１６によってチェー
ン１７．１７は上部バー１１および濾布１０．１０は降
下する一方で下部バー１８は引上げられる。この濾布１
０゜１０の降下に伴って、そこに付着している脱水ゲー
キは主に反転ロール２０．２０部分で剥離される。

また、濾布ｉｏ、ｉｏの下降時、下部バー１８と濾布１
０とは弾性シート２２により連結されているため、濾布
１．０．１０のたるみが防止され、常に緊張状態にある
から、脱水ケーキの剥落が確実に行なわれる。そして濾
布１０，１０が下限に達すると、下限リミットスイッチ
の作動によってモータ１５が停止する。

全Ｐ室についてのケーキ排出が終了するとモータ１５が
再び正回転し、濾布１ｏが上昇に切替えられる。この時
ノズル２２から洗浄水が噴出され、枦布洗浄化が行われ
る。

このように、一連の操作が以後、繰返される。

第６図はこの発明の第２実施例であって、この実施例に
おいては、駆動軸３１に２列の消３３Ａ３３Ｂを形成し
た巻取り滑車３２を摺動自在に且つ回転方向に一体的に
回転しうるように嵌合し、一方の清３３．Ａに昇降紐状
体であるワイヤロー１３４の基端を固定して巻回し、引
出されている先端を濾布１０の上端を固定した上部バー
１１に連結する。他方の消３３Ｂには同じくワイヤーロ
ブ３５の基端を固定するが、該ワイヤーロー１３５は上
記ワイヤーロープ３４の１３３Ａの巻回方向と逆方向に
巻回して、その先端を下部バー１８に連結する。

その他の構成は第１実施例と同様に構成されている。

これにより、モータの駆動力によって駆動軸３１が実線
矢印方向に回転すると、巻き取り滑車３２の一方の消３
３Ａに巻取られているワイヤーロー１３４はさらに巻取
られて濾布１０の上部バー１１を上昇させる。他方涌３
３Ｂに巻取られているワイヤーロー１３５は引出されて
下部バー１８は降下し、濾布１０を濾板１の所定位置に
引上げられ、濾布１０によって一連のｒ過作業が行われ
る。濾過終了後はモータが始動し駆動軸３１を点線矢印
方向に回転させるので、巻取り滑車３２は上記の逆方向
に回転し、ワイヤーロー１３４は引出されて上部バー１
１は降下し、ワイヤーロー１３５は巻取られて下部バー
１８は上昇して濾布１０は下降して脱水ケーキは剥離さ
れる。

以上、一連の操作が第１実施例と同様に繰返されて行な
われる。

なお、上記実施例において、昇降紐状体としてチェーン
（第１実施例）或いはワイヤーロープ（第２実施例）を
用いたが、第１実施例においてはこれに代り回転が確実
に伝達される凹凸のあるベルト類であっても良い、この
場合、チェーンホイール・巻取滑車に代えて凹凸付き滑
車を用いても良い。

また、第２実施例では巻取滑車は抜溝滑車に代え単溝滑
車を２個組合せたものであっても良い。

さらに、弾性シートとしてゴムシート、伸縮自在な濾布
等の弾性材を用いても良く、濾布と一体的Ｗ４造、別部
材による連結構造のいずれでも良い。

さらに第３図に示すものは、各濾板ごとに各１対のこの
発明装置を配設し、それぞれ個別に、滑車を設けるが、
第７図の如く、濾板１１枚の上にそのＰ板１の両面に形
成される炉室２室分の滑車１６を、その濾板１の上部に
併設するようにして、１つ置きの濾板１上に、この発明
装置を設けることもできる。

［発明の効果］ 以上、各種実施例について詳述したように、この発明は
、濾布と連結した昇降紐状体を掛合した滑車をｔ板と平
行状態に駆動軸に取付けて、濾布を昇降させたものであ
るから、夫々の濾板上にこれと対応する全滑車による複
雑な駆動変換機構がなく、構造簡単にして、円滑且つ確
実に濾布を作動させることができる。その上頻繁にグリ
ースの補給等を行なう煩瑣なメンテナンスの必要がない
ばかりでなく、グリースによる濾過物質への汚染も防止
することができる。また濾布は弾性シートおよび濾板に
立設した支持ブラケットによる滑車の軸支によって濾布
を常に緊張状態に保持して昇降作動させることができ、
ケーキ排出を円滑に行なうことができる等の種々の優れ
た効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１実施例の側面図、第２図は同じ
く濾布と昇降機構の正面図、第３図は同じく滑車部分の
一部切欠側面図、第４図は同じく正面図、第５図は濾布
の昇降機構の概略斜視図、第６図はこの発明の第２実施
例の濾布の昇降Ｉ！構の概略斜視図、第７図は第３図に
示す第１実施例の変形実施例で、滑車部分の一部切欠側
面図、第８図は従来例の要部の側面図を示す。 １・・・濾板　　　　　　　２・・・固定フレーム３・
・・シリンダフレーム　５・・・締付シリンダ６・・・
ルーズヘッド　　１０・・・濾布１１・・・上部バー　
　　　１３・・・支持ブラケット１３Ａ・・・軸受部　
　　　１４・・・駆動軸１５・・・モータ　　　　　１
６・・・チェーンホイール１７・・・チェーン　　　　
１８・・・下部バー１９・・・下部ブラケット　２０・
・・反転ロール２１・・・弾性シート　　　２５・・・
伝達軸２６・・・ベベルギヤｍ梢 第２図 第１図 第３図 第４図 第７図 第６図 ス１ 第８図

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）開閉自在に配設した多数の濾板間に夫々逆Ｖ字状
   に１対の濾布を垂設し、該濾布の上部を上部バーに、下
   端を濾板の下方に配設した反転ロールに掛回して下部バ
   ーに連結し、濾布昇降機構によって該濾布を昇降させる
   ようにしたフィルタープレスにおいて、該濾布昇降機構
   として、駆動手段によって夫々回転駆動する駆動軸と一
   体に回転可能で且つ軸線方向に移動可能に嵌合した滑車
   を濾板の左右両側の上方位置に濾板と平行に配設し、各
   滑車には上部バーおよび下部バーと連結した昇降紐状体
   を掛合し、上記駆動手段により左右の両駆動軸を相互に
   逆方向に且つ同時に回転することにより濾布を昇降させ
   ることを特徴とする濾布昇降装置。
2. （２）請求項（１）の濾布を、該濾布の上部バー側に濾
   板の閉枠時に少くともろ過有効面を覆設可能の濾過用濾
   布とし、下部バー側には非濾過用の伸縮可能の弾性シー
   トとした一体構造よりなることを特徴とするフィルター
   プレスの濾布昇降装置。
3. （３）請求項（１）および（２）の濾布において、その
   濾過用濾布と非濾過用の弾性シートとを別部材で構成し
   、この両者を結合用媒体を介して連接したことを特徴と
   するフィルタープレスの濾布昇降装置。
4. （４）請求項（１）の滑車を単溝滑車とし、該単溝滑車
   には１本の昇降紐状体を巻掛け、該昇降紐状体の一端を
   上部バーに、他端を下部バーに連結したことを特徴とす
   るフィルタープレスの濾布昇降装置。
5. （５）請求項（１）の滑車を複溝滑車または２個の単溝
   滑車の組合せより成り、該滑車の一方の溝部分に、上部
   バーの一端と連結した昇降紐状体の他端を固定し、他方
   の溝部分には、下部バーに一端を連結した昇降紐状体の
   他端を固定して、前記上部バーと下部バーとが一体的に
   上下動操作可能としたことを特徴とするフィルタープレ
   スの濾布昇降装置。
6. （６）請求項（１）、（２）および（３）の濾布におい
   てその下部バー側に配設した弾性シートを介して、隣り
   合う１対の濾布の前方に配設した濾布と後方に配設した
   濾布とを、反転ロールに巻き掛けてＷ状に一体的に形成
   したことを特徴とするフィルタープレスの濾布昇降装置
   。
7. （７）請求項（１）、（４）および（５）の滑車を、濾
   板上部に立設した支持ブラケットに形成した上方開放形
   の半円状軸受部に回転可能に軸支したことを特徴とする
   フィルタープレスの濾布昇降装置。