JPH02259575A - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置

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JPH02259575A
JPH02259575A JP8116189A JP8116189A JPH02259575A JP H02259575 A JPH02259575 A JP H02259575A JP 8116189 A JP8116189 A JP 8116189A JP 8116189 A JP8116189 A JP 8116189A JP H02259575 A JPH02259575 A JP H02259575A
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JP
Japan
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dispensing
section
rack
probe
wells
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JP8116189A
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Masaharu Kame
亀 政春
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は自動分析装置、特に自動的に輸血検査を行う
のに好適な自動分析装置に関する。
〔従来の技術] −Illに、輸血を行うにあたっては、血液センタから
患者と同じ血液型(As2式、 Rh式)の血液の供給
を受けるようにしている。ここで、患者(受血者)の血
液については、予め病院側において受血者から採取した
血液について680式、Rh(D)式等の血液型検査や
不規則抗体の同定を行う抗体スクリーニングが行われる
と共に、場合によってはHBs、 HBc、 ATL、
 HIV、梅毒等の感染症の検査が行ワレ、また献血者
(供血者)から採取した血液については、血液センタに
おいて血液型検査、抗体スクリニアグおよび感染症の検
査が行われる。
しかし、実際に輸血を行うにあたっては、血液型が同じ
でも、受血者と供血者の血液を混合したときに凝集や溶
血が起こる場合があるため、病院側では血液センタから
供給を受けた血液と受血者の血液とを混合して凝集や溶
血が起こるか否かを検査する交差適合試験を行う必要が
ある。この交差適合試験としては、通常、受血者の血漿
と供血者の血球とを混合する主試験と、受皿1者の血球
と供血者の血漿とを混合する副試験とが行われている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述したように、輸血を行うにあたっては、病院側にお
いて患者の血液型や抗体スクリーニングの検査を行い、
場合によっては感染症の検査も行うと共に、血液センタ
から供給された同じ血液型の血液との交差適合試験も行
う必要がある。
しかしながら、患者の血液型、抗体スクリーニング、各
種感染症の検査については、これらを一つの装置で自動
的に行うようにした自動分析装置が提案されているが(
例えば特開昭58−105065号公報参照)、交差適
合試験については、これを自動的に行うようにしたもの
がないため、病院側において用手法により行われている
。このため、交差適合試験を効率良く行うことができな
いと共に、省力化やコンタミ等の検査員の人的ミスの排
除を図ることができないという問題があるところから、
交差適合試験を自動的に行うことができる自動分析装置
の開発が強く望まれている。
一方、交差適合試験を自動的に行うことができる自動分
析装置が開発されたとしても、病院側でこの他に血液型
検査および抗体スクリーニングを自動的に行う分析装置
を設置する要望がある場合には、分析装置が2台となっ
て設備に多額の経費がかかると共に、スペースも多く必
要になるという問題がある。
この発明は、上述した従来の種々の問題点に着目してな
されたもので、小形かつ安価にでき、血液型、抗体スク
リーニング、感染症、交差適合試験等の各種の検査を、
コンタミを生じることなく自動的に高精度で行うことが
できるよう適切に構成した自動分析装置を提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段および作用〕上記目的を達
成するため、この発明では、それぞれ分析すべきサンプ
ルを収容する多数のサンプル容器を着脱自在に保持する
と共に、各サンプル容器に対応する複数の希釈用ウェル
を有する希釈プレートを着脱自在に保持する多数のラッ
クを収納するラック収納部と、 このラック収納部、に収納されるラックを所定のラック
搬送ラインに沿って順次搬送するラック搬送部と、 このラック搬送部において搬送されるラックの各サンプ
ル容器に対応する希釈用ウェルに、所定の希釈液分注位
置において分析項目に応じた所定の希釈液を順次分注す
る希釈液分注部と、粒子凝集パターンを形成し得る底面
を有する複数の反応用ウェルをそれぞれ有する多数の凝
集反応用プレートを所定の凝集反応ラインに沿って順次
搬送する凝集反応用プレー)tl送部と、多数の分析項
目にそれぞれ対応する多数の試薬を収納する試薬収納部
と、 未使用の多数本の分注プローブを収納する分注プローブ
収納部と、 使用済の分注プローブを廃棄する分注プローブ廃棄部と
、 分注器に連結されたプローブヘッドを有し、該プローブ
ヘッドを前記ラック搬送部、凝集反応用プレート搬送部
、試薬収納部、分注プローブ収納部および分注プローブ
廃棄部に選択的に移動させて、前記ラック搬送部にある
前記ラックの希釈液が分注された希釈用ウェルへの対応
するサンプル容器からの試料の分注、試料が分注された
希釈用ウェルから前記凝集反応用プレートe送部にある
前記凝集反応用プレートの対応する反応用ウェルへの検
液の分注、前記試薬収納部から前記凝集反応用プレート
搬送部にある前記凝集反応用プレートの反応用ウェルへ
の分析項目に対応する試薬の分注を、異なる液体間で同
一の分注プローブを使用することなく、前記分注プロー
ブ収納部において前記プローブヘッドに未使用の分注プ
ローブを連結し、使用済の分注プローブを前記分注プロ
ーブ廃棄部において前記プローブヘッドから取り外して
廃棄しながら行う分注部と、 前記凝集反応用プレート搬送部において所定の反応が終
了した前記凝集反応用プレートの各反応用ウェル内の検
液を測光する測光部と、前記ラック搬送部において前記
分注部による所定の分注が終了した前記ラックを、咳ラ
ック搬送部から排出して収納する分析済ラック収納部と
を設ける。
〔実施例〕
第1図はこの発明の自動分析装置の一実施例の全体の構
成を線図的に示す正面図、第2図は同じくその線図的平
面図である。この自動分析装置は、ラック収納部1、ラ
ック搬送部3、希釈液分注部5、凝集反応用プレート搬
送部7、試薬収納部9、分注プローブ収納部11、分注
プローブ廃棄部13、分注部15、測光部17および分
析済ラック収納部19を具える。
ラック収納部1には、ラック21を多数収納するように
し、これらラック21を矢印A方向に移送してラック搬
送部3に順次供給するようにする。ラック21には、第
3図に詳細に示すように分析すべきサンプルを収容した
サンプル容器23を10本単位で着脱自在に装填するよ
うにすると共に、希釈プレート25を着脱自在に装填す
るようにする。希釈プレート25は、第4図にも示すよ
うに、各サンプル容器23に対応する複数、この例では
4個の希釈用ウェル25−1〜25−4を一体に形成し
て構成し、これらサンプル容器23の対応する各希釈用
ウェル25−1〜25−4に、後述するように希釈液分
注部5において分析項目に応じた希釈液を分注した後、
分注部15において対応するサンプル容器23から所定
の試料を分注する。なお、各希釈用ウェルの容量は約、
5m12とする。このように、サンプル容器23を保持
するラック21に希釈プレート25をも保持させること
睨より、希釈容器専用の移送装置が不要となり、装置の
小型化、低コスト化が図れると共に、サンプル容器23
と希釈プレート25とが一体となって移送されることか
ら、検体の入れ違いも起しにくい。また、分析が終了し
ても希釈プレート25の希釈用ウェル25−1〜25−
4に残存する希釈試料はラック21に保持したままサン
プル容器23と共に保存できるので、そのまま例えばク
ームス試験に用いたり、他の分析装置に流して異なる項
目の分析を行うこともできる。なお、各サンプル容器2
3内には、例えば血清または血漿と血球とに分離された
血液試料を収容すると共に、その外壁には当該試料の検
体番号や分析項目等を表わすバーコード27を貼付する
また、各ラック21には、ラック搬送部3においてこれ
をサンプル容器23の配列ピッチとほぼ等しいピッチで
間欠的に矢印B方向に搬送するため、その一方の側面に
ピッチ送り用溝21aを形成すると共に、その搬送方向
一端部には当該ラック21に収納保持された各サンプル
容器23内のサンプルの分析モードを、後述する希釈液
分注部5において光電的に識別するための分析モード識
別穴21bを形成する。この例では、分析モードを4種
類として、分析モード識別穴21bを第5図(a)〜(
d)に示すようにそれぞれ異なる位置に形成し、第5図
(a)のラック21においては血液型(ABO式、Rh
式)、不規則抗体スクリーニングおよび感染症の分析を
行い、第5図(b)のラック21においては交差適合試
験を行い、第5図(c)のラック21においては不規則
抗体の同定を行い、第5図(d)のラック21において
はその他の特殊分析を行うようにする。また、サンプル
容器23を、その試料の分析モードに応じたラック21
に誤、りなく容易に装填し得るようにするため、この例
では各ラック21を分析モードに応じて、例えば第5図
(a)のラック21は白色、第5図(b)のラック21
は赤色、第5図(c)のラック21は青色、第5図(d
)のラック21は黄色というように色分けしておく。な
お、各分析モードにおける希釈液、試料および試薬の分
注量や分析項目等の分析パラメータは、図示しないCP
U等の制御装置内のメモリに格納しておく。
ラック搬送部3は、第6図に示すように、ラック21の
下面両側縁部が載置される2本の平行なエンドレスベル
ト31a、31bを、ラック収納部1から分析法ラック
収納部19まで延在させてプーリ33a。
33b間に掛は渡し、一方のプーリ33aをモータ35
により回転させることによって、ラック21をラック収
納部1から分析法ラック収納部19に矢印B方向に搬送
するようにする。また、このラック搬送部3には、希釈
液分注部5での希釈液分注位置(第2図に符号Cで示す
)の近傍および、この希釈液分注位置Cと分析法ラック
収納部19との間の所定の分注位置(第2図に符号りで
示す)の近傍に、ラック21の一方の側面に形成したピ
ッチ送り用溝21a と協働してラック21をピッチ送
りするためのソレノイド等を有する公知のストッパ機構
(図示せず)をそれぞれ設け、これにより上記各位置C
,Dにラック21の順次のサンプル容器23が位置決め
されるように、ラック21をピッチ送りする。
ラック収納部1からラック搬送部3に供給されたラック
21は、先ず希釈液分注部5において間欠的に搬送し、
ここで分析モード識別穴21bの検知、各サンプル容器
23に貼付したバーコード27の読み取り、サンプル容
器23および希釈プレート25の有無検知、希釈プレー
ト25の各ウェル25−1〜25−4への希釈液の分注
動作を行う。
分析モード識別穴21bの検知は、第7図に示すように
、ラック21の搬送通路を挟んで識別穴が形成される位
置に対応して、上下に対を成して4個の発光素子37−
1〜37−4および受光素子39−1〜39−4を配置
して行う。すなわち、識別大検、知状態で発光素子37
−1〜37−4を同時に発光させ、そのときに識別穴2
1bを通して発光素子からの光を受光した受光素子の出
力によって識別穴21bを検知し、その出力に基づいて
分析モードを決定するようにする。したがって、この例
では受光素子39−1のみが受光状態にあるときは血液
型(ABO式、Rh式)、不規則抗体スクリーニングお
よび感染症の分析モードとなり、受光素子39−2のみ
が受光状態にあるときは交差適合試験の分析モードとな
り、受光素子39−3のみが受光状態にあるときは不規
則抗体の同定モードとなり、また受光素子39−4のみ
が受光状態にあるときは特殊分析モードとなる。なお、
識別穴検知状態において、受光素子39−1〜39−4
の全てが受光状態にないときはラックが逆向きにセット
されたものと判定して、そのラックを送らずに警報を発
するか、若しくはそのラックを分析法ラック収納部19
まで流して次のラックの分析に入るようにする。また、
識別穴検知状態において、受光素子39−1〜39−4
の全てが受光状態にあるときは、ラックがないものと判
定して分析終了を表示させるようにする。
各サンプル容器23に貼付したバーコード27の読み取
りは、ピッチ送りの所定の位置に公知のバーコードリー
グを配置して行い、これにより当該サンプル容器につい
て対応する分析モード中の所望の分析項目の分析動作を
行うようにすると共に、その分析結果と検体番号とを対
応させるようにする。
サンプル容器23の有無検知は、例えばピッチ送りの所
定の位置において反応容器に当接するようにマイクロス
イッチを配置して行い、また希釈プレート25の有無検
知は、ラック21の搬送通路を挟んで上下に一対の発光
素子および受光素子を配置し、これによりラック21が
ピッチ送りの所定の位置にある状態で光電的に検知する
ようにする。ここで、サンプル容器無しが検知されたと
きは、当該サンプル容器の装填位置に対応する分析動作
は行わないようにして、サンプル容器有りが検知された
ものについてのみの分析を行うようにし、また希釈プレ
ート無しが検知されたとき!よ当該ラックを送らずに警
報を発するか、若しくはそのラックを分析法ラック収納
部19まで流して次のラックの分析に入るようにする。
希釈液の分注は、分析モードおよびバーコード27の読
み取り結果に基づく分析項目に応じて、希釈液分注位置
Cにおいて各駅プレート25の順次のサンプル容器23
に対応する希釈用ウェル25−1〜25−4に対して行
う。このため、希釈液分注位置Cには、第8図に詳細に
示すように、プローブ保持部材41に保持して4本の希
釈液分注プローブ43−1〜43−4を希釈プレート2
5の希釈用ウェル25−1〜25−4の位置に対応して
設け、これら希釈液分注プローブ43−1〜43−4を
、それぞれ三方弁45−1〜45−4を介して所定の希
釈液を収容する希釈液容器47−1〜47−4に連結す
ると共に、三方弁45−1〜45−4を介してシリンジ
49−1〜49−4に連結する。この例では、希釈液容
器47−1および47−2に収容する希釈液として生理
食塩水を、希釈液容器47−3に収容する希釈液として
R−PIIA緩衝液を、希釈液容器47−4に収容する
希釈液としてT−PHA緩衝液を用いる。
以上のようにして、希釈液分注部5において希釈プレー
ト25に分析項目に応じた希釈液が分注されたラック2
1は、次に所定の分注位置りに搬送し、ここでステップ
送りしなから分注部15により、順次のサンプル容器2
3に対して希釈液が分注された希釈用ウェル25−1〜
25−4への試料の分注、試料が分注された希釈用ウェ
ル25−1〜25−4から凝集反応用プレート搬送部7
にある凝集反応用プレートの対応する反応用ウェルへの
検液の分注、試薬収納部9から反応用ウェルへの分析項
目に対応する試薬の分注を、異なる液体間で分注プロー
ブをディスポーザブルとして行った後、分析法ラック収
納部19に搬送して収納する。
以下、濾集反応用プレート搬送部7、測光部17、試薬
収納部9、分注プローブ収納部11、分注プローブ廃棄
部13および分注部15について説明する。
第9図は凝集反応用プレート搬送部7の一例の構成を示
すものである。凝集反応用プレート搬送部7は、プレー
トストッカ51、第1の水平方向搬送装置53、プレー
ト下降装置55、第2の水平方向搬送装置57および分
析法プレートストッカ59を具える。プレートストッカ
51には、未使用の凝集反応用プレート61を多数個積
み重ねて収納し、その最下段のものから第1の水平方向
搬送装置53に順次供給するようにする。第1の水平方
向搬送装置53には、プーリ63a、63bに掛は渡し
て、ラック搬送部3におけるラック21の搬送方向と平
行な方向に延在するエンドレスベルト65を設け、一方
のブー’J 63aまたは63bをモータ(図示せず)
により回転駆動することにより、プレートストッカ51
からエンドレスベルト65上に供給された凝集反応用プ
レート61を矢印E方向に搬送してプレート下降位置5
5の最上段に供給するようにする。この例では、凝集反
応用プレート61がプレート下降装置55の最上段に供
給された状態で、当該凝集反応用プレート61に対して
、分注部15により後述するように分注位置りにあるラ
ック21の希釈プレート25からの検液の分注および試
薬収納部9からの試薬の分注を行う。
凝集反応用プレート61は、この例ではラック21ちセ
ットされる10本のサンプル容器23の各々について1
2項目の分析を同時に行い得るようにするため、第10
図(a)に示すように、10 X 12の反応用ウェル
67−Ll〜67−1−12.67−2−1〜67−2
−12.−−−−−−67−10−1〜67−10−1
’2をマトリックス状に形成したものを用いる。この凝
集反応用プレート61の各反応用ウヱル67は、第10
図(b)に示すように微細なステップが形成された円錐
状の傾斜底面67aを有し、その傾斜底面67aに粒子
の沈降によって安定した粒子基層69が形成されるよう
になっている。
プレート下降装置55には、第11図に側面図を詳細に
示すように、ブー’J71a、7ibおよび73a、 
73bに掛は渡して一対の保持プレート75a、 75
bを設ける。これら、一対の保持プレート75a、75
bには、多数枚の凝集反応用プレート61を位置決め保
持する略し字状の対を成す多数のプレート?7a、 7
7bを等間隔に設け、プーリ71a、73aまたは71
b、73bをモータにより駆動して保持プレート75a
、 75bを矢印Fで示す方向に間欠的に回動させるこ
とにより、対を成すプレートを第1の水平方向搬送装置
53からの凝集反応用プレート61の供給位置に順次位
置決めするようにする。このようにして、第1の水平方
向搬送装置53から供給される凝集反応用プレート61
を対を成すプレートに順次保持して下降させると共に、
最上段に保持されて静止している状態で分注部15によ
り所要の分注を行うようにする。
なお、分注部15による所要の分注が行われた後は、各
反応用ウェル67において凝集反応が進行するので、プ
レート下降装置55の部分はエアバスタイブの恒温槽内
に収納するようにし、これにより反応液を25°C以上
の常温に保つようにする。このようなエレベータ方式の
プレート下降装置55を用いることにより、最少のスペ
ースで長い反応時間を得ることができる。
プレート下降装置55によって最下段まで搬送された凝
集反応用プレート61は、第2の水平方向搬送装置57
を構成するエンドレスベルト81上に載置し、これによ
り矢印Gで示すように水平に搬送して測光部17に送り
込み、該測光部17において凝集反応用プレート61の
反応用ウェル67の傾斜底面67aに形成された粒子の
凝集パターンを光電的に検出するようにする。
第12図および第13図は測光部17の構成を示すもの
である。エンドレスベルト81により搬送された凝集反
応用プレート61は、一対のエンドレスベルト83a、
83bによりさらに間欠的に搬送する。この測光部17
には、さらに凝集反応用プレート61を挟むように光源
ユニット85と受光器ユニット87とを設け、これらを
一体として第12図において矢印Hで示すように往復動
できるように構成する。第13図に示すように、光源ユ
ニット85には光源ランプ85a1絞り85b、レンズ
85cを設け、光ビームを凝集反応用プレート61に、
その底面から入射させるようにする。受光器ユニット8
7には、凝集反応用プレート61を透過した光を集光す
るレンズ87aと、このレンズ87aにより集光された
光を受光する光電変換素子87bとを設ける。このよう
に、測光部17においては、光ビームによって凝集反応
用プレート61の反応用ウェル67の傾斜底面67aを
走査して、この傾斜底面67aに形成されな粒子凝集パ
ターンを光電的に、検出する。
測光部17において測光を終了した凝集反応用プレート
61は、分析法プレートストッカ59に送り込み、ブツ
シャ59aにより押し上げて最下層から積み込むように
する。この分析法プレートストッカ59に積み込まれた
分析法の凝集反応用プレート61は、後でまとめて取り
出すようにする。
試薬収納部9には、第2図に示すように、この例では1
2個の試薬容器89を設け、これら試薬容器89にそれ
ぞれ異なる試薬を収容する。この装置で使用する試薬と
しては、例えば抗り血清、ブロメリン液、抗A血清、抗
B血清、A血球、B血球、0血球、R−PHA惑作血球
、T−P)IA怒佳作血球T−PIIA未感作血球があ
る。
第14図は分注プローブ収納部11の構成を示すもので
ある。分注プローブ収納部11は、多数の分注プローブ
91を着脱自在に保持するプローブカセット93をもっ
て構成する。プローブカセット93は、多数の孔93a
を有する箱状に形成し、また分注プローブ91は、大径
のカップ部91aと、先細のプローブ部91bとを一体
的に形成して、そのプローブ部91bをプローブカセッ
ト93の孔93aに挿入して保持するようにする。
第15図は分注部15の構成を示すものである。分注部
15には、一つのプローブヘッド95を設け、これを一
つのシリンジ97に連結すると共に、弁99を介して攪
拌用のエアポンプ101に連結する。このプローブヘッ
ド95は、垂直方向(X方向)に移動可能にプレー目0
3に保持し、これをステッピングモータを有する公知の
駆動手段により駆動してX方向に移動させるようにする
。また、プローブヘッド95には、その下端に分注プロ
ーブ91の大径のカップ部91aの孔に挿入されるプロ
ーブ受け95aを形成すると共に、吸排通路内の圧力を
検知するための圧力検知部(図示せず)を設け、そのリ
ード線105を図示しない信号処理部に接続して吸引す
る液体の液面を検知するようにする。
プレート103は、水平方向に延在するX方向ガイド部
材107に移動自在に保持し、これを同様にステッピン
グモータを有する公知の駆動手段により駆動してX方向
ガイド部材107に沿ってX方向に移動させるようにす
る。
また、X方向ガイド部材107は、その両端部を水平面
内でX方向と直交するY方向に延在する一対のY方向ガ
イド部材109a、 109bに移動自在に保持し、こ
れを同様にステーピングモータを有する公知の駆動手段
により駆動してY方向ガイド部材109a、 109b
に沿ってY方向に移動させるようにする。
このようにして、プローブヘッド95を互いに直交する
X、Y、X方向に移動可能として、分注位置りにあるサ
ンプル容器23および希釈用ウェル25−1〜25−4
の所望の位置、プレート下降装置55の最上段にある凝
集反応用プレー)61の所望の反応用ウェル67の位置
、試薬収納部9の所望の試薬容器89の位置、分注プロ
ーブ収納部11の所望の分注プローブ収納位置および分
注プローブ廃棄部13の所定の位置に位置出しして、サ
ンプル容器23がら希釈用ウェル25−1〜25−4へ
の試料の分注、希釈用ウェル25−1〜25−4から凝
集反応用プレート61への検液の分注、試薬収納部9が
ら凝集反応用プレート61への試薬の分注を、異なる液
体間で同一の分注プローブ91を使用することなく、分
注プローブ91をディスポーザブルとして行う。このプ
ローブヘッド95の移動は、分析モードに応じて予め制
御装置に入力しておく。このように、試料の分注、検液
の分注、試薬の分注を一つの分注機構により分注プロー
ブ91を使い捨てとして行うことにより、装置の小型化
、低コスト化が図れると共に、コンタミを生じることな
く、各種の検査を高精度で行うことができる。
第16図は分注プローブ廃棄部13の構成を示すもので
ある。分注プローブ廃棄部13には、使用済の分注プロ
ーブを収容する廃棄槽111を着脱自在に設けると共に
、その近傍にプローブヘッド95から分注プローブ91
を取り外すための係止片113を設ける。係止片113
にはその一側縁に直径がプローブ受け95aの外径より
も若干大きいが分注プローブ91のカップ部91aの外
径よりも小さいほぼ半円形の切欠き113aを形成する
このようにして、第17図に示すように、切欠き113
aにプローブ受け95aを挿入した状態で、プローブヘ
ッド95を上昇させることにより、使用済の分注プロー
ブ91をプローブ受け95aから取り外して廃棄槽11
1に収納し、その後プローブヘッド95を分注プローブ
収納部11に移動させた後下降させて未使用の分注プロ
ーブ91をプローブ受け95aに装着する。
以下、この実施例の自動分析装置を用いて種々の分析を
行う際の動作について説明する。この実施例の自動分析
装置は輸血検査装置として構成されており、血液型の判
定、不規則抗体スクリーング、感染度の検査、交差適合
試験を行うものである。血液型については、ABO式血
液型の他にRh式血液型、MNSsNS法型、2式血液
型、Kee1式血液型、Lewis式血液型、Doff
y式血液型、Kidd式血液型、Dtego式血液型等
があるが、これらの血液型は不規則抗体スクリーニング
で判定することができる。また、Rh式血液型の中には
さらにRh (D)式、Rh (d)式、Rh (C)
式、Rh (c)式、Rh (E)式、Rh (e)式
等があるが、これらの血液型は凝集反応により判定する
ことができる。また、感染症としてはHBs抗原、HB
s抗体、1(Bc抗体、梅毒抗体、ATL抗体、HIV
抗体等が代表的なものとして挙げられるが、これらの感
染症も抗原−抗体反応による凝集法により検査すること
ができる。交差適合試験としては、受血者の血漿と供血
者の血球とを混合して凝集または溶血の有無を調べる主
試験と、受血者の血球と供血者の血漿とを混合して凝集
または溶血の有無を調べる副試験とがあり、これらの試
験は浮遊液として生理食塩水を用いる生理食塩水法と、
これにさらに反応促進剤としてブロメリン、パパイン、
フィシン等の酵素を加える酵素法と、血球を遠心洗浄し
た後、クームス血清をくわえたりブロメリンを加え、さ
らに遠心して凝集の有無を調べる間接クームス法等があ
るが、この実施例の自動分析装置では生理食塩水法およ
び酵素法により交差適合試験を行うことができる。
(1)血液型の判定、不規則抗体スクリーニングおよび
感染症の検査 これらの分析においては、サンプル容器23に血漿また
は血清と血球とに分離したサンプルを収容して、これを
ラック21にセットする。この実施例では、ラック21
に10本のサンプル容器23をセットできるので、一つ
のラック21で10人分の血液サンプルを同時に分析す
ることができる。
この例では、各サンプル容器23に対応する@集反応用
プレート61の一列12個(12チヤンネル)の反応用
ウェル67の第1および第2チヤンネルでRh式血液型
検査、第3および第4チヤンネルでABO式血液型の表
検査、第5および第6チヤンネルでABO式血液型の裏
検査、第7および第8チヤンネルで不規則抗体スクリー
ニング、第9および第10チヤンネルでFIBs抗原検
査、第11および第12チヤンネルで梅毒抗体検査を行
うものとする。
まず、当該分析モードに対応するラック21に、サンプ
ルを収容するサンプル容器23をセットすると共に、未
使用の空の希釈プレート25をセットし、このラック2
1をラック収納部1からラック搬送部3に移送して希釈
液分注部5に送り込む。希釈液分注部5では、ラック2
1を間欠的に移送しながら、ラック21に形成された分
析モード識別穴21bの検知による分析モードの設定、
各サンプル容器23に貼布されたバーコード27の読み
取り、サンプル容器23および希釈プレート25の有無
検知を行うと共に、希釈液分注位置Cに順次位置決めさ
れる各サンプル容器23に対応する希釈用ウェル25−
1〜25−4にそれぞれ所定の希釈液を所定量分注する
。この例では、各サンプル容器23に対応する4個の希
釈用ウェル25−1〜25−4のうちの第1および第2
番目すなわち第1および第2行の希釈用ウェル25−1
および25−2に生理食塩水を分注し、第3行目の希釈
用ウェル25−3にR−PFIA a衝液を、第4行目
の希釈用ウェル25−4にT−PFIA緩衝液をそれぞ
れ分注する。
これら希釈液の分注は、希釈液分注プローブ43−1〜
43−4、希釈液容器47−1〜47−4およびシリン
ジ49−1〜49−4をそれぞれ連結する流路内に対応
する希釈液を満たした状態で、先ず三方弁45〜1〜4
5−4により希釈液容器47−1〜47−4とシリンジ
49−1〜49−4とをそれぞれ連結して、シリンジ4
9−1〜49−4の吸引動作によりそれぞれ所定量の希
釈液を吸引し、その後三方弁45−1〜45−4により
希釈液分注プローブ43−1〜43−4とシリンジ49
−1〜49−4とをそれぞれ連結して、シリンジ49−
1〜49−4の排出動作により対応する希釈用ウェル2
5−1〜25−4にそれぞれ所定の希釈液を所定量分注
する。なお、これら希釈液の分注は、希釈液分注位置C
に希釈用ウェル25−1〜25−4が位置決めされる毎
にシリンジ49−1〜49−4を吸排動作させて行って
もよいが、同一行の希釈用ウェル25−1〜25−4に
は同一の希釈液が分注されるので、最初に1ラック分の
希釈液をそれぞれ吸引した後、順次の希釈用ウェルに種
まき分注するようにしてもよい。
希釈液分注部5において所要の分注動作が終了した後は
、ラック21を分注位置りにおいて間欠的に移送しなが
ら、各サンプル容器23から対応する希釈用ウェル25
−1〜25−4に試料を所定量分注すると共に、その試
料が分注された希釈用ウェル25−1〜25−4内の検
液を、所定の位置(プレート下降装置55の最上段)に
ある凝集反応用プレート61の対応する列の12個の反
応用ウェル67の所定のチャンネルにそれぞれ所定量分
注する。サンプル容器23から対応する希釈用ウェル2
5−1〜25−4への試料の分注は、希釈用ウェル25
−、25−3および25−4にそれぞれ所定量の血漿(
血清)を分注し、希釈用ウェル25−2に血球を所定量
分注して、それぞれ希釈血漿(血清)、希釈血球を作成
する。これら試料の分注においては、まず、プローブヘ
ッド95を分注プローブ収納部11に装填されている未
使用の分注プローブ91上に位置させてから下降させる
ことによりプローブ受け95aに分注プローブ91を装
着する。
次に、プローブヘッド95を上昇させると共に水平方向
に移動させて、分注位置りにあるサンプル容器23上に
位置決めした後、液面検知機構を作動させながらプロー
ブヘッド95を下降させて分注プローブ91の先端を血
漿(血清)内に所定量侵入させ、その状態でシリンジ9
7を吸引動作させて分注プローブ91内に所定量の血漿
(血清)を吸引する。その後、プローブヘッド95を上
昇させると共に水平方向に移動させて分注位置りにある
希釈用ウェル25−1上に位置決めし、シリンジ97を
排出動作させて吸引した血漿(血清)を分注すると共に
、分注プローブ91の先端部を液中に浸漬させて吸排を
繰り返すことにより、血漿(血清)と希釈液とを十分混
合する。その後、プローブヘッド95を分注プローブ廃
棄部13に移動させ、第17図において説明したように
使用済の分注プローブ91をプローブ受け95aから取
り外す。
同様にして、希釈用ウェル25−3および25−4に所
定量の血漿を、希釈用ウェル25−2に所定量の血球を
、それぞれ分注プローブ91を使い捨てとして分注し、
希釈用ウェル25−1に生理食塩水で希釈された希釈血
漿(血清)を、希釈用ウェル25−2に生理食塩水で希
釈された希釈血球を、希釈用ウェル25−3にR−PI
IA緩衝液で希釈された希釈血漿(血清)を、希釈用ウ
ェル25−4にT−PI(A緩衝液で希釈された希釈血
漿(血清)をそれぞれ作成する。
その後、分注位置りにおいて、試料が分注された希釈用
ウェル25−1〜25−4内の検液を、異なる検液間で
分注プローブ91を使い捨てとして凝集反応用プレート
61の対応する列の12個の反応用ウェル67に分注す
る。この例では、反応用ウェル67の第1〜第4チヤン
ネルに希釈用ウェル25−2内の希釈血球を、第5〜第
8チヤンネルに希釈用ウェル25−1内の希釈血漿(血
清)を、第9および第10チヤンネルに希釈用ウェル2
5−3内の希釈血漿(血清)を、第11および第12チ
ヤンネルに希釈用ウェル25−4内の希釈血漿(血清)
を、それぞれ希釈用ウェル25〜1〜25−4間で分注
プローブ91を使い捨てとルで所定量ずつ種まき分注す
る。
以上の試料の分注動作および検液の分注動作を、サンプ
ル容器23が分注位置りに順次位置決めされる毎に行っ
て、凝集反応用プレート61のサンプル容器23に対応
する各列の反応用ウェル67にそれぞれ所定の検液を所
定量分注する。
その後、検液が分注された凝集反応用プレート61に対
して、試薬収納部9から分析項目に応じた試薬を分注す
る。この試薬分注においては、各チャンネルでは同一項
目を分析し、従って同一の試薬を用いるので、試薬間で
分注プローブ91を使い捨てとして同一チャンネルに同
一の試薬を所定量ずつ種まき分注すると共に、各チャン
ネルにおいて種まき分注後、プローブヘッド95を逆方
向に移動させながら、弁99を開、エアポンプ101を
作動させて、同一チャンネルの順次の反応用ウェル67
にエアを吹き付けて検液と分注した試薬とを混合する。
この例では、試薬として第1チヤンネルに抗り血清を、
第2チヤンネルにブロメリン液を、第3チヤンネルに抗
A血清を、第4チヤンネルに抗B血清を、第5チヤンネ
ルにA血球を、第6チヤンネルにB血球を、第7および
第8チヤンネルにO血球を、第9および第10チヤンネ
ルにR−PHA惑作血球を、第11チヤンネルにT−P
HA感作血球を、第12チヤンネルにT−PHA未怒作
血球をそれぞれ分注する。
以上のようにして試薬の分注が終了した後は、プレート
下降装置55を作動させて分注法の凝集反応用プレート
61を下降させると共に、その最上段には新たな凝集反
応用プレート61を供給して、次のラック21に対する
分析動作に備える。
凝集反応用プレート61内の検液は、上記の試薬の分注
により凝集反応を開始し、プレート下降装置55および
第2の水平方向搬送装置57を経て測光部17に搬送さ
れる間に反応用ウェル67の傾斜底面67aに凝集パタ
ーンが形成される。この凝集パターンを測光部17にお
いて上述したように光電的に検出し、その検出結果に基
づいて分析結果を凝集反応用プレート61の番号および
その反応用ウェル67の番号と共に印字する。このよう
にし、プレート番号、ウェル番号を分析結果と共に出力
させることにより、凝集パターンを目視により確認ある
いは判定する際に対応が容易となる。
なお、この実施例において、傾斜底面67aに形成され
る凝集パターンは、粒子凝集が生じたときは粒子が粒子
基層69上に結合してほぼ一様に堆積するため第18図
(a)に示すような一様堆積パターンとなり、また粒子
凝集が生じないときには粒子が粒子基層69上を転り落
ちて傾斜底面67aの最下部に集まるため第18図(b
)に示すような集積パターンとなる。
(2)交差適合試験 交差適合試験を行う場合には、第19図に示すように、
当該分析モード用のラック21の第1番目のサンプル容
器保持部に受血者の血漿および血球サンプルを収容する
サンプル容器23−1をセットし、残りの第2〜第10
番目のサンプル容器保持部に供血者の遠心分離した血漿
および血球サンプルを収容するサンプル容!23−2〜
23〜10をセットすると共に、希釈プレート保持部に
は未使用の空の希釈プレート25をセットする。勿論、
供血者の血液サンプルは受血者の血液型と同一のものと
する。
このように、サンプル容器23−1〜23−10および
希釈プレート25をセットしたラック21を、ラック収
納部1にセットして上述したと同様に搬送し、希釈液分
注部5の希釈液分注位置Cにおいて各サンプル容器23
−1〜23−10に対応する希釈プレート25の第1行
および第2行の希釈用ウヱル25−1および25−2に
それぞれ生理食塩水を順次所定量分注する。したがって
、この交差適合試験では、希釈プレート25の第3行お
よび第4行の希釈用ウェル25−3および25−4は使
わない。
その後、分注位置りにおいてラック21を間欠的に移送
しながら、各サンプル容器23から対応する希釈用ウェ
ル25−1および25−2に試料を所定量分注すると共
に、その試料が分注された希釈用ウェル25−1および
25−2内の検液を、凝集反応用プレート61の所定の
反応用ウェル67にそれぞれ所定量分注する。すなわち
、まずサンプル容器23−1を分注位置りに位置決めし
て、咳サンプル容器23−1内の血漿を希釈用ウェル2
5−1に、血球を希釈用ウェル25−2にそれぞれ分注
プローブを使い捨てとして所定量分注して、希釈用ウェ
ル25−1に希釈血漿を、希釈用ウェル25−2に希釈
血球を作成する。その後、同様に分注プローブ9Iを使
い捨てとして、希釈用ウェル25−1内の希釈血漿を、
凝集反応用プレート61の第1列の第1〜第10チヤン
ネルの順次の反応用ウェル67−1−1〜67−1−1
0に所定量ずつ種まき分注した後、希釈用ウェル25−
2内の希釈血球を、凝集反応用プレート61の第1列の
第1チヤンネルの反応用ウェル67−1−1および第2
列の第2〜第12チヤンネルの順次の反応用ウェル67
−2−2〜67−2−12 ニ所定量ずつ種まき分注す
る。
次に、ラック21を1ピツチ移動させてサンプル容器2
3−2を分注位置りに位置決めし、同様に分注プローブ
91を使い捨てとして、対応する希釈用ウェル25−1
および25−2にそれぞれ血漿および血球を分注して希
釈血漿および希釈血球を作成する。その後、希釈用ウェ
ル25−1内の希釈血漿を第2列の第2チヤンネルの反
応用ウェル67−2−2に、希釈用ウェル25−2内の
希釈血球を第1列の第2チヤンネルの反応用ウェル67
−1−2にそれぞれ分注プローブ91を使い捨てとして
所定量分注する。
以下、同様にしてラック21をピッチ送りしながら、順
次のサンプル容°器に対して血漿および血球の対応する
希釈用ウェル25−1および25−2への分注動作、希
釈用ウェル25−1および25−2から第2および第1
列の対応するチャンネルの反応用ウェルへの希釈血漿お
よび希釈血球の分注動作を行う。
このようにして、凝集反応用プレート61の第1列の第
1チヤンネルの反応用ウェル67−1−1に受血者の希
釈血漿および希釈血球を分注し、第1列の第2〜第10
チヤンネルの反応用ウェル67−1−2〜67−1−1
0に主試験を行うための受血者の希釈血漿と9人分の各
供血者の希釈血球とを分注する。また、第2列の第2〜
第10チヤンネルの反応用ウェル67−2−2〜67−
2−10には、副試験を行う、ための受血者の希釈血球
と、9人分の各供血者の希釈血漿とを分注し、第11お
よび第12チヤンネルの反応用ウェル67−2−11お
よび67−2−12には受血者の希釈血球をそれぞれ分
注する。
ここで第1列の第1チヤンネルの反応用ウェル67−1
−1は、確かに検液が分注された否かを確認するための
自己対照に用い、第2列の第11および第12チヤンネ
ルの反応用ウェル67−2−11および67−2−12
には、その後試薬収納部9がら抗A血清および抗B血清
をそれぞれ分注して血液型の表試験を行い、これにより
受血者の血液型を再確認するのに用いる。なお、第1列
の第11および第12チヤンネル、第2列の第1チヤン
ネル、第3列〜第10列のチャンネルは、この場合は使
用しない。
交差適合試験を生理食塩水法で行う場合には、以上の分
注操作の終了後、凝集反応用プレート61を所定の反応
時間経過して側光部17に搬送して凝集パターンを検知
すればよいが、酵素法による場合には、さらに主試験を
行う第1列の第2〜第10チヤンネルおよび副試験資行
う第2列の第2〜第10チヤンネルの反応用ウェル67
−1−2〜67−1−10および67−2−2〜67−
2〜10に、試薬収納部9からそれぞれブロメリン、パ
パイン、フィシン等の酵素を所定量分注する。
以上の交差適合試験において、受血者の血液と供血者の
血液とが適合するときは、凝集反応は起こらないので、
その反応用ウェル67の傾斜底面67aには第18図(
b)に示したように粒子が最下部に集まる集積パターン
が形成され、適合しないときは凝集反応によって第18
図(a)に示したように傾斜底面67aに一様堆積パタ
ーンが形成される。したがって、所定の反応時間経過後
、凝集反応用プレート61を測光部17に送り込んで、
上述したパターンを光電的に検出することにより生理食
塩水法および酵素法による交差適合試験を行うことがで
きる。
以上のように、この実施例によれば、サンプル容器23
をセットするラック21に希釈プレート25をもセット
して一体に搬送するようにしだので、希釈容器専用の移
送装置が不要となり、装置の小型化、低コストを図るこ
とができる。また、分析が終了してもラック21には希
釈試料が保持されるので、そのまま例えばクームス試験
に用いたり、あるいはこの装置を他の分析装置に結合す
ることによりその希釈試料を用いて他の分析を行うこと
もできる。更に、分注部15においては1つの分注機構
により、サンプル容H23から希釈プレート25への試
料の分注、希釈プレート25から凝集反応用プレート6
1への検液の分注、および試薬収納部9から凝集反応用
プレート61への試薬の分注を、分注プローブ91を使
い捨てとして行うようにしたので、装置の小型化、低コ
スト化が図れると共に、コンタミを生じることなく各種
の分析を高精度で行うことができる。更にまた、交差適
合試験においては、主試験および副試験の他に、自己対
照および受血者の血液型試験をも行うようにしたので、
交差適合試験の信軌性を高めることができる。また、複
数の分析モードに対応し得るように、希収液および試薬
をセットすることにより複数の分析モードを混在ルて行
うことができるので、各種の分析を自動的に効率よく行
うことができる。
なお、この発明は上述した実施例にのみ限定されるもの
ではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば
、分注部15による各種の分注動作は、ラック21を所
定の位置に停止させた状態で、全てのサンプル容器に対
して行うようにすることもできる。また、希釈プレート
25に代え、各サンプル容器23に対応して個々の希釈
容器をラック21に着脱自在に保持して分析を行うよう
にすることもできる。更に、上述した実施例では凝集反
応用プレート61をプレート下降装置55の最上段に位
置させて分注を行うようにしたが、第1の水平方向搬送
装置53上でピッチ送りしなから分注を行い、分注動作
の終了後、プレート下降装置55に供給するようにして
もよい。また、凝集反応用プレート61への試薬の分注
は、専用の分注機構を設けて行うよう構成することもで
きる。また、希釈試料(検液)の反応用ウェルへの分注
は、プローブを使い捨てとすることなく、専用の分注機
構とプローブ洗浄部とを設けて、プローブを洗浄しなが
ら行うようにすることもできるし、この場合に複数のプ
ローブをその間隔を自動的に変更可能として、複数の希
釈試料を複数の反応用ウェルに同時に分注し得るよう構
成することもできる。
〔発明の効果〕
上述したように、この発明によれば、小型かつ安価な構
成で、輸血検査に必要な血液型、抗体スクリーニング、
怒染症、交差適合試験は勿論のこと、その他の各種の検
査をコンタミを生じることなく自動的に高精度で行うこ
とができる。したがって、この発明に係る自動的分析装
置を病院に1台設置しておくことで、輸血やその他の検
査に十分対応できるので、病院におけるスペースの有効
利用、設備費および労働力の軽減を図ることができると
共に、人的ミスヤ感染による事故をほぼ完全に防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの発明の自動分析装置の一例の
構成を線図的に示す正面図および平面図、 第3図は第1図に示すラックを詳細に示す斜視図、 第4図は第3図に禾す希釈プレートの一部を詳細に示す
斜視図、 第5図(a)〜(d)はラックの種類を説明するための
図、 第6図は第1図に示すラック搬送部の一例の構成を示す
斜視図、 第7図はラックに形成した分析モード識別穴の検知機構
の一例を示す図、 第8図は第1図に示す希釈液分注部の要部の構成を示す
図、 第9図は同じく凝集反応用プレート搬送部の一例の構成
を示す図、 第10図(a)および(b)は凝集反応用プレートの一
例の構成を示す図、 第11図は第9図に示すプレート下降装置の一例の構成
を示す図、 第12図および第13図は測光部の一例の構成を示す図
、 第14図は分注プローブ収納部の一例の構成を示す図、 第15図は分注部の一例の構成を示す図、第16図は分
注プローブ廃棄部の一例の構成を示す図、 第17図は分注プローブの取り外し動作を説明するため
の図、 第18図(a)および(b)は反応用ウェルに形成され
る凝集パターンを示す図、 第19図は交差適合試験におけるラックへのサンプル容
器のセットの態様を説明するための図である。 1・・・ラック収納部  3・・・ラック搬送部5・・
・希釈液分注部 7・・・凝集反応用プレート搬送部 9・・・試薬収納部 11・・・分注プローブ収納部 13・・・分注プローブ廃棄部 15・・・分注部     17・・・測光部19・・
・分析済ラック収納部 21・・・ラック     23・・・サンプル容器2
5・・・希釈プレート 25−1〜25−4・・・希釈用ウェル61・・・凝集
反応用プレート 67・・・反応用ウェル  95・・・プロープヘッ9
7・・・シリンジ ト 第3図 第4図 第5図 第7図 第11図 第12図 第13図 第14図 第15図 第18図 (a) (bン 第19図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、それぞれ分析すべきサンプルを収容する多数のサン
    プル容器を着脱自在に保持すると共に、各サンプル容器
    に対応する複数の希釈用ウェルを有する希釈プレートを
    着脱自在に保持する多数のラックを収納するラック収納
    部と、 このラック収納部に収納されるラックを所 定のラック搬送ラインに沿って順次搬送するラック搬送
    部と、 このラック搬送部において搬送されるラッ クの各サンプル容器に対応する希釈用ウェルに、所定の
    希釈液分注位置において分析項目に応じた所定の希釈液
    を順次分注する希釈液分注部と、 粒子凝集パターンを形成し得る底面を有す る複数の反応用ウェルをそれぞれ有する多数の凝集反応
    用プレートを所定の凝集反応ラインに沿って順次搬送す
    る凝集反応用プレート搬送部と、 多数の分析項目にそれぞれ対応する多数の 試薬を収納する試薬収納部と、 未使用の多数本の分注プローブを収納する 分注プローブ収納部と、 使用済の分注プローブを廃棄する分注プロ ーブ廃棄部と、 分注器に連結されたプローブヘッドを有し、該プローブ
    ヘッドを前記ラック搬送部、凝集反応用プレート搬送部
    、試薬収納部、分注プローブ収納部および分注プローブ
    廃棄部に選択的に移動させて、前記ラック搬送部にある
    前記ラックの希釈液が分注された希釈用ウェルへの対応
    するサンプル容器からの試料の分注、試料が分注された
    希釈用ウェルから前記凝集反応用プレート搬送部にある
    前記凝集反応用プレートの対応する反応用ウェルへの検
    液の分注、前記試薬収納部から前記凝集反応用プレート
    搬送部にある前記凝集反応用プレートの反応用ウェルへ
    の分析項目に対応する試薬の分注を、異なる液体間で同
    一の分注プローブを使用することなく、前記分注プロー
    ブ収納部において前記プローブヘッドに未使用の分注プ
    ローブを連結し、使用済の分注プローブを前記分注プロ
    ーブ廃棄部において前記プローブヘッドから取り外して
    廃棄しながら行う分注部と、 前記凝集反応用プレート搬送部において所 定の反応が終了した前記凝集反応用プレートの各反応用
    ウェル内の検液を測光する測光部と、 前記ラック搬送部において前記分注部によ る所定の分注が終了した前記ラックを、該ラック搬送部
    から排出して収納する分析済ラック収納部とを具えるこ
    とを特徴とする自動分析装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07174763A (ja) * 1993-09-17 1995-07-14 F Hoffmann La Roche Ag 分析装置と粒子の懸濁方法
JP2002333451A (ja) * 2001-05-10 2002-11-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 分注装置
JP2010044085A (ja) * 1997-05-23 2010-02-25 Becton Dickinson & Co 自動化微生物学的試験に係る光学系
JP2010151526A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置
JP2014224750A (ja) * 2013-05-16 2014-12-04 バイオテック株式会社 検体処理装置用トレー
JP2021039068A (ja) * 2019-09-05 2021-03-11 株式会社柴崎製作所 検体希釈装置、検体集約装置、および検体希釈方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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