JP2618927B2 - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置

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JP2618927B2
JP2618927B2 JP26709387A JP26709387A JP2618927B2 JP 2618927 B2 JP2618927 B2 JP 2618927B2 JP 26709387 A JP26709387 A JP 26709387A JP 26709387 A JP26709387 A JP 26709387A JP 2618927 B2 JP2618927 B2 JP 2618927B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動分析装置、特に自動的に輸血検査を行う
のに好適な自動分析装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、輸血を行う際には、病院側においては、患者
(受血者)から採取した血液について、ABO式、Rh
(D)式等の血液型検査や不規則抗体の同定を行う抗体
スクリーニングやHBs,HBc,ATL,HIV,梅毒等の感染症の
検査を行っているが、感染症の検査については患者担当
医からの依頼があった場合にだけ行うのが普通である。
また、血液センタにおいては、献血者(供血者)から採
取した血液について、血液型検査、抗体スクリーニング
および感染症の検査を行っている。輸血を行うときは、
患者と同じ血液型(ABO式;Rh式)の血液の供給を血液セ
ンタから受けるようにしているが、この場合、単に血液
型が同じであるからと云って輸血を行うことはできず、
受血者と供血者の血液を混合したときに、凝集や溶血が
起こらないことを検査した上で輸血を行う必要がある。
このような検査は交差適合試験と呼ばれており、受血者
の血清と供血者の血球とを混合する主試験と、受血者の
血球と供血者の血清とを混合する副試験とが行われてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述したように、輸血を行なうに当っては、病院側で
は患者の血液型や抗体スクリーニングの検査を行ない、
場合によっては感染症の検査も行なうとともに血液セン
タから供給される同じ血液型の血液との交差適合試験も
行なっている。従来、患者の血液型や抗体スクリーニン
グの検査を自動的に行なうようにした装置は既知であ
り、例えば本願人も、特開昭58−105065号公報におい
て、底面の少なくとも一部を傾斜面とした反応容器を反
応ライン上で搬送しながらサンプルと抗原または抗体が
固相化された粒子試薬とを分注して凝集パターンを形成
させるようにしたものを提案している。また、血液セン
タにおいて、各種感染症の検査を酵素免疫反応により行
なうようにした自動分析機も既知であり、本願人も、特
開昭56−147067号公報において、反応ライン上に予め配
列した複数の反応容器内に抗原または抗体を固相化した
固相を収容させてからサンプル等を分注して酵素活性を
測定するようにしたものを提案している。しかしなが
ら、交差適合試験は病院において用手法により行なわれ
ており、能率良く処理することができなかった。また、
検査員の労働力の削減、人的ミスの排除などのために交
差適合試験を自動的に行なうことができる分析装置の開
発が強く望まれていた。しかしながら、このような交差
適合試験を自動的に行なうことができる分析装置が開発
されたとしても、病院側でこの他に血液型検査および抗
体スクリーニングを自動的に行なう分析装置を設置する
要望がある場合には、設備に多額の経費が掛かるととも
にスペースも多く必要となる欠点がある。特に2台の自
動分析装置を用いるときは、サンプルも2つに分けなけ
ればならないとともに分析結果の統合も面倒となる欠点
もある。
さらに、上述したような凝集試験、酵素免疫検査、抗
体スクリーニングを自動的に行う装置があったとして
も、病院の規模等に応じてはこれらの検査をすべて行う
とは限らず、例えば凝集試験と酵素免疫反応による感染
症の試験を行いたい場合や、酵素免疫反応による感染症
の試験だけを行いたい場合などがあり、このような場合
には分析装置は有効に利用されず、無駄な部分を含むこ
とになる。
本発明の目的は、上述した欠点を除去し、各種分析項
目に応じた試験を、複数の自動分析装置を用いることな
く、使用者が要望したものだけを、反応容器を無駄にす
ることなく、効率良く実行できるよう適切に構成した自
動分析装置を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本発明による自動分析装置は、それぞれ分析すべきサ
ンプルを収容する多数のサンプル容器をサンプル吸引位
置を経て順次搬送するサンプル搬送手段と、サンプル吸
引位置にあるサンプル容器から所定量のサンプルを吸引
し、所定の吐出位置で吐出するサンプル分注手段と、こ
のサンプル分注手段により吸引吐出される所定量のサン
プルを受ける複数の希釈用容器をそれぞれ保持する複数
の希釈用台を所定の搬送ラインに沿って順次搬送する希
釈サンプル搬送手段と、希釈用容器内に希釈液を分注し
て希釈サンプルを作成して所定の希釈液吸引位置で吸引
し、所定の吐出位置で希釈サンプルを吐出する希釈サン
プル分注手段と、傾斜底面を有する反応容器および分析
項目に応じた抗原または抗体を固相化状態で収容した反
応容器を格納する容器格納手段と、この容器格納手段か
ら、傾斜底面を有する反応容器と分析項目に応じた抗原
または抗体を固相化状態で収容した反応容器の何れかを
選択し取出して共通の反応部上に供給する容器供給手段
とを有し、前記反応部に供給された反応容器内に、前記
希釈サンプル分注手段により希釈サンプルを分注して複
数項目の免疫学的検査を行うよう構成したことを特徴と
するものである。
さらに、本発明による自動分析装置は、それぞれ分析
すべきサンプルを収容する多数のサンプル容器をサンプ
ル吸引位置を経て順次搬送するサンプル搬送手段と、サ
ンプル吸引位置にあるサンプル容器から所定量のサンプ
ルを吸引し、所定の吐出位置で吐出するサンプル分注手
段と、このサンプル分注手段により吸引吐出される所定
量のサンプルを受ける複数の希釈用容器をそれぞれ保持
する複数の希釈用台を所定の搬送ラインに沿って順次搬
送する希釈サンプル搬送手段と、希釈用容器内に希釈液
を分注して希釈サンプルを作成して所定の希釈液吸引位
置で吸引し、所定の吐出位置で希釈サンプルを吐出する
希釈サンプル分注手段と、分析項目に応じた異なる種類
の抗原または抗体を固相化状態で収容した複数種類の反
応容器を格納する容器格納手段と、この容器格納手段か
ら、前記複数種類の反応容器のうち分析項目に応じて指
定された種類の反応容器を選択し取出して共通の反応部
上に供給する容器供給手段とを有し、前記反応部に供給
された反応容器内に、前記希釈サンプル分注手段により
希釈サンプルを分注して複数項目の免疫学的検査を行う
よう構成したことを特徴とするものである。
このような本発明の自動分析装置によれば、指定され
た項目に応じた反応容器のみが共通の反応部に供給され
るので、分析項目に応じた各種免疫反応による検査を、
反応容器を無駄にすることなく、省スペースで、かつ効
率良く実行することができる。
従って、個々のユーザの要望に適合した自動分析装置
を1台で容易に構築でき、また、ユーザの要望に応じた
分析項目の増設や変更も1台の自動分析装置で非常に簡
便にできる。
〔実施例〕
第1図は本発明による自動分析装置の一実施例の全体
の構成を示す線図的平面図である。本例では凝集検査ラ
インと免疫検査ラインとを別個に設けたものである。サ
ンプラ1は、分析すべきサンプルを収容したサンプル容
器11を10本を単位として装填したサンプル台としてのサ
ンプルラック12を具え、これらのラックを矢印Aで示す
ように矩形の経路を経て順次搬送するようにしている。
図面を明瞭とするために、第2図ではラック12の総てに
はサンプル容器11を装填していない。ラック12は点P1
示すサンプル吸引位置に順次のサンプル容器11を位置出
しするように間欠的に送られ、このサンプル吸引位置P1
に位置出しされるサンプル容器11に設けられているバー
コードおよびラック12に設けられているバーコードをバ
ーコードリーダ13によって読取るようにしている。この
バーコードは各サンプルを特定するIDマークや分析項目
等を特定するマークから構成されており、このバーコー
ドを読取ることによりサンプルと分析結果との照合を行
うとともに必要な分析動作を行なうように各部を制御す
るようにしている。
第2図はサンプラ1におけるサンプルラック12の搬送
機構を示すもので、第2図において横方向の搬送はそれ
ぞれエンドレスベルト1aおよび1bによって行い、縦方向
の搬送はプッシャ1c,1dによって行う。ベルト1a,1bは図
示していないローラおよびモータによって一方向に回動
させるようにする。この場合、サンプルラック12とベル
ト1a,1bとの係合を確実なものとするためにベルトにピ
ンを立て、これをラック底面に形成した溝と係合させる
ようにしてもよい。また、プッシャ1c,1dは、ラック1e,
1fとピニオン1g,1hとを係合させ、ピニオンをモータに
よって可逆回転させることによって往復動させるように
する。
サンプラ1と隣接して配置した希釈ユニット2は未使
用の希釈用台としての希釈用プレート21を上下に積重ね
て保持し、最下層の希釈用プレートから順次希釈用プレ
ート搬送ラインへ排出する希釈用プレートストッカ22を
有している。希釈用プレート搬送ラインはエンドレスベ
ルト23により構成されており、ストッカ22から排出され
た希釈用プレート21はこのエンドレスベルト上に載せら
れて順次ステップ状に搬送されるようになっている。希
釈用プレート21には、希釈サンプルを収容する多数のウ
エル24をマトリックス状に形成する。希釈用プレート搬
送ラインに沿ってさらにサンプル吸引吐出装置25、希釈
液分注装置26、希釈サンプル吸引吐出装置27を配設す
る。さらに希釈用プレート搬送ラインの終点位置には使
用済みの希釈用プレート21を積重ねて収納するストッカ
28を設ける。
第3図A〜Cは希釈用プレート21のストッカ22の構成
を示すものである。ストッカ22は2組の爪22a,22bおよ
び22c,22dを具え、これらを駆動して最下層のプレート2
1から順番に搬送ラインを構成するベルト23上に落下さ
せるものである。すなわち、第3図Aに示す状態ではす
べての爪22a〜22dは内方に突出しており、最下層のプレ
ートは爪22a,22bによって保持され、他のプレートは爪2
2c,22dによって保持されている。次に第3図Bに示すよ
うに下側の爪22a,22bを外方に開き、最下層のプレート
を重力の作用によりベルト23上に落下させる。次に第3
図Cに示すように爪22a,22bを内方に突出した位置まで
戻した後、爪22c,22dを外方へ開き、プレート積層体を
プレート1枚の厚さだけ落下させる。このような動作を
繰り返すことにより希釈用プレート21を1枚ずつベルト
23上に供給することができる。
第4図は使用済みの希釈用プレート21をストッカ28に
格納する機構を示すものである。ストッカ28は最下層の
希釈用プレート21を支持する爪28a,28bと、プッシャ28c
と、このプッシャを上下動させる駆動機構28dとを具え
ている。第4図Aに示すように、プレート積層体を爪28
a,28bで支持し、プッシャ28cを最下位置とした状態でベ
ルト23を駆動し、希釈用プレート21をプッシャ28cの上
方に移動させる。次に第4図Bに示すように爪28a,28b
を外方へ開いた状態で、プッシャ28cを上昇させ、最下
層のプレートが爪28a,28bのレベルよりも上方となるよ
うにする。次に爪28a,28bを内方に突出させてプレート
積層体を支持した後、プッシャ28cを最下位置まで降下
させる。このような動作を繰り返すことにより使用済み
の希釈用プレート21をストッカ28内に順次に格納するこ
とができる。
第5図はサンプル吸引吐出装置25の構成を示すもので
ある。サンプル吸引吐出装置25は上下動するガイド部材
25aを具えるとともにこのガイド部材に沿って水平方向
に往復移動するシリンジヘッド25bと、このシリンジヘ
ッドの先端に設けたノズル25cとを具えている。
第5図において模式的に示すようにシリンジヘッド25
bおよびノズル25cはサンプル吸引位置A、希釈用プレー
ト21の1列8個のウエル24に対応した8個所のサンプル
吐出位置B1〜B8および洗浄位置Cで位置出しされるよう
になっているとともに位置AおよびCでは上下に移動さ
れるようになっている。
次にサンプル分注動作について説明する。先ず、シリ
ンジヘッド25bおよびノズル25cをサンプル吸引位置Aに
位置出しした後降下させ、ノズルをサンプルラック12に
保持したサンプル容器11内のサンプル中に浸漬し、シリ
ンジヘッド25bに組込んだシリンジを動作させて所定量
のサンプルをノズル内に吸引する。次にシリンジヘッド
25bを上昇させ、サンプル吐出位置B1,B2…B8に順次位
置出しし、所定量のサンプルを希釈用プレート21の順次
のウエル24内に吐出する。吐出後、シリンジヘッド25b
をノズル洗浄位置Cに位置出しした後降下させ、ノズル
25cを洗浄槽29内に浸入させ、ノズルを経て洗浄液を吸
排してノズルの内、外壁を洗浄する。次にノズルを上昇
させ、サンプル吸引位置Aに再び位置出しして、次のサ
ンプルの分注に備えるようにする。上述したようにし
て、1つのサンプルをサンプル吐出位置P2に位置出しさ
れている希釈用プレート21の1列8個のウエル24に分注
したら、サンプルラック12を1ピッチ前進させるととも
に希釈用プレート21も1ピッチ前進させ、次のサンプル
を次の1列8個のウエル24に分注する。このようにして
順次のサンプルを希釈用プレートの順次の列のウエルに
分注することができる。
第6図は上述したように希釈用プレート21のウエル24
に分注されたサンプルに、希釈液分注位置P3において希
釈液を分注する希釈液分注装置26の構成を示すものであ
る。希釈液はタンク26a内に収容しておき、これをチュ
ーブ26b、ポンプ26c、バルブ26dおよび希釈液吐出ノズ
ル26eを経てウエル24内に吐出する。本例ではさらにサ
ンプルと希釈液との撹拌を行うために、エアポンプ26f
を設け、加圧したエアをチューブ26g、バルブ26hおよび
エア吐出ノズル26iを経てウエル24内に吹き込むように
する。これにより無接触でサンプルと希釈液とを良好に
撹拌することができる。
上述したようにして希釈用プレート21のウエル24内に
は希釈サンプルが形成されるが、次にこれを凝集反応容
器および酵素免疫反応容器に選択的に分注する希釈サン
プル吸引吐出装置27について説明する。本例では希釈サ
ンプル間のキャリィオーバをなくすために使い捨てのノ
ズルを用いる。すなわち、希釈ユニット2の希釈用プレ
ート搬送ラインと平行にノズルの搬送ライン3を設け、
多数のノズル31を保持するノズルカセット32をノズルス
トッカ33から1枚ずつエンドレスベルト34上に供給して
希釈サンプル分注位置P4まで搬送するようにする。
第7図はノズル31およびノズルカセット32の構成を示
すものである。ノズル31は大径のカップ部31aと、先細
のプローブ部31bとを一体的に形成したものであり、ノ
ズルカセット32は多数の孔32aを形成した箱とし、孔の
中にプローブ部31bを挿入してノズルを保持するように
している。
第8図〜第10図は希釈サンプル吸引吐出装置27の構成
を示すものである。8本のノズルヘッド27aをプレート2
7bに一列に並べて装着し、このプレートの両端にはアン
グル部材を介してソレノイド27c,27dを取付け、これら
ソレノイドのプランジャの先端にはプッシャ27eを取付
ける。ノズルヘッド27aの下端には、ノズル31の大径部3
1aにあけた孔に挿入されるノズル受け27fを形成する。
また、ノズルヘッド27aはそれぞれチューブ27gを経てシ
リンジに連結する。プレート27bにはL形金具27hを介し
てナットブロック27iを連結し、このナットブロックに
はねじ27jを螺合する。このねじ27jはフレーム27kによ
り回転自在に支承するとともに一端をモータ27lに連結
する。また、フレーム27kは上下動装置27mのロッド27n
の先端に連結する。このように構成すると、プランジャ
27c,27dを駆動することによりプッシャプレート27eを矢
印Aで示すように上下に移動することができ、またモー
タ27lを駆動することによりナットブロック27i、したが
ってノズルヘッド27aを矢印Bで示すように左右に移動
することができ、さらに上下動装置27mを駆動すること
により全体を矢印Cで示すように上下に移動することが
できる。第9図および第10図に明瞭に示すようにプッシ
ャプレート27eの一側縁にはほぼ半円形の切欠き27pを形
成する。この切欠き27pの直径はノズル受け27fの直径よ
りも若干大きいが大径部31aの直径よりも小さいものと
する。
次に希釈サンプル吸引吐出動作について説明する。先
ずモータ27lを駆動してノズルヘッド27aのノズル受け27
fを、希釈サンプル分注位置P4にあるノズル31の上方に
位置出しした後、上下動装置27mを駆動してノズルヘッ
ドを降下させ、8本のノズル受けを8本のノズル31の大
径部31aにそれぞれ形成した孔内に同時に嵌入する。こ
の場合、プッシャプレート27eは上昇位置にあり、ノズ
ル受け27fのノズル大径部31a内への嵌入を妨害しないよ
うにする。次に上下動装置27mを駆動してノズル31をノ
ズルヘッド27aとともに上昇させてノズルをノズルカセ
ットから脱出させた後、モータ27lを駆動してノズルヘ
ッド27aを希釈サンプル分注位置P4に位置出しされてい
る希釈用プレート21のウエル24の上方に位置出しし、再
び上下動装置27mを駆動してノズルヘッド27aを降下さ
せ、ノズルプローブ部31bをウエル24内に所定の深さま
で侵入させる。次にチューブ27gを介して接続されてい
るシリンジを駆動し、所定量の希釈サンプルをノズル内
に吸引する。この場合、吸引された希釈サンプルはノズ
ル受け27fまでは吸引されないように、吸引量およびノ
ズルの寸法を定める。次に上下動機構27mを再び駆動し
てノズルヘッド27aおよび希釈サンプルを吸引したノズ
ル31を上昇させた後、モータ27lを駆動してノズルヘッ
ドおよびノズルを、後述する凝集反応ライン上にある凝
集反応用プレートのウエルの上方に位置出しし、ノズル
内に吸引している希釈サンプルをウエル内に吐出する。
また、酵素免疫反応を行う場合には後述する酵素免疫反
応容器内に吐出する。このようにして希釈サンプルを所
望の反応容器内に吐出したら、モータ27lを駆動してノ
ズルヘッド27aおよびノズル31をノズルカセット32の上
方に位置出しし、次に上下動装置27mを駆動してノズル
ヘッド27aおよびノズル31を降下させ、プローブ部31bを
ノズルカセットの孔32a内に挿入する。次にソレノイド2
7c,27dを駆動してプッシャプレート27eを降下させる。
この過程においてプッシャプレート27eはノズル31の大
径部31aと当接し、これを押下げるので、ノズル31はノ
ズル受け27fから抜け落ち、ノズルカセット32内に格納
される。上述した動作を繰返すことにより順次の希釈サ
ンプルを凝集反応容器および免疫反応容器内に選択的に
分注することができる。
次に、第1図に戻って凝集反応ユニット4について説
明する。本例の凝集反応ユニット4は凝集反応用プレー
ト41を用いるが、本例の凝集反応用プレート41には、第
11図Aに示すように多数のウエル40−1−1〜40−1−
12;40−2−1〜40−2−12;…40−8−1〜40−8−12
をマトリックス状に形成し、1列には12個のウエルが配
列されている。各ウエル40は第11図Bに示すように円錐
状の傾斜底面40aを有し、この底面には微細なステップ
を形成し、凝集反応によって安定した粒子基層が形成さ
れるようにしている。
凝集反応用プレート41はストッカ42の最下層から順次
に搬送用エンドレスベルト43上に凝集反応ラインに沿っ
て間欠的に搬送される。
希釈用プレート21のウエル24に収容されている希釈サ
ンプルを希釈サンプル吸引吐出装置27およびノズル31に
より所定量吸引した後、凝集反応用プレート41の所定の
ウエル40に吐出する。
希釈サンプルの分注を受けた凝集反応用プレー41はエ
ンドレスベルト43として示されている搬送手段により凝
集反応ラインに沿ってステップ状に搬送され、試薬分注
位置P5に位置出しされる。この試薬分注位置P5には試薬
分注装置44を設ける。この試薬分注装置44には8本の試
薬分注プローブと、これらのプローブを試薬容器45と分
注位置P5との間で移動させる機構と、プローブに対して
試薬を吸排するマイクロシリンジ機構とを設け、所望の
試薬をプレート41のウエル40内に同時に分注できるよう
に構成する。試薬の分注を受けたプレート41はさらに搬
送され、エレベータ部46に送り込まれる。エレベータ部
46は第12図に示すように、一対のエンドレスベルト46a,
46bを対向して配置し、これらのエンドレスベルトに一
定の間隔を置いて装着した係止爪46c,46dの間に凝集反
応用プレート41を掛け渡すようにして保持しながら、上
から下へゆっくりと移動させるようにしたものである。
また、エレベータ部全体はエアバスタイプの恒温槽内に
収納されており、反応液を25℃以上の常温に保つように
している。このような構成のエレベータ部46を用いるこ
とにより最少のスペースで長い反応時間を得ることがで
きる。
エレベータ部46によって最下部まで搬送された凝集反
応用プレート41はエンドレスベルト47上に載置され、こ
れによって測光装置48に送り込まれる。
測定装置48においてはプレート41のウエル40の底面40
aに形成される粒子の凝集パターンを光電的に検出す
る。
第13図および第14図は測光装置48の構成を示すもので
ある。ベルト47により搬送される凝集反応用プレート41
は一対のベルト48a,48bによりさらに間欠的に搬送され
る。測光装置48にはさらにプレート41を挟むように光源
ユニット48cと受光器ユニット48dを設け、これらを一体
として第13図において矢印Aで示すように往復動できる
ように構成する。第14図に示すように、光源ユニット48
cには光源ランプ48e、絞り48f、レンズ48gを設け、光ビ
ームを凝集反応用プレート41に、その底面から入射させ
るようにする。受光器ユニット48dには凝集反応用プレ
ート41を透過した光を集光するレンズ48hと、このレン
ズにより集光された光を受光する光電変換素子48iとを
設ける。このように測光装置48においては光ビームによ
って凝集反応用プレート41のウエル40の底面40aを走査
し、この底面に形成される粒子凝集パターンを検出す
る。測光装置48にはさらにリフトを設け、測光を終了し
た凝集反応用プレート41を直ちに上昇させて、測光装置
の上部に配置した目視観察装置まで搬送し、ここで凝集
パターンを目視により観察できるようにする。このた
め、目視観察装置には均一照明光源および観察用透明窓
を設けるが、その構成の詳細な説明は省略する。目視観
察が終わったプレート41はさらに使用済み凝集反応用プ
レートストッカ49に送り込まれ、最下層から積込まれ
る。これらの測定済みの凝集反応用プレート41は後にま
とめて取出す。
次に、酵素免疫試験ユニット5について説明する。本
例では、反応部に第1図に示すように矢印Fで示す方向
に間欠的に回動するターンテーブル50を設け、このター
ンテーブルに所望の抗原または抗体を固相化した反応容
器、すなわちセル51を選択的に供給するようにする。セ
ル51はセルパック52に装填し、セル供給装置53により複
数のセルパックに収納した多数のセルを選択的にセル供
給位置に位置出ししてターンテーブル50に装填できるよ
うに構成する。ターンテーブル50の回動通路に沿って、
セル51に固相化されている抗原または抗体と結合されて
いる抗体または抗原と、結合されていない抗体または抗
原とを分離(この分離をB−F分離と称する)するため
の洗浄を行う第1のB−F分離装置54、セル内に第1の
試薬を分注する第1試薬分注装置55、第2のB−F分離
装置56、第2試薬分注装置57、酵素基質による発色反応
を停止させる反応停止液分注装置58、比色測光装置59お
よびセルをターンテーブルから取除くセル廃棄装置60を
順次に設ける。次にこれらの各装置の構成および動作に
ついて説明する。
第15図Aは多数のセル51を収納するセルパック52の構
成を示す斜視図であり、第15図Bは同じくその一部分の
断面図である。セルパック52は全体として板状の部材で
構成し、これに10本の孔52aを形成するとともに各孔に
はこれと連通するようにガイド溝52bを形成する。各孔5
2a内にはセル51を上下に積重ねて、例えば10個格納す
る。第15図Bに示すように各孔52aの下端には弾性を有
する係止爪52cを一体的に形成し、孔内に格納したセル5
1が重力により落下しないようにする。また、セルパッ
ク52の頂面後部には溝52dを形成する。後述するよう
に、この溝52dにセルパックを縦方向に送る爪を係合さ
せて、セルパックをセル供給位置に位置出しするように
する。
第16図はセル供給装置53の構成を示すものである。上
述したように、それぞれ多数のセル51を格納したセルパ
ック52をセルパックスタンド53aに並べて配設する。こ
のセルパックスタンド53aは一対のガイドシャフト53b,5
3cにより摺動自在に支持し、さらにエンドレスベルト53
dおよびモータ53eにより矢印Aで示すように横方向に往
復動させるように構成する。セルパックスタンド53aは
ケース53f内に収納し、このケースにはセルパック52が
通過できる開口を形成する。モータ53eを駆動して5枚
のセルパックの内の任意の1つをこの開口に対して位置
決めできるようにする。ケース53fにはねじ53gを回転自
在に装着し、このねじをモータ53hにより可逆回転でき
るように構成する。また、ねじ53gにはナット53iを介し
て縦送り爪53jを螺合し、モータ53hにより爪を矢印Bで
示すように縦方向に往復動できるようにする。この爪53
jはセルパック52に形成した案内溝52d内に挿入できるよ
うにする。したがって、モータ53eを駆動して所望のセ
ルを格納するセルパックをケース53fの開口と対向する
位置に位置出しした後、モータ53hを駆動して当該セル
パックを開口を経てケースの外部へ移送するこができ
る。ケース53fにはさらにねじ53kを回転自在に取付け、
このねじをモータ53lにより可逆回転できるようにす
る。このねじ53kにはナット53mを介してセル送出し爪53
nを螺合し、このモータ53lを駆動することにより爪を矢
印Cで示すように上下に移動できるようにする。爪53n
の先端はセルパック52に形成した溝52bを経て孔52a内に
侵入し、セル51のフランジと係合するようにする。した
がって、モータ53lを駆動することによりセルパック52
の所定の孔52a内に格納したセル51を最下層から順次落
下させてターンテーブル50に形成したセル受け孔50a内
に格納することができる。本例においては、セルパック
52には任意のセル51を格納することができるので、使用
者の希望する測定項目に応じたセルを所定の順序でセル
パックの孔52a内に予め格納しておくのが好適である。
例えば、各サンプルについてA,B,Cの3種類の感染症を
検査する場合には、それぞれの免疫反応に使用する抗原
または抗体を内壁に固相化した3種類のセルを順次に積
重ねてセルパック52の孔52a内に装填しておき、これら
を順次にターンテーブル50の孔50a内に落下させるよう
にする。
また、特定のサンプルについては感染症Dの検査も行
う場合には、この感染症に対する抗原または抗体を固相
化したセルを或るセルパックに装填しておき、このセル
パックをセル供給位置に位置出ししてこのセルをターン
テーブル50の孔50aに落下させるようにする。このよう
に、複数のセルパックの任意の1つをセル供給位置に選
択的に位置出しすることにより、各サンプルについて指
定された免疫反応試験を行うことができる。
第17図はターンテーブル50の詳細な構成を示す断面図
である。セル51を収納する孔50aを有するターンテーブ
ル50を、軸受け50bを介して軸50cにより回動自在に支承
するとともに内側縁に歯を切ったフランジ50dを一体的
に形成する。このフランジ50dの歯と噛合する歯車50eを
モータ50fにより回動させることによりターンテーブル5
0を回動させることができる。ターンテーブル50の下側
にはヒータブロック50gを配置し、上方には蓋50hを配置
し、セル51内に収容される液体の温度を37℃の温度に保
つようにする。ヒータブロック50gには、セル51と対向
する位置に孔50iを形成し、この孔を経てセル内の検液
を比色測定できるように構成する。なお、ターンテーブ
ル50にはセル51を装填する孔50aを千鳥状に配列して装
填し得るセルの個数を多くしている。また、本例ではヒ
ータブロック50gを用いて反応液の恒温化を図っている
が、ウォータバスやエアバスを用いることもできる。
第1および第2の試薬分注装置55および57は同一構成
であるのでまとめて説明する。複数の試薬を試薬タンク
55a,57aに収容しておき、これら試薬タンクをターンテ
ーブル55b,57b上にセットし、このターンテーブルを矢
印GおよびHで示すように可逆回転させ、所望の試薬タ
ンクを試薬分注位置に位置出しできるように構成する。
各試薬タンクには開口55c,57cを形成し、この開口を経
てプローブ55d,57dを挿脱できるようにする。このプロ
ーブ55d,57dはアーム55e,57eの先端に取付け、このアー
ムを上下動させるとともに回動させるようにする。ま
た、ターンテーブル50と試薬タンク55aとの間には洗浄
槽55f,57fを設け、プローブ55d,57dの洗浄を行い得るよ
うに構成する。このような試薬分注装置55,57は一般の
化学分析装置に設けられているものと同じであるので、
これ以上詳細な説明は省略する。
第18図は比色測光装置59の構成を示すものであり、白
色光源59aから放射される光をコリメータレンズ59bによ
り平行光束として回転フィルタ59cに通す。この回転フ
ィルタ59cにはそれぞれ分析項目に応じた波長λ〜λ
を透過するフィルタを設け、モータ59dにより分析項
目に応じた所望のフィルタを選択的に光路中に挿入でき
るように構成する。フィルタを透過した光はレンズ59
e、ミラー59f、レンズ59gおよびターンテーブル50gにあ
けた開口50iを経てセル51の底面に入射させる。セルを
透過した光をレンズ59hで集光し、さらにスリット59iを
経てディテクタ59jに入射させる。ミラー59fからディテ
クタ59jに到る光学系部分59kは矢印Aで示すように往復
移動可能とする。このようにしてターンテーブル50上に
装填されたセル51内の検液を次々と比色測定することが
できる。
第19図はセル廃棄装置60の詳細な構成を示すものであ
る。ターンテーブル50の孔50a内に装填されたセル51内
に挿入される嵌合部60aにチューブ60bの一端を通し、こ
のチューブを三方弁60cを経て廃液槽60dに連結する。こ
の廃液槽60dはさらにチューブ60eを経て減圧ポンプ60f
に連結する。また、嵌合部60aはアーム60gに連結し、こ
のアームを矢印Aで示すように上下動できるように構成
するとともに矢印Bで示すように水平方向に往復動でき
るようにする。
先ずアーム60gを位置Iで降下させ比色測光部59で比
色測定された検液を収容するセル51内に嵌合部60aを挿
入し、三方弁60cを通路a−b間が連通するように駆動
し、チューブ60bを経て検液をセルから吸引して廃液槽6
0dに廃棄する。次に嵌合部60aをさらに降下させてセル
底面と密着させ、セルを吸着する。次にアーム60gを上
昇させてセル51をターンテーブル50から脱出させた後、
アームを位置IIまで移動させる。次に三方弁60cを通路
a−cが連通するように切換えてセルを嵌合部60aから
使用済セル収納箱60h内に落下させる。このようにして
検液とセルとを分離して廃棄することができる。
以下、上述した自動分析装置を用いて種々の分析を行
う際の動作について説明する。本例の自動分析装置は輸
血検査装置として構成されており、各種血液型の判定、
各種感染症の検査、交差適合試験を行うものである。血
液型については、ABO式血液型の他にRh式血液型、MNSS
式血液型、P式血液型、Kell式血液型、Lewis式血液
型、Doffy式血液型、Kidd式血液型、Diego式血液型等が
あり、これらの血液型を不規則抗体スクリーニングで判
定するようにしている。また、Rh式血液型の中にはさら
にRh(D)式、Rh(d)式、Rh(C)式、Rh(c)式、
Rh(E)式、Rh(e)式等がある。本発明の装置では凝
集反応によりこれらの血液型の判定を行うようにしてい
る。また、感染症としてはHBS抗原、HBS抗体、HBC
体、梅毒抗体、ATL抗体、HIV抗体等が代表的なものとし
て挙げられるが、これらの感染症は酵素免疫反応により
検査するが、抗原−抗体反応でも検査できる。この場
合、各サンプルについて血液型と感染症とは同時に分析
できるようにしている。交差適合試験としては、受血者
の血清と供血者の血球とを混合して凝集または溶血の有
無を調べる主試験と、受血者の血球と供血者の血清とを
混合して凝集または溶血の有無を調べる副試験とがあ
り、これらの試験は浮遊液として生理食塩水を用いる生
理食塩水法と、これにさらに反応促進剤としてブロメリ
ン、パパイン、フィシン等の酵素を加える酵素法と、血
球を遠心洗浄した後、クームス血清を加えたりブロメリ
ンを加え、さらに遠心して凝集の有無を調べる間接クー
ムス法等があるが、生理食塩水法および酵素法を本装置
において行うものとする。
血液型の判定および感染症の検査 血液型の判定および感染症の検査を行う場合には、サ
ンプルラック3には第20図AおよびBに示すようにサン
プルをセットする。すなわち第20図Aでは各サンプルの
血清をそれぞれ1本のサンプル容器11−1−1,11−2−
1−−−11−5−1に収容するとともに遠心分離した血
漿および血球をそれぞれサンプル容器11−1−2,11−2
−2−−−11−5−2に収容する。血清サンプルは不規
則抗体スクリーニングおよび感染症の検査を主に行うた
めのものであり、血漿および血球はABO式およびRh式血
液型判定を主に行うためのものである。このようにして
1本のラック12には5人分の血液サンプルをセットする
ことになる。また、第20図Bに示す場合には、各サンプ
ル容器11−1〜11−10に各サンプルの遠心分離した血漿
および血球を収容しており、この場合には感染症の検査
とABO式およびRh式血液型判定とを行うものであり、10
人分の血液サンプルがセットされる。以下の説明におい
ては、第20図Aに示すように、各サンプルの血清と血漿
および血球とを2本のサンプル容器に収容するものとす
る。
上述したように各サンプルについて血清サンプルと遠
心分離した血漿および血球サンプルとを2本のサンプル
容器11−1−1〜11−5−1および11−1−2〜11−5
−2に収容したラック12をサンプル吸引位置P1に位置出
しする。先ず、サンプル容器11−1−1に収容されてい
る血清サンプルをサンプル分注プローブ25cにより所定
量吸引する。この分注量は分析すべき項目数に応じて設
定する。このようにプローブ25c内に吸引した血清サン
プルをサンプル吐出位置P2に位置出しされている希釈用
プレート21の1個または複数個のウエル24内に分注す
る。分注後、プローブの内外壁を洗浄槽29において洗浄
する。この間サンプルラック12を1ピッチ前進させ、血
漿および血球サンプルを収容した2番目のサンプル容器
11−1−2をサンプル吸引位置P1に位置出しし、プロー
ブ25cに血漿サンプルおよび血球サンプルを吸引する。
このようにして吸引した血漿サンプルを希釈用プレート
21の同一列のウエル24の1個または複数個に吐出すると
ともに血球サンプルを希釈用プレートの1個または複数
個のウエル内に吐出する。このようにして1つのサンプ
ルの血清、血漿および血球サンプルを希釈用プレート21
の第1列目のウエル24内に所定量分注し、その後プロー
ブ25cを洗浄する。このような操作をサンプルラック12
および希釈用プレート21を順次にステップ送りしながら
繰返し、順次のサンプルの血清、血漿および血球サンプ
ルを希釈用プレート21の各列のウエル24に分注する。
次に、希釈用プレート21は希釈液分注位置P3に位置出
しされ、ここで希釈液分注装置26により所定の希釈液を
所定量分注する。希釈液としては通常生理食塩水を使用
するが他の希釈液を用いることもできる。また、希釈倍
率はそれぞれの反応に応じて設定する。この場合、サン
プルと希釈液とを十分に混合するために、希釈液分注プ
ローブを液中に浸漬させて吸排を繰返すようにすること
もできるが、この場合には希釈液分注プローブの洗浄を
行ってサンプル間でのキャリィオーバを防止する必要が
あるので、本例では第6図に示したようにエアにより撹
拌する。このようにして所望の希釈サンプルを作成した
後、希釈用プレート21を希釈サンプル吸引位置P4に位置
出しする。この位置では8本の使い捨てノズル31を用い
て希釈血清サンプル、希釈血漿サンプル、希釈血球サン
プルを凝集反応用プレート41のウエル40および酵素免疫
反応セル51に選択的に分注する。すなわち、希釈血清サ
ンプルは酵素免疫反応セル51内に所定量ずつ分注し、希
釈血漿サンプルおよび希釈血球サンプルは凝集反応用プ
レート41の1列のウエル40内に所定量ずつ分注する。ま
た、凝集反応用プレート41の1列のウエル40は8個あ
り、4チャンネルでABO式の血液型の表、裏の判定を行
い、1チャンネルでRh式血液型の判定を行い、残りの3
チャンネルで他の血液型の不規則抗体スクリーニングを
行う。このため希釈血球サンプルは凝集反応用プレート
41の2個のウエルに分注し、残りの6個のウエルには希
釈血漿サンプルを分注する。この場合血漿サンプルの代
わりに血清サンプルを用いても良いので、希釈血清サン
プルを凝集反応用プレート41のウエルに分注することも
できる。
上述したように、酵素免疫反応用セル51の内壁には所
定の抗原または抗体が固相化されているので希釈血清サ
ンプルの分注とともに免疫反応が始められる。一方、凝
集反応用プレート41では希釈血漿サンプルおよび希釈血
球サンプルの分注だけでは反応は起こらず、試薬分注位
置P5において試薬の分注を受けてから凝集反応が開始さ
れる。この凝集反応用試薬としては、12種類の第1試薬
と2種類の第2試薬との14種類の試薬を用意する。ABO
式血液型の判定については2個の希釈血球サンプルに抗
A血清試薬および抗B血清試薬をそれぞれ所定量ずつ分
注し、2個の希釈血漿サンプルにA血球試薬およびB血
球試薬をそれぞれ所定量ずつ分注する。また、Rh式血液
型を判定するために、1個の希釈血球サンプルに抗D血
清試薬を所定量分注する。このRh式血液型の判定に当た
っては反応を促進するためにブロメリン等の酵素を第2
試薬として分注することもできる。また、その他の血液
型の判定を行うときには、希釈血漿サンプルにそれぞれ
所定の血球試薬を分注する。これらの凝集反応におい
て、抗原−抗体反応が起こると血球粒子は互いに凝集
し、第21図Aに示すように、ウエル40の底面40aに一様
な粒子凝集パターンが形成されるが、抗原−抗体反応が
生じないときは血球粒子は凝集せず、傾斜した底面に沈
降する粒子は斜面をころがり落ちて、第21図Bに示すよ
うに円錐形底面40aの中央に集められ、集積パターンが
形成される。
このように凝集パターンが形成された凝集反応用プレ
ート41は測光装置48に送り込まれ、ここで測光される。
凝集反応時間は30分、45分、60分、90分の中から選択で
きるようになっており、本例のように酵素免疫反応をも
行う場合にはその反応時間と等しい45分を選択するのが
好適であるが、これらの反応時間は必ずしも等しくする
必要はない。
凝集パターンの判定を行うときには、第14図に示すよ
うに直径0.4mmの白色光ビームでウエル40の底面40aを走
査し、透過光をディテクタ48iで検出し、その出力信号
を処理して第21図Aに示す凝集パターンおよび第21図B
に示す集積パターンを判別する。この場合、凝集パター
ンであるのか集積パターンであるのかを測光では明確に
判別できない場合もあるので、目視観察装置を設け、目
視による判定も行えるようにしている。このようにして
目視により測定したときには、ディスプレイのスクリー
ンを見ながらキーボードを操作して目視判定結果の入力
や測光による判定結果の訂正などを行う。
酵素免疫反応用セル51に分注された希釈血清サンプル
Sは、第22図Aに示すようにセル内壁に固相化された抗
原または抗体Aと反応し、サンプル中の抗体または抗原
は固相化抗原または抗体と結合する。次に洗浄装置54に
よりセル51を洗浄し、B−F分離を行い、さらに第1試
薬分注装置55で酵素標識試薬を分注する。この酵素標識
試薬Rは第22図Bに示すようにサンプル中の抗体または
抗原Sと結合する。次に第2の洗浄装置56によって再び
洗浄を行ってB−F分離をした後、第2試薬分注装置57
によって、酵素発色試薬の分注を受ける。この酵素発色
試薬は標識酵素の存在下で発色反応を起こし、検液を発
色させる。次に反応停止液分注装置58で反応停止液を分
注して発色反応を停止させる。このようにして酵素免疫
反応を行ったセル51をさらに測光装置59に送り込んで、
比色測定を行う。この測光装置59での測光は第18図に示
すように回転フィルタ59cの所定の波長のフィルタ部を
光路に挿入し、直径が例えば3mmの単色光ビームをセル5
1内の検液に入射させ、その透過光をディタクタ59jで受
光して比色測定を行う。希釈血清サンプル中に検査対象
とする抗原または抗体が存在する場合には酵素標識試薬
がセル51に結合され、発色反応が行われるが、特定の抗
原または抗体が存在しない場合にはB−F分離によって
酵素標識試薬が洗い流されてしまうので発色反応は起こ
らない。したがって発色を比色測定することによりHBS
抗原、HBS抗体、HBC抗体、梅毒抗体、ATL抗体、HIV抗体
等の存在を検査することができる。
交差適合検査 上述したように交差適合検査としては通常生理食塩水
法、酵素法および間接クームス法の3つを行うが、本例
では生理食塩水法および酵素法のみを実施するようにし
ている。先ず、交差適合検査を行う場合には、ラック12
には第23図に示すように第1番目のサンプル容器11−2
に受血者の血漿および血球サンプルを収容し、残りの9
本のサンプル容器11−2〜11−10には供血者の遠心分離
した血漿および血球サンプルを収容する。勿論、供血者
の血液サンプルは受血者の血液型と同一のものである。
先ず、受血者のサンプルを収容したサンプル容器11−1
をサンプル吸引位置P1に位置出しし、所定量の血漿およ
び血球をノズル25cを用いて第24図に示す希釈用プレー
ト21の第1列目の2個のウエル24−1−1,24−1−2に
分注する。次にノズル25cの洗浄を行い、ラック12を1
ピッチ前進させるとともに希釈用プレート21も1ピッチ
前進させ、サンプル容器11−2内に収容されている第1
番目の供血者の血漿および血球サンプルを希釈用プレー
ト21の第2列のウエル24−2−1および24−2−2にそ
れぞれ分注する。以下同様の操作を行って9人分の供血
者の血漿および血球サンプルを希釈用プレート21の第2
列目のウエル24−2−1および24−2−2から第10列目
のウエル24−10−1および24−10−2までに分注する。
すなわち、交差適合試験の場合には希釈用プレート21の
8行のウエルの内、2行のウエルだけを用いてサンプル
の希釈を行う。
次に希釈用プレート21を希釈液分注位置P3まで移送
し、第1列目の2個のウエル24−1−1および24−1−
2に希釈液すなわち生理食塩水を所定量分注する。以
後、希釈用プレート21をステップ送りしながら順次の列
の2個のウエル24−2−1,24−2−2,---,24−10−1,24
−10−2に生理食塩水を分注する。このようにして所定
量の生理食塩水を分注した後、希釈サンプル吸引位置に
位置出しし、希釈サンプル分注装置27により凝集反応用
プレート41に交差分注する。この分注は、受血者の希釈
血漿サンプルを第11図Aに示す凝集反応用プレート41の
第1列目の9個のウエル40−1−1〜40−1−9に順次
に分注し、希釈血球サンプルを第2列目のウエル40−2
−1〜40−2−9に順次に分注する。次に希釈用プレー
ト21を1ピッチ前進させ、第1番目の供血者の希釈血球
サンプルを凝集反応用プレート41の第1列目の1番目の
ウエル40−1−1に分注し、希釈血漿サンプルを第2列
目の1番目のウエル40−2−1に分注する。次に希釈用
プレート21をさらに1ピッチ前進させて第2番目の供血
者の希釈用血球サンプルを凝集反応用プレート41の第1
列目の2番目のウエル40−1−2に分注し、希釈血漿サ
ンプルを第2列目の第2番目のウエル40−2−2に分注
する。このようにして凝集反応用プレート41の第1列目
の9個のウエル40−1−1〜40−1−9には受血者の血
漿と9人の供血者の血球とを交差混合した主試験のため
の検液が調整され、第2列の9個のウエル40−2−1〜
40−2−9には受血者の血球と9人の供血者の血漿とを
交差混合した副試験のための検液が調整されることにな
る。生理食塩水法の場合には、他に試薬は加えないの
で、試薬分注位置P5では何れの試薬も分注しないが、酵
素法の場合には、この試薬分注位置P5でブロメリン、パ
パイン、フィシン等の酵素を所定量分注する。受血者の
血液と供血者の血液とが適合するときは凝集反応は起こ
らないので凝集反応用プレート41のウエル40の底面40a
には第21図Bに示すような集積パターンが形成される
が、適合しない場合には凝集反応が起こり、ウエル40の
底面40aには第21図Aに示すような一様堆積パターンが
形成される。したがって所定の反応時間、例えば30分経
過後、プレート41を測光装置48に送り込んで上述したパ
ターンを光電的に検出することにより生理食塩水法およ
び酵素法による交差適合試験を行うことができる。この
場合にも目視観察装置によってパターンを目視観察して
分析の信頼度を上げることができる。
上述した実施例においては、凝集試験ユニット4と、
免疫試験ユニット5とを別個に設けたが、本発明では凝
集試験ユニットと免疫試験ユニットとを一体とすること
もできる。
第25図は本発明による自動分析装置の他の実施例の構
成を示す線図的平面図である。第25図において第1図に
示した部分と同じ部分には同じ符号を付けて示し、詳細
な説明は省略する。本例ではサンプラ1、希釈ユニット
2、および希釈サンプルを分注するための使い捨てノズ
ル31を有するカセット32を希釈用プレート21の搬送ライ
ンと平行に設ける構成は前例とまったく同様であり、ま
た希釈用プレートのウエルに希釈サンプルを形成する動
作も同様である。本例では凝集および免疫試験ユニット
6を設けるが、この構成は前例と同様である。本例では
免疫反応用セル51の他に凝集反応用セル61を選択的にタ
ーンテーブル50に装着できるようにする。このために免
疫反応用セル51を格納したセルパック52の他に凝集反応
用セル61を格納したセルパック62を混在して設ける。
第26図AおよびBは凝集反応用セル61およびこれを格
納するセルパック62の構成を示すものである。凝集反応
用セル61は円錐形の底面61aを有し、この底面には第11
図Bに示したのと同様に多数の微細な段部を形成し、安
定した粒子凝集パターンの基層が形成されるようにす
る。また、上部にはフランジ61bを形成し、ここをター
ンテーブル50と係合させるようにする。セルパック62は
第15図Aに示したセルパック52と同一の構成を有してい
るが、孔62a内に第26図Aに示した凝集反応用セル61を
積重ねて格納してある。第16図に示すように爪53mによ
ってセル積重ね体を上方から押下げることにより最下層
の凝集反応用セル61を1個ずつターンテーブル50の孔50
aに落下させることができる。このようにして各サンプ
ルに対して指定された分析項目に応じて凝集反応用セル
パック62および免疫反応用セルパック52を選択的にセル
供給位置に位置出しした後、爪53mを降下させて所望の
凝集反応用セル61および免疫反応用セル51を選択的にタ
ーンテーブル50の孔50aに次々とセットして行くことが
できる。
上述した本発明の自動分析装置によれば、輸血検査に
必要なABO式血液型やRh式血液型の判定は勿論、その他
の血液型を不規則抗体スクリーニングにより判定するこ
とができるとともに各種の感染症を検査することがで
き、さらに輸血の際に必要な交差適合試験も生理食塩水
法および酵素法で行うことができるので、この自動分析
装置を病院に1台設置しておけば、十分に対応すること
ができ、病院における設備費および労働力の軽減を図る
ことができる。さらに、分析は自動的に行われるので、
人的ミスや感染による事故をほぼ完全に防ぐことができ
る。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、
幾多の変更や変形が可能である。例えば上述した実施例
ではサンプル分注ノズル25cは洗浄して繰り返し用いる
ようにしたが、吸排パイプの先端に着脱自在にセットさ
れる使い捨て型ノズルを用いることもでき、この場合に
は洗浄を行う必要はない。さらに、ラックの搬送機構、
プレートの搬送機構、ノズルの移動機構については周知
の種々の機構を用いることができる。さらに上述した実
施例の酵素免疫反応は、ウエルの固相とサンプルとを先
ず反応させ、次に酵素標識試薬を反応させるサンドイッ
チ法を採用したが、サンプルと酵素標識試薬とを同時に
固相と反応させる競合法を採用することもできる。この
場合にはセル内に希釈血清サンプルと酵素標識試薬とを
同時に分注するようにするとともにB−F分離を行う洗
浄装置は1台でよい。また、ラックにセットする容器の
個数や、各種プレートに形成したウエルの個数および配
列の仕方も上述した例に限定されるものではない。
また、酵素免疫反応を行う反応容器としては、容器内
壁に抗原または抗体を固相化したもの以外にも、上記特
開昭56−147067号公報に開示されているように、抗原ま
たは抗体を固相化した固相を分析項目毎に反応容器内に
収容させたものを用いてもよい。
さらに、上述した第25図に示す実施例において凝集反
応用セルと免疫反応用セルとを同一のセルパック内に格
納するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
上述した本発明の自動分析装置によれば、任意に指定
された分析項目に適合する反応容器を共通の反応部に供
給するようにしたので、複数項目の分析を、反応容器を
無駄にすることなく、1台の装置により省スペースで、
かつ効率良く実行することができるとともに、構成が簡
単でかつ分析項目の増設や変更にも容易に対処すること
ができる。また、反応部にターンテーブルを設け、その
中央部に複数の反応容器を格納して、ターンテーブルの
円周上に指定された分析項目に対応する反応容器を選択
供給するように構成した場合には、装置構成をより簡単
にでき、かつより一層の省スペース化を図ることでき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による自動分析装置の一実施例の全体の
構成を示す線図的平面図、 第2図はサンプラの構成を示す平面図、 第3図A〜Cは希釈用プレートの供給ストッカの構成を
示す線図的側面図、 第4図AおよびBは希釈用プレートの格納ストッカの構
成を示す線図的側面図、 第5図はサンプル吸引吐出装置の動作を示す図、 第6図は希釈液分注装置の構成を示す線図、 第7図は使い捨てノズルカセットの構成を示す線図、 第8図は希釈サンプル吸引吐出装置の構成を示す斜視
図、 第9図は同じくその断面図、 第10図は同じくそのノズルを脱落させるためのプッシャ
プレートの構成を示す平面図、 第11図AおよびBは凝集反応用プレートの構成を示す平
面図および断面図、 第12図は凝集反応を行うエレベータ部の構成を示す図、 第13図は凝集パターンの測光装置の構成を示す斜視図、 第14図は同じくその光学系の構成を示す図、 第15図AおよびBは免疫反応用セルパックの構成を示す
図、 第16図はセル供給装置の構成を示す斜視図、 第17図はセルをターンテーブルに装填した状態を示す断
面図、 第18図は比色測定装置の構成を示す図、 第19図はセル廃棄装置の構成を示す図、 第20図AおよびBはサンプルラックに対するサンプルの
配列方法を示す図、 第21図AおよびBは粒子凝集パターンを示す図、 第22図AおよびBは酵素免疫反応を示す図、 第23図は交差分注を行うときのサンプル容器のサンプル
ラックに対するセット方法を示す図、 第24図は希釈用プレートのウエルの配列を示す平面図、 第25図は本発明による自動分析装置の他の実施例の構成
を示す線図的平面図、 第26図AおよびBは凝集反応用セルおよび凝集反応用セ
ルパックを示す図である。 1……サンプラ、2……希釈ユニット 4……凝集試験ユニット 5……免疫試験ユニット 11……サンプル容器、12……サンプルラック P1……サンプル吸引位置 P2……サンプル吐出装置 21……希釈用プレート 25……サンプル分注装置 26……希釈液分注装置 P3……希釈液分注位置 27……希釈サンプル分注装置 P4……希釈サンプル分注位置 31……使い捨てノズル 32……ノズルカセット 41……凝集反応用プレート 44……試薬分注装置、P5……試薬分注位置 46……エレベータ部、48……測光装置 50……ターンテーブル 51……免疫反応用セル 52……セルパック、53……セル供給装置 54,58……洗浄装置、55,57……試薬分注装置 58……反応停止液分注装置 59……比色測光装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−154664(JP,A) 特開 昭58−102155(JP,A) 特開 昭62−863(JP,A) 特開 昭62−239058(JP,A) 特開 昭57−79452(JP,A) 特開 昭58−5656(JP,A) 特開 昭57−148256(JP,A) 特開 昭59−51359(JP,A) 特開 昭60−8752(JP,A) 特開 昭60−69562(JP,A) 特開 昭58−105065(JP,A) 特開 昭56−147067(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ分析すべきサンプルを収容する多
    数のサンプル容器をサンプル吸引位置を経て順次搬送す
    るサンプル搬送手段と、 サンプル吸引位置にあるサンプル容器から所定量のサン
    プルを吸引し、所定の吐出位置で吐出するサンプル分注
    手段と、 このサンプル分注手段により吸引吐出される所定量のサ
    ンプルを受ける複数の希釈用容器をそれぞれ保持する複
    数の希釈用台を所定の搬送ラインに沿って順次搬送する
    希釈サンプル搬送手段と、 希釈用容器内に希釈液を分注して希釈サンプルを作成し
    て所定の希釈液吸引位置で吸引し、所定の吐出位置で希
    釈サンプルを吐出する希釈サンプル分注手段と、 傾斜底面を有する反応容器および分析項目に応じた抗原
    または抗体を固相化状態で収容した反応容器を格納する
    容器格納手段と、 この容器格納手段から、傾斜底面を有する反応容器と分
    析項目に応じた抗原または抗体を固相化状態で収容した
    反応容器の何れかを選択し取出して共通の反応部上に供
    給する容器供給手段とを有し、 前記反応部に供給された反応容器内に、前記希釈サンプ
    ル分注手段により希釈サンプルを分注して複数項目の免
    疫学的検査を行うよう構成したことを特徴とする自動分
    析装置。
  2. 【請求項2】前記容器格納手段は、格納した複数の反応
    容器の中から指定された分析項目に対応する反応容器を
    所定の取出し位置へ位置決めさせるための可動部によ
    り、格納したまま選択を行う構成であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の自動分析装置。
  3. 【請求項3】前記反応部はターンテーブルからなり、該
    ターンテーブルの中央部に配置された前記容器格納手段
    から、前記容器供給手段により前記ターンテーブルの円
    周上に反応容器を供給するよう構成したことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1または2項記載の自動分析装置。
  4. 【請求項4】それぞれ分析すべきサンプルを収容する多
    数のサンプル容器をサンプル吸引位置を経て順次搬送す
    るサンプル搬送手段と、 サンプル吸引位置にあるサンプル容器から所定量のサン
    プルを吸引し、所定の吐出位置で吐出するサンプル分注
    手段と、 このサンプル分注手段により吸引吐出される所定量のサ
    ンプルを受ける複数の希釈用容器をそれぞれ保持する複
    数の希釈用台を所定の搬送ラインに沿って順次搬送する
    希釈サンプル搬送手段と、 希釈用容器内に希釈液を分注して希釈サンプルを作成し
    て所定の希釈液吸引位置で吸引し、所定の吐出位置で希
    釈サンプルを吐出する希釈サンプル分注手段と、 分析項目に応じた異なる種類の抗原または抗体を固相化
    状態で収容した複数種類の反応容器を格納する容器格納
    手段と、 この容器格納手段から、前記複数種類の反応容器のうち
    分析項目に応じて指定された種類の反応容器を選択し取
    出して共通の反応部上に供給する容器供給手段とを有
    し、 前記反応部に供給された反応容器内に、前記希釈サンプ
    ル分注手段により希釈サンプルを分注して複数項目の免
    疫学的検査を行うよう構成したことを特徴とする自動分
    析装置。
  5. 【請求項5】前記容器格納手段は、格納した複数の反応
    容器の中から指定された分析項目に対応する反応容器を
    所定の取出し位置へ位置決めさせるための可動部によ
    り、格納したまま選択を行う構成であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第4項記載の自動分析装置。
  6. 【請求項6】前記反応部はターンテーブルからなり、該
    ターンテーブルの中央部に配置された前記容器格納手段
    から、前記容器供給手段により前記ターンテーブルの円
    周上に反応容器を供給するよう構成したことを特徴とす
    る特許請求の範囲第4または5項記載の自動分析装置。
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