JP2828143B2 - 免疫学的分析原理からなる分析ユニットを具えた自動分析装置 - Google Patents

免疫学的分析原理からなる分析ユニットを具えた自動分析装置

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JP2828143B2 JP62243032A JP24303287A JP2828143B2 JP 2828143 B2 JP2828143 B2 JP 2828143B2 JP 62243032 A JP62243032 A JP 62243032A JP 24303287 A JP24303287 A JP 24303287A JP 2828143 B2 JP2828143 B2 JP 2828143B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動分析装置、特に自動的に輸血検査を行う
のに好適な自動分析装置に関するものである。 〔従来の技術〕 従来、輸血を行う際には、病院側においては、患者
(受血者)から採取した血液について、ABO式、Rh
(D)式等の血液型検査や不規則抗体の同定を行う抗体
スクリーニングやHBs,HBc,ATL,HIV,梅毒等の感染症の検
査を行っているが、感染症の検査については患者担当医
からの依頼があった場合にだけ行うのが普通である。ま
た、血液センタにおいては、献血者(供血者)から採取
した血液について、血液型検査、抗体スクリーニングお
よび感染症の検査を行っている。輸血を行うときは、患
者と同じ血液型(ABO式;Rh式)の血液の供給を血液セン
タから受けるようにしているが、この場合、単に血液型
が同じであるからと云って輸血を行うことはできず、受
血者と供血者の血液を混合したときに、凝集や溶血が起
こらないことを検査した上で輸血を行う必要がある。こ
のような検査は交差適合試験と呼ばれており、受血者の
血清と供血者の血球とを混合する主試験と、受血者の血
球と供血者の血清とを混合する副試験と行われている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上述したように、輸血を行なうに当っては、病院側で
は患者の血液型や抗体スクリーニングの検査を行ない、
場合によっては感染症の検査も行なうとともに血液セン
タから供給される同じ血液型の血液との交差適合試験も
行なっている。従来、患者の血液型や抗体スクリーニン
グの検査を自動的に行なうようにした装置は既知であ
り、例えば本願人の出願に係かる特開昭58−105065号公
報のように、底面の少なくとも一部を傾斜面とした反応
容器を反応ライン上で搬送しながらサンプルと抗原また
は抗体が固相化された粒子試薬とを分注して凝集パター
ンを形成させるものが提案されている。また、血液セン
タにおいて、各種感染症の検査を酵素免疫反応により行
なうようにした自動分析機も既知であり、同じく本願人
の出願に係かる特開昭56−147067号公報のように、反応
ライン上に予め配列した複数の反応容器内に抗原または
抗体を固相化した固相を収容させてからサンプル等を分
注して酵素活性を測定するものが提案されている。しか
しながら、交差適合試験は病院において用手法により行
なわれており、能率良く処理することができなかった。
また、検査員の労働力の削減、人的ミスの排除などのた
めに交差適合試験を自動的に行なうことができる分析装
置の開発が強く望まれていた。しかしながら、このよう
な交差適合試験を自動的に行なうことができる分析装置
が開発されたとしても、病院側でこの他に血液型検査お
よび抗体スクリーニングを自動的に行なう分析装置を設
置する要望がある場合には、設備に多額の経費が掛かる
とともにスペースも多く必要となる欠点がある。特に2
台の自動分析装置を用いるときは、サンプルも2つに分
けなければならないとともに分析結果の統合も面倒とな
る欠点もある。 さらに、上述したような凝集試験、酵素免疫検査、抗
体スクリーニングを自動的に行う装置があったとして
も、病院の規模等に応じてはこれらの検査をすべて行う
とは限らず、例えば凝集試験と抗体スクリーニングによ
るクームス試験だけを行いたい場合や、酵素免疫反応に
よる感染症の試験だけを行いたい場合などがあり、この
ような場合には分析装置は有効に利用されず、無駄な部
分を含むことになる。 本発明の目的は、上述した欠点を除去し、分析原理の
異なる複数の分析項目を効率良く分析することができる
とともに安価に接地することができる免疫学的分析原理
からなる分析ユニットを具えた自動分析装置を提供しよ
うとするものである。 [問題点を解決するための手段および作用] 本発明による免疫学的な分析原理からなる分析ユニッ
トを有する自動分析装置は、 免疫学的な分析原理が異なる複数の分析ユニットの組
合せの中から選択される、組合せ可能な少なくとも一つ
の分析ユニットであって、前記複数の分析ユニットの組
合せの中から選択された分析ユニットの各々が分析原理
に応じた搬送と測定とを分析容器に対して行なうための
分析ラインを有する分析ユニットと、 前記複数の分析ユニットの組合せに対応する分注用サ
ンプル搬送ラインの中から選択され、前記選択した分析
ユニットの組合せに対応する分注用サンプル搬送ライン
と、 前記分注用サンプル搬送ラインに沿って配設され、前
記分注用サンプル搬送ライン上の所定のサンプル容器に
分析項目に応じたサンプルを準備する手段と、 前記分注用サンプル搬送ラインに設けられ、前記分注
用サンプル搬送ライン上で、選択された分析ユニットに
対応する所定のサンプル分注位置に分注用サンプル容器
を位置決めする手段と、 前記分注用サンプル搬送ラインに沿って配設され、前
記位置決め手段によってサンプル分注位置に位置決めさ
れた分注用サンプル容器から、サンプルを前記選択され
た分析ユニットの分析容器に分注する手段と、 具えることを特徴とするものである。 さらに本発明による免疫学的な分析原理からなる分析
ユニットを有する自動分析装置は、 免疫学的な分析原理が異なる複数の分析ユニットの組
合せの中から選択される、組合せ可能な少なくとも一つ
の分析ユニットであって、前記複数の分析ユニットの組
合せの中から選択された分析ユニットの各々が分析原理
に応じた搬送と測定とを分析容器に対して行なうための
分析ラインを有する分析ユニットと、 前記複数の分析ユニットの組合せに対応する分注用サ
ンプル搬送ラインの中から選択され、前記選択した分析
ユニットの組合せに対応する分注用サンプル搬送ライン
と、 前記分注用サンプル搬送ラインに沿って配設され、前
記分注用サンプル搬送ライン上の所定のサンプル容器に
分析項目に応じたサンプルを準備する手段と、 前記選択された分析ユニットに設けられ、前記分注用
サンプル搬送ライン上のサンプル容器の搬送に応じて、
該サンプル容器中のサンプルを分注すべき分析容器を選
択して、所定のサンプル分注位置に位置出しする手段
と、 前記分注用サンプル搬送ラインに沿って配設され、前
記位置出し手段によって位置出しされた分析ユニットの
分析容器に、前記サンプル搬送ライン上のサンプル分注
位置にあるサンプル容器からサンプルを分注する手段
と、 具えることを特徴とするものである。 このような本発明による免疫学的な分析原理からなる
分析ユニットを有する自動分析装置によれば、分析すべ
き分析項目を分析する分析ユニットのみを設けることが
できるので、分析装置としての稼動効率はきわめて高い
ものとなり、また設置コストも必要最小限に抑えること
ができる。 例えば、凝集試験ユニット、酵素免疫試験ユニットお
よびクームス試験ユニットのすべてをサンプル搬送ライ
ンに沿って配置する場合には、希釈サンプルを凝集反応
容器に分注することにより凝集の有無による血液型の判
定を行なうことができるとともに酵素免疫反応用容器に
分注することにより各種の感染症の検査を行なうことが
でき、希釈サンプルを遠心管に分注することによりクー
ムス検査を行うことができ、さらに受血者と供血者の希
釈サンプルを凝集反応用容器に交差分注することにより
生理食塩水法および酵素法による交差適合検査を行なう
ことができる。 また、希釈用プレートの搬送ラインに沿って凝集試験
ユニットとクームス試験ユニットを配設することによ
り、各種の血液型の判定、交差適合試験を行うことがで
きる。さらに、希釈用プレートの搬送ラインに沿って酵
素免疫試験ユニットのみを設けることもでき、この場合
には各種の感染症を試験することができる。したがっ
て、希釈ユニットとして希釈用プレート搬送ラインの長
さの異なるものを数種類用意しておけば、種々の組合せ
により個々のユーザの要望に適合した自動分析装置を容
易に構築することができ、また、ユーザの要望に応じた
増設や変更も非常に簡便となる。 〔実施例〕 第1図A〜Cは本発明の自動分析装置を適用した自動
輸血検査装置の3つの実施例の全体の構成を示す線図的
平面図である。 第1図において、符号1はサンプル、2A,2B,2Cはそれ
ぞれ希釈用プレート搬送ラインの長さが異なる希釈ユニ
ット、3は酵素免疫試験ユニット、4は凝集試験ユニッ
ト、5はクームス試験ユニットを示すものである。第1
図Aに示す例では長い希釈用プレート搬送ラインを有す
る希釈ユニット2Aに沿って酵素免疫試験ユニット3、凝
集試験ユニット4およびクームス試験ユニット5を順次
配列したもので、輸血に関するすべての試験を行うこと
ができる。第1図Bに示す例では中間の長さの希釈用プ
レート搬送ラインを有する希釈ユニット2Bに沿って凝集
試験ユニット3とクームス試験ユニット4を配設したも
ので、感染症の検査を除くすべての試験を行うことがで
きる。第1図Cに示す例では、一番短い希釈ユニット2C
を用い、酵素免疫試験ユニット3のみを組合せたもので
各種感染症の試験を行うことができる。このように、本
発明によれば、サンプラ1および希釈ユニット2A,2Bま
たは2Cに、任意の試験ユニットを組合せることよりユー
ザの希望に応じた自動分析装置を構築することができ、
ユーザとしては必要な機器だけを揃えれば良いので設備
費を軽減することができるとともに増設や変更も容易で
あるのでメーカとしてはユーザの要求の変化に迅速に対
応することができる。 次に個々のユニットについてその詳細を説明する。 第2図は第1図Cに示した実施例の構成を示すもので
あり、サンプラ1、希釈ユニット2および酵素免疫試験
ユニット3を組合せたものである。サンプラ1は、分析
すべきサンプルを収容したサンプル容器11を10本を単位
として装填したサンプルラック12を具え、これらのラッ
クを矢印Aで示すように矩形の経路を経て順次搬送する
ようにしている。図面を明瞭とするために、第2図では
ラック12の総てにはサンプル容器11を充填していない。
ラック12は点P1で示すサンプル吸引位置に順次のサンプ
ル容器11を位置出しするように間欠的に送られ、このサ
ンプル吸引位置P1に位置出しされるサンプル容器11に設
けられているバーコードおよびラック12に設けられてい
るバーコードをバーコードリーダ13によって読取るよう
にしている。このバーコードは各サンプルを特定するID
マークや分析項目等を特定するマークから構成されてお
り、このバーコードを読取ることによりサンプルと分析
結果との照合を行うとともに必要な分析動作を行なうよ
うに各部を制御するようにしている。 サンプルラック12には、各サンプル容器11と一対一に
対応して使い捨て方式のサンプル分注ノズル14を配置
し、サンプル分注装置の洗浄の手間を省くようにしてい
る。この構成については後に説明する。 希釈ユニット2は未使用の希釈用プレート21を上下に
積重ねて保持し、最下層の希釈用プレートから順次希釈
用プレート搬送ラインへ排出する希釈用プレートストッ
カ22を有している。希釈用プレート搬送ラインは一対の
エンドレスベルト23により構成されており、ストッカ22
から排出された希釈用プレート21はこのエンドレスベル
ト上に載せられて順次ステップ状に搬送されるようにな
っている。希釈用プレート21には、第22図に示すように
希釈サンプルを収容するウエル24を形成するとともに希
釈サンプルを分注するための使い捨てのノズル25を挿脱
自在に保持しており、さらに各ウエル列の間にノズルが
挿通する大きな開口26を形成してある。希釈用プレート
搬送ラインに沿ってさらにサンプル吸引吐出装置27、希
釈液分注装置28、希釈サンプル吸引吐出装置29を配設す
る。さらに希釈用プレート搬送ラインの終点位置には使
用済みの希釈用プレート21を積重ねて収納するストッカ
30を設ける。 第3図はサンプル吸引位置P1にあるサンプル容器11か
ら所定量のサンプルを吸引して希釈用プレート21のウェ
ル24に吐出するサンプル吸引吐出装置27の構成を示すも
のである。サンプルラック12にはサンプル容器11がセッ
トされているとともにその側方に使い捨てのノズル14が
ラックにあけた孔の内に挿入されている。サンプル吸引
吐出装置27は上下動するガイド部材27aを具えるととも
にこのガイド部材に沿って水平方向に往復移動するシリ
ンジヘッド27bとを具えている。このシリンジヘッド27b
内にはシリンジ27cを配置し、その先端にはノズル14と
着脱自在に嵌合するノズル受け27dが連結されている。 第3図において模式的に示すようにノズル受け27dは
ノズル着脱位置A、サンプル吸引位置B、希釈用プレー
ト21の1列8個のウエル24に対応した8個所のサンプル
吐出位置C1〜C8で位置出しされるようになっているとと
もに位置AおよびBで上下に移動されるようになってい
る。本例では酵素免疫試験のみを行うものであるから、
各サンプル容器11には被検者の血清サンプルが収容され
ている。 次にサンプル分注動作について説明する。先ず、シリ
ンジヘッド27bをノズル着脱位置Aに位置出しした後降
下させて、ノズル受け27dの先端にノズル14の上端を差
込んで嵌合保持する。次にシリンジヘッド27bを上昇さ
せ、サンプル吸引位置Bに位置出しした後降下させ、ノ
ズル14をサンプル容器11内のサンプル中に浸漬し、シリ
ンダ27cを動作させて所定量のサンプルを吸引する。こ
の場合、所定量のサンプルを吸引したとき、サンプルが
ノズル14内だけに留まり、ノズル受け27dまで侵入しな
いようにする。次にシリンジヘッド27bを上昇させ、サ
ンプル吐出位置C1,C2…C8に順次位置出しし、所定量の
サンプルを希釈用プレート21の順次のウエル24内に吐出
する。吐出後、再びシリンジヘッド27bをノズル着脱位
置Aに位置出しした後降下させ、ノズル14をサンプルラ
ック12のノズル収納孔内に戻し、ノズルをノズル受け27
dから脱落させる。第3図にはこのノズル脱落機構は示
していないが、ソレノイドにより回動自在の爪を設け、
この爪でノズルの先端を係止しておいてシリンジヘッド
27bを上昇させることによりノズルを落下させることが
できる。このような機構そのものは公知であるので、こ
れ以上は説明しない。上述したようにして、1つのサン
プルを希釈用プレート21の1列8個のウエル24に分注し
たら、サンプルラック12を1ピッチ前進させるとともに
希釈用プレート21も1ピッチ前進させ、次のサンプルを
次の1列8個のウエル24に分注する。このようにして順
次のサンプルを希釈用プレートの順次の列のウエルに分
注することができる。 第4図は上述したように希釈用プレート21のウエル24
に分注されたサンプルに希釈液を分注する希釈分注装置
28の構成を示すものである。希釈液はタンク28a内に収
容しておき、これをチューブ28b、ポンプ28c、バルブ28
dおよび希釈液吐出ノズル28eを経てウエル24内に吐出す
る。本例ではさらにサンプルと希釈液との撹拌を行うた
めに、エアポンプ28fを設け、加圧したエアをチューブ2
8g、バルブ28hおよびエア吐出ノズル28iを経てウエル24
内に吹き込むようにする。これにより無接触でサンプル
と希釈液とを良好に撹拌することができる。 次に、希釈サンプル吸引吐出装置29を説明する前に、
第2図に戻って酵素免疫試験ユニット3の構成を説明す
る。本例の酵素免疫試験ユニット3は、それぞれ所定の
抗原または抗体を内壁に固相化したウエルを反応容器と
して使用するが、同時に8項目の酵素免疫反応を測定で
きるように反応用プレート31には1列8個の反応ウエル
を配列してある。 第5図AおよびBは酵素免疫反応用プレート31の構成
を示す平面図および断面図である。本例ではそれぞれ8
個のウエル32を形成した細長いサブプレート31−1〜31
−8を8列配列して構成し、各サブプレートのウエル32
の内壁には同じ抗原または抗体33を固相化したものであ
る。このように1個のサブプレートには1種類の抗原ま
たは抗体を固相化しているので固相化のための処理が容
易になるとともにサブプレートの組合せによって種々の
感染症の分析が可能となる。これらのサブプレート31−
1〜31−8は枠状のキャリア34に嵌め込み、このキャリ
アを搬送機構に装着する。サブプレートは使い捨てとす
るが、キャリア34は繰り返し使用する。また、キャリア
34の底面には測光用の孔34aが形成してある。 酵素免疫反応用プレート31は、第2図に示すようにス
トッカ35に上下に積重ねて格納しておき、搬送ベルト36
により最下層のものから順次矢印Cで示すように送り出
すようにする。この搬送ベルト36およびその駆動機構の
全体を、第2図において矢印Dで示すように希釈用プレ
ート搬送ラインの下側に往復動させるための駆動部37を
設ける。このようにして反応用プレート31を希釈サンプ
ルを収容している希釈用プレート21の下側に搬送した状
態で希釈サンプルを反応用プレートのウエル32内に分注
することができる。 第6図は希釈サンプルを酵素免疫反応用プレート31の
ウエル32に分注する希釈サンプル吸引吐出装置29の構成
を示すものであり、基本的構成は第3図に示したサンプ
ル吸引吐出装置27と同じである。すなわち、上下動する
ガイド部材29aにシリンジヘッド29bを摺動自在に設け、
このシリンジヘッドの内部にはシリンジ29cを配置し、
その先端にノズル受け29dを設けたものである。 先ずシリンジヘッド29bをノズル着脱位置Aに位置出
しした後降下させ、希釈用プレート21に設けた使い捨て
ノズル25にノズル受け29dを挿入して嵌合保持する。次
に上昇させた後、希釈サンプル吸引位置Bに位置出しし
た後降下させ、ウエル24に収容されている希釈サンプル
中に浸積させ、シリンジ29cを動作させて所定量の希釈
サンプルをノズル25内に吸引する。次に上昇させた後、
希釈サンプル吐出位置Cに位置出しし、開口26を経て降
下させ、希釈用プレート21の下側にある反応用プレート
31のウエル32内に希釈サンプルを吐出させる。吐出後、
シリンジヘッド29bを上昇させ、ノズル着脱位置Aまで
移動させた後、再び降下させてノズル25を元の孔に戻
す。このノズル収納孔の下側にはノズルから滴下する希
釈サンプルを受ける受け皿21aが希釈用プレート21と一
体的に形成してある。このようにして希釈サンプルを酵
素免疫反応用ウエル32に分注することができる。上述し
たように希釈用プレートには1列8個のウエル24が形成
されているので、上述したシリンジヘッド29bも1列8
個設け、希釈用プレートの1列8個のウエル内の希釈サ
ンプルを同時に8個の反応用ウエル32へ分注するように
する。1列8個の希釈用ウエル24内の希釈サンプルの分
注が終了したら、希釈用プレート21を1ピッチ前進させ
るとともに反応用プレート31も1ピッチ前進させ、次の
希釈サンプルを分注する。このようにして反応用プレー
ト31のウエル32に希釈サンプルの分注が終了したら、駆
動部37を動作させて、搬送ベルト36および反応用プレー
ト31を元の位置に戻し、次に説明するエレベータ部38へ
の待機状態とする。 酵素免疫試験ユニット3は上述したエレベータ部38の
他に恒温槽39、第1および第2の試薬分注装置40および
41、反応停止液分注装置42、測光装置43、測定を終了し
た反応プレートのストッカ44などを具えているが、これ
らの構成を第7図〜第13図に示す。 エレベータ部38は第7図において矢印Aで示すように
上下動するエレベータ38aと、このエレベータ上で矢印
Bで示すうように水平方向に移動可能に設けられた2枚
のプレート台38b,38cとを具えている。第7図に示すよ
うに、反応用プレートストッカ35の最下層の反応用プレ
ート31はベルト36上に落下し、上述したように希釈用プ
レート21の下側に送られて希釈サンプルの分注を受けた
後、元の位置に復帰する。次に、ベルト36を僅かに回動
させて反応用プレート31をベルトの右端まで移動させ、
エレベータ38aと対向する待機位置まで搬送する。 第7図に示すように恒温槽39は反応用プレート31を保
持する多数のプレート台39aを有しており、測定用プレ
ートをこのプレート台上に載置し、37℃の温度で反応を
行わせるものである。このように、反応を静置した状態
で行うので反応ラインのためのスペースが少なくて足り
るとともに反応時間を任意に設定できるようになる。ま
た、第1試薬分注装置40および第2試薬分注装置41はま
ったく同じ構造を有しており、それぞれ上下に配置され
ている。さらに上方には反応停止液分注装置42、測光装
置43および使用済みの反応用プレート31を収納するスト
ッカ44が配置されている。 第8図A〜Dおよび第9図A,Bはベルト36上に載置さ
れている反応用プレート31を恒温槽39のプレート台39a
上に移送する動作を示すものである。先ず第8図Aに示
すようにエレベータ38a上のプレート台38b,38cを反応用
プレート31の下側に矢印Aで示すように突出させ、次に
エレベータを矢印Bで示すように僅かに上昇させる。第
9図AおよびBに示すようにプレート台38b,38cの幅は
ベルト36の間隔よりも狭くなっている。この上昇の途中
でプレート38bは反応用プレート31を保持するようにな
る。次に第8図Bに示すようにプレート台38b,38cを矢
印Cで示すようにエレベータ38a上に復帰させる。この
とき反応用プレート31もプレート台38bと一緒に移動す
る。次にエレベータ38aを上昇させ、恒温槽39の所定の
プレート台39aと対向する位置まで搬送する。次に第8
図Cに示すようにプレート台38b,38cを矢印Dで示すよ
うに恒温槽のプレート台39aに進入させた後、エレベー
タ38aを矢印Eで示すように僅かに降下させる。この降
下の途中で反応用プレート31はプレート台39aに捕捉さ
れ、その上に載置される。次に第8図Dに示すようにプ
レート台38b,38cを矢印Fで示す方向に移動させてエレ
ベータ38aの上方に戻す。このようにして、反応用プレ
ート31を恒温槽39の任意のプレート台39a上に載置する
ことができる。 次に、第1および第2の試薬分注装置40,41の構成お
よび動作について説明する。第1試薬分注装置40は試薬
タンク40aを具え、このタンクの下部には開口部40bを形
成する。またノズル40cを移動部材40dに取付け、この移
動部材は上下動および水平動できるようになっている。
ノズル40cの下方にはエンドレスベルト40eを配置する。
さらに酵素免疫反応においては、反応用プレート31のウ
エル32の内壁に固相化した抗原または抗体33と結合した
抗体または抗原と結合していない抗体または抗原とを分
離するいわゆるBF分離を行う必要があるので、吸引ノズ
ル40fおよび吐出ノズル40gと、これらのノズルを保持す
る上下動ブロック40hを設ける。 第10図はBF分離装装置の構成を示すものであり、吸引
ノズル40fはバルブ40iを経て廃液容器40jに連絡し、こ
の廃液容器にエアポンプ40kを連結し、容器内を減圧状
態に維持する。一方、洗浄水を収容した容器40を設
け、洗浄液をポンプ40mによりバルブ40nおよび吐出ノズ
ル40gを介して反応用プレート31のウエル32内に吐出す
るようにする。このようにして、洗浄液によりウエル32
を洗浄することによりBF分離を行うことができる。 上述したようにBF分離を行った後、反応用プレート31
のウエル32には第1試薬を分注するが、先ずブロック40
dを試薬容器40aの開口部40bの上方に位置出しした後降
下させ、ノズル40cを開口部を経て第1試薬中に浸漬す
る。次にノズル40cに連結したシリンジを駆動して所定
量の第1試薬をノズル内に吸引する。吸引後、ノズルを
引き上げた後、吐出位置に位置出しし、シリンジを駆動
して所定量の第1試薬を反応用プレート31の所定のウエ
ル32内に分注する。本例では開口部40bにおける試薬は
自動的に一定のレベルとなるのでノズル40cの降下位置
を常に一定とすることができる。1列8個のウエル32内
に試薬を分注した後、ベルト40eを駆動してプレート31
を1ピッチ前進させ、次の列のウエルに試薬を分注す
る。反応用プレート31のすべてのウエル32に試薬を分注
し終わったら、ベルト40eを逆方向に駆動し、エレベー
タ38aにより恒温槽39のプレート台39a上に再び載置す
る。この動作は上述したベルト36からプレート台39aに
反応用プレートを移動させる場合と同様である。 第2試薬分注装置41の構成および動作は上述した第1
試薬分注装置40と同じであるので説明は省略するが、第
11図に示すように同じ部分には符号41に同じアルファベ
ットを付けて示す。酵素免疫反応にはサンドイッチ法と
競合法とが知られているが、サンドイッチ法では第1試
薬は、反応用プレート31のウエル32内の内壁に同相化し
た抗原または抗体33と選択的に結合する抗体または抗原
に酵素を結合させた酵素標識試薬を用い、第2試薬とし
ては、この酵素の存在下で酵素発色反応を行う酵素発色
試薬を用いる。反応停止液分注装置42はこの酵素発色反
応を停止させる液を分注するものであり、第12図に示す
ように反応用プレート31の1列8個のウエル32に同時に
反応停止液を分注するための8本のノズル42aを有して
いる。また、反応用プレート31を移送するためのキャリ
ア42bを有しているが、このキャリアは測光装置43と共
用している。 第13図は測光装置43の詳細な構成を示すものであり、
本例では測光装置には白色光源43a、集光レンズ43b、リ
レーレンズ43c,43d、回転フィルタ43e、モータ43f、ミ
ラー43g、集光レンズ43h、絞り43iおよび光電変換ディ
テタク43jを設ける。回転フィルタ43eには、酵素免疫反
応による検液を比色測定するためそれぞれ異なる波長λ
〜λを透過するフィルタ部分を設ける。また、ミラ
ー43gからディテクタ43jに到る光学系部分は走査ヘッド
43kを構成し、第13図において矢印Aで示す方向に移動
できるように構成されている。したがってリレーレンズ
43cからミラー43gまでの光路長は変化することになる。
酵素免疫反応用プレート31は第13図の紙面に垂直な方向
にステップ状に移動されるように構成されている。酵素
免疫反応の比色測定を行う場合には、各分析項目に指定
される波長に応じたフィルタ部分のいずれかが光路中に
挿入されるようにする。これにより所定の波長の光束が
レンズ43dによりキャリア34にあけた開口43aおよびサブ
プレート31−1〜31−8の1つを経てウエル32内の検液
に投射され、透過光をディテクタ43jにより受光して比
色測定を行う。 第14図は凝集試験ユニット4の構成を示すものであ
る。本例では、第15図AおよびBに示すように多数のウ
エルを形成した凝集反応用プレート50を用いる。すなわ
ち、凝集反応用プレート50には、第15図Aに示すように
多数のウエル51−1−1〜51−1−12;51−2−1〜51
−2−12;…51−8−1〜51−8−12をマトリックス状
に形成し、1列には12個のウエルが配列されている。各
ウエル51は第15図Bに示すように円錐状の傾斜底面51a
を有し、この底面には微細なステップを形成し、凝集反
応によって安定した粒子基層が形成されるようにしてい
る。 第14図に示すように凝集反応用プレート50はストッカ
52に積重ねて収納しておき、最下層のものから順次反応
ラインに供給するようにする。反応ラインにはエンドレ
スベルト53,54を配設し、その上に反応用プレート50を
載せて矢印Aで示す方向にステップ状に搬送できるよう
にする。ベルド53およびその搬送機構全体は、駆動装置
55によって矢印Bで示すように往復動させ、上述した酵
素免疫反応用プレート31の場合と同じように、反応用プ
レート50を希釈用プレート21の下側に挿脱できるように
構成する。 希釈用プレート21のウエル24に収容されている希釈サ
ンプルを希釈サンプル分注装置29のノズル25により所定
量吸引した後、ノズルを凝集反応用プレート50の所定の
ウエル51の上方に移動させ、希釈サンプルを吐出する。
所望の希釈サンプルを所要のウエル51に分注し終わった
ら、駆動部55を駆動して反応用プレート50を元の位置に
復帰させ、ベルト54へ移す。 上述したようにして希釈サンプルの分注を受けた凝集
反応用プレート50はエンドレスベルト54として示されて
いる搬送手段により反応ラインを経て矢印Aで示す方向
にステップ状に搬送され、試薬分注位置Pに位置出しさ
れる。この試薬分注位置Pには試薬分注装置56を設け
る。この試薬分注位置56には8本の試薬分注プローブ
と、これらのプローブを試薬容器と分注位置との間で移
動させる機構と、プローブに対して試薬を吸排するマイ
クロシリンジ機構とを設け、所望の試薬をプレート50の
ウエル51内に同時に分注できるように構成する。試薬の
分注を受けたプレート50はさらに矢印Aの方向に反応ラ
インに沿って搬送され、測光装置57に送り込まれる。測
光装置57においてはプレート50のウエル51の底面51aに
形成される粒子の凝集パターンを光電的に検出するが、
この測光装置57そのものの構成は既知であるので説明は
省略する。凝集パターンが検出されたプレート50はさら
に目視観察装置58に送られ、ここで凝集パターンを目視
により観察できるようにする。このため、目視観察装置
58には均一照明光源および観察用透明窓を設ける。目視
観察が終わったプレート50はさらに使用済み凝集反応用
プレートストッカ59に最下層から積込まれる。これらの
プレート50は後にまとめて取出すようにする。凝集反応
ラインは恒温槽(エアバス)内に設置されており、反応
用プレート50のウエル51内の検液を25℃の温度に保つよ
うにしている。 第16図は、凝集反応用プレート50のウエル51に形成さ
れた粒子凝集パターンの目視観察装置58の構成を示すも
のである。搬送ベルト54の下方には蛍光灯より成る照明
ランプ58aと、照明ランプから放射される光を拡散する
スリガラスより成る拡散板58bとを配置し、プレート50
の上方には透明なガラス板58cを配置し、このガラス板
を透してプレート50のウエル51に形成されている粒子凝
集パターンを目視により観察できるようにしている。ま
た目視観察装置58を通過したプレート50はストッカ59の
最下層に送り込まれるようになっている。 第17図はクームス試験ユニット5の構成を示すもので
わる。クームス試験ユニット5には、希釈サンプル分注
装置61、遠心機62、クームス血清分注装置63を設ける。
希釈サンプル分注装置61は分注ノズル61aを有する分注
ノズルヘッド61b、分注ノズルヘッドを上下動するガイ
ド部材61cに沿って移動させる機構、ガイド部材を上下
動させる機構、ノズル61aに連結されたシリンジ、ノズ
ルを洗浄するための洗浄槽61dなどが設けられており、
希釈プレート21のウエル24に収容されている希釈サンプ
ルをノズル61aにより吸引し、遠心機62のロータ62aの周
縁に回動自在に枢着されている多数の遠心管64内に吐出
するように構成する。また、クームス血清分注装置63は
クームス血清タンク63a、バルブ63b、シリンジ63c、ノ
ズル63dを具えており、遠心管64内に所定量のクームス
血清を分注できるように構成されている。これらの希釈
サンプル分注装置61、遠心機62、クームス血清分注装置
63の構成そのものは自動分析技術において周知であるの
で、これ以上詳細な説明は省略する。本例では、関接ク
ームス試験の結果は、遠心管に凝集が生ずるか否かを目
視により観察して得るようにしている。 以下、第1図Aに示した自動分析装置を用いて種々の
分析を行う際の動作について説明する。本例の自動分析
装置は輸血検査装置として構成されており、各種血液型
の判定、各種感染症の検査、交差適合試験を行うもので
ある。血液型については、ABO式血液型の他にRh式血液
型、MNSs式血液型、P式血液型、Kell式血液型、Lewis
式血液型、Doffy式血液型、Kidd式血液型、Diego式血液
型等があり、これらの血液型を不規則抗体スクリーニン
グで判定するようにしている。また、Rh式血液型の中に
はさらにRh(D)式、Rh(d)式、Rh(C)式、Rh
(c)式、Rh(E)式、Rh(e)式等がある。本発明の
装置では凝集反応によりこれらの血液型の判定を行うよ
うにしている。また、感染症としてはHBs抗原、HBs
体、HBc抗体、梅毒抗体、ATL抗体、HIV抗体等が代表的
なものとして挙げられるが、これらの感染症は酵素免疫
反応により検査するが、抗原−抗体反応でも検査でき
る。この場合、各サンプルについて血液型と感染症とは
同時に分析できるようにしている。交差適合試験として
は、受血者の血清と供血者の血球とを混合して凝集また
は溶血の有無を調べる主試験と、受血者の血球と供血者
の血清とを混合して凝集または溶血の有無を調べる副試
験とがあり、これらの試験は浮遊液として生理食塩水を
用いる生理食塩水法と、これにさらに反応促進剤として
ブロメリン、パパイン、フィシン等の酵素を加える酵素
法と、血球を遠心洗浄した後、クームス血清を加え、さ
らに遠心して凝集の有無を調べる間接クームス法等があ
るが、いずれの方法を用いてもすべての抗体の反応を検
出することはできないので、上記3つの方法を本装置に
おいて行うものとする。 血液型の判定および感染症の検査 血液型の判定および感染症の検査を行う場合には、サ
ンプルラック12には第18図AおよびBに示すようにサン
プルをセットする。すわわち第18図Aでは各サンプルの
血清をそれぞれ1本のサンプル容器11−1−1,11−2−
1−−−11−5−1に収容するとともに遠心分離した血
漿および血球をそれぞれサンプル容器11−1−2,11−2
−2−−−11−5−2に収容する。血清サンプルは不規
則抗体スクリーニングおよび感染症の検査を主に行うた
めのものであり、血漿および血球はABO式およびRh式血
液型判定を主に行うためのものである。このようにして
1本のラック12には5人分の血液サンプルをセットする
ことになる。また、第18図Bに示す場合には、各サンプ
ル容器11−1〜11−10に各サンプルの遠心分離した血漿
および血球は収容しており、この場合には感染症の検査
とABO式およびRh式血液型判定とを行うものであり、10
人分の血液サンプルがセットされる。以下の説明におい
ては、第18図Aに示すように、各サンプルの血清と血漿
および血球とを2本のサンプル容器に収容するものとす
る。 上述したように各サンプルについて血清サンプルと遠
心分離した血漿および血球サンプルとを2本のサンプル
容器11−1−1〜11−5−1および11−1−2〜11−5
−2に収容したラック12をサンプル吸引位置P1(第2
図)に位置出しする。先ず、サンプル容器11−1−1に
収容されている血清サンプルをサンプルラック12に設け
た使い捨てノズル14を用い、希釈ユニット2のサンプル
吸引吐出装置27により所定量吸引する。この分注量は分
析すべき項目数に応じて設定する。このようにノズル14
内に吸引した血清サンプルをサンプル吐出位置P2に位置
出しされている希釈用プレート21の1個または複数個の
ウエル24内に分注する。分注後、使用済みのノズル14を
サンプルラック12に戻し、次にサンプルラック12を1ピ
ッチ前進させ、血漿および血球サンプルを収容した2番
目のサンプル容器11−1−2をサンプル吸引位置P1に位
置出しし、新たなノズル14に血漿サンプルを所定量吸引
し、希釈用プレート21の1個または複数個のウエル24に
吐出する。次いで血球サンプルをノズル14に所定量吸引
し、希釈用プレート21の1個または複数個のウエル24内
に吐出する。このようにして1つのサンプルの血清、血
漿および血球サンプルを希釈用プレート21の第1列目の
ウエル24内に所定量分注する。このような操作をサンプ
ルラック12および希釈用プレート21を順次にステップ送
りしながら繰返し、順次のサンプルの血清、血漿および
血球サンプルを希釈用プレート21の各列のウエル24に分
注する。 次に、希釈用プレート21は希釈液分注位置P3に位置出
しされ、ここで希釈液分注装置28により所定の希釈液を
所定量分注する。希釈液としては通常生理食塩水を使用
するが他の希釈液を用いることもできる。また、希釈倍
率はそれぞれの反応に応じて設定する。この場合、第4
図に示すようにノズル28iからエアを噴出してサンプル
と希釈液とを十分に混合する。エアによる撹拌の代わり
に希釈液分注プローブを液中に浸漬させて吸排を繰返す
ようにすることもできるが、この場合には希釈液分注プ
ローブの洗浄を行ってサンプル間でのキャリィオーバを
防止する必要がある。このようにして所望の希釈サンプ
ルを作成した後、希釈用プレート21を希釈サンプル吸引
位置P4に位置出しする。この位置では使い捨てノズル25
を用いて希釈血清サンプルを酵素免疫反応用プレート31
の1個または複数個のウエル32に選択的に分注する。本
例では酵素免疫反応用プレート31の1列のウエル32は8
個あるので最大8種類までの感染症について同時に検査
を行うことができる。このような操作を順次のサンプル
を対して行い、希釈用プレート21のウエル24内の希釈血
清サンプルを反応用プレート31に分注し終わったら、希
釈用プレートを矢印B方向に前進させ、凝集試験ユニッ
ト4に搬入する。ここでは第14図に就き説明したよう
に、希釈用プレート21のウエル24に収容されている希釈
血漿サンプルと希釈血球サンプルとを凝集反応用プレー
ト50のウエル51に分注する。凝集反応用プレート50の1
列のウエル51は12個あり、4チャンネルでABO式の血液
型の表、裏の判定を行い、1チャンネルでRh式血液型の
判定を行い、残りの7チャンネルで他の血液型の不規則
抗体スクリーニングを行う。このため希釈血球サンプル
は凝集反応用プレート50の2個のウエル51−1−1〜51
−1−2に分注し、残りの10個のウエル51−1−3〜51
−1−12には希釈血漿サンプルを分注する。この場合血
漿サンプルの代わりに血清サンプルを用いてもいいの
で、希釈血清サンプルを凝集反応用プレート50のウエル
51に分注することもできる。 上述したように、酵素免疫反応用プレート31のウエル
32の内壁には所定の抗原または抗体33が固相化されてい
るので希釈血清サンプルの分注とともに免疫反応が始め
られる。一方、凝集反応用プレート50では希釈血漿およ
び希釈血球サンプルの分注だけでは反応は起こらず、試
薬分注位置P(第14図)において試薬の分注を受けてか
ら凝集反応が開始される。この凝集反応用試薬として
は、12種類の第1試薬と第2種類の第2試薬との14種類
の試薬を用意する。ABO式血液型の判定については2個
の希釈血球サンプルに抗A血清試薬および抗B血清試薬
をそれぞれ所定量ずつ分注し、2個の希釈血漿サンプル
にA血球試薬およびB血球試薬をそれぞれ所定量ずつ分
注する。また、Rh式血液型を判定するために、1個の希
釈血球サンプルに抗D血清試薬を所定量分注する。この
Rh式血液型の判定に当たっては反応を促進するためにブ
ロメリン等の酵素を第2試薬として分注することもでき
る。また、その他の血液型の判定を行うときには、希釈
血漿サンプルにそれぞれ所定の血球試薬を分注する。こ
れらの凝集反応において、抗原−抗体反応が起こると血
球粒子は互いに凝集し、第19図Aに示すように、ウエル
51の底面51aに一様な粒子凝集パターンが形成される
が、抗原−抗体反応が生じないときは血球粒子は凝集せ
ず、傾斜した底面に沈降する粒子は傾斜をころがり落ち
て、第19図Bに示すように円錐形底面51aの中央に集め
られ、集積パターンが形成される。 このように凝集パターンが形成された凝集反応用プレ
ート50は測光装置57に送り込まれ、ここで測光される。
凝集反応時間は30分、45分、60分、90分の中から選択で
きるようになっており、本例のように酵素免疫反応を行
う場合にはその反応時間と等しい45分を選択するのが好
適であるが、これらの反応時間は必ずしも等しくする必
要はない。 凝集パターンの判定を行うときには、直径0.4mmの白
色光ビームでウエル51の底面51aを走査し、透過光を光
電ディテクタで検出し、その出力信号を処理して第19図
Aに示す凝集パターンおよび第19図Bに示す集積パター
ンを判別する。この場合、凝集パターンであるのか集積
パターンであるのかを測光では明確に判別できない場合
もあるので、目視観察装置58を設け、目視による判定も
行えるようにしている。このようにして目視により測定
したときには、図示していないコントロールユニットの
ディスプレイのスクリーンを見ながらキーボードを操作
して目視判定結果の入力や測光による判定結果の訂正な
どを行う。 酵素免疫反応用プレート31のウエル32に分注された希
釈血清サンプルはウエルの内壁に固相化された抗原また
は抗体33と反応し、サンプル中の抗体または抗原は第20
図Aに示すように固相化抗原または抗体と結合する。次
に第12図に示す洗浄装置によって洗浄液によりウエル32
を洗浄し、B−F分離を行い、さらに第1試薬分注装置
40で酵素標識試薬の分注を受ける。この酵素標識試薬は
第20図Bに示すようにサンプル中の抗体または抗原と結
合する。次に第2試薬分注装置41にある洗浄装置によっ
て再び洗浄を行ってB−F分離をした後、第2試薬分注
装置により酵素発色試薬の分注を受ける。この酵素発色
試薬は標識酵素の存在下で発色反応を起こし、検液を発
色させる。次に反応停止液分注装置42で反応停止液を分
注して発色反応を停止させる。このようにして酵素免疫
反応を行ったプレート31をさらに測光装置43に送り込ん
で、比色測定を行う。この測光装置43での測光は第13図
に示すように回転フィルタ43eの所定の波長のフィルタ
部を光路に挿入し、直径が例えば3mmの単色光ビームを
ウエル32内の検液に入射させ、その透過光をディタクタ
43jで受光して比色測定を行う。希釈血清サンプル中に
検査対象とする抗原または抗体が存在する場合には酵素
標識試薬がウエル32に結合され、発色反応が行われる
が、特定の抗原または抗体が存在しない場合にはB−F
分離によって酵素標識試薬が洗い流されてしまうので発
色反応は起こらない。したがって発色を比色測定するこ
とによりHBs抗原、HBs抗体、HBc抗体、梅毒抗体、ATL抗
体、HIV抗体等の存在を検査することができる。 交差適合検査 上述したように交差適合検査としては通常生理食塩水
法、酵素法および間接クームス法の3つを行う。先ず、
交差適合検査を行う場合には、サンプルラック12には第
21図に示すように第1番目のサンプル容器11−1に受血
者の血漿および血球サンプルを収容し、残りの9本のサ
ンプル容器11−2〜11−10には供血者の遠心分離した血
漿および血球サンプルを収容する。勿論、供血者の血液
サンプルは受血者の血液型と同一のものである。先ず、
受血者のサンプルを収容したサンプル容器11−1をサン
プル吸引位置P1に位置出しし、所定量の血漿および血球
をそれぞれノズル14を用いて第22図に示す希釈用プレー
ト21の第1列目の2個のウエル24−1−1,24−1−2に
分注する。次にノズルを戻した後、ラック11を1ピッチ
前進させるとともに希釈用プレート21も1ピッチ前進さ
せ、サンプル容器11−1内に収容されている第1番目の
供血者の血漿および血球サンプルを希釈用プレート21の
第2列のウエル24−2−1および24−2−2にそれぞれ
分注する。以下同様の操作を行って9人分の供血者の血
漿および血球サンプルを希釈用プレート21の第2列目の
ウエル24−2−1および24−2−2から第10列目のウエ
ル24−10−1および24−10−2までに分注する。すなわ
ち、交差適合試験の場合には希釈用プレート21の8行の
ウエルの内、2行のウエルだけを用いてサンプルの希釈
を行う。 次に希釈用プレート21を希釈液分注位置P3まで移送
し、第1列目の2個のウエル24−1−1および24−1−
2に希釈液すなわち生理食塩水を所定量分注する。以
後、希釈用プレート21をステップ送りしながら順次の列
の2個のウエル24−2−1,24−2−2,−−−,24−10−
1,24−10−2に生理食塩水を分注する。このようにして
所定量の生理食塩水を分注した後、凝集試験ユニット4
の希釈サンプル吸引位置に位置出しし、希釈サンプル分
注装置29と同様の分注装置により凝集反応用プレート50
に分注する。この分注は、受血者の希釈血漿サンプルを
凝集反応用プレート50の第1列目の9個のウエル51−1
−1〜51−1−9に順次に分注し、希釈血球サンプルを
第2列目のウエル51−2−1〜51−2−9に順次に分注
する。次に希釈用プレート21を1ピッチ前進させ、第1
番目の供血者の希釈血球サンプルを凝集反応用プレート
50の第1列目の1番目のウエル51−1−1に分注し、希
釈血漿サンプルを第2列目の1番目のウエル51−2−1
に分注する。次に希釈用プレート21をさらに1ピッチ前
進させて第2番目の供血者の希釈血球サンプルを凝集反
応用プレート50の第1列目の2番目のウエル51−1−2
に分注し、希釈血漿サンプルを第2列目の第2番目のウ
エル51−2−2に分注する。このようにして凝集反応用
プレート50の第1列目の9個のウエル51−1−1〜51−
1−9には受血者の血漿と9人の供血者の血球とは交差
混合した主試験のための検液が調整され、第2列の9個
のウエル51−2−1〜51−2−9には受血者の血球と9
人の供血者の血漿とを交差混合した副試験のための検液
が調整されることになる。生理食塩水法の場合には、他
に試薬は加えないので、試薬分注位置P2では何れの試薬
も分注しないが、酵素法の場合には、この試薬分注位置
P2でブロメリン、パパイン、フィシン等の酵素を所定量
分注する。受血者の血液と供血者の血液とが適合すると
きは凝集反応は起こらないので凝集反応用プレート50の
ウエル51の底面51aには第19図Bに示すような集積パタ
ーンが形成されるが、適合しない場合には凝集反応が起
こり、ウエル51の底面51aには第19図Aに示すような一
様堆積パターンが形成される。したがって所定の反応時
間、例えば30分経過後、プレート50を測光装置57に送り
込んで上述したパターンを光電的に検出することにより
生理食塩水法および酵素法による交差適合試験を行うこ
とができる。この場合にも目視観察装置58によってパタ
ーンを目視観察して分析の信頼度を上げることができ
る。 次に関接クームス法により交差適合試験を行う場合に
ついて説明する。この場合には、希釈用プレート21を第
17図に示すクームス試験ユニット5まで搬送し、希釈サ
ンプル分注装置61を用いて希釈用プレート21のウエル24
−1−1に収容されている受血者の希釈血漿サンプルを
9本の順次の遠心管64−1〜64−9に分注し、次に希釈
用プレート21のウエル24−1−2に収容されている受血
者の希釈血球サンプルを次の順次の9本の遠心管64−10
〜64−18に分注する。次に希釈用プレート21を1ピッチ
前進させるとともに遠心機62のロータ62aを回動させ、
第1の遠心管64−1を再び分注位置Pに位置出しし、希
釈用プレート21のウエル24−2−2に収容されている第
1番目の供血者の希釈血球サンプルをこの遠心管64−1
に分注する。次に希釈用プレート21を1ピッチ前進させ
るとともにロータ62aを1ピッチ回動させ、第2番目の
供血者の希釈血球サンプルを第2番目の遠心管64−2に
分注し、以下同様にして順次の供血者の希釈血球サンプ
ルを順次の遠心管64−1〜64−9に分注する。次に希釈
用プレート21を戻し、第2列目のウエルを位置Pに位置
出しし、ウエル24−2−1に収容されている第1番目の
供血者の希釈血漿サンプルを次の遠心管64−10に分注
し、以下希釈用プレート21を1ピッチずつ前進させると
ともにロータ62aを1ピッチずつ回動させて、供血者の
希釈血漿サンプルを遠心管64−10〜64−18に順次分注す
る。 上述したようにして1枚の希釈用プレート21に収容さ
れているサンプルの遠心管への分注を終了したら、37℃
で30分間加温し、その後ロータ62aを1000rpmの速度で1
分間回転させて遠沈を行う。次にクームス血清分注装置
63を動作させて順次の遠心管64にクームス血清試薬を分
注した後、再び1000rpmの速度で1分間遠心を行う。こ
のように処理した遠心管64内に凝集が生じているか否か
を目視により観察する。凝集が起こっていれば不適合と
判定し、凝集が認められないときには適合と判定する。 上述した自動分析装置によれば、輸血等に際して行わ
れる各種臨床検査の内、ABO式血液型やRh式血液型の判
定は勿論、その他の血液型を不規則抗体スクリーニング
により判定することができるとともに各種の感染症を検
査することができ、さらに輸血の際に必要な交差適合試
験も生理食塩水法および酵素法で行なうことができるの
で、この自動分析装置を病院に1台設置しておけば、十
分に対応することができ、病院における設備費および労
働力の軽減を図ることができる。さらに分析は自動的に
行われるので、人的ミスや感染による事故をほぼ完全に
防ぐことができる。 本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、
幾多の変更や変形が可能である。例えば上述した実施例
では吸排パイプの先端に着脱自在にセットされるディス
ポ型ノズルを用いるものとしたが、分注プローブを洗浄
して用いることもできる。また、酵素免疫反応ラインは
凝集反応ラインと同様にベルトでプレートを搬送するも
のとすることもできる。さらに、サンプルラックの搬送
機構、プレートの搬送機構、プロードの移動機構につい
ては特に詳細には説明していないが周知の種々の機構を
用いることができる。さらに上述した実施例の酵素免疫
反応は、ウエルの固相とサンプルとを先ず反応させ、次
に酵素標識試薬を反応させるサンドイッチ法を採用した
が、サンプルと酵素標識試薬とを同時に固相と反応させ
る競合法を採用することもできる。この場合にはウエル
に希釈血清サンプルと酵素標識試薬とを同時に分注する
ようにするとともにB−F分離を行う洗浄装置は1台で
よい。また、ラックにセットする容器の個数や、各種プ
レートに形成したウエルの個数および配列の仕方も上述
した例に限定されるものではない。また、酵素免疫反応
を行なう反応容器としては、容器内壁に抗原または抗体
を固相化したもの以外にも、上記特開昭56−147067号公
報のように抗原または抗体を固相化した固相を分析項目
毎に反応容器内に収容させたものを用いても良い。ま
た、分析原理の種類も上述した例に限らず、臨床試薬で
行われるような種々の血液等の分析であっても良い。 〔発明の効果〕 上述した本発明の自動分析装置によれば、分析原理の
異なる複数の分析項目を効率良く分析することができる
とともに設置に際しても必要最小限の設備を整えるだけ
で良いので、コストを低減することができる。さらに、
分析原理が異なる複数の分析ユニット(例えば上述いた
実施例においては、酵素免疫試験ユニット、凝集試験ユ
ニットおよびクームス試験ユニット)を適宜組み合わせ
ることにより、ユーザーの要望に応じた分析のみを行う
自動分析機を容易に提供することができ、設備費を軽減
できるとともに増設や変更にも迅速に対処することがで
きる。
【図面の簡単な説明】 第1図A〜Cは本発明による自動分析装置の3つの実施
例の構成を示す線図的平面図、 第2図は本発明の自動分析装置の一実施例の構成を示す
平面図、 第3図はサンプル吸引吐出装置の構成を示す図、 第4図は希釈液分注装置の構成を示す図、 第5図AおよびBは酵素免疫反応用プレートの構成を示
す平面図および断面図、 第6図は希釈サンプル吸引吐出装置の構成を示す図、 第7図は酵素免疫試験ユニットの構成を示す図、 第8図A〜Dおよび第9図A,Bは同じくそのエレベータ
の動作を示す図、 第10図はBF分離を行うための洗浄装置を示す図、 第11図および第12図は酵素免疫試験ユニットの内部構造
をレベルを変えて見た図、 第13図は測光装置の構成を示す図、 第14図は凝集試験ユニットの構成を示す図、 第15図AおよびBは凝集反応プレートの構成を示す平面
図および断面図、 第16図は目視観察装置の構成を示す図、 第17図はクームス試験ユニットの構成を示す図、 第18図AおよびBはサンプルラックでのサンプルの装填
状態を示す図、 第19図AおよびBは凝集パターンを示す図、 第20図AおよびBは酵素免疫反応の状況を示す図、 第21図は交差適合試験を行うときのサンプルラックへの
サンプルの装填状況を示す図、 第22図は希釈用プレートの構成を示す平面図である。 1……サンプラ 2,2A〜2C……希釈ユニット 3……酵素免疫試験ユニット 4……凝集試験ユニット 5……クームス試験ユニット 11……サンプル容器 12……サンプルラック P1……サンプル吸引位置 P2……サンプル吐出位置 21……希釈用プレート 27……サンプル吸引吐出装置 28……希釈液分注装置 P3……希釈液分注位置 29……希釈サンプル吸引吐出装置 31……酵素免疫反応用プレート 38……エレベータ部 39……恒温槽、40,41……試薬分注装置 42……反応停止液分注装置 43……測光装置、50……凝集反応用プレート 56……試薬分注装置、57……測光装置 61……希釈サンプル分注装置 62……遠心機、63……クームス血清分注装置 64……遠心管

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.免疫学的な分析原理が異なる複数の分析ユニットの
    組合せの中から選択される、組合せ可能な少なくとも一
    つの分析ユニットであって、前記複数の分析ユニットの
    組合せの中から選択された分析ユニットの各々が分析原
    理に応じた搬送と測定とを分析容器に対して行なうため
    の分析ラインを有する分析ユニットと、 前記複数の分析ユニットの組合せに対応する分注用サン
    プル搬送ラインの中から選択され、前記選択した分析ユ
    ニットの組合せに対応する分注用サンプル搬送ライン
    と、 前記分注用サンプル搬送ラインに沿って配設され、前記
    分注用サンプル搬送ライン上の所定のサンプル容器に分
    析項目に応じたサンプルを準備する手段と、 前記分注用サンプル搬送ラインに設けられ、前記分注用
    サンプル搬送ライン上で、選択された分析ユニットに対
    応する所定のサンプル分注位置に分注用サンプル容器を
    位置決めする手段と、 前記分注用サンプル搬送ラインに沿って配設され、前記
    位置決め手段によってサンプル分注位置に位置決めされ
    た分注用サンプル容器から、サンプルを前記選択された
    分析ユニットの分析容器に分注する手段と、 を具えることを特徴とする免疫学的分析原理からなる分
    析ユニットを具えた自動分析装置。 2.免疫学的な分析原理が異なる複数の分析ユニットの
    組合せの中から選択される、組合せ可能な少なくとも一
    つの分析ユニットであって、前記複数の分析ユニットの
    組合せの中から選択された分析ユニットの各々が分析原
    理に応じた搬送と測定とを分析容器に対して行なうため
    の分析ラインを有する分析ユニットと、 前記複数の分析ユニットの組合せに対応する分注用サン
    プル搬送ラインの中から選択され、前記選択した分析ユ
    ニットの組合せに対応する分注用サンプル搬送ライン
    と、 前記分注用サンプル搬送ラインに沿って配設され、前記
    分注用サンプル搬送ライン上の所定のサンプル容器に分
    析項目に応じたサンプルを準備する手段と、 前記選択された分析ユニットに設けられ、前記分注用サ
    ンプル搬送ライン上のサンプル容器の搬送に応じて、該
    サンプル容器中のサンプルを分注すべき分析容器を選択
    して、所定のサンプル分注位置に位置出しする手段と、 前記分注用サンプル搬送ラインに沿って配設され、前記
    位置出し手段によって位置出しされた分析ユニットの分
    析容器に、前記サンプル搬送ライン上のサンプル分注位
    置にあるサンプル容器からサンプルを分注する手段と、 を具えることを特徴とする免疫学的分析原理からなる分
    析ユニットを具えた自動分析装置。 3.前記各分析ユニットが、互いに異なる形状の分析容
    器を分析ユニット上で搬送するように構成したことを特
    徴とする特許請求の範囲1または2記載の免疫学的分析
    原理からなる分析ユニットを具えた自動分析装置。 4.前記分析容器が、凝集反応用分析ラインにおいては
    底面が傾斜したウェルを有するものであり、酸素免疫反
    応用分析ラインにおいては分析項目に応じた抗原または
    抗体を固相化状態で収容したウェルを有するものである
    ことを特徴とする特許請求の範囲1または2記載の免疫
    学的分析原理からなる分析ユニットを具えた自動分析装
    置。
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