JP2014224750A - 検体処理装置用トレー - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の検体について同時に処理することができ、しかも、検体間の交差汚染が生ずることを確実に回避することのできる検体処理装置用トレーを提供する。
【解決手段】検体処理装置用トレー10は、生体試料からなる検体の分析に際して、検体の懸濁液を調製する前処理を行うための検体処理装置において用いられるものであって、各々直管状の検体採取容器をその管軸が鉛直方向に延びる姿勢で保持する複数の検体採取容器保持部13が一列に並んで配置されてなる保持部列12と、各検体採取容器保持部に対応する複数の検体懸濁液調製用ウェル16が一列に並んで配置されてなるウェル列15とが、互いに平行に形成されてなる機能領域10a〜10eを具える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、糞便中の細菌遺伝子をPCR法(ポリメラーゼチェインリアクション法)に基づいて検出するに際して行われる、糞便検体を試薬または水などの水系媒体に溶解して便懸濁液を調製する前処理を、多数本の採便容器について同時に行う自動検体前処理装置において用いられる検体処理装置用トレーに関する。
現在、糞便検体から食中毒原因菌などの細菌類を検出するための手法として、PCR法が知られている(例えば特許文献1参照。)。通常、PCR法による検査を行うに際しての前処理として、糞便検体の懸濁液(便懸濁液)を調製することが必要とされている。
しかしながら、便懸濁液を調製する工程は、例えば採便容器に採取された糞便検体について、一検体毎に手作業で行われる場合も少なくなく、相当に手間がかかると共に長時間の時間を要する、という問題がある。
一方、陽性検体の発生確率は極めて低いので、検査効率を向上させるために、複数の採便容器の各々から糞便検体を少量ずつ、例えば数ミリリットルずつ採取して便懸濁液を調製し、その後、これらをひとつに集めたプール検体を調製し、このプール検体中の細菌を検出するという手法が検討されている。このような手法において、便懸濁液を調製するに際しては、例えば複数の微小凹部よりなるウェルが縦横に規則的に並んで形成されたウェルプレートが用いられている。
そして、このような作業を行うための種々の構成の自動検体前処理装置が提案されている。
自動検体前処理装置のある種のものは、ラックに保持された複数本の採便容器の各々より、所定量の糞便検体をウェルプレートの各々のウェルに移注して便懸濁液を調製する構成とされている。
しかしながら、従来のウェルプレートを用いて、複数の糞便検体について便懸濁液を同時に調製する場合には、糞便検体をウェルに移注するに際して、互いに異なる検体間の交差汚染が生ずる可能性がある、という問題がある。
特開2012−050391号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、複数の検体について同時に処理することができ、しかも、検体間の交差汚染が生ずることを確実に回避することのできる検体処理装置用トレーを提供することを目的とする。
本発明の検体処理装置用トレーは、生体試料からなる検体の分析に際して、当該検体の懸濁液を調製する前処理を行うための検体処理装置において用いられるものであって、
各々直管状の検体採取容器をその管軸が鉛直方向に延びる姿勢で保持する複数の検体採取容器保持部が一列に並んで配置された保持部列と、各検体採取容器保持部に対応する複数の検体懸濁液調製用ウェルが一列に並んで配置されたウェル列とが、互いに平行に形成されてなる機能領域を具えてなることを特徴とする。
本発明の検体処理装置用トレーにおいては、前記検体採取容器は、有底円筒状の容器本体および当該容器本体の開口部に着脱可能に装着されたキャップよりなり、
前記検体採取容器保持部が、当該検体採取容器の容器本体の一部を受容する円筒状とされた構成とされていることが好ましい。
さらにまた、本発明の検体処理装置用トレーにおいては、複数の機能領域が、保持部列およびウェル列が交互に並ぶよう、形成された構成とされていることが好ましい。
さらにまた、本発明の検体処理装置用トレーは、樹脂材料による一体成形品により構成されていることが好ましい。
本発明の検体処理装置用トレーによれば、検体採取容器保持部と対応する検体懸濁液調製用ウェルとが近接して形成された構成とされていることにより、検体間の交差汚染が生ずることを確実に回避することができると共に、検体懸濁液を調製するに際して多数本の検体採取容器について同時に(一括して)処理することができるので、高い処理効率を得ることができるものとして構成することができる。
また、検体採取容器保持部が検体採取容器の容器本体の一部を受容する円筒状とされていることにより、検体採取容器をその管軸が鉛直方向に延びる適正な姿勢で確実に保持することができるので、検体処理装置による動作を確実に行うことのできるものとして構成することができる。
さらにまた、検体処理装置用トレーは、いわゆるディスポーザブルタイプのものとして構成されるが、樹脂材料による一体成形品により構成されていることにより、所期の性能を有するものを有利に製造することができる。
本発明の検体処理装置用トレーの一例における構成の概略を示す平面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 図1に示す便懸濁液調製用トレーに保持される採便容器の一例における構成の概略を示す、管軸に沿った断面図である。 便懸濁液調製用トレーにおける採便容器保持部に採便容器が保持された状態を示す説明用断面図である。 本発明に係る、糞便検体の分析に際しての前処理を行う自動検体前処理装置の一例における構成を示す概略図である。 図5に示す自動検体前処理装置における分注機構を構成する分注ヘッドの構成の概略を、一部を破断した状態で示す側面図である。 図5に示す自動検体前処理装置における便懸濁液調製機構の一構成例を概略的に示す平面図である。 図7に示す便懸濁液調製機構の正面図である。 図7に示す便懸濁液調製機構の側面図である。 便懸濁液調製工程における、便懸濁液調製用トレーが便懸濁液調製機構に対して適正位置にセットされた状態を概略的に示す断面図である。 便懸濁液調製工程における、第2のクランプ機構によって採便容器の容器本体が把持固定された状態を概略的に示す断面図である。 便懸濁液調製工程における、第1のクランプ機構によって採便容器のキャップが把持された状態を概略的に示す断面図である。 便懸濁液調製工程における、第1のクランプ機構によって採便容器のキャップが容器本体より取り外された状態を概略的に示す断面図である。 便懸濁液調製工程における、第1のクランプ機構が水平方向に移動されて第1のクランプ機構によって把持されたキャップが対応する便懸濁液調製用ウェルの直上に位置された状態を概略的に示す断面図である。 便懸濁液調製工程における、第1のクランプ機構が鉛直方向下方に移動されて第1のクランプ機構によって把持されたキャップにおける採便棒の先端が便懸濁液調製用ウェル内の試薬または水に浸漬された状態を概略的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の検体処理装置用トレーの一例における構成の概略を示す平面図である。図2は、図1におけるA−A線断面図である。
この例における検体処理装置用トレー(以下、「便懸濁液調製用トレー」という。)10は、例えば糞便中の細菌遺伝子をいわゆるPCR法に基づいて検出するに際して行われる糞便検体の便懸濁液を調製する前処理を、多数本の採便容器について同時に行う自動検体前処理装置において用いられるものである。
この便懸濁液調製用トレー10は、例えば樹脂材料による一体成形品よりなり、ディスポーザブルタイプ(使い捨て)のものとして構成されている。ここに、便懸濁液調製用トレー10を構成する樹脂材料としては、例えばポリプロピレン、ポリカーボネイト、ポリスチレン、ポリエチレンなどを用いることができる。
便懸濁液調製用トレー10の構成について具体的に説明すると、この便懸濁液調製用トレー10は、天板部11を有する矩形枠状のものであって、天板部11において、各々直管状の採便容器をその管軸が鉛直方向に延びる姿勢で保持する複数の採便容器保持部13が所定のピッチ(中心間距離)p1で一方向(図1において上下方向)に一列に並んで配置された保持部列12と、各採便容器保持部13に対応する複数の便懸濁液調製用ウェル16が前記一方向に一列に並んで配置されたウェル列15とが、互いに平行に形成されてなる機能領域を具えている。
この例においては、例えば5つの機能領域10a〜10eが保持部列12およびウェル列15が交互に並ぶよう所定のピッチ(中心間距離)p2で形成されており、一の機能領域における保持部列12およびウェル列15は例えば10箇所の採便容器保持部13および便懸濁液調製用ウェル16により構成されている。
各採便容器保持部13は、採便容器の容器本体の一部を受容する円柱状空間を内部に形成する有底円筒状部14が天板部11の下面より下方に延びるよう形成されて構成されている。図2において、符号14aは、採便容器の採便容器保持部13に対する挿脱を容易にするための空気流通用の貫通孔である。
各便懸濁液調製用ウェル16は、下方に向かって小径となる円錐台状空間を内部に形成する凹部により構成されており、開口縁部には、上方に向かって拡径するテーパ状部分17が形成されている。これにより、後述するように、採便容器におけるキャップの採便棒の、便懸濁液調製用ウェル16に対する挿入を確実に行うことができる。
採便容器保持部13と便懸濁液調製用ウェル16との間の最小離間距離は、可及的に小さく形成されていることが好ましく、例えば22〜30mmの範囲内の大きさ(例えば、採便容器保持部13の開口径および便懸濁液調製用ウェル16の開口径が例えばφ10mm程度である場合には、ピッチp2が22〜25mm)とされていることが好ましい。これにより、後述する自動検体前処理装置による便懸濁液の調製に際して、液垂れなどによる交差汚染が生ずることを一層確実に回避することができる。
この便懸濁液調製用トレー10における天板部11の上面には、各採便容器より採取された便検体がいずれの便懸濁液調製用ウェル16に配されたかを特定する識別手段が設けられている。
具体的には例えば、保持部列12およびウェル列15における採便容器保持部13および便懸濁液調製用ウェル16の配列方向の位置特定用のアラビア数字(1〜10)よりなる識別記号18aが刻印されていると共に機能領域10a〜10eの配列方向の位置特定用のアルファベット(A〜E)よりなる識別記号18bが刻印されている。
また、便懸濁液調製用トレー10の側面(図1において例えば上面)には、便懸濁液調製用トレー10に個別(固有)の識別手段として例えばバーコード(図示せず)が設けられている。これにより、便懸濁液調製用トレー10および当該便懸濁液調製用トレー10において処理された採便容器の追跡可能性が確保される。
以上において、便懸濁液調製用トレー10の具体的な一構成例を示すと、便懸濁液調製用トレー10の、機能領域の配列方向の寸法が220mm、ウェル列15における便懸濁液調製用ウェル16の配列方向(保持部列12における採便容器保持部13の配列方向)の寸法が220mm、鉛直方向の寸法が35mmであり、採便容器保持部13の開口径がφ9.7mm、深さが31.2mmであり、便懸濁液調製用ウェル16の開口径がφ10.6mm、底面の内径φ3.6mm、深さが12mm、例えば試薬または水(滅菌水)などの水系媒体(希釈液)の収容量が約100μリットルであり、ウェル列15を構成する便懸濁液調製用ウェル16のピッチp1および保持部列12を構成する採便容器保持部13のピッチp1が20mm、採便容器保持部13と便懸濁液調製用ウェル16間のピッチp2が22mm(採便容器保持部13と便懸濁液調製用ウェル16との離間距離11.65mm)である。
上記の便懸濁液調製用トレー10において用いられる検体採取容器としての採便容器20は、図3に示すように、有底円筒状の容器本体21と、容器本体21の開口部に着脱可能に装着されたキャップ25とよりなる、全体が直管状のものである。
キャップ25は、管軸方向内方に向かって拡径するカップ状のキャップ本体26と、キャップ本体26に一体に設けられた、管軸方向に延びる採便棒27とにより構成されている。キャップ25は、キャップ本体26内に容器本体21の開口端部が圧入されて装着されており、これにより採便容器20の内部空間の密閉状態が確保されている。
ここに、採便棒27により採取された糞便検体は、採便容器20内に収容された便溶解液に浸漬されることにより当該便溶解液内に分散された状態(一次懸濁液)とされている。
採便容器20の具体的な一構成例を示すと、全長が79.5mm、容器本体21の最大外径9.8mm、容器本体21の長さが69.6mm(キャップ装着部分の長さ15mm)であり、キャップ本体26の軸方向長さが25mm、採便棒27のキャップ本体26の開口端面より突出する突出部分の長さが48mm、最大外径(開口端部の外径)がφ10mmである。
採便容器20は、図4に示すように、便懸濁液調製用トレー10の採便容器保持部13によって、管軸Cが鉛直方向に延びるよう垂立した状態で保持される。ここに、採便容器20の外周面は、採便容器保持部13の内周面に対して嵌入された状態(遊びがない状態)とされている。
以下、上記の便懸濁液調製用トレー10を用いて、糞便検体の分析に際しての前処理(便懸濁液調製処理)を行う自動検体前処理装置について説明する。
<自動検体前処理装置>
図5は、本発明に係る、糞便検体の分析に際しての前処理を行う自動検体前処理装置の一例における構成を示す概略図である。図6は、図5に示す自動検体前処理装置における分注機構を構成する分注ヘッドの構成の概略を、一部を破断した状態で示す側面図である。図7は、図5に示す自動検体前処理装置における便懸濁液調製機構の一構成例を概略的に示す平面図である。図8は、図7に示す便懸濁液調製機構の正面図である。図9は、図7に示す便懸濁液調製機構の側面図である。
この自動検体処理装置(以下、「前処理装置」ともいう。)は、上記の便懸濁液調製用トレー10により保持された例えば50本の採便容器20内に収容された糞便検体(50検体)を1つのグループとして検査するために、当該複数の糞便検体を1つにまとめたプール検体を調製するためのものである。
この前処理装置においては、一側面(図5において右側面)に形成されたトレー投入部30aから側方内方(図5において左方)に延び、屈曲部を介して、正面(図5において下面)に形成されたトレー排出部30bに向かって前方(図5において下方)に延びるL字状のトレー搬送路に沿って上記の便懸濁液調製用トレー10を搬送するトレー搬送機構を具えている。図5における35は、各構成部材の動作制御を行う制御部、36は、管理手段である制御コンピューター(PC)80に接続された通信部である。
トレー搬送機構は、例えばベルトコンベア31により構成されている。ここに、便懸濁液調製用トレー10は、機能領域10a〜10eの配列方向がベルトコンベア31によるトレー搬送方向と一致する状態で、ベルトコンベア31上に載置される。
この前処理装置においては、プール検体調製用ウェルプレート41が配置されるプール検体調製部40、および、試薬または水(滅菌水)などの水系媒体が収容された試薬槽46が配置された試薬供給部45が、トレー搬送路における屈曲部よりトレー排出部30bに至るトレー搬送領域に沿って、トレー搬送方向に対してこの順で配置されている。そして、プール検体調製部40には、プール検体調製用ウェルプレート41に設けられた当該プール検体調製用ウェルプレート41に個別の識別手段に記録された情報を読み取るためのコード読取手段42が設けられている。
プール検体調製用ウェルプレート41としては、例えばSBS規格に則った一般的なディープウェルプレート(例えば96ディープウェル)を用いることができる。
また、試薬槽46としては、例えば480mリットル以上の試薬または水を貯蔵するに必要な容量を有するものを用いることができる。
また、トレー搬送路における屈曲部には、分注処理を行う分注部50が配置されており、トレー搬送路におけるトレー投入部30aより屈曲部に至るトレー搬送領域に、便懸濁液調製処理を行う便懸濁液調製部55が配置されている。
分注部50は、試薬供給部45より便懸濁液調製用トレー10の各便懸濁液調製用ウェル16に試薬または水を移注すると共に、各便懸濁液調製用ウェル16において調製された便懸濁液をプール検体調製用ウェルプレート41における指定された特定のウェルへ分注する分注機構を具えている。
分注機構は、互いに独立して鉛直方向に駆動される複数本(例えば8本)のノズル52を具えた分注ヘッド51と、分注ヘッド51における各ノズル52に配管接続されたポンプ53と、各ノズル52を互いに独立して水平方向に駆動する適宜の駆動機構(図示せず)を有している。
ノズル52は、例えば便懸濁液調製用トレー10における保持部列12を構成する採便容器保持部13およびウェル列15を構成する便懸濁液調製用ウェル16の配列方向に沿って並んだ位置に設けられている。各ノズル52は、ノズル52をノズル配列方向に移動させるピッチ駆動モーター(図示せず)によって、ノズル52間の配置ピッチ(中心間距離)p3が所定の範囲(例えば9mm〜25mmの範囲)内で可変とされている。
例えば、便懸濁液調製用トレー10に対する吸引/吐出動作時には、ノズル52間のピッチp3が例えば20mm、プール検体調製用ウェルプレート41に対する吐出動作および試薬槽46に対する吸引動作時には、ノズル52間のピッチp3が例えば9mmとなるよう、調整される。
各ノズル52の先端には、チップ48aが着脱自在に装着されている。チップ48aは、チップ供給部47において各ノズル52の先端に自動的に装着される。また、使用後のチップ48aはチップ廃棄部49において各ノズル52より自動的に取り外されて廃棄される。
この例におけるチップ供給部47には、例えば9つのチップラック48が配置されている。ここに、チップ48aとしては、例えば20〜1000μリットルの容量を有するものを用いることができる。
また、分注部50には、搬送された便懸濁液調製用トレー10に設けられた識別手段(バーコード)に記録された情報を読み取るコード読取手段54が設けられている。
便懸濁液調製部55は、便懸濁液調製用トレー10の各採便容器保持部13に保持された採便容器20内に収容された糞便検体の一部をそれぞれ対応する便懸濁液調製用ウェル16に移注して試薬または水によって希釈された便懸濁液(二次便懸濁液)を調製する便懸濁液調製機構56を具えている。
便懸濁液調製機構56は、図7乃至図9に示すように、一の便懸濁液調製用トレー10における各採便容器20のキャップ25を一括して把持する第1のクランプ機構60、および、各採便容器20の容器本体21を一括して把持固定する第2のクランプ機構70を具えている。
第1のクランプ機構60は、便懸濁液調製用トレー10における複数の機能領域10a〜10eの各々に対応して設けられた複数のクランプ部材61a〜61eと、当該クランプ部材61a〜61eの各々を互いに連動して駆動する駆動機構とにより構成されている。駆動機構は、クランプ部材61a〜61eの各々を水平状態を維持した状態で鉛直方向に移動させる鉛直方向位置可変機構67と、クランプ部材61a〜61eの各々を水平方向(ベルトコンベア31の移動方向に沿った方向)に移動させる水平方向位置可変機構68とを具えた、例えば2軸ステージ装置69により構成されている。
各クランプ部材61a〜61eは、便懸濁液調製部55に位置された便懸濁液調製用トレー10における採便容器保持部13(便懸濁液調製用ウェル16)の配列方向に沿って延びるよう設けられた板状の固定側クランプアーム62と、当該固定側クランプアーム62が位置される平面内において固定側クランプアーム62と平行に延びる板状の可動側クランプアーム63とを具えている。
固定側クランプアーム62には、当該固定側クランプアーム62の長手方向において、複数の容器把持部62aが、便懸濁液調製用トレー10における採便容器保持部13(便懸濁液調製用ウェル16)のピッチp1と同一のピッチで、形成されている。各容器把持部62aは、採便容器20との対接面がキャップ25の外周面に適合する円弧に沿った形態とされた切欠きにより構成されている。
この第1のクランプ機構60においては、各可動側クランプアーム63を水平方向に移動させる可動側クランプアーム駆動機構64を具えている。可動側クランプアーム駆動機構64は、例えば、ベルトコンベア31の移動方向に沿って水平に延びるボールねじ65と、当該ボールねじ65を正転逆転可能に回転駆動させる駆動モーター66とにより構成されている。各可動側クランプアーム63は、図示しないナットがボールねじ65に螺合されて設けられており、また、各固定側クランプアーム62は、当該ボールねじ65が挿通された状態で設けられている。従って、ボールねじ65の回転によって各可動側クランプアーム63が固定側クランプアーム62に接近または離間する方向に移動される。
第1のクランプ機構60における駆動機構としての2軸ステージ装置69は、ベルトコンベア31の一側位置に配置された、鉛直方向に延びる支柱57に固定されて設けられている。そして、各クランプ部材61a〜61eにおける固定側クランプアーム62は、長手方向における一端部が2軸ステージ装置69の水平方向位置可変機構68における可動ステージ68aに固定されており、当該水平方向位置可変機構68によって、第1のクランプ機構60の全体が、便懸濁液調製用トレー10における機能領域10a〜10eの配列方向、すなわちトレー搬送方向と同一方向に移動される。
鉛直方向位置可変機構67は、第1のクランプ機構60における各クランプ部材61a〜61eを、便懸濁液調製部55に位置された便懸濁液調製用トレー10に対して鉛直方向の所定位置に設定された退避位置と、当該便懸濁液調製用トレー10に保持された採便容器20のキャップ25を把持固定するクランプ位置との間で、鉛直方向に移動させるものである。
ここに、第1のクランプ機構60に係る退避位置は、例えば採便容器20におけるキャップ25を把持した状態で、水平方向位置可変機構68によって水平方向に移動されたときに、キャップ25の採便棒27が容器本体21に接触することのない位置に設定することができる。また、クランプ位置は、例えばクランプ部材61a〜61eによって、採便容器20の容器本体21とキャップ25との装着部より管軸方向上方側の箇所が把持される位置に設定することができる。
第2のクランプ機構70は、基本的には、第1のクランプ機構60と同一の構成を有する。すなわち、便懸濁液調製用トレー10における複数の機能領域10a〜10eの各々に対応して設けられた複数のクランプ部材71a〜71eと、当該クランプ部材71a〜71eの各々を互いに連動して駆動する駆動機構とにより構成されている。駆動機構は、クランプ部材61a〜61eの各々を水平状態を維持した状態で鉛直方向に移動させる鉛直方向位置可変機構77を具えた、例えば1軸ステージ装置79により構成されている。
各クランプ部材71a〜71eは、便懸濁液調製部55に位置された便懸濁液調製用トレー10における採便容器保持部13(便懸濁液調製用ウェル16)の配列方向に沿って延びるよう設けられた板状の固定側クランプアーム72と、当該固定側クランプアーム72が位置される平面内において固定側クランプアーム72と平行に延びる板状の可動側クランプアーム73とを具えている(例えば図10−A参照。)。
固定側クランプアーム72には、当該固定側クランプアーム72の長手方向において、複数の容器把持部72aが、便懸濁液調製用トレー10における採便容器保持部13(便懸濁液調製用ウェル16)のピッチp1と同一のピッチで、形成されている。各容器把持部72aは、採便容器20との対接面がキャップ25の外周面に適合する円弧に沿った形態とされた切欠きにより構成されている。
この第2のクランプ機構70においては、各可動側クランプアーム73を水平方向に移動させる可動側クランプアーム駆動機構74を具えている。可動側クランプアーム駆動機構74は、例えば、ベルトコンベア31の移動方向に沿って水平に延びるボールねじ75と、当該ボールねじ75を回転駆動させる駆動モーター76とにより構成されている。各可動側クランプアーム73は、図示しないナットがボールねじ75に螺合されて設けられており、また、各固定側クランプアーム72は、当該ボールねじ75が挿通された状態で設けられている。従って、ボールねじ75の回転によって各可動側クランプアーム73が固定側クランプアーム72に接近または離間する方向に移動される。
第2のクランプ機構70における駆動機構としての1軸ステージ装置79は、支柱57における、第1のクランプ機構60に係る2軸ステージ装置69と並んだ位置に固定されて設けられている。そして、各クランプ部材71a〜71eにおける固定側クランプアーム72は、長手方向における一端部が1軸ステージ装置79のステージ78に固定されている。
鉛直方向位置可変機構77は、第2のクランプ機構70における各クランプ部材71a〜71eを、便懸濁液調製部55に位置された便懸濁液調製用トレー10に対して鉛直方向の所定位置に設定された退避位置と、当該便懸濁液調製用トレー10に保持された採便容器20の容器本体21を把持固定するクランプ位置との間で、鉛直方向に移動させるものである。
ここに、第2のクランプ機構70に係る退避位置は、便懸濁液調製用トレー10に保持された採便容器20に接触することのない位置に設定されていればよく、また、クランプ位置は、例えばクランプ部材71a〜71eによって採便容器21の最大外径を有する箇所が把持される位置に設定することができる。
以下、上記の前処理装置の動作について説明する。
先ず、検査対象であるすべての採便容器20の目視検査を行った後、採便容器20のキャップ25を人の手で外し、当該キャップ25を容器本体21の開口部に載せた状態で、便懸濁液調製用トレー10の各採便容器保持部13に保持させる。そして、便懸濁液調製用トレー10を、前処理装置のトレー投入部30aにおいて、ベルトコンベア31上に配置する。
その後、前処理装置の電源を投入すると共に制御コンピューター80によって動作条件を設定すると、動作指令信号が通信部36を介して制御部35に入力され、これにより、便懸濁液調製用トレー10がベルトコンベア31によって装置内に導入される。
便懸濁液調製用トレー10は、先ず、便懸濁液調製部55を通過して分注部50に搬送され、分注機構によって、便懸濁液調製用トレー10の各便懸濁液調製用ウェル16に試薬または水を移注する分注処理が行われる。
分注処理が行われるに際して、先ず、分注部50において、便懸濁液調製用トレー10に設けられた識別手段に記録された当該便懸濁液調製用トレー10に個別の情報(例えばバーコード番号)がコード読取手段54によって読み取られ、当該情報が制御部35より通信部36を介して制御コンピューター80に入力される。また、プール検体調製部40において、プール検体調製用ウェルプレート41に設けられた識別手段に記録された当該プール検体調製用ウェルプレート41に個別の情報(例えばバーコード番号)がコード読取手段42によって読み取られ、当該情報が制御部35より通信部36を介して制御コンピューター80に入力される。これにより、制御コンピューター80においては、例えば特定のバーコード番号を有する便懸濁液調製用トレー10が、例えば特定のバーコード番号を有したプール検体調製用ウェルプレート41における特定のウェルへ処理されることの情報が記録される。
一方、チップ供給部47において、チップラック48の予め指定された位置にあるチップ48aが分注機構における各ノズル52の先端に自動的に装着され、当該各ノズル52が試薬供給部45に移動される。そして、試薬供給部45において、試薬槽46内の試薬または水が各ノズル52によって所定量(例えば100μリットル)吸引され、分注部50において、当該試薬または水が各便懸濁液調製用ウェル16内に吐出される。試薬または水の、便懸濁液調製用ウェル16に対する移注作業は、例えば8つのノズル52によって1度に8箇所ずつ順次に行われる。なお、各ノズル52は、上述したように、独立して駆動可能に構成されていることから、移注作業を行う必要のないノズル52は待機された状態とされる。
試薬または水が各便懸濁液調製用ウェル16内に注入された便懸濁液調製用トレー10は、ベルトコンベア31によって、便懸濁液調製部55に搬送される。そして、便懸濁液調製部55において、各採便容器保持部13に保持された採便容器20内に収容された糞便検体の一部をそれぞれ対応する便懸濁液調製用ウェル16に移注して便懸濁液を調製する便懸濁液調製処理が便懸濁液調製機構56によって行われる。
すなわち、便懸濁液調製部55においては、図10−Aに示すように、便懸濁液調製用トレー10が、各機能領域10a〜10eにおける保持部列12が便懸濁液調製機構56の第2のクランプ機構70における対応するクランプ部材71a〜71eの直下の位置に位置されるよう、便懸濁液調製機構56に対して適正に位置決めされて配置された状態とされる。この状態において、第2のクランプ機構70の1軸ステージ装置79における鉛直方向位置可変機構77が作動されて退避位置よりクランプ位置に下降される(同図において白抜きの矢印で示す。)。そして、図10−Bに示すように、固定側クランプアーム72の容器把持部72aの内周面が採便容器20の容器本体21の外周面に対接された状態とされ、この状態において、各クランプ部材71a〜71eの可動側クランプアーム73が、可動側クランプアーム駆動機構74によって、固定側クランプアーム72に接近するよう水平方向に移動される(同図において塗りつぶした矢印で示す。)。これにより、すべての採便容器20の容器本体21が各クランプ部材71a〜71eによって一括して把持固定される。
次いで、第1のクランプ機構60の2軸ステージ装置69における鉛直方向位置可変機構67が作動されて退避位置よりクランプ位置に下降される(図10−Bにおいて白抜きの矢印で示す。)。そして、図10−Cに示すように、固定側クランプアーム62の容器把持部62aの内周面が採便容器20のキャップ25の外周面に対接された状態とされ、この状態において、各クランプ部材61a〜61eの可動側クランプアーム63が、可動側クランプアーム駆動機構64によって、固定側クランプアーム62に接近するよう水平方向に移動される(同図において塗りつぶした矢印で示す。)。これにより、各採便容器20のキャップ25が各クランプ部材61a〜61eによって一括して把持される。
そして、第1のクランプ機構60の2軸ステージ装置69における鉛直方向位置可変機構67が作動されてクランプ位置より例えば退避位置に上昇される(図10−Cにおいて白抜きの矢印で示す。)。これにより、図10−Dに示すように、すべての採便容器20のキャップ25が容器本体21より、採便棒27によって糞便検体(一次懸濁液)の一部が保持された状態で、取り外される。そして、第1のクランプ機構60全体が2軸ステージ装置69における水平方向位置可変機構68によって水平方向に移動され(同図において白抜きの矢印で示す。)、図10−Eに示すように、キャップ25が対応する便懸濁液調製用ウェル16の直上に位置される。
その後、再び、第1のクランプ機構60の2軸ステージ装置69における鉛直方向位置可変機構67が作動されて退避位置より下降される(図10−Eにおいて白抜きの矢印で示す。)ことにより、図10−Fに示すように、キャップ25における採便棒27がその先端部が便懸濁液調製用ウェル16内に収容された試薬中または水中に浸漬された状態とされる。そして、採便棒27の先端部が試薬中または水中に浸漬された状態が維持された状態において、第1のクランプ機構60における各クランプ部材61a〜61eを鉛直方向位置可変機構67によって所定の昇降速度で上下動させることによる攪拌動作が行われることにより(同図において白抜きの矢印で示す。)、便懸濁液(二次便懸濁液)が調製される。ここに、攪拌動作におけるベース板61の昇降速度は、例えば4mm/sec以上、例えば4〜100mm/secであり、上下動の回数は、例えば1〜5回程度である。
便懸濁液が調製された後においては、上記と逆の操作(第1のクランプ機構60の各クランプ部材61a〜61eの上昇動作、第1のクランプ機構60全体の水平方向への移動動作、第1のクランプ機構60の各クランプ部材61a〜61eの下降動作)が行われることにより、キャップ25が、採便棒27が容器本体21内に収容される状態で、容器本体21の開口部に装着される(ただし、キャップ25は、容器本体21の開口端部がキャップ本体26内に受容された単に乗っかった状態であって、採便容器20の内部が密閉状態とされるわけではない)。
そして、第1のクランプ機構60の各クランプ部材61a〜61eによるキャップ25のクランプが解除された後、第1のクランプ機構60の各クランプ部材61a〜61eが上昇されて退避位置に退避される。その後、第2のクランプ機構70の各クランプ部材71a〜71eによる容器本体21のクランプが解除された後、第2のクランプ機構70の各クランプ部材71a〜71eが上昇されて退避位置に退避される。
便懸濁液調製処理が終了した後には、便懸濁液調製用トレー10は、ベルトコンベア31によって、分注部50に搬送される。そして、分注部50において、各便懸濁液調製用ウェル16において調製された便懸濁液をプール検体調製用ウェルプレート41における指定された位置のウェルへ分注する分注処理が分注機構によって行われる。
すなわち、各便懸濁液調製用ウェル16において調製された便懸濁液が、分注機構のノズル52によって所定量(例えば20μリットル)吸引され、プール検体調製部40において、すべての便懸濁液がプール検体調製用ウェルプレート41における特定のプール検体調製用ウェル内に順次に吐出される。これにより、当該便懸濁液調製用トレー10に保持された多数本(例えば50本)の採便容器20に係るプール検体が調製される。ここに、分注機構による便懸濁液の吸引動作は、例えば8つのノズル52によって1度に8箇所ずつ順次に行われる。また、動作時間短縮のため、1本のノズル52にて便懸濁液を数か所順次吸引してから、プール検体調製用ウェルプレート41における特定のプール検体調製用ウェル内に吐出しても構わない。
プール検体調製処理が行われた後においては、分注機構における各ノズル52に装着されたチップ48aは、汚染されているため、チップ廃棄部49において各ノズル52より自動的に取り外されて廃棄される。
一方、便懸濁液調製用トレー10は、ベルトコンベア31によって、トレー排出部30bに搬送されて装置外部に排出される。
以上において、一の便懸濁液調製用トレー10(50本の採便容器20を保持)についての上記の一連の処理に要する時間(便懸濁液調製用トレー10がトレー投入部30aより装置内に導入されてからトレー排出部30bに排出されるまでの時間)は、例えば約3分間程度である。
而して、上記構成の便懸濁液調製用トレー10によれば、採便容器保持部13と対応する検体懸濁液調製用ウェル16とが互いに近接して形成されていることにより、採便容器20内に収容された糞便検体を対応する便懸濁液調製用ウェル16に移注して便懸濁液を調製するに際して、一の採便容器から採取された糞便検体が他の採便容器の直上を通過することがないので、例えば液垂れなどによる検体間の交差汚染が生ずることを回避することができると共に、例えば50本もの多数本の採便容器について同時に(一括して)処理することができるので、自動検体前処理装置において高い処理効率を得ることのできるものとして構成することができる。
また、採便容器保持部13が採便容器20の容器本体21の一部を受容する有底円筒状部14により構成されていることにより、採便容器20をその管軸Cが鉛直方向に延びる適正な姿勢で確実に保持することができるので、自動検体前処理装置による動作(具体的にはクランプ動作)を確実に行うことのできるものとして構成することができる。
さらにまた、便懸濁液の調製に用いられるトレーは、いわゆるディスポーザブルタイプのものとして構成されるが、上記の便懸濁液調製用トレー10は、樹脂材料による一体成形品により構成されていることにより、所期の性能を有するものを有利に製造することができる。
従って、上記構成の便懸濁液調製用トレー10が用いられる上記構成の自動検体前処理装置によれば、採便容器20に収容された糞便検体の便懸濁液調製用ウェル16への移注に際して、採便容器20のキャップ25を取り外すときに、キャップ25を把持する第1のクランプ機構60に加えて、容器本体21を把持固定する第2のクランプ機構70を具えた構成とされていることにより、キャップ25の取り外しを確実に行うことができると共に円滑な動作を確保することができる。
しかも、一の便懸濁液調製用トレー10に保持された多数本の採便容器20について一括して便懸濁液調製処理を行うことができるので、高い処理効率を得ることができる。
また、第1のクランプ機構60の水平方向の移動方向が、便懸濁液調製部55における便懸濁液調製用トレー10の搬送方向と同一となる構成とされていることにより、糞便検体の移注に際しての、振動等によるベルトコンベア31の微小変位などに起因する交差汚染が生ずることを確実に回避することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、便懸濁液調製用トレーにおいて形成される機能領域の数、一の機能領域における保持部および便懸濁液調製用ウェルの数およびその他の具体的構成は、目的に応じて適宜変更することができる。
10 検体処理装置用トレー(便懸濁液調製用トレー)
10a〜10e 機能領域
11 天板部
12 保持部列
13 採便容器保持部
14 有底円筒状部
14a 貫通孔
15 ウェル列
16 便懸濁液調製用ウェル
17 テーパ状部分
18a,18b 識別記号
20 採便容器
21 容器本体
25 キャップ
26 キャップ本体
27 採便棒
C 管軸
30a トレー投入部
30b トレー排出部
31 ベルトコンベア
35 制御部
36 通信部
40 プール検体調製部
41 プール検体調製用ウェルプレート
42 コード読取手段
45 試薬供給部
46 試薬槽
47 チップ供給部
48 チップラック
48a チップ
49 チップ廃棄部
50 分注部
51 分注ヘッド
52 ノズル
53 ポンプ
54 コード読取手段
55 便懸濁液調製部
56 便懸濁液調製機構
57 支柱
60 第1のクランプ機構
61a〜61e クランプ部材
62 固定側クランプアーム
62a 容器把持部
63 可動側クランプアーム
64 可動側クランプアーム駆動機構
65 ボールねじ
66 駆動モーター
67 鉛直方向位置可変機構
68 水平方向位置可変機構
68a 可動ステージ
69 2軸ステージ装置
70 第2のクランプ機構
71a〜71e クランプ部材
72 固定側クランプアーム
72a 容器把持部
73 可動側クランプアーム
74 可動側クランプアーム駆動機構
75 ボールねじ
76 駆動モーター
77 鉛直方向位置可変機構
78 ステージ
79 1軸ステージ装置
80 制御コンピューター(PC)
本発明の検体処理装置用トレーは、生体試料からなる検体の分析に際して、当該検体の懸濁液を調製する前処理を行うための検体処理装置において用いられるものであって、
各々、有底円筒状の容器本体の管軸方向に移動されて当該容器本体の内部に収容されると共に当該容器本体から取り出される検体採取棒を具えた直管状の検体採取容器をその管軸が鉛直方向に延びる姿勢で保持する複数の検体採取容器保持部が一列に並んで配置された保持部列と、各々検体採取棒の先端部が挿入される各検体採取容器保持部に対応する複数の検体懸濁液調製用ウェルが一列に並んで配置されたウェル列とが、互いに平行に形成されてなる機能領域を具えてなり、
前記複数の検体採取容器保持部の各々は、前記検体採取容器の容器本体を嵌入された状態で受容して保持する円筒状であることを特徴とする。
本発明の検体処理装置用トレーにおいては、前記検体懸濁液調製用ウェルは、開口縁部に上方に向かって拡開するテーパ状部分を有する構成とされていることが好ましい。

Claims (4)

  1. 生体試料からなる検体の分析に際して、当該検体の懸濁液を調製する前処理を行うための検体処理装置において用いられるトレーであって、
    各々直管状の検体採取容器をその管軸が鉛直方向に延びる姿勢で保持する複数の検体採取容器保持部が一列に並んで配置された保持部列と、各検体採取容器保持部に対応する複数の検体懸濁液調製用ウェルが一列に並んで配置されたウェル列とが、互いに平行に形成されてなる機能領域を具えてなることを特徴とする検体処理装置用トレー。
  2. 前記検体採取容器は、有底円筒状の容器本体および当該容器本体の開口部に着脱可能に装着されたキャップよりなり、
    前記検体採取容器保持部は、当該検体採取容器の容器本体の一部を受容する円筒状とされていることを特徴とする請求項1に記載の検体処理装置用トレー。
  3. 複数の機能領域が、保持部列およびウェル列が交互に並ぶよう、形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の検体処理装置用トレー。
  4. 樹脂材料による一体成形品であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の検体処理装置用トレー。
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